Search for ‘87’

EMPEROR / IX:Equilibrium

EMPEROR / IX:Equilibrium
Release : 1999
Label : Candlelight

今や伝説である Black Metal 界の皇帝 EMPEROR の 3rd 。当アルバムは彼らのアルバムの中では若干 Death Metal 寄りになったとされている


#1、リフがカッコイイ。シンセが程よい暗黒感を出していて良し。後半のクワイアが入るところは悶絶。 #2、中盤に入っての劇的爆走にガッツポーズ。狂ったように頭を振るしかない。キーボードが帝王の名に相応しい雰囲気と威圧感を出している。 #3、イントロのヴァイオリンが印象的。クリーントーン使うのもいいね。3拍子のリズムも合ってて良い。 #4、神曲認定。ストリングス効果が凄まじいイントロが印象的。そして何よりも狂気の叫びとも言えるデス・ハイトーン。「速・暴・美」この全てが揃ったブラックメタルのアンセム。唯一曲が短いのが悔やまれるか・・・。 #5、良く聴かないとリフで隠れちゃうかもしれないけど、イントロのギターがカッコイイ。それと、1分辺りに裏で流れるキーボードもいい。 #6、単なるドカドカうるさいだけでなく、確実にメロディを歌っているVoがいいね。メロディアスなギターソロも素晴らしい。後半のクリーントーン使うところなんて悶絶。 #7、耳を突くようなギターが良い。それ以外は単調なので面白くないかも。ブラストとか使ってないからそう聴こえるのもしれない。 #8、怒涛の疾走をする前までが何ともムズムズするというか・・・。 #9、#8から繋がって静かにフェードアウトするインスト。


冒頭で書いたとおり少々デスメタル風らしいが、その境目が良く判らない。曲は #4 のキラーチューンを筆頭に良質な曲でまとまっている。

評価:87

GAMMA RAY / Heading for Tomorrow

GAMMA RAY / Heading for Tomorrow
Release : 1990
Label : Victor

HELLOWEEN を脱退した Kai Hansen 率いるバンド。Vo には元 TYRON PACERalf Scheepers


#1、壮大なオーケストレーションでの幕開け。インスト。 #2JUDAS PRIEST のようなリフからアコギを絡ませる。Ralf の声に合った素晴らしいメロディだ。 #3、アップテンポの #2 と並ぶ名曲。このメロディは一回聴いたら最後、脳の中枢に記憶される。 #4、正統派メタルの雰囲気を醸し出す曲。張り裂けんばかりのRalfのシャウトが凄いね。 #5、まるで Rob Halford のような歌唱のRalf。#2 を超えるメロディアスなソロと沢山のコーラスが印象的。 #6、ドラマチックなと言う言葉が最も相応しいであろう曲。 #7、これも恐らく何かの引用だとは思うが・・・違うかも。とにかく唄メロが極上。 #8、アップテンポなロックンロールタイプの曲。 #9、14分半に及ぶ大作。インスト部がやけに多いのが気になるものの、ドラマ性に富んだいい曲だね。 #10URIAH HEEP のカバー。 #11、Bonus Track 日本盤のみのボートラ。妙にハッピーな曲調でRalfのペンによる曲。 #12、Bonus Track Heven Can Wait のシングルに入っていた曲。良く判らん会話を含むインスト。 #13、Bonus Track これも Heven Can Wait のシングルに入った曲。実は隠れた名曲。


HELLOWEEN を脱退して、Kai がやりたかった事。それが全て具現化されていると思う。全ての曲にドラマ性を感じるし、何よりも曲が生き生きしてる。捨て曲もないしね。HELLOWEEN のマネージメントがぐだぐだしてる内にとんでもないアルバムを作ったと思うよ。

