Archive for the ‘I’ Category

I AM GHOST / Lover’s Requiem

I AM GHOST / Lover's Requiem
Release : 2006
Label : Sony

カリフォルニア産、男女ツイン Vo のパンクバンド・・・らしい I AM GHOST の 1st アルバム。


#1、インスト。ツイン Vo が綺麗。 #2、デス & クリーン Vo に加え、女性 Vo が加わる事で面白い色が出てるね。 #3、パンク?どこがだよ・・・。キャッチーなサビメロは美味しい “Melodic Metal” 。 #4、ネオクラシカルなリフが好印象。これまたキャッチーでいいよ。 #5、不協和音全開のリフが面白いね。キャッチーなサビメロはここにも。 #6、他の曲と変わらずキャッチー過ぎるサビメロがいいね。後ろのアンサンブルも見事。 #7、天使と悪魔のラブストーリーというコンセプト通りの印象を受ける。ほんの少し “QUEENSRYCHE / O:M” の雰囲気があるね。 #8、キャッチーなメタル。ヴァイオリンパートが巧いね。 #9、MAIDEN リズムのサビ?がいいね。ホントに、どこがパンクなんだか・・・。 #10、ヴァイオリンが活躍するインスト。 #11、憂いのあるバラード。”THALION / The Encounter” に似てる。 #12、男 Vo の唄い方がパンクっぽいのが気になるな。 #13、バラード。冒頭のピアノが印象的。


某所で、エモ (えもってナンデスカ?) ・ パンクってあったけど、アレは何なのだろうか。キャッチーさの激増した BULLET FOR MY VALENTINE タイプにしか聴こえません。

評価:61

IAN GILLAN / Gillan’s Inn

IAN GILLAN / Gillan's Inn
Release : 2007
Label : BMG

伝説のシンガー IAN GILLAN のセルフカバーアルバム。


各曲のゲストは以下の通り。
#1,4,12:Joe Satriani #2:Janick Gers #3Uli Jon Roth and Ronnie James Dio #5:Steve Morse & Johnny Rzeznik #6:Jeff Healey #7:Roger Glover & Ian Paice #8:Tony Iommi, Roger Glover & Ian Paice #9:Michael Lee Jackson #10:Steve Morse, Johnny Rzeznik, Ian Paice, Roger Glover, Robby Takac & The Mississauga Singers #11:Roger Glover & Ian Paice #13:Steve Morris, Steve Morse, & Uli Jon Roth #14:Joe Elliott #15:植松伸夫


#3 の明らかに Uli Jon Roth なソロが最高。#13 はどの辺が Uli なのかよく判らん・・・。Xbox / Blue Dragon の戦闘曲にもなった #15 だが、明らかに
Eternity = Fireball + ( Kill the King × Gates of Babylon )
で、植松氏の企みが顕著に現れまくってて笑えた。ここまでやんなくてもいいのに・・・。


この年でこれだけ唄えてるってのが、流石 Ian Gillan だな。#15 ( BLUE DRAGON ) で HR/HM に目覚める人が多いといいなぁ・・・。

評価:53

ICED EARTH / Framing Armageddon

ICED EARTH / Framing Armageddon
Release : 2007
Label : Steamhammer

米産 Heavy Metal の大御所 ICED EARTH の 8th アルバムにして 5th “Something Wicked This Way Comes” の続編の前編。


#1、民族調のパーカッションとストリングスのインスト。 #2、クサメロに Ripper の超絶ハイトーンが絡む佳曲。 #3、レーザービームが飛び交う SE 。 #4、#5 のイントロ。 #5、#2 と同様に超ハイトーンでのクサメロが美しい佳曲。 #6、ミッドテンポの落ち着いた曲だが、印象深いサビメロが聴ける。 #7、アコースティックな小曲。 #8、文句なしのキラーチューン。初っ端のシャウト、BLIND GUARDIAN を彷彿させるサビが美味し過ぎる。 #9、#10 のイントロ。 #10、#6 をヌルくした感じ。メロディ自体はキャッチーなので悪くはないが…。#8 のインパクトが強すぎる…。 #11、SE 。 #12、静と動に分かれた IRON MAIDEN タイプの大曲。 #13、大仰な曲だが、いまいち煮え切らない。 #14、ザクザク刻みが印象的だが、記憶に残りそうにない。 #15、#1 の進化版みたいなインスト。 #16、ブチ切れ歌唱を披露する Ripper、最高だ。ハモンドオルガンの装飾もなかなか。 #17、きたきた、これを待ってた。Ripper 名演だな。 #18、クワイアがメインの曲。 #19、聖歌のようなアウトロ。


BLIND GUARDIAN / Nightfall in Middle-Earth” に極めて近い構成 ( 各曲にインストが付く ) でレビューを書くこっちとしては非常にアレ (笑) まぁ、でもそれを踏まえても非常に充実した内容で最高傑作とも言える出来。当然それに一役かっているのが Tim ‘Ripper’ Owens な事はどう考えても明らか。ICED EARTH、前任者が戻るとはいえ、あまりに大きな人材を失ったな…。次作が ( 続編だけに ) 心配でならない。
まぁ、Ripper は Yngwie’s Band で超名演を ( 2枚/笑 ) 残してくれれば。

評価:79

ICED EARTH / Dystopia

ICED EARTH / Dystopia
Release : 2011
Label : Century Media

ICED EARTH の 10th アルバム。


Matt Barlow (Vo) の引退に伴い、INTO ETERNITY から Stu Block (Vo) 引き抜いたわけだが、これが “超” のつく大成功。ダミ声気味の中音域と Metal God 風ハイトーンを主に、深みのあるクリーン・トーンまでも使い分ける。それが、シンプルな正統派メタルの中で “まるで3食パンのように” 機能している。

