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AGE OF ARTEMIS / Overcoming Limits

AGE OF ARTEMIS / Overcoming Limits
Release : 2012
Label : King

ブラジル産メロディック・パワー・メタル・バンド、AGE OF ARTEMIS の 1st アルバム。プロデュースは Edu Falaschi (Vo/ALMAH,ex-ANGRA)


大仰なオーケストレーションと哀愁のピアノが紡ぐインスト #1. What Lies Behind,クサメロをまき散らしながら劇的に疾走する ANGRA 直系の #2. Echoes Within,緊張感のあるヴァース、ブリッジから流れるように劇メロを畳みかける展開が美味しい #3. Mystery,いかにも ALMAH がやりそうなバラード #4. Take Me Home,クラシカルなバックコーラスと女性シンガーが雰囲気十分な #7. One Last Cry,静と動を分けた9分半の大曲 #9. God, Kinds and FoolsCarry On とか Nova Era を手本にしたのが見え見えな #10. Till the End,歌詞に Ronnie James Dio に関係する曲名がふんだんに使われたボートラ #11. R.J.P

6人目のメンバーと言ってもいいくらい Edu Falaschi が関わっているようで、全てにおいて ANGRA っぽい。シンガーの Alírio NettoRussel Alle (SYMPHONY X)n と Edu と足して2で割ったような歌唱だし、ギターソロなんて “Kiko Loureiro が僕のギターヒーローです” って言ってるような音遣い。音が凄く良いのも Edu 効果か…。

本家よりもプログレ味は薄くストレートなパワー・メタルなので、Rebirth 辺りの ANGRA が好きな人には堪らないアルバムだね。いやぁホント、ブラジル恐るべし、だわ。

評価:84

ALMAH / Unfold

ALMAH / Unfold
Release : 2013
Label : iCarus Music

Edu Falaschi (Vo/ex-ANGRA) 率いる ALMAH の 4th アルバム。


ANGRA との相違点が見つからないくらいの #1. In My Sleep,ニューメタル的だがキャッチーな唄メロも聴ける #2. Beware the Stroke,前作と同じモダンさを感じさせる #3. The Hostage,その曲名どおりの暖かさを感じられる彼の得意とするバラード #4. Warm Wind,ピアノリフが印象的でメロハーチックな #5. Raise of the Sun,ドラマチックなソロパートが素晴らしい #6. Cannibals in Suits,Frontiers Records からでも出せそうなメロハー・ソング #7. Wings of Revolution,アルバムのリーダー・トラック。こういう曲をどうして ANGRA にいる時に書かなかったのか! #8. Believer,ドラマチックなメロディーが心を打つ #9. I DoDREAM THEATER よろしくなプログレ・メタル風ギターソロが美味の #11. Treasure of the Gods,アウトロ的バラード #12. Farewell

全盛期までとはいかないものの、Edu の喉は回復しているようで、ANGRA / Aqua の時よりも安定した歌唱が聴ける。前作がアレだったので心配ではあったが、#8. Believer を聴く限り曲作りの才能は全く枯れてはいないようで、これも安心。2013年のベストチューン書き換えないと…。

評価:84

AMORPHIS / The Beginning of Times

AMORPHIS / The Beginning of Times
Release : 2011
Label : Nuclear Blast

フィンランド産メランコリック・メタル・バンド、AMORPHIS の 10th アルバム。


前作同様にフィンランドの抒情詩カレワラがコンセプト。順当に “続編” 的な音でアルバム構成も似たような印象。まぁ、マンネリもここまでくれば究極の個性ということで、前作にも匹敵するいいアルバムだ。

女性シンガーを起用したイントロから哀愁と慟哭を振りまく #2. Mermaid と哀愁・疾走がスピード・メタル・ファンの心を掴んで離さない #5. Song of the Sage は本当に素晴らしい出来。勿論他の曲もいいんだけど、この2曲以外は (過去のアルバムと比べると) どうしても曲に小粒感が漂ってるってのも事実。

