Archive for the ‘G’ Category

GALNERYUS / Advance to the Fall

GALNERYUS / Advance to the Fall
Release : 2005
Label : VAP

我らが日本の期待のホープ。EDGUY のオープニングアクトも勤めた GALNERYUS の 2nd アルバム。ギタリストの Syu 曰く “X JAPANから始まったメタル人生の集大成” なんだってさ。


#1、インスト。緊迫感があって良い。 #2X / 紅 みたい。最初のリバースシンバルが物語っている。ただ 1st と比べると唄メロが弱い気もする。 #3、#2 の終わりからいきなり雪崩れ込むから少々ビビった。ストリングスの音が安っぽい。 #4ARCH ENEMY 的なギターが面白い。全員で暴れてる感じだな・・・。 #5、後ろのバック Vo の叫びがカッコイイね。DREAM THEATER を彷彿させるギターソロはなかなか決まってていい。 #6、ミドルのメロハー的な曲。YAMA-B の甘い声質が非常にマッチしている。 #7、インスト。これも何かを引用してると思うんだけどわからん。 #8、またかっこよく繋げなさる。 #9、イントロのストリングスが緊張感を与えてくれる。A-Bメロで感じられるモダンな雰囲気がいいかも。 #10、バラード。曲中の全てを支配する悲愴と哀愁。優しく駆け上がるギターがいいね。 #11、少々ありきたりな唄メロだな。ドラムフィルにもう少しの捻りがあれば面白かったと思う。 #12、アウトロ。彼ららしいメロディが終わりを告げる。 #13、限定版のみのボーナストラック。1st 路線の勢いを感じさせるプログレッシヴでキャッチーな佳曲。


前作で感じられた Vo の力みがなくなって、持ち前の甘いハイトーンが謙虚なく現れているのが一番の変化だろう。ギタープレイは、何回も録り直したというだけあって、そのエモーションは最高潮。まさかココまでだとは思っていなかったので驚きと同時に感銘を受けた。最後にドラムだが、金物系の使い方や音が、今まで聴いてきた HR/HM の中でもかなり好きじゃないタイプだ。

評価:58

GALNERYUS / Beyond the End of Despair…

GALNERYUS / Beyond the End of Despair...
Release : 2006
Label : VAP

国産めろすぴバンド GALNERYUS の 3rd アルバム。


#1、インスト。”QUEEN / The Show Must Go On” かと思ったよ。 #2、”PETSHOPBOYS / Go West” の唄メロを使ったクサいめろすぴ。エンディングのクサさは異常。 #3YAMA-B の曲。唄メロが微妙。 #4、ミドルテンポの地味な曲。 #5、哀愁のあるサビメロがいいね。ROYAL HUNT みたいなキーボードもまぁまぁ。 #6、これを J-POPER の人たちに聴いて欲しいのかもしれないな。でもちょっと狙いすぎじゃない? #7、曲名通り、ヘヴィな曲。今までなかったタイプだね。 #8、Vo と Gt の掛け合いが面白いね。 #9、哀愁のバラード。 #10X Japan / Rusty Nail#11、ありきたりなサビのコード進行に萎えた。 #12、インスト。このまま次のアルバムに続くのかな?


前作でひじょーに気になったドラムの中途半端な音が SHEP チームのミックス & マスタリングのおかげで全て改善。こりゃ大正解・・・なんだけど、唄メロ、安易に思いついたメロディを大して練りこまずに使っちゃった感がある。特に #2 と #11。この2曲はバンドの代表曲にもなれそうなのに、ほんと勿体無い。それと、YAMA-B は 1st の頃みたいに苦しそうに唄ってる方が似合ってると思う。