そんな3色パン歌唱と楽曲のドライヴ感が絶妙なキラー・チューン #1. Distopia,ナニをドウ考えても IRON MAIDEN#6. Dark CityRipper 在籍時を彷彿させる #8. Days of Rage,壮大なイントロから紡ぎだされるキャッチーな唄メロがギャロップ・ビートに乗った #12. Tragedy And Triumph

#1 の出来が良すぎて他の曲が霞んでしまうものの、彼らのここ何枚かの中では確実にトップ・クラスの出来だろうな。…しかし、#1 のインパクトは凄い。確実に 2011年のベスト・チューン候補だね。

評価:76

ICED EARTH / Plagues of Babylon

ICED EARTH / Plagues of Babylon
Release : 2014
Label : Century Media

ICED EARTH の 11th アルバム。


ヘヴィかつ勇壮なギターメロが印象的な #1. Plagues of Babylon,スラッシュ・メタル的なリフと Stu Block (Vo) 十八番の3色歌唱が素晴らしい #2. Democide,唄メロとユニゾンするギターが美味しい #4. Among the Living Dead,モロに IRON MAIDEN チックな #6. The End?,Stu のクリーントーンを堪能できる #7. If I Could See You,前作にも似た雰囲気を醸し出す #8. Cthulhu,…。

前作のような分かりやすさは影を潜め、彼ららしいドラマチックな展開の曲が並ぶ。ただし非常に地味。前作が奇跡だったのかと思うほどに地味。とにかく地味。

評価:43

IHSAHN / The Adversary

IHSAHN / The Adversary
Release : 2006
Label : Candlelight

再結成も記憶に新しい Black Metal の皇帝 EMPEROR の V、Gt、B、Syn を兼任するマルチプレイヤー Ihsahn のソロ 1st アルバム。


#1EMPEROR のクラシカルな部分を強調したような曲。プログレッシヴな展開もあって、改めて Ihsahn の才能に驚かされるよ。特に後半の “Fire—-!!” はイイ。 #2、クリーントーンの歌唱も巧いなぁ。ゴシカル or メランコリックなムードも美味い。EMPEROR では殆ど聴けないギターソロも OPETH みたいな雰囲気すら漂わせてる。 #3、これは EMPEROR の 4th に近い音楽性だな。ピアノからギターソロへの流れは圧巻。まさかここまでの曲を作れるとは・・・。 #4、すげぇ。まさに OPETH の世界観。まさかこんな曲を聴けるとは思わなかった。 #5、Black Metal 風 バラード。こんなの初めて聴いた。鳥肌がたったわ。 #6、他の曲と似たり寄ったりな展開だが、緩急の使い分けが巧いからか飽きないな。 #7、EMPEROR 1st 収録の名曲 I Am The Black Wizard を彷彿とさせる曲。これまた、クリーントーンとメランコリックなメロディを織り交ぜてプログレッシヴな展開になっている。後半の畳み掛けはカッコ良すぎる。 #8、フックあり過ぎじゃないかと思わせるほどの展開が美しい。 #9、10分超えの大曲。これぞ Ihsahn 節、とも言えるオーケストレーションが素晴らしい。全く飽きさせない展開も素晴らしいね。感動した。


EMPEROR にて Black Metal を極め、奥さんと PECCATUM を結成し実験的な音楽に挑み、Ihsahn はある種の境地に辿り着いたとしか思えない。OPETH ばりのメランコリックさとプログレッシヴな展開、そして EMPEROR の闇の美メロ、その全てを合わせ持った素晴らしいアルバムだといえる。OPETH / Still Life と並んで称されてもいいんではないだろうか。

評価:92

IHSAHN / AngL

IHSAHN / AngL
Release : 2008
Label : Candlelight

闇の皇帝の一角 Ihsahn のソロ 2nd アルバム。


#1:前作の延長上にある印象。華麗なギターソロも聴ける。 #2:プログレッシヴな展開が素晴らしい曲。ピアノをバックに唄う中間のパートは鳥肌モノ。 #3Mikael Akerfeldt ( OPETH / Vo, Gt ) がゲスト参加。これはまさに “OPETH / Damnation” のあの雰囲気。やヴぁいな・・・。 #4:哀愁という土台の上で開放された暗黒の美旋律が絶妙なバランスで絡み合いながらも、すれ違いざまにフワッと感じる香水のようなクサメロすら放出する・・・。名曲・名演・悶死。 #5:後期 EMPEROR を彷彿させる。ギターソロが入るあたり、やはり彼もギタリストなんだね・・・。個人的には理想的な Black Metal の形だと思う。 #6:メロディアスなギターメロがやば過ぎる。流石だ。 #7:この陰鬱さ、堪らないね。ホント、深海の闇の中で彷徨っているような雰囲気は Ihsahn にしか出せないわ。 #8:キタよ、超 “OPETH / Damnation” タイプ。素晴らしいとしか言いようがない。 #9:EMEPROR で表現しきれていなかったクラシカルな要素とプログレッシヴな側面が見事に融合した名曲。


