Search for ‘76’

ABIGAIL WILLIAMS / In the Shadow of a Thousand Suns

ABIGAIL WILLIAMS / In the Shadow of A Thousand Suns
Release : 2008
Label : Candlelight

米産 Black Metaler ABIGAIL WILLIAMS の 1st アルバム。


#1:クラシカルなインスト。 #2:美しいピアノの旋律と何処でもかまわず切り込んでくるギターが美味。 #3:寒々しさを演出するストリングスが素敵。 #4DIMMU BORGIR を絶対に意識してるであろうクリーン・ヴォーカルが美味しすぎる。 #5:恐怖感を擽るアレンジが素晴らしい。 #6:シンフォ度が控えめな曲。 #7Ashley ちゃんのピアノが大活躍のインスト。 #8:#2 に同じ。 #9:哀愁のピアノメロが美味しい。 #10:シンフォ・ブラックの理想的な形。エンディングのピアノ・ソロが美しい。


Keybord の Ashley ちゃんの劇的な可愛さに Hail!(笑)
曲は Trym (Ds/EMPEROR, ZYKLON) が数曲叩いているだけあって引き締まっているし、地味ながら超テクニカルなフレーズを連発してるギターも凄くいい。そこに、悲しみに満ちた哀愁美溢れるピアノが入るという・・・。アメリカ産だってのが信じられないくらいヨーロピアンな音なのも良い。

評価:76

ALMAH / Fragile Equality

ALMAH / Fragile Equality
Release : 2008
Label : Victor

Edu Falaschi ( Vo / ANGRA ) 率いる ALMAH の 2nd アルバム。


#1:高品質なめろすぴ。サビ裏でピロピロしまくるギターが美味しい。 #2NIGHTWISH かと思った。プログッレッシヴなソロがいいね。 #3:キャッチーで明るいめろすぴ。素晴らしいギターソロが聴き所。 #4:アコースティックなバラード。ブラジル臭はない。 #5:ベースソロから劇的なコード進行のギターソロへの流れが美味。 #6:ブラジル臭多めのバラード。 #7:東洋的なメロディが印象的な曲。 #8:難解なソロがいいね。 #9:感動的なバラード。この曲を最後にすれば良かったのにね。 #10:何故か最後に劇的な疾走曲。ANGRA の次のアルバムで2曲目当たりに使えばいいのに、と思うほどのいい曲。


本家 ANGRA では出来ない Edu 加入時の音楽性を ALMAH でやりました、という印象。ANGRA がビジネス上の活動停止状態にあるのも影響してるのかもしれない。ANGRA の新作だと言われても何の違和感もないし、すごくいいアルバムだと思う。音を聴く限り Edu の喉も良くなったようだしね・・・。
しかし、ブラジルにはなぜこれほどバカテクギタリストが多いのか?

評価:76

ANDROMEDA / Extension of the Wish

ANDROMEDA / Extension of the Wish
Release : 2001
Label : Century Media

スウェーデン産、プログレッシヴ・メタル・バンド ANDROMEDA の 1st アルバム。


#1、シンプルでありながらも巧みなリズムの使い分けが美味いね。特に正統派なリフを従えたキャッチーなサビからのキーボードソロが絶妙。 #2、もうちょっと唄メロが凝っててもいい気がするなぁ。 #3、最初のインストパートが素晴らしいね。このまま Vo 来ない方がいいんじゃ、なんて思ったほどだ。 #4、こりゃヤバイわ。メロディアスなギターとシンセの絡みがいいのは勿論だが、それが “練りこまれた即興演奏” を聴いているに錯覚させてくれる。 #5、飽きさせない唄メロの配置がいいね。 #6、モダンな唄メロと、宇宙にいるかのような幻想的な展開が良すぎる。 #7、キャッチーなシンセメロにメロメロです。単調ながらもシメの唄メロはなかなか効果的な位置でいいね。