評価:60

GALNERYUS / One for All-All for One

GALNERYUS / One for All-All for One
Release : 2007
Label : VAP

Bass 担当が変わったらしい GALNERYUS の 4th アルバム。


#1、インスト。ENSIFERUM でも意識してるのかと…。#2、異常なまでに動きまくるベースソロがいいね。#3、昨今の STRATOVARIUS みたいな曲だな。#4、退屈。#5、POPer 層(笑)に受けそうな曲。#6、退屈。#7、退屈。#8、#5 に同じ。#9、こういう曲でこそ日本語を使えばいいのに・・・。#10、ギターソロはいいね#11、リフ主体の曲は好きだ。暗い曲調も素敵。#12、インスト。


日本語はおいといて(笑) まぁ随分と Metal 色が薄れてきたね。このまま変なヴィジュアル・バンドみたいにならないことを願うよ。ついでに言ってくとワウを使い過ぎね。

評価:50

GALNERYUS / Alsatia, Cause Disarray

GALNERYUS / Alsatia, Cause Disarray
Release : 2008
Label : VAP

” 最初の頃の洋楽 Metal 志向を取り戻さないと頑固な HR/HM ファンはどんどん逃げちゃうよ ” と是非とも伝えたい国産 Metal Band、GALNERYUS の企画盤だかの Mini Album。


#1、7弦を導入しただけあって Heavy さは強いものの、アニメ・ソング臭の強いこと強いこと…。 #2、印象に残る残らないは別として、無駄に乱発する P.H. がアレ。こういう曲調だからこそキャッチーなメロディが欲しいところ。 #3、「うわっ劇臭メロきたよ」と思った瞬間、日本語で萎えた。もしこれが Cool (笑) な英語詞だったら Galneryus 史上最高のクサメロ・キラーチューンになってたと思う。これじゃ戦隊モノのオープニングみたいだ…。 #4、・・・。全然悪くない。やっぱり日本語には耐えられない。X みたいにある意味で意味深な歌詞ならまだしも…。曲はいいのに。


このバンドがどういう方向に向かおうとしてるのかは知る由がない。だが、ちょっと頑張れば海外レーベルと契約 → 欧州ツアーって流れも不可能じゃないと思う。この方向性のままだとヴィジュアル系 or アニソン・バンドとしてしか見てもらえないような気が…。まぁ、いい曲を届けてくれればそれでいいんだけどね。毎作気になってる YAMA-B の歌唱だが、この歌い方が一番安定してていいかな ( 1st の無理してる感が好みだけど ) 。

評価:20

GALNERYUS / Reincarnation

GALNERYUS / Reincarnation
Release : 2008
Label : VAP

GALNERYUS の 5th アルバム。YAMA-B がこのアルバムツアーを最後に脱退。


#1:1曲目が日本語詞ってのは・・・。サウンド自体は Metal なんだけどね・・・。 #2:唄メロの説得力が少ないな。 #3:くっさー。 #4:アニソン街道まっしぐら。 #5:イントロの劇メロが唄メロに使われないのは惜しいとしか言いようがないな。 #6:ギターの音作りが・・・。ミュートがゴシゴシって聴こえるし。DREAM THEATER コピーも程々に。 #7:また安易なサビメロなこと。 #8:メロディのルーツ丸出しなのか、それとも偶然か・・・。 #9:GALNERYUS 流の Black Diamond か? #10:リフはいいんだけどね・・・。 #11:退屈。メインのメロディが生きてない気がする。 #12:Flag シリーズ。過去シリーズと比べるのは・・・ダメか。


曲はいいとして (笑) ギターの音、特にリズムが・・・。もっとナチュラルに刻んだほうがいいんだけどなぁ・・・。( 聴きなおしてみたら前作も同じだわ・・・ ) ソロは我らが天空の師 Uli の影響が少しあって好きなんだけどね。

