Archive for the ‘R’ Category

RAGE / Speak of the Dead

RAGE / Speak of the Dead
Release : 2006
Label : Victor

ドイツのベテランバンド RAGE の 18th アルバム。#1-8 がオーケストラと競演して作られた組曲。その後が普通の曲。


#1、管楽器が大活躍のオケインスト曲。RAGE だと思うと拍子抜けしそうだけど、結構いいじゃない。 #2、またインスト。バンドサウンドが入ってくる。厳格さがあってなかなかかと。 #3、思った以上にオケに支配されてなくて丁度いいミックス具合。 #4、インスト。流石オケの勉強した人は違うね~(笑) #5、ギターソロ時の裏オケがいいね。こういう哀愁メロは大好き。 #6、インスト。これは別にオケとか関係ないだろ・・・。 #7、インスト。つなぎの曲か。トラック数稼ぎか? #8、悪くはないんだけどね、最後のはいい。 #9、スラッシュ風味が強いけど普通だなぁ。ギターソロは好き。 #10、シンガロングを誘うサビメロが素晴らしい。どっかのカボチャの同名曲よりも全然いいわ (笑) #11、Bメロのない単調な作りだけどそれが功をなしたいい曲。 #12、唄メロが微妙だけどその分ギターが補ってるね。Victor Smolski いいセンスしてるわ。 #13、#10,11 と比べちゃうと少々平坦に聴こえるな。 #14、なんだこの超メロディアスなサビメロは。自然と頭が縦に揺れてきますよ。うはは。 #15、ヴァースからブリッジ、コーラスに至るまで隙なし。しかもサビが裏打ち疾走ときたか。 #16、ボートラ。#11 の日本語 .Ver 。


Victor Smolski がその全てを作曲した前半部は、確かにバンドの音とオケとが絶妙に絡んでて悪くはないんだけど、もうちょい METAL な感じでも良かったと思う。てか、そーゆーのはソロでやればいいのにな・・・。後半は Peavy Wagner 節炸裂の #10,11 を筆頭にストレートなメロディック・メタルにまとまってる。特にタイトル曲の Speak Of The Dead は RAGE の曲の中でもトップクラスの曲だと思う。前半は聴く人を選ぶかな。後半は安心してどぞ。

評価:65

RAGE / Carved in Stone

RAGE / Carved in Stone
Release : 2008
Label : Marquee

Mike Terrana の後任に Andre Hilgers ( SILENT FORCE ) を加入させたドイツのベテラン、RAGE の 19th アルバム。


#1:演歌みたいなギターメロのイントロが素晴らしい。が、肝心の本篇のメロディがつまらなすぎ。 #2:歌謡曲風のブリッジが面白い。キャッチーなサビもいいが、如何せん地味だな。 #3:切れ味のあるリフがいいね。アルバム中最も RAGE らしさを感じる曲。 #4:インド風リフが面白い。聴きやすい唄メロもいいが、不発ぎみ。 #5:前作の Full Moon に通じる曲。コード進行はいいが、乗る唄メロが弱いか…。 #6:キャッチーで聴きやすいものの、やはり唄メロが弱い。こういうシンプルなのは嫌いじゃないんだけどね。 #7:#6 に同じ。 #8GAMMA RAY っぽい。サビメロ以外の威力がなさ過ぎなのが残念。 #9:#6 に同じ。 #10:こういう風変わりな曲はアルバムの中間に配置するといいのに。まぁ、他と同様にメロディが微妙だけど。


前作でやり過ぎたのを察したのか、各曲が小奇麗にまとまり過ぎている。それなりにキャッチーな唄メロと “いつも通り” よく判んないけどテクニカルな事をやってるギターは健在だが、あまりにコンパクト過ぎて不完全燃焼感が。
Victer はしつこい P.H. を自重した方がいいでない?

評価:35

RAGE / Strings to a Web

RAGE / Strings to a Web
Release : 2010
Label : Nuclear Blast

ドイツの老舗メタル・バンド RAGE の 20th アルバム。


Victor 作にしてはキャッチーで練られている #1. The Edge of DarknessJUDAS PRIEST を彷彿させるリフが面白い #2. Hunter and PreyPeavyVictor がそれぞれどのパートを担当したのか、聴けばすぐに判る #3. Into the Light, #14. Tomorrow Never Comes,そして Victor の自慰的な組曲 #5-9. Empty HollowAndré Hilgers (Dr) の赤ん坊のあだ名をそのまま曲にした #11. Hellgirl,アコースティックなバラード #13. Through Ages と Victor の組曲さえ除けばまとまりのあるジャーマン・メタル・アルバムだ。
前作よりも Victor の自己主張的なギタープレイな少ないのは組曲があるおかげかな (笑)

評価:58

RAGE / 21

RAGE / 21
Release : 2012
Label : Nuclear Blast

ジャーマン・メタルの重鎮 RAGE の 21th アルバム。


今作は、ここ数枚で続いた “1作おきにオーケストラ入り組曲を収録する” のを止めるという素晴らしい決断もあってか、見事なくらいストレートなジャーマン・メタル・アルバムとなった。

ヘヴィかつパワフルな #2. Twenty One,グロウルに近いヴォーカルから、キャッチーな唄メロまで聴ける #3. Forever Dead,構築美を感じさせる3連の #5. Serial Killer,RAGE らしい唄メロの #9. Black And White,スローな #11. Eternally でアルバムを締めくくる構成も見事。

全体的に若干の唄メロの弱さを感じるものの、どの曲も総じてアグレッシヴで、RAGE らしさが溢れている。組曲は RAGE とは別でやるという決断が、いい方向に傾いたか…。ここ数作の中でもトップクラスの出来じゃないかな。

評価:71

RAIN / Stronger

RAIN / Stronger
Release : 2006
Label : Victor

Michael Bormann ( ex-JADED HEART, ZENO ) 率いるメロディアス・ハードロック・バンド RAIN の 2nd アルバム。


#1、HipHop みたいなドラムが多少気になる・・・。ネチッこい歌唱は相変わらずだね。 #2、曇り空の下の路地裏が似合いそうな HR 。彼らしくていいね。 #3、HipHop みたいなドラムが・・・。 #4、キャッチーでコマーシャルな曲。だんだん雨があがってきたって感じでいいね。 #5、哀愁のギターソロが堪らん。 #6、何この哀愁攻め・・・。 #7BON JOVI + Joe 期 RAINBOW みたいな曲。懐かしさを感じれる唄メロが素晴らしいね。 #8、これまた哀愁 HR 。オーケストレーションが他の曲との違いを表してる。 #9、#4 同様キャッチーな曲。哀愁ギターソロがいいね。 #10、BON JOVI 。ラジオ向けバラード。 #11、これまたラジオ向けバラード。ギターソロは Zeno かな ?


曇り空とか小雨の日のドライブに凄く合いそうないいアルバムだ。Zeno Roth がちょっと関わってるらしいけど、#11 のギターソロかな・・・ ( ソロが入るタイミングと音色、そして泣き具合、Vo との絡ませ方は明らかに Zeno だと思う。 ) 。それにしても Michael Bormann は哀愁バラードが似合うねぇ。

評価:77

RAINBOW / Rising

RAINBOW / Rising
Release : 1976
Label : Polygram

RitchieRonnieCozy の 3 鬼神 ( +2 ) より生み出された RAINBOW の 2nd アルバム。


#1、正直そんなに印象深い曲ではない・・・。いい曲だけど。多分イントロが長いからだ (笑) #2DEEP PURPLE の延長上。 #3、Ritchie 節なリフが耳に残る名曲。 #4、ハンドクラップが印象的だが、曲はそうでもないような・・・。 #5、イントロの Cozy のドラムが名演。ドラマチックな展開も素晴らしい。 #6、様式美 HR の素晴らしさを全て詰め込んだかのような曲。名曲。ソロが長すぎる気がしないでもないが・・・。