基本的にはシンセとギターとのユニゾンをメインディッシュにして、シンセがその音色の変化で世界観を生み出してるんだけど、たまに出てくるキャッチーなリフや (唄メロを含む) メロディが “難解なパズルの答えが判った瞬間” みたいに脳に作用してすごく気持ちいいんだよね。こういうプログレは好きだな。

評価:76

ANGELICA / Thrive

ANGELICA / Thrive
Release : 2013
Label : Frontiers

THE MURDER OF MY SWEET のシンガー Angelica Rylin の 1st ソロ・アルバム。


Harry Hess (Vo/HAREM SCAREM) / Daniel Flores (Ds/THE MARDER OF MY SWEET)作曲のこれぞメロディック・ロックと言わんばかりの極上のサビメロが素晴らしい #1. Breaking My Heart,いかにも Frontiers 産らしい爽やかなコーラスと爽快感のあるメロディの #2. I am StrongLars Säfsund (Vo/WORK OF ART) が歌ったらそのまま WORK OF ART になりそうな Robart Sall (Gt/WORK OF ART) 作曲の #3. To You RescueAngelica 本人作曲の感動的なバラード #4. Can’t Stop Love,透明感のあるアレンジが北欧の風を運ぶ #9. You Will Never Win,切ない哀愁の唄メロが印象的な #10. This Kiss is Just for You,ポジティヴなメロディと北欧らしいきらびやかなアレンジの #12. Take Me to Your Heart

2013年トップ・クラスのメロディック・ロック・ソングの #1. Breaking My Heart を筆頭に Frontiers Records の名に恥じない素晴らしいアルバムだ。レーベルお抱えのソングライターらに混じって本人も数曲書いているが、それらが他の曲に引けを取っていないのも素晴らしい。

評価:76

AVANTASIA / Angel of Babylon

AVANTASIA / Angel of Babylon
Release : 2010
Label : Marquee

Tobias Sammet 率いるオールスター・メタル・プロジェクト AVANTASIA の 5th アルバム。


大曲。歌鬼 Jorn Lande の熱唱から一気に疾走し始めるという劇的な展開と Michael Kiske の素晴らしい歌唱が 9:30 の長さを全く感じさせないという、アルバムの1曲目にしてキラーチューンでもある #1. StargazersJorn Lande の絶唱と “生ける伝説” Jens Johansson の素晴らしいソロが聴ける #2. Angels of BabylonJon Oliva という人選が見事過ぎな #4. Death is Just a Feeling,Sasha Paeth 作のゴシック・メタル調の #8. Symphony of Life,ライナーノーツの Tobi の解説通り、どう考えても VAN HALEN#9. Alone I Remember,Kiske のパートを Tobias が唄った #10. Promised Land,そして、このトリロジー最後の曲 #11. Journey to Arcadia で幕を閉じる。

The Wicked Symphony がゲストの歌唱に焦点を絞ったアルバムなら、こちらは「完結編」と言ったところか。 全体的にもエンディングへ向かっていく印象もあって落ち着いて聴ける。

ただ、どうも気になるのが焼き直し風の曲が多い事なんだよね。それを Tobias 節と言うのなら、まぁそうなんだろうけど…。正直これなら大量に生産してしまった曲を選りすぐって1枚のアルバムにした方が良かったようにも思える。完成した曲を残しておきたくない気持ちも判るけどね。

願わくば、次の EDGUY のアルバムが AVANTASIA 化してない事を祈るよ。

評価:76

DIO / Sacred Heart

DIO / Sacred Heart
Release : 1985
Label : Universal

鉄人 DIO 様の 3rd アルバム。


#1、ライブ音源?キャッチーな唄メロが魅力的だね。 #2、これまたキャッチーで聴きやすい。地味だけど。 #3、キレのあるリフがカッコイイね。 #4、ライブ映えはしそうだが、ちょい微妙だな。 #5、一瞬 QUEEN かと思った (汗) なかなか面白い方向性だ。 #6、ミドルでじっくりと聴かせてくれる。 #7、ギターがカッコ良過ぎ。ここまでスピード感のあるバッキングをしていたとは・・・。悶絶。 #8、高揚感に欠けるサビメロが残念だが、それも DIO だからの事。 #9、コーマーシャルな要素を持った曲。


We Rock クラスのキラーチューンはないが、安定した曲が多い。過去のアルバムと比べてメロディアスなメロディが前面に出てきている。Just Another Day は 名曲!名演!

