Archive for the ‘T (THE)’ Category

TALK OF THE TOWN / Talk of the Town

TALK OF THE TOWN / Talk of the Town
Release : 1988
Label : Virgin Records

Thomas Vikström 率いるメロディック・ロック・バンド TALK OF THE TOWN の 1st アルバム。


不動の名曲 #1. Free Like An Eagle (後に DIVINEFIRE がカバー) ,北欧の風を存分に味わえるハードポップ #3. Undercover Love などを筆頭に捨て曲なしの名盤である。(ただ、強力な曲が前半に寄っているので人によっては後半ダレると感じるかも…)

初期 EUROPE や 初期 ALIEN を彷彿させるキャッチーさと、これぞ 80’s 北欧メタル!な煌びやかなキーボード・サウンドが特徴的で、そこに “北欧のヴォーカル・マスター” Thomas Vikström の歌が乗る。

ALIEN の 1st アルバムと共に、北欧メロハー好きなら絶対に押さえておきたいアルバムでもある。

評価:90

TAROT / Gravity of Light

TAROT / Gravity of Light
Release : 2010
Label : Nuclear Blast

Marco Hietala ( NIGHTWISH ), Zachary Hietala の Hietala 兄弟率いる TAROT の 8th アルバム。


キャッチーな正統派メタルの #3. Rise!,疾走曲の #4. Pilot of All Dreams,北欧らしい透明感を感じられるパワーバラードの #10. Gone など、時折いいと思える曲はあるんだけど、バンドの存在感と同様に中身も地味過ぎ。

Marco Hietala がフルで唄ってるってだけで十分なんだけど、もう少し曲が良ければ…。

評価:27

TEN / Stormwarning

TEN / Stormwarning
Release : 2011
Label : Frontiers

Gary Hughes 率いるブリティッシュ・ハードロック・バンド、TEN の 9th アルバム。


英国的哀愁メロが堪らない #1. Endless Symphony,派手さはないもののそのスケール感に圧倒される #2. Centre of My Universe,湿り気のあるメロディが美味しい #3. Kingdom Come,アートワークのような風景を連想させる名曲 #5. Stormwarning,じわじわ染みてくる唄メロと哀愁をまき散らすギターソロが堪らない #9. Destiny,渋めな歌唱と憂いのあるアレンジが絶妙な #10. The Wave と、ここ最近の枯渇っぷりが嘘のように素晴らしい出来で Far Beyond the World の頃の TEN が帰ってきたと言ってもいいくらい。

この勢いのままに次の Bob Catley ( Vo / MAGNUM ) のソロ・アルバムもお願いしたい。

評価:86

TEN / Heresy and Creed

TEN / Heresy and Creed
Release : 2012
Label : Frontiers

TEN の 10th アルバム。


曲名通り、アラビアンな印象の強いイントロからメロディアスなサビが素晴らしい #2. Arabian Nights,英国らしいメロディの #4. The Lights Go DownGary らしい中毒性のある唄メロの #7 Game of Hearts,渋いメロディとどこかセーブした勢いがもどかしい #10. Insatiable,これぞ Gary Hughes な英国哀愁メロ、な #12. Unbelievable

前作ほどのメロディアスさが感じられないのは残念。Gary らしさは感じるんだけど、それがはっきりと出てきてないようなある種の煮え切らなさがあるんだよね。

評価:59

TERASBETONI / Myrskyntuoja

TERASBETONI / Myrskyntuoja
Release : 2008
Label : Warner

Finland の MANOWAR と呼ばれてるらしい TERASBETONI の 3rd アルバム。


#1:キャッチーなメロディとシンプルな展開が印象的な佳曲。 #2:フィンランド産とは思えないほど MANOWAR だ。北欧特有の透明感なんて皆無 (笑) #3:ユーロヴィジョンで22位になったらしい。J.Ahola の超熱血歌唱が素晴らしい。 #4:初期 MANOWAR だな。絶妙な量のオルガンがいいね。 #5:暑苦しい。後半のマーチ風のアレンジは素晴らしいよ。 #6:#1 に同じ。 #7:パワーバラード。 #8:キャッチーで非常に Metalic (笑) な疾走曲。Metallin Voima ってどういう意味なんだろう? #9:#8 に同じ。 #10:#1 に同じ。 #11:哀愁ある歌メロが印象的な曲。 #12:#1 に同じ。エンディングの展開は見事。


現地語 & 巻き舌が大好きな人には堪らないアルバム。相変わらず J.Ahola は上手いがどことなく唄メロが煮え切らないのが惜しいところ。でもまぁ、フィンランド版 MANOWAR の役目は十分果たしているんじゃないかな。

評価:57

THALION / Another Sun

THALION / Another Sun
Release : 2004
Label : Victor

ブラジルのメロディック・プログレッシヴ・メタルバンドの 1st アルバム。 Andre MatosMichael Kiske がゲスト参加。


#1、今から STARWARS でも始まるのか、ってなインスト。 #2、サビ以外の唄メロがつまらないが、Alexandra Liambos の語尾を強調する唄い方が可愛いいから許す (甘) プログレッシヴなギターソロは、曲に合ってないような。 #3、BLACKMORE’S NIGHT みたいなイントロから、結局パワーメタルに移行する曲。 #4、モロにラジオ向けバラードのイントロがいいね。でだ、その後どうしてバス連打のミドルに変わるのか不思議だ。 #5、キャッチーなメタルなんだかプログレッシヴ・メタルなんだか判らんな。 #6DREAM THEATER / Metropolis Pt.1 を真似し過ぎなソロがどうしてもなぁ。 #7、煮え切らないメロディの曲。音のバランスをどうにかしろと言いたい。 #8、彼らは DREAM THEATER が大好きなようだな。でもちょっと、ヤリ過ぎじゃないか ? #9Michael Kiske とデュエットしちゃったワ、なバラード。年齢を増すごとに味が出てくる Kiske の歌声に万歳。 #10、#2 の Andre “まとやん” Matos とデュエットしちゃったわ、なボートラ。やっぱ、Andre の Vo いいわ。Alexandra たんには申し訳ないが、全然こっちのがいいです。


Michael KiskeAndre Matos がゲスト参加してるというだけで、ある程度の価値があるアルバム。当時18歳の “止まっていれば可愛い” Alexandra Liambos の若さあふれる Vo も悪くないんだけど、もう少し曲の方向性を絞った方がいいかも。

評価:37

THAUROROD / Upon Haunted Battlefields

THAUROROD / Upon Haunted Battlefields
Release : 2010
Label : Napalm

フィンランド産ヴァイキング・パワー・メタル・バンド、THAUROROD の 1st アルバム。


ENSIFERUM をよりパワーメタル化した音。ヒロイックなクッサーいメロディを撒き散らす #1. Warrior’s Heart なんてまさにそのもの。キャッチーさを前面に押し出した #3. Shadows and Rain も素晴らしい。#10. Into the Realms of Hidden Me のリフなんて “理想的なクサさ” としか言いようがない。

これでもかと言わんばかりに弾きまくるクラシカルなギターソロは “ソッチ系” が好物な人には堪らないだろうね。ピロピロするだけでなくメロディアスな面も聴かせてくれるのは素晴らしいね。

唯一の課題が、シンガーの声が地味過ぎる事だが、現在、Michale Luppi (ex-VISION DIVINE) が加入したとのとこなんで次のアルバムに超期待。

