- 2005.12.16 : ADAGIO / Dominate
- 2005.12.07 : AKIRA KAJIYAMA + JOE LYNN TURNER / Fire Without Flame
- 2005.10.21 : ALIEN / Dark Eyes
- 2005.09.19 : ALLEN ・ LANDE / The Battle
- 2005.03.24 : AQUARIA / Luxaeterna
- 2005.07.21 : ARCH ENEMY / Doomsday Machine
- 2005.07.12 : AVENGED SEVENFOLD / City of Evil
- 2005.05.05 : AXENSTAR / The Inquisition
- 2005.08.01 : BIOMECHANICAL / The Empires of the Worlds
- 2005.07.12 : BLITZKRIEG / Sins & Greed
- 2005.09.14 : BON JOVI / Have A Nice Day
- 2005.06.16 : BRUCE DICKINSON / Tyranny of Souls
- 2005.09.14 : CHILDREN OF BODOM / Are You Dead Yet?
- 2005.02.23 : CONCEPT / The Divine Cage
- 2005.01.19 : DARK TRANQUILLITY / Character
- 2005.02.16 : DERDIAN / New Era ( Pt.1 )
- 2005.08.03 : DOUBLE-DEALER / Fate & Destiny
- 2005.12.28 : DRAGONFORCE / Inhuman Rampage
- 2005.01.14 : DREAM THEATER / The Number of the Beast [Official Bootleg]
- 2005.06.07 : DREAM THEATER / Octavarium
- 2005.02.23 : DREAMTALE / Difference
- 2005.03.23 : GALNERYUS / Advance to the Fall
- 2005.09.22 : GAMMA RAY / Majestic
- 2005.01.26 : GRAVE DIGGER / The Last Supper
- 2005.08.06 : HAWAIIAN6 / Beginnings
- 2005.10.21 : HEED / The Call
- 2005.07.21 : HELLOWEEN / Mrs.God [Single]
- 2005.10.31 : HELLOWEEN / Keeper of the Seven Keys -The Legacy-
- 2005.10.26 : H.I.M. / Dark Light
- 2005.03.24 : IRON MASK / Hordes of the Brave
- 2005.03.08 : JOHN PETRUCCI / Suspended Animation
- 2005.02.28 : JUDAS PRIEST / Angel of Retribution
- 2005.11.08 : JUDAS PRIEST / Rising in the East [Live DVD]
- 2005.02.16 : KAMELOT / The Black Halo
- 2005.04.06 : LABYRINTH / Freeman
- 2005.12.16 : LAST AUTUMN’S DREAM / Winter in Paradise
- 2005.01.21 : MASTERPLAN / Aero Nautics
- 2005.09.22 : MICHELE LUPPI’S HEAVEN / Strive
- 2005.09.28 : NOCTURNAL RITES / Grand Illusion
- 2005.06.22 : 陰陽座 / 臥龍點睛
- 2005.09.07 : OPETH / Ghost Reveries
- 2005.09.22 : PLACE VENDOME / Place Vendome
- 2005.10.05 : PRIMAL FEAR / Seven Seals
- 2005.09.22 : ROB ROCK / Holy Hell
- 2005.06.22 : ROYAL HUNT / Paper Blood
- 2005.06.22 : ROYAL HUNT / 2006
- 2005.04.21 : SECRET SPHERE / Heart & Anger
- 2005.07.21 : SENTENCED / The Funeral Album
- 2005.05.25 : SERPENT / Cradle of Insanity
- 2005.03.24 : SHAAMAN / Reason
- 2005.02.23 : SOILWORK / Stabbing the Drama
- 2005.03.24 : STARBREAKER / Starbreaker
- 2005.10.27 : STRATOVARIUS / Stratovarius
- 2005.09.14 : THE RASMUS / Hide from the Sun
- 2005.03.29 : THEORY OF A DEADMAN / Gasoline
- 2005.03.15 : TO DIE FOR / IV
- 2005.06.22 : TRIBUZY / Execution
- 2005.08.24 : VANISHING POINT / Embrace the Silence
- 2005.05.21 : WINGDOM / Reality
- 2005.02.23 : YNGWIE MALMSTEEN’S RISING FORCE / Unleash the Fury
- 2005.07.21 : ZENO / Zenology II
Release : 2005
ADAGIO / Dominate
Release : 2005
Label : Marquee
Stephan Forte 率いる ADAGIO の 3rd アルバム。Vo が David Readman から Gus Monsanto にチェンジ。
#1、前作、前々作にあったような聖堂メロは控えめで、普通のパワー・メタルな感じ。どこかやりきれないデス風の唄い回しに失笑してしまうも、前任者を意識している ( と思われる ) ハイトーンはなかなか。ただ、1曲目の掴みとしては微妙。 #2、イントロのオーケストレーションに ADAGIO 節を感じる。なんか DIVINEFIRE みたいだな。唄メロがもうちょっと良ければなぁ。 #3、#2と同様にイントロのオケが良い。唄メロに面白い仕掛けがあるが、いまいち煮え切らない。劣化した Yngwie みたいな印象。 #4、ボドム湖の事かな・・・。これは、キーボードの装飾が素晴らしいね。流れるピアノメロは勿論、唄メロをなぞるシンセが堪らん。ピアノソロも美味しすぎ。 #5、このイントロやばい。超俺好み。それ以降はちょっとどころじゃないほど物足りないんだけど。 #6、俺の壺知ってるのか?と聴きたくなるほどイントロが好み。それだけ。 #7、バラード。唄メロをなんとかしてくれ。 #8、またしてもイントロオンリーか!と思ったらやっぱりそうか。裏オケはいいのにね。勿体無い。 #9、ボートラにしては良く出来てるが、アルバムの評価を動かすようなものではない。
多少方向性が、パワー・メタル寄りになったが、基本的にやっていることは変わらない。前作の Introitus Solvet Saeclum In Favil みたいな曲が1曲でもあればなぁ、とは思うが、次にこの方向性をどれだけ消化するかだろう。・・・にしても、イントロが全て俺の好みにみマッチしてるのが不思議、というか、嬉しいね。
評価:48
ALIEN / Dark Eyes
Release : 2005
Label : Marquee
オリジナル・メンバーで再結成した ALIEN の 5th アルバム。
1st にあった北欧らしい透明感はどこへやら、昨今の BON JOVI みたいな曲が大半を占める。”オリジナル・ラインナップ復活” の肝である Jim Jidhed (Vo) は当然と言えば当然だが、1st と比べて “北欧度” よりも “渋み” が勝ってしまい、あの頃の魅力はどこへやら状態。しかし ” ALIEN の再結成アルバム ” という鎖を断てば、北欧っぽい透明感を帯びた良い感じの AOR という印象に変わる。まぁ、17年前と同じような音を期待すること自体、そもそも間違いなの気もするが…。
そんな中、あの頃の雰囲気を醸し出す唯一の曲が #4. Fallen Eagle だ。爽やかなドライヴ感の中で微かに感じられる “北欧の風” が心地よい。
せっかく、再結成したんだからオッサン達の年金稼ぎで終わらずにあと1,2枚アルバムを出してくれることを期待。
評価:53
ALLEN ・ LANDE / The Battle
Release : 2005
Label : Frontiers
Magnus Karlsson ( Gt / LAST TRIBE ) が HR/HM を代表する2人の歌鬼、Russel Allen, Jorn Lande の首根っこを掴んでバトルさせた 1st アルバム。
#1、ミッドテンポでアルバムの出だしとしてはどうかと思うが、悪くはない。 #2、流れるようなメロディ展開のギターソロが素晴らしい。 #3、雲り空が一気に晴れたような爽快感のあるサビメロが凄くいいね。 #4、哀愁のあるバラード。 #5、キャッチーでいいんでないの。 #6、#5 に同じ。 #7、#5 に同じ。 #8、リフの Back to the Furture? っぽさが好き。 #9、地味。 #10、キャッチーなサビメロが美味しい。 #11、A,B メロまでは凄くいいのに、サビが惜しい・・・。 #12、アルバムの最後を飾るバラード。
確かに Russel Allen と Jorn Lande の共演はおいしいが、声質の似たこの二人が果たして必要だったのか? と問われれば閉口せざるを得ない。もし Michael Kiske が唄っていれば・・・ (信者) 。
Frontires の社長さん、Dennis Ward に頼んでる場合じゃないだろ。Kiske をこっちにも引っ張ってください。
評価:61
AQUARIA / Luxaeterna
Release : 2005
Label : Marquee
UIRAPURU という名で活動していたブラジルの新星 AQUARIA のデビュー作。
#1、クワイアとオケーストレーションによるインスト。明るさの滲み出る後半がいいね。 #2、#1から上手に繋げてくる。しかし良く聴けばマイナス点も多い。ノビの弱いVo、粗いギターソロ、しつこい展開。もう少しコンパクトになれば良かったのにね。 #3、やりたいことは判るのだが、必要性に疑問が残るインスト部分を含め曲が長すぎる。 #4、いかにも Holy Land をお手本にしました。という曲。またもや唄メロが弱いかな。 #5、最後まで聴かないうちに飽きてくる。長いしつまらないというダブルパンチ。 #6、他の曲と違って優しいトーンを覗かせる。でもね、なんていうか、口の中に水分が溢れてそうな唄い方がちょっと・・・。 #7、ブラストビートをかます所。ここだけは当アルバム中唯一鳥肌がたった。 #8、10分超えの大曲。激しいドラミングとかいいところもあるんだが、全体的にパートをくっつけただけの様な気もする。統合性がなさ過ぎるんだよね。インストパートが多すぎるし。 #9、メジャーコードを振りまく明るさ全快の曲。最後ギターの左右カデンツァがいいかも。 #10、ずっと同じ調子でちまちま行かれるので面白みを感じない。アルバムのラストを飾るにもこれじゃーね。 #11、Bonus Track。他の曲もこう、シンプルにまとめれればね。
オーケストレーションをガシガシ前に持ってくるのはいいんだけどね。君ら Heavy Metal バンドでしょ、と。確かにオケアレンジといい甘美さのあるメロディは魅力的だ。力があるだけに厳しくなってしまうが、一発屋で終わらないように成長していくのを見守るまで。
評価:62
ARCH ENEMY / Doomsday Machine
Release : 2005
Label : Toy’s Factory
ARCH ENEMY の 6th アルバム。Gus G がゲスト参加。
#1、いつもながらの哀愁を臭わせるインスト。 #2、印象的なメロディの欠片すらないのか、と思わせられる。 #3、歌詞を棒読みするかの如くに唄う Angela 御姉様のせいでグダグダ。 #4、最後のポワーン以外面白くないです。 #5、曲の単調さがソロにもそのまま影響されてしまったのか・・・。 #6、ブラスト・ビートのトコ以外厳しい。肝心のソロも微妙すぎ。 #7、どこかに良いところがないか探すも、どこにも・・・。 #8、インスト。御姉様がいないだけでここまで良く感じれるとはな。 #9、御姉様の出番が少ないだけでここまで良く感じれるとは。 #10、リフとソロ、イントロは良かったのになぁ。 #11、つまらな過ぎて、何を書いたらいいのかすら思いつきません。 #12、Live In Paris. #13、Live In Paris.
