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CAIN’S OFFERING / Gather the Faithful

CAIN'S OFFERING / Gather the Faithful
Release : 2009
Label : Marquee

Jani Liimatainen (ex-SONATA ARCTICA) 率いる CAIN’S OFFERING の 1st アルバム。


#1SONATA ARCTICA を彷彿させる疾走曲。 #2:SONATA っぽいコード進行が印象深いミドルテンポの佳曲。 #3:北欧らしい透明感のあるメロディが美しい曲。 #4:インスト。 #5:バラード。哀愁メロが美味しい。 #6:”Wolf and Raven” を彷彿させるイントロがいいね。唄メロもキャッチー。 #7:個人的には当アルバムのベストチューン。スペーシーなキーボード・リフが強力だからね。 #8:無駄にプログレシヴな上に唄メロが平淡気味なのが残念。ここに取り出せば悪くはないんだが…。 #9:リフが #7 に似てる・・・。Jani のソロらしいソロが聴ける唯一の曲。 #10:ボートラ。日本人が好きそうな明快な疾走曲。 #11:バラード。最後を奇麗なバラードで終わらせてくれるってのは凄く好きなんだよね。


元 SONATA ARCTICA が2人 (Jani,Mikko Harkin) に Vo は Timo Kotipelto (STRATOVARIUS) とくればどんな音なのは容易に想像でき、実際そのまんま。若干プログレッシヴだが、唄メロは分かりやすくキャッチーで SONATA ARCTICA の初期作を彷彿させるし、疾走曲も充実しているので、現在の SONATA ARCTICA の代替品としても十分通用する。気になるのは Jani が徹底的に裏方に回ってしまっていることくらい ( おかげで Mikko が大活躍 ) か。まぁ元々前に出て弾きまくるタイプじゃないし、曲がいいからそれほど問題でもないか。

評価:88

DIONYSUS / Anima Mundi

DIONYSUS / Anima Mundi
Release : 2004
Label : Marquee

ネオ・クラシカル・ジャーマン・メタルバンド DIONYSUS の 2nd アルバム。


#1、重みのあるギターに絡みつくキーボード。これぞ北欧メタルって感じだね。 #2、ミドルの正統派HM風。この曲もどこかで聴いた事のあるようなメロだな。この曲は後の方のアクセントにした方がよかったかもな。・・・!? #3、Aメロの最後に入るギターが何とも巧いと思う。そんでサビのコーラス。こりゃ、完全にヤラレタ。バッキングも丁寧に刻んでるし、Gソロ前のアクセントも最高。アルバム随一の名曲だな。 #4、メロスパーの耳を意識した曲順だこと(笑)プログレ風のイントロからの歌メロへのつながりが綺麗。 #5、ベースが際立ってイイ。歌メロがいまいちなじめない。でも、ベースメロを追っているだけでも楽しめる。 #6、結構渋い歌唱だ。この唄い方もいいが、要所ではハイトーンを響かせて欲しかったな。 #7、あの、、、イントロの勢いが殺されてる。バッキングが上記他の曲と被ってるのも厳しいな。 #8、またもやキラーチューン。巧い。こいつら・・・アルバムの聴かせ方を知ってやがる。#7 も十分いい曲だけどね。 #9、バラードだと単調になりがちなギターもちゃんと刻んでるし、歌メロいいし。 #10、なんか後半で一気に畳み掛けてきたような勢いです。パワーが溢れたいい曲だ! #11、1st アルバムの同曲デモ・バージョン。 #12、1st アルバムの同曲デモ・バージョン。 #13、1st アルバムの同曲デモ・バージョン。


本編は素晴らしい。練り込まれたアルバム構成に感服。ここまで完璧に聴かせ方を知ってるバンドも少ないと思う。1st アルバムからのデモ音源も、デモとは思えない程の完成度。