評価:55

THE ANSWER / Rise

THE ANSWER / Rise
Release : 2006
Label : Alberts

UK 産ハードロックバンド THE ANSWER の 1st アルバム。


#1、まさに懐かしいハードロック。ギターから唄メロ、ちょっとしたフレーズにまで 70年代の風味を感じる。 #2、タイトル連呼。勢いのあるソロもいいね。 #3、”LED ZEPPELIN / Rock and Roll” を彷彿させるストレートなハードロック。 #4、哀愁のある古典的ハードロック。懐メロってヤツだな。 #5、スローテンポの曲。キャッチーなギターソロが美味いね。 #6、これまた古典的なロック。 #7、#6 に同じ。このへんでバラードなんかが欲しくなってくるね。 #8、キャッチーなサビメロが美味しい佳曲。 #9DEEP PURPLE 風の曲。短いのが難点か・・・。 #10、#6 に同じ。 #11、バラード。最後にまたいい曲持ってきたねぇ。


70年代ハードロックそのもの。このご時世にこういうバンドが浮上してくるってのがまた・・・。時代は繰り返すってヤツか? しかしアレだ、Vo の Cormac Neeson は ZEP の Vo を確実に意識してるな、唄い方そっくりだし。

評価:83

THE ANSWER / Everyday Demons

THE ANSWER / Everyday Demons
Release : 2009
Label : Albert

UK 産ハードロックバンド THE ANSWER の 2nd アルバム。


前作同様に LED ZEPPELIN 直系の骨太 Rock を聴かせてくれるし、曲構成の幅も広がってるんだけど、結局のところ LED ZEPPELIN の焼き直し以下にしか聴こえないのが問題。今、この時代にこの音楽性で挑戦してる姿勢は素晴らしいと思うけど、そろそろ独自の色を出してもらいたいね。”ZEP 大好き” 一辺倒じゃねぇ。


まさにその ZEP 一直線な #4. Cry Out と古き良き Rock ‘n’ Roll 魂の詰った #11. Evil Man は好き。

評価:43

THE MAGNIFICENT / The Magnificent

THE MAGNIFICENT / The Magnificent
Release : 2011
Label : Frontiers

Michael Eriksen (Vo/CIRCUS MAXIMUS)Torsti Spoof (Gt/LEVERAGE) が組んだメロディアス・ハード・プロジェクト、THE MAGNIFICENT の 1st アルバム。


「BURRN!に『メロディー派は借金してでも買え』なんて書かれたから聴かないわけにはいかんだろ」、というわけで、輸入盤を購入。(ボートラは itunes で購入)

明快なメロディが爽やかにドライヴする #3. Memories,王道バラードな #4. Angel,キャッチーな唄メロが哀愁の風を運ぶ #6. Loves on the Line,80’s 北欧メタルを彷彿させる #7. Bullets,メロディアスな当アルバムの中でもリーダー・トラックになりうる #11. Lost,まるで ZENO が書きそうなバラードの #12. Harvest Moon,ボートラの #13. Drive は、まさに日本人好みの爽やかでキャッチーな曲。…なぜこんないい曲を本編に収録しないんだろう?

見事です。2011年を代表する、いや、Frontiers Records を代表するメロハー・アルバムです。ただ、曲順がいただけないんだよなぁ…。

評価:90

THE MAN-EATING TREE / Vain

THE MAN-EATING TREE / Vain
Release : 2010
Label : Century Media

SENTENCED の血脈を継ぐノーザン・メランコリー・メタル・バンド、THE MAN-EATING TREE の 1st アルバム。


SENTENCED 譲りの慟哭に OPETH / Damnation の “アノ” 雰囲気を足した、と言うのが一番判りやすいだろうか…。特に #3. This Longitude of Sleep は Damnation が好きなら確実にリーダートラックになりうるであろう曲だ。しかし他の曲も淡々としていて強力なキラー・チューンと言えそうな曲はない。その点も含めて OPETH / Damnation 的で良いのかもしれないが…。

#7. Nights in White SatinTHE MOODY BLUES のカバーで、ただでさえ陰鬱な原曲をメランコリック・メタルに進化させてるのが素晴らしいね。

元々は09年に急逝した Miika Tenkula (Gt)SENTENCED の同僚 Vesa Ranta (Dr) と始める予定だったバンドだ。もしこの音に Miika のソロが乗ったらと思うと…。それと、Vo が Timo Kotipelto を渋くしたような印象なので好みが分かれるかもしれないな。

評価:78

THE MAN-EATING TREE / Harvest

THE MAN-EATING TREE / Harvest
Release : 2011
Label : Century Media

SENTENCED の血脈を継ぐノーザン・メランコリー・メタル・バンド、THE MAN-EATING TREE の 2nd アルバム。


前作で聞けたメランコックさがいくらか減衰してヘヴィな音に。SENTENCED 譲りの哀愁メロディは健在なのだが、どの曲も似たような曲で統一感がある一方、前作の This Longitude of Sleep のようなキラー・チューンがないのが残念でならない。#3. Code of Surrender 辺りはかなりいい線いってるんだけど、ヘヴィさが邪魔をして慟哭を相殺しているような…。

もしかして、2枚目ですでにネタ切れなのか。それとも引き出しが極端に少ないのか…。

評価:51

THE MORNING AFTER / You Can’t Hurt Steel

THE MORNING AFTER / You Can't Hurt Steel
Release : 2009
Label : Rising

BLESSED BY A BROKEN HEART への UK からの回答? THE MORNING AFTER の 1st アルバム。


#1:インスト。 #2:80年代のB級クサさと現代的な曲の融合。面白い。 #3:サビが普通歌唱になる超今風な曲。全部グロウルで通せばいいのに…。 #4:ルーツ丸出し。 #5:キャッチーだが長めなのが残念。いろいろ詰め込み過ぎなんじゃない? #6HEAVENLY クラスのパッチワーク技術だな。恐れ入った (笑) #7:キャッチーな面とダークな面の配置が上手いね。リフがモロなのは笑えるよ。 #8:メロディがいちいち強力だな。これでシンガーが上手かったら良かったのに…。 #9:教会風インスト。 #10:これまたキャッチーでいいね。ギターソロをフェードアウトさせるニクイ演出も美味しい。


IRON MAIDEN をベースに AVENGED SEVENFOLD をブレンドして DRAGONFORCE で薄めてみましたって感じだね。BLESSED BY A BROKEN HEART への UK からの回答ってのもあながち的を外れてない言い方だ。問題はいいリフの割にその後が続かないことかな。無駄に凝った展開が多く変にプログレッシヴになってしまっているので、そこをもっとストレート多めで変化球を少なめにすれば耳に残り易くなると思うんだけど。… Vo の頼りなさはどうにかしてほしいね。

評価:59

THE POODLES / Metal Will Stand Tall

THE POODLES / Metal Will Stand Tall
Release : 2006
Label : Afm

スウェーデン産メタルバンド THE POODLES の 1st アルバム。


#1、哀愁のメロディが美味しい曲。サビがちと単調か・・・。 #2、凄まじくキャッチーなサビメロにノックアウト。”WIG WAM / In My Dream” に匹敵するなこりゃ。 #3、70’s ハードポップな風味の佳曲。いい曲書くね。 #4、モロ GUNS ‘N ROSES なバラード。 #5、キャッチー過ぎるほどのメロディが美味しすぎる。 #6、唄メロが単調でアレ。キャッチーにしたいのは判るんだけどね。 #7、いまいち面白みのないバラード。 #8、ダンスミュージックのハードロックアレンジみたいなリズム感がアレ。まぁ、面白いけどね。 #9、この人たちも間口が広いね。ちょっと ZENO っぽい。 #10、古典的 HR 。イマイチ。 #11、そうきたか・・・。ははは、ついつい笑顔になってしまうよ。哀愁を撒き散らすギターソロもいいねぇ。 #12、最後に静かなバラードを持ってくる姿勢に Hail! 判ってるね。


最近こういうバンド増えたね。LORDI とか WIG WAM とかさ。それ等が好きなら迷わず手にとって欲しいね。てか、Vo が Mats Leven に聴こえるんですけど。次のアルバムは #2 みたいな曲を量産してくれると嬉しい。