4th 以来、Angela 御姉様 の Vo が苦手で買っていなかったが、やはりそれから何も変わることなく・・・。Michael Amott の “本来なら哀愁漂いまくりな” ソロも全く訴えかけてこない。作曲能力が枯渇したのか、Angela 御姉様に吸い取られてるのか判らないが、そろそろ御姉様との決別・・・いや、せめて棒読みをやめてくれればね。御姉様は好きだけど、御姉様の唄は好きじゃないってのが今日も、明日も、明後日も・・・。
評価:3
AVENGED SEVENFOLD / City of Evil
Release : 2005
Label : Warner
メロディック・メタル不毛の地アメリカより現れたメロディック・メタル・パンク・メロコア・ロックバンド AVENGED SEVENFOLD の 3rd アルバム。
#1、マイナーキーのイントロがなかなか好印象。ヴァースからブリッジにかけては GUNS N’ ROSES の影響が伺える。ギターソロも HELLOWEEN !? なツインリード。最後の転調も美味しい。 #2、メロコア要素が強い曲だが、若干 METALLICA 風のアプローチも見られる。 #3、微妙にパンクっぽくもあって、展開も複雑で聴きごたえがあっていいね。 #4、ありゃ、これはまた GUNS N’ ROSES 的な。いろんな音楽性のごちゃまぜだけど、面白いわ。 #5、IRON MAIDEN というよりはメロスピ? んー違うな。ごちゃまぜ過ぎてジャンルが特定できないな (笑) #6、GUNS N’ ROSES を彷彿とさせるバラード。湿った感じが好印象。 #7、隠し味風に入ってるピアノがいいね。アメリカ産とは思えない程カッコいいリフも Good! 後半アコースティックになるのもいいね。でもまぁ、器用だねこいつら・・・。 #8、後半何故かシンフォニック・ロックになるんですが・・・。ほんとに、楽しませてくれるなぁ。 #9、なんですか、このプログレッシヴな展開は。でもやっぱ最後のシンフォパートがいいねぇ。 #10、瞬間的に QUEEN を感じるな。唄メロがちょい弱いか。 #11、哀愁を振りまくイントロから一気に IRON MAIDEN 型のリフがきた時は不覚にも手と頭が反応しちまった。シンガロンングを誘うキャッチーな唄メロが堪んねぇー。ヲーヲーコーラスもいいね。
各界の大物の影響をとにかく受けました、みたいな音楽性。一言で表現するのは難しい。IRON MAIDEN を下地において、パンク、メロコア風味を付け加えていったと言うのが合うだろうか。メタル独特の重みは感じられないが、メタルも聴くけど疾走パンクも好きなんですって人にはいいかも。ただ、HR/HM を幅広く聴いてないと微妙かもな。あぁ・・・これならアメリカで売れるのも納得できるわ。
評価:79
AXENSTAR / The Inquisition
Release : 2005
Label : King
劣化版 SONATA ARCTICA 。その印象を破れるかが勝負の AXENSTAR の 3rd アルバム。
#1、ジャケ絵みたいに何か燃やしてるのかと。妙にキャッチーなイントロが終わって聴こえてくるのは紛れもなくあの特徴的な歌い回し。てか、厳しすぎる。 #2、すいません。なんですかコレは。劣化度が高くなってる気がするよ。唄メロの煮え切らなさが前作、前々作を上回ってます。 #3、俺の好みが変わってきてるのかな?全然ダメなんすけど。特にピッチが揺れまくるキーボードとか。リズムチェンジとかやり切れてない気がするし。 #4、こんなんでいいのか?と聴きたい。なんだこのやりきれない旋律の数々は・・・。 #5、キャッチーなリフに少し安心したのも束の間。悪夢が見えた。こんなんでいいのか?(2回目) #6、なんですか?これ。 #7、なかなかキャッチーで聴きやすいメロディだが、1曲聴き通すのがこんなにも辛い事だったなんて、思いもしなかった。なんで7分もあんの?これ。 #8、もう少しメロディ全体を練り込む必要がありそうだね。 #9、厳し過ぎる。北欧はこういうのが流行ってるのか? #10、テンポ上げて疾走させれば日本で受けるとでも思ってるのか?
1st、2ndで 劣化した SONATA ARCTICA とか言われてた頃が懐かしい。SONATA ARCTICA の劣化版ではなくなった。それは事実。ただそれだけだ。結局彼らが SONATA ARCTICA の亡霊に囚われていると思い込むほかにどう思えばいいのだろうか?たぶん、自分達が進むべき方向性が見えてきてないんだろうね。そして、何故か帯に書かれた 劇メロ の3文字。劇的なメロディか・・・。どの曲のどのへんが劇的なのか、誰か俺に教えてください。
評価:5
BIOMECHANICAL / The Empires of the Worlds
Release : 2005
Label : Soundholic
BALANCE OF POWER でも頑張っている Jon K 率いる BIOMECHANICAL の 2nd アルバム。
#1、爆発音から脅威のテンションで発動し、イントロから狂気の舞を奏でるギターが凄い。、SLAYER 譲りのリフ。なんと言ってもハイテンションな Vo 。これにつきる #2、Rob Halford みたいだ。Vo は上手いしいいが、曲が難解かつ面白くないかな。 #3、#2 に同じ。 #4、中間に入る暗黒系ストリングスがいいね。ただ、それ以外は他の曲と同じ印象。 #5、ミドルを持って来るもいまいちインパクトに欠けるかな。 #6、中間のオケアレンジがいい。それだけ。 #7、唄メロは悪くないんだけど、どうも煮え切らないんだよな。 #8、これはイイ。まさに悪霊とのバトルを描いたかのような緊迫感。堪らん。ベースソロもいいね。 #9、ブリッジの唄メロ、ソリッド感はいいけど、単調すぎるリフは少々考え物。 #10、ここまで聴くと披露が溜まってきますね。ギターソロは凄くいいんだけど。 #11、この曲から組曲形式。緊張感漂うオケアレンジが素晴らしい。鳥肌がたった。 #12、インスト。 #13、クワイアが美味しい。これはイイ。シンフォニックデスラッシュの理想系。ここまでやってくれると嬉しいね。 #14、泣き叫ぶかのようなVo、終始攻撃的なリフ、動きに動くベース。これはベストチューンかな。
キーボードアレンジが妙に目立って面白い。ただ、アルバムを聴き通す時に途中で飽きてしまう。よくある同じような曲を淡々と並べているグラインドコア系に近い。しかも各曲が難解。もう少し唄メロに緩急を付ければ聴きやすくなるだろうし今後に期待か。デス声とハイトーンを巧みに使い分けているのはいい、でも裏返すとそれだけなんで唄い方にも多少の捻りが欲しいかな。曲単体で聴けばどれも素晴らしい出来だけに少々残念ではある。
評価:77
BLITZKRIEG / Sins & Greed
Release : 2005
Label : Metalnation
英国産ベテラン・メタルバンド BLITZKRIEG の 7th アルバム。
#1、笑えるイントロと Woo.. Woo.. な B メロ が面白い。だが、ギリギリ聴けるって程度。 #2、初期の JUDAS PRIEST を彷彿とさせる。 #3、ラストのシャウトが凄いな。曲はつまらんけど。 #4、モロ 80’s な曲。 #5、硬派なリフがある意味好印象。未だにコレ系のリフを書いてくれるってのは評価に値するね。 #6、唄メロがつまらな過ぎだが、リフとソロがカッコ良すぎ。 #7、よくあるパワーバラード。煮え切らないよ、メロディが。 #8、インスト。 #9、これまた、唄メロはアレだがギターが素晴らしい。 #10、ギターのセンスに脱帽。唄メロはどうにかならないのか・・・。 #11、唄メロで曲が台無しになってるいい例。 #12、JUDAS PRIEST のカバー。アコーステックな曲がシークレットトラックで入ってます。
80’s NWOBHM を体現してる。ギターのセンスに唄メロがついていってないのが残念なところ。でも、今時こういう NWOBHM を引き継ぐバンドって少ないから、地道に活動は続けて欲しい気もする。Vo を Michael Vescera 辺りにしたらいいんじゃないかな、と思ったら Brian Ross (V) が中心人物なのね・・・。
評価:33
BON JOVI / Have A Nice Day
Release : 2005
Label : Universal
2枚目大スター Jon Bon Jovi 率いる BON JOVI の 9th アルバム。
#1、名曲、It’s My Life と Everyday を足して 2 で割ったような曲。 #2、リフやAメロが極端につまらないものの、サビは期待通りにメロディアスさが出てる。 #3、もう1つ何かが欲しい。 #4、アップテンポな曲。万人受けしそうだ。 #5、好感の持てるかっこいいリフ。スピード感があって良い。アルバム中一番ハードロックしてる曲。 #6、特に面白みのないバラード。 #7、単調なコードを叩くだけのピアノがもどかしいミディアムテンポの曲。 #8、これまたアップテンポで楽しませてくれる。 #9、退屈。 #10、そろそろネタがつきてるんだろうな。 #11、唄メロが煮え切らない。 #12、哀愁のあるコード進行が良いイントロとメロディアスなサビがよかです。 #13、フックの効いたメロディが斬新さを出してて良い。 #14、他の駄曲よりはマシなんだが、どうしてこうなるんだろう。特にAメロ。サビメロも単純すぎる。 #15、もうメロディのネタがないんだろうね。唄メロが煮え切らないとか、そういうレベルじゃない。
全体的に唄メロの魅力が薄すぎる。もともとリフやソロとかが表に出るバンドじゃないんだから、唄メロをもっとしっかり作らないとね。曲数もちょっと多いかな。1つの曲にもっと時間をかけるべきだったのかもね。
評価:40
BRUCE DICKINSON / Tyranny of Souls
Release : 2005
Label : Victor
IRON MAIDEN のフロントマン、Bruce Dickinson の7年ぶりのソロ 6th アルバム。
#1、意味不明な効果音をバックでアカペラ。ぬるい。 #2、バッキングのオカズメロが美味しいね。ギターがいい仕事してる。 #3、JUDAS PRIEST の曲で Bruce が唄うとこんな感じになるんだろうな。っていう曲。 #4、硬めのスネアが気に入らない。それが他の曲よりもハッキリしちゃってる。メロディもちょっと煮え切らないね。 #5、アコースティックに、軽やかに聴かせる曲だが、Bruce の声質に似合わないんだよね。 #6、#5に同じ。 #7、サビメロが素晴らしい。ただ、良いのはサビだけ。 #8、歌詞は面白い。曲はつまらない。 #9、#3を遅くしてみました。みたいな。 #10、唄メロもつまんないし。よし、次(笑) #11、左の変なシンセ音が不快。
最初の3曲は良い。けど、後半ダレまくり。作曲を全て Roy Z に任せたのが原因だとしか。まぁ IRON MAIDEN の新譜よりはマシだと思うけど。
評価:47
CHILDREN OF BODOM / Are You Dead Yet?