評価:88

DREAM THEATER / Octavarium

DREAM THEATER / Octavarium
Release : 2005
Label : Warner

プログレ・メタルの王者 DREAM THEATER の 8th アルバム。


#1、前作の流れを組むかのようなダークな曲。ただ、あまりテクニカルな面は出さずに落ち着いた曲だと言る。その分唄メロが素晴らしい。 #2James Labrie の名演が光る至高のバラード。本心を言うと、D・Tがここまで素晴らしいストレートなバラードを書くとは思っていなかった。 #3、#2から上手く曲調を引き継ぐ、ミドルチューン。彼ららしかぬ単調な曲だけど、唄メロ多くていいね。 #4、POPセンスが光りすぎて、ドリムシは一体どーしたんだ?とも思わせられる超ポップチューン。清々しくて良い。 #5、ギター、キーボソロが素晴らしいね。唄メロいいし。 #6、ダークでモダンな音作りだな。相変わらず唄メロがいいなぁ。 #7、10分超えの大曲。長さを感じさせないのはやはり彼らの凄みだろう。 #8、24分ジャストの超大曲。哀愁の満ち溢れる笛メロディ、もの悲しげなVoは凄く感情がこもってる。勿論唄メロは極上のものだ。てか、これまた全くと言っていいほど24分という長さを感じさせない。インストパートでも、Labrie の功績に答えているかの如く打ち出されるメロディは至高と言わざるを得ない。もう、ラストの展開といい・・・悶絶。しかもまた #1 に繋がっていくってのが・・・。


今作、James Labrie が積極的に作曲に参加するようになって、DREAM THEATER は生まれ変わった。それは、全曲で確認されているので聴いた人は判ると思うが、唄メロが聴きやすいという事。大曲以外、実にコンパクトにまとまっている事。そして何より唄パートが増えた事だ。この変化は本当に素晴らしいね。

評価:88

ELECTRIC SUN / Earthquake

ELECTRIC SUN / Earthquake
Release : 1978
Label : Spv

SCORPIONS を脱退した Uli Jon Roth が新たな音楽性を追求するために結成したバンド ELECTRIC SUN の 1st アルバム。


#1Jimi Hendrix からの影響が顕著なギターワークがいいね。動きに動く Ule W. Ritgen のベースも凄くいい。名曲だね。 #2、ギターオーケストレーションが素晴らしい名曲。 #3、メロディアスなギターソロがいいね。ストラトをここまで泣かせるか、って感じ。 #4、哀愁のギターインスト。 #5、唄メロはアレだが、ギターが凄まじい。特にエンディング・ソロは強力だ。 #6、哀愁のギターインストその 2 。イントロのアルペジオですでにヤバイ。 #7、Uli 流メロディアス・ハード・ロック。まともな Vo さえいれば素晴らしい名曲になっていたかもしれない。( 俺は信者なんで Uli の Vo でも全然 O.K. だけどね ) ソロはこのアルバムの中で一番好き。 #8、10分を超えるギター交響曲。全編に渡る究極ともいえるギターオーケストレーションが素晴らしい。


SCORPIONS 脱退の理由の一つに Jimi Hendrix からの影響があっただけあって、Hendrix 風の曲が多い。が、その中にも Uli 独特のファクターが加わっている名盤。

評価:88

GOLDEN RESURRECTION / Glory to My King

GOLDEN RESURRECTION / Glory to My King
Release : 2010
Label : Liljegren Records

Christian Liljegren (Vo/ex-DIVINEFIRE), Tommy Johansson (Gt/REINXEED) 両氏率いる ネオ・クラシカル・メタル・バンド、GOLDEN RESURRECTION の 1st アルバム。


ネオ=クラシカルど真ん中なシュレッド・ギターソロから幕を開け、パワー・メタル・ファンの秘孔を突きまくるクサメロを撒き散らす #1. See My Commands,アップテンポでキャッチーな STRATOVARIUS で言えば Eagleheart 的な #2. Best for Me,シンガロングを誘うサビメロが印象的な3連の #3. Glory to my King,神々しいサビメロが強力な #5. The Final Day,BLACK SABBATH を彷彿させる #6. Proud to Wear the Holy Cross,笑ってしまうくらいネオクラ一直線な #7. Golden Flames,そして “このインストを1曲目にして上手く繋げたら最高だったのに…” な #9. My Creation