評価:87

GAMMA RAY / To The Metal

GAMMA RAY / To The Metal
Release : 2010
Label : Victor

ジャーマン・メタル界のゴッドファーザー Kai Hansen 率いる GAMMA RAY の 10th アルバム。


モダンな要素を持ちながらも GAMMA RAY らしさのある #1. Empathy から始まり、伝説の人 Michael Kiske をゲストに迎えた #2. All You Need to KnowI Want Out タイプのサビが美味しい佳曲 #3. Time to Live,そして、JUDAS PRIEST を愛するが故に必然的に出来てしまったであろう Metal Gods じゃなくて #4. To The MetalDaniel 作の “当アルバムで一番 GAMMA RAY らしい曲” #5. RiseKai の母に捧げられた #6. Mother AngelDirk 作のバンド初期を彷彿させる #7. Shine ForeverRichie Blackmore 風のギターソロがアレな #8. DeadlandHenjo の毎度おなじみ Neo=Classical な #9. Chasing Shadows,そしてアルバムを締めくくる MANOWAR 風バラード #10. No Need to Cry 。と、いつも通りのオマージュを含みながらもそれを絶妙なバランスで昇華したいいアルバムだ。

国内盤のボートラはおまけ程度。#12. Wannabes は面白い曲だしボートラでなくても良かったかもね。

評価:87

HELLOWEEN / Keeper of the Seven Keys Part 2

HELLOWEEN / Keeper of the Seven Keys Part 2
Release : 1988
Label : Victor

なぜキーパーメタルと言われ、奉られるのか?このアルバムにはその由縁がびっしりと詰まっている。HELLOWEEN 黄金期を飾る最高峰のアルバム。


#1、前作の Initiation よりも期待感が踊らされる素晴らしいインスト。 #2、アルプス一万弱。 #3、他の名曲に隠れてしまっているが、十分佳曲となりうる。 #4、パンクに近い。とはいっても彼ららしいお遊び心に溢れた名曲。馬鹿っぽい。こういう曲が作れるのも彼らの強みだろう。 #5、#4同様遊び心が感じられる。 #6、Kiske のペンによる曲だが、凄く演歌っぽい。特に間奏において顕著だ。 #7、Kaiによる珠玉の名疾走曲。プログレッシヴな展開しかり、アレンジにおいて最高級の力を発揮した名曲だといえよう。 #8、パーティーチューン。ウィー。 #9、私をHR/HMの世界に引きずり込んだ曲。メタルとは思えないほど全編キャッチーなメロ、パーティ性のあるサビ、その全てに心を奪われた。Kiske の超ロングビヴラートハイトーンは必須。後に Halford にギターソロをパクられるという名誉な事も(笑) #10、本作において、最も秀でているといっても過言ではない。Weikath の最高傑作だと私は思う。彼は今後、これ以上の曲を書いていないと思っている。全てのパートに及ぶドラマチックな展開は無理やりさを感じさせないし、まさに完璧な出来だといえる。サビ裏のコーラスが一段も二段も曲を引き立てている。


前作から何が繋がっているのか?そんな疑問は隅っこに置いておくとして、全ての曲で別な方向性であるという点。これは最も評価すべきである。ちなみに、右のセットリストは完全版のものになっています。購入を考える人は、Pt1と2が同梱されている完全版か再発リマスタ版を購入しましょう。

評価:87

HESS (Harry Hess) / Living in Yesterday

HESS / Living in Yesterday
Release : 2012
Label : Frontiers

Harry Hess (Vo/HAREM SCAREM) の 2nd ソロ・アルバム。


甘美なメロディが心地よい極上のメロディアス・ハード #1. Living in Yesterday,哀愁メロが印象的な #2. Reach for YouDEF LEPPARD 風のバラード #3. It’s Over,爽快にドライヴする #6. Nothing Lasts Forever,リズミカルな3連の #9. I Don’t Wanna Want You

FIRST SIGNAL が Harry Hess にソレっぽい曲を歌わせるプロジェクトであったのに対し、こちらはカナリ HAREM SCAREM 寄り。捨て曲らしい曲もなく、理想的なメロハー / AOR アルバムとなっている。

評価:87

JUDAS PRIEST / Screaming for Vengeance

JUDAS PRIEST / Screaming for Vengeance
Release : 1982
Label : Sony

JUDAS PRIEST の 8th アルバム。


#1、Heavy Metal 史上最高のインスト。 #2、Heavy Metal のアンセム。ライブでは #1 と合わせて絶対に欠かせない。 #3、The Hellion – Electric Eye、ときたらコレ。この曲順は変えてはならない。 #4、キャッチーなリフが印象的な佳曲。 #5、地味すぎ。サビメロは聴きやすくていいのに。 #6、#5 よりさらに地味。 #7、Rob のエネルギッシュな Vo と華麗なツインリードが素晴らしい名曲。唄メロは #2 と同じだけどな。 #8、80’s HardRock シーンへの布石だろうか。万人受けしそうな、しないような・・・。 #9、初期を彷彿させる曲。 #10、鋭い音のギターソロがいいね。キャッチーな唄メロも美味しい。