水準は保ってるし、安定感があるという意味では素晴らしいんだけどね。もう一つ違うスパイスがあればな…。

評価:84

BLACKMORE’S NIGHT / Village Lanterne

BLACKMORE'S NIGHT / Village Lanterne
Release : 2006
Label : R And C

BLACKMORE’S NIGHT の 5th アルバム。勿論 Joe Lynn Turner のボートラが収録された初回限定盤を入手。


#1、ハーディガーディーとパグパイプの導入が見事としか言いようがない。 #2、哀愁の滲み出るイントロですでにノックアウト。唄メロとギターがユニゾンする裏でヴァイオリンが奏でる裏メロが素晴らしすぎる。堪らん。 #3、御大には恐れ入ります。これは RAINBOW でやってもおかしくないハードロックナンバー。 #4、インスト。哀愁のあるメロディがいいね。 #5、冒頭の低いクワイアが印象的。朝の起き抜けに聴くと一日頑張れそうになる曲だね。 #6、まるでおとぎ話の中に迷い込んでいるような錯覚に陥りそうになる曲。焚き火を囲んで踊りたくなる。 #7Joan Osborne のカバー。原曲を聴いた事はないが、オリエンタルなリフが心地いい曲だね。 #8、インスト。安らぎを運んでくるよう。 #9、セルフカバーメドレー。こういうサービスはファンとしても嬉しいね。 #10Ralph Mctell の超有名曲のカバー。Candice Night の優しい歌声に酔いつぶれて泣きそう。 #11、ハードロックの王道リフを使ったドラマチックな曲。泣きのギターソロも素晴らしい! #12、サビメロとか、もうね、曲に合わせて手拍子しそう。 #13、唄メロ裏左のギターがいい感じ。凄ーく共感できる歌詞も素晴らしい。 #14RAINBOW の名曲。Candice Night の声も結構マッチしてていいね。 #15、ボートラ。何だか判らないけど凄く素敵な情景を思い出す。 #16、来ました。本作の大トリ。我らが Joe Lynn Turner !!! 全部 Joe が唄ってくれよ・・・と、遥か天へ叫ぶかのような高望みをしてしまうが、やっぱ Joe Lynn Turner いいよ。最高!万歳!


御大、Ritchie Blackmore の素晴らしいフォークギタープレイも勿論素晴らしいんだけど、やはり筆頭すべきはエレクトリック・ギターの使用率が高い事だろう。Candice Night も枚数を重ねるごとに上手くなっている。そして・・・#16 でしょう。初回盤買ってよかった。

評価:84

DARK MOOR / Ars Musica

DARK MOOR / Ars Musica
Release : 2013
Label : Scarlet

DARK MOOR の 9th アルバム。


ファンタジー映画のようなインスト #1. Ars Musica,キャッチーでオペラチックなコーラスが印象的な #2. First Lance of Spain,シンフォニック・ポップ・ロック? な甘っとろいメロディの #3. This is My Way,ミュージカル風の #5. Together As Ever,アップテンポだが、コーラスはゴシック・メタルな #6. The City of Peace,感動的なシーンのバックで流れそうなバラード #7. Gara & Jonay,スパニッシュな巻き舌 Vo を織り交ぜながら疾走する RHAPSODY 風の #8. Living in a Nightmare,スペイン語 + 巻き舌で歌われる大仰な唄メロの #9. El Último ReyIRON MAIDENTo Time a Land で引用したスペイン組曲のカバー #11. Asturias

前作のメロウさをさらに突き詰めて歌劇風にしてきた印象。もう少しメタリックな要素はあった方がいいとは思うが、(アルバムを重ねる度にレベルアップし、後頭部が心配な)Alfred Romero (Vo) の甘っとろい歌唱を聴くと、見事にこの音楽性にマッチしてて、これはこれで良いような。前作もそうだったが、これで1曲でも強力無比なキラー・チューンがあれば完璧なんだけどなぁ。