評価:76

ICED EARTH / Dystopia

ICED EARTH / Dystopia
Release : 2011
Label : Century Media

ICED EARTH の 10th アルバム。


Matt Barlow (Vo) の引退に伴い、INTO ETERNITY から Stu Block (Vo) 引き抜いたわけだが、これが “超” のつく大成功。ダミ声気味の中音域と Metal God 風ハイトーンを主に、深みのあるクリーン・トーンまでも使い分ける。それが、シンプルな正統派メタルの中で “まるで3食パンのように” 機能している。

そんな3色パン歌唱と楽曲のドライヴ感が絶妙なキラー・チューン #1. Distopia,ナニをドウ考えても IRON MAIDEN#6. Dark CityRipper 在籍時を彷彿させる #8. Days of Rage,壮大なイントロから紡ぎだされるキャッチーな唄メロがギャロップ・ビートに乗った #12. Tragedy And Triumph

#1 の出来が良すぎて他の曲が霞んでしまうものの、彼らのここ何枚かの中では確実にトップ・クラスの出来だろうな。…しかし、#1 のインパクトは凄い。確実に 2011年のベスト・チューン候補だね。

評価:76

IRON MAIDEN / No Prayer for the Dying

IRON MAIDEN / No Prayer for the Dying
Release : 1990
Label : EMI

IRON MAIDEN の 8th アルバム。


#1Aces High の続編らしい。スピード感とキャッチーさが融合した佳曲。 #2、もはや伝統と化した MAIDEN リフがいい。唄メロはちょっと ??? だが・・・。 #3、静と動が上手く表現された曲。 #4、最初の “プハー” は何なのだろうか ? 左右のギターが交互にリフを引くのが面白い。 #5、アンサンブルはいいものの、唄メロがパッとしない気がする。 #6、いい曲だとは思うが、今ひとつ訴えかけてこないな。 #7、#6 に同じ。 #8、デス声なみにアグレッシヴな歌唱を聴かせてくれるが、微妙・・・。もう少しキャッチーな唄メロだったら、バックの演奏に合ってたんだけどなぁ。 #9、ベニヤドア。ギターソロの変なコーラスは一体・・・。 #10、Alexander the Great を彷彿とさせる大仰さがいいね。


7th と比べるのはアレだが、元気がなくなったようにも思える。十分いいアルバムではあるんだけどね。

評価:76

KAMELOT / Silverthorn

KAMELOT / Silverthorn
Release : 2012
Label : Steamhammer

脱退した Roy Khan の後任に Tommy Karevik (Vo/SEVENTH WONDER) を迎えた KAMELOT の 10th アルバム。


ゴシック色強いインスト #1. Manus Dei,妖しげな曲調とは裏腹にキャッチーなメロディにゲスト・シンガーが花を添える #2. Sacrimony (Angel of Afterlife),ゴシカルかるモダンな #3. Ashes to Ashes,極めて SEVENTH WONDER っぽいメロディの #4. Torn,悲壮感の漂う #5. Song for Jolee,哀愁のギターソロが素敵な #6. Veritas,ウェット感全開のメロディが秀逸な #7. My Confession,子どもコーラスがいい雰囲気を出してる #8. Silverthorn,哀愁の唄メロと共に(表打ちだけど)疾走する #10. Solitaire,グレゴリア聖歌風の Pt.1,哀愁のバラードの Pt.2,ゴシック・メタルの Pt.3 に分かれる組曲 #11. Prodigal Son,アウトロ #12. Continuum