Hellion – Electric Eye 最高。この2曲を聴いた事がない Metal Heads は Metal fan 失格・・・ ( と言っても過言ではないと思う ) 。

評価:87

KISKE ・ SOMERVILLE / Kiske ・ Somerville

KISKE ・ SOMERVILLE / Kiske ・ Somerville
Release : 2010
Label : Frontiers

Michalel KiskeAmanda Somerville のプロジェクト。


The Voice of Keeper of the Seven Keys である伝説の人 Michael Kiske がデュエットであるとはいえ、再び HR/HM を唄っている。AOR 風味の曲もあるが、PLACE VENDOME よりも HR/HM に近いのは確実だ。

しかし、ここまで HR/HM なアルバムを届けてくれたなんてな…。勿論、捨て曲なしの名盤だ。正直なところ曲にそれほどパワーがあるとは思えないが、全ては Kiske の声の神通力によるものだろうね。

評価:87

LOVEX / Divine Insanity

LOVEX / Divine Insanity
Release : 2006
Label : EMI

フィンランド産メタルバンド、LOVEX の 1st アルバム。


#1、A、Bメロはそれほどでもないが、問題はサビメロだ。ヘヴィなリフからは全く想像できない超キャッチーなメロディ。まさに一撃離脱型。 #2、リフで落ちました。しかも、何だこの強力すぎるメロディは・・・。 #3、サビはキャッチーでいいが、それ以外は可もなく不可もなく、か。ある意味安心。 #4、初めてソロらしいギターソロが来た。ちょっと微妙だけど。 #5、一撃必殺のキラーチューン。イントロからエンディングまで一切の隙なし。参りました。サビメロの良さは 06 年リリースの作品の中でも TOP3 に入るね。 #6、サビのキャッチーさは流石。 #7、ここまで終始メロディアスな曲が良く書けるなぁ・・・と。 #8、哀愁バラード。北欧らしいメロディが凄くいいね。 #9、相変わらずサビメロが強力だこと・・・。でも #5 と比べちゃうと、もう少しって感じだ。 #10、#5 に続く第2のキラーチューン。サビメロが素晴らしいよ。 #11、アルバムを締めくくるアコースティックな小曲。


まとめ

評価:87

NAUTILUZ / Leaving All Behind

NAUTILUZ / Leaving All Behind
Release : 2013
Label : Spiritual Beast

ペルー産メロディック・パワー・メタル・バンド NAUTILUZ の 1st アルイバム。


クサメタルの王道を突っ走る、凄まじいクサメロを撒き散らす #2. Under the Moonlight,どこかイタリアン・パワー・メタルを彷彿させる #3. The Mirror,感動的なメロディを持つバラード #6. Unwritten SerenadeSTRATOVARIUS 風の #7. Eden’s LairRHAPSODYDRAGONFORCE を足して2で割ったような疾走曲 #9. Chasing the Light,冒頭のシャウトから怒涛のクサメロ疾走を聴かせる #11. Leaving All Behind

ここまで王道ど真ん中なメロパワ・メロスピなアルバムは久しぶり。Vo は Tobias Sammet をいくらか細く爽やかにしたような声質で、このキラキラ・メロパワな音楽性に非常にマッチしている。ネオ=クラシカルなシュレッド・ギターでガンガン攻め、アルバムの半分がツーバスドコドコの疾走曲というのも、あの懐かしきB級メロスピ黄金時代を思い起こさせる。