評価:78

THE POODLES / Sweet Trade

THE POODLES / Sweet Trade
Release : 2007
Label : Lion Heart

“We are Poodles” って名前の面白い曲を是非とも作って欲しい THE POODLES の 2nd アルバム。


#1、80s を彷彿させる哀愁メロディが印象的な曲。1曲目としては普通か。 #2、キャッチーな唄メロが素敵な佳曲。シンプルなリズムが逆に曲のアクセントになってて良い。これが1曲目なら良かったのに。 #3、キラーチューン。前作の Metal Will Stand Tall ( セルフカバーだけど ) にも負けず劣らずの名曲。 #4、インパクトは薄いものの、強力なサビメロは流石の一言。 #5、煮え切らないな。 #6、トーキングモジュレーター…。哀愁のある BON JOVI って感じか。意表を突いたサビが素晴らしいね。 #7、バラード。これも BON JOVI っぽいな。Vo が似てるからか…。 #8、煮え切らなさは #5 同様。大仰なサビはまぁまぁか。 #9、ウェット感のあるサビメロが秀才。哀愁のギターソロも素晴らしい。 #10、北欧らしい透明感のあるメロディがいいね。 #11、これまたサビメロがいい! #12、ラジオ向けバラード。大衆向けだね。アルバムの最後に相応しいいい曲だ。


前作も良かったが、今作はそれを超える素晴らしいアルバムを作ってきた!という印象。どの曲も高品質で、前作の Metal Will Stand Tall のような一撃必殺のキラーチューンはないが、それは同レベルの曲が多いせいだろう。これだけいい曲を作ってるのに日本であまり認知されてないってのが悲しいが、是非とも頑張って欲しいな。頼むからメジャーキーの明るい曲なんて書かないでくれよ (笑)

評価:85

THE POODLES / Clash of the Elements

THE POODLES / Clash of the Elements
Release : 2009
Label : Lion Heart

母国スウェーデンでは大ヒット中の哀愁メタル・バンド THE POODLES の 3rd アルバム。


#1:ドラマチックで壮大な曲。哀愁メロが堪らん。 #2:キャッチーで哀愁タップリな名曲。相変わらずドラムが単調だが、なくてはならない要素になってきたね。 #3:リズミカルなメロディが面白い佳曲。 #4:母国でも大ヒットらしい素晴らしいバラード。 #5Jonas Reingold (B/MIDNIGHT SUN) との共作曲。Jonas のおかげかメタリックさが強い。 #6:哀愁の唄メロが堪らない佳曲。その弐。 #7:ヘヴィでモダンながらも、極上の哀愁メロが来るあたりは流石だとしか言えないね。 #8GUNS N’ ROSES 風のロックに彼らの十八番である哀愁メロを散りばめた佳曲。 #9:哀愁メロが堪ら (以下略)。シンフォニックな味付けもいいね。 #10:感動的なダーク・バラード。 #11:産業ロック的な曲。哀愁が (以下略)。 #12:他よりも弱いがやはり哀愁 (以下略)。 #13:哀愁メロまっしぐら。 #14:ドラマチックな哀愁ソング。映画のエンディングでこれが流れてきたら間違いなく号泣だな。


ザ☆哀愁。2009年最高の哀愁メタルだ。ただ、過去のアルバムと比べてハードな曲が減ってきているので “メロディアス・ロック” と言った方が正しいかもしれない。まぁ何にせよ、全ての曲で哀愁全開だ。素晴らしいなんてもんじゃないな。日本盤が出ないのが理解できないね。先行発売でもいいくらいだ。ともかく、日本盤リリース⇒来日公演 (単独) って流れを一刻も早く! てか、母国のボートラで出てる Raise the Banner (これがまた超名曲) が収録されていないのが信じられない。

評価:92

THE POODLES / Performocracy

THE POODLES / Performocracy
Release : 2011
Label : Frontiers

スウェーデン産グラム・メタル・バンド、THE POODLES の 4th アルバム。


ダークなアルバムで、今までのような爽快感のある哀愁メロハーを期待すると肩すかしをくらう。初めて聴いた時「ついにコケたか…」と思ったくらいだ。「マシなのは #5. Cuts Like A Knife だけかよ」と。

しかし、何度か聴いてみると、ダークな曲調ながらもメロディの哀愁はたっぷりだし、どれもキャッチーで捨て曲がない。ギターの音もソリッド感が増して前任者並みにピロピロ…って Gt の Henrik Bergqvist 、元 FORTUNE だったのか。どおりで。

ところで、来日はまだ?

評価:87

THE POODLES / Tour De Force

THE POODLES / Tour De Force
Release : 2013
Label : Frontiers

THE POODLES の 5th アルバム。


アップテンポでキャッチーにドライヴする #1. Misery Loves Company,ウェット感のあるメロディとヴィンテージなリフが印象深いアリーナ・ロック・ナンバー #2. Shut Up!,重く跳ねるリズムがいい味を出す #4. Viva Democracy,程よい哀愁が胸を突くバラード #6. Leaving the Past to Pass,哀愁メロを爽やかにドライヴさせる、いかにも彼ららしい (3rd の 7 Days & 7 Nights は無関係?) #7. 40 Days & 40 Nights,80s な風を封じ込めた #8. Kings & Fools,北欧らしいアレンジが耳を引く #11. Now is the Time,2013年アイスホッケー世界選手権大会のスウェーデンチーム・オフィシャル・テーマ曲らしい #13. En For Alla For En

北欧哀愁メロハーから少しダークになっているのは前作同様だが、メロディのキャッチーさは勿論、持ち前のアリーナ・ロック的な要素が復活している。捨て良くらしい曲も見当たらず、絶妙な曲順も相対して実に見事なアルバムだとしか言いようがない。ただ、やはり爽やかな哀愁メロハー路線の曲がもう1曲は欲しいところ。

評価:82

THE RASMUS / Hide from the Sun

THE RASMUS / Hide from the Sun
Release : 2005
Label : Universal

前作、”Dead Letters” で脅威のセールスを獲得し、一挙に名を上げた THE RASMUS の 6th アルバム。


#1、変なデジタル音が印象的。前作の延長上にある曲だね。 #2、リフが面白いね。サビメロが単調なのは惜しいところ。 #3、シングルで馬鹿売れしてるらしい。 #4、唄メロが少し厳しい。サビにももう少し捻りが欲しい。 #5、重いなギターが印象的。哀愁のあるメロディもいいね。 #6、ホラーメロのイントロが好き。サビメロで聴けるメロディアスな唄メロはいいね。 #7、申し分ないメロディ。サビもいいねぇ。段々音を上げていくのがお洒落。 #8、唄メロの哀愁が素晴らしい。ちなみにこの曲で同郷のチェロメタル軍団 APOCALYPTICA が参加。 #9、最高級の鬱哀愁飛翔メロ ( 笑 ) 。Voの声質も相まって素晴らしいの一言。心にグサっと何かが刺さった気分だ。 #10、前作にも同じような曲があったような気がするが、確認するのが面倒なんでしない。 #11、#9に負けずも劣らない哀愁を持つ佳曲。 #12、リズムの妙がいいね。唄メロもメロディアスでいいし。 #13、#3 のなんとか.Ver。こんなの入れなくても良かったと思うんだけど。


前作のファンなら買い。特に #5-9 での哀愁が素晴らしい ( #9 はヤバい ) 。どうかこのセンスでもう一枚。実は、前作はあまりいい印象を持たなかったんだけど、今作は前作の良いところを更に押し進めた感じで凄く好きになったよ。

評価:73

THE RASMUS / Black Roses

THE RASMUS / Black Roses
Release : 2008
Label : Universal

Desmond Child をプロデューサーに迎えて制作された THE RASMUS の 7th アルバム。


#1:前作同様、哀愁メロがあるが、いまいちフックが足りないな。 #2:#1 に同じ。 #3:#1 に同じ。 #4-7:#1 に同じ。 #8:単調なストリングスがアレ。 #9:クラシカルなコード進行が印象的。 #10:やっとマシな唄メロの曲が・・・。それでも前作の名曲 “Keep Your Heart Broken” には全然及ばないな・・・。 #11:哀愁メロ・バラード。それでも前作の名 (以下略)。


妙なデジタル音が見事なアレンジで組み込まれているのが印象に残る。まぁね、それこそがマイナスなんだけどさ (笑) それに加えて、今までの哀愁メロが格段にレベル・ダウンしてる。どんな最悪なアレンジでも核となるメロディが良ければ聴けるんだけどね。もうネタ切れなのかな?

