Archive for the ‘S’ Category

SABATON / Heroes

SABATON / Heroes
Release : 2014
Label : Nuclear Blast

スウェディッシュ・ミリタリー・メタルバンド SABATON の 7th アルバム。


強烈な渾身の一撃を連打するかのようなパワフルさが素晴らしい #1. Night Witches,泥臭い戦場が見えるかのような #2. No Bulllets Fly,リズミカルな3連と男臭いクワイアが堪らない #3. Smoking Snakes,イントロのキャッチーなメロディが曲全体を引っ張る #5. To Hell and BackMANOWAR のバラードを彷彿させるドラマチックさと美しい展開が素晴らしい #6. The Ballad of Bull,クラスター爆弾級の撒き散らし度を誇るクサメロの #8. Soldier of 3 Armies,ギターソロのG線上のアリアまでの展開が美味しすぎる #11. Hearts of IronMANOWAR の曲名を散りばめた MANOWAR 愛溢れる、素晴らし過ぎるボートラ #14. Man of War

疾走曲こそないものの、相変わらずの漢臭さ & 暑苦しさ全開の SABATON 節が聴ける。どの曲も文句なしの出来で、ボートラも含めて一切の隙のなし。活動再開の兆しが見えない? NOCTURNAL RITES にも在籍する Chris Rörland(g) のツボを心得たフレーズ・センスもなかなか。

評価:89

SAINT DEAMON / Pandeamonium

SAINT DEAMON / Pandeamonium
Release : 2009
Label : Frontiers

Ronny Milianowicz (Ds/ex-DIONYSUS) 率いるスウェーデン産メタル・バンド SAINT DEAMON の 2nd アルバム。


#1:ブリッジ~コーラスのキャッチーな唄メロが美味しい曲。 #2:リズム隊が主役のヴァースが印象的。テンポアップするギターソロもいいね。 #3:スウェーデン産らしいウェット感のある唄メロが素晴らしい。 #4:テンポを落とした剛健なサビが印象的。 #5:絶妙にキメれてない唄メロがアレ。雰囲気はいいんだけどね。 #6:哀愁抜群の唄メロがいいね。短いのが難点。 #7:ヴァースとブリッジの勢いをコーラスまで保っててくれればねぇ。 #8:これだよこれ!パワーメタルのお手本のような曲。 #9:このイントロは反則 (笑) #8 同様パワーメタルの王道。 #10:地味。


流石は元 DIONYSUS 。その名に恥じないいいパワーメタル・アルバムだ。出来れば Anima Mundi クラスの名曲を期待したいが…。

評価:59

SALUTE / Toy Soldier

SALUTE / Toy Soldier
Release : 2009
Label : Escape

Mikael Erlandsson (Vo/LAST AUTUMNS DREAM) 率いるニュー・バンド SALUTE の 1st アルバム。


#1:アメリカンなハードロックとは言ってもヨーロピアンな音だけど…。 #2:爽やかさとハードさが絶妙なバランスで封じ込まれた佳曲。 #3,12:アメリカン・ロック。 #4:スローなギャロップビートがダークな雰囲気作りに一役かってるね。 #5:アメリカン・ロック・バラード。 #6,11:彼らしいウェット感のあるメロディだが、どこかアメリカンな雰囲気もある。 #7:アップテンポで軽快にロックする佳曲。 #8:哀愁のあるコード進行がおいしい。 #9:古典的ハードロック。こういうストレートなのもいいね。 #10:素晴らしいパワーバラード。哀愁…いや、郷愁メロが心にしみる。


LAST AUTUMNS DREAM よりも若干アメリカン・ロックな雰囲気が感じられるものの、メロディはいつもの哀愁メロ。その点安心して聴ける。ハイハットとの同化も抑えられてるようだしね (笑)

評価:62

SANCTITY / Road to Bloodshed

SANCTITY / Road to Bloodshed
Release : 2007
Label : Roadrunner

米産スラッシュ界 脅威の新人 SANCTITY の 1st アルバム。


#1、ゴリゴリのリフに力強い Vo 、華麗なソロ・・・。こりゃ恐ろしい。 #2、P.H 連発のバッキングに痺れっぱなしなんですけど。 #3、ギターソロは流行らないなんて言った馬鹿はどこのどいつだ? とばかりに弾きまくるソロが最高。 #4、素敵なタイトルに勝る素晴らしいツインリードが美味。 #5、これはやヴぁい。イントロの静かさを一気に崩壊させるスピードとキャッチーなメロディ、華麗なソロ・・・。何も言うことないな。名曲! #6、イントロから美味しすぎるギターメロ・・・。こいつら凄いわ。 #7、デビュー作にして CHILDREN OF BODOM を食いましたとさ。これじゃ北欧メロデス勢も真っ青だな。 #8、唄メロが多少煮え切らないものの、この勢いは凄くいいよ。 #9、#8 に同じ。降参。 #10、リフがカッコ良過ぎ。これはやヴぁいって。 #11、相変わらず素晴らしいリフ・センス。が、やっと微妙な曲。これ以上いい曲持ってこられると焦るよ (笑) #12、キャッチーなクリーン Vo が素晴らしい効果を出してるね。


キャッチーな唄メロ、華麗なギターソロ、手数の多いドラム と3拍子揃った素晴らしいバンドだ。METALLICA , MEGADETH らの正当後継者が生まれたと言ってもいいんじゃないか? TRIVIUM と一緒に Metal を盛り上げて下さい。

評価:88

SAVAGE CIRCUS / Of Doom and Death

SAVAGE CIRCUS / Of Doom and Death
Release : 2009
Label : Dockyard2

Thomen Stauch (Ds) が元職場である BLIND GUARDIAN の初期の音楽性を求めて作ったバンドだったが、その Thomen が脱退。そして、パワーメタル・バンド御用達 Mike Terrana が加入した SAVAGE CIRCUS の 2nd アルバム。


昨今の BLIND GUARDIAN より何倍も魅力的であるものの、当時の本家を超えるには至らず…。とりあえずコレで2枚目だから、次のアルバムで第2の “Lost in the Twilight Hall” を作ってくれることを祈ろうかな。勿論 Kai Hansen のゲストありでね!(笑)

評価:49

SAXON / The Inner Sanctum

SAXON / The Inner Sanctum
Release : 2007
Label : SPV

NWOBHM の時代を生き抜き、ついに再来日が決定した HR/HM 界の大御所 SAXON の 17th アルバム。


#1、リフがカッコイイね。NWOBHM の時代を思わせる唄メロもなかなか。 #2、唄メロが微妙。タイトルは素晴らしいんだけどね・・・。 #3、#2 に同じく唄メロの弱さが気になるが、この思い切りのいいスピード感は堪らないね。 #4、バラード。唄メロが弱いなぁ・・・。 #5、古典的 HR なリフが素晴らしいね。 #6、リフはいいんだけどなぁ。 #7、ブルージーなソロパートはいいかも。 #8、唄メロが微妙。サビで盛り下がるって・・・。 #9、インスト。 #10、#9 から繋がる。退屈・・・。


その余りに王道過ぎて地味な曲に多少のつまらなさを覚えてしまうものの、( IRON MAIDEN , JUDAS PRIEST のように ) アルバムを作り続けること自体に意味のあるバンドだと思うので、これはこれでよし。個人的には LoudPark’07 でどこまで過去の名曲を演ってくれるかがキモなんだけどね。

評価:30

SAXON / Into the Labyrinth

SAXON / Into the Labyrinth
Release : 2009
Label : SPV

NWOBHM の生き証人 SAXON の 18th アルバム。


#1:壮大なイントロが印象的な曲。サビがキャッチーなのがいいね。 #2:ライブで聴きたい Rock ‘n’ Roll な曲。 #3:剛健なリフが美味しい疾走曲。 #4:40秒程の小曲。 #5:大仰なコーラスが特徴的な曲。ザクザクなリフが堪らないね。 #6:曲名そのまま。 #7:退屈。 #8:インスト。 #9:退屈。Biff Byford の声はこういうソフトな曲には合わないな。 #10:退屈。 #11:曲名を見たとき SCORPIONS のカバーかと思ったよ。違ってよかった (笑) まぁ五十歩百歩か? #12:ドライヴの時に聴きたい典型的 Rock 。 #13:ボトルネック・バージョン。


全体的には前作と同じような印象。IRON MAIDEN もこのくらいやってくれればいいんだが…。

評価:30

SAXON / Call to Arms

SAXON / Call to Arms
Release : 2011
Label : EMI

SAXON の 19th アルバム。


キレ味のあるリフが印象的な #1. Hammer of the Gods,いかにも NWOBHM な #3. Surviving Against the Odds,現代的メロディック・メタルな #4. Mists of Avalon,還暦間近とは思えないアグレッションを聴かせてくれるキラー・チューン #7. Afterburner,SAXON 流 EPIC METAL #8. When Doomsday Comes

ここ数作で感じられなかった唄メロの明瞭さが復活。まるで初期のアルバムを現代のサウンドで聴いているような、(個人的には) まさに求めていた SAXON 。60歳 という年齢をものともせず、さらにパワーを増す Biff Byford の歌唱も見事!

ゲストで Don Airey (Key/DEEP PURPLE) が弾いてるらしい。調べるまで全く気付かなかった。

評価:80

SAXON / Sacrifice

SAXON / Sacrifice
Release : 2013
Label : Udr

SAXON の 20th アルバム。


重厚かつアップテンポに攻める、ライヴ受けの良さそうな #2. Sacrifice,いかにも彼ららしいタイトルの疾走曲 #4. Warriors of the Road,旅館のBGMを彷彿させるようなイントロから、年季の入った渋いパワーメタルを聴かせてくれる #5. Guardians of the Tomb,ブリッジでコール & レスポンス風に入ってくるギターが素敵な #6. Stand Up and Fight

前作で復活を覗かせた、若々しさと “初期っぽさ” は影を潜め、地味さが増してせいか少し落ち着いた印象が強い。曲も安定していると言えばそうだが、もう1曲くらいパワフルな曲があれば良かったかも。

評価:44

SCHEEPERS / Scheepers

SCHEEPERS / Scheepers
Release : 2011
Label : Frontiers

Ralf Scheepers ( Vo / PRIMAL FEAR ) のソロ 1st アルバム。Tim ‘Ripper’ OwensKai Hansen‘Metal’ Mike Chlasciak らがゲスト参加。


JUDAS PRIEST 直系の曲から最近の PRIMAL FEAR の少しシンフォニックな味付けな曲まで完璧に予想通りの内容。…というかそれ以外に何が予想できる?

初めは「PRIMAL FEAR と一緒じゃん。」と思ったが、よく聴き比べてみたら最近の PRIMAL FEAR の方が遥かにキャッチー。こっちの方がより硬派なジャーマン・メタルって感じだな。

そして、恐らくこのアルバムに期待する要素として最も高いであろう #2. Remission of SinTim ‘Ripper’ Owens との共演だが、AVANTASIA での TobiasKiske くらい違和感がない出来。

曲に派手さがないためか豪華なゲスト・ギタリスト陣も存在感を発揮できていないのが残念。

評価:65

SCORPIONS / In Trance

SCORPIONS / In Trance
Release : 1975
Label : BMG

ドイツの老舗 HR バンド、SCORPIONS の 3rd アルバム。


#1、Uli 作曲。Klaus Meine の凄まじいスクリームが印象的だね。 #2、Kiaus の声とバンドの持つセンス ( てか、Rudolf Schenker の作曲センスか・・・ ) 、素晴らしいね。 #3、凄い哀愁。これぞ SCORPIONS だな。 #4、狂気のソロが素晴らしい。流石 Uli Roth#5、イントロのギターメロが最高。 #6Rudolf の十八番。キャッチーなサビがいいね。 #7、ラストのソロは凄い。泣きまくり。唄メロは後に尾崎さんにパクられ・・・。 #8、神よ、仙人よ、なぜ貴方は唄ってしまったのか・・・。しかも唄メロをなぞるだけのリードだなんて・・・。 #9、リズムギターは Rudolf に任せて自分はソロだけ弾いてる Uli ・・・。でもそのソロが素晴らしいんだよな。 #10、Uli のインスト。


Mr. 哀愁 HR バンド万歳。Uli Roth が唄ってしまっている #8 以外一切の隙なし。てか、Uli Roth の曲は唄メロよりも自分のソロに重点が置かれてるから、これが Uli マニアには堪らんのよねぇ。マニアじゃない人は -30 くらいが丁度良いいと思う。

評価:94

SCORPIONS / Virgin Killer

SCORPIONS / Virgin Killer
Release : 1976
Label : BMG

ドイツの老舗 HR/HM バンドの 4th アルバム。HR/HM ファンでなくてもジャケだけは知名度があるんだよね・・・(笑)


#1Klaus の綺麗なトーンとエモーショナルな Ulrich Roth のギターが魅力的な名曲。 #2、キャッチーなサビメロが美味しいね。泣きのギターソロは流石としか言いようがないな。 #3、元祖哀愁 HR だね。 #4、バッキングに時代を感じます。まぁ、それがいいんだが。 #5、HR/HM 界屈指の名リフ、名曲。ぶち切れテンションの Vo を披露する Klaus が素晴らしいよ。勿論ギターソロも最高。 #6、コミカルな曲だな。しかし何故、彼は唄ってしまったのか・・・。いや、俺は好きだよ、この曲。 #7、これまた哀愁を振りまく佳曲。魂の篭ったソロは相変わらず素晴らしいです。 #8、だから何故、彼に唄わせてしまったのか・・・。これ、Klaus が唄ってたらかなり良くなってたと思うんだけど。 #9Rainbow / Rainbow Eyes と並んで催眠作用のあるであろう曲。魂持ってかれそうになります。


HR/HM の歴史的名盤でしょう (もう一つの意味でも) 。仙人が唄ってしまった曲を含めても捨て曲なしの名盤だと言える。

評価:94

SCORPIONS / Taken by Force

SCORPIONS / Taken by Force
Release : 1977
Label : EMI

ドイツ産 HR/HM の王 SCORPIONSUli Jon Roth 在籍最後のスタジオアルバムにして 5th。


#1、工事の音みたいなのがリズムに使われているのが面白いね。 #2、”Monika Dannnemann” が作詞した事で有名な佳曲。哀愁のあるメロディがいいね。 #3、泣きのギターと縦ノリ感があるな。 #4、ビブラスラップ以降のドラムの金物捌きが美味しい。唄メロを追いかけるギターもいいね。 #5Uli Jon Roth が “Virgin Killer” とともに SCORPIONS に残した名曲。”RAINBOW / Gates of Babylon” に近い曲調。ソロが美味しすぎる。 #6、Uli に対して Hendrix の影響が凄まじかった事を彷彿とさせる曲。 #7、キャッチーなメロディの HR 。 #8、前作の “Yellow Raven” 程ではないが、彼ららしい湿った哀愁を聞かせてくれるアコースティックなバラード。 #9、ボートラ。#7 のシングル B面。 #10、ボートラ。”Tokyo Tapes” に収録し切れなかった Uli Jon Roth の曲。


Uli Jon Roth#5 を聴くだけでも ( 俺にとっては ) 価値があるアルバム。Uli が脱退を決めていたのも影響してか Band としての整合性が感じられる曲が少ないのが残念。

評価:75

SCORPIONS / Humanity Hour 1

SCORPIONS / Humanity Hour 1
Release : 2007
Label : BMG

曲作りの大半を外部ライターに任せちゃった SCORPIONS の 15th アルバム。


#1、産業ロックがヘヴィさに色気を出してきたな、的な臭いがプンプンする曲。1曲目には合わないな。 #2、良質な HR。大衆受けしそうだ。 #3、サスペンス映画のエンディングによさそうな曲。Desmond Child の陰謀か…。 #4、スケールダウンした “Still Loving You” を大袈裟にアレンジしたような曲。 #5Desmond Child の陰謀…。ここまでとは。 #6Zakk Wylde かとツッコミたくなるようなリフが印象的。 #7、どちらと言えばかなり好きなタイプのメロディだ。しかし、これは蠍団がやっちゃだめだって。 #8、#3 に同じ。 #9、サビメロ以外が微妙。 #10、どう考えても BON JOVI です。本当にありがとうございました。 #11、#1 に同じ。 #12、最後が好き。


バンドで書いた曲が1曲もないってのが不満。確かに15枚も作っていればネタも切れるだろうけどさ。決して悪い内容じゃないと思う。勿論、SCORPIONS の新譜だと考えない制約付きで。まぁ、一般ピーポー受けはいいんじゃない?
俺は Uli Jon Roth 在籍時の混沌とした方向性が一番好きなのよ。

評価:40

SCORPIONS / Sting in the Tail

SCORPIONS / Sting in the Tail
Release : 2010
Label : Universal

ジャーマン・ハードロックの長、SCORPIONS の 16th アルバムにして、その長き歴史に終止符を打つラスト・アルバム。邦題:蠍団とどめの一撃


名曲 Rock You Like a Hurricane を彷彿させる #1. Raised on Rock,意味深なタイトルと哀愁の唄メロが素晴らしい #4. The Good Die Young,個人的には Still Loving You クラスのバラード #7. Lorelei,その Still Loving You の兄弟曲とも言える #9. Sly,そして恐らく最後の曲 #11. The Best is Yet to Come でアルバムは終わる…。上に書かなかった曲も当然ながら、素晴らしいよ。しかし、最後のアルバムにしてはシンプル過ぎるな。まぁ、それも彼ららしいか…。

Uli Jon Roth を輩出し、ジャーマン・ハードロックを全世界に羽ばたかせた功績はあまりにも偉大だ。俺は今まで Uli 期ばかりに拘っていたが、それ以外のアルバムももっと聴き込もうと思う。そして最後の来日公演を最高の形で迎えたい。

ありがとう、SCORPIONS 。

評価:98

SEBASTIAN BACH / Angel Down

SEBASTIAN BACH / Angel Down
Release : 2007
Label : Caroline Music

Sebastian Bach ( ex- SKID ROW ) の ソロ 1st アルバム。盟友 W. Axl Rose がゲスト参加。


#1、とにかくヘヴィ。メロディを無視してヘヴィにしたかのよう。 #2、キャッチーなリフが印象的な佳曲。やるな、Roy Z 。 #3AEROSMITH のカバー。Axl の凄みは勿論、Bach も負けてないのが素晴らしいね。 #4、これまた Axl との掛け合いが素晴らしい。唄メロの印象は薄いけど…。 #5、#4 に同じ。Axl が唄ってなかったら…。 #6、まさに American Metalheads のアンセムになるような曲。 #7GUNS N’ ROSES をより Metal っぽくした感じの曲。こういうのも悪くない。 #8、曲そのものは悪くないが、唄メロが少しばかり煮え切らないかな。 #9、バラード。もうちょっとシットリしてる方が好みだが、これはこれでいい。 #10、シンプルなロック。ギターソロ時のザクザクが堪んないわ。 #11、退屈。このあたりで Bach の絶叫系シャウトに飽きてくるのかも。 #12、唄メロが煮え切らない。リズム組は凄い頑張ってるんだけどね。 #13、#11 に同じ。 #14Desmond Child との共作バラード。上手く ( 力ずくで ) 閉めたな、という印象。


印象に残りそうな曲はそう多くないものの、” さっさと Chinese Democracy 出してほしいんですけど ” W. Axl Rose のゲストは大きく、二人の歌バトルを聴いているだけでも楽しめる。#2 みたいな曲がもっとあれば個人的には良かったんだけどね。

