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ADAGIO / Dominate

ADAGIO / Dominate
Release : 2005
Label : Marquee

Stephan Forte 率いる ADAGIO の 3rd アルバム。Vo が David Readman から Gus Monsanto にチェンジ。


#1、前作、前々作にあったような聖堂メロは控えめで、普通のパワー・メタルな感じ。どこかやりきれないデス風の唄い回しに失笑してしまうも、前任者を意識している ( と思われる ) ハイトーンはなかなか。ただ、1曲目の掴みとしては微妙。 #2、イントロのオーケストレーションに ADAGIO 節を感じる。なんか DIVINEFIRE みたいだな。唄メロがもうちょっと良ければなぁ。 #3、#2と同様にイントロのオケが良い。唄メロに面白い仕掛けがあるが、いまいち煮え切らない。劣化した Yngwie みたいな印象。 #4、ボドム湖の事かな・・・。これは、キーボードの装飾が素晴らしいね。流れるピアノメロは勿論、唄メロをなぞるシンセが堪らん。ピアノソロも美味しすぎ。 #5、このイントロやばい。超俺好み。それ以降はちょっとどころじゃないほど物足りないんだけど。 #6、俺の壺知ってるのか?と聴きたくなるほどイントロが好み。それだけ。 #7、バラード。唄メロをなんとかしてくれ。 #8、またしてもイントロオンリーか!と思ったらやっぱりそうか。裏オケはいいのにね。勿体無い。 #9、ボートラにしては良く出来てるが、アルバムの評価を動かすようなものではない。


多少方向性が、パワー・メタル寄りになったが、基本的にやっていることは変わらない。前作の Introitus Solvet Saeclum In Favil みたいな曲が1曲でもあればなぁ、とは思うが、次にこの方向性をどれだけ消化するかだろう。・・・にしても、イントロが全て俺の好みにみマッチしてるのが不思議、というか、嬉しいね。

評価:48

ANNIHILATOR / Annihilator

ANNIHILATOR / Annihilator
Release : 2010
Label : Earache

Jeff Waters 率いる ANNIHILATOR の 13th アルバム。


正直どの曲も(個人的に)魅力的だとは言えない至ってシンプルなスラッシュ・メタル。(#6. Nowhere to Go だけはちょっと毛色が違ってメロディック。)

音質も隙間があって軽く、ここ数年のその他スラッシュ・メタル・バンドと比べても物足りない。ただし、リードギターは全曲最高。弾きまくりな上に時折入れてくるメロディもセンス抜群。#1. The Trend はアルバムの一発目に相応しい最高のソロが聴けるし、#8. Death in Your Eyes なんて、唄パートはおまけだってくらいに長々弾きまくりだしね。

これはもう、素晴らしいギター・アルバムだとしか言いようがないよ。

評価:48

ASTRAL DOORS / Requiem of Time

ASTRAL DOORS / Requiem of Time
Release : 2010
Label : Intergroove

ASTRAL DOORS の 5th アルバム。


リーダートラック #03. Rainbow Warrior を筆頭に #08. Anthem of the Dark, #12. The Healer などの比較的アップテンポの曲では Nils Patrik Johansson の “熱血教師風 DIO 歌唱” が輝いているものの、ミドルテンポの曲では本家 DIO のダメなトコもそのまま受け継いでしまったかのように退屈。 #14. When Darkness Comes 辺りはいい線言ってる気もするけど…。


Patrik Johansson は肩の力が抜けて力みのない歌唱が出来てきてる気がするので後は唄メロの充実が課題かな。前作の1曲目みたいなインパクトのある曲があれば少しは違った印象だったかもね。

評価:48

KILLING TOUCH / One of a Kind

KILLING TOUCH / One of a Kind
Release : 2009
Label : Marquee

VISION DIVINE をクビになった Michele Luppi 率いる KILLING TOUCH の 1st アルバム。


#1:爽やかさと力強さが競合する曲。VISION DIVINE っぽい。 #2:アコースティックな小曲。 #3:程よい Heavy さがあるものの唄メロが面白くない。 #4:#3 に同じ。 #5:前半の疾走感を後半まで残してほしかったね。ギターソロはなかなか。 #6:パワーバラード。唄メロがつまらん。 #7:無駄にバス連打する退屈な曲。 #8:ピアノ・インスト。 #9:唄メロが退屈。 #10:メロハーちっくな爽やかな曲。 #11:バラード。エンディングのソロが素晴らしいね。 #12:退屈。 #13:ボートラ。アコースティック・バージョン。


当然ながら Luppi の歌は超一級、他の演奏陣も非常に上手いが、耳に残るメロディが皆無。ここまで的を外していると意図的だとしか思えないね。従来のパワーメタルやメロディアス・ハードにモダニズムを導入したとでも書けばいいのか…。唯一足りないのはこの手のメタルに必要不可欠な “高揚感のある叙情的なメロディ” だな。

評価:48

PRETTY MAIDS / Planet Panic

PRETTY MAIDS / Planet Panic
Release : 2002
Label : Victor

PRETTY MAIDS の 10th アルバム。


モダンな Nu-Metal 風のヴァース、ブリッジからキャッチーなサビへと移行する新機軸な #1. Virtual Brutality,トラディショナルな Heavy Metal の #2. Playing God,「Stargazer かよ!」とツッコミたくなるドラム・ソロから始まり、過去最高クラスのリフで引っ張る疾走曲 #7. Who’s Gonna Change,古典的リフが以外にも似合ってる #9. There’s Only One Way to Rock などが耳を惹くがなんと地味なアルバムだろうか…。