完璧だ。彼のキャリアの中でも最高傑作かと。本当なら 100 を付けたいが、音が軽すぎるんだよね。まぁ、そんなのは問題にならないほど曲がいいんだけどね。

評価:99

IHSAHN / After

IHSAHN / After
Release : 2010
Label : Candlelight

EMPEROR の遺伝子を受け継ぐ Ihsahn のソロ、3rd アルバム。


前作、前々作を彷彿させるプログレッシヴな展開が魅力的な #1. The Barren Lands,強烈なトレモノ・リフからブラスト・パートへ雪崩れ込み、サクソフォンが絶妙な暗黒美を感じさせる #2. A Grave Inversed,前作で感じられた “OPETH / Damnation” 風味をさらに独自のセンスで消化したかのような構築美が素晴らしい #3. AfterDave Mustain もビックリのインテクチュアルなリフを展開場所によって変化させているそのセンスに脱帽させられる #4. Frozen Lakes on Mars,超 OPETH タイプの大曲 其の1。テーマとなるメロディを怪しく奏でるサクソフォンが素晴らしく、静と動に分れた展開も見事な #5. Undercurrent,70年代のサイケなプログレを彷彿させる #6. Austere,プログレッシヴな浮遊感を組み込んだ展開が素晴らしい #7. Heavens Black Sea,そして #5 と双璧をなす圧巻の大曲 #8. On the Shores と当アルバムも “当然のように” 捨て曲なしの名盤だ。


若干サクソフォンを使い過ぎてる気もするが、アルバム全体から見ればそう多いわけでもないし、絶妙なアレンジなので聴いているうちに耳に馴染んでくる。その点は流石だとしか言いようがない。さらに、前作で強く感じられた OPETH 風味も完全に自分の世界観にしてしまったいるのが凄い。いやぁ、判ってはいたもののここまでいいアルバムとはね。恐れ入った。
しかし、ここまで名盤を連発してるのに来日公演がまだないなんて…。信じられない事だな。

評価:94

IHSAHN / Eremita

IHSAHN / Eremita
Release : 2012
Label : Candlelight

Ihsahn 先生の 4th アルバム。教え子 LEPROUS のメンバーや Devin TownsendJeff Loomis らがゲスト参加。


LEPROUS のシンガー Einar Solberg がハイトーンを披露するアヴァンギャルドな #1. Arrival,プログレ味な中のブラックメタル風ブラストパートが光る #2. The ParanoidDevin Townsend も歌う、アンビエントな音像の中に詰め込んだエクストリーム具合が絶妙の #3. IntrospectionJeff Loomis の超絶テク応酬のソロが聴ける #4. The Eagle and the Snake,シンフォ・ブラック度の強い3連の #6. Something out there,ドゥームな曲調にこれでもかと絡みついてくるサックスの暗黒美が描く尋常じゃない混沌さが堪らない #7. The Grave,2012 年最大の暗黒美。後半は奥方 Ihriel の歌唱が入ることで少し PECCATUM っぽい #9. Departure,Deluxe Edition のボーナス・トラック。アルバムの雰囲気とは変わってシャレたピアノやメロウなギターソロの聴ける落ち着いた #10. Recollection

前作よりも OPETH っぽさが減って、よりアヴァンギャルドで深みのある Ihsahn ワールドが展開される。流石は Ihsahn って感じの素晴らしい出来ではあるんだけど、その難解さゆえに 1st や 2nd みたいに軽い気持ちで聴ける曲が少ないのが少し残念なところかな。

評価:85

IHSAHN / Das Seelenbrechen

IHSAHN / Das Seelenbrechen
Release : 2013
Label : Candlelight

Ihsahn 先生の 5th アルバム。


ミニマル風の反復フレーズを効果的に使った #1. Hilber,冷たく暗いイメージのピアノが映える前半とヘヴィかつオペラチックに攻める後半の対比が美味しい #2. Regen,リズミカルなリフと 70’s プレグレみたいなイメージのメロディが心地よい #3. NaCl,多彩な音色を纏った哀しみのメロディが印象深い #4. Pulse,即興ドラムと Ihsahn のスクリームのみで構成された #5. Tacit2,そしてそれを発展させた #6. TacitPINK FLOYD のような浮遊感を感じさせる #8. M,不気味なメロディとダークでアンビエントなアレンジの #9. Sub Alter,ダークな雰囲気をこれでもかというくらい詰め込んだホラー映画みたいな #10. See,#10 と同様にホラー映画のサントラチックなインスト #11. Entropie,#10,#11 同様にホラー映画風だが、どこか近未来的な音もあるインスト #12. Hel

今までのアルバムとは比べ物にならないほどアンビエントでプログレッシヴなアルバム。Black Metal から可能な限り “メタル度” を減少させたような、あるいは Black Metal の雰囲気を残した初期型プログレッシヴ・ロックと言うべきか…。STORM CORROSION を Ihsahn の解釈で作ってみた感じ、だとわかりやすいかな。

前半4曲はまだメタルの領域内にあるけど、特に後半は完全に聞き手の精神世界に踏み込んでくるような恐怖感が素晴らしく、メタルの観点から見ると全然だけど、音楽的に言えばこれもまた芸術。是非とも Steven Wilson と組んで (ソロとは別に) 何か作って欲しいね。

評価:70

IMPELLITTERI / Wicked Maiden

IMPELLITTERI / Wicked Maiden
Release : 2009
Label : Victor

Mr.Melodic Metal Singer, Rob Rock が電撃復帰した IMPELLITTERI の 9th アルバム。


#1:P.H. 連発のリフがいいね。幸先のいいオープニング曲だ。 #2:アグレッシヴな曲。メロデス風のリフもいい感じだ。 #3:これまた攻撃的なリフが美味しい。とってつけたようなキーボードはアレだが・・・。 #4IRON MAIDEN みたいなリフの王道メタル。 #5:劇的マイナー調イントロの雰囲気を一気にぶち壊す構成が・・・。 #6:”RAINBOW / I Surrender” 風のピアノが印象的。 #7:なぜここでオールドスクールなロックンロール?六ヶ国協議にサンバカーニバルが迷い込んだのか?ってくらいの違和感がある。 #8:最低なキーボード・アレンジ。 #9:退屈。 #10:どっかで聴いたことのあるような唄メロだけはマシ。