評価:17

THE TROPHY / The Gift of Life

THE TROPHY / The Gift of Life
Release : 2009
Label : Frontiers

Todd Wolf (Gt), Michael Bormann (Vo/Zeno) によるメロディック・メタル・バンド THE TROPHY の 1st アルバム。


#1:唄メロの弱さを Bormann が程よく緩和してくれている。 #2:優しいメロディが染みる佳曲。 #3:#1 に同じ。音がちょっと Heavy 過ぎる気がする。 #4:青春映画のエンディングに良さそうな曲。こういう曲にはもっとクリーンな声の人の方が…。 #5:アクの強いメロディが印象的な曲。 #6:唄メロが煮え切らない・・・。Bormann マジックも神通力が弱いな。 #7:#6 に同じ。 #8:アメリカン・ロック風の雰囲気がある曲。 #9-11:#6 に同じ。


Todd Wolf さんがいま在籍するバンドよりもメロディックな曲をやりたいとの事で結成されたらしいが、メロディックというならもっとキャッチーで耳に残るメロディを書いて欲しいものだ。Michael Bormann の神通力も多くの煮え切らないメロディに多少の色を添えてはいるものの力不足感は否めない。

評価:24

THE WINERY DOGS / The Winery Dogs

THE WINERY DOGS / The Winery Dogs
Release : 2013
Label : Loud & Proud

Mike Portnoy (Dr/ex-DREAM THEATER),Billy Sheehan (Ba/MR.BIG),Richie Kotzen (Vo,Gu/ex-MR.BIG) によるスーパートリオ・バンド THE WINERY DOGS の 1st アルバム。


オープニングを飾るキャッチーでスリリングな #1. Elevate,ロック・バーでかかったら最高そうなバラード #13. Regret

Richie Kotzen はブルージーなリックは流石だし(しかも指弾き!)、歌も十分以上に上手い。Billy Sheehan は相変わらずジャズ系、ギター風のアプローチが素晴らしい。Mike Portnoy の歌うリズムは要塞のようなセットではないシンプルなセットにも関わらず生き生きしてる。

ただ曲が…。こんな凄い人達が集まってるのに、曲は Richie Kotzen のソロ・アルバムみたいなのがね…。

評価:51

THEORY OF A DEADMAN / Gasoline

THEORY OF A DEADMAN / Gasoline
Release : 2005
Label : Roadrunner

音楽の父は NICKELBACK です!な米産 ロック・バンド THEORY OF A DEADMAN の 2nd アルバム。


#1、最近ハヤリの STONE SOUR + NICKELBACK 風ってとこか。それにしても面白いリフだこと。 #2SLIPKNOT をノーマル Vo にしたみたいな。あ、それって STONE SOUR か。 #3、パンクもかじってます。ってか。 #4、ギターソロは面白いが・・・。 #5、米産らしいラジオ向け風バラード。 #6、キャッチーなロック。 #7、モロ NICKELBACK だが、メロディがの質がまだまだ甘いな。 #8、#7 に同じ。 #9、#7 に同じ。 #10、#7 に同じ。 #11、小曲。 #12、コードをかき鳴らすギターがパンクっぽくてアレだ。 #13、3拍子のアコースティック・バラード。これまたありきたりな米ロック風。アルバムの中では一番マシな曲かな・・・。


NICKELBACK の Vo がこのバンドを見いだしたらしいが、まだその NICKELBACK の焼き直しでしかない ( てか、焼き直し以下だな ) 。もう少しオリジナリティが欲しいトコロ。STONE SOUR や NICKELBACK が ( 一応・・・ ) 普遍的な米ロックであるにも関わらず、聴きやすいメロディを武器にしてるのを少しは見習いましょう。アルバムタイトルの “Gasoline” に遠く及ばないレベルの燃料。

評価:27

THERION / Lemuria & Sirius B

THERION / Lemuria & Sirius B
Release : 2004
Label : Marquee

スウェーデンの大御所シンフォニック・メタルバンド THERION の 9th & 10th (2枚組) アルバム。


[ DISC 1 ]
#1、フランジャーを効果的に使ったリフがなかなかカッコイイね。 #2、分厚いコーラスと Vo パートとの分け方が一方的過ぎて、なんだかな。 #3HELLOWEEN みたいなギターがいいね。明朗なオーケストレーションもなかなか。 #4、#3 のアウトロ。最高。文句なし。 #5、#4 までのオケが若干影を潜める。唄メロは悪くないんだけどね。後半は笛が美味しいか・・・。 #6、クアイアは定位を綺麗に分けるんじゃなくて、分厚くしたほうが良かったのかもな。 #7、全然フックのない唄メロにゲ~ンナリ。 #8、アコギのポロンポロンパートはいいな。それ以外はどうも俺には受け付けないらしい。 #9、ソプラノ Vo の唄うメロがキャッチーでよい。ちょっとスタジオ臭が抜けきってない音作りなのが残念。 #10、ミドルでキャッチーなオーバーチュア。シンプルなメロディだが、いいんじゃないかな。


[ DISC 2 ]
#1、DISC 1 みたいなオケがなく、典型的な HM に。要所で入ってくるクワイアが絶妙で美味しいね。飛翔してるメロディもいい。 #2、クワイア万歳、な曲。クワイア抗体が少ない俺はギターソロが好きです。はい。 #3、メロトロンっぽい音の使い方が上手いね。 #4、ソプラノ Vo よりも渋い低音で唄ってるオジサンがいい。しかし、クワイア隊の唄うメロディはクサいな。 #5、全体的に変なエフェクト掛けすぎだろ。「プスッー」ってスネアが気持ち悪い。 #6、クワイアが何言ってるのか判りません。リズム隊が色んなことしてて面白い。 #7、大聖堂オルガンメロがきましたが残念ながらイントロだけでした。 #8、他となんら変わらないクワイアメタル曲。つまらん。 #9、曲名に騙された (笑) 。 #10、ドラムにリヴァーブ掛け過ぎな感じがするインスト。オケのメロディは陰鬱で俺好みだな。 #11、最後を締めくくるファンファーレ的なイントロを超えた後の超キャッチーなリフ。素晴らしい。ギターソロは最高にカッコイイしクワイアメロも壮大で良し。悶絶。


最初はクワイア中心な事に戸惑ったけど、聴き込んで、慣れてみれば壮大で素晴らしいメタル・オペラじゃないか。AINAAVANTASIA みたいな パワーメタルなだけで全然 “オペラ” じゃないメタル・オペラより、確実にこっちの方が “メタル・オペラ” だろうね。しっかし、最後の曲カッコ良過ぎでやばい。シンフォニック・メタルが好きな人 ( ソプラノ OK なら尚良し ) には是非ともお勧めしたい良盤だね。