評価:63

SEBASTIAN BACH / Kicking & Screaming

SEBASTIAN BACH / Kicking & Screaming
Release : 2011
Label : Frontiers

Sebastian Bach の 2nd アルバム。


全く声が衰えていないのは流石だが、いかんせん曲がつまらない。前作同様、ヘヴィな曲からメロディックな曲まで並んだアルバム構成だが、小奇麗にまとまり過ぎてて全然耳に残らない。

バズがその能力に惚れ込み、全曲の作曲に関わった若きマルチ・プレイヤー Nick Sterling 君だが、恐らくは彼がセオリー通りの秀才タイプなのだろう。決して出来は悪くないのに、なぜか熱くなれる曲がないのだからそう思うのも仕方ない。

「まだ前作の方がマシだったかなぁ」なんて思ったけど、その前作は Roy Z がプロデュースして曲は “Metal” Mike Chlasciak と共作。しかも1曲で Desmond Child という、なんとも豪華で堅実な布陣。

・・・ Nick 君も決してダメなわけじゃないけど、バズと組むにはお行儀が良過ぎるのかもしれないな。

評価:46

SECRET SPHERE / Heart & Anger

SECRET SPHERE / Heart & Anger
Release : 2005
Label : Marquee

2nd で成功しかけたが、3rd の評判の悪さゆえにメタル界でも隅っこの方に追いやられていた様なイタリア産バンド、SECRET SPHERE の 4th アルバム。


3rd は未聴で、こうなった経緯は判らないが、2ndと比べるとどうしても勢い不足に聴こえてしまう。彼らの名曲 Legend を聴いた時の様な興奮はもう味わえないのだろうか・・・。あと、プログレッシヴなアプローチが影を潜めて、典型的メロスピ化してしまったのもちょいマイナスかな。

評価:47

SECRET SPHERE / A Portrait of a Dying Heart

SECRET SPHERE / A Portrait of a Dying Heart
Release : 2012
Label : Scarlet

新シンガーに Michele Luppi (Vo/KILLING TOUCH,ex-VISION DIVINE) を迎えた SECRET SPHERE の 7th アルバム。


長いインスト #1. Portrait of a Dying Heart,緩急を使い分けた展開が美味な #2. X,(イントロは長いけど)シンプルでキャッチーな3連曲 #3. Wish & Steadiness,落ち着きのあるメロディをしっかりと聴かせる #7. Lie to Me#8. Secrets Fear,スケール感のあるパワー・バラード #10. Eternity

昔のようなB級っぽさはないけど、よくも悪くもイタリン “プログレ” メタル。KILLING TOUCH の時も感じたけど、意図的にメロディックな唄メロを避けてるような気がする。Michele Luppi じゃなかったら相当ヤバかったんじゃないかと思うほど…。

日本盤ボートラの Legend は Vo が Michele Luppi だったら日本盤をだね…。

評価:55

聖飢魔II / 悪魔 Nativity “Song of the Sword”

聖飢魔II / 悪魔 Nativity - Song of the Sword
Release : 2009
Label : Avex

地球征服10周年の 聖飢魔II が海外凱旋のために英語詞でリ・レコーディングした大教典。日本盤 (通常盤) 。


#1:インスト。 #2:名疾走曲。デーモン閣下Rob Halford みたいな唄い方に。ギターソロはエース長官の方が良かったかな。 #3:英語詞になったことによって原曲のチープさが改善されて骨太のハードロックに進化。 #4:ネオ=クラシカルな疾走曲。英語詞もアルバム中一番馴染んでる。 #5:最後の大教典に収録された名曲。てか、これリ・レコ何回目? #6:メジャーキーの POP なハードロック。 #7:古典的ロック。またもや閣下が Rob 風に…。 #8:この大教典のために書かれた新曲。アメリカンな風味のあるロック。HIDE (X JAPAN) のソロの曲っぽい感じがある。 #9:クランチ気味のリズムギターが心地よい曲。 #10:三味線のバッキングが用いられた和な曲。 #11:#8 と同様にアメリカン・ロックの雰囲気が強い。 #12:後期聖飢魔IIを代表する疾走曲の一つ。スウェーデン組のコーラスも見事。 #13:悪魔組曲 作品第666番 変二短調 No.1 。インスト。 #14:悪魔組曲 No.2 。JUDAS PRIEST 風の正統派リフが美味しい。 #15:悪魔組曲 No.3 。閣下の唄いとエキセントリックなギターが面白い。 #16:悪魔組曲 No.4 。ネオ=クラシカルなギターインスト。 #17:悪魔組曲 No.5 。Rob ってる閣下の歌唱が素晴らしい。 #18:ポップな曲。E-Bow を使ったソロが面白い。キングギドラ?の声も聴ける (笑)


初期の楽曲が多く、所謂パワーメタルなアルバムだ。日本語だとかバンドのコンセプトが…とかで今まで敬遠していたメタル・ファンに聴いてほしいアルバムでもある。英語詞になることによってそのチープなイメージが払拭されているのも素晴らしい。個人的には一番好きな曲 “地獄の皇太子” のソロのアレンジは悲しいものがあるが、小さい頃好きだった (今も大好きだけど) 曲が新たな息吹を吹き込まれて蘇っているのには何か感銘的なものを感じるね。
評価は (いつもは他のアルバムと比較して付けるけど、ベスト盤だから年間ベストにも入れないし) 完璧に主観的な数値で。

評価:99

SENTENCED / The Funeral Album

SENTENCED / The Funeral Album
Release : 2005
Label : Marquee

慟哭ゴシック・メタルの大御所、SENTENCED の 8th アルバムにして “Funeral” と名付けられた最後のアルバム。


最後のアルバムに相応しい素晴らしい内容のアルバム。まとまりがあり過ぎる分飽きやすいと感じるところもあるが、他の哀愁系バンドとは違った彼ら独特の悲しみを味わえる貴重なアルバムだと思う。

最後のボートラだけが不満だね。日本盤にはボートラ、っていう文化はどうにかしてほしい。未発表曲をMP3で入れるとかさ。他にいくらでも考えられるハズ。これじゃ雰囲気が台無し。

評価:75

SERPENT / Cradle of Insanity

SERPENT / Cradle of Insanity
Release : 2005
Label : Soundholic

わが国日本、GALNERYUSBLOOD STAIN CHILD と同様、関西より現れた Death Metal Band SERPENT の 1st アルバム。


#1、エフェクトかけた奇声がギュワギュワ。メロディアスなリフが印象的なインスト。 #2、キーボードがコード弾きであまり目だってないんだが、それが少し残念だったり。 #3、ピアノがいい感じで入ってくるところは X からの影響を感じる。 #4、個人的にはもう少しピアノを乱舞させてもいいかと・・・。 #5、ミドルでも聴かせてくれる。上手いね。 #6、サンプルを聴いて、当作品の購入を100%決定付けた曲ですが、アルバム随一の曲を公開したSOUNDHOLIC・・・。 #7、リフのリズムが特徴的でいい。そこから派生するギターソロはもう涙。 #8、激しい定位の移り変わりにちょっと戸惑ったが、彼らの命とも言える泣きは健在。 #9、イントロ音符運びが#8に似てる為か曲間の繋がりを意識したのかな、と思った。 #10、ピアノを、もう少し幅広で使ったほうがいいような気もする。フェードアウトでの終わらせ方も飽きる。


女々しいメロディがちょっとな。それと、音質が宅録みたいなのは厳しいと思います。

評価:27

SERPENTINE / A Touch of Heaven

SERPENTINE / A Touch of Heaven
Release : 2010
Label : AOR Heaven

Tony Mills ( Vo / TNT,ex-SHY ) 率いるニューバンド SERPENTINE の 1st アルバム。


MAGNUM 風味のブリティッシュ・ロック。いや、もはやこれは SHY か…。 煌びやかなキーボードと哀愁を帯びたメロディ、これは SHY としか言いようがないな (笑) どの曲も聴きやすく、HR/HM を主食としてない人にも勧められそうだ。

素晴らしいバラードの #4. For the Love of It All,あまりのキャッチーなイントロに(一瞬だけ)超名曲の予感すら感じさせる #9. Love Suicide (笑) そして何より #1. A Touch of HeavenTNT では全く感じられなかった Tony Mills 本来のハイトーンが聴けて、まさにあの時代の SHY って感じでホント素晴らしい。

ただ、唯一の問題は Tony Mills の線が細すぎる事か。歳とってさらに細くなった?

評価:59

SEVENTH WONDER / Mercy Falls

SEVENTH WONDER / Mercy Falls
Release : 2008
Label : Lion Music

スウェーデン産 Melodic Progressive Metal Band, SEVENTH WONDER の 3rd アルバム。


#1:クラシカルなインスト。何か事故があったみたい。そんで誰かが瀕死だと・・・。 #2:コンセプトの始まりを告げるインスト。期待感が高まる。 #3:プログッシヴな展開にここぞとばかりに押し寄せるキャッチーなメロディの嵐・・・。DREAM THEATER を彷彿させるリズムも美味しい。 #4:素晴らしいとしか言いようがない。中間のアコースティック・パートも絶妙だ。 #5:美しい調べのバラード。小曲なのが勿体無いくらいだ。 #6:当然のごとくキャッチーな唄メロが素晴らしい。メリハリのあるギターソロも曲の一部として見事に溶け込んでいる。 #7:#5 に同じ。 #8:劇メロの洪水だ。唄メロが全部良い。 #9Metropolis Pt.2 を彷彿させる展開が Good! #10:緊張感のあるインスト・パートが素晴らしいね。 #11:ギター、いいメロディ弾くなぁ・・・。上手くテーマを絡めてくるのも上手いね。 #12:これまた DREAM THEATER を彷彿させる。(ってそれも当然なのだが・・・。引用とかじゃなくて雰囲気が似てるんだよね。) #13One Last Time へのオマージュか? アコースティックな伴奏の上でストーリーが語られる。 #14:これも DREAM THEATER への・・・。過去と現在が行き来するのを描いた (のだと思う) インスト。 #15:アルバムのエンディングにしてハイライト。


程よい ( DREAM THEATER よりしつこくない ) プログレッシヴ感と異常なまでにキャッチーなメロディが絶妙に融合した名盤。同タイプのバンドの名を出すなら CIRCUS MAXIMUS かな。けど、それよりもより洗練されてるね。コンセプト自体の出来は翻訳を読んでないし半分くらいしか理解してないが、このサウンドを聴けば誰しもそう思うだろう。俺には何故日本盤が出ないのか全く理解できないよ。日本盤のリリースと来日、そして次のアルバムに期待して評価は高めで。

評価:96

SEVENTH WONDER / The Great Escape

SEVENTH WONDER / The Great Escape
Release : 2010
Label : Lion Music

スウェーデン産プログレッシヴ・メロディック・メタル・バンド、SEVENTH WONDER の 4th アルバム。


基本的な曲の質感や音質は前作からさほど変化は感じないものの、彼ら独特のメロディ・センスが大爆発している。というのも前作はその難解なプログレッシヴさにも関わらず、聴いてるうちに唄メロを覚えられたのだが、今作はメロディの難解度が桁違いなのだ。見た目は判り易いキャッチーなメロディなのに、いざ蓋を開けてみたら超難解だった、と。そういうタイプ。

当然ながら、捨て曲なんて存在しない。30分の大曲 #7. The Great Escape は ”いつもの曲をただくっつけただけ” な感じはするけどね。

正直、前作でこの音楽性のある意味での完成形を聴いたと思ってたのに、さらにその上を作ってくるとはね。恐れ入ったよ。前作を遥かに凌駕する名盤だ。

評価:97

SEX MACHINEGUNS / Made in Japan

SEX MACHINEGUNS / Made in Japan
Release : 1999
Label : EMI

お笑い? Heavy Metal Band 、SEX MACHINEGUNS の 2nd アルバム。


#1、変なデジタル音でおじいちゃんの声を表現してるのが面白い。 #2、やっぱり最後の “ネコネコパンチ” だろ。 #3、ネタっぽくない曲だが、Bメロ~サビメロがかっこいいのでOK。 #4、ネタ的にはアリだが、ちょっと面白みがない展開かも。Bメロは好きなんだけどね。 #5、十分かっこいいんだが、#4同様に特に面白みがない。 #6、デジタル音を使った曲。やっぱりちょっとつまんないんだよな。 #7、やっぱコマーシャルな内容がないとダメなのかなぁ。曲名が曲名だけに残念。 #8、凄い速さで疾走してる。でも平坦なんだよな。#1,2の勢いが懐かしい。 #9、練り込みが少ないと言うか、JAMってそのまま曲にしちゃった、みたいな。 #10、ネタが戻ってきます。これを待ってました。小学生の気持ちを非常に上手に描いた名曲だね。 #11、やっぱ唄メロが・・・。ちょっと厳しいな。サッカーよく判んないし・・・。


ネタ的コマーシャルが入った#12410 は凄くいいいものの、普通の曲 (といっても歌詞はお笑い) があまり面白くない。彼らに恋の歌を唄われてもな~って感じか。ん~まぁメタル好きはカラオケのネタとして聴いておくのもいいかもね。

評価:69

SEX MACHINEGUNS / 45゜↗

SEX MACHINEGUNS / 45゜
Release : 2009
Label : MRS entertainment

国産お笑いメタル・バンド SEX MACHINEGUNS の 8th アルバム。


最初の正統派風リフを無視していきなり SLAYER / Angel of Death っぽくなる #2. 部屋とTシャツと親父, 哀愁のある歌詞(笑)が印象深い #4 アドレス変更, 初期 HELLOWEEN を彷彿させる #8. DEATH GAME, その曲名とは裏腹にとんでもないインパクトを持つ #10. 森のくまさん, 終始マトモな歌詞をアルバム中最もキャッチーなメロディに乗せてに唄う #11. プライド。と、このバンドのアルバムとしては全曲水準以上の出来。(前作でいいと思ったの曲は “人妻キラー” くらいだったからなぁ。 )


#11. プライド みたいな普通の曲も作れるならもう少しお笑い要素を薄めてもいいとは思うんだけどね。それか、どうせなら全曲ネタ全開で。だって、普通の歌詞なのに #11 に違和感を感じるってのがねぇ…。

評価:70

SHAMAN / Ritual

SHAMAN / Ritual
Release : 2002
Label : Victor

ANGRA を脱退した Andre Matos (他2人) が結成した SHAMAN の 1st アルバム。


#1、民族調のメロディや効果音が斬新なインスト。#2Hugo Mariutti のエモーショナルなプレイが素晴らしい。ハープシコードのアレンジもシンプルだけどいいね。#3、メロディセンスもさる事ながら、やはり Huhgo のギター。これに尽きる。#4、笛からアコギからラテンリズムまでいろいろ試してる感があるミドルチューン。”シャーマン”って感じが出てる曲だね。#5、イントロのピアノがシンプルなアレンジだけど好印象。#6、エモーショナルなギターソロがいいね。同時にその裏のコーラスが堪らん。#7、女性 Vo による賛美歌のようなイントロ。歌詞も良すぎ。特にベルが使われてる中間が好き。#8、軽快なアップテンポの曲。ピアノの効果が抜群だ。#9、正統派的な曲だけど、細かいアレンジの装飾が素晴らしい。 #10、ゲストに Tobias Sammet を迎えて作られたパーティーメタルナンバー。こういうサービス精神はリスナーにとっても嬉しい事だね。


ANGRA はテクニカルなパワーメタルと移行した。こちらはブラジル独特の雰囲気で SHAMAN というブランドを強く打ち出している。VIRGO でも語っていた Andre の目指すワールドミュージックメタルに一歩近づいたのではないだろうかと俺は思うのだが・・・。

評価:86

SHAMAN / RituAlive [DVD]

SHAMAN / RituAlive [DVD]
Release : Universal
Label : 2003

ブラジルの至宝、SHAMAN の 2003年 4月、São Paulo で行われたライブを録画したライブ DVD 。


序盤は喉の調子が良くなかったのか、”Here I Am” などのリーダーチューンはキツそう。#5 くらいから復活してきたようだ。母国だけあって、セットが豪華。なかなか面白い演出が目立つ。Tobias SammetSascha Paeth がゲスト出演する “Pride” は素晴らしい。・・・まぁ、そんな感じで内容的には十分満足。さて、問題は #16 Eagle Fly Free なわけだ。ここでは Andi DerisMichael Weikath がゲスト参加してるわけだが、Andi の歌唱が酷いのなんのって。”Matos 、Andi をフォローしてやれよ~~。” とついつい口に出してしまいそうになるほど。
と、そんな “面白い演出” もあって何気に楽しめる。


Sascha Paeth はファッション・センスをどうにかした方がいい・・・。Weikath も、工事現場のおっさんじゃないんだから・・・。なんて映像モノのレビューっぽい事を書いておく。

評価:86

SHAAMAN / Reason

SHAAMAN / Reason
Release : 2005
Label : Victor

Andre Matos 率いるブラジルの至宝 SHAAMAN ( 法的問題で改名 ) の 2nd アルバム。


#1、聴こえるのは前作までの様な溢れんばかりの民謡調をシンフォニックなアレンジで包んだ楽曲ではない。ギターが重要視されている感覚だが、前作と同じくエモーショナルなのは変わらない事実。 #2、前作の印象を微かながら受け継ぐ。多少なり VIRGO の影響も伺える。 #3SISTERS OF MERCY のカバー。バンド名とうまく同調した曲で、怪しく、幻想的でもある。 #4、至高のバラード。SHAAMAN のバラードとしても最高峰。オケは流石の一言。ここまで切なさを表現できるのは素晴らしい。 #5、怪しく暗い。それでいて切なく激しい。ピアノが喜怒哀楽を作っているのが彼ららしい。 #6、イントロの効果音は何だろう?妙にゴシックな印象を受ける。演奏面、オーケストレーションは完璧。 #7、ドラがいいね。#2 と同系列の曲なので通して聴いていると飽きてくるかもしれない。 #8、Bメロのメロディアスな面、サビのダークな雰囲気が最高潮の化学反応を起こし、ギターソロ前のブレイクも “X JAPAN / Silent Jealousy” を彷彿とさせる展開。 #9、リフが凄くメロディアスで心地いいのだけど、、メロスパー的観点から見るとスピードが足りないのかも。 #10、バラードかと思いきや激しくなったり、優しかったりプログレッシヴな曲。最後、一連の物語を締めくくるように静かな足音と扉を閉めるような音が聞こえるのがいいね。


ゴシカルな曲調に綿密なアレンジが絡みつく楽曲たちは、まさにバンド名を体現しているかのようで素晴らしい。ただ、前作の “Pride” の様なパーティーチューンが1曲くらい欲しかったかも。

評価:87

SHAMAN / Immortal

SHAMAN / Immortal
Release : 2007
Label : Victor

新生 SHAMAN の 3rd アルバム。


#1、シンフォニックなインスト。#2、退屈。#3、退屈。#4、退屈。#5、退屈。ANGRA 臭強し。#6、退屈。#7、クサいサビメロが印象的。#8、退屈。#9、退屈。#10、ブラジルらしいリズムのバラード。#11、アコースティック・バージョン。