Release : 2005
Label : Universal
メロディック・デスメタル王者の称号を欲しいがままにしている CHILDREN OF BODOM の 5th アルバム。
#1、単調なシンセから始まる、前作の正統派デスメタルの方向性を突き詰めたような曲。 #2、やはりシンプル。妙にアメリカを意識したサウンド。唄メロが前よりメロディアスな感じがするね。 #3、悪くないんだけど、まだまだ彼らはこんなもんじゃないと思う。 #4、モダンに攻め過ぎじゃなかろうか? Alexi は音楽性が変わるのは当たり前だと言ってはいたが・・・。 #5、正統的。ソロでしか登場のない Janne が悲しい。 #6、リフは今までどおりにカッコイイ。でもそれだけ。俺には魅力が判らない。 #7、ひたすら疑問の残る展開。確かにその辺のB級デスメタルバンドよりはいいのだが・・・。 #8、リレコしたらしいけど、どこか変わってるのかしらん。 #9、#8よりもC.O.Bってる。とりあえず、この曲が一番 3rd までのファンには受けるのではないだろうか? #10、BRITNEY SPEARS のカバー。ネタ。 #11、POISON のカバー。原曲を聴いた事がないので比較が出来ないが、これも食玩。
事前の情報からモダンになるだのの話もあった。レーベルがユニバーサルに変わった事もあり ( 意識してかどうかは判らないが ) 確実にアメリカ市場を狙ってきている。クラシカルな音が好きだったのにな・・・。
評価:32
CONCEPT / The Divine Cage
Release : 2005
Label : Soundholic
XaMetalian の聖地イタリアの、勿論 XaMetalic なバンド、CONCEPT の 2nd アルバム。
#1、しょぼいイメージが強いイタリアンメタルをそのまま表現したかのような曲。 #2、唄メロもアンサンブルも煮え切らない。迫力が皆無でマシーンみたいなドラムとか、もうダメポ。 #3、#2と同じく、そうとう煮え切らない。キーボードをキラキラさせればいいと思っているのか? #4、ひたすらハープシコードをキラキラさせるだけのアレンジに嫌気が差してきた。 #5、これはキーボードがストリングスで耳にいいね (笑) でも曲は大して・・・。 #6、女性 Vo はいいのだが・・・。激ショボなアレンジ、というか音色が。 #7、面白いリズムな曲だが、何がやりたいのか全く理解に困るドラムが不快。 #8、#7から、明らかに変な位置で繋がる。首を絞めながら唄ってるのかと思わせられる Vo、もうしんどいよ。 #9、メロディが弱く聴こえるのは Vo のせいか・・・。でも、全体的に何一つ面白いメロディがない。 #10、唄メロは聴けるものの、しょぼいヴァイオリンのアレンジのせいで、右がキツイ。 #11、メロディが煮え切らない。それにつきる。聴いていても一向に楽しめない。 #12、ボートラ。はっきり言ってあってもなくてもいい。
メロディがクサいかクサくないかなんてもはやレベルが上の話。確かにイタリアのB級らしく疾走している。Voも弱く線が細い(褒め?)てか、Vo聴こえません。ゲストの女性Voに声量で負けてます。唯一良かったのは全体的にベースが動いている事。 DGM でも活躍しているだけあって、それを上手く消化しているのだろう。しかし、それがこのアルバムのレベルを底上げする結果になっているかと言えば、無言を貫かねばならない。
評価:18
DARK TRANQUILLITY / Character
Release : 2005
Label : Toy’s Factory
前作で復活?を遂げた DARK TRANQUILLITY の 7th アルバム。
#1、前作にて生まれた名曲 The Treason Wall と似まくりのタム回しから始まる曲。 #2、リフが #1 と似てるので「ん?」な印象の曲。ストリングスでの装飾がなかったら厳しかったな。 #3、Michael Nicklasson のベース万歳。リフもメロディアスでいいね。途中のキーボもセンスいいよ。 #4、デスメタルの曲とは思えないほどにキャッチーなメロ。ドラムの金物捌きも素晴らしい。 #5、今作はキーボードが超いい仕事してる。この曲もキーボードがなかったら大したことない曲になってたろうな。 #6、モロ IRON MAIDEN 風のギターワークがいい。いやぁ、かっこいいわ。 #7、#6 と何が違うの? #8、キーボード素晴らしいよ。キーボードだけね(笑) #9、#8 に同じ。 #10、ギターは引き出しがなくなったのかな。ついついそう思ってしまう。 #11、いつものメランコリックな面が出ない。 #12、哀愁を撒き散らすデスメタルとはまさにコレ。あぁ、他の曲でもこれ級の哀愁が出てればなぁ。 #13、Chaos Seed Remix 。こういうのを普通に本編に絡ませてくればアルバム全体が面白くなるんだって。
今作は勢い重視で作ったのかな。パワー溢れるデスメタルアルバムだ。原点復帰したと言うほどではないが…。クリーントーンの使用率を増やしてくれるとメリハリが効いていいと思うんだけどね。何の為に Projector と Haven があったんだか。結構いいと思ったんだけどね、あの方向性も。
評価:59
DOUBLE-DEALER / Fate & Destiny
Release : 2005
Label : VAP
CONCERTO MOON の 島紀史 (g) と SABER TIGER の 下山武徳 (Vo) によるプロジェクトの 3rd アルバム。
#1、あれ? SILENT FORCE ? と思ってしまう切り込み方の Vo がアララって感じだけど、高揚感のあるサビメロは評価してもいいかと。モロ無修正クラスで Yngwie Malmsteen なギターソロはちょっとねー。 #2、印象的なメロディはあるものの、いまいちフックに欠ける。 #3、IRON MAIDEN / Aces High ですが何か? もうちょいサビメロに説得力があればねぇ。無理な早弾きに走ってないギターソロはいいね。 #4、これはどうしたもんか (笑) 最近の Yngwie 並に面白くないぞ。 #5、サビ裏のギター”だけ”はいいと思うよ。 #6、中間の耳休めなるかもしれないミドルテンポの曲だが、次の曲に行きたくなるのは何故なんだい? #7、バラード。左右に分けすぎな Vo がなんかイヤ。 #8、中間のドラムがいいね。 #9、ちょっと、こりゃどーしたもんか (笑) #10、こんなんでアルバムのラストを締めくくるのか。てか、ドラムの音が他と違っうのは気のせい? #11、ボーナストラック。おまけ。
島 と 下山 の実力は認めるが、果たしてそれが本当に上手くかみ合っているのか疑問ではある。俺には、お互いの個性が反発しちゃってるように聴こえるんだけど。某B誌のH氏の評価は果たして妥当なのか否かは判らないが、俺が Uli Jon Roth を崇拝するのと同じなんだろうね、きっと。
評価:26
DREAM THEATER / The Number of the Beast [Official Bootleg]
Release : 2005
Label : Ytsejam
002年10月24日にパリで収録された、DREAM THEATER の Official Bootleg 。( IRON MAIDEN / The Number Of The Beast をカバー )
彼らの演奏力、カバーの正確さについては、何も言う事はない。James JaBrie は Bruce Dickinson に似せた唄い方がキツそうだけどね。問題は “#5 Run To The Hills” のバック・コーラスだな (笑) Mike Portnoy と John Petrucci ・・・ライブだし致し方ないのは判っているが、これはちょっとな。
原曲が素晴らしいのは言わずと知れているが、中でも聴き所なのはジャズ風のアレンジが施された “#7 Gangland” だろう。あの疾走曲がこうも生まれ変わってしまうとは、と驚かされる。John Myung はと言うと、完璧すぎて逆に目立ってないな。本来なら一番目立たなきゃダメなのに(笑)
評価:70
DREAM THEATER / Octavarium
Release : 2005
Label : Warner
プログレ・メタルの王者 DREAM THEATER の 8th アルバム。
#1、前作の流れを組むかのようなダークな曲。ただ、あまりテクニカルな面は出さずに落ち着いた曲だと言る。その分唄メロが素晴らしい。 #2、James Labrie の名演が光る至高のバラード。本心を言うと、D・Tがここまで素晴らしいストレートなバラードを書くとは思っていなかった。 #3、#2から上手く曲調を引き継ぐ、ミドルチューン。彼ららしかぬ単調な曲だけど、唄メロ多くていいね。 #4、POPセンスが光りすぎて、ドリムシは一体どーしたんだ?とも思わせられる超ポップチューン。清々しくて良い。 #5、ギター、キーボソロが素晴らしいね。唄メロいいし。 #6、ダークでモダンな音作りだな。相変わらず唄メロがいいなぁ。 #7、10分超えの大曲。長さを感じさせないのはやはり彼らの凄みだろう。 #8、24分ジャストの超大曲。哀愁の満ち溢れる笛メロディ、もの悲しげなVoは凄く感情がこもってる。勿論唄メロは極上のものだ。てか、これまた全くと言っていいほど24分という長さを感じさせない。インストパートでも、Labrie の功績に答えているかの如く打ち出されるメロディは至高と言わざるを得ない。もう、ラストの展開といい・・・悶絶。しかもまた #1 に繋がっていくってのが・・・。
今作、James Labrie が積極的に作曲に参加するようになって、DREAM THEATER は生まれ変わった。それは、全曲で確認されているので聴いた人は判ると思うが、唄メロが聴きやすいという事。大曲以外、実にコンパクトにまとまっている事。そして何より唄パートが増えた事だ。この変化は本当に素晴らしいね。
評価:88
DREAMTALE / Difference
Release : 2005
Label : Marquee
前作では、ナヨ Vo の実力のなさに減衰したが、新 Vo に Jarkko Ahola なる人物を加え、再起を図る DREAMTALE の 3rd アルバム。
#1、モロに STRATOVARIUS を彷彿とさせるリフ。少々力み気味の Ahola さんには失笑だが、前作にあったつまらなさがなくなっている。 #2、強調されすぎなハープシコードが面白い (笑) サビでちょっとピッチが乱れる Vo にB級臭さを感じるが、恐らく所謂めろすぱさんは劇ツボな1曲だろう。 #3、Voの実力が垣間見れるA,Bメロがいいね、何ともいえない煮え切らなさがあるけど。 #4、#3 に同じ。中盤のベースソロはなくてもいいじゃないか・・・。 #5、スローテンポで聴かせるパワーバラード。退屈。 #6、明らかに SONATA ARCTICA じゃありませんか。凄いね。てか、Vo がルックス以外もうダメポ? な SONATA ARCTICA よりもかっこいいじゃない。 #7、Ahola さんにこれだけ声量があるなら、変にバックコーラス付けなくてもいいと思うけど。 #8、イントロの掴みはいいものの、その後の突進力に欠ける。 #9、シンセの使い方が EUROPE みたいだ。 #10、FREEDOM CALL ですか? キーボードの使い方がモロなんですが。
Vo が変わったおかげと、何か吹っ切れたようなコンポーズで前作の悪夢から脱出でしょうか。ミドルの曲はともかく疾走曲はいい。ちなみに Ahola さんですが、ちょい漢臭いけど滑らかな声質で、なかなか好み。ハイトーンの時にしゃがれるのが特にヨカデス。
評価:70
GALNERYUS / Advance to the Fall
Release : 2005
Label : VAP
我らが日本の期待のホープ。EDGUY のオープニングアクトも勤めた GALNERYUS の 2nd アルバム。ギタリストの Syu 曰く “X JAPANから始まったメタル人生の集大成” なんだってさ。