評価:49

GALNERYUS / Resurrection

GALNERYUS / Resurrection
Release : 2010
Label : VAP

YAMA-B の後任に 小野正利 を加入させた GALNERYUS の 6th アルバム。


クサいメロディと疾走感が美味しい #2. Burn My Heart, どっかで聴いた事あるようなメロディながらも見事にギターが唄っているインスト #6. Emotions,もはや J-POP としか言いようがない #8. A Far-off Distance,何度聴いてもアニソンっぽくしか聴こえない #10. Destiny,個人的には当アルバムのキラーチューン (インスト/笑) #11. The Road Goes On

Vo が変わった事で若干の “爽やかさ” が生まれたか…。個人的には YAMA-B の熱い歌唱の方がしっくりくるんだけどね。日本語の歌詞も大抵肌に合わないのだが、小野さんのおかげか昔のジャパメタみたいな感覚ですんなり聴けるってのはプラスになったのかもね。

惜しむべきはギターの音質だろう。ここまで軽くて安っぽい音でいいのか? 1st や 2nd の方が数倍いい音だ。せっかく Uli Roth っぽいフレーズを弾いてもこれじゃぁね…。

評価:52

GALNERYUS / Phoenix Rising

GALNERYUS / Phoenix Rising
Release : 2011
Label : VAP

GALNERYUS の 7th アルバム。


TURISUS を彷彿とさせるクサメロのインスト #1. RisingOPERA MAGNA / Poe / #2. El Pozo Y El Péndulo そっくりなメロディがアレな #2. Tear Your Chain,アニメ・ソング街道まっしぐらな #3. Future Never Die,ヲーヲー・コーラスが効果てき面な #7. T.F.F.B.,どこかで聴いたことあるようなメロディがアレな #10. The Time Has ComeGary Moore を思い起こさせるギター・インスト #11. The Phoenix

超絶技巧やプログレッシヴな展開、1曲目がインストで2曲目に疾走曲を持ってくるとことか、相変わらずのクサメロとか、この手のメタルのファンには堪らない要素もありつつ、彼ららしさも出てるいいアルバムだとは思う。

でも何故か熱くなりきれない。…煮え切らない。熱いのはアートワークと #1 くらい。なんとなく、SONATA ARCTICA と似た変化をしてきてるような気がするのは気のせいか…。

評価:51

GALNERYUS / Angel of Salvation

GALNERYUS / Angel of Salvation
Release : 2012
Label : VAP

J-METAL の至宝 GALNERYUS の 8th アルバム。


しつこく長いインスト #1. Reach to the Sky,小野正利加入後初の Flag 曲 #2. The Promised Flag,クッサーイ唄メロとモダンな展開の対比が面白い #5. Stand Up for the Right,なんかもうアニソン街道まっしぐらな #6. Hunting for Your Dream,イントロのクサいテーマ・メロディが頭にこびり付いて離れない #7. Lament,#9 の昭和歌謡みたいなメロディを踏襲してしっとりと聴かせる極上のインスト #10. Longing

凄くテクニカルな事は理解できる。けどそれ以上に何が耳に残るかと言うと、何も…。隅々までギッシリと詰め込んで煮込んで煮込んで、伸びきって膨張した麺、出尽くして濃くなりすぎた出汁、煮詰まりすぎて溶けた具材・・・そんなラーメンのようなアルバムだ。いい状態で水を切っておけばコシのあるいい麺になったのに…。

#9. Angel of Salvation みたいな大曲を書く時、どれだけキツくて、同時にどれだけ楽しいのかが分かる。そして、曲が完成した時の達成感がどれだけ大きいかも…。ただ、確実に言えるのはこれは曲が求めた長さではないということ。Syu (Gt) がクドいほどひっぱる展開が好きなのは分かるけどね。この曲は8分くらい(もしくは11分)のところで切れば良かった。さらに、その後のバック・コーラスが Akane Liv (Vo/LIV MOON) である必要性、ないよね?