評価:84

DREAM THEATER / Awake

DREAM THEATER / Awake
Release : 1994
Label : Warner

前作で超絶的な名盤を作り上げた DREAM THEATER の 3rd アルバム。


#1、前作の延長上にあるようなメロディ。 #2、飛翔感のあるメロディをよく唄いこなしていると思う。 #3、ん、この曲では綺麗な声が出てる。#2まではわざとか。 #4、冒頭からプログレらしいギターが炸裂してる。綺麗なストリングスメロもいいね。インスト。 #5、ミドルテンポからファストテンポまで繰り出してくる展開豊かな曲。 #6、アコースティックでモダンなメロディが印象的な曲。ただちょっとメロディが弱いか・・・。 #7、複雑な展開を持つ曲。例の如くキーボードソロが幻想的。 #8、ヘヴィな感じが滲み出ている。 #9、メロウな唄メロと幻想的なストリングスが良い。 #10、一回聴いただけではその複雑さは理解できないであろう怪奇な展開が凄い。壮大なメロディを奏でるストリングスが曲全体の雰囲気を見事に作り出している。 #11、#1から続いた一連の物語を終わらせるアウトロの様な役目の曲なのだろう。いままでの曲が脳内に駆け巡っているようだ。


前作とは多少違った凄みを漂わせている。前作ではメロディアスなメロディを主体としていたが、今作は複雑な展開美とヘヴィさを前進させた内容だ。アルバム全体に鮮やかな色を描いている Kevin がDTに在籍する最後のアルバムとして、彼の幻想的で美しいメロディを堪能してみるのにも適しているね。

評価:84

DREAM THEATER / Train of Thought

DREAM THEATER / Train of Thought
Release : 2003
Label : Warner

米産プログレ・メタルの長、DREAM THEATER の 7th アルバム


#1、DT にしてはダークでヘヴィな曲。James LaBrie が地味に活躍。 #2、こ・こ・こいつぁヤバイ。・・・最後の唐突なソロが全てを台無しにしてるような気もする。 #3、何気にキャッチーな曲。スケールの練習フレーズみたいなギターソロはどうにかならんものかな。 #4、スラッシーなリフが面白いね。ちょっと MP1 に似てるような。 #5、左のピアノと右の弦楽の調和が美しいバラード。 #6、11分のインスト。Petrucci どう考えても弾き過ぎだろ (笑) #7、MP2 を彷彿とさせる展開、スリリングなソロパート、裏方にしては自己主張しまくりのベース、もはやメロディを叩いているとしか思えないドラム・・・と、悶絶パートだらけの至高の14分間。終わり方も最高。


いつになくダークでヘヴィなアルバム。METALLICA っぽいパートが出てくるのも面白い。でも何より、Petrucci さんどう考えても弾き過ぎですよ (笑) ・・・その分 LaBrie の影が薄くなってる。

評価:84

EDGUY / Space Police – Defenders of the Crown

EDGUY / Space Police - Defenders of the Crown
Release : 2014
Label : Nuclear Blast

Tobias Sammet 率いる EDGUY の 10th アルバム。


ライブでサビのコーラスをシンガロングしたい欲に駆られる #1. Sabre & Torch,遊び心に溢れたアレンジとアンセム風のサビメロが印象深い #3. Defenders of the Crown,ユーロ・ヴィジョンでいいとこまで行けそうなくらいバンドのポップサイドが全面に出た #4. Love TygerFALCO のカバー。最初は違和感があるものの、数を聴くたびにアルバムの流れに必要不可欠になってしまう #6. Rock Me Amadeus,Jens Ludwig(g) のアイディアを元に Tobias が大改造したという #7. Do Me Like A Caveman (Jens と Tobi に意見の相違があったというイントロのピアノは個人的にはなくていい派かなぁ),多彩なアレンジが光る疾走曲 #8. Shadow Eaters,Tobias 十八番のバックコーラスに歌メロを重ねるアレンジが素晴らしい #10. The Eternal Wayfarer

限定版ボーナスディスクは Tobias がどれだけ英国が好きかを題材に歌った QUEEN 風バラード #1. England,その名の通り DEF LEPPARD / Hysteria へのオマージュ #2. Aychim in Hysteria,本編の #2 に独特の歌い方に変えた #3. Space Police (Prog Version) に Vo 抜きのカラオケ用インストが4曲。

Tobias Sammet のボーナス・トラックへの本気度とその出来は素晴らしいとしか言いようがない。今回は AVANTASIA との差別化をあまり感じないが、もはや差別化する意味もないと感じているのかもしれない。それにもう、キーパい疾走曲は EDGUY ではやる必要がないのだろう。…けど、そこなんだよ。曲の平均点が高いだけにあとはガツンと来るのが欲しい。