日本人の(ネオ・クラシカルな)メロスピ・ファンのみにターゲットを絞ったかのようなアルバム。無機質な音質が気になるが勢いがあるのでそこまでマイナスには感じないかな。王道過ぎて逆につまらないという人も多そうだが、マイアミ在住の本家がアレだからフォロワーはこのくらいやってくれた方が嬉しいね。

個人的にはどうでもいいんだけど、アートワークからバンド名、アルバムタイトルから歌詞まで、何から何までクリスチャン・メタルだね。

評価:88

GOLDEN RESURRECTION / One Voice for the Kingdom

GOLDEN RESURRECTION / One Voice for the Kingdom
Release : 2013
Label : Liljegren

ネオ・クラシカル・メタル・バンド、GOLDEN RESURRECTION の 3rd アルバム。


HELLOWEEN 直系リフの王道パワーメタルな中でネオ=クラシカルなソロが光る #1. The Temple Will Remain,ギターソロに劇的に組み込んだトルコ行進曲が見事な #2. Spirit War,ギャロップ・ビートと 80’s なシンセ・アレンジが印象的な #3. One Voice for the Kingdom,クサメタリックに疾走し、ヴィヴァルディの四季から [夏-2楽章] を引用した劇的なソロを聴かせる #5. Golden Resurrection,唄メロは平凡ながら劇的なギターソロは素晴らしい #6. Can’t Slow Down,ネオクラ全開のインロとハモンドとの掛け合いソロが楽しい #9. Born for the StrangersGary MooreJon Lord に捧げられたインスト。

前作が 1st と比べるとややスピードを抑えたアルバムだった反動なのか、今作はネオ=クラシカルに疾走する割合が増え、さらに劇的に進化。ネオ=クラシカル・メタルが好きな人には堪らないアルバムなんじゃないだろうか…。本家の王者はあんな状態だし、数多のフォロワーも消えてしまった以上、ある意味で彼らが最後の砦のような気もするので、是非ともこの調子で頑張ってほしいね。

前作から続くテンプル騎士団的なアートワークは CHILDREN OF BODOM の死神みたいにシリーズ化?

評価:88

HALFORD / Resurrection

HALFORD / Resurrection
Release : 2000
Label : Victor

HALFORD の 1st アルバム。Rob Halford の Metal 復帰作。


#1、Metal God が新たに掲示する Metal Anthem 。イントロのスクリームですでに骨抜きですな。 #2、モロ”HELLOWEEN / I Want Out” なギターがアレだが、所謂典型的 JUDAS PRIEST の2曲目って感じでいいね。 #3、モダンさを強調したであろう曲。少々平坦ではあるものの、なかなか楽しめる。 #4、キャッチーなギターメロが素晴らしい佳曲。 #5、前半静かに後半は激しく、という IRON MAIDEN 風の展開を見せる曲。 #6、いかにも Roy Z なリフが美味しい。 #7、昨今のメロディック・メタルのような印象を受ける。新旧METALの融合って感じだね。 #8、哀愁漂うサビメロがいいねぇ。 #9、怪しメロのギターがいい。唄メロは微妙かな。 #10、短いが聴きやすいサビメロがなかなか。 #11、アメリカン・メタルのような乾いた音質が印象的な曲。敷居を広げていくのはいいことだね。 #12JUDAS PRIEST ばりのツインリード・ソロが素晴らしいね。( 流石に本家以上とは言えないけど・・・。 ) #13、曲名からすでに 2nd を彷彿させる。#1、2 に次ぐキラーチューン。 #14、#6 に酷似したリフがアレだな。#6 よりもこっちのがいいかも。


Rob Halford の復活の手助けをした Roy Z に感謝の意を伝えなければならないな。最高の復活ソロ・アルバムだ。

評価:88

H.E.A.T / Address the Nation

H.E.A.T / Address the Nation
Release : 2012
Label : Earmusic

シンガーに Swedish Idol 2009 優勝の Erik Grönwall を迎えた、メロディック・ロック・バンド H.E.A.T の 3rd アルバム。