このアルバムで一番気に入った曲は #10. Longing だ。どの曲よりも説得力があるよ。Syu さん、泣きのギター・インスト・アルバム作ってくれないかな…。

評価:47

GAMMA RAY / Heading for Tomorrow

GAMMA RAY / Heading for Tomorrow
Release : 1990
Label : Victor

HELLOWEEN を脱退した Kai Hansen 率いるバンド。Vo には元 TYRON PACERalf Scheepers


#1、壮大なオーケストレーションでの幕開け。インスト。 #2JUDAS PRIEST のようなリフからアコギを絡ませる。Ralf の声に合った素晴らしいメロディだ。 #3、アップテンポの #2 と並ぶ名曲。このメロディは一回聴いたら最後、脳の中枢に記憶される。 #4、正統派メタルの雰囲気を醸し出す曲。張り裂けんばかりのRalfのシャウトが凄いね。 #5、まるで Rob Halford のような歌唱のRalf。#2 を超えるメロディアスなソロと沢山のコーラスが印象的。 #6、ドラマチックなと言う言葉が最も相応しいであろう曲。 #7、これも恐らく何かの引用だとは思うが・・・違うかも。とにかく唄メロが極上。 #8、アップテンポなロックンロールタイプの曲。 #9、14分半に及ぶ大作。インスト部がやけに多いのが気になるものの、ドラマ性に富んだいい曲だね。 #10URIAH HEEP のカバー。 #11、Bonus Track 日本盤のみのボートラ。妙にハッピーな曲調でRalfのペンによる曲。 #12、Bonus Track Heven Can Wait のシングルに入っていた曲。良く判らん会話を含むインスト。 #13、Bonus Track これも Heven Can Wait のシングルに入った曲。実は隠れた名曲。


HELLOWEEN を脱退して、Kai がやりたかった事。それが全て具現化されていると思う。全ての曲にドラマ性を感じるし、何よりも曲が生き生きしてる。捨て曲もないしね。HELLOWEEN のマネージメントがぐだぐだしてる内にとんでもないアルバムを作ったと思うよ。

評価:87

GAMMA RAY / Sigh No More

GAMMA RAY / Sigh No More
Release : 1991
Label : Victor

方向性がロックになってしまった 2nd 。GAMMA RAY 史上最も敬遠されるアルバム。ドラマーが Uli Kusch に。


#1、典型的なロックナンバー。。唄メロは何気に良いけど、Aメロとかは 1st からは想像も出来なかった変化だ。 #2、前作の流れを継承する曲。よかったよかった。ライブで大喝采必至な佳曲だね。Ralfもはまり役。 #3IRON MAIDEN っぽい曲だね。一応疾走してる。唄メロも悪くはないけど何か煮え切らないな。 #4、ロックに戻った。でも、そっちの畑で見れば良い曲かも。 #5、やっぱりロックなんですね。まぁでもね、この曲はいいよ。 #6、普通のロックかハードロックだね。唄メロはいいいんだけどなぁ。アレンジも悪くない。 #7、唄メロは Ralf が考えたらしいけど、モロ JUDAS PRIEST じゃないですか。 #8、ロックンロール発動。本当にどうしちまったんだ。こんな単調なロックがやりたかったのか? #9、リズミカルなバッキングにメロディアスな唄メロの曲。だがいまいちピンと来ない。 #10、John Lennon の Let It Be みたいな、というかそのままのメロディが印象的。なんだかな。 #11、Heven Can Wait のシングルのB面になった曲。なかなかの佳曲。