正直、これじゃ Matos が辞めたがるのも無理はない。昔いた ALLEGRO を彷彿させるが、名曲 As One We’ll Survive に匹敵する曲はないし、Matos 脱退後の ANGRA 程にはならなかった模様。全く違うバンドの 1st として見た方がいいかな。
各メンバーの実力はありそうだし、今後に期待。

評価:25

SHAMAN / Origins

SHAMAN / Origins
Release : 2010
Label : Marquee

SHAMAN の 4th アルバム。日本盤ボートラは X JAPAN / 紅


ボートラに釣られて入手したが、ボートラが一番マシな曲だった…。

” 以外の全て曲で言えるのはメロディが弱過ぎると言う事だ。(ANGRAEdu ほどじゃないけど)Vo も中音~高音域がキツそうだしね。前作を聴いた時点で Matos 期とは全く違うバンドになったと思ったけど、まさかここまで劣化するなんてな。残念だ。

評価:9

SILENT FORCE / The Empire of Future

SILENT FORCE / The Empire of Future
Release : 2000
Label : Victor

Alex Beyrodt (ex-SINNER) , DC Cooper (ex-ROYAL HUNT) 率いる SILENT FORCE の 1st アルバム。


#1、インスト。 #2、展開だけが取り得の疾走曲。唄メロがつまらん。 #3、退屈。 #4、地味。サビだけは聴けるか・・・。 #5、やっぱり唄メロがつまらない。歌い手が棒読みなのも問題かな。 #6、退屈。唄メロのつまらなさは逸品。 #7、イントロのピアノはなかなかいい。疾走するも唄メロが・・・。 #8、DC の唄は上手いし、ギターもそれなりにカッコイイんだけど、微妙なんだよな、曲が。 #9、#8 に同じ。ギターソロ裏のベースがいいね。 #10、「ここで盛り上がってくれ!」ってところで盛り上がらないという、なんとも煮え切らないバラード。 #11、他の曲と同様、唄メロのつまらなさが光ってますよ。


Mr. 棒読みシンガー DC Cooper の唄はやっぱ上手い。だが、その DC が唄うメロディがつまらなすぎる。Alex or DC は元の職場で養ったメロディ・センスを生かせないのか?と。

評価:11

SILENT FORCE / Worlds Apart

SILENT FORCE / Worlds Apart
Release : 2004
Label : King

SILENT FORCE の 3rd アルバム。


#1、ひな祭り。キャッチーなメロディがいいね。勢いのあるソロもなかなか。 #2、リズムギターの音が最悪。この枯れた感じはストラトかな? #3、以前よりはマシだが、やっぱり唄メロが・・・。 #4、キャッチー過ぎるんじゃないかと思うほどのサビ・・・。DC はこういうメロディが合ってるね。 #5Alex って王者のファン? #6、いつも通り唄メロが微妙ってことで。 #7、Gt を Yngwie , Vo を Mark Boals にしてくれたら満足だね (笑) 第9のソロは失笑。 #8、はいはい、Yngwie ですね。乙カレー様です。 #9、DC の棒読みがなければ名バラードになっていた・・・。 #10、スローパートのベースがいいね。 #11、裏でちょこまか動き回るキーボードの稚拙さには恐れ入った。曲自体はそんなに悪くないのに、残念だ。 #12、飛翔感のある “メロディ使い回しの” サビメロはいいが、それ以外微妙すぎ。 #13、明朗なサビメロが美味しい。


「アイスの実を買ったら中身が全部ぶどう味でした」みたいなアルバム。たまーに数曲抜き出して聴く分にはいいかも。個人的には前作の “Infatuator” みたいな JUDAS PRIEST 系の路線が良かったんだけどね。メロディの質は上がったし、巷では好評らしいけど、こういう同じような曲でまとまったアルバムって好きじゃないのよね。

評価:34

SILENT FORCE / Walk the Earth

SILENT FORCE / Walk the Earth
Release : 2007
Label : King

KAMELOT との来日公演時、俺はずっと腕組棒立ちで観ていた SILENT FORCE の 4th アルバム。


#1、ピックスクラッチ (ギューンってヤツね) が腹立たしい曲。しつこいよ、Alex ・・・。 #2、このイントロ、前作の “Once Again” と何が違うの? と数時間問い詰めたくなる曲。 #3、要するに Alex は Yngwie J. Malmsteen がやりたいんだろ? #4、キャッチーな曲。 #5、要するに Alex は Yngwie ・・・以下略。 #6、退屈。やっと本来の・・・。 #7、ゴシック・メタル風の曲。CHARON とか、その辺に近いね。 #8、バラード。 #9、#6 に同じ。 #10、判りやすくキャッチーなサビメロが特徴の曲。 #11、シンプルなコード進行にシンプルなリフ、そしてキャッチーな唄メロ、いいね。こういう曲をもっと作ってくれればなぁ。 #12、DC の十八番、天下の棒読み歌唱が炸裂。失笑を誘う (俺だけ?) 。 #13、1st 収録の曲のアコースティック・バージョン。


幼稚園児でも判りそうな単調なメロディで構築されたサビメロ、前作とどこがどう違うのか理解に苦しめさせられる楽曲たち、明らかに切れ始めているアレンジのネタ・・・等々、目新しいところと言えば #7 のゴシック・メタル風の曲だけ。あと何枚同じようなアルバムを作り続けるのだろうか?

評価:33

SILENT FORCE / Rising from Ashes

SILENT FORCE / Rising from Ashes
Release : 2013
Label : Afm

メンバーを一新した SILENT FORCE の 5th アルバム。


YNGWIE MALMSTEEN タイプの疾走曲 #1. Caught in Their Wicked Game,レース中のBGMに使われそうなシンセが印象的な #5. Before You Run,既視感全開なリフが潔い #10. Kiss of Death

メンバーが変わって、D.C. Cooper 在籍時とは違うバンドになった。でも、これなら VOODOO CIRCLE 名義でもいいような…。
中心人物の Alex BeyrodtMat Sinner 人脈をフル活用して活動の幅を広げているみたいだが (PRIMAL FEAR, SILENT FORCE, SINNER, VOODOO CIRCLE) 、ただでさえ金太郎飴気味なのに、掛け持ちしすぎて更にネタ切れにならなきゃいいけど…。

評価:49

SILENT MEMORIAL / Cosmic Handball

SILENT MEMORIAL / Cosmic Handball
Release : 1999
Label : Limb Music

スイス産プログレッシヴ・メタル・バンド SILENT MEMORIAL の 1st アルバム。


どう聞いても Images and Words ~ Awake 辺りの DREAM THEATER の影響が色濃い。…色濃いというかそのままか。ただ、当然ながら本家ほどメロディのクオリティが高くなく、抑揚の少ない唄メロがかなり残念な感じ。コンセプトなのか、アルバム全体に宇宙空間的なソレっぽさがあり、その辺は面白い。楽器隊はそれぞれテクニカルで演奏力も高く、いかにもな変拍子ソロ等があるのだが、ソレっぽいフレーズがやりたいだけなんじゃ…。

そんな中でシンプルなバラードの #7. Lovely Galaxy はしっかりした唄メロでなかなか良い。

このアルバムを DREAM THEATER (ちなみに、同年に Metropolis Pt.2 をリリース) と比較するのは酷だが、最低でもメロディの質をあと1ランク上げてくれないと、いくらシンガーが “北欧のボーカル・マスター” Thomas Vikstrom でも厳しいとしか言いようがないな。

評価:33

SINBREED / When Worlds Collide

SINBREED / When Worlds Collide
Release : 2010
Label : Mbm

ドイツ産メロディック・メタル・バンド SINBREED の 1st アルバム。


男臭い Vo と疾走感が否が応でも HIBRIA を思い起こさせる。曲的には初期 BLIND GUARDIAN っぽさもあるかな。この手のジャーマン・メタルをやるバンドが少なくなってきてるだけに、ある意味で貴重かもね。

てか曲云々よりも Frederik Ehmke (Dr/BLIND GUARDIAN) の笑えるほどストレートなドラムが最高だね。今の BLIND GUARDIAN じゃこんなの絶対叩かないだろうし。

ベスト・チューンは “ドイツの HIBRIA” という表現が最も合ってるであろう #5. Infinity’s Call かな。

評価:49

SINBREED / Shadows

SINBREED / Shadows
Release : 2014
Label : Afm

ドイツ産メロディック・メタル・バンド SINBREED の 2nd アルバム。


ひたすらキャッチーな昔ながらのジャーマン・メタル #1. Bleed,サビ裏の跳ねるようなバッキングが美味しい #2. Shadows,質は違うものの FREEDOM CALL クラスのクサメロを発する #3. Call to Arms,定番リフで重厚に聴かせる #7. Black DeathSABATON 並みのクサメロのオンパレード #8. Standing Tail,ド王道を突き進むメロパワ・チューン #9. London Moon,ギターワークがいちいち格好良くて休みヒマを与えてくれない #10. Broken Wings

「前作もなかなかの出来だったけど、今作は凄いの作ってきたな」と思ってたら、ギターに Marcus Siepen (Gt/BLIND GUARDIAN) が加入したのか!…そうか、ヒマなんだな(笑)…そのおかげか、ギター周りのクオリティが格段に向上している。Vo が Jørn Lande タイプで MASTERPLAN っぽく聴こえるのと、元々の初期 BLIND GUARDIAN 風の曲に相応しいベストなギタリストを得たことによる効果が凄まじい。

評価:84

SINERGY / Beware the Heavens

SINERGY / Beware the Heavens
Release : 1999
Label : Toy’s Factory

Jesper StrombladAlexi Laiho を従えて Kimberly Goss がデビュー。


#1、メロディックデスメタル界の随一のメロディメーカーが作った曲だけに素晴らしい曲だ。 #2、イントロで思わず失笑を駆り立てられる Goss 嬢。ギターは最高なのに・・・。 #3、ヴァイオリンとアコギのインスト。 #4、#3からの繋げが無理やりすぎ。ギター最高。唄メロ良し。声・・・。3拍子そろわない。ギターソロは悶絶級の出来なのに・・・。悔やまれる。 #5、全くもって Alexi Laiho の作曲センスには恐れ入る。なんでVoが・・・。 #6、なんだか煮え切らないサビメロ。そのおかげか、ギターソロが輝いて聴こえる。 #7、Bメロのキラキラがいい感じ。 #8、ギターインスト。哀愁漂う悶絶曲(笑) #9、3拍子でそのまま行けばいいのに、4拍子に戻っちゃうのかよ。 #10、。一瞬 Tobias Sammet を彷彿とさせたよ (笑)。


2大ギタリストが作っただけあっていい曲尽くし。Vo は “要修行” って感じかな。

評価:66

SINNER / Mask of Sanity

SINNER / Mask of Sanity
Release : 2007
Label : Super Sonic

Mat Sinner 率いる SINNER の 14th アルバム。


#1、キャッチーな唄メロと強力なリフが交差する佳曲。 #2、素晴らしいリフだ。Roy Z との共作らしい。ところどころに感じられる Roy Z クサさがいい感じ。ツインギターのソロもカッコイイね。 #3、80’s 風 HR 。古典的なリフが美味しい。アダルティな色気があるソロも素晴らしい。 #4、文句なし。カッコ良過ぎ。サビメロがちょっと弱い気もするが・・・。( コード進行はかなりメロディアスだね。 ) #5、リフ裏のハモンド・オルガンが最高。Ralf Scheepers のコーラスも素晴らしい。文句なしの名曲! #6、大人の大人の為の HR 。この渋さは流石 Mat 。余裕すら感じられるソロには悶絶。 #7、リフのハーモニーが素晴らしいね。まさに SINNER 節。 #8Tom Naumann (Gt) の素晴らしいギターワークに感動。スリリングなキーボードソロもいいね。裏で凄いハイトーンで唄ってる Ralf も凄いな。 #9、88年から暖めていたらしい曲。程よい明るさがあって、アルバムを上手く引き締めてると思う。曲の位置も丁度いい。 #10、キーボードアレンジが素晴らしい。要所に散りばめられたギターもいい。 #11、カッコイイ。アルバム本編を締めくくるに相応しい。ギターソロ直後のスネア連打が何故かツボった。 #12Mat Sinner のルーツ、THIN LIZZY のカバー。


名盤。PRIMAL FEARJUDAS PRIEST を手本にした正統派メタルも大好きだけど、やっぱ Mat Sinner はこうでないとな!ベテランらしい貫禄、そして楽曲には余裕すら感じられる。

評価:85

SINNER / Crash And Burn

SINNER / Crash And Burn
Release : 2008
Label : Afm

Mat Sinner 率いる SINNER の 15th アルバム。


#1:捻りのないシンプルな作りが好感を持てる。しかし地味だ。 #2:ノイジーなソロから綺麗なメロディに変わるソロがなかなか。 #3:オールドスクールなメタル。 #4Gary Moore だ (笑) 相変わらず好きだね~。 #5:#3 に同じ。 #6:#3 に同じ。 #7:リフでガンガン責める曲。疾走感とソリッド感のあるギターが美味しい。 #8:モロ THIN LIZZY な曲。 #9:明るいアップ・テンポの曲。ドライブ中の BGM に良さそうだね。 #10:マイルドなメロディが印象深い。 #11:#3 に同じ。


オヤジ臭い Mat の歌唱とシンプルで落ち着いて聞けるいつもの SINNER の魅力が満載。特に何の冒険をするでもない期待通りのアルバム。これだけ長いキャリアがあってもある程度の質を保てるってのは素晴らしいことだね。曲自体に PRIMAL FEAR との差別化が難しくなってきているのは仕方ないか・・・。

評価:54

SINNER / One Bullet Left

SINNER / One Bullet Left
Release : 2011
Label : AFM

Alex Beyrodt (G/SILENT FORCE, VOODOO CIRCLE) が復帰してトリプル・ギター体制になった SINNER の 16th アルバム。


メンバー・チャンジがあろうと、ギターが3人になろうと、Mat Sinner (Vo,B) がいて SINNER 名義なら音は決まってくるわけで・・・。そのまま PRIMAL FEAR で使えそうな曲があるのも相変わらず。

評価:55

SIRENIA / The 13th Floor

SIRENIA / The 13th Floor
Release : 2009
Label : Nuclear Blast

ノルウェー産シンフォニック・ゴシック・メタルバンド, SIRENIA の 4th アルバム。


#1:シンフォゴスの王道を行く佳曲。 #2:ピアノメロが効果的なメロディアスな曲。ゴシック・メタルが苦手でも十分に通用するであろういい曲だ。 #3:静と動を使い分けた構成が面白い曲。 #4:アコギソロ前の合唱パートが鳥肌モノ。男 Vo もいい味出してるね。 #5:もっと明確にツイン Vo を強調してくれるともっと良くなると思うんだけどね。 #6David Gilmour の スティール・ギターを彷彿させるリフのトーンが堪らん。 #7:サビ裏のピアノ・アレンジが極上。 #8:地味。 #9:哀愁のヴァイオリン、これに尽きるな。


Ailyn の (線が細いが) 伸びやかな歌声と完全にマッチしたいい曲が多い。ポスト、NIGHTWISH な位置づけになってしまうのは仕方ないが、少なくともその界隈では軍を抜いていいバンドなんじゃないかと。

評価:63

SIRENIA / The Enigma of Life

SIRENIA / The Enigma of Life
Release : 2011
Label : Nuclear Blast

ノルウェー産ゴシック・メタルバンド、SIRENIA の 5th アルバム。


唄モノ度が上がって、前にも増して Tarja Turunen 脱退以降の NIGHTWISH に似てきたな、という印象。Ailyn (Vo) 以外の全パートを Morten Veland (Gt) が一手に担っているようだが、せめてドラムは誰か雇えばいいのに…。

大体どれも同じような曲で面白味も少ないんだけど、#6. Winter Land#10. This Lonely Lake はキャッチーな唄メロと Ailyn の可憐な歌声が合ってていいね。

評価:62

SIRENIA / Perils of the Deep Blue

SIRENIA / Perils of the Deep Blue
Release : 2013
Label : Nuclear Blast

ノルウェー産ゴシック・メタルバンド、SIRENIA の 6th アルバム。


大仰なクワイアとグロウル、スラッシュ・メタルみたいな演奏に Ailyn のオペラチックな歌唱が乗る #2. Seven Widows Weep,北欧らしい寒々しいサウンドの #3. My Destiny Coming to Pass,ゲストの男性シンガーがメインで唄う #4. Ditt Endelikt,エレクトロ要素が印象的な #7. Decadence,アートワークのような情景を思わせるドラマチックな #9. The Funeral March,巧みなアレンジを詰め込んだ劇的な #11. A Blizzard is Storming

Ailyn 加入から前作までの2枚と違い、シンフォニックなアレンジが際立っていて、WITHIN TEMPTATION なんかのポスト NIGHTWISH 勢に近づいたような印象。

前作の Winter LandThe Lonely Lake みたいなキャッチーでほのかにクサめなメロディが全くないのと、Vo ラインが今までよりも高音域よりで、個人的には Ailyn の声はもう少し低いところが魅力的だと思っているので、その2点は残念。

評価:54

SIXX:A.M. / The Heroin Diaries Soundtrack

NIKKI SIXX ( SIXX:A.M. ) / The Heroin Diaries Soundtrack
Release : 2007
Label : Eleven Seven Music

MOTLEY CRUE のリーダー、Nikki Sixx のソロ 1st アルバム。同名自叙伝のサウンドトラックになっている。


#1、インスト。 #2、混沌としたバック・コーラスがある意味で心地よい不気味さを出す。 #3、どこかで聴いた事があるようなサビメロだが、アルバム中 #4 と並び、キャッチーで聴きやすい。 #4、キャチイーなサビメロが印象的な佳曲。再生回数はダントツだな。 #5、地味だが、哀愁の感じられる曲。 #6、これは彼が生死をさまよった時の曲かな。こういうバラードは好き。 #7、この曲調はやヴぁい。 #8、映画のエンディングのような曲。壮大だ。 #9、地味。 #10、凄まじい哀愁が心を打つバラード。泣ける。 #11、地味 その弐。 #12、アコースティックで地味な曲。 #13、#7 に近い曲調。素晴らしいギターメロが聴ける。最後を飾るに相応しい素晴らしい曲だ。後期 SENTENCED と似た印象を受ける。


本を読んだわけではないが ( てか、日本語版あるのか? ) このサントラだけでも十分楽しめるかと。基本は Metal だし所謂映画のサントラとは違うからね。Vo はなかなか味があって上手いしエモーショナルなギターも聴ける。確かに曲は地味なものが多いけど…さすがは Nikki Sixx だと言っておこう。

評価:67

SIXX:A.M. / This is Gonna Hurt

SIXX:A.M. / This is Gonna Hurt
Release : 2011
Label : Eleven Seven Music
Amazon.co.jp で CD を買うAmazon.co.jp で書籍も買う
SIXX:A.M. の(今回はフォトエッセイ集と連動した)2nd アルバム。


前作よりもバンド然とした曲が多く、曲のクオリティもUP。
MÖTLEY CRÜE よりもメロディアスである意味 “売れ線” な方向性だけど、個人的にはこっちの方が好きだ。DJ Ashba (Gt)GUNS N’ ROSES の時よりも伸びやかに弾いてる感じがするしね。

それに、流石は Nikki Sixx 。捨て曲が皆無。…オリジナリティも皆無だけど、ここまで良いとあまり文句言えんな。著書と連動するコンセプトだけに、曲の方向性も一色に統一されているのもいいね。