前作は北欧バンドっぽくないアメリカンな印象があったが、今回は完璧に北欧ハードポップに仕上げてきたようで何より。

全曲素晴らしいクオリティな中、80’s 風のシンセ・サウンドが全快のキラー・チューン #2. Living on the Run,超 BON JOVI 風ハードロック #8. Heartbreaker なんかはリーダー・トラックとして十分以上の出来なんだけど、そんな中でサクソフォンが大活躍し、ひと際異彩を放つ #6. In And Out of Trouble が素晴らしい。

前作までは “何かが足りない” 感じがあったけど、雲が晴れたかのようにその感じがなくなったね。

評価:88

JIMI JAMISON / Crossroads Moment

JIMI JAMISON / Crossroads Moment
Release : 2008
Label : Frontiers

Jimi Jamison のソロ 3rd アルバム。Jim Peterik (PRIDE OF LIONS, ex-SURVIVOR) が全面参加。


#1-15:どこをどう取っても SURVIVOR そのもの。


他に説明のしようがない。全曲完璧に SURVIVOR だ。PRIDE OF LIONS も十分 SURVIVOR っぽいが、Jimi が唄うことによってここまで完成度の高いものになるとは・・・。SURVIVOR が好きなら絶対に聴いておく必要がある。
Jim Peterik が首謀したのか、Frontiers の策略なのかは判らないが、ここまでやってくれると何の文句も付けられないよ。

評価:88

MEGADETH / Rust in Peace

MEGADETH / Rust in Peace
Release : 1990
Label : EMI

Mustaine 大佐率いる MEGADETH の 4th アルバム。演歌 Gt、Marty Friedman が加入。


#1、緻密に計算されたリフが素晴らしい。 #2、キャッチー過ぎとも取れるリフがいいね。中盤以降の、明らかに Uli Roth の影響を受けたと思われる Marty のソロが最高。 #3、至高のリフだな、これは。Mustain はいつもに増してスネオだが・・・。 #4、サビメロの面白さと言ったら・・・。 #5、Mustain 、リフここに極まるって感じだな。 #6、Mustain 、リフここに極まる。 #7、Mustain 、リフここに・・・ (しつこい。) いや、ホントにリフ良すぎなんだよね。演歌ソロもいいね。 #8、ベースが目立つインスト。 #9、面白いリズムのリフが印象的だね。 #10、1分半の短い曲。


ここまで高品質のリフが続くとある意味心配になるな。まぁそれほど素晴らしいということなんだが。新加入の Marty も、持ち前の演歌メロディを持ち込んでいい具合に曲に溶け込んでるから、これまた素晴らしい。名盤!

評価:88

MORTON / Come Read The Words Forbidden

MORTON / Come Read The Words Forbidden
Release : 2011
Label : AFM

ウクライナ・メタル・シーンの総帥、Max Morton (Vo,G) 率いる MORTON の 1st アルバム。


リズミカルなストリングス・リフが印象的な #1. Calling for the Storm,まるでメロディック・メタルのお手本のような #2. EaglemarkMax さんの歌唱力が光る #6. We are the Shades,北欧メタルのような清涼感のある疾走曲 #9. Burning Prisoner,そして、王道中の王道パワー・メタルな #10. Werewolf Hunt,シンプルなリフが牽引するアップテンポの佳曲 #11. Black Witch 。

曲は、上に書いたように、メロディック・パワー・メタルの王道。HELLOWEEN 影響下のバンド達が失ってしまったパワー・メタルの要素が詰まっていると言っても過言ではない。

ウクライナというメタル辺境の地からこのレベルのバンドが現れたことには驚いたが、それ以上の驚きは Max Morton の歌唱だろう。Metal を唄うために生まれてきたとしか思えない素晴らしい声とレンジの広さは、ウクラウイナは勿論、今のメタル・シーンの中でも屈指の実力者だと言える。