特筆するほどではない、いつもの彼。原点復帰と銘打つ割には近作のメロデスからの影響は濃いし、初期の音楽性と比較するのは不可能。終始確信犯的に登場する最低なキーボード・アレンジが耳に付くのもアレ・・・。第2の Rat Race を作ってくれとは言わないが、それを期待してしまうのは仕方ないことか。

評価:46

IN FLAMES / Colony

IN FLAMES / Colony
Release : 1999
Label : Toy’s Factory

メロディアス・デスメタルの創設者 IN FLAMES の 4th アルバム。


#1、恐ろしいまでの叙情メロ。やはり彼らの溢れんばかりの哀愁は素晴らしいね。 #2、アコースティックにノーマルトーンで聴かせるAメロがにくいね~(笑) #3、相変わらずなキャッチーなイントロが○。 #4、少しモダンな感じがあるね。Aメロの押さえ気味が特にそう感じさせる。 #5、裏のキーボードメロにメロメロ。メロウなギターソロも聴き所だ。 #6、アコギとストリングス主体のインスト。 #7、ここからは後半だぜ!と言わんばかりの名リフ。冒頭のブレイク箇所なんかライブで綺麗に決まればカッコイイね。 #8、確かに素晴らしい叙情メロだが、少し曇りが見え始めたか、ちょい煮え切らない感じがしてきた。 #9、記念すべき 1st アルバムの 1曲目。その録り直し。ちょっと音が良くなってる。 #10、ちょっと彼ららしさを感じられないかも。他の曲に比べて攻撃的ではあるんだけど・・・。 #11、#10 に同じ。叙情的ではあるけど、いまいちフックに欠ける。 #12、#9 と同様 1st の録り直し。ボートラ。 #13、ボートラ。叙情メロとアコギが絡み合うインスト。


いつも通りの叙情的なメロディは健在。過去作品が好きな人は難なく聴けるし買いだと思う。ただ、1stの録り直しを入れてみたりするのはどうかと・・・。また、そろそろ音楽性に多少の変化が出てきてもいいんじゃないかな?

評価:68

IN FLAMES / Come Clarity

IN FLAMES / Come Clarity
Release : 2006
Label : Toy’s Factory

前作で米進出を狙いすぎちゃった感のあったメロディック・デス・メタルの立役者 IN FLAMES の 8th アルバム。


#1、メロディアスなコード進行を持つサビメロがいいが、Aメロでのギターが単調過ぎてありゃりゃ、と。ギターソロがなかなかいいんでプラマイなしってとこか。 #2、前作で打ち立てた方向性を上手く消化させたような曲。クリーントーンの使い場所を心得てるな。 #3、なんでサビメロでクリーントーンになるかなぁ。まぁ、そうでもしないとこの曲がつまらない曲になるか・・・。 #4、リフが良い。B~サビの唄メロも聴きやすい。ギターソロも初期を彷彿とさせる。 #5、リフが#4の使いまわし。ライブでは盛り上がりそうなんだけどね。 #6、全編でクリーントーンを使う曲。メロディアス・ハード・ロック。 #7、だから何故サビメロでクリーンになるのか・・・。 #8、リフが#4,5に似すぎ。ただサビ裏のギターメロがカッコ良過ぎるんでリフの事は帳消しにしますよ。 #9、だから何でサビでクリ (以下略) #10、これまた初期を思わせるギタープレイ。Aメロのバッキングもカッコイイ。 #11、ドラムパターンが豊富でいいねぇ。ただ、唄メロがどうも煮え切らないんだよね。 #12、本作のリーダートラック。モロに初期の方向性を見せるメロディアスな曲。あぁ、これを待ってた。 #13、何だよ最後インストかよ、とか思ってたら 3:45 からバンドが入ってくる。アウトロみたいなものかな。


米進出を狙ってモダン化した前作を反省したのかどうだか判らないが、( いや、売れたからそれはないか ) 予想していたサウンドよりも北欧的なアプローチがなされていて、俺個人としては嬉しい限り。

評価:71

IN FLAMES / A Sense of Purpose

IN FLAMES / A Sense of Purpose
Release : 2008
Label : Toy’s Factory

IN FLAMES の 9th アルバム。


#1:大衆受けしそうなキャッチーなメロディがあざとい曲。 #2:#1 に同じ。 #3:メロディが弱い。哀愁のギターソロは素晴らしいと思うけどね。 #4:アコースティックなソロパートだけ好き。 #5:これはもはやデス・メタルじゃないな。メロディック・メタルだよ。 #6:退屈。 #7:退屈。 #8Timo Kotipelto がゲスト参加してるのかと思ったよ・・・。Anders Friden、全曲普通声でいんじゃないか? #9:退屈。 #10:キャッチーだねぇ・・・。狙いすぎな気もするけどな。 #11:展開が他と同じで飽きてくるのはこの辺かな? #12:退屈。 #13:退屈なボートラ。 #14:退屈なボートラ。 #15:退屈なボートラ。


悪くはないが良くもない。リフがほとんど同じに聴こえるし、展開のパターンもほぼ一緒。一撃必殺のキラーチューンもない。確かにどの曲も高品質なのだが、ネタ切れなのがひしひしと伝わってくる。短い曲をたくさん入れるっていうのもアレ。同じような曲をいくつも作るなら個々の曲をもっと練りこんで欲しい。

評価:27

IN FLAMES / Sounds of A Playground Fading

IN FLAMES / Sounds of A Playground Fading
Release : 2011
Label : Century Media

最後のオリジナル・メンバー、Jesper Strömblad (Gt) が脱退した IN FLAMES の 10th アルバム。


一言で表すなら「前作の延長上」なのだが、スピード・チューンはないしグロウルも減る一方。Clayman くらいまでの初期ファン? が納得できる曲は恐らく #12. A New Dawn だけだろう。

