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ASTRA / From Within

ASTRA / From Within
Release : 2009
Label : Lion Music

Titta “谷さん” Tani (ex-DGM/Vo) 率いる? DREAM THEATER のトリビュート・バンド・コンテスト初代王者 ASTRA の 2nd アルバム。


#1:唄メロのセンスが良くなった SYMPHONY X のような曲。 #2:ここ最近多くなってきた Prog Power Metalic な曲。飛翔感のあるギターソロが素晴らしいね。 #3:突進力のあるリフが印象的な佳曲。唄メロもキャッチーでいいね。 #4:アコースティックな小曲。 #5DREAM THEATER の Another Day を彷彿させる ( 曲名もそういう意味? ) 曲。初期 DT のエッセンスが上手く消化されてるね。 #6:時折、Daniel Heiman を彷彿させる谷さんが素晴らしい。緊張感のある曲展開も流石 DGM ファミリー。 #7:小気味悪い独特のキーボード・アレンジが印象的な曲。 #8:DT 風味の強い曲。 #9:ベースが大活躍なリフがいいね。キャッチーなキーボード・ソロも美味しい。 #10QUEEN を彷彿させるピアノ主体のバラード。谷さん、ホント上手いわ。


DREAM THEATER の影響が濃い内容に DGM の遺伝子が入り込む事によって生み出されるパワーは凄まじいものがあるね。分裂してしまった DGM も見事に復活したしイタリアン・プログレッシヴ・メタル、目が離せないな。

評価:81

HELLOWEEN / Chameleon

HELLOWEEN / Chameleon
Release : 1993
Label : Victor

前作 Pink Bubbles Go Ape にて開花した Michael Kiske の作曲能力が際立つ意欲作。5th アルバム。


#1、メロディアスな唄メロが光る名曲。Keeper1,2に隠れがちだが、十分Keeper以上。 #2、サビメロの浮遊感が良い!これぞ HELLOWEEN って感じ。ちょっと長いのが厳しいか・・・。 #3、つまんない。サビでのテンポチェンジとか、無駄に複雑にしてる気がする。 #4、ふざけた感じがドイツ人らしくていい。管楽器のアレンジがパーティー的で凄く気に入った。 #5、もう少し簡単なメロディを使えばよかったのかもしれない。メロディを引きずっている感じがする。 #6、Weikath 渾身のバラード。彼はこの先これ以上のバラードは書いていないと思う。 #7、オールドスクール的な、篭った感じのVoが蛇足。 #8、要所に散りばめられた変な効果音が面白い。 #9、無駄に長く、つまらない。同じ手法を何度も使うのもX。 #10、明るいパーティーメタルチューン。サビのタイトルコールを少し溜めるとこが好き。 #11、大曲。早送り必須? #12、Keeper Of The Seven Keys を思わせるアコギが印象的。てか、モロ演歌。これは演歌でしょ。


全体的なプロダクションとして、音が軽い。しかしそれは全作から少々の実権を握った Michael Kiske の陰謀だろう。曲も Rock 路線や Pops 路線が感じられる。バンドとしての統制も取れておらず、全員が個々に作曲した曲を録音しただけだというアルバムでもあるが、それが良かったのか、なかなか良い感じに仕上がっている。

評価:81

MYRATH / Tales of the Sands

MYRATH / Tales of the Sands
Release : 2011
Label : Xiii Bis

チュニジア出身のプログレッシヴ・オリエンタル・メタル・バンド MYRATH の 3rd アルバム。


KAMELOT + ORPHANED LAND な音。曲はコンパクトにまとまっていて、”プログレ” というほどプログレしてない。よく、パワーメタル・バンドが「新作は少しプログレッシヴなんだ!」なんて言う程度のプログレ感。

そんなプログレさよりも、どの曲を聴いてても感じるのは “大きなサボテンがそこいら中にあって、太陽がカンカン照りな中、布で顔を隠しながら砂を避け、ラクダに乗って旅してたら、目の前にいかにも奇妙なマヤ風ピラミッドが!” みたいな雰囲気なんだよね。って、アートワークがまさにそんな感じだった…。