評価:84

JAMES LABRIE / Static Impulse

JAMES LABRIE / Static Impulse
Release : 2010
Label : Inside Out

James LaBrie (Vo/DREAM THEATER) のソロ 2nd アルバム。


事前の情報なしでは「これホントにラブリエのソロか?」と間違いなく勘違いするであろう SOILWORK みたいな #1. One More TimeDREAM THEATER 風味の強い #4. Euphoric,Frontiers Records タイプ(笑)なメロハー #8. I Tried,ブラスト・ビートも登場し、北欧メロデスにしか聴こえない #10. This Is War,そして、アルバムを締めくくる珠玉のバラード #12. Coming Home

LaBrie とグロウルの相性が良いのか、1曲がコンパクトにまとまってるからか、意外と素直に耳に入ってくる。曲はアグレッシヴな面が強く、プログレ感はかなり薄味に。そういう意味では DT っぽい音を期待すると肩透かしをくらうだろうね。

まぁ、ここまで曲が良ければとプログレがどうとかそんなのは関係ないんだけどね。

評価:84

JUDAS PRIEST / Ram It Down

JUDAS PRIEST / Ram It Down
Release : 1988
Label : Sony

JUDAS PRIEST の 11st アルバム。


#1、タイトル連呼型のオーソドックスな曲だが、1曲目としてのインパクトは十二分。ソロでもないのに泣き、エモーショナルなギターを披露しているのには万歳。しかも大サビがキャッチーでいい。 #2、もう曲名が凄ければ歌詞も凄い。これが、彼らがメタル・ゴッドなる由縁なのだろう。 #3、ラヴ・ゾーン、この曲名に何故歌詞で “レザー” と出てくるのだろう ? さすが GOD ・・・。 #4、なんとも古典的なリフが印象的な曲。 Deep Purple みたいだ。 #5、Halford をしてスピードスラッシュメタルと言わせた曲。これも神の力か。 #6、ミドルテンポで聴かせる曲。ギターソロ前半はカッコイイとしかいいようがない。 #7、なんてストレートな曲名だろうか。相変わらずメロディがこってる。でもやっぱり泣きのギターだよ。 #8、チャック・ベリーのカヴァー。JUDAS 節に染められている。サントラ用に依頼されて録ったらしい。 #9、何とも Halford らしい歌詞は・・・どーなんでしょうな (笑) #10、重苦しいサウンドにメタルを感じざるをえないラストナンバー。


全体的に、聴き所の多いアルバムだ。ヘヴィなリフから泣きのギターソロ、キャッチーな歌メロ。3拍子そろったまさに “METAL GOD” のアルバムだといえる。

評価:84

LOUDNESS / Soldier of Fortune

LOUDNESS / Soldier of Fortune
Release : 1989
Label : Warner

二井原を解雇し、Mike Vescera を加入させた第2期 LOUDNESS の 8th アルバム。


#1、曲を支配する哀愁が素晴らしい名曲。LOUDNESS の曲で一番好き。( 勿論、Mike Version ね。 ) #2、単調なリズムがアレ。アリーナ・ロック的なものを感じる。 #3、#2 に同じ。ギターソロは凄くいいね。 #4、日本人らしいメロディがいいね。琴っぽいイントロとアウトロが面白い。 #5、唄メロが #1 と似すぎ。 #6、リズムが面白い。唄メロが #1 と・・・。 #7、哀愁のバラード。 #8、80’s HR。って 89年リリースだった。 #9、キャッチーなギターソロがいいね。 #10、疾走曲。テクニカルなソロパートが美味しい。サビが単調なぶんBメロが素晴らしいね。


個人的には LOUDNESS の最高傑作。アルバム全体の哀愁が凄まじい。On The Prowl もいいが、#1 のインパクトは大きい。まぁ、一番の理由は Mike VesceraSoldier of Fortune を歌ってるって事かな。二井原 Version が収録させてる BEST 盤も持ってるけど、やっぱ Vescera なのよね。( すいません、Vescera 贔屓で / 笑 )