今までも変化の多かったバンドだけにそこまで大きな衝撃はないが、所謂メロディック・デス・メタルだった頃を彷彿させる曲がたった1曲しかないというのは少し悲しいというか、寂しいというか…。それに、これはもうメロデスじゃなくてモダン=ヘヴィ・ロックってイメージだな。

ただ、そんな変化も跳ね飛ばすような強力な曲さえ揃っていればいいわけだが、金太郎飴的マンネリズムはいつも通りなんだよね。

評価:26

IN THIS MOMENT / The Dream

IN THIS MOMENT / The Dream
Release : 2008
Label : Century Media

Maria Brink (Vo) 率いるアメリカ産 Metal Band, IN THIS MOMENT の 2nd アルバム。


#1:SE。 #2:キャッチーなサビメロが耳に残る佳曲。 #3:どの “インスト” パートにも隙がないな。ギターソロのセンスは特に良いね。勿論唄メロも良いけど。 #4:煮え切らないな。 #5:#4 に同じ。 #6:地味。デス・ヴォイスを使うもアクセントにはほど遠い。 #7:面白みのないバラード。 #8:悪くはないけど、#2,3 と比べるとどうしても、ね。 #9:バンドが本来持つアグレッシヴさが出ている佳曲。 #10:キャッチーな唄メロが良いね。 #11:面白みのないバラード。その2。


前作のように Maria 嬢の巨乳 デス・ヴォイスを前面に出してくれば良かったのだが、なぜかキャッチーな唄メロが前に出てる。ノーマルな声とデス・ヴォイスを半々くらいの比率でつかってくれれば面白いんだが・・・。最近、この手のバンドが増えてきているので使える武器は使った方がいい気はするんだけどね。まぁ、2作目なので今後に期待。

評価:52

INCRAVE / Dead End

INCRAVE / Dead End
Release : 2008
Label : Soundholic

スウェーデン産 Metal バンド INCRAVE の 2nd アルバム。


#1-11:ここ数年の NOCTURNAL RITES の音楽性そのもの。


全曲 NOCTURNAL RITES 。どの曲も似たり寄ったりで変わり映えのないアルバムなのだが、この独特のウェット感はまさに NR 。はっきり言って二番煎じなのだが、NOCTURNAL RITES の次のアルバムが出るまでの繋ぎとしてなら十分以上だ。これだけしっかりした曲が作れてるんだし、もしかしたら化けるかもしれないね。

評価:50

IRON MAIDEN / Iron Maiden

IRON MAIDEN / Iron Maiden
Release : 1980
Label : EMI

IRON MAIDEN の記念すべき 1st アルバム。


#1、NWOBHM の息吹を感じられるリフが好印象。疾走するギターソロ、その裏のベースが素晴らしいね。 #2、リフとユニゾンするベースがいいね。 #3、”SCORPIONS / Yellow Raven” を彷彿させるイントロが好き。 #4KISS 風なメロディが印象深い。 #5、このスタイルは随分変わらないなぁ。中間辺りのコミカルなバッキングが面白いね。 #6、インスト。 #7、クリーントーン + コーラス (多分) のギターが美味しい。 #8、中間のミドル・テンポに落ち着くところが好き。 #9、彼らの代名詞ともなる曲だが、いまいちインパクトがないような気もする。Bruce Dickinson 加入後のライブ版を聴こう。


初期 NWOBHM 風味がまんべんなく感じられる。名盤とは言えないかもしれないが、最近のアルバムと聴き比べてみると殆ど変わってない事が判る。HR/HM の歴史を振り返るにはもってこいだね。Paul Dianno の Vo は後追いファンにはきついかもしれないが・・・。

評価:52

IRON MAIDEN / The Number of the Beast

IRON MAIDEN / The Number of the Beast
Release : 1982
Label : EMI

IRON MAIDEN の Mr. HM Vocalist Bruce Dickinson が加入しての 3rd アルバム。


#1、確かなスピードに乗る MAIDEN 節のメロディが最高の緊張感の中でドライヴする名曲。 #2、イントロのチンチカ・ライドで悶死。 #3、キャッチーなメロディが心地よい。ギターソロが特に好き。 #4、プログレッシヴな一面を見せる名曲。 #5、IRON MAIDEN と言えばコレ。666。 #6、IRON MAIDEN と言えばコレ Pt.2 。名曲揃いの当アルバムの中でもかなり好き。 #7、疾走曲。王道的なコード進行が美味しい。 #8、IRON MAIDEN がこの世に出した名曲 TOP3 に入る神曲。ドラマチックな展開美は流石。


捨て曲なし、というか全曲が名曲レベルな名盤。HR/HM ファンなら是非とも聴いておきたい。

評価:97

IRON MAIDEN / Piece of Mind

IRON MAIDEN / Piece of Mind
Release : 1983
Label : EMI

IRON MAIDEN の 4th アルバム。


#1、リズミカルなメロディが印象的ではあるが・・・前作ほどのインパクトはない。 #2、唄メロはいまいちだが、ギターソロがカッコ良過ぎ。メロディアスなベースもいい。 #3、うーん、微妙。 #4、KISS みたいなリフが面白い。ソロ裏のベースは凄くいいね。 #5、当アルバムのトリ。3rd のキャッチーさが戻ってきた感じ。 #6、静かに始まる、MAIDEN の十八番。Aメロ裏のバッキングがいいね。 #7、ミドル・テンポでじっくり聴かせてくれる佳曲。 #8、破壊力のあるキャッチーなメロディが美味い。これこそ IRON MAIDEN 節って感じでね。 #9、イントロですでに悶絶ぎみなのを見事に裏切ってくれるAメロが・・・。最後のソロからは凄く好きなんだけどねぇ。