巷では RAINBOW の最高傑作という評価が多いようで・・・。(某誌とか・・・。) 確かに #5、6 は HR/HM 界の最重要レベルの名曲なんだけどね。

評価:63

RAINBOW / On stage

RAINBOW / On stage
Release : 1977
Label : Polygram

初期の三頭政治ラインナップによる RAINBOW の日本公演とヨーロッパ公演をミックスしたライブ・アルバム。


究極のラインナップによるライブ。それだけで十分以上聴く価値のあるアルバムだ。Ronnie の正確無比で完璧な Vo、Cozy のタイトでパワフルなドラミング、そして Ritchie の狂気ともとれるギター。それらが究極の次元で融合している。なお、Tony Carey のキーボード・プレイも三鬼神に劣らずの名演だ。できれば “Long Live Rock ‘n’ Roll” 以降の黄金期ラインナップでの音源が出て欲しいが、オフィシャル音源では・・・ないんだろうな・・・。

評価:88

RAINBOW / Long Live Rock ‘n’ Roll

RAINBOW / Long Live Rock 'n' Roll
Release : 1978
Label : Polygram

RitchieRonnieCozy の 3 鬼神 ( +2 ) より生み出された RAINBOW の 3rd アルバム。


#1、様式美 HR の原点とも言える展開、メロディが美味しい名曲。 #2、Cozy の特徴のあるハイハットがいい。これだけでお腹いっぱいです。 #3、地味。バックコーラスが素敵です。 #4、HR/HM 史上最もドラマチックな曲。これレベルの曲が出来たのは奇跡だと思う。 #5、RAINBOW の曲の中で一番重要な曲でしょう。3 鬼神が究極の化学反応を起こした結果。 #6、地味。個人的には Cozy の “ラストの” シンバル ? を聴くための曲 (笑) #7、リフが IRON MAIDEN っぽいが、こっちのが先ってことで。 #8、隠れた名曲。フルートとストリングス、Ronnie の Vo が極限のレベルで噛み合ったバラード。ドライヴ中に聴いてはいけません (笑)


個人的には RAINBOW の最高傑作。とりあえず RAINBOW を聴き始めるならコレを聴いとけと言いたい。

評価:90

RAINBOW / Down to Earth

RAINBOW / Down to Earth
Release : 1979
Label : Polygram

RAINBOW の 4th アルバム。Roniie が脱退し、”HR/HM Vo の中で最も逃げ足の速い男” Graham Bonnet が加入。


#1、キャッチーなメロディと年代を感じさせるリフが印象的な名曲。 #2、”Gustav Holst / The Planet” からの引用フレーズを配したイントロがいいね。 #3、Graham のパワフルな Vo がいいね。相変わらず Cozy のフィルはいいわ・・・。 #4、地味。毎回こういう目立たない曲があるよな・・・。 #5、Russ Ballad 作曲の明るいポップな曲。コーマーシャル的過ぎる気もするが。 #6、”Gates of Babylon” を彷彿させるが、そこまではいかなかった模様。 #7、”Gates of Babylon” を彷彿させるソロはいいね。 #8、本作の大トリ。個人的に Rainbow で一番好きな曲。サビが最高。短いけど・・・。Kill the King に次ぐ名曲だと思う。


Long Live Rock ‘n’ Roll の次にお勧めしたいアルバム。多少ポップになってきてはいるものの、Lost in Hollywood が素晴らしすぎるからね。

評価:80

RAINBOW / Difficult to Cure

RAINBOW / Difficult to Cure
Release : 1981
Label : Polygram

RAINBOW の 5th アルバム。Graham Bonnet をクビにし、ポップな方向性にウンザリした Cozy Powell が脱退。Mr. 哀愁 Vo、Joe Lynn Turner を加入。


#1、前作の Since You Been Gone 同様 Russ Ballad 作曲の明るいポップな曲。 #2、モロ様式美な Ritchie 節。堪りません。 #3、アメリカン・ロック。市場を狙ってるのがよく判るな・・・。 #4、ポップス。まぁ・・・悪くはないが。 #5、クラシカルなギターインスト。いやぁ、こういうのを演ってくれると嬉しいね。 #6、Joe に合ったコマーシャルなポップ・ロック。 #7、#6 に同じ。綺麗なメロディの Cメロがいいね。 #8、ブルース・ロック。初期の様式美が皆無。 #9、第9。また面白い曲をカバーしたもんだ。


Joe Lynn Turner の甘いトーンに合ったポップチューンが顔を見せはじめた。要所でクラシカルなものもあるにはあるが、初期ほど顕著ではない。まぁ、市場を広げるといった点では大成功したアルバムだし、それなりに評価したいね。

評価:65

RAINBOW / Straight Between the Eyes

RAINBOW / Straight Between the Eyes
Release : 1982
Label : Polygram

Ritchie Blackmore 率いる RAINBOW の 6th アルバ


#1、ハードポップ。ギターソロはいいね。 #2、哀愁ロック。聴きやすくていい。 #3、アップ・テンポの大衆向け。ポップ過ぎる・・・。 #4、#2 に同じ。 #5、哀愁のバラード。Joe に合ったメロディ・ラインと流れるようなソロが美味しい。 #6、#3 に同じ。 #7、ブルース・ロック。キャッチーなメロディには引き込まれるが、どうも弱い感じがする。 #8、いい感じに Rock ‘n Roll してる。まぁマシな方かな。 #9、音が左右に揺れまくるのが気持ち悪い。曲調は “Gates of Babylon” っぽくて好きなんだけどな・・・。


(ハード)ロックな方向性と前作のコマーシャルな路線の間を行き来してるような感じ。それで結局どっち付かずの状態になってしまった、ってことかな。後期 RAINBOW が好きな人にはいいのかもしれないけどね・・・。

評価:33

RAINBOW / Bent Out of Shape

RAINBOW / Bent Out of Shape
Release : 1983
Label : Universal

RAINBOW の 7th アルバム。


#1、面白い方向性だ。RAINBOW らしいと言えばそうなのだが・・・。 #2、オルガンのイントロがいい。唄メロが目立たない分ギターがいいメロディを出してるね。 #3、様式美とポップさが絶妙に融合した名曲。 #4、メロディアスに疾走する曲。キーボソロからギターソロへの繋がりが美味。 #5、哀愁ギターインスト。 #6、暴君ソロとキャッチーなサビメロはいいのだが、それ以外が厳しい。 #7、後期 RAINBOW の最高傑作。この曲は HR/HM の枠を超えて聴かれて欲しい。 #8、初期の方向性を Joe に合わせたかのような曲。Kill the King を意識した展開も美味しい。 #9、インスト。 #10、アップテンポな佳曲。最後インストで終わった方が良かったような気がしないでもない。


Joe 期 RAINBOW の最高傑作。Difficult to Cure からやってきた事の集大成的な内容だ。Street of Dreams を筆頭にいい曲が詰まってる。とりあえず、このアルバムで有終の美を飾ったと言う事になるな。

評価:81

Ritchie Blackmore’s RAINBOW / Stranger in Us All

Ritchie Blackmore's RAINBOW / Stranger in Us All
Release : 1995
Label : BMG

名義が Ritchie Blackmore’s RAINBOW という事だが、ややこしいので、RAINBOW の 8th として掲載。


#1、Joe 時代に失っていた様式美 HR の調べが復活。 #2、後期の音楽性に近い。 #3、ギターソロは好き。 #4、ジャズ風のアレンジが楽しい佳曲。 #5、”Gates of Babylon” を彷彿させる哀愁のある佳曲。綺麗なサビメロが良すぎ。Candice Night のコーラスも素晴らしい。 #6、”Highway Star + Lost in Hollywood” 。セルフ・カバー臭が凄いな。 #7、当アルバムのキラーチューン。今の Ritchie の方向性を彷彿させるソロと様式性が融合した名曲。 #8、フュージョンっぽい・・・。まぁアリではあるか。 #9、”グリーグ / 山の魔王の宮殿にて” のメロディを引用した印象的な曲。 #10、キャッチーなメロディが魅力的。 #11、曲名通り。最後のシャウトがいいねぇ。


どの時代のファンも納得するような RAINBOW だ。Joe、Dio 風、どっちもそつなく歌える Dougie White もいい仕事してるんじゃないかな。てか、Black Masquerade の為だけに買っても損はないと思う。