評価:70

THERION / Sitra Ahra

THERION / Sitra Ahra
Release : 2010
Label : Nuclear Blast

スウェーデン産シンフォニック・メタル・バンド、THERION の 12th アルバム。Thomas Vikström (Vo/STORMWIND) が正式加入。


オペラ風味全開な音と世界観が Uli Jon Roth / Under the Dark Sky#1. Introduction / Sitra Ahra,まるで IRON MAIDEN なギターとプログレッシヴな展開が美味しい #2. Kings of Edom,まったく飽きさせる事のない10分半のロック・オペラ #4. Land of Canaan,聖歌のような壮大さの #7. Cu Chulain,アルバム中最も Metalic で Thomas Vikström のハイトーンが冴え渡る #10. Din,ポップでキャッチーなメロディと反則スレスレの子供コーラスがアレなフィナーレ #11. After The Inquisition : Children Of The Stone … とまぁ、今回も非常に濃い内容。

個人的には昨今の My Favorite Singer の Thomas Vikström が正式加入したってのが大きいな。Snowy Shaw の変人的パフォーマンスもいいんだけどね。しかし、ここまで詰め込んでも全く飽きずに聴き通せるのは流石だ。(普通のメタルを聴く人を含めて)一般受けするかは疑問だが…。

評価:85

THERION / Les Fleurs Du Mal

THERION / Les Fleurs Du Mal
Release : 2012
Label : End of the Light

THERION のシャンソン・カバー・アルバム。


殆どがフランス語だし原曲も分からないけど、アルバム・タイトルの「夢見るシャンソン人形」だけは誰でも聴いたことあるはず。しかし。ここまで見事なメタル・アレンジだと原曲云々なんてどうでもよくなるね。そして、相変わらずのボーカル・マスターっぷりを遺憾無く発揮する Thomas Vikstrom は本当に流石だとした言いようがない。

やはり、ある程度聴いたことあるし耳になじむメロディだけあって #1,15. Poupée de cire, poupée the son が一番いいね。とくに Thomas も歌う #15 の方。

評価:66

THOMAS VIKSTRÖM / If I Could Fly

THOMAS VIKSTRÖM / If I Could Fly
Release : 1993
Label : Virgin Records

北欧のヴォーカル・マスター、Thomas Vikström (Vo/THERION, ex-CANDLEMASS, STORMWIND) の 1st ソロ・アルバム。


シンガロング必至の唄メロと優しい曲調が心地よい #1. If I Could Fly,爽やかなハードポップ #2. Images Dancing,哀愁のバラード #3. Two Worlds Apart,牧歌的で温かいアコースティックなサウンドの #4. King for a Day,80’s LA METAL バンドのバラードのような #5. Love to Watch You More,いかにも 80’s なアレンジと北欧らしい透明感のあるシンセが特徴的な #6. Into the Fire,癒し系バラード #7. Still Care for You,哀愁のメロディが胸に刺さる #8. Foever and Ever,80’s 全開のロックナンバー #9. Love Touch,爽やかかつ哀愁をも振りまく #10. Better than Better,爽快感のあるメロディのハードポップ #11. Love and Emotion,シンプルで軽快なリズムと初期 QUEEN を彷彿させるハーモニーが印象的な #12. I Wanna Be With You,#7 のインスト・バージョン #13. Still Care for You 。

曲調が80年代そのものなので、2013年の今となってはかなり古臭く感じるものの、LA METAL ムーブメントの影響を受けたスウェーデン産AORとしては一級品。捨て曲らしい曲はないが、わかりやすく盛り上がる曲は全くないので人によってはつまらないと感じるかもしれない。ただ、彼が北欧のボーカル・マスターと呼ばれる前 (覚醒したのは STORMWIND 時代だと思う) の若かりし頃の貴重音源としても十分に価値はあると思う…。バックを固めるのが Jeff Scott SotoMarcel JacobPontus Norgren などの TALISMAN 人脈なのもポイントだね。

今後の再発やリマスターが期待できないので、もし良心的な価格で見つけたら即座に保護するのがお勧め。

評価:89

THREE LIONS / Three Lions

THREE LIONS / Three Lions
Release : 2014
Label : Frontiers

Vinny Burns (ex-TEN) 率いるメロディック・ロックバンド THREE LIONS の 1st アルバム。


素晴らしいギターメロで幕を開ける王道メロハーソング #1. Troble in a Red Dress,珠玉のバラード #9. Made for One Another,ウェット感のある歌メロが耳に残る #11. Don’t Let Me FallVinny BurnsGary Moore 愛全開のインスト #13. Sicilian Kiss#11 をピアノの伴奏のみで歌う “むしろこっちの方がいい” 日本盤ボーナストラック #14

過去の Vinny Burns のキャリアを彷彿させる素晴らしいメロディック・ロック・アルバム。ここ数作の TEN に足りないものが全部入ってるような気もする。そして何より素晴らしいのが日本盤ボーナストラックの #14 だ。間違いなく2014年のベスト・バラード賞決定。

評価:88

TIM ‘RIPPER’ OWENS / Play My Game

TIM 'RIPPER' OWENS / Play My Game
Release : 2009
Label : SPV

Tim ‘Ripper’ Owens ( YNGWIE MALMSTEEN, BEYOND FEAR, ex-JUDAS PRIEST, ex-ICED EARTH …しかしすごい経歴だ。) による初のソロ。ゲスト陣も豪華な 1st アルバム。


#1:いやがおうにも JUDAS PRIEST を彷彿させる曲。哀愁の唄メロがいいね。 #2BLACK SABBATH クラスのヘヴィなリフが美味しい佳曲。 #3:現存する ( Uli Roth は除く ) 最強の7弦使い Jeff Loomis (Gt/NEVERMORE) がゲスト参加している強烈な曲。 #4:他の曲と比べて音が軽いのが気になる。 #5:3分ない短い曲。ちょっと退屈。 #6HEAVEN AND HELL の新譜と同じ空気を感じるな…。 #7:スクリームは素晴らしいが唄メロがねぇ…。 #8:#7 に同じ。 #9:#7 に同じ。 #10:唄メロにフックがなさすぎる…。 #11:タイトルを見るからに速そうな曲だが、まさにその通りの素晴らしい曲。 #12:ドゥーミーでヘヴィな曲。後半のブチ切れ歌唱は素晴らしいとしか言いようがない。


これといったリーダートラックがないのが悔やまれる。全曲 Tim が書いたってのも不安材料だったが、それが見事に的中。もっと強烈なスクリーミングを駆使した曲が聴きたかった。Screaming Machine のようなのをね…。Daniel Heiman にしろ Tim にしろ、誰かいいソングライターが必要不可欠だな。てか、Allen-Lande みたいなプロジェクトを Daniel と TIM でやってくれよ。

評価:63

TIME REQUIEM / Time Requiem

TIME REQUIEM / Time Requiem
Release : 2002
Label : Marquee

鍵盤魔人、Richard Andersson 率いる TIME REQUIEM の 1st アルバム。


#1、単調で面白みに欠ける。キーボードソロがむかつくのは俺だけですか? #2、判りやすい唄メロで疾走してるけど、なんかね・・・。代わり映えのないキーボソロが蛇足。 #3、この唄メロは何からパクったんですか?聴いた事あるんだよね。 #4、遅いだけ。 #5、みんな大好き疾走曲。メロディがつまらない。Stratosphere みたいな事になってる。速いだけでつまらん。 #6、コード弾き以外の事やってくれ。唄メロは Rising Force かな? #7、唄メロとユニゾン、どっちか削れよ。ずっとそれじゃつまらなすぎる。 #8、リスナーなめてんのかと。曲数稼ぎか・・・。 #9、説得力なし。キーボソロが特につまんないっす。 #10、明るいタイプでいい感じにキーボがサポートに回ってていいね。キーボが前に出てこないと、曲も良く感じるよ。


魔人と呼ばれるなら、それ相応の事をするべきだ。あと、感情表現豊かな曲が聴きたいね。Vo は、なかなか上手いんでさっさと脱退して他のバンドに入るんだ!(笑)