完璧に単発プロジェクトだと思ったけど、以外と次もありそうな…。嬉しい限りだ。

評価:85

SKYLARK / Divine Gates Part III – The Last Gate

SKYLARK / Divine Gates Part III - The Last Gate
Release : 2007
Label : Soundholic

活動停止なんだか解散なんだかスタジオバンドになるのかどうだか知りませんが、そんな SKYLARK の 8th アルバム。


バンドを去った? 元 White Warrior こと Fabio Dozzo への怨念をそのままコンセプトにした ( んだよね? ) ってのが余りにも顕著なのがアレ。今後どうなるかは判らないけど、とりあえず最低でも Vo を変えたらどうでしょうか?まだ Fabio の Vo の方が聴けたよ・・・。

てか、Vo は全部クサメタル帝王が唄った方が良かったんじゃ・・・。

評価:12

SLASH / Slash

SLASH / Slash
Release : 2010
Label : Dik Hyad

Slash ( Gt/VELVET REVOLVER,ex-GUNS N’ ROSES ) の豪華ゲスト・シンガーを大勢迎えて制作した 1st ソロ・アルバム。


どの曲も悪くはないんだが、殆ど耳に残らないという…。これじゃ元 GUNS N’ ROSES の肩書も虚しいだけだ。Metal Fan 的な視点で最も印象に残るのは M. Shadows (Vo/AVENGED SEVENFOLD) が唄う #11. Nothing to Say だが、それはブリッジミュートのザクザクしたリフが Metal っぽさを感じるってだけ。

確かにゲスト陣は凄いメンツだし、彼独特の(というよりレスポール特有の)トーンは素晴らしい。ただ、それだけじゃどうにもならんよね。ネームバリューにも限界があるよ。

評価:30

SLASH / Apocalyptic Love

SLASH / Apocalyptic Love
Release : 2012
Label : Dik Hayd Records

専任シンガーに Myles Kennedy (Vo/ALTER BRIDGE) を迎えた SLASH の 2nd ソロ・アルバム。


どの曲も Slash らしいフレージングがつまってるし、どこか GUNS N’ ROSES / Appetite for Destruction を感じさせるようなところも多いんだけど、前作同様どこか煮え切らない。そんな中、1曲だけ強烈に異彩を放っているのが #8. Anastasia だ。平坦な唄メロとは対照的に、彼の一般的なイメージからは程遠いペダル・トーンを駆使したクラシカルなイントロに独特のネチっこいソロが聴ける。

GUNS N’ ROSES / Chinese Democracy に足りないと思った要素がギッシリと入ってるのが悲しい。

評価:40

SLAYER / Raign In Blood

SLAYER / Raign In Blood
Release : 1986
Label : Universal

スラッシュ四天王の一角 SLAYER の 3rd アルバム。


#1、激しいバッキングに狂気の叫び。まさに突き刺すという表現が正しいギターは当時のメタル界の一世を風靡した伝説とも言えるだろう。後半の、息を吸う暇も与えてくれぬギターソロはスラッシュ・メタル至上最強の名を欲しいがままにしていると言える。 #2、あっという間に終わる。 #3、狂気の塊にでもなってしまったのか・・・この1分45秒に詰め込まれたサウンドはもはや時間という領域を超えた楽曲と言うしかない。 #4、アームを使っているのだろうが、異様に震えるヴィブラートが心地良いね。 #5、終わったと思うと始まるギター。凄まじい。 #8、バッキングの刻みが堪らない。 #10、このアルバムの中で 4分以上ある曲はこれと #1 だけ。よって、その攻撃的、暴力的サウンドが特に詰め込まれているのだ。スラッシュメタルの中でも最高峰に君臨する名曲だと言える。


計 30 分という短い内容だが、そこに詰め込まれた楽曲は大地が裂けるが如くの破壊性を持っている。通して聴いてもその短さは感じない。

評価:73

SLAYER / Christ Illusion

SLAYER / Christ Illusion
Release : 2006
Label : Warner

スラッシュ・メタルの帝王 SLAYER 5年ぶりの 9th アルバム。


#1、勢いはあるが、どうもフックがないようで。 #2、面白いメロディのギターソロはいいが、それイ以外のパートが平淡。 #3、つまらない。フック無さ過ぎ。 #4、ドラムをどうにかしてください。 #5、お茶目なイントロがいいね (笑) ギターソロは、ちょいやり過ぎじゃなかろうか。 #6、リフが単調すぎ。 #7、退屈。 #8、ソロがいいな。 #9、リフ、ソロが意外とキャッチーなんで結構好きかも。666。 #10、当アルバムのリーダートラック。ブラストに合わせたリフが美味しすぎ。ソロ前のリフも素晴らしいね。


Dave Lombardo (Dr) の復帰のおかげか、インパクトのあるオカズが盛りだくさん。各楽器の音が非常にクリアに聴こえる音質も GOOD。けど、前述した #10 以外の曲が極めて厳しい。スピード感がある作品だけに惜しい。まぁ、SLAYER 節ではあるんだけどね。名盤 “REIGN IN BLOOD” と比べたらイカンかな・・・。

評価:23

SLAYER / World Painted Blood

SLAYER / World Painted Blood
Release : 2009
Label : Columbia

帝王 SLAYER の 10th アルバム。


強力なリフと支離滅裂気味なソロに支えられた #1. World Painted Blood 、超弾きまくりなソロから幕を開ける #3. Snuff 、歌心を聴かせてくれる #7. Human Strain、となかなか聴ける曲もあるにはあるが、残念な事に過去のアルバムで感じられたような強烈なアグレションが薄いのが難点。音が若干モッサリ気味なのも気になるな。

評価:22

SLIPKNOT / Slipknot

SLIPKNOT / Slipknot
Release : 1999
Label : Roadrunner

アメリカの9人組猟奇趣味的激烈音楽集団 SLIPKNOT の 1st アルバム。


#1、ナホして何とかして! #2、イントロから Joey 様の脅威のドラミングが冴え渡る。ターンテーブルが慣れないせいかちょっと嫌だ・・・。 #3、ラップ気味の Vo が好みではないが、暴虐性とサンプリングが絶妙に絡み合ってるのがいいね。 #4、#2、3 とは打って変わってキャッチーな唄メロが魅力的。 #5、リフが印象的過ぎ。 #6、やはりラップ調は・・・。いくらてっぺんの人でも厳しいわ。 #7、ささくれを無理やり引っ張られるような不協和音だな。 #8、キャッチーなサビメロは好き。 #9、後半の Joey が叩くオカズの数々に悶えるのみ。 #10、イントロのパーカッション勢が面白いな。叫び声はサンプリングで緊張感皆無だけど、まぁ上手く使ってるな。 #11、これまたキャッチーな唄メロがいいね。ラップはアレだが。 #12、サビの後ろでただ叫んでるだけなのが面白いね。 #13、ドラム・ソロが素晴らしいね。 #14、ボートラ。Joey 様の凄まじいバカテクぶりが聴けます。 #15、ボートラ。 #16、デモ。 #17、デモ。


とりあえず、俺にとっては Joey のドラミングを聴くのが最重要なのでラップがどうとか不協和音がどうとかは一切関係ないです。 てか収録曲多過ぎ + 本当に9人も必要なのかどうか謎。

評価:35

SLIPKNOT / Iowa

SLIPKNOT / Iowa
Release : 2001
Label : Roadrunner

アメリカ産、変態グロテスク “覆面つなぎ” 集団、もといミクスチャー・デス・メタルバンド SLIPKNOT の 2nd アルバム。


#1、トラクターのエンジン音で自慰行為をしている野郎共の叫び。 #2、怒り狂ってるようなサビがいいね。それにしても凄い歌詞だな。 #3、リフが凄くカッコいい。最初の唸り声もいい感じだよ。ブラスト入るところが素敵です。 #4、サビでクリーントーンになる曲。このアルバムの中でも極めてキャッチーなメロディ。 #5、凄いテクニックを披露するドラマー Joey の独壇場。曲そのものは印象に残りにくいが、この強烈なリズムワークは一音たりとも聴き逃せない。 #6、強烈なインパクトを持つ名曲。まさに “異端者のアンセム” 。最後のは何なんだ? #7、儀式のようなイメージの曲。 #8、普通声パートの多い、#4 に続くキャッチーな曲。 #9、Joey のバスの音だけで痺れてる俺がいますが・・・。サビのクリーントーンが美味しい。 #10、ラップはあまりと言うよりかなり好きではないが、これは許せる範囲。デス・ヴォイスだからってのもあるかな。 #11、イントロのドラムがカッコよすぎて堪りません。曲自体は結構微妙かも。 #12、Joey のバスの音だけで (以下略) 。 #13、つまらない。ターンテーブルの「ヒュォンヒュォン」ってのが厳しいな。 #14、15分もの大曲。終始陰鬱な曲調で黒魔術的な雰囲気の漂うエピローグってトコ。 #15、ライブ録音のボートラ。


印象深い曲が比較的序盤に配置されているせいか、後半がダレているように思える。しかも、同じような曲調が多い為、そう頻繁に聴くことはないかもしれない。ただ、何か気に入らない事があってイライラしている時はヘタにヌルいメロデスじゃなくて、このアルバムをチョイスしたいね。

評価:66

SLIPKNOT / Vol. 3: (The Subliminal Verses)

SLIPKNOT / Vol. 3: (The Subliminal Verses)
Release : 2004
Label : Roadrunner

変態つなぎマスク集団、SLIPKNOT の 3rd アルバム。


#1、OPETH みたいだな。 #2、リフがカッコ良過ぎ。左右のパーカッションがなければ良かったのになぁ・・・。 #3、ラストのブラスト最高。 #4、キャッチーなサビメロがいいね。Joey のドラムも素晴らしい。 #5、疾走するパートが美味しい。丁度いいプログレッシヴさもいいね。 #6、初 ? バラード。猟奇的どころか哀愁だなこりゃ。 #7、面白くない・・・。 #8、当アルバムのキラーチューン。攻撃性とキャッチーさが絶妙に融合した名曲。 #9、疾走するギターソロ・タイムがいいね。 #10、音がもうちょいソフトだったら普通のハードロックだな。 #11、バラード。Cory の歌唱力が光る佳曲。 #12、サビで極端にメロディアスになるのが美味しい。バックコーラスもいい味出してるね。 #13、インスト、みたいなもんか? #14、電子音の低音が大きすぎやしませんか? #15、キャッチーなサビメロがいいね。このアルバムの中では2曲のバラード抜けば一番聴きやすいんじゃないかな。


過去の作品に比べると幾分ソフトになったか。それと同時にとっつき易さも上がったので、初めての人はコレから聴くといいかもしれない。売れてきて、大衆向けに変わってきちゃったのかな・・・。

評価:74

SLIPKNOT / All Hope is Gone

SLIPKNOT / All Hope is Gone
Release : 2008
Label : Roadrunner

変態マスク・メタル・バンド、SLIPKNOT の 4th アルバム。


#1:ノイズの嵐にドラムが切り込んでくるインスト。 #2:いつもの Slipknot だが、明確なギターソロがあるのがいいね。 #3STONE SOUR っぽい。 #4:シンプルな曲。今までこのバンドを毛嫌いしてた人も聴けそうだな。 #5:聴きやすい。SlipKnoT らしさは皆無だが普通の Metal としてはなかなか。 #6:ライブで聴くと印象が変わりそうだが、微妙だとしかいいようがない。 #7:いまいち。 #8:恐怖感を煽る唄メロが美味しい。 #9:退屈。 #10:退屈。 #11:これまた STONE SOUR な曲。明らかに浮いてる。前作での Vermilion Pt. 2 的な位置づけか・・・。 #12:ブラストが多用される曲。Black Metal っぽいトレモノリフがいいね。


前作の延長上でさらに普遍的な Heavy Metal に近づいた印象を受ける。アグレッシヴさが薄れはじめているのが残念だが、これはこれで悪くない。”People = Shit” のような圧倒的な攻撃性のある曲が欲しい気もするけどね。

評価:53

SOILWORK / Stabbing the Drama

SOILWORK / Stabbing the Drama
Release : 2005
Label : Marquee

スウェーデンの若手メタルバンド、SOILWORK の 6th アルバム。


Rejection Role みたいな劇的なかっこよさを誇る曲を聴きたいのよ。マーキーに行って、ホリック時代よりレベルアップするかと思ったら、退化したね。

評価:5

SOILWORK / The Panic Broadcast

SOILWORK / The Panic Broadcast
Release : 2010
Label : Nuclear Blast

Peter Wichers (Gt) が戻ってきた SOILWORK の 8th アルバム。


初期を彷彿させ、尚且つキャッチーなサビメロが強力な #2. Two Lives Worth of Reckoning,もはやグロウルはヴァースだけな #3. The Thrill,OPETH みたいなアコ・パートが印象的な #7. Let This River Flow#11. Sweet Demise と、曲は前作と比べて格段に回復したと言っていいんじゃいかな。ギターソロも必要以上に弾きまくってるしね。

やっぱり Peter Wichers がいないとダメだったんだな(笑)

評価:67

SONATA ARCTICA / Ecliptica

SONATA ARCTICA / Ecliptica
Release : 1999
Label : Marquee

北欧フィンランドより現れたメロディック・スピード・メタル界の救世主。SONATA ARCTICA の 1st アルバム。


#1、この怒涛のスピードはいつ聴いても爽快。 #2、ライブでは必ず演奏される名曲。キーボソロの後ろでのメロディアスなギターメロが GOOD 。 #3STRATOVARIUS です。嘘です。 #4、アルバムのアクセントとしても丁度いいミドル。 #5、音階をなぞるだけのイントロの切り込みがあまり面白くないわけだが・・・。 #6、バラード調から入る至高の名曲。サビの「ラナウェイ ラナウェイ ラナウェイ」はライブでは必須。 #7、ここまでバラードを匂わせる曲が多かったのもあって、あまり印象的ではないかも。 #8、A,B、サビどれをとっても文句なしのメロディだね。 #9STRATOVARIUS からの影響が多大な曲。#3 や #5 があるので、少々新鮮味に欠ける。 #10、唄メロがモロに STRATOVARIUS / Black Diamond なのは大目に見てあげよう。左右に揺れまくるギターが面白いね。 #11、日本盤ボートラ。ドラムが全然面白くないのだが、所詮ボートラ。


当時このアルバムを聴いて凄まじいインパクトを得たのを覚えている。#1 がいきなり疾走曲だったこともあるが、捨て曲がないのもその理由のひとつ。

評価:82

SONATA ARCTICA / Silence

SONATA ARCTICA / Silence
Release : 2001
Label : Marquee

前作で衝撃のデビューを果たした SONATA ARCTICA、待望の 2nd アルバム。


#1、前作の Full Moon にも通じるようなピアノとおっさんが語るインスト。 #2、北欧らしい冷たい感じはどこへやら。。勢いだけはあるので1曲目としては上出来。 #3、ギターがせっかく頑張ってるのに残念。 #4、中途半端にデス声を含ませるのだけは面白い。 #5、リフがいいのは勿論、ちゃんとギターが刻んでて良し。唄メロもいいね。 #6、またまた、唄メロが煮え切らないなぁ。 #7、ちょっと厳しいな。スローテンポの曲はまだまだかな。 #8、メロディックスピードメタルのアンセム?サビでギターがコードに変わるところなんかもう・・・。メロディックスピードメタルって何?と聴かれたらとりあえずサンセバって言っておけばOKじゃない? #9、ミドルとかになると厳しいです。所詮メロスピバンドなのか・・・。 #10STRATOVARIUS みたいなインスト作ってみたのか。 #11、遅い曲に魅力が乏しいのはもう慣れた。唄メロがつまらないのデス。 #12、いつもよりラフめな Vo は良い。 #13、日本人めろすぱ受けしそうな疾走曲。 #14、11分超えの大曲。淡々と順序良くやっるだけで、あまり面白みは感じられない。


いい曲とそれ以外の曲の差が激しい。#2、#5、#8、#12 の4曲はこのバンドの代表的な疾走曲なんで、購入を悩む必要は皆無なんだけどね。

評価:59

SONATA ARCTICA / Winterheart’s Guild

SONATA ARCTICA / Winterheart's Guild
Release : 2003
Label : Marquee

フィンランドのキラキラメロディックメタルバンド SONATA ARCTICA の 3rd アルバム。


#1、1曲目から怒涛の疾走曲を入れてくる当たり、1stを彷彿とさせる。機械的な16分の連打フィルしか使わないドラム、Bメロから白丸コードのギター。両者の怠慢が溢れ出てます。その辺を気にしない方なら良いかと思われます。 #2、アルバム最長の曲。疾走させたから良いってモノでもありません。 #3、イントロから強烈なユニゾンが聴けるわけですが、しかもギターがちゃんと刻んでる。 #4、こういうミドルだと、ちゃんとギターは仕事してますね。最低ラインだけど。 #5、もうちっと濡れ濡れな歌唱だったらな。なんか普通に唄っちゃってるんでアレ。 #6San Sebastian の使いまわしみたいなイントロで萎える。 #7、俺たちさー STRATOVARIUS っぽくね!なイントロが故意的っぽくて嫌。 #8、LA.メタルな印象。こういう曲好き。 #9Blank File を彷彿とさせる。というか、同じ切り込み方だな。こんなボートラ必要いらん。 #10、正直かなりつまらない。 #11、アルバムの最後を締めるには悪くはないのか・・・。てか、最後のはなんだ?