評価:87

RAMOS-HUGO / The Dream

RAMOS-HUGO / The Dream
Release : 2008
Label : Frontiers

Josh RamosHugo によるプロジェクト RAMOS-HUGO の 1st アルバム。


#1:ソリッド感のあるリフと Hugo のマイルドな Steve Perry 歌唱が光る佳曲。 #2:AOR 風味の爽やかな曲。 #3:これは・・・ JOURNEY だ。 #4:#3 に同じ。いくらなんでもやり過ぎだ。 #5:#2 に同じ。 #6:曲はいいが、唄メロが煮え切らないな。もう一歩なんだが。 #7:#2 に同じ。 #8:しっとりとした大人の哀愁バラード。テラスのあるカフェでブラック・コーヒーを飲みながら夕日が沈むのを悲しげに眺めている中年の男が目に浮かぶ。 #9:#2 に同じ。 #10:#1 をバラードに作り変えたかのような曲。アルバムの最後に相応しいいい曲だ。


唄メロ説得力に欠ける曲が多いのは残念だが、黄金期の JOURNEY を彷彿させる曲もあってなかなか楽しめる。もうちょっとハードな音ならもっと好みだったんだけどね。

評価:48

RATT / Infestation

RATT / Infestation
Release : 2010
Label : Roadrunner

LA METAL の先駆者 RATT の11年ぶりとなる 7th アルバム。


明確なキラー・チューンはないものの、どの曲も素晴らしい LA METAL であり「Ratt N’ Roll 復活」と言っていいだろう。リフは強力だし独特のグルーヴも健在だ。LA METAL 史の一画を作ってきたとも言える Warren DeMartini のギターも素晴らしい。

全曲良いんだけど #9. Take A Big Bite が特に気に入ったな。短いけど。

評価:75

RAVEN / Walk Through Fire

RAVEN / Walk Through Fire
Release : 2009
Label : King

英国産老舗メタル・バンド RAVEN の 14th アルバム。


#1:インスト。 #2:イントロリフがカッコ良過ぎる疾走曲。 #3:NWOBHM の息吹がそのまま時を経て、って感じの曲だね。 #4:#3 に同じ。 #5:Metalic な Rock ‘n’ Roll 。 #6:曲名通りだ (笑) #7:#3 に同じ。 #8:#3 に同じ。 #9:#3 に同じ。 #10:#5 に同じ。 #11:#5 に同じ。 #12:曲調はいいんだが、唄メロの非力さがどうしても気になってしまう。 #13:#5 に同じ。 #14:#5 に同じ。 #15MONTROSE のカバー。


NWOBHM の息吹がそのまま時を経て、って感じのアルバム。こういうバンドはライブで観てこそのバンドだね。( 先日の来日公演、行けなかったのが残念だ。)

評価:54

RECKLESS LOVE / Reckless Love

RECKLESS LOVE / Reckless Love
Release : 2010
Label : Spinefarm

BLESSED BY A BROKEN HEART へのフィンランドからの回答、RECKLESS LOVE の 1st アルバム。


前述した BBABH のような一種のパーティー・ロック。北欧産らしい透明感も兼ね備えているのは一つの強みに……なってるのか?まぁソコは置いといて、BBSBH と比較する大きな要因のもう一つは #8. Back To Paradise の存在だろう。哀愁のディスコ・サウンド・ロックとも言えるユーロビート調の曲だが、これが BBABH / Move Your Baby の対抗馬としてはかなり優秀だ。剛健なメタル・ヘッズには受け入れられないだろうけど(笑)

ただ、#5. Beautiful Bomb#10. Wild Touch などでは上質な北欧メロディアス・ロックを披露してる辺り、侮れないね。これでもう少し音に重みがあればいいんだが。

評価:45

REVOLUTION RENAISSANCE / New Era

REVOLUTION RENAISSANCE / New Era
Release : 2008
Label : Frontiers

STRATOVARIUS を脱退した Timo Tolkki 率いる REVOLUTION RENAISSANCE の 1st アルバム。


#1:( Vo:Tobias ) 北欧らしさが全くないジャーマン・メタル。EDGUY っぽさ全快。 #2:( Vo:Kiske ) 他の誰かが唄っていたらただのキャッチーな曲止まりだった。 #3:( Vo:Pasi Rantanen / THUNDERSTONE ) 唄メロは悪くないが、アレンジが単調すぎて面白みにかける。 #4:( Vo:Kiske ) シンプルなバラード。もっとド派手なオーケストレーションがあればよかったのに。 #5:( Vo: Pasi ) ミドル・テンポのパッとしない曲。 #6:( Vo:Tobias ) HELLOWEEN の Power 。超予定調和。 #7:( Vo: Pasi ) スロー・テンポのパッとしない曲。 #8:( Vo:Kiske ) バラード。#4 に同じ。VAI の For the Love of God っぽい。 #9:( Vo:Kiske ) 単調でキャッチーな曲。W.O.A で STRATOVARIUS が演奏してたね。歌詞は深いが曲は浅め。 #10:( Vo:Kiske ) STRATOVARIUS の雰囲気が程よく残ってる曲。Kiske じゃなかったらヤバかったかな。


大曲でもあれば少しはアルバムが引き締まった気がするが、Tolkki 一人じゃ無理だったか・・・。曲の素材としては十分いいのだが、どれもアレンジがシンプル過ぎて退屈に感じてしまう。本当の勝負はバンドが形になるであろう次のアルバムだな。

評価:70

REVOLUTION RENAISSANCE / Age of Aquarius

REVOLUTION RENAISSANCE / Age of Aquarius
Release : 2009
Label : Scarlet

Timo Tolkki のバンド REVOLUTION RENAISSANCE の 2nd アルバム。


#1:メロディアスなメタル。こういうのは2,3曲目にあるといいんだけどね。 #2:勢いのあるリフだけはいいが、唄メロが入った瞬間に地味になる曲。 #3:イントロが長く期待感は高まるが、それを完璧に打ち砕いてくれる。 #4:正統派メタルっぽい曲。唄メロの立案者は Gus かな?Tolkki が書かなそうなメロディだ。 #5:後期 STRATOVARIUS によくあった退屈なバラードを彷彿させる。 #6:スローテンポの退屈極まりない曲。 #7:#5 に同じ。 #8:#5 に同じ。 #9:”SONATA ARCTICA / Victoria’s Secret” のカバーかと思った。たまたま同じになったなんて言い訳は通用しないな。これじゃ・・・。


ダブル・バス・ドラムを駆使した所謂 “めろすぴ” が完全に消え、ゴシック・メタルやメロディアス・ハード的な方向性が強くなっている。後期 STRATOVARIUS に見られた ( Eagleheart のような ) ポップなメロディも少なく、Timo Tollki のコンポーザーとしての資質は完全に枯れたのではないかと思わせられるのは ( 今更だが ) 悲しいことだ。
まぁ、前作はゲスト陣にギリギリ支えられていたようなアルバムだったので、ある意味では予想通りの内容かな・・・。

評価:27

RHAPSODY OF FIRE / The Frozen Tears of Angels

RHAPSODY OF FIRE / The Frozen Tears of Angels
Release : 2010
Label : King

イタリアの至宝 RHAPSODY OF FIRE の 7th アルバム。


いつも通りのインスト #1. Dark Frozen World からサビの飛翔メロ、クリーントーンのソロが素晴らしい #2. Sea of Fate へ、そして当アルバムの(個人的な)キラーチューン #3. Crystal Moonlight, 前のレーベルとの関係で堪ったストレスを一気に晴らすかのように疾走する #4. Reign of Terror,定番の “笛ソング” #5. Danza Di Fuoco E Ghiaccio,#4 に次ぐ第2の疾走曲 #6. Raging Starfire,サビの大仰なクワイアが初期4作を彷彿させる #8. On The Way to Ainor,アルバムの最後を飾る大曲 #9. The Frozen Tears of Angels もサビになればドラマチックに裏打ち疾走する。

今回は生オーケストラを使わず全てシンセを使ったとのことだが、それが Metal としての音の強さとして表れ、彼らがあくまでもメタル・バンドだと言う事を改めて感じさせられる結果となった。そして何よりも、前作の “MANOWAR からの影響を隠しきれない” 状態から初期4作にあったような “クサいメロディがドラマチックに疾走する” 雰囲気が戻ってきているのが嬉しい。

評価:88

RHAPSODY OF FIRE / From Chaos to Eternity

RHAPSODY OF FIRE / From Chaos to Eternity
Release : 2011
Label : King

RHAPSODY OF FIRE の 8th アルバムにして The Dark Secret Saga の最終章。


いつものインスト #1. Ad Infinitum,なだらかなメロディーが中途半端に疾走する #2. From Chaos to Eternity,初の全イタリア語疾走曲 #3. Tempesta Di Fuoco,サビメロを無駄に先延ばしにして勿体ぶる #4. Ghosts of Forgotten Worlds,定番の笛ソング #5. Anima PerdutaFabio のグロウルが冴えわたる #6. Aeons of Raging Darkness,前作の Sea of Fate を小粒にした感の強い #8. Tornado,サーガを締めくくる無駄に長い #9 Heroes of the Waterfalls’ Kingdom