評価:47

TIME REQUIEM / The Inner Circle of Reality

TIME REQUIEM / The Inner Circle of Reality
Release : 2004
Label : Marquee

鍵盤魔人こと、Richard Andersson 率いる TIME REQUIEM の 2nd アルバム。


#1、イントロから弾きまくりですね。しかもつまらない音で。判りやすいキャッチーな唄メロに意味不明に早いハープシコード。ストリングスだけでいいじゃんねぇ。 #2、スペースファンタジーですか? Apollo Papathanasio (Vo) は上手だね。 #3、ギターソロはいいのに、キーボソロがつまらないですよ。それと、唄メロが YNGWIE 。 #4、曲は凄くいいんだけど、左でキラキラしてるのが・・・(笑) てか、唄メロはまた伯爵からか。 #5、笑いそうになる程キャッチーなメロディ。キーボードが控えめなのがいいと思うよ。 #6、キーボードソロが蛇足。2:30から最後まで延々続く退屈なソロタイムが蛇足。蛇足って言葉、こういう時に使うんですね。 #7SONATA ARCTICA かと思ったら、そのまんまじゃないか。サビメロは ALLEGRO 、もしくは DARK MOOR か。 #8、音質はどうにかならなかったのか・・・。偉大なる J.S.Bach に失礼だな、これは。 #9ABBA のカバーだが、原曲ぶち壊しの最悪なアレンジ。


Richard Andersson は脱退する ( もしくは作曲だけして、曲中でキーボードを弾かない ) っていうアイディア、凄くいいと思わないかい?

評価:21

TIMO TOLKKI / Hymn to Life

TIMO TOLKKI / Hymn to Life
Release : 2002
Label : Victor

STRATOVARIUS のギタリスト、Timo Tolkki の 2nd ソロアルバム。ゲストに ( Michael Kiske / ex-HELLOWEEN ),( Sharon den Adel / Within Temptation )が参加。


#1、Timo Tolkki が「イギャーーーー!!!」って叫ぶだけ。 #2、「 究極の愛の唄 」キャッチーなギターメロから繋がる低音の唄メロが絶品。 Michael Kiske の低音のコントロール力は凄いね。サビメロも凄い哀愁を放っている。この曲を聴く為だけに買っても損はないと思う。 #3、哀愁ロック。 Tolkki 本人のVoもなかなか唄えている。 #4、退屈ロック。 #5、彼自身のセラピーのように聴こえるバラード。#2 の編曲 .Ver みたい。サビの入り方なんかソックリ。 #6、北欧らしい冷たさを感じさせるロックナンバー。HR/HMというジャンルを無視して聴けばなかなかいい曲かも。 #7、Sharon den Adel の Vo が素晴らしい。が、曲がいまいち。 #8、 本気で死にたい時に聴くのがいいかもよ。 #9、普通のロック。特に筆答すべき点はない。 #10、打ち込み (多分) の笛が虚しい曲。この曲も特に面白いところはない。 #11、クリスマスの夜に聴く曲にランクインしてたら奇跡だと思えるクリスマス・ソング。つまらない。 #12、何気にドラマチックでいい曲。ただ、変なおっさんの長いセリフのせいでリピートはしたくない(苦笑) #13、#2のクラシック.Verとも言うべきか。


Key To The Universe が最高。Michael Kiske の唄った過去最高のバラードだと断言できる。ただ、この曲以外の曲は、はっきり言って大した事ないんで、購入には相当な決断が必要になるかもしれない。もし中古で安く売っていたら、#2 の為だけに購入する事をお勧めしとく。

評価:24

TIMO TOLKKI’S AVALON / A Metal Opera – The Land of New Hope

TIMO TOLKKI'S AVALON / A Metal Opera - The Land of New Hope
Release : 2013
Label : Frontiers

Timo Tolkki (ex-STRATOVARIUS) のメタル・オペラ・プロジェクト、TIMO TOLKKI’S AVALON の 1st アルバム。


ゴージャスなオーケストレーションの大曲志向な感じだが、意外とコンパクトな #1. Avalanche AnthemREVOLUTION RENAISSANCE / Last Night On Earth 直系のシンプルな #2. A World Without Us,Tony KakkoRob Rock の声質が以外と似ているのだと気付かせられる #5. We Will Find A WayElize RydAMARANTHE では聴けないような堅実かつパワフルな歌唱が聴ける #6. ShineSTRATOVARIUS 時代のように、シンガーに無理なハイトーンを強要し Jens Johansson が彼らしいソロを弾く疾走曲 #8. The Edge of the NightGary Moore を彷彿させるメロディのバラード #9. I’ll Sing You HomeMichael Kiske が唄う、いかにも Keeper of the Seven Keys な展開の #10. The Land of New Hope

REVOLUTION RENAISSANCE の 1st をゲストとオーケストレーションでゴージャスに盛ってみました」ってな印象。メタル・オペラということで、豪華なシンガーが顔を揃えているものの、メインとなるのは Rob RockElize Ryd の2人と1曲のみだけどフルに唄ってる Michael Kiske で他はちょい役程度。どうせならもっとフィンランド人脈を使えばいいのに…。

コンセプトと契約?は3部作らしいんで、精神の安定しているうちに次を作り始めてください。

評価:60

TO DIE FOR / IV

TO DIE FOR / IV
Release : 2005
Label : Woodbell

フィンランドのメランコリック・メタル・バンド、TO/DIE/FOR の 4th アルバム。


#1、変なトランス風のイントロで 「あれっ、違う CD 買っちゃった?」 と思ってしまった (汗) #2、唄メロが煮え切らないなぁ。バックのサウンドはいいのに・・・。 #3、#3に同じ。煮え切らないメロディがなんとも歯痒い。 #4、車の CM に使われそうなサビメロが美味しいね。 #5、なんとも煮え切らないコード進行だなぁ。唄メロも淡々としててつまらん。 #6、これは練りこみ不足なんだろうか? メロディにも面白みがない。 #7、Aメロはなかなか。サビが厳しい。もしかしたら、これ系のメロディが俺に合わないだけかもしれない。 #8、他の曲との差別化が難しい。アルバムの方向性を統一するのはいいが、これじゃまとまり過ぎだ。 #9、唄メロにレパートリーがないんですか? Aメロ裏の妙なキーボードが唯一繋いでるって感じかな。 #10、単調な唄メロ (セリフ?) が入るアウトロ的な印象の曲。 #11、原曲を聴いた事ないから判らないけど、単なるアコースティックアレンジって印象。曲自体もそれほど筆頭すべき点が見当たらない。どうしたもんか。


#1 から最後まで殆ど同じテンションの曲が続く。数曲だけ抜き出して聴くのがいいのかもしれない。・・・ただ、俺個人としては魅力のある曲はなかった。

評価:24

TOBY HITCHCOCK / Mercury’s Down

TOBY HITCHCOCK / Mercury's Down
Release : 2011
Label : Frontiers

Toby Hitchcock (Vo/PRIDE OF LIONS) の 1st ソロ・アルバム。


ソロ・アルバムというよりも Erik Martensson (Vo,G/ECLIPSE) が手掛けた楽曲を Toby が唄うという Frontiers Records お得意のシンガー・プロジェクトという印象が強い。

そんなレコード会社の企画モノという側面はさておき、間違いなく素晴らしいアルバムだ。楽曲の質は Erik Martensson が手掛けた他の作品を聴いていれば想像できる通りの高いクオリティ。あからさまに JOURNEY を彷彿させる曲があるのは、狙ってるのかどうか判らないが試みとしては面白い。

そんな極上の曲を Toby が伸びのあるハイトーンで唄うのだから、良いに決まっている。ただ残念なのは、どの曲も平均点以上ではあるものの、これといった強力な曲がない事だが、それは望み過ぎか…。

しかし Erik Martensson、第2の Magnus Karlsson (G/PRIMAL FEAR) かと思うくらい Frontiers に使われてるが、ネタ切れにならなきゃいいけど…。