#1、インスト。緊迫感があって良い。 #2、X / 紅 みたい。最初のリバースシンバルが物語っている。ただ 1st と比べると唄メロが弱い気もする。 #3、#2 の終わりからいきなり雪崩れ込むから少々ビビった。ストリングスの音が安っぽい。 #4、ARCH ENEMY 的なギターが面白い。全員で暴れてる感じだな・・・。 #5、後ろのバック Vo の叫びがカッコイイね。DREAM THEATER を彷彿させるギターソロはなかなか決まってていい。 #6、ミドルのメロハー的な曲。YAMA-B の甘い声質が非常にマッチしている。 #7、インスト。これも何かを引用してると思うんだけどわからん。 #8、またかっこよく繋げなさる。 #9、イントロのストリングスが緊張感を与えてくれる。A-Bメロで感じられるモダンな雰囲気がいいかも。 #10、バラード。曲中の全てを支配する悲愴と哀愁。優しく駆け上がるギターがいいね。 #11、少々ありきたりな唄メロだな。ドラムフィルにもう少しの捻りがあれば面白かったと思う。 #12、アウトロ。彼ららしいメロディが終わりを告げる。 #13、限定版のみのボーナストラック。1st 路線の勢いを感じさせるプログレッシヴでキャッチーな佳曲。
前作で感じられた Vo の力みがなくなって、持ち前の甘いハイトーンが謙虚なく現れているのが一番の変化だろう。ギタープレイは、何回も録り直したというだけあって、そのエモーションは最高潮。まさかココまでだとは思っていなかったので驚きと同時に感銘を受けた。最後にドラムだが、金物系の使い方や音が、今まで聴いてきた HR/HM の中でもかなり好きじゃないタイプだ。
評価:58
GAMMA RAY / Majestic
Release : 2005
Label : Victor
バンドの15周年、そして4年振りにリリースされた威厳ある 8th アルバム。
#1、いつもの Kai Hansen 節のコード進行で親近感が沸くね。スローパートを生かした緻密なアレンジも良し。 #2、Henjo の曲だけど、これまた Wings Of Destiny、The Winged Horse に通じる曲で良い。前のめりなドラムも堪らん。 #3、少々モダンに責めてきたか・・・。それでも GAMMARAY 節が表現されている。 #4、Kai の18番。表打ちから何気なく裏打ちに変えるトコロがお洒落じゃない? #5、GAMMA RAY 節を維持しつつもモダンな方向性にある曲。ハイトーンシャウトの伸びを維持できない Kai が・・・。 #6、タイトル連呼系の曲。サビでテンポアップするのがいいね。それを引き立ててるBメロもいい。 #7、#6 と同じく Daniel の曲。ギターは Henjo のアイディアが多いかな・・・。 #8、Kai 節炸裂のリフ。面白いリズムなAメロがいいね。凄まじい程に妖艶なサビメロも素晴らしい。 #9、メロディアスなサビメロが印象深い曲。随所で聴ける Kai らしさが感じられるメロディが心地よい。 #10、Henjo 節炸裂。と言うか、得意なコード進行なのだろう。Henjo 流ネオクラシカルって感じ。 #11、Bonus Track。ギャグでしょう。きっと。サビが JUDAS PRIEST / Jawbreaker なのはいいとして・・・(いいのか / 笑)。
前作の正統派路線を維持しつつも 4 – 6th のセンスを持ち合わせたという、なんとも素晴らしい内容のアルバムとなった。ただ、モダンな線を追加した為か楽曲の即効性は薄れてしまったように思える。これで「アーライ」があれば +4 点したんだけどね。
評価:86
GRAVE DIGGER / The Last Supper
Release : 2005
Label : Soundholic
ドイツの老舗メタル・バンド GRAVE DIGGER の 12th アルバム。活動、長いねぇ。
#1、幻想的なインスト。女性コーラス隊が不気味。 #2、#1 から上手くピアノで繋がる。硬さが増した BLIND GUARDIAN みたい。 #3、典型的正統派メタルチューン。サビのメロディアスさをもっと生かした A, Bメロならねぇ。 #4、こういうのを IRON MAIDEN が演れば名曲になるんだよな。 #5、JUDAS PRIEST でも同じようなイントロがあったな。相変わらず唄メロの引き出しが乏しいのね。 #6、これも、どっかで聴いた事のあるようなリフだ。まぁ、かっこいいって言えばそうなんだけど #7、退屈なミドルテンポの曲。ギターソロのコード進行はいいと思う。 #8、リフがマジカッケー。なんて思ったらやっぱ唄メロが弱い。 #9、唄メロをどうにかしてくれ。 #10、この曲は唄メロがメロディアスでいいね。スピード感もあるし。ギターソロもいい。 #11、判りやすいサビが高感度高し。でも、あと一歩踏み込んでくれよ~って感じっすな。 #12、最後、唄メロ裏で頑張ってるギターがいいね。 #13、ボートラ。つまらない。 #14、ボートラ。
リフがいくら良くても肝心の唄メロが弱すぎる。歴史のあるバンドだし、今更あれこれ言うのもなんだけど、リフと同じくらい唄メロが充実すればそうとういい曲が出来ると思うんだよね。
評価:29
HAWAIIAN6 / Beginnings
Release : 2005
Label : Pizza of Death
国産パンクバンド。その中でも特に HR/HM に通じるものがある “らしい” HAWAIIAN6 の 2nd アルバム。
#1、疾走感を予感させるイントロから見事なスネア裏打ち疾走。メロディは聴き易くて良い。 #2、これはメタルですよね。確かにメタルというには軽いのだが、疾走しすぎじゃないのか。 #3、疾走感もさることながら唄メロが非常にいい。サビメロを期待通りにテンポダウンさせるのが○。 #4、パンク/メロコアっぽいメロディ。メタル臭はあんましない。 #5、サビ直前のシャウトがいいね。これも他の曲より軽い感じ。 #6、疾走しすぎ(笑) サビがちょっと速すぎるかも。DRAGONFORCE 級のテンポだよ・・・・・・。 #7、表打ちが心地よい曲だね。メロディもいいし、これベストチューンかも。 #8、あら。よくあるパンクになった。GREENDAY とか OFFSPRING みたいって言えばあってるかな? #9、遅めに始まるけど結局疾走するのか。 #10、メロディがちょっと弱いかな。ここまで聴き通してくるとマンネリ感が見えてくる。 #11、流石に最後は疾走させなかったか。これもよくあるパンクっぽい。
HR/HM 視点から見ても悪くない。けど、一番長い曲で 3:15 しかない。パンクがそういう方向性を持っているのかどうかは良く知らないのでなんとも言えないが、一曲くらい5分くらいの曲が欲しいところ。11曲で計31分っていうのも不満が残る。後はまぁ、バラード一曲入れるとかね。
評価:31
HEED / The Call
Release : 2005
Label : Marquee
Daniel Heiman (ex-LOST HORIZON) 率いる HEED の 1st アルバム。
#1:インストSE。 #2:ダークでスローな正統派 Metal 。 #3:キャッチーなサビメロが印象深い曲。サビ以外の唄メロが弱いのが惜しい。 #4:キラーチューン。一切隙がない。素晴らしい超音波ハイトーンも聴ける。Fredrik Olsson のコンパクトながら起承転結の効いたソロもいいね。 #5:唄メロが惜しい。 #6:#5 bに同じ。 #7:煮え切らない。ギターソロは結構いいんだけどね。 #8:#3 と同じくサビメロは文句なしにいいんだけど・・・。 #9:全体的に掛かってるエフェクトで損してるもったいない曲。アルバム1カッコイイリフもこれじゃぁね。 #10:退屈。 #11:Daniel の甘い中音域の歌声が聴ける。 #12:HR/HM の数あるバラードの中でもトップクラスに位置するであろう素晴らしい曲。 #13:シークレットトラックで入ってるデス・メタルみたいな曲が気になる・・・。
09年現在、活動停止してしまったのが残念でならない。#4 みたいな曲を量産してくれること願ってたし、2nd の曲になるはずだった Demo の出来も非常に良かったんだけどね。Daniel は Tim ‘Ripper’ Owens と並んぶ新世紀最高クラスの Metal Singer だけにどんな形であれ頑張って欲しいね。
評価:51
HELLOWEEN / Mrs.God [Single]
Release : 2005
Label : Victor
ドイツが、HELLOWEEN の 11th アルバム “Keeper Of The Seven Keys – The Legacy -” からの先行 MCD。
#1、まず、やる気のない気の抜けたリフ、やりきれないA、Bメロがどうにもこうにも悪い意味で印象に残っちゃって。サビメロは I Want Out などを彷彿とさせるタイトル連呼型メロディだが、3分ないってふざけてませんか?新しいドラマーはUli Kuschの猿真似をするかのようにピンポイントでライドを使いますが、成りきれてないな。 #2、煮え切らないさ爆発のイントロがね。ついでに Kai “アーラィ” Hansen の猿真似をする Andi Deris が悲しい。結局 Markus もネタ切れなんでしょうか、メロディに新鮮味がなく面白くない。しかもタイトル連呼しすぎでしつこい感じがする。 #3、FREEDOM CALL で Sascha が感じてた事を唄ったのかな?所詮B面。悪いけど、これが本編に入らなくてヨカッタ。
新譜がどうなっているのか判らないが、是非、前キーパー2作のように長く聴けて尚且つ飽きる事ない名曲がたくさん入ったアルバムを作ってくれる事を心から願っているよ。そんで、HELLOWEENを崇拝するバンド達への新たな “Keeper Of The Seven Keysの壁” を作って貰いたいものだ。評価は、妥当な線。歌詞の印刷にミスがあるのもマイナス。よってコレはファンの為のコレクターズアイテム。
評価:0
HELLOWEEN / Keeper of the Seven Keys -The Legacy-
Release : 2005
Label : Victor
真の起死回生をはかるドイツの大御所 HELLOWEEN の11thアルバムにして、過去の傑作 Keeper of the Seven Keys の名を冠した作品。
[ DISC 1 ]
#1、1曲目にして13分の大曲。キャッチーなサビメロは悪くないものの “煮詰まりかけのおでん” のような印象。 アイディアのツギハギにしか聴こえないのが残念だ。 #2、聴き易い曲だが、1回聴けばいい感じ。曲としては前作のそれを遥かに上回っているのだが、この程度かという印象。 #3、いかにも Weikath が書きそうな曲。いかにも HELLOWEEN という感じ。Eagle Fly Free の手法を取りましたってのがみえみえなのはね。 #4、Dr. Stein を匂わせるイントロに失笑。これなら Mrs.God / Run のが”まだ”よかった。 #5、気の抜けたリフがいろいろな意味で好印象? 通して聴くと、この曲の位置合いが明確に理解できる。 #6、モロに Eagle Fly Free を意識した曲、これまた狙いすぎ。
[ DISC 2 ]
#1、11分超えの大曲。冒頭の Michael Kiske の歌唱が聴ける演出に悶絶 (笑) #2、Candice Night をフューチャーしたバラード。宝の持ち腐れとは正にこのこと。 #3、古典的なアプローチを見せる曲。今までの HELLOWEEN にはない斬新な感じでいいじゃない。 #4、遊び心満載のリフがいい感じ。けど、いいのはリフだけ。 #5、淡々と面白みのないメロディが繰り返される。駆け下がるギターフィルだけが取り柄か。 #6、サビメロは聴き易いキャッチーなメロ。 #7、EP、Mrs. God にも収録された曲。所詮はこの程度か。てか、本編のシメがこれかよ。 #8、Bonus Track 。
DISC1 はいい意味でのパワーメタル。DISC2 はメロディック・ハードロック。典型的なめろすぴキッズはDISC1で、俺みたいに王道めろすぴに飽き飽きしてる人にはDISC2だね。曲についてもちょい触れておくと、第一にキラーチューンがない。第二にドラムが単調で面白くない。(タイトではあるけど、もうちょっと凝ってもいいと思った。) 面白い演出はあったものの、あまり装飾がみられず、曲に差別感がない。耳休めになるような綺麗なバラードがない。1曲くらいすぐに覚えてしまいそうなメロディを持った曲が欲しかった。( I Want Out ,Power みたいな。)
評価:54
H.I.M. / Dark Light
Release : 2005
Label : Warner
フィンランドの中堅メタルバンド HIM の 5th アルバムにして日本デビュー盤。