Emerald Saga の最終章 Power of the Dragon Flame と比べると、まぁなんと薄味な事か…。しかも、その最後の曲( #3 のイントロも )が Beethoven / Piano Sonata #1 F minor 4楽章のほぼ丸写し。Spacial Guest に Beethoven の名があったのには流石に笑ったが、まさか最後の曲がカバーだなんてね。

さらに、前作に比べて音に迫力もないし、Fabio はグロウルのやり過ぎか声に伸びがない。物語を締める最後のアルバムなんだからもう少し気合入れて作り込んでほしかったね。

結局バンドは分裂したわけだけど、その予定ありきでこのアルバムのリリースがあったと考えると妙に納得できてしまうのは悲しくもあり残念だ。

評価:66

RHAPSODY OF FIRE / Dark Wings of Steel

RHAPSODY OF FIRE / Dark Wings of Steel
Release : 2013
Label : Afm

Luca Turilli と袖を分かった RHAPSODY OF FIRE の 9th アルバム。


以前に比べても薄味な #1. Vis Divina,初期4作を彷彿させるテイストの #2. Rising from Tragic FlamesMANOWAR 色が濃い #3. Angel of Light,アルバム唯一の疾走曲で “Steelgods of the Last Apocalypse” を彷彿させる #7. Silver Lake of Tears,スローテンポで重厚感のある、まるで SYMPHONIC MANOWAR#11. Sad Mystic Moon

作曲面における Luca Turilli (Gt) の功績がどれほど絶大であったかを証明するかのようなアルバム。クサメロ爆発なイントロはフツーなリフに変わり、劇的な展開はシンプルに。オーケストレーションは薄っすら。Fabio Lione の歌唱は伸びやかで素晴らしいものの、オペラ歌唱やグロウルはなく少し物足りない。しかし、まさかここまでハッキリと音楽性が分かれるとは思ってなかった。

「こってり味噌ラーメン」から「あっさり減塩ラーメン」か。

評価:62

RHAPSODY / Legendary Tales

RHAPSODY / Legendary Tales
Release : 1997
Label : Victor

イタリアから現れた交響叙情詩的鋼鉄バンド RHAPSODY の 1stアルバム。


#1、キラキラオペラなインスト。 #2、大袈裟な装飾とVoが面白い。最初のシャウトは地声らしいですが、本当なんでしょうか? #3、凍える寒さの中を感じさせるイントロが素晴らしい。6分弱の割には長さを感じる曲だ。 #4、笛メロが面白い。女性Voもいい感じじゃない。展開がつぎはぎみたいなのがちょっとね。 #5、アンサンブルが素晴らしい。てか、リフがかっこよすぎ。リフに惚れた。#4同様つぎはぎな箇所がどうも・・・。 #6、ハープシコード、笛のインスト。 #7、勢いを殺し気味なリフがいいね。直後のキーボもいい。サビもかっこいいよ。 #8、ピアノバラード。途中から大袈裟なオーケストレーションが入るが、そこがまた、つぎはぎみたい。 #9、いきなり切り込んでくるリフが素晴らしすぎ。思わず赤面しちゃう超クラシカルなインストパートも素晴らしい。 #10、あまりに練りこみ不足な展開がキツイ。てか、もうちょいパートの繋ぎ目に気を配ってもいいんじゃないかと思う。


素晴らしいデビュー作です。はい。

評価:64

RHAPSODY / Symphony of Enchanted Lands

RHAPSODY / Symphony of Enchanted Lands
Release : 1998
Label : Victor

イタリアのシンフォニック・RPG・メタル・バンドの 2nd アルバム。


#1、インスト。 #2、やばい程のかっこよさです。ここにある種のRPGメタルは極まった。 #3、#2 のせいであまりにも影が薄いけど、結構いい曲。 #4、鳥、馬、笛、おっさんの為のインスト。なのかどうかは知らん。 #5、唄メロがまたしても単調ですね。判りやすい。展開がつぎはぎなのは前作譲りか・・・。 #6、#5 が比較的長い曲だったので短くして欲しかった。ギターソロがなかなか面白い。 #7、笛、ピアノを使ったバラード。前作にもあったね、こんなの。 #8、引用元がいまいち思い出せないが、ヴィヴァルディかな?アレンジは素晴らしいんだからさ。もうちょっとねぇ。 #9、前作と同様 #9 にいい曲を持てきたのか?と思わせるほど。ぶっちゃけてしまえば、#2よりこっちのが好き。飛翔感のあるストリングスが、「飛んでいいよ~」みたいに聴こえて・・・。RHAPSODYって、無駄に装飾を付けまくるよりも、ある程度ストレートな曲の方がいい気がするんだよね。 #10Fabio Lione の感情篭りまくりの歌唱が素晴らしい。


随分とクラシカルなアプローチが増えた。#2. Emerald Sword がいいのは当然だけど、個人的には #9 の方が・・・。

評価:78

RHAPSODY / Dawn of Victory

RHAPSODY / Dawn of Victory
Release : 2000
Label : Victor

イタリアン・エピック・メタル・バンドの 3rd アルバム。物語りも佳境に来たんじゃないでしょうか。


#1、インスト。いつもと殆ど変わらない。 #2、今回は#1との繋げ方が不自然ですね。リフは、もうこのパターンには飽きちゃったわ、ってカンジ。 #3、相変わらず、曲名が戦隊系なんですね。あぁ、曲名負けしてんな。唄メロは悪くないんだけどね。 #4、クワイアの声が大きすぎて Fabio Lione 様の声が聴こえません。 #5、この切り込みから好きだわ。1拍目スネアの定番イントロだとしても・・・。メロディの飛翔感もいいね。 #6、彼らのアルバムでは定番と化したと思われるタイプの曲。このテのタイプの曲はもう飽きたんですけど。 #7、ちょいアグレッシヴな唄い方の Fabio 様が素晴らしいね。唄メロもよし。アレンジもいい。こういう曲のがいいって。 #8Luca Turilli さんが弾きまくってるインスト。 #9、いつのまにか #8 から繋がってた。クワイアが大きすぎて Fabio 様の超絶なる歌唱が聴こえないんですけど・・・。 #10、大袈裟な展開に拘りすぎてるのか、統合感が皆無。長いだけ。パートをつなげる為にオルガン使ったり、まぁいいんだけど、少しはその辺成長して欲しいね。


1st に構成が近いね。あと、笛はもう飽きました。すまん、これだけ。

評価:73

RHAPSODY / Rain of A Thousand Flames

RHAPSODY / Rain of A Thousand Flames
Release : Victor
Label : 2001

Emerald Saga を締めくくるアルバムの前半に位置するミニ・アルバム。


#1、凄まじい勢いで疾走してる。しかし、なんで裏打ち使わないんだろうな。 #2、インスト。 #3、ドラマ性はあるのだが、無駄に長くなってしまっているという印象を拭えない。サビをクワイアに頼りまくるのも好感は持てない。10:20あたりからのパートは好き。 #4、なんていうか、ドラマCD?語り多すぎ。 #5、せせらぎが流れる商店街でお買い物ですか? #6、泣きのギターソロが素晴らしい!なんでこういう微妙な位置にある曲でこんなにもギターメロが冴えてんだ・・・。 #7、”Dvorak / Symphony No.9 In E Minor Op.95 From The New World” を100%オマージュった曲。アレンジ力が凄まじいね。まぁ、ここまでよくやったわな。


Dvorak / Symphony No.9 は素晴らしい曲だよね。まぁミニアルバムみたいなもんなんで評価はこのくらいで。

評価:51

RHAPSODY / The Power of the Dragonflame

RHAPSODY / The Power of the Dragonflame
Release : 2002
Label : Victor

“Emerald Saga” に終止符を打つべくドラゴンの力を借りてしまうという、なんとも幼稚なストーリーですが、名作であることに変わりはない 4th アルバム。