音も低音を重視したのかベースが強調され過ぎていて無駄に Nu-Metal を意識したかのような印象。

評価:48

RAMOS-HUGO / The Dream

RAMOS-HUGO / The Dream
Release : 2008
Label : Frontiers

Josh RamosHugo によるプロジェクト RAMOS-HUGO の 1st アルバム。


#1:ソリッド感のあるリフと Hugo のマイルドな Steve Perry 歌唱が光る佳曲。 #2:AOR 風味の爽やかな曲。 #3:これは・・・ JOURNEY だ。 #4:#3 に同じ。いくらなんでもやり過ぎだ。 #5:#2 に同じ。 #6:曲はいいが、唄メロが煮え切らないな。もう一歩なんだが。 #7:#2 に同じ。 #8:しっとりとした大人の哀愁バラード。テラスのあるカフェでブラック・コーヒーを飲みながら夕日が沈むのを悲しげに眺めている中年の男が目に浮かぶ。 #9:#2 に同じ。 #10:#1 をバラードに作り変えたかのような曲。アルバムの最後に相応しいいい曲だ。


唄メロ説得力に欠ける曲が多いのは残念だが、黄金期の JOURNEY を彷彿させる曲もあってなかなか楽しめる。もうちょっとハードな音ならもっと好みだったんだけどね。

評価:48

ROBBY VALENTINE / The Magic Infinity

ROBBY VALENTINE / The Magic Infinity
Release : 1994
Label : Universal

ROBBY VALENTINE の 2nd アルバム。


#1、相変わらず、オーケストラヒットを使う曲はクサいね。 #2、ピアノ弾き語りのバラード。ギターが入ってきてから、所々で泣くのが堪らん。 #3、ラジオ向けのキャッチーなハードロックナンバー。まぁ、悪くはないんだけどね。 #4、アコギとパーカッションがいい感じだね。あと、途中のヴィブラスラップみたいなのが凄くいい。 #5、好例の QUEEN タイプ。後半の流れるようなピアノから疾走するのが最高。 #6、変なエフェクトかけるのやめて下さい。曲が短いからいいものの。 #7、#6 と同じような方向性の曲。なかなかのクラシカル・バラード。 #8、これも #3 同様に大衆向け。晴れの日のドライブに向いてるかな。 #9、キャッチーなギターソロが美味しい。さらにクッサクサなオーケストレーションが拍車をかけて・・・。 #10、#2 と同じくピアノ弾き語りのバラード。#2 よりは多少ドラマチックに聴こえるかな。 #11、子供コーラスが微笑ましいラストのサビはいいかも。 #12、これも、ラジオ向けな曲だが、要所の QUEEN 風コーラスでギリギリ持ってる。 #13、アコースティックなバラード。どうでもいいけどバラード多すぎ。 #14、モロ QUEEN 。しかも11分の大曲ときた。「 Bohemian Rhapsody を参考に僕流に劇的にしてみました。」みたいな感じ。最後のはきっと Ogre Battle からのアイディアだろう。


そろそろ、彼自身のオリジナリティが欲しいところ。アルバムの大半がバラード調なのもマイナス。統一感があり過ぎる感じかな。もっと散漫としててもいいと思う。

評価:48

STEELWING / Zone of Alienation

STEELWING / Zone of Alienation
Release : 2012
Label : Noise Art

スウェーデン産 NWOTHM バンド、STEELWING の 2nd アルバム。


古い SF 映画のようなイントロ #1. 2097 A.D,いかにも IRON MAIDEN#2. Solar Wind Riders,NWOBHM さ全快の疾走曲 #3. Full Speed Ahead!,ヒロイックに疾走(特攻)する #5. Tokkotai (Wind of Fury),溢れ出る MAIDEN 愛が感じられる #6. Zone of Alienation,NWOBHM のいいとこどりとしか思えない #7. The Running ManIRON MAIDEN へのオマージュが散りばめられた10分の大曲 #9. Lunacy Rising

スペーシーなコンセプト・アルバムらしいが、中身は IRON MAIDEN への真っ直ぐな愛そのもの。至る所にオマージュの影がちらつく。ここまでやってくれると、もはやオリジナリティーなんてどうでもよくて「どれだけ IRON MAIDEN を取り入れながらいい曲を書けるか」に尽きると思う(笑)そういう意味ではまだまだ…。

評価:48

TRICK OR TREAT / Tin Soldiers

TRICK OR TREAT / Tin Soldiers
Release : 2009
Label : Valery

イタリア産のキーパー・メタル・バンド TRICK OR TREAT の 2nd アルバム。M.Kiske, M.Luppi がゲスト参加。


#1:「まみー!るっく!」なインスト。 #2:明るいサビメロが明快に疾走するまさにキーパいメタル。 #3:Luppi、やっぱり上手いね。キーパー色は薄い。 #4:疾走感は #2 以上だが、唄メロが弱いか…。 #5:伝説の人はやはり違うな…。PLACE VENDOME のアルバムに入ってもいいようなミドル・テンポの佳曲。 #6:疾走曲。これまた唄メロが弱い。声が Kiske に似てるだけじゃぁね…。 #7:ポップなメロディと程よい軽快さが美味しい曲。無駄に疾走させないでこういう曲で勝負すればいいのに。 #8:伝説の人再び。全部 Kiske が唄ってればよかったのに…。 #9:曲名から既にしてクサい (笑) Final Destination という曲名に恥じない良い疾走曲だ。 #10:インスト。 #11:”Helloween / Mankind” なノリの曲。変なアウトロ入り。


Vo の高音域が非常に Kiske のソレに似ているので、キーパーい感じはするのだが、いかんせん曲が…演奏力はあるのにね。Kiske がフルで唄ってる #5. Hello Moon は素晴らしい出来なんだけどね。こういうバンドが出てくる度に “キーパー時代の HELLOWEEN はホント、いい曲書いてたんだなぁ” としみじみ思うんだよね。

評価:48


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