ドラムマシーンみたいに、機械的な連打しかできないドラムはもう少しドラマーとしてのアイディアを曲作り時に出してみてはいかがでしょうか?ギターの人も。明らかにアレンジ不足。せっかく唄メロが良いのに勿体無い。

評価:61

SONATA ARCTICA / Reckoning Night

SONATA ARCTICA / Reckoning Night
Release : 2004
Label : Marquee

枚数を重ねるごとに疾走率が減ってきている メロディック・スピード・メタルバンド SONATA ARCTICA の 4th アルバム。


#1、相変わらずオーバーダヴで唄メロを支える手法がお好きで・・・。 #2、あくびが出てしまいそうになるくらい退屈な曲。 #3、最初の数秒、底に残ったジュースを吸い上げるような SE が入りますが、これなんなんスか? #4、長めのインスト。 #5、メロディ、悪くはないが、ネタが切れてきた感があるな、Tony Kakko#6、なんだこの凄まじいつまらなさは。 #7SONATA ARCTICA 初の Jani Liimatainen の曲。当作の中では一番メロディの質がいいんじゃいかな。 #8、ただ疾走してるだけでぜ~んぜん面白くない。まぁ、彼ら的には斬新なんだろうけどね。 #9、ピアノメロはいいね。それ以外は・・・。 #10、つまらないバラード。ホント、メロディの質が落ちたな。 #11、煮え切らない。むしろ煮えてない。 #12、。


俺の、SONATA ARCTICA への評価が、THUNDERSTONE 以下になりましたとさ。それとも、AXENSTAR と同格になってしまったかな ? めでたしめでたし。

評価:25

SONATA ARCTICA / Paid in Full [EP]

SONATA ARCTICA / Paid in Full [EP]
Release : 2007
Label : Marquee

疾走曲を書くのに飽きてしまったであろう SONATA ARCTICA の 5th アルバムからの先行シングル。


#1、イントロがカットされてるラジオ・バージョン。 #2、僕らのアイリッシュ・ギタリスト Gary Moore のカバー。イントロのエモーショナルなギターメロをキーボードでやってしまっているのが “なんて事だ” なんですけど。”Still Loving You” の時みたいに馬鹿丸出しで疾走させてくれればよかったのに・・・。 #3、唄メロ、ギター、リズム、それら3つが全然面白くないという素晴らしい曲。天下の Finnvox が勿体無い。


これなら AXENSTAR の方がマシなんじゃないか? とりあえず、アルバムに1曲でも彼ららしい北欧の風を感じられる疾走曲がある事を切に願う。いや、しかしコレはマジで厳しいっすよ。てか Jani、楽しすぎじゃないの? ピロピロやれって (笑)

評価:6

SONATA ARCTICA / Unia

SONATA ARCTICA / Unia
Release : 2007
Label : Marquee

SONATA ARCTICA の 5th アルバム。


めろすぴを書くのに飽きてきたとか、プログレッシヴな曲を書きたいとか・・・そーゆー気持ちは凄く判るけど、ここまでメロディの質が落ちると何も言うことないね。まぁ、ここまで音楽性を変化させても “らしさ” を失わないのは流石だと思うよ。

評価:15

SONATA ARCTICA / The Days of Grays

SONATA ARCTICA / The Days of Grays
Release : 2009
Label : Nuclear Blast

SONATA ARCTICA の 6th アルバム。


#1:インスト。 #2-3:退屈。 #4:めろすぴふぁん向けの曲。あざといな。
#5-13:退屈。


前作 Unia 路線をさらに突き詰めたかのようなつまらなさはもはや拷問レベル。
シンフォニックなアレンジには無駄に凝っているが、ギター、ベース、ドラムがあまりに単調すぎてその差が笑える。恐らく Tony の作るデモは相当作りこまれていて、それに対して誰も口を出さないのだろう。よって自分の担当である唄メロ、キーボードは凝っているが、それ以外は手抜きというか、ここまでしかできないのだろうな。アルバム中最も浮いた #4 を PV にして売り出すという姑息な手法もアレ。

「美しいメロディを書いた」と CAIN’S OFFERING でのインタビューで語っていた Jani Liimatainen の圧勝だ。

次のアルバムからは “Tony kakko’s SONATA ARCTICA” にした方がいんじゃない?

評価:8

SORA / Desire and Truth

SORA / Desire and Truth
Release : 2010
Label : Avenue Of Allies

カナダのギタリスト Erol Sora の 2nd アルバム。


古き良きハード・ロック。 昨今、80年代風をコンセプトにしたバンドが増えているが、これはそんな “なんちゃって” じゃなくてそのものに近いね。DEEP PURPLEWHITESNAKE から影響を受けてた当時に作った曲を収録した、とか言われても何の疑問も抱かないかもしれない。それほど真っ直ぐな 80’s サウンドだ。それに加えて、全曲で程よく弾きまくるギターソロが素晴らしいってのもポイント高し。

これで Jorn タイプのシンガーでもいりゃ完璧なんだけどね。

評価:60

SOUND STORM / Immortalia

SOUND STORM / Immortalia
Release : 2012
Label : Scarlet

イタリア産シンフォニック・パワー・メタル・バンド、SOUND STORM の 2nd アルバム。


RHAPSODY OF FIRE を彷彿させるオペラチックなインスト #1. Immortalia,エクストリームな音像の中でメロディックな唄メロが映える #2. Back to Life,ブラスト・ビートやグロウルパートを効果的に配し、ベートーヴェンの月光(第3楽章)を引用する #3. The Curse of the Moon,演劇じみた展開と分厚いコーラスワークが印象的な #4. Blood of Maiden,中毒的な唄メロの #5. Faraway,Neo=Classical なギタープレイと慟哭のピアノソロが堪らない #7. Call Me Devil,東洋系のメロディをエクストリームに聴かせる #8. Seven Veil,壮大なパワーバラード #9. Watching You Fading,アルバムの中では比較的シンプルな #10. Wrath of the Storm,エクストリームな展開をメロディックなパートで挟んだ 9分半の大曲 #11. The Portrait

Gt と Dr が Vo も兼任し2色のグロウルを聴かせ、Hansi Kürsch (Vo/BLIND GUARDIAN)Daniel Heiman (Vo/LAVETT,ex-LOST HORIZON) を足して2で割ったような声の Philippe D’Orange はシアトリカルな歌唱と細めのスクリームを使いこなすという Stu Block (Vo/ICED EARTH,INTO ETERNITY) みたいな活躍。

DIVINEFIRE の上位互換みたいなサウンドで、そんな中でオペラチックなパートやピアノが効果的に使われ、まさに音の嵐。音作りやら展開やらが妙に DISARMONIA MUNDI みたいだと思ったら Ettore Rigotti (DISALMONIA MUNDI) がプロデュースだそう…。

詰め込みすぎて焦点がぼやけ気味なのが少し残念なところか…。

評価:83

SPIRITUAL BEGGARS / Return to Zero

SPIRITUAL BEGGARS / Return to Zero
Release : 2010
Label : Inside Out

Apollo Papathanasio (Vo/FIREWIND) が加入した Michal Amott 率いる SPIRITUAL BEGGARS の 7th アルバム。


グルーヴィーなリフとハモンド・ソロが美味しい #2. Lost in Yesterday,重いリフからアップテンポに変化する BLACK SABBATH 風の #4. The Chaos of Rebirth,Apollo の見事な歌唱が光る #6. Spirit of the Wind,モロ Michael Schenker なギターが美味しい #7. Coming Home,リズミカルなリフとメロディックな唄メロが印象的な #9. A New Dawn Rising,小気味良いリフが美味しい #11. Dead Weight,アルバムを締めくくるヴィンテージ・バラード #12. The Road Less Travelled

Amott 兄さんは相変わらずルーツ丸出しだけど、Apollo のおかげで楽曲の表現力は高まったかな。そして何より (笑) Per Wiberg (Key/OPETH) の絶妙過ぎるハモンドが最高。

評価:73

STAN BUSH / In This Life

STAN BUSH / In This Life
Release : 2007
Label : Frontiers

25年間ずっと Melodic Rock 一筋らしい S.S.W、STAN BUSH の 10th アルバム。


#1、入りのギターメロからキテるね。サビメロも言うことなし。素晴らしい名曲だ。 #2、所々で入るギターメロが絶品。唄メロも文句なし。 #3、なんだこの心温まるバラードは…。素晴らしい…。 #4、期待感を高ませるブリッジ、それを解き放つ飛翔感のあるサビ、曲の流れを完璧にとらえた華麗なギターソロ、完璧だ。 #5、唄メロがいい…。どこかで聴いたことがあるようなメロディだが…。高品質な AOR ってこういうのを言うんだろうな。 #6、映画のエンディングのような壮大さを持つバラード。ギターソロが絶品。 #7、誰だ、ギターは?何だこの絶妙なオブリ・センス…。ソロもやばいな。 #8、聴きやすい唄メロと程よいヘヴィさがいいね。ソロのセンスも素晴らしい。 #9、サビ裏のリズムギターが堪らない。曲調を一切乱さない速弾きもいいね。 #10、これまた、素晴らしい哀愁メロが…。もうね、笑顔が止まらない。 #11、哀愁のバラード。哀愁が…哀愁が…あぁ、泣ける。


捨て曲なし。HR/HM, AOR ファンは必ず聴くこと。哀愁の度合いは FAIR WARNING とかの比じゃない。2007年の TOP10 を書き換えないと…。これは確実に 07年の Best of Melodic Rock Album だ。

評価:92

STAN BUSH / Dream the Dream

STAN BUSH / Dream the Dream
Release : 2010
Label : Frontiers

STAN BUSH の 11th アルバム。


爽やかなリフ、哀愁のメロディ・ラインはいつもと変わらない Stan Bush 節。
十分高品質ではあるんだけど、前作が凄く良かっただけにどうしても評価は下がってしまう…。安定していい曲を書くと言えばそうなんだろうけど、焼き直しに聴こえるところが多いのはマイナスだな。

評価:64

STAN BUSH / The Ultimate

STAN BUSH / The Ultimate
Release : 2014
Label : MelodicRock Records

STAN BUSH の 12th アルバム。


ソフトに歌われる哀愁の歌メロが心地いい王道メロディック・ロック #1. Sometimes to Believe,リズムを刻み続けるシンセ・アレンジが面白い #2. The UltimateJOHN FARNHAM のカバー #7. Thunder in Your Heart,まるで北欧産のような透明感のある #8. The Journey,(似たコード進行の J-POP ソングがあったような気がするが思い出せない… )ズブ濡れ哀愁メロが感動を誘う #10. If I’m Not Lovin’ You,1986年にトランスフォーマーのアニメ映画に使われた自分の曲のセルフカバー #12. The Touch (Power Mix)

流石!と言わざるを得ない抜群の安定感。残念ながら前作同様 In This Life のには及ばないという印象だが、それは過度に期待しすぎているだけなのかもしれない。

評価:73

STARBREAKER / Starbreaker

STARBREAKER / Starbreaker
Release : 2005
Label : King

TNTTony Harnell, LAST TRIBEMagnus Karlsson 率いる多国籍メロハーバンドの 1st アルバム。


#1、なんとも言えない変なリズムが面白いイントロ、その後爽やかに入ってくる Tony いいねぇ。 #2、キャッチーなリフがいい感じ。唄メロも覚えやすくていい。 #3、古典的なサビメロがかっこいい佳曲。 #4IRON MAIDEN / Aces High を彷彿とさせるイントロがいいね。 #5、綺麗なピアノメロが印象的なパワーバラード。 #6、唄メロはかっこいいけど、あと一歩って感じ。 #7、ちょいモダンな曲作りなミドルテンポチューン。 #8、かっこいいハードロックな事は確かなんだけど。なにかが足りない。 #9、冒頭のピアノメロが STRATOVARIUS / Maniac Dance 、こっちが先なんでなんとも。 #10、唄メロがもう少し判りやすいといいのかな。 #11Magnus Karlsson が面白い程弾きまくるインスト。 #12、哀愁のあるキーボードメロが堪らないイントロが素晴らしい。 #13、同曲のアコースティックバージョン。こっちのが俺の好みだなぁ。


最初の方はいいんだけど、トラックが進むにつれて煮え切らなくなる。判りやすくいえば後半ダレるって事。最後に巻き返すけどね。まぁ、TNT ファンは買いだと思う。所謂めろすぱーさんにはちょっと微妙かもしれん。

評価:63

STARGAZERY / Eye on the Sky

STARGAZERY / Eye on the Sky
Release : 2011
Label : Pure Steel Records

Jari Tiura (Vo/ex-M.S.G.) 率いる STARGAZERY の 1st アルバム。


よくあるパワーメタルに毛が生えた程度の北欧風アレンジ、というありきたりなタイプのアルバム。元 MSG とはいえ、影が薄くて「あぁ、そんなヤツいたかも…」的な見方が大多数であろう Jari さんは J. AHOLA ( Vo / TERÄSBETONI ) っぽい声でこれ系の音との相性が良く、良い意味でも悪い意味でも軽くて聴きやすい。

リーダートラックはアルバム・タイトルでもある疾走曲 #3. Eye on the Sky が最有力候補だけど、キラーチューンになる程ではない。それもそのハズ、Jari さん以外のメンバーは BURNING POINTKALMAH のメンバーでいまいちパッとしない。

Jari さんは Timo KotipeltoMikko Halkin が忙しくて活動出来てない Jani Liimatainen のバンドにでも入ったらいいんじゃないか?

評価:53

STEEL PANTHER / Feel the Steel

STEEL PANTHER / Feel the Steel
Release : 2009
Label : Universal

成人指定 “Fuck All Night” エロオヤジ・ヘア・メタル軍団、鋼鉄の女豹 STEEL PANTHER の 1st “ふりかけ” アルバム。


#1:曲名がすべてを物語ってるね。歌詞の馬鹿さ加減も最高。まぁ、メタルが最高だってことだな。 #2:「アジアの娼婦をファックしようぜ」って曲。ギターソロがモロ無修正の Yngwie 。歌詞が面白すぎる。 #3:「お前の事を愛してるけど、俺のムスコはみんなのモノなんだ」って曲。なんでこんな叙情的に (しかもマジメに) 唄えるんだか (笑) テーマはどうあれ素晴らしいバラードだ。 #4:「中年のオバちゃんだけどその分判ってるからタマンネー」って曲。一度聞けば誰でも耳に残るであろうキャッチーが美味しい。 #5:「君の二重顎に俺のソーセージを」って曲。BON JOVI っぽいな。 #6:「クリちゃんの唄」。VAN HALEN っぽさ全開。 #7:どう考えてもモロ BON JOVIJustin Hawkins、上手いなぁ。 #8:「お前のセルライトなんて見たくないから電気消そうぜ」って曲。Vo は A7XM. Shadows#9:「諸々の料金を払ってくれるストリッパー」の曲。音は、感動的なバラード…。 #10:これまた BON JOVI + DEF LEPPARD ってとこかな。 #11:「オクラホマの娘が夜通し俺のタマを…」って曲。カントリー風の良曲。 #12:唯一普通の歌詞? ACCEPT + BON JOVI かな。Udo ? Rob ? のモノマネが上手い。


* 所有しているのは輸入盤なので歌詞を見てテキトーにどんな曲なのかメモしたけど、違ってる可能性あり *
歌詞は下ネタ全開で伏字が多いこと多いこと…。そんな内容にも関わらず音は素晴らしい。他の有名バンドから拝借したであろうフレーズが大量だが、それでもオリジナリティを感じる時もある。まぁアレだ。一発屋で終わらない事を祈るのみ。下ネタ話で引いちゃう人は輸入盤を買って歌詞を気にせず聴くのがいいんでないかな。

評価:85

STEEL PANTHER / Balls Out

STEEL PANTHER / Balls Out
Release : 2011
Label : Universal

変態・グラム・メタル・バンド STEEL PANTHER の 2nd アルバム。


タイトル連呼の疾走曲 #2. Supersonic Sex Machine,聴きやすいソフトなバラードの #5. If You Really Really Love MeChad Kroeger (Vo,G/NICKELBACK) と共作の #6. It Won’t Suck Itself,前作の Party All Day の続編的な歌詞が面白い #7. Tomorrow Night,どう考えても確信犯な #9. That’s What Girls Are For,明るい曲調がまさに LA METAL でエンディングのやり取りが面白い #11. I Like Drugs,音だけ聴けば感動的だと思えてしまうバラード #14. Weenie Ride

前作のような露骨なオマージュは影を潜め、いたって真面目?な LA METAL なサウンドに。ただし、よく聴けば、メロディやら歌詞やら、至る所に細かなネタが仕込んであるのが判る。下品な歌詞は相変わらずで、曲調とのギャップはどうにかならんものか (笑)

やってる事は古臭いのに、それを新鮮に聴かせてくれるところは流石ベテランといったところか。

アートワークの “セクシーなオネーチャンが玉を2つ持ってる” 事よりも、玉持ってる “手がショッカーになってる” 事の方が流石だとしか言いようがない。

評価:83

STEEL PANTHER / All You Can Eat

STEEL PANTHER / All You Can Eat
Release : 2014
Label : Open E. Music

ジョーク・グラム・メタル・バンド STEEL PANTHER の 3rd アルバム。


いかにも 80’s なサウンドとキレのあるリフが強力な #1. Pussywhipped,これまた 80’s でキャッチーなポップ・メタル #2. Party Like Tomorrow is the End of The World,このテーマでバラードとは恐れ入る(笑)#4. Bukkake Tears,シンガロングを躊躇する素晴らしいコーラスが魅力的な #5. Ganbang at the Old Folks Home,スケール感のあるアレンジの古典的ポップ・ロック #7. The Burden of Being Wonderful,ザ☆王道 80’s ハードロック #8. Fucking My Heart in the Ass,分かりやすいコーラスとドライヴ感の高い曲調がナイスな #9. B.V.SDeath to All But Metal のリフが登場する #11. If I Was the King,サイバーな音色で攻める、80’s → 90’s な感じの #12. She’s on the Rag

アルバムを重ねるごとにメタル度が低く立っているような気もするけど、それがネタをつきさせない秘訣なのか、否か。相変わらずの下ネタ満載の歌詞も笑える。最後の晩餐をパクったアートワークも個人的には好きだな。

評価:76

STEEL SEAL / Redemption Denied

STEEL SEAL / Redemption Denied
Release : 2010
Label : Underground Symphony

イタリア産パワー・メタル・バンド STEEL SEAL の 2nd アルバム。Vo は Thomas Vikstrom


RAINBOW のパワー・メタル的解釈” と言えば聞こえは良いが、実際はパクリとオマージュの境界線上にあるようなスレスレのリフやアレンジが失笑を誘い、メロディが耳に残ると言うわけでもない。疾走曲とミッドテンポの曲が交互に配置したアルバム構成も、ただ単に疾走曲のテンポが殆ど同じなのをカモフラージュしてるだけのようにも思える。

そんな正にB級メタルなこのアルバムに唯一の希望を与えているのが、北欧のヴォーカル・マスター、Thomas Vikstrom (Vo/THERION …etc) の存在だ。彼が歌ってなかったら気にも留めずにスルーしてたね。ちなみに 1st アルバムの Vo は DC Cooper (ex-ROYAL HUNT)

評価:38

STEELHEART / Good 2B Alive

STEELHEART / Good 2B Alive
Release : 2008
Label : Steelheart

Mike Matijevic 率いる STEELHEART の 4th アルバム。


#1-10:退屈。


これが本当にあの She’s GoneSteelheart という超名曲を作ったバンドなのか? Vo の衰えは仕方ないとしてもこれはないだろ・・・。当時の LA Metal 勢が辿ったのと同じ道を、時代を経て繰り返しているだけだとしか言いようがない。残念だ。

評価:2

STEELWING / Lord of the Wasteland

STEELWING / Lord of the Wasteland
Release : 2010
Label : Napalm

スウェーデン産 NWOTHM バンド、STEELWING の 1st アルバム。


IRON MAIDEN と JUDAS PRIEST が手本なのは疑う余地もないモロ 80’s な音だが、最近の NWOTHM 軍勢の中では珍しく Vo が超ハイトーン駆使タイプ。ちょっと力みすぎな気もするが、気持ちいいくらいにハイトーンを決めてくれるのが美味しいね。

曲は、疾走感のある #2. Headhunter, #3. Roadkill (or Be Killed), #7. Under Scavenger Sun がいいね。ミッドテンポの曲はまだまだかな。

評価:47

STEELWING / Zone of Alienation

STEELWING / Zone of Alienation
Release : 2012
Label : Noise Art

スウェーデン産 NWOTHM バンド、STEELWING の 2nd アルバム。


古い SF 映画のようなイントロ #1. 2097 A.D,いかにも IRON MAIDEN#2. Solar Wind Riders,NWOBHM さ全快の疾走曲 #3. Full Speed Ahead!,ヒロイックに疾走(特攻)する #5. Tokkotai (Wind of Fury),溢れ出る MAIDEN 愛が感じられる #6. Zone of Alienation,NWOBHM のいいとこどりとしか思えない #7. The Running ManIRON MAIDEN へのオマージュが散りばめられた10分の大曲 #9. Lunacy Rising

スペーシーなコンセプト・アルバムらしいが、中身は IRON MAIDEN への真っ直ぐな愛そのもの。至る所にオマージュの影がちらつく。ここまでやってくれると、もはやオリジナリティーなんてどうでもよくて「どれだけ IRON MAIDEN を取り入れながらいい曲を書けるか」に尽きると思う(笑)そういう意味ではまだまだ…。

評価:48

STÉPHAN FORTÉ / The Shadows Compendium

STÉPHAN FORTÉ / The Shadows Compendium
Release : 2011
Label : Listenable Records

Stephan Forte (ADAGIO/Gt) の 1st ソロ・アルバム。


まず、ゲストは以下の通り

#1. Jeff Loomis,#2. Mattias IA Eklundh,#4. Glen Drover,#5. Derek Taylor,#7. Daniele Gottardo

ADAGIO の曲をそのままインストにしたような #1. The Shadows CompendiumJason Becker へのトリビュートらしく、ネオ=クラシカルなリック満載な #2. De Praestigiis Daemonum,ロングトーンとクリーンで聴かせる #3. Spiritual Bliss,バロック風ペダル・フレーズが印象的な #4. Duat,ダークなピアノが曲に華を添える #6. Prophecies of Loki XXI,みんな大好き、ベートーヴェン「月光」第1楽章 #8. Improvisation on Sonata No. 14, C # Minor – Op.27 No.2

アルバムが全体的にシュレッド & テクニカル過ぎて、個性の強い Mattias IA Eklundh 以外のゲストはどこで弾いてるか判りません。まぁ、よ~く聴けば音の違いで気付くかもしれないけどね…。

ギタリストのソロだけに、歪みの少ない音とか、完全なクリーン・トーンとか、HR/HM 以外の要素も欲しかったような気もするが、それは次に、かな?