#1、好例のオペラ感丸出しのインスト。 #2、今まで養ってきた技術をちょこまかと出しながら疾走する。 #3Emerald Sword に匹敵すると言われるアンセム。ドラゴンを召喚してますよ、最初(笑) Bメロ~サビの激烈な飛翔感が堪らなくいいです。アグレッシヴなAメロも好き。 #4、ドラゴンに続き、ソードマスター(笑)ドラマチックな曲ですね。 #5、裏打ち疾走。Fabio 様のデスヴォイスが素晴らしいのなんのって・・・。 #6Luca Turilli のギターソロが、同郷の Olaf Thorsen 並につまらん。 #7、Fabio 様、ついにオペラを唄っちゃった。 #8、リフ・サビメロの飛翔感が、RPGのそれを凌駕するレベルで告げられ、いつのまにか部屋の中で両手を広げて飛ぼうとしちゃう、っていう曲。駆け上がるストリングスが生唾もん。 #9、物語も佳境へ・・・。勿論疾走してます。 #10、19分もあります、この曲。映画のエンディングみたいです。今までの RHAPSODY を総括する意味で聴きましょう。多分、過去作品からの全てがつまってます。長いわけですね。


本気で飽きてきたんでそろそろ音楽性の変更をお願い。君らさ、このテの音楽性は、もう極めちゃったんじゃない?たぶんこのレベルならどんなフォロワーも追いつけないと思うよ。

評価:92

RHAPSODY / Symphony of Enchanted Lands II

RHAPSODY / Symphony of Enchanted Lands II
Release : 2004
Label : Victor

新サーガ、Dark Secret の第1章 。5th アルバム。


#1、いつものインスト + Christopher Lee。それだけ。 #2、EPにも入っていた曲。追加されたギターソロは Luca Turilli の自慰。なくてもヨカッタ。 #3、なんとも煮え切らないメロディが早送りボタンを押させようと、脳細胞が働きかける。 #4、いつもの笛のインストね。 #5、鼻に息のかかった Fabio 様の歌唱が面白い。壮大でいいんだけど、どうも煮え切らないな。 #6、オーケストレーションは素晴らしいよ。オーケストレーションはね。もう、マンネリ過ぎて面白さの欠片すら見つからない。 #7、唄メロが単調でいいね。ドラマーさんさ、少しは面白いフィル入れたりしないの? #8、笛・川。 #9、EPの方を参照してね。 #10、EP にも入ってた Guardian Of Destiny。何語だろうね。まぁいいか。英語じゃないことは確か。 #11、これは映画のサントラですか?と勘違いしそうなイントロがいいね。フルオケの壮大な管楽器が素晴らしいよ。コントラバスのアレンジが面白い、というか四季/夏じゃん。メインメロよりもオケアレンジに耳が行っちゃうよ(笑) #12、いつものインストに Fabio 様の Vo と Christopher Lee が入った。だけ。


次作で、この堪りに堪ったマンネリを打破できるかが問題。

評価:40

RHAPSODY / The Dark Secret [EP]

RHAPSODY / The Dark Secret
Release : 2004
Label : Victor

前作にて、その幼稚な物語に終止符を打ったと思ったら、(ドラゴンボール方程式により)また敵が現れたんでしょう。で、これは 5th アルバムからの先行 EP です。


#1、映画:ロード・オブ・ザ・リングにも出演した Christopher Lee 氏がナレーションを務める。音楽性はこれまでとなんら変わりはないが、フル・オーケストラ導入の為か管楽隊が目立っていて良い。 #2、”Antonio Vivaldi / The Four Seasons / The Summer” を彷彿とさせるイントロがいいね。アグレッシヴな Fabio 先生も素晴らしい。サビメロも、飛翔感があっていいね。 #3、いつもの笛の曲ね。英語版らしいけど、全部英語でいいじゃんか。 #4、大曲。これまた、サビでの飛翔メロが堪らないね。しかもまた、”Antonio Vivaldi / The Four Seasons” が使われてる。これは “The Winter” からだね。Fabio 様の迫真に迫る演技も素晴らしいね。 #5、よくわからんインスト。


今までとなんら変化のない楽曲が聴けます。5th アルバムに収録されない #2 はファン必聴。

評価:70

RHAPSODY OF FIRE / Triumph or Agony

RHAPSODY OF FIRE / Triumph or Agony
Release : 2006
Label : Magic Circle Music

アメリカ市場進出の法的問題でバンド名を RHAPSODY OF FIRE へと改名した 6th of Fire アルバム。


#1、いつもの。 #2、Aメロが “Emerald Sword” 。退屈。焼き直し感も満載。 #3、”Agony is My Name” なイントロがアレ。 #4、いつもの4曲目。笛が活躍します。 #5、何この MANOWAR もどき・・・。一緒にツアーしてて、影響されたのかな ? #6、初めて Fabio (Vo) が RHAPSODY OF FIRE の為に作った曲。 #7、いいねぇ。まさか RHAPSODY OF FIRE でこういう曲が聴けるとは。メロディの高揚感は皆無だけどね。 #8、単調すぎなドラムに萎える。 #9、これはもうオペラだな。哀愁を漂わせる Fabio 様の歌唱が素晴らしい。 #10、5つのパートに分かれた組曲。9:44 ~ 11:10 の Dani Filth + Eric Adams みたいなデス声歌唱が素晴らしいね。それ以外は終始退屈。 #11、#10 のアウトロ。


相変わらずの金太郎飴っぷりが究極のマンネリズム of Fire (笑) Fabio のデス声を生かした #10 や “Thunder’s Mighty Roar” みたいな曲をもっと作ってくれればねぇ。今からでも遅くないから “BLACK RHAPSODY OF FIRE” やってください。
* () 内の数字は Fabio 様のデス声歌唱 + Artwork に出張したキーパーへの評価です。

評価:18(98)

RICHIE KOTZEN / Peace Sign

RICHIE KOTZEN / Peace Sign
Release : 2009
Label : R&C

マルチプレイヤー Richie Kotzen の 16th アルバム。


今作は全楽器・全パート弾きまくりなのだが、楽曲の魅力が乏しいとしか言いようがないくらい退屈。一番マシなのが JACKSON5 のカバー #13. I Want You Back って一体…。

「タマ・ホーーム!」とかやってる場合じゃないだろ(笑)

評価:23

RICHIE KOTZEN / Ai Senshi ZxR

RICHIE KOTZEN / Ai Senshi ZxR
Release : 2006
Label : BMG

Richie Kotzen ( ex-POISON , MR.BIG ) が、何を血迷ったのか “機動戦士ガンダム” の曲を Billy Sheehan と一緒にカバー。


#1、森口博子の方が上手い点について・・・。#2、燃え上がーれ燃え上がーれ燃え上がーれガンダム。#3、大したアレンジがされてなくて面白くない。#4、原曲を知らない (思い出せない?) からなんとも・・・。#5、これは Gackt のカバーらしい。劇場版の曲かな?#6、#4 に同じ。#7、#3 に同じ。#8、これは ZZ か。この曲はそれなりに似合ってるな (笑)#9-12、#4 に同じ。


思い出せない曲が多すぎ。”シャアが来る” とか “Men of Destiny” があったら面白かったのに。勿論前者はセリフ付きで (笑) でも何でワザワザこんなの作ったんだろう・・・。知らないと楽しめないだろうしなぁ・・・。

評価:12

RIDE THE SKY / New Protection

RIDE THE SKY / New Protection
Release : 2007
Label : Marquee

MASTERPLAN を脱退した Uli Kusch 率いる RIDE THE SKY (なぜこの名前?) の 1st アルバム。


#1、退屈。#2、こういう曲をもっと。#3、実験的。#4、新生 MASTREPLAN より MASTREPLAN っぽい。#5-6、退屈。#7、唄メロが…。#8、悪くないんだが、ドラムが…。#9、退屈。#10、#8 に同じ。#11-12、退屈。


ドラムはもう少し自重しろ。折角の良質なメロディがドラムにかき消されてる。それに、この音楽性でこのバンド名はどうかと…。そんなに恨みが深いのか?