OPERA MAGNAGOLDEN RESURRECTION に歓喜した方々は必聴だ。

評価:87

NIGHTWISH / Dark Passion Play

NIGHTWISH / Dark Passion Play
Release : 2007
Label : Universal

Vo を Anette Olzon にチェンジして作られた NIGHTWISH の 6th アルバム。


#1、13分の大曲。オーケストレーションが素晴らしい。特に管楽器の音がいいね。 #2、Anette と Marco のコントラストが素晴らしい佳曲。 #3、キャッチーな HR。こういう曲にできるのも Anette のおかげか。 #4、緊張感のあるイントロが素晴らしい。 #5Marco Hietala が大活躍。 #6、感動的なバラード。哀愁のギターソロが堪らん。 #7、ダークな感じが漂う曲。 #8、HR然とした曲。サビ裏のクワイアが好き。 #9、哀愁ギターメロに哀愁の唄メロ。文句なしの名曲。ヴァースの女性的な Vo も ( 当然だがここは他と比べて特にそう感じる ) 素晴らしい。 #10、またもや Marco が大活躍のアコースティックな曲。 #11、#9 から続く民謡調のインスト。 #12、唄メロが微妙だが、インストパートが充実している。 #13、アルバムの最後を飾るバラード。東洋的な笛メロが好き。


この変化をどれだけ待った事か…。Tarja のオペラ度100% の歌唱にずっと違和感を感じてきた俺としては Anette 万歳だ。Vo が変わったことで曲の印象も大きく変わった。ライブで Tarja 期の曲がどう変わるか楽しみだ。

評価:87

NOCTURNAL RITES / New World Messiah

NOCTURNAL RITES / New World Messiah
Release : 2004
Label : Victor

HAMMERFALL の壁を超えてスウェ-デン・メタルシーンの新たな救世主となった NOCTURNAL RITES の 6th アルバム。


#1、正にノクタ節。前作からの期待を裏切らない超佳曲だ。 #2、4th の流れを組むような若干暗い感じの曲。曲のテンポは速くないものの彼らの魅力を上手く引き出している。 #3、前作では今ひとつ一撃必殺力に欠けていたが、この曲は正に一撃離脱型の超名曲!!! #4、ミドルでも確かなメロディセンスを発揮してくれる。こりゃ脱帽だね。ノクタの魅力が凝縮されてる曲だ。 #5KAMELOT などが得意とするアラビア~ンな曲。 #6、動き回るベースと的を得たリフがかっこいい。サビメロはメロディアスで聴き易くて良い。 #7、典型的なジャーマンメタル風の曲。Bメロのバッキングが奇抜でいい。 #8、これまた KAMELOT 的な怪しさを持っている。もう素晴らしいとしか言いようがない。 #9、Bメロの持つ美しさからパワーのはじけ飛ぶサビへの変わり目がいい!ストリングスが唄メロ追いなのも好き。 #10、奇抜なAメロが物語るように非常にフックに富んでいる。サビメロはとにかく聴きやすいノクタ節が光る。 #11JUDAS PRIEST を彷彿とさせるイントロ。前作の Never Die に近い作風の曲だ。 #12、なんでこれがボートラなんだ?確かにシンプルな曲だが、本編に入っていてもなんら問題はない佳曲だ。


ノクタ節全快の超悶絶チューン Avalon を聴く為だけだけでも購入の価値はある。前作であれほどの名盤を作っておきながら、続けざまにこれだけのアルバムを作り上げた事はかなりの評価に値する。

評価:87

陰陽座 / 魔王戴天

陰陽座 / 魔王戴天
Release : 2007
Label : King

“もはや、最高傑作という言葉すら生ぬるい” らしい 陰陽座 の 7th アルバム。


#1、インスト。 #2、典型的なメロディック・メタル。飛翔感のある Bメロからよくあるメロディラインのサビなんてまさにソレ。 #3、いつもの 陰陽座 の3曲目。 #4、サビメロの入り、音運びが #2 と大して変わらないのがアレ。そろそろネタ切れ感が? #5、忍法帖シリーズ。瞬火がサビメロのすべてを唄ってるのがアレだが、ここはそれで正解かもね。 #6、モロ演歌なサビメロが最高。これこそ Metal meets 演歌だ。 #7SLAYER みたいなリフがいいね。 #8、スラッシュ・メタル。X を彷彿させるギターソロの上昇フレーズもいいね。 #9、( よくこんなの書けたな、と思うほどに。 ) 切な過ぎるメロディ・歌詞が心を打つ素晴らしいバラード。 #10、青春パンクみたいなノリの曲。てか、全部唄ってしまったね、ついに・・・・・・。