評価:84

MICHAEL SCHENKER GROUP / The Michael Schenker Group

MICHAEL SCHENKER GROUP / The Michael Schenker Group
Release : 1980
Label : EMI

Michael SchenkerM.S.G. としての 1st アルバム。


#1、神の神懸かった(笑) ソロが素晴らしい。シンプルなリフもいいね。 #2、泣きのソロが・・・。これだよこれ。 #3、官能的なソロパートが堪らない。 #4、哀愁の泣きメロに支配されたインスト。 #5、ブルージーなソロとバス連打のラストが素晴らしい。 #6、ロック界を代表する名インストであり Michael Schenker の最高傑作。迫力のあるドラムソロから、まるで霧が晴れたかのように哀愁を撒き散らすギターソロ・・・。素晴らしすぎる。 #7、キャッチーな唄メロとこれまた泣きのソロがいいね。 #8、アコースティックなバラード。この哀愁はやばいね。 Shenker、流石 “元” 神だ。 #9、壮絶なエンディング・ソロが、流石 “元” 神。


唄メロのつまらなさはそれなりに感じるが、その印象を瞬時に打ち消す神のソロ・・・。今、これだけの泣きメロを弾いてくれる人なんていないからなぁ・・・。神が神と呼ばれた所以が全て詰まってます。名盤!

評価:84

PERSEFONE / Core

PERSEFONE / Core
Release : 2006
Label : Soundholic

スペインとフランスに挟まれピレネー山脈に覆われた小国、アンドラ。とかいう国から現れた プログレ・デス・メタルバンド PERSEFONE の 2nd アルバム。


#1、絶妙な Vo の切り替えがいいね。23分という長さを感じさせない緊張感のある展開も素晴らしい。てか、ギターソロがカッコ良過ぎで堪らん。 #2、イントロのクラシカルなフレーズに顔が歪む・・・。#1 同様に、飽きさせない展開がいいね。個人的には女性 Vo が入る最後のアコースティックなパートが好きだ。 #3、流石にちょっと集中力が持たなくなってくる。リズム・チェンジの妙が気になったが、結局最後のオーケストレーションが一番印象に残った。 #4MEGADETH のカバー。( MEGADETH はやっぱりあの Dave Mustaine 独特の声じゃなきゃぁな。)


3曲で70分という内容にも関わらず、3曲とも緊張感のある展開を聴かせてくれる。もはや見事としか言い様がないレベル。( 粗探ししてみたけど、全然見つからない・・・。 )

評価:84

QUEEN / A Day at the Races

QUEEN / A Day at the Races
Release : 1976
Label : EMI

全盛期を迎えていた QUEEN の前作 A Night At The Opera と対を成す 5th アルバム。


#1、Brian お得意のギターオーケストレーションが聴けるHRナンバー。 #2、Freddie 作曲の美しいバラード。愛を語った素晴らしい歌詞も心に響く。 #3、Brian のキャッチーなメロディを持つロック曲。米国でシングルカットされたのにも頷ける。 #4、ついにやりやがった (笑) 左右でユニゾンするピアノとベースのリズムに劇的なギターが乗った瞬間、俺はもう、ワルツを踊りだす以外の行動をとれぬ (笑) #5、作曲能力の著しい開花が見られる John のハードポップチューン。#6、Freddie 、彼は天才以外の何なんだろう。ここにまた素晴らしい名曲が生まれた。 #7、見事なまでにロックしてる曲。そこに独特の分厚いコーラスが乗ることで個性的さを醸し出している。 #8、これまたミュージカルチックな曲。Freddie の得意とする曲調だ。 #9、Roger 作曲・Vo の曲。渋み味のあるVoがいいね。スライドを多用したギターも面白くて良い。 #10、日本のファンの為に作られたという曲。最後、日本語で唄っているが、まぁ、大の日本好きなのは有名な話。


流石に前作ほどの出来栄えではないが、決して劣りはしない良いアルバム。この次から正統的なハードロックに方向転換するので、所謂 初期QUEEN とはだいたいこのアルバムまでの方向性を言う。