アルバムのコンセプトが「悲劇的な死に纏わる物語」らしく曲調はどこをとってもダーク。まぁ音的にはいつもの KAMELOT なんだけど、一番の違いは唄メロだね。それもそのはず、唄メロはほぼ Tommy Karevik が担当したようで、ここ数作欠けていたキャッチーさを SEVENTH WONDER 仕込みのメロディ・センスで見事に埋めてくれた。歌唱も Roy Khan ほどのずぶ濡れ度ではないが、声質は遠くはないため違和感は少ない。Fabio Lione (Vo/RHAPSODY OF FIRE, VISION DIVINE) をサポートにツアーしてた時は「そのまま Fabio がアルバムも歌ってくれたら…」なんて思ってたけど、いやぁ、素晴らしい人選だ。

The Black Halo 以降のアルバムはどうも納得いかなったけど、あの頃の KAMELOT が帰ってきたって感じだし、本当に見事なアルバムだ。

評価:76

MISSING TIDE / Follow the Dreamer

MISSING TIDE / Follow the Dreamer
Release : 2009
Label : Lion Music

ROYAL HUNTHenrik Brockmann (Vo), Jacob Kjaer (Gt) 率いるオールドスクール・メタルバンド MISSING TIDE の 1st アルバム。


様式美センスが素晴らしい #1. Follow the Dreamer , JUDAS PRIEST を彷彿させるリフが美味しい #3. Traces of Fire , NWOBHM を匂わせる #8. Push It to the Limit , そして、HR/HM の伝説的な名曲の名が歌詞に刻まれた #11. Long Live the Heroes , と 元 ROYAL HUNT 組が作ったとは思えないほど正統派な音だ。アルバム全体から感じられるのは “初期 DIO” の現代版とでも表現できそうな感触で、ある意味で懐かしさも感じられるかもしれないな。
目新しさは皆無だが、十分メロディックだし ROYAL HUNT 脱退後の Henrik のキャリアから見てもトップ3には入るんじゃないかな。

評価:76

OPETH / Watershed

OPETH / Watershed
Release : 2008
Label : Roadrunner

OPETH の 9th アルバム。


#1:アコースティックな小曲。女性 Vo とのデュエットも面白い。 #2:相変わらず、静と動の変化が激しい。ちょっとやり過ぎなんじゃないの?とも (笑) #3:ブラストビート + クリーントーンには度肝を抜かれる。要所に PINK FLOYD っぽさがあるのが最高。 #4DEEP PURPLE かよ!とツッコミたくなるハモンド・オルガンが最高。哀愁のギターソロも言うことないね。 #5:他と比べるとちょっと予定調和すぎるか・・・。 #6:前半の Per Wiberg の キーボード・プレイが怖いくらいに素晴らしいな。 #7:この雰囲気はヤバイ。70年代のプログレだよ、これは。 #8:ボートラ。これがボートラかよ・・・。


前作の延長上にある素晴らしい出来だが、ある種のネタ切れ感を感じてしまうのは気のせいか・・・。もはや ( Ghost Reveries で ) 完成された音楽性なだけに、次のアルバムでどう変化するのかが非常に楽しみだ。

評価:76

PORCUPINE TREE / Deadwing

PORCUPINE TREE / Deadwing
Release : 2006
Label : WHD

英国の Steve Wilson 率いるサイケデリック・ロック・バンド PORCUPINE TREE の 8th アルバム。ゲストに Mikael Åkerfeldt ( OPETH )


#1、サイケな装飾に彩られた音の中で、ヘヴィな部分とアコースティックな部分が絶妙に融合。浮遊感のあるロパートはやば過ぎる。 #2、音の切り替えが上手すぎるな。てか、エンディング・リフがカッコ良過ぎ。 #3、ほわんほわんしたバラード。 #4、サイケデリック・ポップ。結構キャッチー。 #5、12分の大曲。インストパートが多いものの、まったく飽きさせない展開美は凄い。 #6、メロウな前半とヘヴィな後半に分かれた曲。 #7、モダンサイケ。最後アコースティックに終わるのがいいね。 #8、変拍子、鬱メロな曲。最初のベースで逝きそうになりました (笑) #9、心地よい浮遊感に覆われた曲。口から魂が出てきそうなんですけど・・・。 #10、シークレット・トラック。哀愁ギターメロが堪らん。