過酷なツアーのおかげか、両 Vo 成長が著しい。特に瞬火は聴くのが苦じゃなくなってきた程。ギターも過去のアルバムと比べて太く録れてるし、今までで一番 Metal してるアルバムなんじゃないかな。 “最高傑作という言葉すら生ぬるい” かどうかは別として、過去最高の出来なことは間違いないと思う。捨て曲ないしね。
てか、シングルの “顎門“, “揺籠の木” はアルバムに収録されないのが不思議なくらい素晴らしい曲なので熱心なファンは必ず Get しませう。

評価:87

Ritchie Blackmore’s RAINBOW / Stranger in Us All

Ritchie Blackmore's RAINBOW / Stranger in Us All
Release : 1995
Label : BMG

名義が Ritchie Blackmore’s RAINBOW という事だが、ややこしいので、RAINBOW の 8th として掲載。


#1、Joe 時代に失っていた様式美 HR の調べが復活。 #2、後期の音楽性に近い。 #3、ギターソロは好き。 #4、ジャズ風のアレンジが楽しい佳曲。 #5、”Gates of Babylon” を彷彿させる哀愁のある佳曲。綺麗なサビメロが良すぎ。Candice Night のコーラスも素晴らしい。 #6、”Highway Star + Lost in Hollywood” 。セルフ・カバー臭が凄いな。 #7、当アルバムのキラーチューン。今の Ritchie の方向性を彷彿させるソロと様式性が融合した名曲。 #8、フュージョンっぽい・・・。まぁアリではあるか。 #9、”グリーグ / 山の魔王の宮殿にて” のメロディを引用した印象的な曲。 #10、キャッチーなメロディが魅力的。 #11、曲名通り。最後のシャウトがいいねぇ。


どの時代のファンも納得するような RAINBOW だ。Joe、Dio 風、どっちもそつなく歌える Dougie White もいい仕事してるんじゃないかな。てか、Black Masquerade の為だけに買っても損はないと思う。

評価:87

SHAAMAN / Reason

SHAAMAN / Reason
Release : 2005
Label : Victor

Andre Matos 率いるブラジルの至宝 SHAAMAN ( 法的問題で改名 ) の 2nd アルバム。


#1、聴こえるのは前作までの様な溢れんばかりの民謡調をシンフォニックなアレンジで包んだ楽曲ではない。ギターが重要視されている感覚だが、前作と同じくエモーショナルなのは変わらない事実。 #2、前作の印象を微かながら受け継ぐ。多少なり VIRGO の影響も伺える。 #3SISTERS OF MERCY のカバー。バンド名とうまく同調した曲で、怪しく、幻想的でもある。 #4、至高のバラード。SHAAMAN のバラードとしても最高峰。オケは流石の一言。ここまで切なさを表現できるのは素晴らしい。 #5、怪しく暗い。それでいて切なく激しい。ピアノが喜怒哀楽を作っているのが彼ららしい。 #6、イントロの効果音は何だろう?妙にゴシックな印象を受ける。演奏面、オーケストレーションは完璧。 #7、ドラがいいね。#2 と同系列の曲なので通して聴いていると飽きてくるかもしれない。 #8、Bメロのメロディアスな面、サビのダークな雰囲気が最高潮の化学反応を起こし、ギターソロ前のブレイクも “X JAPAN / Silent Jealousy” を彷彿とさせる展開。 #9、リフが凄くメロディアスで心地いいのだけど、、メロスパー的観点から見るとスピードが足りないのかも。 #10、バラードかと思いきや激しくなったり、優しかったりプログレッシヴな曲。最後、一連の物語を締めくくるように静かな足音と扉を閉めるような音が聞こえるのがいいね。


ゴシカルな曲調に綿密なアレンジが絡みつく楽曲たちは、まさにバンド名を体現しているかのようで素晴らしい。ただ、前作の “Pride” の様なパーティーチューンが1曲くらい欲しかったかも。