評価:65

STEVEN WILSON / Grace for Drowning

STEVEN WILSON / Grace for Drowning
Release : 2011
Label : Kscope

Steven Wilson (PORCUPINE TREE) のソロ 2nd アルバム。


前ソロ・アルバムのぶっ飛んだ感じは影を潜め、全体的に穏やかな印象。その中に、初期 PORCUPINE TREE のようなサイケデリックな音や JAZZ 風味なアレンジ、時にメタリックなリフなどを溶け込ませ、まるで1本の映画を見ているかのようなストーリー性がこの穏やかな音から染みわたってくる・・・。

特に、Jordan Rudess (Key/DREAM THEATER) のピアノをバックに静寂の霧の中を泳いでいるような音像の 1-#3. Deform to Form a Star は心が洗われるような美しく、綺麗な曲だ。

とは言っても難解で陰鬱。しかし美しい。・・・上手く表現できないが、Steven Wilson ワールドは全開だ。まぁ、KING CRIMSON 的な管楽器パートもあったり、若干 JAZZ 風味なとこも、あえて狙ったのかな、とは思えたが・・・。

評価:76

STEVEN WILSON / Raven That Refused to Sing

STEVEN WILSON / Raven That Refused to Sing
Release : 2013
Label : K-scope

Steven Wilson (PORCUPINE TREE) のソロ 3rd アルバム。


軽快なリズムで始まるや、フルートが漆黒のプログレ・ワールドの門を開いたかと思えばジャズ・ロック風のリフでヘッドバンギングを誘い、PINK FLOYD よろしくのトリップ感をまき散らし、ピアノの幽玄な調べと共に再び暗黒世界に戻る #1. LuminolOPETH / Damnation 風の物静かで優しいメロディ、エンディングのエモーショナルなギターソロが素晴らしい #2. Drive Home,英国ブログレ要素を詰め込めるだけ詰め込んだような KING CRIMSON 風の #3. The Holy Drinker,3拍子の(このアルバムの中では)シンプルで分かりやすい部類でサックス・ソロが素敵な #4. The Pin Drop,曲全体がアルペジオのステージの上で劇を行っているかのような雰囲気の #5. The Watchmaker,優しい音でいかにもエンディング的な雰囲気と安らぎを感じさせる #6. The Raven That Refused to Sing

ここ数作で彼の作ったアルバムの集大成のような世界観。幽玄で美しい漆黒の世界へと旅立たせてくれる最高クラスのプログレッシヴ・ロック・アルバムだ。

ところで、ドラムが余りにも変態的だと思ったら Marco Minnemann 、リードギターのエモーショナルさが尋常じゃないと思ったら Guthrie Govan だったという…。凄まじいメンバーだ。

評価:92

STONE SOUR / Come What ( Ever ) May

STONE SOUR / Come What ( Ever ) May
Release : 2006
Label : Roadrunner

SlipKnoTCorey TaylorJames Root によるメタル・バンド、STONR SOUR の 2nd アルバム。


#1、洗礼された NWOAHM だね。キャッチーなサビメロはメロディの弱さを感じることもあるけど。 #2、程よいくらいのドライヴ感と色気全開のメロディが美味しいアメリカン・メタル。 #3、俺の好きなドラムパターンだからこれ好き (笑) 。 #4、哀愁振りまく曲。サビメロなんか堪りません。 #5、中間のアグレッシヴな歌唱が全体を引き締めてていいね。 #6、リフがカッコエエ・・・。Bメロのパーカッションも面白いね。後半のだんだん盛り上がってくとこはヤバイッス。 #7SlipKnoT の 3rd でも聴けた鬱メロがいいねぇ。ラップ調のBメロが少々肌に合わないけどな。 #8Corey Taylor の伝家の宝刀 “大人の色気声” が聴けるバラード。こりゃ名曲だわ。悶絶。 #9、いいメロディ書くなぁ。唄は上手いし言うこと無いわ。 #10、サビの “チンチカライド” が美味しすぎ。 #11、この曲は他と比べてメロディが弱いな。 #12、この哀愁はやば過ぎる。ギターソロのメロディで昇天。 #13、ボートラ。上に同じようなタイプ曲があるけど、これはこれで結構いいね。


#8#12 、久しぶりにいいバラード聴きました。まさかここまでいい内容だと思ってなかった。ちょうどいい POP さと METAL さが融合したいいアルバムだと思う。こりゃ間違いなく 2006 年 BEST ALBUM の上位にランクインだな。

評価:90

STONE SOUR / Audio Secrecy

STONE SOUR / Audio Secrecy
Release : 2010
Label : Riot Style

Corey Taylor (Vo/SlipKnoT) 率いる STONE SOUR の 3rd アルバム。


彼らの最大の武器であるメロウさが際立つ曲が前作にも増して強く、それが良い意味で Heavy な曲にも表れているため、アルバム全体に統一されたカラーを感じられる。

ヘヴィな曲からメロウな曲、そして十八番のバラードまで、ぞの全てに一切スキのない極上のメロディが仕込まれている。しかも唄うのは Corey Taylor って…これだけでも贅沢の極みだ。

前作に続いて “捨て曲なしの名盤” 。Corey にはこっちをメイン・バンドにして欲しいくらいだ。

評価:92

STONE SOUR / House of Gold & Bones Part 1

STONE SOUR / House of Gold & Bones Part 1
Release : 2012
Label : Roadrunner

STONE SOUR の 4th アルバムにして、2部作からなるコンセプト・アルバムの前編。


幾分ソフトになった前作と 2nd との中間くらいのサウンドで、さらにメロディアスにメタルしている。曲毎には一貫性が感じられ、そこは流石にコンセプト・アルバムだと思える堅実なつくりだ。ただ、普通のアルバムとして聴いても素晴らしい出来。曲配置のバランスも絶妙だし、どの曲を抜き出して聴いても素晴らしさは変わらない。捨て曲はないし、どの曲もそれぞれの色があって素晴らしい。”PINK FLOYDALICE IN CHAINS が混ざり合い、そこにヘヴィなブラストまで含まれている” という Cory の言葉には、そこまで言うかと思ったが、全くその通りだ。恐れ入ったよ。

役を演じ、語り手でもある Cory Tayler の歌唱は完ぺきに聴き手の心をつかんでくる。元々かなり上手い人だが。さらにレベル・アップした印象だ。若干まったりとした雰囲気の中でスリリングなギターを聴かせてくれる Jim RootJosh Rand も言わずもがな素晴らしい。ベースの交代はある意味いい結果をもたらしたかもね。音量は若干抑え目だけど。

間違いなく HR/HM の歴史的コンセプト・アルバムに肩を並べるアルバムだね。当然ながら曲は良いし音質も文句なし。早くも Part 2 が待ち遠しい。

評価:95

STONE SOUR / House of Gold & Bones Part 2

STONE SOUR / House of Gold & Bones Part 2
Release : 2013
Label : Roadrunner

STONE SOUR の 5th アルバムにして、前作から続くコンセプトの後編。


Part 1 は 「PINK FLOYD + ALICE IN CHAINS」の後者が強めだったが、この Part 2 は 前者が強い印象。前半の鬱々とした感じは The Wall 以降の PINK FLOYD のイメージそのもの。

ダークかつパワフルに聴かせる哀愁の唄メロが絶妙な #14. Sadist,アレンジが相当ごり押しに感じる #16. Stalemate#3. A Rumor of Skin の メロディが顔を出す #21. Do Me A Favor#2. Absolute Zero と対をなす #23. The House of Gold & Bones などは抜き出して聴きいても強力な名曲だし、もちろん他の曲も素晴らしいのは言うまでもない。

Part 1,2 共に素晴らしいアルバムだ。…というか曲のナンバーもつながってるし、本来2枚組としてあるべきアルバムだろう。Part2は1と比べて失速するので、聴く人によっては評価が下がるかもしれないが、個人的にはどっちがいいかは選べないね。

買ったのは輸入盤なので、もしコミック版が翻訳されたら(というか、翻訳してください)購入したい。

評価:95

STORM CORROSION / Storm Corrosion

STORM CORROSION / Storm Corrosion
Release : 2012
Label : Roadrunner

Steven Wilson (Vo,Gt,Synth/PORCUPINE TREE)Mikael Åkerfeldt (Vo,Gt/OPETH) 両氏によるプロジェクト、STORM CORROSION の 1st アルバム。


奇妙で不安感を煽る音使いが鳥肌モノの #1. Drag RopesOPETH / Damnation の世界観にサイケデリックなアイディアを封じ込めたような #2. Storm Corrosion,環境音楽的な前半からほぼノイズなギターも聴ける “落ち着けない” #3. Hag,曲名通りの Happy さなんて微塵も感じない、まるで魂が浸食されていくかのような #4. Happy,冗長なストリングスでの雰囲気パートから哀愁と深淵のギターソロへいざなう #6. Ljudet Innan

全体的に不安感や淋しさ、虚しさを終始感じさせるサウンドで、全音符連発の雰囲気重視なパートも多く、声やギターが入ると(音の波に変化が起きたという意味で)少し安心する。明るいパートは一切ないものの、暖かみのある音色のギター・サウンドが光を灯しているようにも思える。

個人的な [正しい聴き方] は 「部屋を暗くして、音から想像できる情景を思い浮かべながら聴く」だな。

STEVEN WILSON / Grace for Drowning を主軸に OPETH / Damnation のダークさが加わった感じ。メインは完全に Steven WilsonMikael Åkerfeldt は乗っかった感じなのかな。当然ながら HR/HM 要素は皆無で OPETHPORCUPINE TREE みたいなのを期待するとズッコケるどころか「何これ?」って感じになるので、Steven Wilson のソロがストライクゾーンに内にある人やブリティッシュ・プログレを通った方向けな気がする。

評価:81

STORMLORD / The Gorgon Cult

STORMLORD / The Gorgon Cult
Release : 2004
Label : Scarlet Records

イタリア産、シンフォニック・ブラックメタルバンド、STORMLORD の 3rd アルバム。


#1、あの世に連れて行かれそうになるインスト。 #2、即効性のあるクサさが超強力なキラーチューン。ストリングスの入れ方が上手過ぎだよね。ギターも激しくメロディアスで堪らん。 #3、ライドの入れ方が非常にツボなドラムがブラックメタルっぽくなくて良い。 #4、イントロの疾走具合もギターの歪み具合も最高過ぎ。でもこの曲、内容が薄いなぁ。 #5、クサさが・・・凄まじい。当アルバムで随一のキラーチューン!オペラVo、クワイアも最高潮。 #6、ホラー映画チックなストリングスがいいね。こういうのに弱い・・・。 #7、ハリウッドのホラー映画級のインスト。 #8、クサさだけは超1流なんだが、他の曲と同じような展開ですな。 #9IRON MAIDEN のカバー。 #10、ホラー系必殺のオルゴール音。最後で使ってくるとわ。


典型的ブラック・メタルに RHAPSODY みたいなシンフォニックさを付けたってな音楽性は前作とさほど変わらず。音質が良くなっているのは嬉しいが、楽曲に整合性がないのが残念。

評価:79

STORMWARRIOR / Heading Northe

STORMWARRIOR / Heading Northe
Release : 2008
Label : Locomotive

初期 HELLOWEEN の正統後継者、STORMWARRIOR の 3rd アルバム。


#1,11:インスト。#2:これはやり過ぎ。HEAVENLY よりも上手いよ (笑) #3-10:#2 に同じ。


巷ではヴァイキング風味があるとかないとか・・・。ヴァイキングだの以前に、これは GAMMA RAY だよ。Mix に Piet Sielck, マスタリングに Tommy Hansen が関わってる時点でもうね。オリジナリティが欲しいが、そんな言葉は彼らには通じないだろうな (笑)

評価:51

STORMWARRIOR / Heathen Warrior

STORMWARRIOR / Heathen Warrior
Release : 2011
Label : Massacre

STORMWARRIOR の 4th アルバム。


毎作同じで金太郎飴状態もいいとこだが、もう変わりようがないんだろうな。楽曲の質も大して変ってないので安心して聴けるよ。

Lars Ramcke (Vo,g) の声が Walls of Jericho の頃の Kai Hansen にしか聞こえないのも、もう慣れたはずなのにイチイチ気になるな(笑)

評価:50

STRATOVARIUS / Fright Night

STRATOVARIUS / Fright Night
Release : 1989 (1994)
Label : Victor

Timo Tolkki 率いる STRATOVARIUS の 1st アルバム。


#1、典型的ネオクラシカル・メタルなリフに “HELLOWEEN / I’m Alive” のサビメロ。 #2、ブレイク入れすぎじゃないですか? #3、Yngwie っぽいなぁ。リフはいいが唄メロが煮え切らない。 #4、モロ Yngwie なソロが笑える。 #5、面白みのないインスト。 #6、”HELLOWEEN / Halloween” を彷彿させる曲。Tolkki の Vo は Kiske を意識してるように聴こえる。 #7、基本的には #4 と同じ。タイトル連呼しすぎ。 #8、退屈。 #9、アコースティックなインスト。


短期間で録音したにしてはいい出来だが、この時点ではまだ HELLOWEEN や Yngwie J. Malmsteen’s Band の2番煎じでしかない。Timo Kotipelto 加入後のアルバムから遡って聴くには辛いが、まぁそういうことも大切だって事で。( 蛇が大の苦手な私めとしてはですね、このジャケは超ド級のマイナス要因なわけで・・・ / 笑 )

評価:22

STRATOVARIUS / Twilight Time

STRATOVARIUS / Twilight Time
Release : 1992 (1993)
Label : Victor

Timo Tolkki 率いる STRATOVARIUS の 自主制作で作られた 2nd アルバム。


#1、#2 を1曲目に持ってきた方が良かったんじゃないだろうか・・・。微妙すぎ。 #2、後の “EDGUY / Vain Glory Opera” なイントロがいいね。ソロは相変わらずの Yngwie だな。 #3、A メロのドラムパターンは凄く好きなんだけど、いまいち唄メロが響いてこないな。 #4Timo Tolkki の自慰的なインスト。 #5、キャッチーなソロと多彩な展開はいいが、それ以外がちょっとな。 #6、SF 映画みたいな印象の曲。 #7、前向きすぎるイントロのメロディに吹き出しそうになった (笑) いやぁ、クサメタル度が高いわ。 #8、ミドルテンポ。哀愁のギターソロが美味いね。


1st と比べて、Timo Tolkki の Vo は凄く良くなっているし、曲にもオリジナリティが出てる。STRATOVARIUS 初期の名盤ではなかろうか。輸入盤チャートで上位に入ったのも自ずと判る。

評価:50

STRATOVARIUS / Dreamspace

STRATOVARIUS / Dreamspace
Release : 1994
Label : Sanctuary

STRATOVARIUS の 3rd アルバム。


#1、全くと言っていいほど面白くないサビメロをどうにかしてください。 #2、退屈。 #3、余りにも定番 ( 当時はそうでもなかったのか? ) なコード進行がアレ。 #4、シンプルなジャーマン?メタルだなぁ。 #5、東欧風の Bメロが面白いね。 #6、Yngwie 。曲名とサビメロのイメージがぴったし。笑える。 #7、こういう空間系のエフェクトは好きだけど、ちょっとしつこいね。 #8、ハイハットが非常に腹立たしい音だね。合体ロボットでも出てきそうなサビが面白い。 #9JUDAS PRIEST 風。 #10、ほぼインスト。B級宇宙映画の BGM みたい。 #11、Tolkki が Yngwie になりきる為のインスト。 #12、ドラム・・・。それでいいのか? #13、疾走曲。Tolkki、高音けっこう出るじゃない #14、EUROPE のカバーかと思ってたら、ただのしがないアウトロだった。


まぁ、バンドの歴史資料としてはいいんでないの? だんだんと今の音楽性を匂わせるアレンジだったりが出てきてるしね。

評価:20

STRATOVARIUS / Fourth Dimension

STRATOVARIUS / Fourth Dimension
Release : 1995
Label : Victor

新 Vo に Timo Kotipelto を迎えた STRATOVARIUS の 4th アルバム。


#1、ちょいありきたりな風のあるイントロ。キャッチーなサビメロが良い。 #2、#1 同様にキャッチーなメロが盛りだくさん。 #3、クサいブラスが失笑を駆る。単調なリズム隊が面白いな、この曲。 #4、音の使い方が面白い。Kotipelto は少し辛そうだね。 #5、Tolkki が弾きまくるインスト。 #6、唄メロが煮え切らなくなってきた。曲も単調になってきたし。 #7、数字には何の意味があるんでしょうな。右から聴こえる打ち込みティンパニと男の声が嫌だ。 #8、サビメロがつまんなすぎ。 #9、メロディがいまいち。さらに8分近くも。 #10、ヴァイオリンがなかなかいい味だしてるが、それだけかも。 #11、ナチュラルトーンで攻めるインスト。アルバムの終わりを締めくくるにはいいかな。 #12、前作同曲の Live.Ver。Kotipelto のファルセットが凄いのは判るが・・・。


Kotipelto が加入した事で唄メロの表現力が上がったのは良い。曲も悪くはないのだが、後半ダレすぎ。まだメンバーが溶けてないのかな、と思う。まぁ、次作で加入する2人の鬼才がバンドを底上げしているのでいいかと。

評価:49

STRATOVARIUS / Episode

STRATOVARIUS / Episode
Release : 1996
Label : Victor

前作から加入した Timo Kotipelto に加え、Jens JohanssonRUNNING WILD から Jorg Michael というもはや完璧とも言える布陣で挑んだ 5th アルバム。