PINK FLOYD + OPETH 。鬱メロと ( 今にも魂を抜き取りそうな ) 浮遊感がアルバム全体を支配する中、時折 Heavy Metalic なギターが登場する度に顔が歪んでしまいます。落ち込んでる時に聴きたい CD TOP10 に入るなコレ。

評価:76

PRETTY MAIDS / Motherland

PRETTY MAIDS / Motherland
Release : 2013
Label : Frontiers

PRETTY MAIDS の 13th アルバム。


前作の I.N.V.U をアップグレードしたかのような #1. Mother of All Lies,スケール感のあるギターメロが印象的な #2. To Fool A Nation,初期を彷彿させ、ペダルトーンのバロック風ソロがアレな #4. The Iceman,いかにも Frontiers の社長が喜びそうな哀愁メロハーチューンの #5. Sad to See You Suffer,彼ららしいメロディをパワフルに聴かせる疾走曲 #9. Motherland,ライヴ映えしそうなミドルテンポでシンプルな佳曲 #10. I See Ghosts,曲名の印象とは違ってヘヴィでメロディアスな #12. Who What Where When Wahy,無骨な哀愁をまき散らすパワー・バラード #13. Wasted

本人たちも自覚したであろう前作での復活。それを意識したかのように前作を踏襲しながらもヘヴィさを増した方向性に。個人的には、前作のメロハー要素強めの路線も好きだったけどね。

評価:76

PRIMAL FEAR / Unbreakable

PRIMAL FEAR / Unbreakable
Release : 2012
Label : Frontiers

Alex Beyrodt(Gt/SINNER,SILENT FORCE) が加入した PRIMAL FEAR の 9th アルバム。


濃密なアレンジが目立ったここ何作かのイメージを吹き飛ばすかのような初期風のパワー・メタルだ。曲もどこか初期数作のリーダートラックを彷彿させるし (例えば、#9. Marching Again は 1st の Formula One ? ) 、全体的にもスピード感が上がったような。

前作でバンド名を冠したアルバムを作り、Ralf はソロ・アルバムをリリースして、リフレッシュした感じなのかもな。まぁ、元々彼らのサウンドは安定してるので、今作も特に心配はいらない事には変わりないんだが、この変化はパワー・メタル・ファンとしては純粋に嬉しいいね。

評価:76

QUEENSRŸCHE / Mindcrime at the Moore

QUEENSRŸCHE / Mindcrime at the Moore
Release : 2007
Label : Warner

アメリカ、The Moore Theatre で行われた Operation Midcrime 完全再現ライヴ版。


CD :
いくつかの曲でキーを下げているものの、素晴らしい内容であることには変わりない。オーディエンスのノリも素晴らしいしね。唯一残念なのは Disc2- #10Ronnie James Dio のパートが生ではないという事。ただ、これは DVD の得点映像に Dio が参加した時の映像が入っているから特に問題ない・・・。

DVD :
前述した Dio のパフォーマンスが素晴らしい。Geoff Tate を圧倒する声量には驚愕せざるをえない。


今回で最後だろうけど、この人達、どれだけ O:M で稼ぐつもりなのか・・・。
余談だが、来日公演は非常に素晴らしかった。この CD・DVD を録った時よりも Geoff Tate の声が出てたしね。