しかも、ドラム以外のすべてのパートを担当し、ミックスからマスタリングまで一人でこなすという超マルチプレイヤーっぷり。こんないいアルバムが “ほぼ一人プロジェクトだなんて…” 。

評価:88

NOCTURNAL RITES / Shadowland

NOCTURNAL RITES / Shadowland
Release : 2002
Label : Victor

前作にて、正統派メタルへと方向性を変えた NOCTURNAL RITES の 5th アルバム。


#1、インストかと思いきや、典型的なパワーメタル。サビメロでは真ノクタ節。程よいクサメロとパワーメタルが融合して、聴きやすいパワーメタルになってます。 #2、モロ HELLOWEEN 直系のイントロから始まる。しかし、サビの高揚感を言えば、HELLOWEEN を上回るとも思える。 #3、非常に正統派チックに始まりますが、やはりサビメロではフックの効いたメロディを作ってます。ミドルテンポでこれだけの聴かせる曲が作れるようになったのはバンドとして大きな成長を迎えたからでしょうね。 #4EDGUY を見本にしたかの様な曲です。これこそノクタ節。 #5、いい感じに、力で押し切る歌唱で引っ張っていく曲です。こういった曲を唄うことによって声質が生かされますね。コーラスも厚すぎず薄すぎずで上手いです。 #6、#3 と同じ系統の曲。 #7、疾走。スネア裏打ち。各メロでテンポを変えてくるのもイイなぁ。 #8、またもやミドルテンポで攻めてきます。 #9、得意のノクタ節。このバンド、、サビメロが常に斬新なメロディじゃないですか? #10、#9と同じ感じで、サビを盛り上げるのが上手すぎる。てか、サビメロ、JUDAS PRIEST 風だ。 #11The Sacred Talisman の #2 のリテイク.Verですね。はっきり言って、前よりいいです。


Vocal の交代、それに伴っての音楽性の方向転換。4th では多少足り感じられた 3rd の呪縛も今作で断ち切った感じ。以前よりも好きになりました。この手のジャンルが苦手でなければ、捨て曲なしの名盤かと。

評価:88

RAINBOW / On stage

RAINBOW / On stage
Release : 1977
Label : Polygram

初期の三頭政治ラインナップによる RAINBOW の日本公演とヨーロッパ公演をミックスしたライブ・アルバム。


究極のラインナップによるライブ。それだけで十分以上聴く価値のあるアルバムだ。Ronnie の正確無比で完璧な Vo、Cozy のタイトでパワフルなドラミング、そして Ritchie の狂気ともとれるギター。それらが究極の次元で融合している。なお、Tony Carey のキーボード・プレイも三鬼神に劣らずの名演だ。できれば “Long Live Rock ‘n’ Roll” 以降の黄金期ラインナップでの音源が出て欲しいが、オフィシャル音源では・・・ないんだろうな・・・。

評価:88

RHAPSODY OF FIRE / The Frozen Tears of Angels

RHAPSODY OF FIRE / The Frozen Tears of Angels
Release : 2010
Label : King

イタリアの至宝 RHAPSODY OF FIRE の 7th アルバム。


いつも通りのインスト #1. Dark Frozen World からサビの飛翔メロ、クリーントーンのソロが素晴らしい #2. Sea of Fate へ、そして当アルバムの(個人的な)キラーチューン #3. Crystal Moonlight, 前のレーベルとの関係で堪ったストレスを一気に晴らすかのように疾走する #4. Reign of Terror,定番の “笛ソング” #5. Danza Di Fuoco E Ghiaccio,#4 に次ぐ第2の疾走曲 #6. Raging Starfire,サビの大仰なクワイアが初期4作を彷彿させる #8. On The Way to Ainor,アルバムの最後を飾る大曲 #9. The Frozen Tears of Angels もサビになればドラマチックに裏打ち疾走する。

今回は生オーケストラを使わず全てシンセを使ったとのことだが、それが Metal としての音の強さとして表れ、彼らがあくまでもメタル・バンドだと言う事を改めて感じさせられる結果となった。そして何よりも、前作の “MANOWAR からの影響を隠しきれない” 状態から初期4作にあったような “クサいメロディがドラマチックに疾走する” 雰囲気が戻ってきているのが嬉しい。