評価:32

RING OF FIRE / Battle of Leningrad

RING OF FIRE / Battle of Leningrad
Release : 2014
Label : Frontiers

RING OF FIRE の 4th アルバム。


要所要所で顔を出すネオ=クラシカルなギターが美味しい #1. Mother Russia,ド真ん中のネオクラシカル・メタル #2. They’re Calling Your Name,プログレ・ハード みたいな #3. Empire,静と動に分かれたドラマチック…というよりツギハギな感じの方が目立ってしまっている #5. Firewind,アルバム中最もシンプルなネオクラ疾走曲 #6. Where Angels Play,アルバムのアートワークをイメージさせる #7. Battle of Leningrad,いかにも戦闘中なクサメロを持った疾走曲 #8. No Way Out,映画的でドラマチックなメロディをしっとりと歌うパワー・バラード #9. Our World (‘Til Everything’s Gone),哀愁の唄メロを妙にテクニカルなプレグレパートで挟む構成の #10. Rain

バンド結成時は DREAM THEATER にも匹敵するスーパー・テクニカル集団だったのに、リズム隊が Timo Tolkki (Ba) Jami Houvinen (Ds/誰?) という本職じゃない人と新人に代わる、なんとも微妙な人事。そして “いつも通りの音質の悪さ” がどう考えてもいい方向には向いていない。出来の良くないアルバムだとは思わないが、細かい粗がハッキリしすぎている。10年ぶりにバンドを復活させた割には…。

評価:63

RIOT / Immortal Soul

RIOT / Immortal Soul
Release : 2011
Label : Steamhammer

THUNDERSTEEL REUNION から、紆余曲折ありながらも無事リリースされた RIOT の 14th アルバム。


Thundersteel を現代的解釈でリメイクしたかのような #1. Riot,Reunion Live でも披露された疾走曲 #4. Wings Are For Angels,80’s 的なリフが印象深い #6. Sins of the Father,ブリッジとコーラスの対比が面白い #12. Echoes、という十八番のパワー・メタル曲は勿論のこと、3連の #2. Still Your Man を筆頭にミドルテンポの曲も悪くない出来だ。

世紀の名盤 Thundersteel には及ばないものの、ここまでソレに近いアルバムを出してくれたのは賞賛に値するね。出来ればこの布陣のままもう1枚。もう1度来日をお願いしたい。

久しぶりに Tony Moore 時代の RIOT のアルバムを (比較の為に) 引っ張り出して聴いた。恐らくこのアルバムを聴けば皆、そうしたくなるんだろうなぁ。

評価:83

RIOT / Thundersteel

RIOT / Thundersteel
Release : 1988
Label : Epic

日本好きな RIOT の 6th アルバム。


#1Kill the King 型の様式美スピードメタル。Tony Moore の 伸びのあるハイトーンと、素晴らしい構築美のギターソロが絶品。 #2、失速するがライブが楽しそうなサビがいいね。 #3、元々の音楽性であるアメリカ産 HR ( Man on the Silver Mountain だけど ) な一面が覗ける曲。 #4、キャッチーなサビメロが魅力の佳曲。 #5、キャッチーなメロディとソロ直前のシャウトが最高な曲。こういう勢いに任せた疾走感もいいね。 #6、#4 に同じ。バスを無駄に連打してるような気がするが・・・。 #7、エンディングの官能的なソロが堪りません。 #8、唄メロ裏でここぞとばかりにギターメロを入れてくるのが素晴らしいね。Mark Reale、いい仕事するね。 #9、静と動を使い分けた IRON MAIDEN 風の曲構成が面白い曲。


“ANGRA / Carry On” , “SONATA ARCTICA / San Sebastian” などと肩を並べる名曲 Thundersteel に尽きる。まぁ、この曲を聴いた事がないめろすぴファンなんていないと思いますけど・・・。

評価:75

ROB ROCK / Eyes of Eternity

ROB ROCK / Eyes of Eternity
Release : 2003
Label : Victor

IMPELLITTERI の ハイトーン Vocalist 、ROB ROCK の 2nd ソロアルバム。


#1、ボートラ。日本人が1曲目インストなのを好き? なのを知っての事か・・・。 #2、メロディアスで聴きやすいブリッジからのコーラスが美味しい。 #3、いかにも Roy Z が好きそうな古典的なリフがいいね。唄メロもなかなか良い。 #4、典型的メロディク・メタル曲。HELLOWEEN 的とでも言っておこうか。 #5、シンガロングを誘うキャッチーな曲。重みのあるリズムギターがいい感じ。 #6、もう聴き飽きた感じなので、これ系はそろそろ封印じゃないでしょーか? Roy Z さん。 #7、重圧感のあるコーラスを持つヴァースからブリッジ、コーラスに至るまで一切の隙なし。ソロ前に一端ミドルに落ち着くのがいいね。 #8、Vo の リヴァーブが掛かり過ぎてる気がするなぁ。んーギターソロのメロディは凄くいいね。 #9、ソロ時のリズムギターは素晴らしいね。斬新だ。 #10、12分の大曲。この曲、とにかく前半の疾走前までのベースが素晴らしい。 #11、ボートラ。#2 と似たようなギターメロが妙に印象に残るな。まぁボートラだし。


流石は Mr. Melodic Metal Vocalist 。良質なアルバムを作ってくる。Roy Z の関与も素晴らしい方向へ向かわせていると思うし。もうこのコンビ、名コンビとしか言いようがないな

評価:72

ROB ROCK / Holy Hell

ROB ROCK / Holy Hell
Release : 2005
Label : Victor

“Mr.Melodic Metal Voice” の称号を欲しいがままにいている、かどうか知りませんが、そんな Rob Rock の 3rd アルバム。


#1、いきなり始まったんでビビリました。どこかで聴いた事のあるメロディだなぁ。 #2、唄メロ、適当に書いたろ。単調すぎ。Vocalist のソロ作なんだからさ。 #3、イントロからしてカッコイイ。高揚感全開のサビメロもおいし過ぎ。 #4、唄メロがキャッチーでいい。リフもいい。ソロもいい。3拍子そろってるわ。こりゃ。 #5、サビでのスクリームが素晴らしい。メロディは大したことないのに。 #6IMPELLITTERI 時代のセルフカバー。まぁ、もともと名曲なわけだし。今更言う事はないな。 #7、バッキングが単調で面白くない。唄メロも煮え切らなくなってきた。・・・中だるみか。 #8、左右に揺れまくる&キャッチーなギターソロはいいね。 #9Tobias Sammet (EDGUY) をゲスト迎えて、ABBA の名曲を。元々この曲は個人的に大好きな曲。やばいやばい。悶絶。・・・もう、これ反則。 #10Gus G がゲストで弾いてますデス。それよりも、後半のスーパーハイトーンの方が耳に残ります。 #11、Roy Z が好きそうなリフですね。まぁボートラだし。大目に見てあげようか。 #12、エモーショナルなイントロに惹かれるバラード。昨年亡くなった彼の父に捧げた曲。いい曲だね。 #13、Alternative Mix だって。ギターの歪みが #6 より強いみたい。 #14、これも Alternative Mix 。最初の効果音が微妙に違う。


ドラムが BRUCE DICKINSON / Tyranny Of Souls と同じ音じゃん。それに、曲数多すぎて、1枚聴き通すのに時間が掛かる!ボートラがなければ時間的にちょうど良かったか。まぁ、でもね(俺個人が)悶絶必死のスーパーカバー曲 #9 とメロディック・メタラー汁濁必須な #3 の功績は大きいよ。

評価:75

ROB ROCK / Garden of Chaos

ROB ROCK / Garden of Chaos
Release : 2007
Label : Victor

Voice of Melodic Metal, ROB ROCK の 4th アルバム。


#1、曲自体は悪くないのだが、唄メロが微妙。 #2、#1 に同じ。 #3、聴きやすいキャッチー唄メロで印象は悪くないんだが、いまいち煮え切らない。 #4、ギターソロはいいんだけどね・・・。 #5、唄メロがつまらない。 #6、微妙。もっとストレートな Melodic Metal なら似合うのに・・・。 #7、昨今の Heavy Metal 事情を唄った曲。なかなか面白くはある。 #8、8曲目にしてやっと本領発揮。ど真ん中の直球勝負だな。 #9、バラード。悪くはないが・・・。 #10、前作のボートラのリマスター Ver. リマスターする必要ないだろ・・・。 #11、実子に捧げたアコースティック・バラード。


前作 Holy Hell が素晴らしい出来だった事もあって期待してたんだが、正直前作ほどの充実感はない。Voice of Melodic Metal は Melodic Metal を唄ってくれなきゃ・・・。
アートワークが最悪 ( ヘビ嫌い・・・ ) で買うかどうかすら迷ってたのに、ブックレットの裏もヘビでやんの。