評価:76

STEEL PANTHER / All You Can Eat

STEEL PANTHER / All You Can Eat
Release : 2014
Label : Open E. Music

ジョーク・グラム・メタル・バンド STEEL PANTHER の 3rd アルバム。


いかにも 80’s なサウンドとキレのあるリフが強力な #1. Pussywhipped,これまた 80’s でキャッチーなポップ・メタル #2. Party Like Tomorrow is the End of The World,このテーマでバラードとは恐れ入る(笑)#4. Bukkake Tears,シンガロングを躊躇する素晴らしいコーラスが魅力的な #5. Ganbang at the Old Folks Home,スケール感のあるアレンジの古典的ポップ・ロック #7. The Burden of Being Wonderful,ザ☆王道 80’s ハードロック #8. Fucking My Heart in the Ass,分かりやすいコーラスとドライヴ感の高い曲調がナイスな #9. B.V.SDeath to All But Metal のリフが登場する #11. If I Was the King,サイバーな音色で攻める、80’s → 90’s な感じの #12. She’s on the Rag

アルバムを重ねるごとにメタル度が低く立っているような気もするけど、それがネタをつきさせない秘訣なのか、否か。相変わらずの下ネタ満載の歌詞も笑える。最後の晩餐をパクったアートワークも個人的には好きだな。

評価:76

STEVEN WILSON / Grace for Drowning

STEVEN WILSON / Grace for Drowning
Release : 2011
Label : Kscope

Steven Wilson (PORCUPINE TREE) のソロ 2nd アルバム。


前ソロ・アルバムのぶっ飛んだ感じは影を潜め、全体的に穏やかな印象。その中に、初期 PORCUPINE TREE のようなサイケデリックな音や JAZZ 風味なアレンジ、時にメタリックなリフなどを溶け込ませ、まるで1本の映画を見ているかのようなストーリー性がこの穏やかな音から染みわたってくる・・・。

特に、Jordan Rudess (Key/DREAM THEATER) のピアノをバックに静寂の霧の中を泳いでいるような音像の 1-#3. Deform to Form a Star は心が洗われるような美しく、綺麗な曲だ。

とは言っても難解で陰鬱。しかし美しい。・・・上手く表現できないが、Steven Wilson ワールドは全開だ。まぁ、KING CRIMSON 的な管楽器パートもあったり、若干 JAZZ 風味なとこも、あえて狙ったのかな、とは思えたが・・・。

評価:76

TREAT / Coup De Grace

TREAT / Coup De Grace
Release : 2010
Label : Frontiers

スウェーデン産メロディック・ロック・バンド TREAT の 6th アルバム。


映画のサントラのように壮大なインスト #1. Prellude,メロディック・ロックのお手本のようなキャッチーで爽快な #2. The War is Over,北欧の BON JOVI と言われたのも頷ける #4. Paper Tiger,北欧風モダン・メタルなリフからは想像できない哀愁のメロディを聴かせる #5. Roar,走り出したくなるような爽快感の #11. No Way Without You,と、数曲抜粋して書いたが、これらの曲以外も文句の付けようのない素晴らしさを持っている。流石は過去 “ポスト EUROPE” と呼ばれただけはあるな。

その EUROPE は多くの人が望んでいるであろう方向性とは違う方向を向いてしまっているので、せっかく復活したことだし、今後もいいアルバムを作ってほしいね。

評価:76

TRIVIUM / In Waves

TRIVIUM / In Waves
Release : 2011
Label : Roadrunner

新世代メタルの旗手 TRIVIUM の 5th アルバム。


アンビエントなメロディを含む展開と聴きやすい唄メロが強力なアルバムタイトルでもあり、リーダートラックの #2. In Waves,ライヴ受けのようさそうな #5. Watch the World Burn,静と動を使い分けた展開 (特に後半) が印象的な #10. Caustic are the Ties That Bind,北欧メロデス風味の #11. Forsake Not the Dream,リズミカルなリフが面白い #13. A Grey So Dark… などを筆頭に全18曲(内ボートラ5曲)。

買ったのは DVD 付きの Special Edition なので、確かにスペシャルな曲数だが、いかんせん多すぎる。出来た曲を出し惜しみしない姿勢は素晴らしいとは思うけどね。