評価:88

ROBBY VALENTINE / Robby Valentine

ROBBY VALENTINE / Robby Valentine
Release : 1992
Label : Universal

QUEEN Children の一人で、イケメンナルシスト Robby Valentine のソロ。1stアルバム。


#1、モロに初期 QUEEN 。しかも、その後に切り込んでくるピアノメロがクサいのなんの。これはクサ過ぎる。そんなイントロが終わると、良質なハードポップになっちゃうんだけどね。 #2、これまたモロ QUEEN 。キャッチーで凄く聴きやすいよ。 #3、シンセを効果的に使ったロック。 #4、短いけど、ギターとハープシコードがユニゾンする瞬間がいいね。 #5、あまりのクサさに飲んでたお茶を思いっきり吹き出すかと思った。必死で堪えました。 #6、この曲、Valentine の曲の中でも 3本の指に数えられる名バラード。泣ける。 #7、なんか、ごく普通のハードポップで面白くない。 #8、イントロがクサい。しかもそのあとも超俺好み。ピアノの早弾きも素晴らしいよ。 #9、#6が素晴らしすぎるせいか、影が薄いバラード。中間のアコーディオンでのワルツは好きなんだけどね・・・。 #10、これも何か普通過ぎて。他のハードポップバンドならいい線いってるんだろうけど。 #11Bon Jovi / You Give Love A Bad Name に似てるな・・・。 #12、ギターソロとかもう、汁濁のクサさだね。 #13、この曲、結構な疾走。疾走というよりはノリの良さか。 #14、ラジオ向けのポップナンバーだね。J-POPerに受けそう。 #15、前半は彼のピアニストの一面が見られ、中盤はオーケスレーションをバックにクサいハードロック。後半はゴージャスになった QUEEN


QUEEN 好き、クサいの好きなら聴いておいて損はない。中古屋で見つけたら即レジもん。

評価:88

SANCTITY / Road to Bloodshed

SANCTITY / Road to Bloodshed
Release : 2007
Label : Roadrunner

米産スラッシュ界 脅威の新人 SANCTITY の 1st アルバム。


#1、ゴリゴリのリフに力強い Vo 、華麗なソロ・・・。こりゃ恐ろしい。 #2、P.H 連発のバッキングに痺れっぱなしなんですけど。 #3、ギターソロは流行らないなんて言った馬鹿はどこのどいつだ? とばかりに弾きまくるソロが最高。 #4、素敵なタイトルに勝る素晴らしいツインリードが美味。 #5、これはやヴぁい。イントロの静かさを一気に崩壊させるスピードとキャッチーなメロディ、華麗なソロ・・・。何も言うことないな。名曲! #6、イントロから美味しすぎるギターメロ・・・。こいつら凄いわ。 #7、デビュー作にして CHILDREN OF BODOM を食いましたとさ。これじゃ北欧メロデス勢も真っ青だな。 #8、唄メロが多少煮え切らないものの、この勢いは凄くいいよ。 #9、#8 に同じ。降参。 #10、リフがカッコ良過ぎ。これはやヴぁいって。 #11、相変わらず素晴らしいリフ・センス。が、やっと微妙な曲。これ以上いい曲持ってこられると焦るよ (笑) #12、キャッチーなクリーン Vo が素晴らしい効果を出してるね。


キャッチーな唄メロ、華麗なギターソロ、手数の多いドラム と3拍子揃った素晴らしいバンドだ。METALLICA , MEGADETH らの正当後継者が生まれたと言ってもいいんじゃないか? TRIVIUM と一緒に Metal を盛り上げて下さい。