SYMPHONY X 風の展開に民族メロ全開の #9. Beyond the Stars なんてその手の曲が好きな人には堪らないんじゃないか? しかし、よくこんなバンドを見つけてきたもんだ。

評価:81

RAINBOW / Bent Out of Shape

RAINBOW / Bent Out of Shape
Release : 1983
Label : Universal

RAINBOW の 7th アルバム。


#1、面白い方向性だ。RAINBOW らしいと言えばそうなのだが・・・。 #2、オルガンのイントロがいい。唄メロが目立たない分ギターがいいメロディを出してるね。 #3、様式美とポップさが絶妙に融合した名曲。 #4、メロディアスに疾走する曲。キーボソロからギターソロへの繋がりが美味。 #5、哀愁ギターインスト。 #6、暴君ソロとキャッチーなサビメロはいいのだが、それ以外が厳しい。 #7、後期 RAINBOW の最高傑作。この曲は HR/HM の枠を超えて聴かれて欲しい。 #8、初期の方向性を Joe に合わせたかのような曲。Kill the King を意識した展開も美味しい。 #9、インスト。 #10、アップテンポな佳曲。最後インストで終わった方が良かったような気がしないでもない。


Joe 期 RAINBOW の最高傑作。Difficult to Cure からやってきた事の集大成的な内容だ。Street of Dreams を筆頭にいい曲が詰まってる。とりあえず、このアルバムで有終の美を飾ったと言う事になるな。

評価:81

STORM CORROSION / Storm Corrosion

STORM CORROSION / Storm Corrosion
Release : 2012
Label : Roadrunner

Steven Wilson (Vo,Gt,Synth/PORCUPINE TREE)Mikael Åkerfeldt (Vo,Gt/OPETH) 両氏によるプロジェクト、STORM CORROSION の 1st アルバム。


奇妙で不安感を煽る音使いが鳥肌モノの #1. Drag RopesOPETH / Damnation の世界観にサイケデリックなアイディアを封じ込めたような #2. Storm Corrosion,環境音楽的な前半からほぼノイズなギターも聴ける “落ち着けない” #3. Hag,曲名通りの Happy さなんて微塵も感じない、まるで魂が浸食されていくかのような #4. Happy,冗長なストリングスでの雰囲気パートから哀愁と深淵のギターソロへいざなう #6. Ljudet Innan

全体的に不安感や淋しさ、虚しさを終始感じさせるサウンドで、全音符連発の雰囲気重視なパートも多く、声やギターが入ると(音の波に変化が起きたという意味で)少し安心する。明るいパートは一切ないものの、暖かみのある音色のギター・サウンドが光を灯しているようにも思える。

個人的な [正しい聴き方] は 「部屋を暗くして、音から想像できる情景を思い浮かべながら聴く」だな。

STEVEN WILSON / Grace for Drowning を主軸に OPETH / Damnation のダークさが加わった感じ。メインは完全に Steven WilsonMikael Åkerfeldt は乗っかった感じなのかな。当然ながら HR/HM 要素は皆無で OPETHPORCUPINE TREE みたいなのを期待するとズッコケるどころか「何これ?」って感じになるので、Steven Wilson のソロがストライクゾーンに内にある人やブリティッシュ・プログレを通った方向けな気がする。

評価:81

W.E.T. / W.E.T.

W.E.T. / W.E.T.
Release : 2009
Label : Frontiers

WORK OF ART, ECLIPSE, TALISMAN のメンバーによるメロディアスハード・プロジェクト、W.E.T. の 1st アルバム。


さすが Frontiers Records、だと言える素晴らしいメロディック・メタル。全曲唄メロ最重要視と言ってもいいくらいキャッチーな曲が並ぶ。キラーチューンと言えそうな超強力な曲はないが、これだけ高品質なら(少なくとも)唄メロに不満が出ることはないだろう。
ただ、PLACE VENDOME のアルバムで Vo が Jeff Scott Soto ってだけなような印象もあり、コレ系のプロジェクトのネタ切れ感を醸し出しているのも事実。Frontiers Records、引き際だけは見失わないようにしないと…。

評価:81


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