評価:31

ROBBY VALENTINE / Robby Valentine

ROBBY VALENTINE / Robby Valentine
Release : 1992
Label : Universal

QUEEN Children の一人で、イケメンナルシスト Robby Valentine のソロ。1stアルバム。


#1、モロに初期 QUEEN 。しかも、その後に切り込んでくるピアノメロがクサいのなんの。これはクサ過ぎる。そんなイントロが終わると、良質なハードポップになっちゃうんだけどね。 #2、これまたモロ QUEEN 。キャッチーで凄く聴きやすいよ。 #3、シンセを効果的に使ったロック。 #4、短いけど、ギターとハープシコードがユニゾンする瞬間がいいね。 #5、あまりのクサさに飲んでたお茶を思いっきり吹き出すかと思った。必死で堪えました。 #6、この曲、Valentine の曲の中でも 3本の指に数えられる名バラード。泣ける。 #7、なんか、ごく普通のハードポップで面白くない。 #8、イントロがクサい。しかもそのあとも超俺好み。ピアノの早弾きも素晴らしいよ。 #9、#6が素晴らしすぎるせいか、影が薄いバラード。中間のアコーディオンでのワルツは好きなんだけどね・・・。 #10、これも何か普通過ぎて。他のハードポップバンドならいい線いってるんだろうけど。 #11Bon Jovi / You Give Love A Bad Name に似てるな・・・。 #12、ギターソロとかもう、汁濁のクサさだね。 #13、この曲、結構な疾走。疾走というよりはノリの良さか。 #14、ラジオ向けのポップナンバーだね。J-POPerに受けそう。 #15、前半は彼のピアニストの一面が見られ、中盤はオーケスレーションをバックにクサいハードロック。後半はゴージャスになった QUEEN


QUEEN 好き、クサいの好きなら聴いておいて損はない。中古屋で見つけたら即レジもん。

評価:88

ROBBY VALENTINE / The Magic Infinity

ROBBY VALENTINE / The Magic Infinity
Release : 1994
Label : Universal

ROBBY VALENTINE の 2nd アルバム。


#1、相変わらず、オーケストラヒットを使う曲はクサいね。 #2、ピアノ弾き語りのバラード。ギターが入ってきてから、所々で泣くのが堪らん。 #3、ラジオ向けのキャッチーなハードロックナンバー。まぁ、悪くはないんだけどね。 #4、アコギとパーカッションがいい感じだね。あと、途中のヴィブラスラップみたいなのが凄くいい。 #5、好例の QUEEN タイプ。後半の流れるようなピアノから疾走するのが最高。 #6、変なエフェクトかけるのやめて下さい。曲が短いからいいものの。 #7、#6 と同じような方向性の曲。なかなかのクラシカル・バラード。 #8、これも #3 同様に大衆向け。晴れの日のドライブに向いてるかな。 #9、キャッチーなギターソロが美味しい。さらにクッサクサなオーケストレーションが拍車をかけて・・・。 #10、#2 と同じくピアノ弾き語りのバラード。#2 よりは多少ドラマチックに聴こえるかな。 #11、子供コーラスが微笑ましいラストのサビはいいかも。 #12、これも、ラジオ向けな曲だが、要所の QUEEN 風コーラスでギリギリ持ってる。 #13、アコースティックなバラード。どうでもいいけどバラード多すぎ。 #14、モロ QUEEN 。しかも11分の大曲ときた。「 Bohemian Rhapsody を参考に僕流に劇的にしてみました。」みたいな感じ。最後のはきっと Ogre Battle からのアイディアだろう。


そろそろ、彼自身のオリジナリティが欲しいところ。アルバムの大半がバラード調なのもマイナス。統一感があり過ぎる感じかな。もっと散漫としててもいいと思う。

評価:48

VALENTINE / Valentine

VALENTINE / Valentine
Release : 1995
Label : Universal

Robby Valentine による、超 QUEEN 型ハードポップバンドの3rdアルバム。やっと VALENTINE と名乗れるようになったみたいね。


#1、浮遊感のあるイントロから、ピアノの伴奏を従えて、バンドサウンドが入るまでが凄まじい哀愁を帯びている。ストリングスが入ってからは天に昇るが如く。中間のピアノソロ後の展開は神としかいいようがない。曲名に恥じぬ名曲だ。 #2、極上のハードポップ。美しいピアノメロが堪りません。 #3、ライブ受けしそうなノリのポップチューン。 #4、爽快な疾走感が楽しめるサビがいいね。 #5、ちょっとしたピアノバラード。悲愴感のある唄メロが胸を打ちます。 #6、これもちょっとしたパーティーなんかの BGM に合いそうな曲。 #7、#6 の延長戦上にあるワルツ。華麗なメロディだね。 #8、いやぁ面白いわ。これ。何て言えばいいんだろうね、プログレポップか? #9、前半の様なハードポップ感を取り戻す。爽やかさがいいね。 #10、それなりに面白い工夫のある曲だね。 #11、流れる様なキーボードが良い感触なハードロックチューン。 #12、哀愁と静かなせせらぎの様なメロディが懐かしさを感じさせる。 #13、バッハを彷彿とさせるイントロ、見事にテンポアップする爽快なサビが素晴らしい。 #14、曲名の意味が判らん!って感じですが、映画のエンディングの様に上下する展開は素晴らしいの一言。 #15、インスト。悲しみのオーラを漂わせる。ここまで悲壮感を味わえる曲も少ないと思う。


中古屋で発見したら是非とも購入する事をお勧めしたい。100円とかで叩き売りされてそうだし、騙されたと思って買っても損はないと思う。

評価:90

ROSS THE BOSS / New Metal Leader

ROSS THE BOSS / New Metal Leader
Release : 2008
Label : AFM

MANOWAR の初代ギタリスト Ross the Boss が MANOWAR のカバーバンドを従えて贈る 1st アルバム。


#1:インスト。 #2:完璧に MANOWAR 。キャッチーな唄メロが美味しい。 #3:名曲 “Hail and Kill” を彷彿させるイントロ・リフが堪らないね。 #4:これまた 初期 MANOWAR を彷彿させる疾走曲。劇メロ炸裂のギターソロが素晴らしい。 #5:古典的なリフに古典的な唄メロ。メタル・クラシックだな。 #6:”Heart of Steel” を思わせるイントロから始まる3連の曲。 #7:”MANOWAR / Manowar” に近い Rock ‘n’ Roll 感が堪らないね。 #8:ファンキー?なリフが印象的。 #9:地味な曲だけど MANOWAR 臭が溢れてるね。 #10:エモーショナルなギターワークが素晴らしいとしか言いようがない。 #11:哀愁のソロが印象深い曲。アルバムの最後に相応しい・・・。


初期 MANOWAR そのまんま。今の MANOWAR はやたらオペラチックでクラシカルになってしまったので (それはそれで大歓迎だけど)、この初期 MANOWAR の音楽性で New Metal Leader としてソロ活動を続けて欲しいね。願わくばもっと上手い Vo で。Michael Bormann 風で悪くはないけど、Eric Adams にはまだまだ遠いんだよな。

評価:73

ROSWELL SIX / Terra Incognita

ROSWELL SIX / Terra Incognita
Release : 2009
Label : Progrock

STAR WARS のスピンオフも書いてる SF 小説家 Kevin J. Anderson の小説と連動したロック・オペラ・プロジェクト ROSWELL SIX の 1st アルバム。


#1:オルガン・ソロのイントロが美味しい大曲。ロック・オペラ。疾走するクサメロ・パートが素晴らしいね。 #2:キーボードの宇宙的シンセ音中心の様式美ハードロック。てか、キーボードの人どんだけクサメロ好きなの? #3:シンフォニック・メタル化した BLACKMORE’S NIGHT みたいな曲。リード Vo は James LaBrie (DREAM THEATER)#4:哀愁のメロディが美味しすぎるアコースティック・バラード。 #5:Lana Lane が歌う、まんま LANA LANE な曲。 #6:これまた BLACKMORE’S NIGHT をハードにしたような曲。 #7:地味。 #8DREAM THEATER 的なフログレ要素の強いインスト。 #9:クサい…。この曲でこそ LaBrie に唄ってほしかったなぁ。 #10:サントラ風。小説をベースにしてる以上は仕方ないのか…。 #11:アコースティックなバラード。 #12:哀愁のメロディが光る曲。 #13:スペーシーなインスト。疾走する劇的なクサメロが最高。2009年最高峰のクサメロだ