評価:88

SYMPHONY X / Paradise Lost

SYMPHONY X / Paradise Lost
Release : 2007
Label : Inside Out

ちょっと痩せた? Michael Romeo 率いる SYMPHONY X の 7th アルバム。


#1、壮大なインスト。この時点ですでにヤバイわ。 #2、従来のプログレッシヴさはそのままにアグレッシヴな面も見せてくれる曲。 #3、間奏の低音ピアノがいいね。 #4、イントロのピックスクラッチだけでイかされます。 #5Russell Allen の歌鬼っぷりが如何なく発揮されたミッドテンポの佳曲。 #6、キャッチーなサビメロが堪らない曲。リフの勢いも素晴らしいね。”DREAM THEATER / Erotomania” 風のソロもいいね。 #7Russell Allen, 素晴らしいな。言うことないわ。 #8、素晴らしい・・・。アグレッシヴで疾走感のあるA,B メロにシンガロング必至の華麗なサビ。そして、過去最高クラスのテクニカルなソロ。・・・完璧だ。 #9、暑苦しいバラード。これじゃ熱が冷めないっての (嬉) #10、長さを感じさせない展開には恐れ入るね。


延々バトルシーンだけの SF 映画かよ、ってくらい攻撃的なアルバム。失楽園のコンセプトを現代風に Metal 化したら、まさにこうなる!って感じ。アートワークも素晴らしいし、ホント文句なしの最高傑作だわ。

評価:88

THREE LIONS / Three Lions

THREE LIONS / Three Lions
Release : 2014
Label : Frontiers

Vinny Burns (ex-TEN) 率いるメロディック・ロックバンド THREE LIONS の 1st アルバム。


素晴らしいギターメロで幕を開ける王道メロハーソング #1. Troble in a Red Dress,珠玉のバラード #9. Made for One Another,ウェット感のある歌メロが耳に残る #11. Don’t Let Me FallVinny BurnsGary Moore 愛全開のインスト #13. Sicilian Kiss#11 をピアノの伴奏のみで歌う “むしろこっちの方がいい” 日本盤ボーナストラック #14

過去の Vinny Burns のキャリアを彷彿させる素晴らしいメロディック・ロック・アルバム。ここ数作の TEN に足りないものが全部入ってるような気もする。そして何より素晴らしいのが日本盤ボーナストラックの #14 だ。間違いなく2014年のベスト・バラード賞決定。

評価:88

YNGWIE MALMSTEEN / The Seventh Sign

YNGWIE MALMSTEEN / The Seventh Sign
Release : 1994
Label : Ponycanyon

Vo を Michael Vescera に変えて挑んだ 7th アルバム。


#1、ホント疾走曲はいいよね~。Vo の声も安定していて非常に聴き易い。 #2、古典的ロックな曲。Vo のおかげか凄くかっこよく聴こえる。 #3、ミドルテンポでいい曲なのは久しぶりだな(苦笑) これは確実に Michael Vescera のおかげでしょうな。 #4、素晴らしい。Yngwie バラードここに極まる。と言っても過言ではない。 #5、ホント疾走曲はいいky(略) JUDAS PRIEST 型なのは否めないけどね。 #6、アルバムの前半を締めくくる素晴らしい曲。インストであるのが勿体無い。 #7、こういうのを求めてたんだよ。なんだよ、いいメタル曲書けるじゃないか・・・。 #8、#2 に近い。(と言っても方向性がね。) 座り込んで、落ち着いて聴けるいいろっくナンバーだね。 #9、これまた素晴らしいバラード。 J.S. Bach / Air のメロディを使っている。 #10、アジアンなイントロが面白い。唄メロにもアジアンな雰囲気を持たせてほしかったな。ってのは欲深いか? #11、これ系のリフは上手いですね。流石。ダークな雰囲気も超俺好みなんですけど。 #12、インスト。曲のつなぎにはいいね。でも、この曲順ではどうかと。 #13、ライブ音源。正統派的なハードロックだね。それにしてもベースがベンベンいいすぎ。笑えるくらいベンベン(笑)


全体的に METAL 色が強いアルバム。一般的メタラーにはこのアルバムから入る事をお勧めしたい。てか。文句なしの最高傑作。ただ、純粋なネオクラシカル路線が好きな人にはヘヴィすぎるかもしれない。あくまでもメタラー路線では。の話ですね。

評価:88


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