#1、ピコピコシンセが妙に印象に残ってしまいそうな、ハードポップチューン。 #2、Aメロのキーボードアレンジが素晴らしく、さらにサビメロ~リフの流れも絶妙。 #3、日本人受けしそうな唄メロとリフが素晴らしい。思わず顔がにやけるわ、これ。 #4、Aメロのピアノを引きずってるよな・・・と思ったけど、そのアレンジが曲に最高にマッチする。 #5、暗闇の内から湧き出てくる優しさがそのまま表現されたかのよう。まさに Dark Light 。素晴らしい。最高。 #6、サビメロがカッコイイ。これでギターが単調すぎな点を除けば #3 に匹敵する曲になったと思うよ。 #7、感情を込めまくりなVoがいいねぇ。ただ、他の曲と比べるとちょっと見劣りするなぁ。 #8、#7に同じ。コード進行は凄くいいと思うけど、唄メロが少々弱いかな。 #9、#1同様に素晴らしい低音Voを披露する Ville Valo がいいね。サビで優しく唄うところも凄くいいよ。 #10、寂しさを感じるイントロのピアノが強力。Mige Amour (Ba) もいい仕事してるなぁ。 #11、典型的なハードロックナンバー。こういうのも出来るんだね。
同じ北欧で同じ音楽性にあると思われるのが THE RASMUS なわけだが、2005年のコレ系メタルを代表する素晴らしいアルバムだと思う。曲単位では圧倒的に THE RASMUS だけど、総合的には100%こっち。
評価:79
IRON MASK / Hordes of the Brave
Release : 2005
Label : Marquee
ベルギーの Yngwie、Dushan Petrossi が率いるバンド、IRON MASK の 2nd アルバム。Richard Andersson と Oliver Hartmann がゲスト参加。
#1、イントロが “STRATOVARIUS / Black Diamond” のコピー。粗く雑さが目立つソロはどうにかしてください。 #2、バスの連打とコーラスで軽すぎるサウンドを補っている。所詮はフォロワーの一角。本家には遠く及ばないな。 #3、通して聴く時の飛ばし候補。 #4、Oliver さん上手いわ。つか右のギター邪魔。歌詞にも Yngwie 効果が入ってんのか。 #5、本家を超える粗さが、悲しい。唄メロは Rising Force ね。誤魔化しきれてないっすよ。 #6、もうどうしちゃったの?ってな曲名ですね。サビメロだけいいね。 #7、ミドルテンポだし、ギターに粗さが目立たないほうなので良し。 #8、もう少し丁寧に弾いてくれ。メロディ自体は悪くないんだし。 #9、煮え切らないな、メロディが。 #10、後半に持って来るバラードにしては随分と力不足感の否めない曲だな。 #11、最後の最後につまらないものを持って来るな。
ただのコスプレイヤーに終わらないように祈っているよ。でも、ギターの粗ささえ気にならなければ、所謂ネオクラシカルな新人バンドのなかでは上位に来るんじゃないかな。Yngwie も今後ここまでやってくれそうもないし。
評価:26
JOHN PETRUCCI / Suspended Animation
Release : 2005
Label : Sound Mind Music
John Petrucci (Gt/DREAM THEATER) の 1st ソロ・アルバム。
重いリフにテクニカル且つメロウなメロディが乗る 6/8 の #1. Jaws of Life,明るいメロディと、そのまま DREAM THEATER の曲に使えそうな展開が美味しい #2. Glasgow Kiss,ドラムのサンプリングとギター・オーケストレーションで奏でる摩訶不思議な音世界が楽しめる #3. Tunnel Vision,美しく儚いメロディが心を打つ #4. Wishful Thinking,アルバム中、最も DREAM THEATER 風味が強い緊張感のあるソロが聴ける #5. Damage Control,いかにも「 Joe Satriani っぽいの書いてみたよ」って感じの #6. Curve,オリエンタルなメロディと後半のベース・ソロが堪らない #7. Lost Without You,VAI っぽさ全開の大曲 #8. Animate-Inanimate 。
あえてトリオ編成にこだわっただけあって、かなりギターを重ねてるな~という印象。バラード系の曲でも、どこもかしこもギター・オーケストレーションなので、キーボード・サウンドが恋しくなるという(笑)まぁ、それだけペト・サウンドが楽しめるわけでもあるのだが…。
しかし、そんなペト以上に Dave LaRue (b/STEVE MORSE BAND),Dave DiCenso (Ds/Berklee College of Music) 両氏が素晴らしいという…。
当時オフィシャル直販くらいしかまともな入手方法がなかったけど、今は Amazon でも買えるみたいだね。
評価:65
JUDAS PRIEST / Angel of Retribution
Release : 2005
Label : Sony
“JUDAS PRIEST に METAL GOD が復帰した” そして、その HR/HM の神がシーンに叩きつける 15th アルバム。
#1、美しいツインリードのソロから Rob Halford の超級スクリーム が放たれる。オーバーダブで唄メロがオクターヴ録音されているのが非常に気になるが、声が出ていないと聞いていたのでひとまず安心。不満なのはドラムパターンが単調なトコか。 #2、#1からの繋がりがアルバム、”Painkiller” や “Ram It Down” を彷彿させる。 #3、この曲はシングルとしても出た曲で、一風変わったモダンな曲。バラエティに富んだ内容じゃなきゃアルバムとしても面白くないし、いいアクセントにもなる曲だ。 #4、ミドルテンポで聴きこませる佳曲。優しく歌う Halford にも注目だ。 #5、ちょいと中だるみになってきたかと思う。要は、唄メロが弱いんだな。 #6、#2 と同じ方向性にある曲だが、こちらは少々優しい。 #7、過去の名曲、”死の国の彼方に” や “夜が来たりて” などを彷彿とさせる曲。 #8、スネア裏打ちで疾走してたら最高だったのに、と思わずにいられない。 #9、#7 の方が印象的で隠れてる感がある。まぁ短いし、次の大曲の繋ぎみたいなもんだね。 #10、#7 に匹敵する、いや確実にそれ以上の悶絶チューンをラストに持ってきましたよ。最初の2分の歪みはホント心地よい。
JUDAS PRIEST の名の下に Rob Halford が唄ってくれるだけで、内容云々ではなくこれ程嬉しいとはね・・・。内容も、典型的 JUDAS PRIEST TUNE で安心。
評価:90
JUDAS PRIEST / Rising in the East [Live DVD]
Release : 2005
Label : Warner
JUDAS PRIEST の 2005年 Angel of Retribution Tour の日本武道館公演を収録した LIVE DVD。邦題 : ライブアット武道館・・・。
Rob Halford の衰えが激しく、キー下げまくりだわ、床に倒れて死にそうだわ、ある意味散々な内容だが、JUDAS PRIEST の復活を記憶するためにもファンなら是非とも観ておきたい DVD だ。
The Hellion – Electric Eye という鋼鉄の黄金比から始まるライブ、そして過去の名曲の数々が ( 衰えてはいるものの ) 本来の Vo に唄われる事による感動。その全てがこの一枚の DISC に入っている。
涙で顔がクシャクシャになっているオヤジ達、声が出なくなるほどの歓声を送るオーディエンス。・・・等々。
いくら年月が過ぎ去りようとも、決して錆びれることのない Metal God = JUDAS PRIEST の魂がそこに刻まれている。
Rob、衰えているとは言っても、年の割にはかなり唄えてると思う。あの年でぶっ続けでコレだけ唄えりゃ十分神だよ。
黄金期のラインナップで観れるってのは嬉しい事だよね。次があったら、絶対に参戦しなくちゃ。( 生 Breaking The Law 観たら俺も号泣かも。 )
評価:80
KAMELOT / The Black Halo
Release : 2005
Label : King
KAMELOT の、前作の続編となるコンセプト・アルバム。7th。
#1、曲名にもあるように、いかにも “March” な曲。 #2、前作 “Farewell” の焼き直しか?それともリメイクか? #3、いつもと同じストリングスの展開が・・・。彼らの、この手の曲はもう飽きた。 #4、”Center of the Universe” に似てるな。 #5、工場っぽい廃墟で囚われた2人が歌っちゃう、みたいなインスト。 #6、壮大な展開を構築するも、もう少しストレートなメロディでもいいんじゃないかと。 #7、安っぽい雷の音源が×。スリリングなギターソロは聴き所か? #8、中間で “Center Of The Universe” と同じメロディが出てくる。こういう使い方は上手いと思うよ。 #9、前作の “Helena’s Theme” の続きみたいなもんか? #10、Bメロからサビにいくあたりのメロディ構築が上手い。うーん過去の名曲と比べるとアレだけど今作中随一のキラーチューンかな?クワイアもいい感じに盛り上げてるしね。 #11、#10 からの曲順がいい。でもイントロはモロに “The Fourth Legacy” 。 #12、ストリングスがどことなく聴いた事があるようなメロディだ。 #13、なんか良く判らないインスト。雪の上を走ってるような音だな。 #14、速いながらもバラードのような哀愁漂う唄メロ。本来ならミスマッチな所を見事なまでにハマらせてる。上手い。 #15、エピローグ。濡れ濡れ汁だくの Khan の歌唱が光る名演ですな。”Don’t You Cry” 以来の名バラードだ。 #16、同曲のピコピコ切り込みから始まるラジオエデットバージョン。折角いい感じにアルバムが終わるのに・・・。こんなボートラいらない。
次回作から普通の、曲を並べたアルバムを作るらしいので、”The Fourth Legacy” や “Don’t You Cry” 級の名曲が生まれる事を祈るのみ。
評価:70
LABYRINTH / Freeman
Release : 2005
Label : King
LABYRINTH 、メンバーチェンジを乗り越えて作られた前作。そんで、これは 5th アルバム。
#1、ジャケの内容を表現するかの様なイントロ。ダークだねぇ。怪しめなギターソロは聴き込めば好きになれそう。 #2、おっ、予想してた感じの曲だ。サビメロの微妙な飛翔感がなんとも煮え切らない。 #3、キーボードの左右に乱舞するピョロピョロがなけりゃ・・・。リフもメロディもなかなかいいのに。 #4、ROYAL HUNT みたいなキーボの使い方だな。中盤のトランスみたいなのはどうにかならんもんかな。 #5、煮え切らないな。Roberto Tiranti 渾身のウルトラファルセットも意味をなしてないし。 #6、これもね、メロディは悪くないんだけど、今ひとつ煮え切らない感じだ。 #7、#6と同じ。特に面白い箇所はない。 #8、HELLOWEEN の何の曲か思い出せないけどイントロが少し似てるな。 #9、ソフトシンセにすら入っている電話音が虚しすぎる。もっと良い音使えよと。てか、つまらないにも程がある。 #10、出だしは良いものの、それっきり。
このアルバムが、次作で大傑作を作る為のターニングポイントになるよう祈るのみ。
評価:25
LAST AUTUMN’S DREAM / Winter in Paradise
Release : 2005
Label : Marquee
Andy Malecek と Mikael Erlandsson 率いる LAST AUTUMN’S DREAM の 3rd アルバム。音質は改善されてます。
#1、ストリングスとピアノの綺麗なイントロから、叙情メロ炸裂のリフへの繋がりが素晴らしい佳曲。メロディもキャッチーで高感度は高い。 #2、シンセの使い方から 元FAIR WARNING 。他は特に面白みはないんだが。冬のスキー場とかだと合うかも。 #3、バラード。悪くないんだけど、もう少しソフトに唄ってくれればもっと良かったのかもね。 #4、Mikael のソロアルバムからのセルフカバー。 #5、判りやすいメロディなんだけどね。アレンジが単調でつまらん。 #6、日本のPOPバンド BEAGLE HAT のカバーらしい。原曲を聴いた事がないので比較できないが、QUEEN を彷彿とさせるコーラスが印象的。 #7、寒い夜にコタツに入ってるような微妙な温度を感じる曲。 #8、アルバムの中でも、特に目立つことなくひっそりとしてるバラード #9、80年代初頭をイメージさせるメロディがいい感じ。 #10、THE RUSMAS をちょっと明るみに出したような。またフェードアウトなんですね。 #11、ボートラ。