全体的にとっ散らかってた印象の強い前作よりは1曲1曲がコンパクトに凝縮されてる感じで退屈さはさほど感じないものの、やはり曲数のせいかダレる個所もチラホラ。あとは、グロウル率が上がったかな? 天性のいい声してんだからもっとクリーン使えばいいのに、と思うのは俺だけじゃないはず…。

評価:76

YNGWIE J. MALMSTEEN’S RISING FORCE / Rising Force

YNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCE / Rising Force
Release : 1984
Label : Universal

ALCATRAZZ のギタリストから世界のギタリストへと昇格させた Yngwie J. Malmteen の記念すべきソロデビューアルバム。


#1、泣きのギターが作る名曲への導き。 #2、恐らくこれ以上のギターインスト曲は片手で数えられるほどしかないであろう究極の曲。ネオクラシカルという言葉を定義するに相応しい名曲。名演。 #3Jeff Scott Soto のVoを差し置いて弾きまくる Yngwie が圧巻/笑) #4、ドラマチックな展開と Jens Johansson のもの悲しいキーボードが際立つ。 #5、多少展開に青臭さは残るものの、緊張感のある素晴らしい8分間。 #6、Jens Johansson のキーボセンスが素晴らしい。唄メロが入ると急につまらなくなるとか・・・言っていいのかどうなのか/笑) #7、哀愁を感じられるスローパートがいいね。Jens Johansson のハープシコードも単調ながらいいと思う。キーボソロ後のギターは何回もリピートして聴きたくなるくらい素晴らしい。 #8、#1 のイントロを彷彿とさせる。何かの引用なのだが、思い出せないな。


衝撃的デビュー作ではある、今後彼が出していくアルバムと比べても、多くのフォロワーと比べても十二分に通用する名盤だといえる。

評価:76

YNGWIE MALMSTEEN / Fire & Ice

YNGWIE MALMSTEEN / Fire & Ice
Release : 1992
Label : Elektra

6th アルバムにして、恐らく日本で最も売れた作品。初登場オリコン1位になったらしい。


#1、インスト曲。 Rising Force のイントロのそれに近い印象。 #2、落ち着いたミドルテンポナンバー。厳格な雰囲気がある。大人になった感じ? #3、産業ロック風のメロディが爽やかに通り過ぎる名曲。 #4、ネオクラシカルな調べが復活。若干の迷いがあった前作と比べいい意味で吹っ切れている楽曲だと思う。 #5、これまたクラシカルなインストパートが素晴らしい。泣きのギターもいいね。 #6、いい疾走曲書くねぇ・・・。こういうのを待ってたんだよ(嬉泣) #7、アラビア風のメロディが織り成す怪しメロがいいね。Voを無視した泣きのギターが素晴らしい! #8、インスト。弾きまくり。相変わらずですね。 #9、唄メロが面白くないが、その分ギターメロが冴えてる。 #10、久々のかっこいいリフだ。ほんと、疾走曲はいいんだよな・・・。 #11、全体的にメロディが弱い。ギターの自己主張が強すぎるのもマイナス。まぁ仕方ないんだけどさ。 #12、彼らしさを感じられるミドルチューン。ちょい古典的かな。終わり方がなんともいないなぁ。 #13、アコースティックなインスト。 #14、何故にこうもミドルテンポの曲に魅力が少ないのか、と疑問に思ってしまう。 #15、Vo キツそうだなぁ(笑) 分厚いコーラスを使うと良くなる気がするが、どうだろうか。


前作と比べると、若干北欧っぽさが帰ってきた。Yngwie も素晴らしいテクニックを駆使しているタイトル曲の #9 や疾走曲の #6,10 、更にクラシカルな要素が満載の #3,4,5 は素晴らしいのだが、それ以外の曲が・・・つまり、ツメが甘い。曲数が多いだけにね。

評価:76


Links of Uranus
Sort
Bands

979 Reviews in Total
Top