個々の曲は上手く引き締まってはいるものの、前作にあったキャッチーさが影を潜めている。#8 がなかったら厳しかったかも。

評価:63

IRON MAIDEN / Powerslave

IRON MAIDEN / Powerslave
Release : 1984
Label : EMI

IRON MAIDEN の 5th アルバム。


#1、IRON MAIDEN と言ったらこの曲。と言われるほどの名曲。サビのあのギターは素晴らしいね。ソロもカッコイイ。 #2、”世界終末時計” をコンセプトにした名曲。 #3、キャッチーなギターが印象深いインスト。 #4、全く隙のないアレンジが素晴らしい。唄メロは少々煮え切らないパートがあるが・・・。 #5、綺麗なツインリードのソロはいいんだけどね。 #6、#1 級のスピードとリフは凄くいいものの、唄メロが微妙。おしいな。 #7Bruce Dickinson のペンによる曲。またしても唄メロが微妙だ (悲) 。 #8、13分半もある大曲。ちょっと退屈。


Aces High がアルバムの印象を底上げしているのは確実で、それ以降の曲がいまいち締まりのない印象だ。Aces High だけが目的なら BEST 版で。

評価:64

IRON MAIDEN / Somewhere in Time

IRON MAIDEN / Somewhere in Time
Release : 1986
Label : EMI

IRON MAIDEN の 6th アルバム。


#1、ミドル・テンポのイントロから一挙に疾走するのがいい。7分超えだが、長さを感じさせないのは流石だ。 #2、緊張感のあるイントロとキャッチーなサビメロが素晴らしい名曲。 #3、”束の間の休日” 的なギターソロが美味しすぎる。 #4、ライブを意識した感のある曲。ヲーヲーコーラスが ○。 #5、個人的に IRON MAIDEN で2番目に好きな曲 ( 一位は勿論 “The Evil That Men Do” ) 。リフが “Pet Shop Boys / It’s A Sin” ってのは内緒。キャッチー過ぎとも言えるソロが最高。 #6、地味だが、結構好きな曲。ギターソロ裏のベースが素晴らしい。これこそ Harris って感じでね。 #7、王道リフ。ちょっと JUDAS PRIEST っぽい。ギターソロは神がかってると思う。 #8、練りこまれた展開と構築美が素晴らしい名曲。”Hallowed Be Thy Name” に続く大曲かと。


シンセギター、キーボードで賛否両論あったらしいけど、個人的は “The Number of the Beast” に続く名盤だと思う。

評価:85

IRON MAIDEN / Seventh Son of a Seventh Son

IRON MAIDEN / Seventh Son of a Seventh Son
Release : 1988
Label : EMI

IRON MAIDEN の 7th アルバム。7番目の息子の7番目の息子は超能力者、とかいうコンセプト。


#1、ミドルからスピードアップする、もはや彼らの十八番とも言えるイントロが好印象。サビ裏のギターが素晴らしいね。 #2、ドラマチックでプログレッシヴな展開が素晴らしい名曲。 #3、大衆受けするであろうキャッチーな名曲。 #4、最初から最後まで、一切隙のないアレンジとメロディで構成された “究極の” 名曲。IRON MAIDEN の曲の中で一番好き。 #5、10分近くあるタイトル・チューン。手に汗握る中間の間奏パートが ( 長いけど ) 素晴らしい。 #6、IRON MAIDEN らしかぬ最後のアコースティック・エンディングが最高。 #7、”The Number of the Beast” を彷彿とさせるイントロが美味しい。キャッチーなギターメロもいいねぇ。 #8、カッコ良過ぎなイントロで悶絶。強調されたベース→リフの繋がりが好き。終わり方も素晴らしいね。


究極の名盤、”The Evil That Men Do” を筆頭にいい曲尽くめ。

評価:99

IRON MAIDEN / No Prayer for the Dying

IRON MAIDEN / No Prayer for the Dying
Release : 1990
Label : EMI

IRON MAIDEN の 8th アルバム。


#1Aces High の続編らしい。スピード感とキャッチーさが融合した佳曲。 #2、もはや伝統と化した MAIDEN リフがいい。唄メロはちょっと ??? だが・・・。 #3、静と動が上手く表現された曲。 #4、最初の “プハー” は何なのだろうか ? 左右のギターが交互にリフを引くのが面白い。 #5、アンサンブルはいいものの、唄メロがパッとしない気がする。 #6、いい曲だとは思うが、今ひとつ訴えかけてこないな。 #7、#6 に同じ。 #8、デス声なみにアグレッシヴな歌唱を聴かせてくれるが、微妙・・・。もう少しキャッチーな唄メロだったら、バックの演奏に合ってたんだけどなぁ。 #9、ベニヤドア。ギターソロの変なコーラスは一体・・・。 #10、Alexander the Great を彷彿とさせる大仰さがいいね。


7th と比べるのはアレだが、元気がなくなったようにも思える。十分いいアルバムではあるんだけどね。

評価:76

IRON MAIDEN / Fear of the Dark

IRON MAIDEN / Fear of the Dark
Release : 1992
Label : EMI

IRON MAIDEN の 9th アルバム。


#1JUDAS PRIEST を彷彿させる曲だ。1曲目としてのインパクトはあるが、IRON MAIDEN を聴いている感じではない。 #2、普通の HR/HM としては良質なんだろうけど、うーん・・・、微妙。 #3、後半にスピードアップする IRON MAIDEN 節ではあるんだけど、何コノつまらないメロディは。 #4、つまらな過ぎる、何なんだこれは。 #5、華麗なリフやベンベンいいまくってるベースはいいんだけどねぇ。 #6、唄メロの魅力がなさ過ぎて、裏の演奏すらも良く聞こえない。 #7、いったいどうしたんだ、MEIDEN は・・・。 #8、#7 に同じ。3分とは思えない程長く感じる。 #9、過去最低レベルにつまらない。退屈。 #10、当アルバムの中ではまぁキャッチーな方ではあるんだけど、全然訴えかけてくるもんがないね。 #11、ついに枯渇したんだろうか ? そう思う他ない。 #12、最後の曲にして、やっとまともな IRON MAIDEN が聴ける。