前作と比べると、音質も曲の質も上がっているので、”II” で落胆しちゃった人も安心していいと思う。
評価:56
MASTERPLAN / Aero Nautics
Release : 2005
Label : Marquee
前作で衝撃のデビューを果たした MASTERPLAN の 2nd アルバム。歌鬼 Jorn Lande がバンドに留まっているのも嬉しい限り(笑) ・・・だったが、2006年春に Jorn Lande 脱退。
#1、Roland の淡々としたバッキングがアレだけど・・・。唄メロも Jorn に合っていていいね。 #2、哀愁のある唄メロが魅力的。リフの笛が好きだな。Aメロのストリングスもいい感じ。 #3、”Heroes” を彷彿とさせるキャッチーな曲。アルバムに1曲、こういう曲を入れてくれるってのは好感もてるね。 #4、歌鬼のおかげでいい曲ではあるんだけど、このつまらないバッキングはどうにかならんものか。 #5、哀愁のあるソロはいいんだけど・・・。 Uli のドラムも、前作はあまり気にならなかったが、単調だな。 #6、怪しメロの映えるサビがいいね。流石、歌鬼。あ、これボートラ。 #7、哀愁HR。サビの哀愁が素晴らしい。 #8、唄メロがいいね。ただ、リズムが独特、っていうか、そんな独特なわけじゃないけど。 #9、なんとなく、風格が出てきたように思える。 #10、キャッチーなイントロが素晴らしい佳曲。 #11、名曲。是非、感動ものの歌詞と一緒にお楽しみ下さい。何回でもリピートして聴きたくなる曲。強いて言えば “MASTERPLAN 版 Keeper Of The Seven Keys“ サビメロで悶絶悶涙。 #12、ボートラ。
いい意味でサウンドが統一されてる。その為か一方的にしか聴こえないっていう欠点もあるわけだけど、良くまとまってるいいアルバムだと思う。メロディも Jorn Lande を想定したものになっていて、前作よりもバンドのケミストリーを感じるしね。音楽性はちょっと大人になりすぎちゃった感じもするけど、05年、胸を張ってオススメできる名盤だと思う。
評価:86
MICHELE LUPPI’S HEAVEN / Strive
Release : 2005
Label : King
VISION DIVINE の 3rd アルバムにて、脅威の歌唱力を見せ付けてくれた Michele Luppi のソロデビューアルバム。
#1、優しいメロディから極端に AOR タッチの曲に変わり、衝撃的ではあるが、なかなか。 #2、こう来たか。伸びのあるハイトーンも見事だね。ちょっと BACK STREET BOYS みたいかも。 #3、これはちょっとばかり厳しいな。折角いい声なんだし、エフェクトかけなきゃいいのに。 #4、唄メロを外部の人に作ってもらったほうがいいんじゃ・・・。 #5、ギターソロの入り方がステキです。そんなアコースティックな癒しです。はい。 #6、全体的にメロディがつまらな過ぎ。 #7、薄い。薄っぺらいんだよ。 #8、ディストーションの効いたギターの音が邪魔。そこがストリングスだったら名曲になったかもしれない。 #9、メロディがつまらない。最初と最後の SE は・・・。 #10、Vo のソロなんだし、もっと唄メロを練りこんだ方がいいんじゃないの? #11、蛇足のボートラ、其の壱。ミケーレ・ヘッピ。 #12、蛇足のボートラ、其の弐。ミケーレ・タッピ。 #13、蛇足のボートラ、其の参。ミケーレ・クッピ。 #14、蛇足のボートラ、其の四。ミケーレ・ソッピ。
「おっいいね!」って思えるのは1曲目の最初の30秒だけ。ってひとが多いような気がするのは気のせいでしょうか?で、本題ですが、ボートラはいりません。しかも4曲も入れる考えが理解できない。てか、もう少し全体的にメロディを練りこんだ方が良かったんじゃないかと思う。ボートラでの Vo は、確かに下手だけど、初期の Kai Hansen とか 普通声の Alexi Laiho よりは全然上手だと思うよ (笑)
評価:18
NOCTURNAL RITES / Grand Illusion
Release : 2005
Label : Victor
毎作捨て曲のない名盤を聴かせてくれるスウェーデン産メタルバンド、NOCTURNAL RITES の 7th アルバム。
#1、安定した演奏力と正統派メタルとして自信に満ちた演奏を聴かせてくれる。ソロ後の幻想的なフレーズも良い。 #2、Afterlife の頃を彷彿させるデジタル音が印象的。サビメロが堪らん。 #3、キャッチーで厳格の漂うリフが良い。サビに入る直前の駆け上がるストリングスが優雅なサビメロを一段と引き上げている。これは前半のハイライトだね。 #4、リズムの彩が上手く出ていて非常に楽しめる。それでいて彼らの色を失っていないのは素晴らしい事だ。 #5、キャッチーなBメロ~サビがいいね。ただ良いというだけでなく、全てのパートから違った感触を得られる。 #6、Jens Johansson や Kirstoffer Olivius がゲスト参加している。デスヴォイスが曲を一段高いところに持って行っているのは言うまでもない。元々ダークな曲が似合うバンドだったしね。 #7、聴き易いメロディが印象的な曲。#6のインパクトが強すぎて目立たない曲になってしまったようにも思える。 #8、#7 同様に非常にキャッチーなメロディ。聴いた瞬間に当アルバム内で一番キャッチーな曲だと思った。 #9、冷たさを感じるストリングスが印象的。リフも北欧の風を感じる。音楽性を変えてからこれ系の音を彼らから聴くのは久しぶりかも。 #10、アルバムのラストを飾るのに相応しい曲だといえる。面白い運びのギターソロも良い。 #11、単調だが、オーケストレーションが曲を引き立てている。ティンパニが連打させるってのはこのバンドで考えると凄く斬新だ。 #12、バス連打の曲。本編ではあまりないからボートラで入れたのかな。
前作ではストリングスやキーボードが活躍する場面が少なかった ( Key 奏者が脱退したのもその原因だろう ) 。しかし本作ではストリングスでの装飾が全編に渡って聴く事が出来る。これは昨年の EDGUY とのツアーでの経験がそうさせたのであろう。この成長は、ファンとして非常に嬉しい事だ。Shadowland,New World Messiah に続いて、またもや捨て曲なしの名盤を作ってしまった。
評価:90
陰陽座 / 臥龍點睛
Release : 2005
Label : King
古語和風コスプレバンド 陰陽座 の 6th アルバム。
#1、判りやすいメロディではあるが、黒猫 の出番が少ない・・・。 #2、POP直系のBメロ・サビも悪くはないが、どんどん商業的になっていくなぁ。 #3、Aメロが “DEEP PURPLE / Highway Star” モロパクリな点について。もう言う事はないわ。 #4、アニソン。冒頭の笛が大河ドラマで使われそうな感じで好き。Bメロが某曲に似てるらしい。 #5、なんでこんなにもPOPなのか。サビが最悪。いつもの古風さを感じるメロディはどうしたんだ。 #6、そんなに唄いたいんですか、瞬火 さん。リフもモロじゃないですか。コレ系飽きた。 #7、黒猫 の唄い方がやばい。でも曲がつまらん。サビメロとか、こんなもんか? #8、黒猫 作曲のメロスピ。典型的メロスピ進行なのが笑える。飛翔するサビメロが堪んねぇ。 #9、憂いを感じるメロディで義経の気持ちを描いている。メロディアスな唄メロがいいんだけどね。 #10、13分の大曲。瞬火のセリフパートで萎える。唄メロも判り易いが平淡。 #11、まさか陰陽座でこういう曲を聴く事になるとは。こういう情景描写は上手いんだけどね。 #12、定番と化したラストのはっちゃけ曲だが前作、前々作のと比べるとどうしても劣るか・・・。
前作も結構厳しかったが、今作はそれに増してポップ度が増している。しかも 瞬火 のパートが多い。まぁ一般人受けはいいんじゃない。メタル体質な俺には無理です。ベース兼ヴォーカルの人をdrf脱tgyふじこ退lp。全部黒猫が歌ってれば・・・と嘆くばかりの毎日。
評価:43
OPETH / Ghost Reveries
Release : 2005
Label : Roadrunner
スウェーデンのプログレッシヴ・ゴシック・メタルバンド、OPETH の、Per Wiberg ( SPIRITUAL BEGGARS ) を迎えて制作された 8th アルバム。
#1、恐怖感すら思わせるイントロから一気に切り込んでくる。アコースティックなスリリングさも感じさせる佳曲。 #2、絶妙のタイミングで入ってくるハモンドオルガンに悶絶。メロトロン的な音遣いも素晴らしい。しかも、そういった古典的なアプローチが妙に心地よく感じられる。 #3、どこか異世界に迷い込んだかのように錯覚させられる不思議なイントロが良い。後半の激烈なギターメロは思わずガッツポーズ。 #4、どこかアラビア風のイメージなイントロに、民族音楽風のリズムで楽しませてくれる。 #5、後半、裏メロを見事に奏でるベースに涎が・・・。この暗黒世界は他のどのバンドにも作れないだろうな。 #6、左の伴奏と右からのギターメロが、聴き手の脳内を制圧するかのごとくに構築する哀愁のメロディが、どんどんと “OPETH World” に引き込んでくれる。 #7、これまた絶妙なタイミングで登場するキーボードがやばい。バンドサウンドが消えて、キーボードソロになるところなんて、サブリミナル効果でも入ってんじゃないか?と思うほどに陰鬱になってくる。 #8、アルバムを締めくくるエンディングみたいなイメージ。ホラー映画のエンディングに合いそうだな。
ロードランナーに移籍して、サウンドがそれ系っぽくなっちゃのか・・・と思った人は全く心配はいらない。従来通りのサウンドだよ。
評価:77
PLACE VENDOME / Place Vendome
Release : 2005
Label : Marquee
伝説の Singer Michael Kiske の為に Dennis Ward ら面々が作り上げた AOR プロジェクト。1st アルバム。
#1、AORというよりはメタル(笑) #2、メロハータイプだね。爽やかなサビメロが素晴らしい。ストリングスも唄メロを上手く引き上げている。ピアノのちょっとしたアクセントも上手いね。#3、優しい唄メロが光る佳曲。キャッチーなギターソロも聴き所だね。 #4、FAIR WARNING のようなキーボードが聴ける哀愁 ROCK 。#5、綺麗なキーボメロが定位を駆け巡るイントロがいいね。 #6、軽快なアップテンポの曲。文句のつけようがない。サビメロも最高。名曲!名演!これを、どれだけ待ったことか。 #7、優しさに溢れたバラード。細かなアレンジも素晴らしいよ。 #8、曲順が素晴らしいね。思わず顔がにやけてしまう。いいねぇ。Kiske いいよ。 #9、魔法のじゅうたんの歌。どこかで聴いた事のあるような唄メロ。まぁいいか。Voが最高だし。 #10、美しいピアノメロに彩られた冒頭が良い。Kiske本人も後のインタビューで言っていた事だが、ギターがヘヴィすぎるな。 #11、昔はダークな内容でも楽しそうに唄っちゃう感があったけど、これは良い感じに唄えてるね。
ギターが Heavy じゃないだとか、音が軽いとか、そういう稚拙なレベルで語る以前の話で、俺は貴方の歌声が聴きたかったんだ。ジャンルなんて何でもいい、”Michael Kiske”の歌声が聴けるだけで幸せだ。そういう力があるんだよ、彼の声にはね。だからあれこれ言う前に Kiske に “ありがとう” と言いたい。
確かに、HELLOWEEN を代表するような Heavy Metal を唄ってくれれば嬉しいに決まってる。METAL 好きなら誰もがそれを求めているだろうしね。でも、それを彼自身が望んでいなければ、きっと良いものにはならないだろう。どういった形式であれ、ファンなら唄ってくれただけで嬉しいんだよ。
評価:89
PRIMAL FEAR / Seven Seals
Release : 2005
Label : Victor
JUDAS PRIEST の魂を継承し、正統派 HM 街道を凄い勢いで突っ走る PRIMAL FEAR の 6th アルバム。