評価:84

SINBREED / Shadows

SINBREED / Shadows
Release : 2014
Label : Afm

ドイツ産メロディック・メタル・バンド SINBREED の 2nd アルバム。


ひたすらキャッチーな昔ながらのジャーマン・メタル #1. Bleed,サビ裏の跳ねるようなバッキングが美味しい #2. Shadows,質は違うものの FREEDOM CALL クラスのクサメロを発する #3. Call to Arms,定番リフで重厚に聴かせる #7. Black DeathSABATON 並みのクサメロのオンパレード #8. Standing Tail,ド王道を突き進むメロパワ・チューン #9. London Moon,ギターワークがいちいち格好良くて休みヒマを与えてくれない #10. Broken Wings

「前作もなかなかの出来だったけど、今作は凄いの作ってきたな」と思ってたら、ギターに Marcus Siepen (Gt/BLIND GUARDIAN) が加入したのか!…そうか、ヒマなんだな(笑)…そのおかげか、ギター周りのクオリティが格段に向上している。Vo が Jørn Lande タイプで MASTERPLAN っぽく聴こえるのと、元々の初期 BLIND GUARDIAN 風の曲に相応しいベストなギタリストを得たことによる効果が凄まじい。

評価:84

WUTHERING HEIGHTS / The Shadow Cabinet

WUTHERING HEIGHTS / The Shadow Cabinet
Release : 2006
Label : Soundholic

デンマークおよびスウェーデンの多国籍メタルバンド WUTHERING HEIGHTS の 4th アルバム。


#1、ネオクラシカルな疾走に導かれた Nils Patrik Johansson の熱血 DIO 歌唱が冴え渡る佳曲。 #2、#1 と基本的に同じだが、こっちは展開美に優れてるね。後半の Vo + Gt のバトルが素晴らしい。 #3、ヲーヲーヲヲー! 文句なしの完成度。 #4、民謡調クサメロが堪りません。絶妙なテンポチェンジも美味しい。 #5、唐突な曲の変化が面白い。 #6、バイキング・メタル風味のメロディが美味しい佳曲。 #7、DIO 風熱血歌唱を抑えたクリーンな声が印象的な前半、そして DRAGONFORCE ばりに明るいメロディで突っ走る後半・・・。巧いねぇ。第9風の唄メロも面白い。 #8、民謡メロの MANOWAR 。それにネオクラなギターソロが入ってくるから、もう堪らん。イントロが AQUARIA 風味。 #9、台詞。 #10、プログレッシヴ・ネオクラシカル・スピード・メタル。凄い。唄メロのキャッチーさは勿論に加え、完璧に練りこまれた展開には、最早感服。 #11、ボートラ。笛~。


聴き始めた当初は唐突な曲調の変化に馴染めずにいたけど、数回通して聴いていたところ、その絶妙な展開美に感服。これでクラシカルなソロパートがもう少し多彩だったらなぁ・・・。

評価:84

YNGWIE JOHANN MALMSTEEN / Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E flat minor,Opus 1 – Millennium

YNGWIE JOHANN MALMSTEEN / Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E flat minor,Opus 1 - Millennium
Release : 1998
Label : Ponycanyon

Yngwie Malmsteen がチェコ・フィルハーモニー管弦楽団と作り上げたクラシック作品。


もうね、何が素晴らしいかって、チェコ・フィルと Yngwie の同調度だね。いつものように Yngwie が 「 俺の早弾きを聴け! 」って感じじゃなくて、オーケストラの一部としているって事だ。しかも演歌みたいな叙情メロすら飛び出すもんだからもうねぇ・・・。メタルとクラシックの両方が好きな私としては堪らんわけですわ。#10 なんて、コード進行からして最高。


クラシック版とロック版があるらしいけど、ロック版はギターのノイズがあるみたいなんで、クラシック版 ( このレビューのジャケ ) の方がいいっぽいね。( ロック版は黒い背景で Yngwie がストラト抱えてるジャケ。 )


十分素晴らしい作品であるのは判ってるんだけど、やはりもう少しオリジナリティが欲しい。100% Yngwie な交響曲とか、作ってくれないかなぁ・・・。協奏曲じゃなくてね。交響曲が聴きたいね。まぁでも、メタル・ギタリストでこのレベルのクラシック・アルバムを作ったってだけでも十二分に評価したいと思うよ。

評価:84


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