この後、Bruce Dickinson が脱退するが、その気持ちも判らなくはない。Fear of the Dark だけが目的なら BEST 版かな。

評価:23

IRON MAIDEN / Brave New World

IRON MAIDEN / Brave New World
Release : 2000
Label : EMI

IRON MAIDEN の 12th アルバム。Bruce Dickinson (V)Adrian Smith (G) が 復帰。ギターが3人って・・・。


#1、原点復帰というわけではないだろうが、ある意味全盛期を彷彿とさせるメロディ・センスに万歳。 #2、リフをなぞるサビメロはいいものの、それ以外が半ライスみたいな中途半端な出来。 #3、自己満足 & 自慰的な早弾きソロがなければ少しはマシだった・・・。 #4、退屈。 #5、当アルバムの中では結構好きな方なんだけど、明らかに精彩を欠いた誰かさんのギターソロはどうにしてもらいたい。 #6、静の前半、動の後半って感じか。俺は前半のが好き。別の曲にすりゃよかったのに。 #7、煮え切らない。唄メロに対してバッキング・ぎたーが合ってない気がする。 #8、どうしてこうもつまらないのか。 #9、リフだけはいいと思いますです。 #10、長いだけで面白みがない。


無駄に大作指向になってしまったせいか、全体的に散漫になってしまったように思える。ギターが3人もいて、毎回3人ともリードを弾いてるってのも大問題だろう。Adrian Smith 大先生 が戻ったんだし、Janick Gers を・・・

評価:36

IRON MAIDEN / Dance of Death

IRON MAIDEN / Dance of Death
Release : 2003
Label : EMI

IRON MAIDEN の 13th アルバム。CCCD 仕様 ( 最悪 ) 。


#1、言われてるより悪くない。ちょっと微妙な気もするけどね。 #2、浮遊感のある音を使ったリフ、これに尽きるな。前作ほどソロが壊れてないし。 #3、無駄に長いイントロはどうにかならないのか・・・。リフはいいのにな。 #4、ちょっと、こいつぁ厳しいな (笑) 。 #5、長いしつまらないし・・・。 #6、並以下。そのへんの IRON MAIDEN フォロワーのがいい曲書くんじゃね? #7、動きに動いてるベース以外つまらない。唄メロも、何でこうなるのか・・・。 #8、”Mother Russia” を彷彿させるオーケストレーションが聴けるが、それだけ。長いし退屈。 #9、ミキシング、ミスったのか? ドラムの音が明らかにおかしいぞ。それとも、意図的なものか? 曲は相変わらず面白くない。 #10、過去の不採用レベルのデモを掘り起こしてきたのかと思わせるレベル。音質もおかしい。 #11、アコギとオーケストレーションがアレなバラード。


頭3曲は “ギリギリ” 良いと思えるものの、その後が全然繋がらないという・・・。前作で感じた “煮込みすぎて変な味になったシチュー” みたいな感覚をさらに凝縮させたかのよう。CCCD のせいなのか、ミキシングのミスなのか、音が悪いのもアレだ。アレ。CCCD なんで -10 しましたとさ。

評価:20

IRON MAIDEN / A Matter of Life and Death

IRON MAIDEN / A Matter of Life and Death
Release : 2006
Label : EMI

HR/HM の生きる伝説、IRON MAIDEN の 14th アルバム。


#1、” (_´Д`) アイーン ” メロディアスなサビメロは彼ららしいね。 #2The Wicker Man を劣化させたようなサビがどうも・・・。 #3、いまいちフックに欠けるメロディが 8分も続くという、そういう曲。 #4、聴きやすいメロディで悪くはないんだが、5分耐えるのが辛い。 #5、もはや自慰的としか思えない。The Longest Day って、そのままの曲だな。 #6、退屈すぎる。アルバムの中では短い方なのに、凄く長く感じる。 #7The Evil That Men Do を彷彿させるイントロに、多少なり期待してしまったのが間違いでした。退屈。 #8、どのパートも退屈で、9分以上の長さも上乗せさせられて全く耳に残らない。 #9、フックのフの字すらない。必死で良い所を探そうとしても、一秒たりとも見つからない。 #10、前半はオーケストレーションを絡ませながらアコースティックに、後半はハードに、という所謂 MAIDEN 節だが、はっきり言ってつまらな過ぎる。


過去のアルバム制作での採用基準に漏れたアイディアを紡ぎ合わせたようにしか聴こえないのは気のせいなのか、否か。 10曲中6曲が7分以上という大作志向なのもマイナス点。 Bruce Dickinson の衰えを知らぬ歌唱は素晴らしいけどね。

評価:10

IRON MAIDEN / The Final Frontier

IRON MAIDEN / The Final Frontier
Release : 2010
Label : Emi

デビュー30周年、IRON MAIDEN の 15th アルバム。


スタジオ・ライブ録音なのは今に始まった事ではないが、この音質はもういい加減にしてほしいね。そして、初期プログレッシヴ・ロックに影響されたであろう冗長な曲の数々…。全く期待してなかったけど、もはや絶望的。