評価:73

TONY MACALPINE / Maximum Security

TONY MACALPINE / Maximum Security
Release : 1987
Label : Universal

ピアニストなのに超バカテクギタリストという “天がニ物を与えた” TONY MACALPINE の 2nd ( インスト ) アルバム。George Lynch , Jeff Watson がゲスト参加。


#1、テクニックも凄いが、フレージング・センスも素晴らしいね。 #2、名曲。クラシカルなクサメロが堪りません。数あるキメフレーズが全部カッコ良過ぎ。 #3、泣きのメロディが素晴らしい佳曲。 #4、夜の高速での BGM にぴったり。 #5、絶妙なタイミングでのハーモニクスが最高。 #6、Jeff Watson とのバトルが聴き所だね。 #7、哀愁のメロディが美味しい。 #8、ショパン。巧いなぁ。 #9、リズムは L-500 かな? #10、スピード感を抑えた分メロディが強くなってる。速いのもいいけど、これも凄くいい。 #11、分厚いギターオーケストレーションは素晴らしいが、普通のストリングスをバックにやった方がよかった気がするな。


超絶テクだとは聞いていたが、RING OF FIRE での存在感のなさに敬遠、というより完璧に忘れていた。しかし今はそれが全て Vitalij Kuprij の陰謀だと判明した (笑)

評価:73

TREAT / Coup De Grace

TREAT / Coup De Grace
Release : 2010
Label : Frontiers

スウェーデン産メロディック・ロック・バンド TREAT の 6th アルバム。


映画のサントラのように壮大なインスト #1. Prellude,メロディック・ロックのお手本のようなキャッチーで爽快な #2. The War is Over,北欧の BON JOVI と言われたのも頷ける #4. Paper Tiger,北欧風モダン・メタルなリフからは想像できない哀愁のメロディを聴かせる #5. Roar,走り出したくなるような爽快感の #11. No Way Without You,と、数曲抜粋して書いたが、これらの曲以外も文句の付けようのない素晴らしさを持っている。流石は過去 “ポスト EUROPE” と呼ばれただけはあるな。

その EUROPE は多くの人が望んでいるであろう方向性とは違う方向を向いてしまっているので、せっかく復活したことだし、今後もいいアルバムを作ってほしいね。

評価:76

TRIBUZY / Execution

TRIBUZY / Execution
Release : 2005
Label : Marquee

Andre Matos の後任候補にも挙がっていたという Vo、Renato Tribuzy のソロアルバム。ゲスト陣が凄い。


#1、やや正統派な印象。近いものだと BIOMECHANICAL になるか。アグレッシヴな歌唱の裏にハイトーンファルセットを重ねる手法を使っている。 #2、少々ありきたりなイントロ。タイトな感じはするのものの、いまひとつメロディに説得力がない。 #3、#2に同じ。いいと感じるのはサビメロの冒頭だけかな。ゲストの貢献度は無に等しい。 #4、#2に同じ。もう既にマンネリ感を得てしまった。 #5、”伝説の人” の歌声とギターソロを聴く為にある曲。それ以上でもそれ以下でもない。 #6、あぁ、君のハイトーンが凄いのは判ったから。 #7SINNER のカバー。てか、これじゃセルフカバーじゃないか。 #8、ゲスト陣の貢献が大きい楽曲達のターニングポイントになっちゃってるね。 #9、多くのゲスト陣がいる中で、ギャラが一番高いであろう人が唄ってるだけあって素晴らしい出来になってる。 #10、やりたいことは何となく判るんだけどね。パッとしない曲だ。 #11、ラストに持って来るには少々魅力不足なアコースティック・バラード。


主なゲスト
・ Kiko Loureiro ( All Guitar )
・ Chris Dale ( All Bass )
・ Dennis Ward ( Bass #?? )
・ Mihael Kiske,Roland Grapow ( #5 )
・ Mat Sinner,Ralf Scheepers ( #7 )
・ Bruce Dickinson,Roy Z ( #9 )

ゲスト陣が豪華すぎて、主役である彼の歌う曲は大いに隠れがち。確かに実力はあると思うが、いかんせん曲がつまらない。それにしても、今回Kikoは抑えすぎじゃなかろうか?決して必聴盤とは言えないけど、”Tobias Sammet’s AVANTASIA” に近い楽しみ方は出来るかな。

評価:58

TRICK OR TREAT / Tin Soldiers

TRICK OR TREAT / Tin Soldiers
Release : 2009
Label : Valery

イタリア産のキーパー・メタル・バンド TRICK OR TREAT の 2nd アルバム。M.Kiske, M.Luppi がゲスト参加。


#1:「まみー!るっく!」なインスト。 #2:明るいサビメロが明快に疾走するまさにキーパいメタル。 #3:Luppi、やっぱり上手いね。キーパー色は薄い。 #4:疾走感は #2 以上だが、唄メロが弱いか…。 #5:伝説の人はやはり違うな…。PLACE VENDOME のアルバムに入ってもいいようなミドル・テンポの佳曲。 #6:疾走曲。これまた唄メロが弱い。声が Kiske に似てるだけじゃぁね…。 #7:ポップなメロディと程よい軽快さが美味しい曲。無駄に疾走させないでこういう曲で勝負すればいいのに。 #8:伝説の人再び。全部 Kiske が唄ってればよかったのに…。 #9:曲名から既にしてクサい (笑) Final Destination という曲名に恥じない良い疾走曲だ。 #10:インスト。 #11:”Helloween / Mankind” なノリの曲。変なアウトロ入り。


Vo の高音域が非常に Kiske のソレに似ているので、キーパーい感じはするのだが、いかんせん曲が…演奏力はあるのにね。Kiske がフルで唄ってる #5. Hello Moon は素晴らしい出来なんだけどね。こういうバンドが出てくる度に “キーパー時代の HELLOWEEN はホント、いい曲書いてたんだなぁ” としみじみ思うんだよね。

評価:48

TRICK OR TREAT / Rabbits’ Hill Pt. 1

TRICK OR TREAT / Rabbits' Hill Pt. 1
Release : 2012
Label : Flying Dolphin

イタリアン・キーパー・メタル・バンド、TRICK OR TREAT の 3rd アルバム。


児童文学の物語がコンセプトらしく、馬鹿みたいに疾走したりクサメロの押し売りみたいな曲が減り、かなり真面目にコンセプト・アルバムを作ってきたな、という印象。

キーパいメロディを Andre Matos と唄う #2. Prince with a 1000 Enemies,初期の EDGUY っぽい能天気さを感じる #6. False Paradise,キャッチーな唄メロで疾走させ、Eagle Fly Free みたいなベース→ドラム→ギターの順でソロがあある #8. Rabbits’ Hill 、の3曲は “初期 HELLOWEEN フォロワー” を感じさせるものの、他の曲は取り上げたコンセプトゆえかフォーキーなパートが目立つという結果に。

前作も地味な唄メロの曲はあったけど、スピードに助けられてた。今回はそれがないぶん唄メロの弱さが目立ってしまっているような…。シンガーの Alessandro Conti さんは LUCA TURILLI’S RHAPSODY のメンバーに抜擢された事だし、存分に劇メロを学んでこっちにも生かしてほしいね。

評価:45

TRIVIUM / Shogun

TRIVIUM / Shogun
Release : 2008
Label : Roadrunner

新世代 Metal Hero,TRIVIUM の 4th アルバム。


#1:日本的なメロディを持つ佳曲。” 斬り捨て御免 ” は確かに Metal だ (笑) シンガロングできるメロディが多くていいね。 #2:集中力を必要とする曲だな。もう少し判りやすさが欲しい気も。 #3:素晴らしいギターメロに素晴らしい唄メロが乗る・・・。文句なしの名曲。 #4MEGADETH みたいだ。まぁ当人もそれを狙ってるのかもな。 #5:聴きやすいサビメロがいいね。テクニカルなソロも素晴らしい。 #6:前作の “Anthem” を彷彿させる。ソロが Uli っぽいが、Marty の影響だろうな、きっと。 #7:ギターソロはいいね。 #8:#2 に同じ。 #9:少々難解だが、判りやすいサビに劇的なソロは好印象。 #10:いいリフはあるんだけど、退屈だなぁ。 #11:11分強の大曲。緩急の使い分けが上手く出来てていいね。長さを感じさせない曲だ。 #12:カバー。