#1、前作の1曲目、 Metal Is Forever と比べると、随分大人しくなったなぁ、という印象。ジャーマンメタルらしい聴き易いメロディが良い。サビ裏のギターメロもいいね。 #2、いつも通りの JUDAS PRIEST 的なアルバム展開だね。”EDGUY / Down To The Devil” にも激似。 #3、哀愁すら感じられるスローテンポの佳曲。エモーショナルな Ralf の歌唱が堪らん。 #4、バス連打に頼らずに疾走感を生み出している点は高評価に値するわ。ギターソロもカッコイイ。 #5、#1と同様に、正統派HMとジャーマン独特のキャッチーさを兼ね備えた良曲。 #6、これも、モロ JUDAS PRIEST だなぁ。それを上手く PRIMAL FEAR 節で表現しているあたりは、素晴らしいの一言だ。 #7、サビメロが超キャッチー。IRON MAIDEN 風のギターメロが美味し過ぎ。 #8、短くて単調な展開なんだけど、このバンドの良い部分を上手に引き出しているいい曲だね。 #9、イントロのキャッチーなギターメロにガッツポーズ。けど、サビが面白みにかけるかな。 #10、アルバムのラストを締める優しいメロを配した曲。少々終わり方のインパクトに欠けるか・・・。 #11、本編に入っていても全然おかしくない。バッキングが単調すぎるが、まぁボートラだし。
Ralf の低音もだいぶ板についてきた。アルバムを重ねるごとに Rob Halford に近づいているなぁ。曲はいつも通りで、ファンなら安心して聴ける内容だ。ただ、いつまでもルーツ丸出しでいるのはどうかと思う部分もあるけどね。
評価:74
ROB ROCK / Holy Hell
Release : 2005
Label : Victor
“Mr.Melodic Metal Voice” の称号を欲しいがままにいている、かどうか知りませんが、そんな Rob Rock の 3rd アルバム。
#1、いきなり始まったんでビビリました。どこかで聴いた事のあるメロディだなぁ。 #2、唄メロ、適当に書いたろ。単調すぎ。Vocalist のソロ作なんだからさ。 #3、イントロからしてカッコイイ。高揚感全開のサビメロもおいし過ぎ。 #4、唄メロがキャッチーでいい。リフもいい。ソロもいい。3拍子そろってるわ。こりゃ。 #5、サビでのスクリームが素晴らしい。メロディは大したことないのに。 #6、IMPELLITTERI 時代のセルフカバー。まぁ、もともと名曲なわけだし。今更言う事はないな。 #7、バッキングが単調で面白くない。唄メロも煮え切らなくなってきた。・・・中だるみか。 #8、左右に揺れまくる&キャッチーなギターソロはいいね。 #9、Tobias Sammet (EDGUY) をゲスト迎えて、ABBA の名曲を。元々この曲は個人的に大好きな曲。やばいやばい。悶絶。・・・もう、これ反則。 #10、Gus G がゲストで弾いてますデス。それよりも、後半のスーパーハイトーンの方が耳に残ります。 #11、Roy Z が好きそうなリフですね。まぁボートラだし。大目に見てあげようか。 #12、エモーショナルなイントロに惹かれるバラード。昨年亡くなった彼の父に捧げた曲。いい曲だね。 #13、Alternative Mix だって。ギターの歪みが #6 より強いみたい。 #14、これも Alternative Mix 。最初の効果音が微妙に違う。
ドラムが BRUCE DICKINSON / Tyranny Of Souls と同じ音じゃん。それに、曲数多すぎて、1枚聴き通すのに時間が掛かる!ボートラがなければ時間的にちょうど良かったか。まぁ、でもね(俺個人が)悶絶必死のスーパーカバー曲 #9 とメロディック・メタラー汁濁必須な #3 の功績は大きいよ。
評価:75
ROYAL HUNT / Paper Blood
Release : 2005
Label : Marquee
Andre Andersen 率いる ROYAL HUNT の 8th アルバム。
#1、イントロがいいね。てか、相変わらずタイトル連呼か。 #2、どこかで聴いた事があるような唄メロだな。 #3、Andre Andersen が弾きまくるインスト。 #4、キャッチーなサビが美味しいね。クラシカルなソロを聴かせてくれる Marcus Jidell もいいね。 #5、地味。退屈。唄メロがつまらなすぎ。 #6、Andre Andersen が弾きまくるインスト。 #7、サビの哀愁漂うメロディがいいね。ジャズっぽいピアノソロもなかなか。 #8、Aメロ、Bメロはいいが、サビがつまらない。 #9、退屈だが哀愁のあるバラード。”Epilogue” っぽいアレンジはワザとかな? #10、面白みの皆無なインスト。 #11、”Paradox” 収録の同曲のアコースティック・バージョン。後半以外あんま変わってないな。
( 仕方ないことだが ) 全盛期と比べ物にならないほどパワーダウンしてしまった John West が・・・。そのせいなのかどうか知らないが、インスト多いね。新加入の Marcus Jidell さんはそれなりにいい仕事してると思いますです。
評価:35
ROYAL HUNT / 2006
Release : 2006
Label : Marquee
Andre Andersen 率いる ROYAL HUNT のロシア Saint Petersburg 公演を収録したライブ・アルバム & DVD 。
– CD –
今までの集大成にもとれる選曲が素晴らしいのは言うまでもないな。病み上がりとは言え、なかなかのパフォーマンスをしている John West は相変わらず流石の一言。新加入の Marcus Jidell (Gt) はちょいブルース気味ながらもネオクラシカルな雰囲気を巧く作っていると思う。ドラムが多少走ってるような気がするが、気のせいかな・・・。ま、音を聴く限りはなんら問題ないね。
– DVD –
ここからは映像の方。
ロシアの法律なのか、席がある会場だからなのか、オーディエンスが座ってる・・・ ( 立ち上がってる人もいるけどね ) 。座って手を上げてメロイックサインはある意味異様にも見える。それと、バンドの要 Andre Andersen がカーテンの裏に隠れてしまっている。これじゃ客は見えないんじゃないか・・・。ドラムも左隅でなんだかなぁ。そんなこんなで映像的な魅力は個人的に皆無だったわけで・・・。そんな俺の目は真ん中後ろでコーラス担当をしていた美人女性 Vo Maria MacTurk の腰クネクネ具合 ( 勿論コーラスも ) にすっかり魅了されていました (汗)
個人的には CD Version を推すが、映像狂の人や熱狂的ファンは DVD も買いかな。まぁ、会場の状態を除けば、凄くいいショウだったと思う。John West がラストの曲 2-#08. Epilogue の時に “この曲はみんな立って唄ってくれ” みたいな事を言ってるのがちょっと悲しかったり・・・。
評価:60
SERPENT / Cradle of Insanity
Release : 2005
Label : Soundholic
わが国日本、GALNERYUS や BLOOD STAIN CHILD と同様、関西より現れた Death Metal Band SERPENT の 1st アルバム。
#1、エフェクトかけた奇声がギュワギュワ。メロディアスなリフが印象的なインスト。 #2、キーボードがコード弾きであまり目だってないんだが、それが少し残念だったり。 #3、ピアノがいい感じで入ってくるところは X からの影響を感じる。 #4、個人的にはもう少しピアノを乱舞させてもいいかと・・・。 #5、ミドルでも聴かせてくれる。上手いね。 #6、サンプルを聴いて、当作品の購入を100%決定付けた曲ですが、アルバム随一の曲を公開したSOUNDHOLIC・・・。 #7、リフのリズムが特徴的でいい。そこから派生するギターソロはもう涙。 #8、激しい定位の移り変わりにちょっと戸惑ったが、彼らの命とも言える泣きは健在。 #9、イントロ音符運びが#8に似てる為か曲間の繋がりを意識したのかな、と思った。 #10、ピアノを、もう少し幅広で使ったほうがいいような気もする。フェードアウトでの終わらせ方も飽きる。
女々しいメロディがちょっとな。それと、音質が宅録みたいなのは厳しいと思います。
評価:27
SHAAMAN / Reason
Release : 2005
Label : Victor
Andre Matos 率いるブラジルの至宝 SHAAMAN ( 法的問題で改名 ) の 2nd アルバム。
#1、聴こえるのは前作までの様な溢れんばかりの民謡調をシンフォニックなアレンジで包んだ楽曲ではない。ギターが重要視されている感覚だが、前作と同じくエモーショナルなのは変わらない事実。 #2、前作の印象を微かながら受け継ぐ。多少なり VIRGO の影響も伺える。 #3、SISTERS OF MERCY のカバー。バンド名とうまく同調した曲で、怪しく、幻想的でもある。 #4、至高のバラード。SHAAMAN のバラードとしても最高峰。オケは流石の一言。ここまで切なさを表現できるのは素晴らしい。 #5、怪しく暗い。それでいて切なく激しい。ピアノが喜怒哀楽を作っているのが彼ららしい。 #6、イントロの効果音は何だろう?妙にゴシックな印象を受ける。演奏面、オーケストレーションは完璧。 #7、ドラがいいね。#2 と同系列の曲なので通して聴いていると飽きてくるかもしれない。 #8、Bメロのメロディアスな面、サビのダークな雰囲気が最高潮の化学反応を起こし、ギターソロ前のブレイクも “X JAPAN / Silent Jealousy” を彷彿とさせる展開。 #9、リフが凄くメロディアスで心地いいのだけど、、メロスパー的観点から見るとスピードが足りないのかも。 #10、バラードかと思いきや激しくなったり、優しかったりプログレッシヴな曲。最後、一連の物語を締めくくるように静かな足音と扉を閉めるような音が聞こえるのがいいね。
ゴシカルな曲調に綿密なアレンジが絡みつく楽曲たちは、まさにバンド名を体現しているかのようで素晴らしい。ただ、前作の “Pride” の様なパーティーチューンが1曲くらい欲しかったかも。
評価:87
STARBREAKER / Starbreaker
Release : 2005
Label : King
TNT の Tony Harnell, LAST TRIBE の Magnus Karlsson 率いる多国籍メロハーバンドの 1st アルバム。
#1、なんとも言えない変なリズムが面白いイントロ、その後爽やかに入ってくる Tony いいねぇ。 #2、キャッチーなリフがいい感じ。唄メロも覚えやすくていい。 #3、古典的なサビメロがかっこいい佳曲。 #4、IRON MAIDEN / Aces High を彷彿とさせるイントロがいいね。 #5、綺麗なピアノメロが印象的なパワーバラード。 #6、唄メロはかっこいいけど、あと一歩って感じ。 #7、ちょいモダンな曲作りなミドルテンポチューン。 #8、かっこいいハードロックな事は確かなんだけど。なにかが足りない。 #9、冒頭のピアノメロが STRATOVARIUS / Maniac Dance 、こっちが先なんでなんとも。 #10、唄メロがもう少し判りやすいといいのかな。 #11、Magnus Karlsson が面白い程弾きまくるインスト。 #12、哀愁のあるキーボードメロが堪らないイントロが素晴らしい。 #13、同曲のアコースティックバージョン。こっちのが俺の好みだなぁ。
最初の方はいいんだけど、トラックが進むにつれて煮え切らなくなる。判りやすくいえば後半ダレるって事。最後に巻き返すけどね。まぁ、TNT ファンは買いだと思う。所謂めろすぱーさんにはちょっと微妙かもしれん。
評価:63
STRATOVARIUS / Stratovarius
Release : 2005
Label : Victor
Kotipelto の脱退後、Tolkki は Miss K という Vo を迎えると発表。しかし “STRATOVARIUS の究極の Vo は Kotipelto だ” と気付いた Tolkki は Kotipelto 宅の サウナで和解 。で、これは 11th アルバム。
#1、なんだか、ファミコンみたいな音色で攻め立てられるイントロが頭に残って離れない。 #2、バス連打でないのに結構な疾走感を感じられる曲。気合の入ったラストのドラムも良し。 #3、メロディアスハード的なアプローチ。ドラムパターンが単調なのを除けば当作品のハイライト。 #4、Elements Pt.2 の余韻を感じさせてくれる。つまり全然面白くないという事。 #5、#4から0コンマで繋がってくるあたり何かを狙っているのかな? #6、メロディは Maniac Dance の使いまわしかな?サビメロが怪し系のメロディなんだけど、面白くないね。 #7、元々彼は悲壮感を漂わせる歌唱を得意としてるけど、これはそれが特に充満してるね。 #8、サビメロ以外は飛ばしてもいいんじゃないかと思うほど。 #9、#8に同じ。サビメロ以外に魅力がない。最後のサビ→ヲーヲーコーラス→管楽隊まで我慢すればそこは楽園だよ!頑張れ!