過去の名曲と比べれば、真っ先にベスト・チューン候補から外れるであろう #5. The Alchemist が一番マシな曲に聴こえてしまうってのも悲しいね。

評価:10

IRON MASK / Hordes of the Brave

IRON MASK / Hordes of the Brave
Release : 2005
Label : Marquee

ベルギーの Yngwie、Dushan Petrossi が率いるバンド、IRON MASK の 2nd アルバム。Richard AnderssonOliver Hartmann がゲスト参加。


#1、イントロが “STRATOVARIUS / Black Diamond” のコピー。粗く雑さが目立つソロはどうにかしてください。 #2、バスの連打とコーラスで軽すぎるサウンドを補っている。所詮はフォロワーの一角。本家には遠く及ばないな。 #3、通して聴く時の飛ばし候補。 #4、Oliver さん上手いわ。つか右のギター邪魔。歌詞にも Yngwie 効果が入ってんのか。 #5、本家を超える粗さが、悲しい。唄メロは Rising Force ね。誤魔化しきれてないっすよ。 #6、もうどうしちゃったの?ってな曲名ですね。サビメロだけいいね。 #7、ミドルテンポだし、ギターに粗さが目立たないほうなので良し。 #8、もう少し丁寧に弾いてくれ。メロディ自体は悪くないんだし。 #9、煮え切らないな、メロディが。 #10、後半に持って来るバラードにしては随分と力不足感の否めない曲だな。 #11、最後の最後につまらないものを持って来るな。


ただのコスプレイヤーに終わらないように祈っているよ。でも、ギターの粗ささえ気にならなければ、所謂ネオクラシカルな新人バンドのなかでは上位に来るんじゃないかな。Yngwie も今後ここまでやってくれそうもないし。

評価:26

IRON MASK / Shadow of the Red Baron

IRON MASK / Shadow of the Red Baron
Release : 2010
Label : Lion Music

ベルギーの Yngwie、Dushan Petrossi 率いる IRON MASK の 3rd アルバム。


#1. Shadow Of The Red Baron からすでにモロ無修正レベルの Yngwie 。その後もありがちなパワーメタルに Yngwie 要素を色濃くにじませたような曲が続くも #10. Only The Good Die Young で回復。これはなかなかいい曲だね。


曲も音質も最近の Yngwie と比べたらまだマシな方なので、他多数の Yngwie フォロワーもチェックしてる方はいいんでないかな。ただ、ギターに関してはどこをどうとっても Yngwie …。これがいいのか悪いのかは…。

評価:40

IRON SAVIOR / Megatropolis

IRON SAVIOR / Megatropolis
Release : 2007
Label : Dockyard 1

キャリアはあるのに地味な IRON SAVIOR の 6th アルバム。


#1、相変わらずの初期ジャーマン・メタル。 #2、リフとソロ以外微妙過ぎ。 #3、面白いメロディは皆無だが、印象に残るヘヴィーなサビはいいと思う。 #4、不変的なメタル。面白みはない。 #5、唄メロが退屈。 #6、70’s HR を IRON SAVIOR 風に演奏したらこうなる、みたいな曲。 #7、#4 に同じ。 #8、せっかくの疾走もつまらない唄メロでアレ。 #9HEAVENLY のあの曲と唄メロがそっくりなのはアレ?


何が足りないって、それは少しでも印象に残る唄メロだよ。サイバーな音質もそろそろ拘りを捨ててもいいかと…。もはや “Titans of Our Time” の時のような勢いはないのか…。

評価:9

IRON SAVIOR / The Landing

IRON SAVIOR / The Landing
Release : 2011
Label : Afm

Piet Sielck (Vo,Gt) 率いる IRON SAVIOR の 7th アルバム。


#3. Starlight#6. Moment in Time#9. Faster Than All という疾走曲を筆頭に、3連の #4. March of Doom、「今更こんな曲名はないだろ」な #5. Heavy Metal Never Dies、哀愁のバワーバラード #10. Before the Pain、そして彼らの信念を唄い上げたであろう #11. No Guts, No Glory

サイバーな音質はそのままによりメロディックになった(というよりもメロディが戻ってきた?)印象。前作のレビューではサイバーな音質に疑問符を投げかけたが、今作では中身が伴った事によって強力なアイデンティティーとして復活している。

ビジネス的な問題や (SAVAGE CIRCUS も?) でリリースの間隔が空いてしまったようだが、この手の無骨なジャーマン・メタル・バンドの一角としてまだまだ頑張ってもらいたいところだ。

評価:75

IRON SAVIOR / Rise of the Hero

IRON SAVIOR / Rise of the Hero
Release : 2014
Label : Afm

Piet Sielck (Vo,Gt) 率いる IRON SAVIOR の 8th アルバム。


シンガロング必至のキャッチーなメロディが素晴らしい #2. Last Hero#3. Revenge of the Bridge,ヒロイックに疾走するリーダートラック #4. From Far Beyond Time,オーソドックスなリフとライブ映えしそうなコーラスが楽しい #5. Burning HeartHELLOWEEN / Ride the Sky みたいなリフと僅かな起伏のみでひたすら疾走する #6. Thunder from the Mountains,スウェーデンのバンド、MANDO DIAO のカバー #9. Dance With Somebody,クサすぎるギターメロが堪らない #10. FirestormFREEDOM CALL みたいなコーラスのアレンジが新鮮な #12. Fistraiser 。

小細工なしにパワフルに攻めてくる不器用な German Metal 。いつもに増して今作は曲がいいね。
どう見ても超低予算な PV [Burning Heart] がバンドの今の状況を映し出しているような気がするのは悲しいが、この手のジャーマン・メタル・バンドが殆どいなくなってきているだけに、少しでも長く活動してほしいと願うばかりだ。

評価:77


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