評価:87

STRATOVARIUS / Polaris

STRATOVARIUS / Polaris
Release : 2009
Label : Victor

Timo Tolkki の呪縛から解き放たれ、その後任には驚異的なテクニックを持つ Matias Kupiainen (Gt) が加入。 そんな新生 STRATOVARIUS の 12th アルバム。


#1:Matias 作曲のキャッチーかつプログレッシヴな曲。スペーシーな雰囲気が凄くいいね。 #2:普遍的な HM 。地味。 #3:Jens の鬼才っぷりが凄まじい。キーボードソロは圧巻。この曲が一番好きかも。 #4:Koti 作曲の疾走曲。ボートラなのが信じられないくらいいい曲だよ。 #5:Jens 作曲の素晴らしいネオ=クラシカル・メタル。これまた素晴らしいソロが聴ける。 #6:Jens が真夏に書いた冬を思う曲。哀愁美溢れるピアノソロが素晴らしいね。 #7:Lauri 作曲の典型的 STRATOVARIUS な曲。あぁ、こういうのを待ってた。 #8:なんだよ Koti いい曲書けるじゃないか。 #9:Lauri による失恋の曲。雰囲気はあるが唄メロが煮え切らないな…。 #10:Emancipation Suite Pt.1 。Land of Ice and Snow ? #11:Emancipation Suite Pt.2 。哀愁のギターソロが素晴らしい。 #12:名曲 Forever を彷彿させる美しい曲。


STRATOVARIUS 復活。Tolkki がいないにも関わらず STRATOVARIUS らしさを一切失っていないのは誇るべきことだろう。ただ、やはり初期の曲に感じられたあの悲壮感は失われた。まぁ、Infinite 以降、彼の神通力は枯れ果てていたので、この再出発はとてもいいタイミングだったと思う。評価は高めだが、このアルバムは JUDAS PRIEST で言う Angel of Retribution みたいなものだということで。アートワークも素晴らしいしね。

評価:87

STRYPER / No More Hell to Pay

あああ
Release : 2013
Label : Frontiers

クリスチャン・メタル・バンド STRYPER の 8th アルバム。


スローテンポで重厚に聴かせる #1. Revelation,初期の彼らを彷彿させる、いかにも 80’s なミッドテンポの #2. No More Hell to Pay,イントロのシャウトから疾走感とともに一気に畳み掛ける #3. Saved by Love,ゴスペル・ソングのカバー。今まで何故この曲をやらなかったのか不思議なくらいバンドに合っている #4. Jesus is Just Alright,しっとりとしたメロディが沁みるロック・バラード #5. The One,Michael Sweet のキレのあるハイトーンが冴える #6. Legacy,ライブ中・後半でのコール&レスポンスで盛り上がりそうな #7. Marching into Battle,パワーメタリックなアップテンポのラヴ・ソング (しかし、何故あえてスペイン語なのか…) #8. Te Amo,王道 80’s L.A.METAL な #10. Water into Wine,サビのコーラスが美しい #11. Sympathy,リフでパワフルに攻める #12. Renewed

再結成後のアルバムではダントツの最高傑作。前作のレビューで「今さら初期の音を期待しても…」なんて書いたが、これはまさに 80’s のサウンド。これこそファンが待ち望んでいたサウンドだと思う。(LoudPark で見た時にも思ったが) 衰えを感じさせない Michael Sweet 喉も流石の一言。

是非とも次は単独での来日公演を期待したい。

評価:87

THE POODLES / Performocracy

THE POODLES / Performocracy
Release : 2011
Label : Frontiers

スウェーデン産グラム・メタル・バンド、THE POODLES の 4th アルバム。


ダークなアルバムで、今までのような爽快感のある哀愁メロハーを期待すると肩すかしをくらう。初めて聴いた時「ついにコケたか…」と思ったくらいだ。「マシなのは #5. Cuts Like A Knife だけかよ」と。

しかし、何度か聴いてみると、ダークな曲調ながらもメロディの哀愁はたっぷりだし、どれもキャッチーで捨て曲がない。ギターの音もソリッド感が増して前任者並みにピロピロ…って Gt の Henrik Bergqvist 、元 FORTUNE だったのか。どおりで。

ところで、来日はまだ?

評価:87


Links of Uranus
Sort
Bands

979 Reviews in Total
Top