#1、正統的に疾走する北欧スピードメタル。透き通ったガラスの様に繊細な Vo も GOOD ! #2、聴きやすいメロディが印象的。#1 の影に隠れてる気がしないでもない。 #3、少々怪しメロでじわじわ。あと2,3後ろにあるべきだったかな、この曲。 #4、キーボードとギターでのインスト。 #5、テクニカルなバッキングとかフレーズとか、Yngwie ・・・。 #6、ミドルテンポでじっくり聴かせる曲。なかなか。 #7、悪くはないんだけど、この後に控える名バラードと比べるとちょっとね。 #8、インスト。Jens 大活躍。てか Yngwie 。 #9、バビロンの塔ってな雰囲気が顕著に表れてていいね。 #10、ありきたりな疾走曲なんだけど、こーゆーの結構好き。HELLOWEEN/I’m Aliveだけど。 #11、中間の激烈疾走の意図が判りません。 #12、バンドのバラードの中でも最高峰に位置する曲。この悲しみに満ちた美しさ。だれが超える事ができようか。 #13、#12 での余韻を見事にはぐらかしてくれる。#12 の前に置いてあれば良かったのに・・・。


新メンバーの功績もあってか、過去にない良作となっている。実際このアルバムを最高傑作に挙げる者も多い。しかし、まだまだパンチ力が足りない気もする。

評価:75

STRATOVARIUS / Visions

STRATOVARIUS / Visions
Release : 1997
Label : Victor

前作に引き続き、もはや北欧最強とも言える布陣で挑んだ STRATOVARIUS の 6th アルバム。


#1、「お前もソレか!」と言いたくなるイントロはアレだが、Metal ビギナーだった頃は CD が擦り切れる程聴いてたなぁ・・・この曲 (懐) #2、なんで #1 じゃなくてこっちが向こうでシングルになったのか不思議。悪くはないけど。 #3、キャッチーなサビメロが美味しい佳曲。 #4、”Forever” に似てるね。 #5、これまたキャッチーなサビがいいね。Timo Kotipelto , GJ。キーボードとギターのバトルも面白い。 #6、唄メロ煮え切らない。 #7、インスト。キラキラピロピロ。 #8、こういう曲の入り方、大好物なんですけど・・・。サビもキャッチーでいいね。 #9、バラード。前作の “Forever” 程ではないけど、なかなかの哀愁。 #10、大作。STRATOVARIUS 版 Keeper of the Seven Keys といったトコロか・・・。 #11、デモ版。トッカータとフ-ガ色が強い。 #12、ライブ音源。


Infinite と並ぶ STRATOVARIUS の名盤。

評価:79

STRATOVARIUS / Destiny

STRATOVARIUS / Destiny
Release : 1998
Label : Victor

前作 Visions で、いろいろありながらも地位を手に入れた STRATOVARIUS の 7th アルバム。


#1、女性 Vo のコーラスが何故か嫌な予感を運んでくる10分超えの大曲。最後のスローパートは結構好き。 #2、#1 と同様の女性 Vo を使い回しているのが既にマイナスなわけだが、それに加えて無理なハイトーンでつまらないメロディを唄わされて Kotipelto さんがカワイソウ。 #3、ソロでつまらない早弾きさせるだけじゃ Jens が勿体無い。 #4Timo Tolkki は作曲能力が枯渇しました。と、言いたくなるほどにつまらない。 #5、でたよ Yngwie モノマネショー。 #6、唄メロに斬新さはあるものの、つまらないバラード。 #7、メロディその質は低いものの、なかなかキャッチーでいいんじゃない。 #8、名曲 Forever は超えられないんですね。退屈バラード。 #9、テンポはそれなりに速いんだけどその速さを感じない。 #10、魅力のないバラード。


前作が結構よかったのに、何故か大作志向になってボロが出てきた。

評価:28

STRATOVARIUS / Infinite

STRATOVARIUS / Infinite
Release : 2000
Label : Victor

前作で無駄に大作志向な方向性に行った STRATOVARIUS の 8th アルバムで、多分 Visions と並ぶ名作。


#1、キャッチーなメロディのポップメタル(笑) サビは合唱ですよね。最後の転調が好き。 #2、2000年だったからね。これまたタイトル連呼型のサビメロがいい感じ。 #3、微妙に気持ち悪い Kotipelto のファルセットが耳に残る。オケアレンジが綺麗でいいね。 #4、#1 と同型のキャッチーな曲。サビ前のしつこいフィルが嫌だ。 #5、唄メロの質は悪くないし、疾走してるし (笑) いいんじゃないかな。 #6、曲の位置的にそろそろバラードが欲しいなぁ、と思うタイミングを心得てか耳に優しいミドルな曲。 #7、サビメロで、ジャケのようにイルカがジャンプしまくってる様なイメージを思わせるのがいいよ。 #8、ドラマチックなタイトル曲。唄メロがちょっと面白くないな。 #9、綺麗なバラード。オケアレンジがいいね。ティンパニのタイミングとか絶妙。アルバムのラストを飾る曲として文句なしの名バラード。ただ、ちょっと短いのがタマにキズ。 #10、ボートラ。#9 には全然届かないながらも結構良いメロディのバラード。


文句なしの過去最高傑作。随所に配置された名曲のおかげで多少煮え切らない曲があっても最後まで聴き通せる。とりあえず、このバンドを初めて聴こうと思うならこのアルバムからがお勧め。

評価:83

STRATOVARIUS / Elements Pt. I

STRATOVARIUS / Elements Pt. I
Release : 2003
Label : Victor

もうベテランの域に入る STRATOVARIUS の 9th アルバム。


#1、コード進行が前作の Hunting High And Low をほぼ同じな曲。Timo Tolkki の怠慢。焼き直しにも程があるといういい例。 #2、生オケを使っているというだけで、長くてつまらない曲。ドラムは単調だし。 #3、Kotipelto の命を削っているとしか思えないハイトーンが印象的。 #4、オケが絶妙で綺麗な曲なんだけど、耳に残るメロディが少ない。勿体無いとしか言えないね。 #5、ツーバス連打の疾走曲。そう。疾走してるだけで全然面白くない。 #6、イントロの女性ソプラノが印象的だね。けどやっぱりつまらない。 #7、Tolkki さんが妄想上で Yngwie になりきる為のインスト曲。 #8、RHAPSODY の1曲目が12分続くと思えばいいか。 #9、なかなか良質なメロディのバラード。最後の1分以上あるさざなみの音は飛ばせ。 #10、国内盤のみのボートラ。時間の無駄。他人の口笛なんて聴いてても面白くない。


多分、当アルバムの中で人気がある曲は #1 だけだと思う。でも、無修正モロ焼き直しだから評価には値しない。キャッチーで悪くはないとは思えるけどね。#9 も気に入ったのは事実だけど評価を底上げするほどの曲ではない。

評価:33

STRATOVARIUS / Elements Pt. II

STRATOVARIUS / Elements Pt. II
Release : 2003
Label : Victor

内部の人間関係が微妙な STRATOVARIUS の 10th アルバム。


#1、前作の流れを組んでしまっている曲。つまらないにも程がありますよ。 #2、聴きやすいテンポで聴きやすいメロディで。けどつまらない。 #3、Tolkki が Yngwie のパロディを作って満足しちゃってる。もう、うんざりだ。 #4、6分この曲を聴くなら、必死でアリンコの生態でも調べていた方がマシ。 #5、つまんな過ぎ。時間の無駄。 #6、Kotipelto が出て行きたくなったのも無理はない。 #7、ここまでつまらない曲を作れるのも、ある種の才能なんじゃないか。 #8、音質はいいのに中身が最悪。STRATOVARIUS という偉大なバンド名が泣いている。 #9、イントロで「 やっとまともな曲がきたか 」と思ったのも束の間。イントロオンリーでした。 #10、ボートラ。


1st の方が全然マシ。うちの近くのレンタルショップはなぜ Infinite ではなく、これを貸し出しているのか不思議で仕方ない。

評価:1

STRATOVARIUS / Stratovarius

STRATOVARIUS / Stratovarius
Release : 2005
Label : Victor

Kotipelto の脱退後、TolkkiMiss K という Vo を迎えると発表。しかし “STRATOVARIUS の究極の Vo は Kotipelto だ” と気付いた Tolkki は Kotipelto 宅の サウナで和解 。で、これは 11th アルバム。


#1、なんだか、ファミコンみたいな音色で攻め立てられるイントロが頭に残って離れない。 #2、バス連打でないのに結構な疾走感を感じられる曲。気合の入ったラストのドラムも良し。 #3、メロディアスハード的なアプローチ。ドラムパターンが単調なのを除けば当作品のハイライト。 #4、Elements Pt.2 の余韻を感じさせてくれる。つまり全然面白くないという事。 #5、#4から0コンマで繋がってくるあたり何かを狙っているのかな? #6、メロディは Maniac Dance の使いまわしかな?サビメロが怪し系のメロディなんだけど、面白くないね。 #7、元々彼は悲壮感を漂わせる歌唱を得意としてるけど、これはそれが特に充満してるね。 #8、サビメロ以外は飛ばしてもいいんじゃないかと思うほど。 #9、#8に同じ。サビメロ以外に魅力がない。最後のサビ→ヲーヲーコーラス→管楽隊まで我慢すればそこは楽園だよ!頑張れ!


前半、というより #3 までは素晴らしい出来だ。それ以降は拷問に近いと言えるほどにつまらない。まぁ、ここで新しい方向性を見出したんだから、 Sanctuary Records との契約(あとアルバム2枚)をちゃんと消化しきってから解散してね。

評価:62

STRATOVARIUS / Polaris

STRATOVARIUS / Polaris
Release : 2009
Label : Victor

Timo Tolkki の呪縛から解き放たれ、その後任には驚異的なテクニックを持つ Matias Kupiainen (Gt) が加入。 そんな新生 STRATOVARIUS の 12th アルバム。


#1:Matias 作曲のキャッチーかつプログレッシヴな曲。スペーシーな雰囲気が凄くいいね。 #2:普遍的な HM 。地味。 #3:Jens の鬼才っぷりが凄まじい。キーボードソロは圧巻。この曲が一番好きかも。 #4:Koti 作曲の疾走曲。ボートラなのが信じられないくらいいい曲だよ。 #5:Jens 作曲の素晴らしいネオ=クラシカル・メタル。これまた素晴らしいソロが聴ける。 #6:Jens が真夏に書いた冬を思う曲。哀愁美溢れるピアノソロが素晴らしいね。 #7:Lauri 作曲の典型的 STRATOVARIUS な曲。あぁ、こういうのを待ってた。 #8:なんだよ Koti いい曲書けるじゃないか。 #9:Lauri による失恋の曲。雰囲気はあるが唄メロが煮え切らないな…。 #10:Emancipation Suite Pt.1 。Land of Ice and Snow ? #11:Emancipation Suite Pt.2 。哀愁のギターソロが素晴らしい。 #12:名曲 Forever を彷彿させる美しい曲。


STRATOVARIUS 復活。Tolkki がいないにも関わらず STRATOVARIUS らしさを一切失っていないのは誇るべきことだろう。ただ、やはり初期の曲に感じられたあの悲壮感は失われた。まぁ、Infinite 以降、彼の神通力は枯れ果てていたので、この再出発はとてもいいタイミングだったと思う。評価は高めだが、このアルバムは JUDAS PRIEST で言う Angel of Retribution みたいなものだということで。アートワークも素晴らしいしね。

評価:87

STRATOVARIUS / Elysium

STRATOVARIUS / Elysium
Release : 2011
Label : Victor

STRATOVARIUS の 13th アルバム。


前作の Deep Unknown にも通ずるプログレッシヴな雰囲気を醸し出す #1. Dark Hours,壮大なイントロと Kotipelto の熱唱が聴ける #3. Infernal MazeJens 作曲の “アルバム中最も北欧らしさのある” #7. Move the Mountain,ネオ=クラシカルな疾走曲 #9. Event Horizon,そして、18分の大曲 #10. Elysium …。

加入2作目にしてバンドの音楽面における最重要ポストに就任した Matias Kupiainen は前任の Timo Tolkki とは違ったモダンでプログレッシヴなフレーヴァーや拘り抜いたであろう構築美あふれるフレーズを聴かせてくれてはいるものの、はたしてそれらの要素は唄メロを犠牲にしてでも必要だったのだろうか?

これほど唄メロにパワーのない曲ばかりでは、そう言わざるを得ない。ライヴでこのアルバムの曲を演っても ( 腕組み + 棒立ちの ) 休憩時間になること間違いなし。

やはり、STRATOVARIUSTimo Tolkki のメロディ・センスあっての STRATOVARIUS だったのだと思い知らされたね。…とは言っても、明らかに枯渇してた Elements Pt.2 の頃よりはマシなのかもしれないが…。

評価:57

STRATOVARIUS / Nemesis

STRATOVARIUS / Nemesis
Release : 2013
Label : Eagle Rock

Jorg Michael の後任に Rolf Pilve (Dr/STATUS MINOR) が加入し、平均年齢がまた若返った STRATOVARIUS の 14th アルバム。


アップテンポにドライヴし、ギターとキーボードのテクニカル・ソロ・バトルが聴ける #1. Abandon,いかにも北欧っぽい音色のキーボードとパワフルなバッキングでメロディアスな唄メロを飾る #2. Unbreakable,モダンに始まってサビで重厚なクワイアを聴かせる #3. Stand My Ground,トランス風のキーボード・アレンジとキャッチーでポップな唄メロの調和が絶妙な #4. Halcyon Days,透明感のあるイントロが北欧らしいメロディック・メタルな #5. Fantasy,ゆっくりとネオ=クラシカルな調べを聴かせてくれる #7. Castles in the Air,テンポとザクザク刻むバッキングの対比が面白い #8. Dragons,いかにも北欧産っぽいバラード #10. If the Story is Over,シンプルなパワーメタル #11. Nemesis

Timo Tolkki 脱退以降はバンド名が同じだというだけで違うバンドだと思ってきたけど、今回それがやっと鮮明になった感じがした。ツーバスをドコドコしながら疾走する曲が(本編に)1曲もないのが少し悲しい気もするが、これで Tolkki の呪縛からはほぼ解放されたと言っていいような気がする。願わくば、この変化が SONATA ARCTICA と同じにはなならいよう祈るのみ。

メロスピ・ファンが喜びそうな裏打ち疾走曲はボートラの Kill it with Fire だけなようなので、そっちが聴きたい方は日本盤を。iTunes でも「アルバムのみ」扱い。

評価:74

STREET LEGAL / Bite the Bullet

STREET LEGAL / Bite the Bullet
Release : 2009
Label : Frontiers

DA VINCIBjorn Boge (B,Vo)CONSEPTION, ARKTore Ostby (Gt) によるメロディアス・ハードロックバンド、STREET LEGAL の 2nd アルバム。


#1:ブリティッシュ・ロック。出来ればライブで聴きたい曲。 #2:アクが強いものの爽やかさを感じられるメロディがいいね。 #3:ARK っぽいね。もし Jorn が唄ってたらやヴぁかったね。 #4:アメリカン・ロック風のメロディが美味しい。 #5:哀愁のギターメロが涙腺を上手に刺激する・・・。 #6:#4 に同じ。 #7ARKCONSEPTION のいいトコ取り。素晴らしい。そういや、こんなタイトルの映画があったね。 #8:爽やかな ハードロック。 #9:インスト。後半の爽やかなギターメロがいいね。 #10Michael Sembello のカバー。ソロ直前のパートがすごく良いね。 #11:バラード。


DA VINCI をさらにハードにして ARK の雰囲気を足したような・・・。メンバーの前身バンドの名を聞いてそのまま想像できる音楽性で、それらのバンドが好きなら迷わず気に入るであろうアルバムだと言える。

評価:55

STRIKER / Eyes in the Night

STRIKER / Eyes in the Night
Release : 2010
Label : Iron Kodex
HMV で買う
カナダ産メタル・バンド STRIKER の 1st アルバム。


正統派HM なリフとハイトーンシャウトから幕を開ける一撃必殺曲 #1. Full Speed or No Speed, 王道な展開ながら若さを武器に奏でられる #3. We Don’t Play by the Rules, 強力な唄メロとリードギターが曲を引っ張る #4. Never Ending Nights, 怒涛の疾走で魅せる #5. The White Knight, 破壊力抜群のリフとハイトーンが強烈なリーダートラック #6. The Voice of Rock, EDGUY っぽい3連の曲 #9. Believe in Me, Dan Cleary (Vo) のハイトーンを最高に生かす唄メロが素晴らしい #10. Hang On 。バラードなしで捨て曲なし。これぞメタル。

ここ最近にデビューした NWOBHM 回帰組(B誌では NWOTHM とか書かれてる)の中ではダントツでトップクラスの出来だ。「NWOBHM を彷彿させるなぁ」なんていう胡散臭さは皆無の、まさに王道まっしぐらなリフに天高く突き抜けていくハイトーン Vo 、なんと潔いバンドなんだ…。さらに、演奏も巧いときた。こんなのがカナダに潜んでいたなんてな。

評価:86

STRIKER / Armed to the Teeth

STRIKER / Armed to the Teeth
Release : 2012
Label : Napalm

カナディアン NWOTHM バンド、STRIKER の 2nd アルバム。


トレモノ・リフから JUDAS PRIEST 風のコーラスまで勢いよく駆け抜ける #1. Forever,イントロでミッドテンポと思わせぶるも軽快に疾走し始める #2. Let It Burn,キャッチーなツイン・リードのメロディ・リフが印象的な #5. Fight for Your Life,クラシカルなペダル・トーンのイントロから一気に超疾走し、そのまま突っ走る #7. Wolf Gang,爆走しながらもサビでテンポを落として重厚に攻める #10. Can’t Stop the Rush

前作に続いてこの 2nd でもバラードなしの潔さ。1曲目から10曲目まで有無を言わさず一心不乱に疾走する。曲がコンパクトなのであっという間に聴き終わる爽快さもいい。課題は唄メロかな。

評価:67

STRYPER / To Hell With the Devil

STRYPER / To Hell With the Devil
Release : 1987
Label : Hollywood

聖書を投げるパフォーマンスで有名?なシマシマ ・ クリスチャン ・ LA メタルバンド STYPER の 3rd アルバム。


#1、インスト。 #2、名曲。ミドルテンポでインパクトは強くないが、シンガロング必至のサビメロは素晴らしい。 #3QUEEN を彷彿させる綺麗なコーラスが印象深い。 #4、哀愁メロのリフが素晴らしいね。 #5Michael Sweet のスウィートな歌唱が光る名バラード。 #6、華麗なギターソロは素敵な佳曲。 #7、シンガロングして欲しいのか・・・。 #8、POP なキャッチーさを持つ曲。 #9、これまたシンガロング必至の名曲。リフがちょっとイマイチ。 #10Michael Sweet のスウィートな歌唱が・・・・・・。 #11、キャッチーなサビメロが素敵な名曲。