LANA LANE のキーボードの人が中心人物なだけあってキーボード・ソロがその凄まじいクサメロでもって美味しいところを全部持っていってしまう。ただ、そのクサメロが所謂 “めろすぴ” のソレとは比較にならないほど劇的で、演じ手に回り素晴らしい歌唱を披露している Lana LaneJames LaBrie をも霞ませてしまうほど。これだけいいアルバムだと、次のアルバムも期待したいが、きっと単発企画なんだろうなぁ…。

評価:78

ROYAL HUNT / Paper Blood

ROYAL HUNT / Paper Blood
Release : 2005
Label : Marquee

Andre Andersen 率いる ROYAL HUNT の 8th アルバム。


#1、イントロがいいね。てか、相変わらずタイトル連呼か。 #2、どこかで聴いた事があるような唄メロだな。 #3、Andre Andersen が弾きまくるインスト。 #4、キャッチーなサビが美味しいね。クラシカルなソロを聴かせてくれる Marcus Jidell もいいね。 #5、地味。退屈。唄メロがつまらなすぎ。 #6、Andre Andersen が弾きまくるインスト。 #7、サビの哀愁漂うメロディがいいね。ジャズっぽいピアノソロもなかなか。 #8、Aメロ、Bメロはいいが、サビがつまらない。 #9、退屈だが哀愁のあるバラード。”Epilogue” っぽいアレンジはワザとかな? #10、面白みの皆無なインスト。 #11、”Paradox” 収録の同曲のアコースティック・バージョン。後半以外あんま変わってないな。


( 仕方ないことだが ) 全盛期と比べ物にならないほどパワーダウンしてしまった John West が・・・。そのせいなのかどうか知らないが、インスト多いね。新加入の Marcus Jidell さんはそれなりにいい仕事してると思いますです。

評価:35

ROYAL HUNT / 2006

ROYAL HUNT / 2006
Release : 2006
Label : Marquee

Andre Andersen 率いる ROYAL HUNT のロシア Saint Petersburg 公演を収録したライブ・アルバム & DVD 。


– CD –
今までの集大成にもとれる選曲が素晴らしいのは言うまでもないな。病み上がりとは言え、なかなかのパフォーマンスをしている John West は相変わらず流石の一言。新加入の Marcus Jidell (Gt) はちょいブルース気味ながらもネオクラシカルな雰囲気を巧く作っていると思う。ドラムが多少走ってるような気がするが、気のせいかな・・・。ま、音を聴く限りはなんら問題ないね。

– DVD –
ここからは映像の方。
ロシアの法律なのか、席がある会場だからなのか、オーディエンスが座ってる・・・ ( 立ち上がってる人もいるけどね ) 。座って手を上げてメロイックサインはある意味異様にも見える。それと、バンドの要 Andre Andersen がカーテンの裏に隠れてしまっている。これじゃ客は見えないんじゃないか・・・。ドラムも左隅でなんだかなぁ。そんなこんなで映像的な魅力は個人的に皆無だったわけで・・・。そんな俺の目は真ん中後ろでコーラス担当をしていた美人女性 Vo Maria MacTurk の腰クネクネ具合 ( 勿論コーラスも ) にすっかり魅了されていました (汗)


個人的には CD Version を推すが、映像狂の人や熱狂的ファンは DVD も買いかな。まぁ、会場の状態を除けば、凄くいいショウだったと思う。John West がラストの曲 2-#08. Epilogue の時に “この曲はみんな立って唄ってくれ” みたいな事を言ってるのがちょっと悲しかったり・・・。

評価:60

ROYAL HUNT / Collision Course : Paradox II

ROYAL HUNT / Collision Course : Paradox II
Release : 2008
Label : Marquee

John West の後任に Mark Boals ( ex-YNGWIE MALMSTEEN, RING OF FIRE ) を入れた ROYAL HUNT の 9th アルバムで Paradox の続編。


#1、安っぽいインスト。 #2、いつもの ROYAL HUNT 節。キャッチーな唄メロがまぁまぁ。 #3、メロディも展開も地味。しかも退屈。 #4、ツーバスドコドコするだけの退屈な曲。クワイアがシンセ…。そこまで金がないのか。 #5、Mark Boals はいつもは出さない魅力を存分に出してるね。曲はつまらないけど。 #6、Andre Andersen の (唄メロの) 作曲センスが枯渇したとしか思えん。 #7DREAM THEATER 風の唄メロが気になる曲。 #8、クラシカル ( Beethoven ) なインストパートとキャッチーな唄メロが印象的な曲。 #9、疾走するギターソロだけいいね。 #10、退屈。


まず、Andre は新しい Key を購入すること。あまりに安っぽい音で本当に 08 年のアルバムの音なのか疑問に思えてくる。曲の微妙さについてはもはや仕方ない事か…。正直 Paradox はそこまで好きじゃない ( 2nd が一番好き ) し、続編だからと言って期待したわけじゃないけど、Mark Boals + Paradox の看板を背負った割には……なアルバム作っちゃったねって印象が強い。

評価:26

ROYAL HUNT / X

ROYAL HUNT / X
Release : 2010
Label : Marquee

デンマーク産メタル・バンド ROYAL HUNT の 10th アルバム。


QUEEN タイプの小曲 #1 から 70’s タイプのハードロック #2. End of the Line への絶妙な繋がりがまず素晴らしい。そして、北欧ハードポップな雰囲気をもつ #3. King for a DayDEEP PURPLE 風味の強い #7. Back to Square OneMarcus Jidell の哀愁のギターソロが光るバラード #9. The Last Leaf,初期を彷彿させるリーダートラック #10. Falling Down,と前作の不甲斐なさをねじ伏せる上々の出来。アウトロへの上手く繋がってアルバムの統一感も感じられる。


アナログ・レコーディングした割には音質への不安もなく、最近良くあるプロツールズで作りました的なものよりもダイナミックさが感じられる。アルバム全体に散りばめられた幅広いシンセの音色も好印象。しかし何より美味しいのはヴィンテージ機材を駆使したであろうギターの音だ。機材の進歩に逆らっただけの事はある個性的なアルバムになったと思うよ。

評価:57

ROYAL HUNT / Show Me How to Live

ROYAL HUNT / Show Me How to Live
Release : 2011
Label : Frontiers

D.C.Cooper が復帰した ROYAL HUNT の 11th アルバム。


正直なトコロ、D.C. Cooper 期よりも John West 期の方が遥かに好きなので、個人的には “D.C. が復帰!” とか聴いても何も感じなかった。むしろ、また再結成ネタ…なんてという思いでいた。しかし、フタを開けてみれば “これが ROYAL HUNT meets D.C. Cooper のケミストリーなのか!” と思わざるを得ない結果となった。

まんま Paradox のアノ感じの音、そしてそこに Frontiers のメロハー・クオリティに十分耐えうるキャッチーなメロディ…。D.C. 在籍時の過去のアルバムより気に入った。メロディの質だけならバンド史上最高クラスなんじゃないかな。#5. Half Past Loneliness なんて 2011年のベスト・チューン候補に挙がってるくらいだしね。

ただ、やはり俺の耳は John West の方がしっくりくるんだよなぁ。

評価:77

ROYAL HUNT / A Life to Die For

ROYAL HUNT / A Life to Die For
Release : 2013
Label : Frontiers

ROYAL HUNT の 12th アルバム。


壮大な9分半の大曲 #1. Hell Comes Down from Heaven,メロディックな唄メロと女性シンガーがいい味を出している #2. A Ballet’s Tale,キャッチーだが、既視感の強い #3. One Minute Left to Live,韓国ドラマ辺りを彷彿させる哀愁メロとクラシカルなギターソロが堪らない #5. Sign of Yesterday,エンディングの D.C. Cooper のオペラ風歌唱が素晴らしい #7. A Life to Die For

前作のほぼ延長上のサウンド。新鮮味は皆無。D.C. の声に合わせるとこうにしかならないのかもしれないけど…。個人的にはミックスで凄く損してるような気がする。まぁ、リーダーは Andre Andersen だし、キーボードの音がデカイのはい方ないか。

評価:66


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