#1,3,11 はすごく気に入ったんだけど、それ以外がね・・・。強力なメロディは沢山あるし、すごくいいアルバムだと思うけど、何と言うか予想以上にやりすぎ。思いついた事を全部詰め込めたようにも感じる。前作みたいな “初期 METALLICA” 風味を求めると肩透かしを食らうかもね。

評価:70

TRIVIUM / In Waves

TRIVIUM / In Waves
Release : 2011
Label : Roadrunner

新世代メタルの旗手 TRIVIUM の 5th アルバム。


アンビエントなメロディを含む展開と聴きやすい唄メロが強力なアルバムタイトルでもあり、リーダートラックの #2. In Waves,ライヴ受けのようさそうな #5. Watch the World Burn,静と動を使い分けた展開 (特に後半) が印象的な #10. Caustic are the Ties That Bind,北欧メロデス風味の #11. Forsake Not the Dream,リズミカルなリフが面白い #13. A Grey So Dark… などを筆頭に全18曲(内ボートラ5曲)。

買ったのは DVD 付きの Special Edition なので、確かにスペシャルな曲数だが、いかんせん多すぎる。出来た曲を出し惜しみしない姿勢は素晴らしいとは思うけどね。

全体的にとっ散らかってた印象の強い前作よりは1曲1曲がコンパクトに凝縮されてる感じで退屈さはさほど感じないものの、やはり曲数のせいかダレる個所もチラホラ。あとは、グロウル率が上がったかな? 天性のいい声してんだからもっとクリーン使えばいいのに、と思うのは俺だけじゃないはず…。

評価:76

TRIVIUM / Vengeance Falls

TRIVIUM / Vengeance Falls
Release : 2013
Label : Roadrunner

TRIVIUM の 6th アルバム。


いかにも US METAL なグルーヴ重視なリフとキャッチーな唄メロが調和する #1. Brave This Storm,ツインのリードから格好よく流れこみ、牧歌的メロディも聴ける #3. Strife,北欧メロデス系のリフが心地よい #5. To Believe

その後も彼ららしい曲が続くも、なんかどの曲も似たり寄ったりに聴こえ、唄メロにもいまいち説得力が感じられない。全体的なクオリテイは高いけど、通して聞くと飽きるかも。1,2曲でも系統の違う曲があればいいのかもね。

評価:54

TURISAS / Stand Up and Fight

TURISAS / Stand Up and Fight
Release : 2011
Label : Victor

フィンランド産バトル・メタラー TURISAS の 3rd アルバム。


大仰なオーケストレーションと Mathias Nygård (Vo) のクリーントーン歌唱の影響か、妙にまったりした戦場に…。剣と楯を装備していざバトル!という泥臭い感じは皆無。むしろ高台から戦線を眺め、戦士たちを鼓舞する指揮官目線な感じ。もしくは、大軍 vs 大軍の様子をおおざっぱにスローモーションで片付ける、よくあるファンタジー映画の BGM 的な感じか。

そんな緊迫感のない中、唯一凄まじいテンションと劇メロを誇っているのが #8. End of an Empire だ。ギャロップ・ビートにド派手でクサメロ全開のクワイヤってだけでも反則スレスレなんだけど、サビの尋常じゃない高揚感には中毒性すら覚える。

そして #9. The Bosphorus Freezes Over は完全に MANOWAR / Gods of War の世界観。

個人的にはどうでもいいんだけど、ヴァイオリンとアコーディオン、鳴ってるのかもしれないけど殆どが分厚いオーケストレーションにかき消されてないか? まぁ、ギターソロもだけど。

評価:72

TURISAS / Turisas2013

TURISAS / Turisas2013
Release : 2013
Label : Century Media

フィンランド産バトル・メタラー TURISAS の 4th アルバム。


シンプルだがクサいメロディを着実に聴かせる #2. Ten More Miles,ゲームのバトル・テーマみたいな #3. Piece by PieceENSIFERUM みたいな牧歌的メロディが印象的な #4. Into the Free,芝居がかってて、もはやミュージカルな #9. We Ride Together

前作がコッテリ味噌ラーメンだとしたら、今作はさっぱり薄味塩ラーメン。メロディのクサさは相変わらずだし、若干パンクっぽいノリもそのままなんだけど、とにかく薄い。音もアレンジもシンプル過ぎて、凄く物足りない。ライブで再現するならこのくらいのシンプルさがいいんだろうけどね。

評価:52

TWILIGHTNING / Delirium Veil

TWILIGHTNING / Delirium Veil
Release : 2003
Label : Universal

フィンランドのメロディックメタルバンド、TWILIGHTNING の 1st アルバム。


#1、メロスピというよりも ROCK 色が強い。EUROPE あたりに近いかな。 #2Final Countdown だ。カバーかと思ったよ。 #3、北欧的なキーボがいいね。2バス連打してるけど、疾走というほどじゃないな。 #4、唄メロを詰め込みすぎてよく判らなくなるな。サビは飛翔感あっていいんだけど。 #5、滑らかな唄メロで且つキーボが前に出てない。結構気に入ったよ。 #6、サビ以外の唄メロが煮え切らないミドルチューン。緩急の使い方がもう1歩って感じかな。 #7、ツボを得たギターソロがいい!フィルが連打系ばかりなのが不満。もう少し唄メロに飛翔感がほしいね。 #8、Vo が上手い。少々デスがかった声とクリーントーンの使い分けがいい感じだ。 #9、悪い意味で SONATA ARCTICA になっちゃってるわ。ソロの泣きについては文句なし。 #10、日本盤ボートラ。微妙に疾走してる・・・。ユニバーサル、やりやがった(笑) ギターソロの泣き、堪らん。 #11、日本盤ボートラ。微妙に疾走してる・・・。しかもキラキラで(笑) クサメロだね(笑)


ギターセンスが素晴らしい。泣きのタイミングとか「わかってるねー」と言いたくなる。若さなのか、いまいちメロディに洗練された感がない気もする。新人としてはかなり上位にくるバンドだと思うのでこの先大いに期待したい。

評価:63

TWILIGHTNING / Plague-House Puppet Show

TWILIGHTNING / Plague-House Puppet Show
Release : 2004
Label : Universal

フィンランドの新たなる刺客、TWILIGHTNING の 2nd アルバム。


#1、Vo の歌唱法が1stと比べ、若干の弱みとも思われた線の細さが解消。 #2、爽やかな曲。 #3、イマイチパッとしないメロディに聴こえる。 #4、超爽やか系。溢れ出して来る春風の様なメロディが良し。泣きのギター万歳。 #5、現代風の見方で消化された80年代風HR/HMと言うに相応しい。 #6、F1 のテーマ?で聴いた事のあるようなメロが炸裂してます。 #7、この方向性転換は明らかにGood Job!なんですが・・・。 #8、どっかの “リ” には一生わからなそうな溜めの効いたギターが最高。 #9、時折見せる2バス連打がなんか妙に嬉しくなる。 #10、確かに最後のほうだけは良いのだが・・・。 #11、疾走曲。UNIVERSAL・・・グッジョブ!! #12、終わり方が最悪だけど。まぁボートラだしいいか。


来日時の印象から既に好評価だったのもあるが、とてもいいアルバム作ってくれたと思う。特にギターのセンスは素晴らしいよ。ボートラの2曲はレーベルに無理やり作らされた感があるが、内容は良い。

評価:79


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