LA METAL を代表する名盤。Vo は唄えてるし曲もいい ( 捨て曲もなし ) 。HR/HM の入門に丁度いいかもね。

評価:86

STRYPER / Murder by Pride

STRYPER / Murder by Pride
Release : 2009
Label : Big3

シマシマ・クリスチャン・メタルバンド STRYPER の 7th アルバム。


#1:キャッチーなメロディが印象的な普遍的メロディアス・ハードロック。 #2:#1 に同じ。Michael Sweet のハイトーンは衰えが伺えるものの、これだけ出れば十分か。 #3:ライブでシンガロングしたくなるようなコーラスが美味しい佳曲。 #4:STRYPER の十八番でもあるバラード。 #5:#1 に同じ。 #6:モダンなコーラスの後に切り込むギターソロが美味しい。 #7-8:退屈。 #9:産業ロック的な曲。 #10:退屈。 #11:唄メロが煮え切らない。Michael Sweet の声だけじゃどうにもならんな。 #12:メロディは良いんだけど、無駄に重い音なのがアレ。アコースティック・アレンジされれば良くなりそうだが…。


復活作である前作 Reborn の延長上にある音楽性。まぁ、いまさら初期の音を期待しても仕方ないのだが…。25周年らしいので、是非来日して過去の名曲たちを聴かせて欲しいものだ。( 現時点ではツアー日程に日本は入ってない。 )

評価:61

STRYPER / No More Hell to Pay

あああ
Release : 2013
Label : Frontiers

クリスチャン・メタル・バンド STRYPER の 8th アルバム。


スローテンポで重厚に聴かせる #1. Revelation,初期の彼らを彷彿させる、いかにも 80’s なミッドテンポの #2. No More Hell to Pay,イントロのシャウトから疾走感とともに一気に畳み掛ける #3. Saved by Love,ゴスペル・ソングのカバー。今まで何故この曲をやらなかったのか不思議なくらいバンドに合っている #4. Jesus is Just Alright,しっとりとしたメロディが沁みるロック・バラード #5. The One,Michael Sweet のキレのあるハイトーンが冴える #6. Legacy,ライブ中・後半でのコール&レスポンスで盛り上がりそうな #7. Marching into Battle,パワーメタリックなアップテンポのラヴ・ソング (しかし、何故あえてスペイン語なのか…) #8. Te Amo,王道 80’s L.A.METAL な #10. Water into Wine,サビのコーラスが美しい #11. Sympathy,リフでパワフルに攻める #12. Renewed

再結成後のアルバムではダントツの最高傑作。前作のレビューで「今さら初期の音を期待しても…」なんて書いたが、これはまさに 80’s のサウンド。これこそファンが待ち望んでいたサウンドだと思う。(LoudPark で見た時にも思ったが) 衰えを感じさせない Michael Sweet 喉も流石の一言。

是非とも次は単独での来日公演を期待したい。

評価:87

STURM UND DRANG / Rock ‘n’ Roll Children

STURM UND DRANG / Rock 'n' Roll Children
Release : 2008
Label : Warner

フィンランド産、高校生 Metal Band,STURM UND DRANG の 2nd アルバム。


#1CHILDREN OF BODOM を正統派に変えたら、こうなる、と。Bメロがカッコ良すぎだ。 #2:キャッチーだ。リフは SONATA ARCTICA のアレっぽいけど・・・と思ったら Jani Liimatainen の曲かよ・・・。 #3:#1 に同じ。サビのキャッチーさは異常。ライブを意識してんのかな? #4:80’s の息吹を感じる唄メロが印象的。 #5:哀愁のサビが感動を呼ぶバラード。 #6:#2 に同じ。こいつら、驚異だな (笑) サビ裏のギターなんて完璧だ・・・。 #7:完璧。もはや言うことない。素晴らしい曲だ。 #8:#2 に同じ。 #9:これまた素晴らしい曲だ。ハードポップな印象すら伺える唄メロは見事。 #10:良質なパワーバラード。


どの曲も素晴らしい。リスナーのツボを判ってる。が、それは彼らの周りに優秀な人材がいるという事に他ならない。某B誌を読めば判るが、肝心な唄メロは殆ど他人 (というか父親) 任せとか・・・。いいアルバムだけにそこが悲しいとこだね。とりあえず、この子達が乳離れ出来たときが本当の勝負だって事で。

評価:89

STURM UND DRANG / Graduation Day

STURM UND DRANG / Graduation Day
Release : 2012
Label : Warner

無事に高校を卒業したであろう STURM UND DRANG の 3rd アルバム。


キャッチーな哀愁メロのオープニング・チューン #1. Your Love Is For Sale,バラード調のイントロから爽やかに疾走する #2. Dark Little Angel of Mine,哀愁の唄メロが秀逸な #3. Molly the Murderer,シンプルにメロディアスに聴かせる #4. LuckyErik Mårtensson (Vo,Gt/ECLIPSE) と共作したパワー・メタリックな #5. Hammer to Fall,親子で共作した 80’s な #6. Goddamn Liar,テクノ風シンセを配したアリーナ・ロック #7. Fatherland,唯一シンガーのアンドレ君が一人で書いた3拍子の #8. I Hunt Myself,エレクトロニカ?風のシンセで包み込んだ 80’s HR #9. Party Like a Rockstar,疾走するギターソロが素敵な #10. Light Years Apart

キャッチーで 80’s 風。曲は Vo のアンドレ君とアンドレ・パパが外部ライターと協力してるという構図は変わらず。毎度のごとくクオリティは高い。クラブ・ミュージック? エレクトニカ? テクノ? エモ? よくわからないが、その当たりのジャンルで多用される打ち込みを上手くアレンジに取り入れていて、それが見事にハマっている。…とりあえず、このアルバムを気に入るかどうかはそのアレンジが許せるかどうかかもね。

しかし、Erik Mårtensson はこんなとこにも出張して、しかもその曲がアルバムのリーダー・トラックになってるってのが素晴らしいわ。

評価:79

SUNSTORM / Sunstorm

SUNSTORM / Sunstorm
Release : 2006
Label : King

Mr. 哀愁 Vo Joe Lynn TurnerDennis WardPLACE VENDOME の面々と共に作り上げたプロジェクト。1st アルバム。


#1、キャッチーで哀愁のあるメロディが美味しい曲。滑り出し良好。 #2、POP な頃の RAINBOW を彷彿させる佳曲。 #3、前2曲と比べるとあまり印象に残らないか・・・。 #4、古き良き Rock 。Joe だからこそ出来る曲だな。 #5、爽やかなメロディとまるで青春ドラマの挿入歌のごとくの絶妙なタイミングで迫るサビメロが素晴らしい。 #6、POP で聴きやすいが、全体的に唄メロが弱いな。 #7、ハードポップ調の Burn もしくは DIORAINBOW か・・・。 #8、イントロは面白い。 #9、これまた聴きやすいが、唄メロが微妙。 #10、・・・これはちょっとつまらないかも。ギターソロはいいんだけどね。 #11、煮え切らない唄メロが辛い。 #12、綺麗なメロディのバラード。ギターじゃなくてストリングスを中心にしたアレンジなら良かったかも。 #13、アコースティック・ギター Version かな。


最近の Joe のソロアルバムと比べると、見事にリスナーのニーズにあった曲を演ってくれているとは思うけど、頭5曲から後の曲がキツくなってくるかな。いいアルバムである事は確かなんだけどね。全体的にもう少し取っ付き易いメロディでも良かったんじゃないかと思う。

評価:68

SUNSTORM / House of Dreams

SUNSTORM / House of Dreams
Release : 2009
Label : Frontiers

Joe Lynn Turner のメロハー・プロジェクト SUNSTORM の 2nd アルバム。


#1:爽やかで透明感のある曲だが、唄メロがいまいち。 #2:これまた爽やかでドラマチックな曲。泣きのギターソロが素晴らしい。 #3:ドラマのエンディングなんかに良さそうな曲。サビメロのままフェードアウトしてほしかったなぁ。 #4:爽やかさとハードさが絶妙にドライヴする佳曲。 #5:Joe のハスキーな声に合った素晴らしいバラードだ。 #6SURVIVOR っぽさ全開のアップテンポな曲。 #7:曲調は悪くないんだが、唄メロがどうも煮え切らない。 #8:爽やかなメロハー。 #9:SURVIVOR っぽさ全開、其の弐。Jim が書くとどんな曲も SURVIVOR っぽくなるな。 #10:当アルバムのリーダートラック。飛翔感のある唄メロが素晴らしいね。 #11:大仰なバラード。


一定以上の質は保っているものの、他の Frontiers リリースの企画モノと比べると、どうしても見劣りしてしまう。もう、この手の企画自体に限界が生じてきてるんじゃない? Frontiers さん

評価:54

SUPARED / Supared

SUPARED / Supared
Release : 2003
Label : Victor

Michael Kiske の 新バンド SUPARED の 1st アルバム。


#1、何かメタルオペラっぽい始まりだな~なんて思うと拍子抜けするわけですが、言われているほど悪くない。 #2、普通の ROCK ? 悪くない。 #3、凄く単調な曲だけど、親近感を感じる。これも悪くない、ってか結構いいと思う。 #4、唄メロが煮え切らない気もするが全然聴けないレベルじゃない。しかしこのノイズみたいなのはギターか? #5、#4との区別が難しい?フェードアウトの必要性が私には見出せませんが、悪い曲じゃありません。 #6、ハードポップ。またもや変なエフェクト使ってるな。サビでジジジジーって。 #7、”HELLOWEEN / Camaleon” の曲よりも全然いいです。 #8、張り上げてはいないもののいつものハイトーン。なんだよいいい曲書くじゃん。 #9、正統派 ROCK って感じで好印象。サビメロも飛翔してていい。 #10、非常に面白い音だ。いいね。モダンな感じが嫌でも体に入ってくるようで、だけどゴリ押しじゃないというか。 #11、サビメロがいい! Liveで聴きたいな。これ。 #12、前半はどうなるかと思ったけど後半いい感じですよ。でもこの曲は展開に拘りすぎかな。 #13、ヴァースは好印象ではないが、サビはいい。 #14、哀愁漂うサビメロがいい。けど終わり方が気に入らない。


このアルバムが売れないせいで胃の手術したらしい。このアルバムが売れないからHR/HMは歌わないらしい。・・・わがままな人ですね。でもそれほど悪くはないと思うんだけど。周りが METAL を求めすぎなんだよ。

評価:58

SYMFONIA / In Paradisum

SYMFONIA / In Paradisum
Release : 2011
Label : Marquee

Timo Tolkki 率いる Melodic Speed Metal オール・スター、SYMFONIA の 1st アルバム。


STRATOVARIUS よりも STRATOVARIUS らしい、というよりも単なるセルフカバーに近い。違いは Vo が Andre Matos だというだけ。さらに、ソロパートやアレンジは超手抜き。

金魚のフン状態の Jari Kainulainen (b) はともかく、Andre MatosUli Kusch (Ds/ex-Helloween) は Tolkki にも勝るとも劣らないソングライターなんだから少しくらい共作すれば良かったのに…。Mikko Harkin (key) は相変わらずチェンバロをキラキラさせてるが、それが仕事か(笑)

次のアルバムはギターを Jani Liimatainen (ex-SONATA ARCTICA) にでも変えてみたらいいんじゃないか? Tolkki の独裁体制じゃどうせ長続きしないんだからさ。

とはいえ、Andre Matos が純粋な北欧パワーメタルを歌ってるってだけでも STRATOVARIUS / Elysium よりは楽しめたかな。

評価:60

SYMPHONITY / Voice from the Silence

SYMPHONITY / Voice from the Silence
Release : 2008
Label : LMP

チェコ産 Symphonic Metal Band, NEMESISSYMPHONITY と名を変えての 2nd アルバム。Vo は Olaf Hayer (LUCA TURILLI, ex-DIONYSUS)


#1:クラシカルなインスト。 #2:”めろすぴ” のお手本。哀愁のある唄メロが劇的に疾走する様には歓喜の拳を挙げる他ない。サビメロの裏にリードを重ねているのが素晴らしいね。 #3:前作を彷彿させる聖のイメージな曲。唄メロを追いかけるストリングスが美しい。 #4:ネオ=クラシカルな調べが程よい爽快感でドライヴする佳曲。 #5:これまた “めろすぴ” のお手本のような曲。Olaf はこういう判りやすい唄メロが似合うね。 #6:組曲 The Silence その1。ピアノ主体のインスト。 #7:組曲 The Silence その2。アルバム中唯一のスローテンポの曲。 #8:組曲 The Silence その3。アウトロ。 #9:ミッドテンポのキャッチーな曲。ギターソロがカッコイイ。 #10:クラシカルな要素が詰まった佳曲。モーツァルトの交響曲25番を引用した間奏部が素晴らしい。 #11:ピアノ主体のアウトロ。STORATOVARIUS 直系のキャッチーなシークレット・トラックあり。


ここまで直球の Melodic Speed Metal は久しぶりに聴いた。この手のメロスピ・バンドがアルバムを重ねる毎に音楽性を変えてしまっている中でこの音楽性を突き通す姿は素晴らしいとしか言いようがない。メロスピ・ファンが常に求めている要素が完璧に再現されている。
最近の SONATA ARCTICA やその他(思い浮かばない)の変わりようにウンザリしている人にはうってつけの名盤。

評価:90

SYMPHONY X / Twilight in Olympus

SYMPHONY X / Twilight in Olympus
Release : 1998
Label : Zero

Michael Romeo 率いる SYMPHONY X の 4th アルバム。


#1、まんま Yngwie じゃないかとも思えるリフがアレ。 #2、エクソシストのテーマ風のメロディが (俺個人には) 効果大。 #3、繋げ方が無理やり過ぎな悲愴。 #4、リズムカルな刻みが印象的。ソロバトルが素晴らしい。 #5DREAM THEATER とは違った美しさがある大曲。Russell Allen の歌鬼っぷりが凄い。 #6、普通のネオクラメタル。平凡。 #7、地味。 #8、日本風のイントロが印象深いバラード。泣きのギターソロに泣ける。


いまいち説得力がないのが残念。唄メロなんかはあと一歩だと思うんだけど・・・。それと、DREAM THEATER へのあからさまなオマージュはちょっとねぇ。

評価:49

SYMPHONY X / V : The New Mythology Suite

SYMPHONY X / V : The New Mythology Suite
Release : 2000
Label : EMI

巨漢 Michael Romeo 率いる SYMPHONY X の 5th アルバム。


#1、コレ何の引用だろ、思い出せない・・・。 #2、キャッチーでシンガロングを誘うサビメロだけはいいと思う。 #3、イントロの雰囲気は好きなんだけどね。 #4、映画の1コマのような小曲。 #5、こういう曲調に合わせた綺麗な唄い方が出来る Russell Allen は流石だね。 #6Far Beyond the Sun の丸パクリを期待しちゃったじゃないか。 #7、映画のサントラみたいだ。インストで終わるのが勿体無いな。 #8、曲名通り、どこか神秘的な印象を与えてくれる曲。最後のピアノが凄くいいね。 #9、インスト。バンドの音を入れないで本格的なオケインストにすればよかったのに。 #10、これまた神秘的。 #11、唄メロはまぁまぁ、それよりもバッハ/チェンバロ協奏曲なソロが最高。 #12、インスト。 #13、12分の大曲。流れるようなメロディが素晴らしいね。最後の、まさに映画の壮大なエンディングのような終わり方がまた、いい。


悪くはないが、いまいち説得力に欠ける。コンセプトが複雑すぎるせいか、それともネタ切れか。個人的にはもう少し判りやすい唄メロになるといいんだけどね。折角 Russell Allen ってな歌鬼がいるんだし、もっと唄ってもらってもいいと思うんだよね。

評価:52

SYMPHONY X / The Odyssey

SYMPHONY X / The Odyssey
Release : 2002
Label : Inside Out

SYMPHONY X の 6th アルバム。


#1、ギターの軽さが気になる。 #2、ちょっと退屈。 #3、唄メロはいいんだけど、どこか煮え切らない。 #4、過去の曲の続編らしい。キーボードソロがいいね。 #5、疾走こそしてるんだけど、コード進行捻り過ぎじゃない? #6、サビメロは過去最高クラスの出来。なんだけど、それ以外が微妙・・・。 #7、ピアノが素敵過ぎ。 #8、7つのパートに分かれた、壮大過ぎて悶絶どころじゃすまない大曲にして名曲。一つの映画を観ている様な気さえしてくる。いままで多くの大曲を聴いてきたが、ここまで完成されているのは久しぶりだ。


他の曲がどうでも良くなるくらい #8. The Odyssey が素晴らしい。この組曲の Part1. Odysseus’ Theme / Overture だけでも価格以上の価値があるね。

評価:68

SYMPHONY X / Paradise Lost

SYMPHONY X / Paradise Lost
Release : 2007
Label : Inside Out

ちょっと痩せた? Michael Romeo 率いる SYMPHONY X の 7th アルバム。


#1、壮大なインスト。この時点ですでにヤバイわ。 #2、従来のプログレッシヴさはそのままにアグレッシヴな面も見せてくれる曲。 #3、間奏の低音ピアノがいいね。 #4、イントロのピックスクラッチだけでイかされます。 #5Russell Allen の歌鬼っぷりが如何なく発揮されたミッドテンポの佳曲。 #6、キャッチーなサビメロが堪らない曲。リフの勢いも素晴らしいね。”DREAM THEATER / Erotomania” 風のソロもいいね。 #7Russell Allen, 素晴らしいな。言うことないわ。 #8、素晴らしい・・・。アグレッシヴで疾走感のあるA,B メロにシンガロング必至の華麗なサビ。そして、過去最高クラスのテクニカルなソロ。・・・完璧だ。 #9、暑苦しいバラード。これじゃ熱が冷めないっての (嬉) #10、長さを感じさせない展開には恐れ入るね。


延々バトルシーンだけの SF 映画かよ、ってくらい攻撃的なアルバム。失楽園のコンセプトを現代風に Metal 化したら、まさにこうなる!って感じ。アートワークも素晴らしいし、ホント文句なしの最高傑作だわ。

評価:88

SYMPHONY X / Iconoclast

SYMPHONY X / Iconoclast
Release : 2011
Label : Nuclear Blast

SYMPHONY X の 8th アルバム。


イントロの変拍子リフから一切無駄のない完璧な展開とオーケストレーションが素晴らしく、その長さを微塵も感じさせない 1-#1. Iconoclast,ダークなリフにキャッチーなメロディが前作にも通ずる 1-#2. The End of Innocence,Russell Allen のドスの効いたマフィア歌唱が存分に発揮された 1-#3. Dehumanized,アルバム中最もシンプルなパワー・メタル曲 1-#4. Bastards of the Machine,メカニカルなリフと緩急のある展開が印象的な 1-#6. Children of A Faceless God,Russell Allen の (他の曲とは違う) ソフトな歌唱と哀愁のメロデイーが紡ぐ美しきプログレッシヴ・キラー・チューン 1-#6. When All is Lost

ダークなリフがメカニカルなリズムで展開される 2-#1. Electric Messiah,キャッチーな唄メロが印象的でシンプルな構成の 2-#3. Light Up the Night,ミドルテンポでじっくり聴かせる 2-#4. The Lords of Chaos,プログレッシヴな展開美が見事な 2-#5. Reign in Madness で幕を閉じる。

アルバム全体の聴きやすさやメロディーの質で言えば確実に前作の方が上だという評価が多いだろう。しかも長く、濃い内容だけに聴く者を選ぶのかもしれない。しかし、聴けば聴くほど “これが SYMPHONY X の最高傑作だ!” と言いたくなってしまう。それだけ説得力のあるアルバムだと言えるだろう。

評価:91


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