前半、というより #3 までは素晴らしい出来だ。それ以降は拷問に近いと言えるほどにつまらない。まぁ、ここで新しい方向性を見出したんだから、 Sanctuary Records との契約(あとアルバム2枚)をちゃんと消化しきってから解散してね。
評価:62
THE RASMUS / Hide from the Sun
Release : 2005
Label : Universal
前作、”Dead Letters” で脅威のセールスを獲得し、一挙に名を上げた THE RASMUS の 6th アルバム。
#1、変なデジタル音が印象的。前作の延長上にある曲だね。 #2、リフが面白いね。サビメロが単調なのは惜しいところ。 #3、シングルで馬鹿売れしてるらしい。 #4、唄メロが少し厳しい。サビにももう少し捻りが欲しい。 #5、重いなギターが印象的。哀愁のあるメロディもいいね。 #6、ホラーメロのイントロが好き。サビメロで聴けるメロディアスな唄メロはいいね。 #7、申し分ないメロディ。サビもいいねぇ。段々音を上げていくのがお洒落。 #8、唄メロの哀愁が素晴らしい。ちなみにこの曲で同郷のチェロメタル軍団 APOCALYPTICA が参加。 #9、最高級の鬱哀愁飛翔メロ ( 笑 ) 。Voの声質も相まって素晴らしいの一言。心にグサっと何かが刺さった気分だ。 #10、前作にも同じような曲があったような気がするが、確認するのが面倒なんでしない。 #11、#9に負けずも劣らない哀愁を持つ佳曲。 #12、リズムの妙がいいね。唄メロもメロディアスでいいし。 #13、#3 のなんとか.Ver。こんなの入れなくても良かったと思うんだけど。
前作のファンなら買い。特に #5-9 での哀愁が素晴らしい ( #9 はヤバい ) 。どうかこのセンスでもう一枚。実は、前作はあまりいい印象を持たなかったんだけど、今作は前作の良いところを更に押し進めた感じで凄く好きになったよ。
評価:73
THEORY OF A DEADMAN / Gasoline
Release : 2005
Label : Roadrunner
音楽の父は NICKELBACK です!な米産 ロック・バンド THEORY OF A DEADMAN の 2nd アルバム。
#1、最近ハヤリの STONE SOUR + NICKELBACK 風ってとこか。それにしても面白いリフだこと。 #2、SLIPKNOT をノーマル Vo にしたみたいな。あ、それって STONE SOUR か。 #3、パンクもかじってます。ってか。 #4、ギターソロは面白いが・・・。 #5、米産らしいラジオ向け風バラード。 #6、キャッチーなロック。 #7、モロ NICKELBACK だが、メロディがの質がまだまだ甘いな。 #8、#7 に同じ。 #9、#7 に同じ。 #10、#7 に同じ。 #11、小曲。 #12、コードをかき鳴らすギターがパンクっぽくてアレだ。 #13、3拍子のアコースティック・バラード。これまたありきたりな米ロック風。アルバムの中では一番マシな曲かな・・・。
NICKELBACK の Vo がこのバンドを見いだしたらしいが、まだその NICKELBACK の焼き直しでしかない ( てか、焼き直し以下だな ) 。もう少しオリジナリティが欲しいトコロ。STONE SOUR や NICKELBACK が ( 一応・・・ ) 普遍的な米ロックであるにも関わらず、聴きやすいメロディを武器にしてるのを少しは見習いましょう。アルバムタイトルの “Gasoline” に遠く及ばないレベルの燃料。
評価:27
TO DIE FOR / IV
Release : 2005
Label : Woodbell
フィンランドのメランコリック・メタル・バンド、TO/DIE/FOR の 4th アルバム。
#1、変なトランス風のイントロで 「あれっ、違う CD 買っちゃった?」 と思ってしまった (汗) #2、唄メロが煮え切らないなぁ。バックのサウンドはいいのに・・・。 #3、#3に同じ。煮え切らないメロディがなんとも歯痒い。 #4、車の CM に使われそうなサビメロが美味しいね。 #5、なんとも煮え切らないコード進行だなぁ。唄メロも淡々としててつまらん。 #6、これは練りこみ不足なんだろうか? メロディにも面白みがない。 #7、Aメロはなかなか。サビが厳しい。もしかしたら、これ系のメロディが俺に合わないだけかもしれない。 #8、他の曲との差別化が難しい。アルバムの方向性を統一するのはいいが、これじゃまとまり過ぎだ。 #9、唄メロにレパートリーがないんですか? Aメロ裏の妙なキーボードが唯一繋いでるって感じかな。 #10、単調な唄メロ (セリフ?) が入るアウトロ的な印象の曲。 #11、原曲を聴いた事ないから判らないけど、単なるアコースティックアレンジって印象。曲自体もそれほど筆頭すべき点が見当たらない。どうしたもんか。
#1 から最後まで殆ど同じテンションの曲が続く。数曲だけ抜き出して聴くのがいいのかもしれない。・・・ただ、俺個人としては魅力のある曲はなかった。
評価:24
TRIBUZY / Execution
Release : 2005
Label : Marquee
Andre Matos の後任候補にも挙がっていたという Vo、Renato Tribuzy のソロアルバム。ゲスト陣が凄い。
#1、やや正統派な印象。近いものだと BIOMECHANICAL になるか。アグレッシヴな歌唱の裏にハイトーンファルセットを重ねる手法を使っている。 #2、少々ありきたりなイントロ。タイトな感じはするのものの、いまひとつメロディに説得力がない。 #3、#2に同じ。いいと感じるのはサビメロの冒頭だけかな。ゲストの貢献度は無に等しい。 #4、#2に同じ。もう既にマンネリ感を得てしまった。 #5、”伝説の人” の歌声とギターソロを聴く為にある曲。それ以上でもそれ以下でもない。 #6、あぁ、君のハイトーンが凄いのは判ったから。 #7、SINNER のカバー。てか、これじゃセルフカバーじゃないか。 #8、ゲスト陣の貢献が大きい楽曲達のターニングポイントになっちゃってるね。 #9、多くのゲスト陣がいる中で、ギャラが一番高いであろう人が唄ってるだけあって素晴らしい出来になってる。 #10、やりたいことは何となく判るんだけどね。パッとしない曲だ。 #11、ラストに持って来るには少々魅力不足なアコースティック・バラード。
主なゲスト
・ Kiko Loureiro ( All Guitar )
・ Chris Dale ( All Bass )
・ Dennis Ward ( Bass #?? )
・ Mihael Kiske,Roland Grapow ( #5 )
・ Mat Sinner,Ralf Scheepers ( #7 )
・ Bruce Dickinson,Roy Z ( #9 )
ゲスト陣が豪華すぎて、主役である彼の歌う曲は大いに隠れがち。確かに実力はあると思うが、いかんせん曲がつまらない。それにしても、今回Kikoは抑えすぎじゃなかろうか?決して必聴盤とは言えないけど、”Tobias Sammet’s AVANTASIA” に近い楽しみ方は出来るかな。
評価:58
VANISHING POINT / Embrace the Silence
Release : 2005
Label : Marquee
Made in Australia.3rd アルバム。ずっと、Burning Point と間違えてました。
#1、1曲目から疾走させる事で狙ってきたのかな?サビメロは悪かないんだけど、それ以外が退屈極まりないな。 #2、煮え切らないメロディ。面白みのないバッキング。 #3、しつこいサビメロが嫌い。 #4、Bメロ裏のギターワークはオシャレな感じがするが、それだけ。 #5、優しい匂いがするバラードだが、いかんせんありふれ過ぎていて飽きる。 #6、我慢しなきゃならないほどつまらないんだよね。全体的に煮え切らない。 #7、ストリングスのメロディが美味しい。唄メロの稚拙さをよく補ってる。 #8、清流の様なイントロのピアノがいいね。あとはピアノをバックでのギター。基本的にVoがいるとつまらない。 #9、こういう曲が書けるのはちょっとした強みだね。 #10、#9とのギャップを楽しめる配置。 #11、この曲を#10に持ってくればよかったんじゃないだろうか? #12、サビのバッキングは綺麗。久々にプログレ系メロスピバンドでいいソロ聴いた気がする。 #13、定番コード進行のピアノバラード。どこでギターやらが入ってくるんだ?と期待しまくって待っていたら最後までなかった。
前半のダメダメ具合を後半で巻き返してる。元々プログレバンドだったってのも少しは影響してるのか、それ系の微かな臭いがたまーに感じられるのが不幸中の幸い。今年リリースのAXENSTAR,LABYRINTH,SECRET SPHERE 等々に期待を寄せまくって、結果落胆しちゃったよ。なんて人にお勧めかな
評価:59
WINGDOM / Reality
Release : 2005
Label : Victor
元 SONATA ARCTICA の Mikko Harkin 率いる WINGDOM のデビューアルバム。彼、Yngwie J. Malmsteen の Key を断ったんだってさ。
#1、アナログ的な音像から這い上がってくるようなイントロが印象的。 #2、#1同様、唄メロがつまんない。しかも、キーボードも大して印象的ではない。 #3、女性Voがいい感じ。それ以外はちょっとなぁ。 #4、少々プログレ風味の曲。つまらないにも程があるぞ、おい。 #5、早送りしたくなる。いや、コンポの停止ボタンを押してCDを入れ替えたいという衝動に駆られる。 #6、唄メロは少しくらい練ったのだろうか? #7、Andi Deris の 2nd アルバムを聴いた時と同じ感覚だな。なんなんだこれは? #8、イントロでちょっと期待してしまった俺が間違っていた。 #9、ここまでメロディがつまらないと、もうなんてコメントしたらいいのか判らんよ。 #10、12分半の大曲。確かにキーボード奏者が好きそうなインストパートが多いな。 #11、インスト。無駄。リスナーを馬鹿にするなと言いたい。
この人、Yngwie のキーボ奏者になった方がよかったんじゃない? 曲がほんとにつまらない。
評価:21
YNGWIE MALMSTEEN’S RISING FORCE / Unleash the Fury
Release : 2005
Label : Universal
究極のダイエットに成功したことで、少し見栄えが良くなった王者、Yngwie J. Malmsteen の 13th アルバム。
#1、手癖のオンパレードなリフが何とも悲しい。なぜコレを1曲目に持ってきた? #2、Doogie はそれなりに頑張ってはいると思うけど、自身の曲の焼き直しにしか聴こえない。 #3、ソロは手癖で歌メロは適当に・・・ですか? つまらん。 #4、”曲名” のわりにまったく面白みがない。ピンとくるパートすらない。 #5、本家がこれでは・・・。こういうリフしか書けないのかな? そろそろ卒業したら? #6、手癖と手垢だらけのソロが腹立たしい。 #7、なにこのクソつまらない唄メロは。ソロも速いだけ。うん、速いよ。だから何? って感じね。 #8、カバー。もうちょっと丁寧に弾けばいいのに。時間の無駄。 #9、煮え切らない、というかほかの曲と一緒で一切魅力を感じない。 #10、機械的に早弾きされてもねぇ。 #11、もう彼には素晴らしいギターメロを書く才能がなくなったのか? #12、イントロが面白いよ。曲調もダークで悪くないかも。 #13、自慰。そうとしか言えない。 #14、インストパート長すぎ。それでいて面白くない。なんてこったい。 #15、ここまでつまらないメロディを書けるのはある意味才能としか思えない。 #16、アルバム中最も聴きやすいキャッチーなメロディだな。ただ、キラーチューンにはならないなぁ。 #17、タイトル曲なのにね。 #18、最後にコレかい・・・。飽きないね、俺はもう飽きたよ。
音は悪いし、唄メロはつまらない、勿論ギターソロも超マンネリ化、という最強の3拍子が揃った布陣を近作も叩きつけてきましたよ。てか、18曲もあんのが苦痛でしかたないんですけど。質より量ですか?
評価:9
ZENO / Zenology II
Release : 2005
Label : MTM
我が心の師、ULI JON ROTH の実弟 ZENO による未発表音源集第2弾。
#1、いつもと変わりないキラキラメロハー。ガラスのように繊細な声の Vo、Michael Flexig の名演が光る名曲。1st の方向性を彷彿とさせる東洋的なメロディのサビが良すぎ。 #2、アップテンポなAメロが堪らんわい。しかも一気に盛り上がるサビメロに悶絶。 #3、FAIR WARNING を彷彿とさせるメロディが好印象。 #4、Tommy Heart のハイトーンシャウトで悶絶。これまた FAIR WARNING を彷彿とさせるメロディでいい!ついつい一緒に歌いたくなるサビメロは流石。 #5、古典的なリフが印象的。しかも POP なサビメロがまた・・・。美味し過ぎ。 #6、ZENO節が光るキーボードだいいね。なんでこんないいメロディ書けるんだろ。天才だよ彼は。 #7、ちょっと落ち着いたミドルチューン。リズムの取り方が面白い。メロディもなかなか良いんだが、少々他の曲に押され気味かな。 #8、キーボードのピコピコがやり過ぎない絶妙な具合に入ってくる。これまで書かなかったが、ギターソロは短いなりにエモーショナルに泣く。このワンポイントが上手いと思う。 #9、サビメロに入りと同時に泣くギターが壺HIT!! ソロからの繋げも上手すぎ。 #10、緊張感の漂うイントロがいい。今までなかった印象のイントロだな。彼もついに兄と同格の泣きセンスを身に着けたか・・・。あぁこの曲のソロがアルバム中一番好き。 #11、曲名が何かを激しく予感させるな。優しく泣くギターソロが切ない。やっぱり Zeno の作るメロディはいい。Free Again!!
全体的に同じような曲が多いが、それがどうした。捨て曲は一切ないし、厳しいな~と思うメロディも1つとてない。これは名盤だ。前回の中途半端な Zenology とはわけが違う。 FAIR WARNING、ZENO 、メロハーファンは買いだろう。
評価:83