考えられない程にロックンロールしてる。それだけ。

評価:36

GAMMA RAY / Insanity and Genius

GAMMA RAY / Insanity and Genius
Release : 1993
Label : Victor

迷いの感じられた前作から一新、己の原点に返ったかの様な変化を遂げた 3rd アルバム。


#1、前作の滞りを一撃で振り払ってくれる強烈なサビメロが良い。やっぱり Kai はこうでなくちゃね。 #2、メロディアスな唄メロが心地よい。まさにKai節炸裂って感じだね。 #3JUDAS PRIEST の影響が色濃く見える。サビで、左からかすかに聴こえる Kai のバッキングヴォーカルがいい感じ(笑) #4、古典的な70年代 HR を彷彿させるヘヴィなミドルテンポの曲。 #5、イントロのピロピロ具合が面白い。アグレッシヴなVoラインが良い。 #6BIRTHCONTROL のカバーでバンド名の由来にもなった曲。キーボードが印象的な佳曲。 #7、新ベーシストの Rubch による曲。キーボードを使ったサビメロもフックがあって非常に良い。 #8、Dirk のペンによるドラマチックなスローテンポの曲。 #9、これも Dirk 作曲。リズミカルなサビメロが面白い。アラビアンなイメージのギターソロも良い。 #10、Ralf の綺麗なファルセットが聴ける。 #11、キャッチーで優しさを感じるメロディの曲。唄メロがいまいち煮え切らない。 #12、Bonus Track。上記同曲のロングバージョン。。 #13、Bonus Track。勿論 JUDAS PRIEST のカバー。 #14、Bonus Track。


Kai 節炸裂の前半に比べ、他のメンバーのペン先が目立つ後半はダレを隠しきれない。Kai のワンマンバンドではないし、Dirk もなかなかの曲を提供してくれるけど今一歩何かが足りないんだよな。ボートラの Exciter はその選曲に万々歳。流石 Ralf だ。

評価:66

GAMMA RAY / Land of the Free

GAMMA RAY / Land of the Free
Release : 1995
Label : Victor

前作まで、脅威の実力で唄ってくれた Ralf Scheepers が脱退。Kai Hansen が再びマイクを持った 4th アルバム。ゲストには Michael KiskeHansi Kursch


#1、これぞ Kai 節。Kai の Vo も以前よりは格段に聴きやすい。 #2、極上のメロディック・スピード・メタル。もう、Kai は天才かと。 #3、#2 から繋がる。まぁ#2の続きみたいなもんだね。50秒くらいで短いけど中身は良い。 #4、ミドルテンポのメロディック・メタル。#2 にも引けを取らない佳曲だね。 #5、#4のメロディを使ったオーケストラのインスト。 #6、ここでも Kai 節。他に比べてもメロディの弱さは感じない。終わり方が好きじゃないが、なかなかの佳曲だ。 #7、Dirkのペンによるバラード。間奏の後にちょい役で出てくる Hansi がピンポイントで好きだわ。 #8、漢コーラスと明るいリフが楽しい佳曲。Rubach、良い曲書くじゃない。 #9Michel Kiske がバッキクングヴォーカルをとるタイトルトラック。 #10、#9 から繋がるインスト。 #11、#10 から繋がる。裏のストリングスアレンジがなかなか効果的で良い。唄メロもメロディアスで良い。 #12、Kiske がメイン Vo を勤めるハードロック色が強い曲。バッキングヴォーカルも Kiske。 #13、良い曲だけど、最後を飾るにはちょい力不足、もしくは中途半端なのではないか、とも思う。


Kai の Vo は人を選ぶ気もするが、それを克服できれば、HELLOWEEN / Keeper Of The Seven Keys 並みの名盤となるだろう。Keeper 1,2 よりもコンセプト性に富んでいる点も非常に評価できる。1st から続いた音楽性の爛漫も本作ではまとまりを見せ始めている。しかし、心配なのはこれだけの名盤を作り上げてしまったその後だ。まぁ心配ないんだけど・・・。

評価:89

GAMMA RAY / Somewhere Out in Space

GAMMA RAY / Somewhere Out in Space
Release : 1997
Label : Victor

今回は宇宙がテーマの 5th アルバム。Dirk が本職の Bass に戻り、元 RANPAGEHenjo Richter (Gt) Dan Zimmermann (Dr) が加入。


#1、前作 Man On A Mission を凌駕する至高のメロディック・スピード・メタル。なぜこうも毎回アンセムとなり得る曲を作れるんだ。 #2、ダークなサビメロがKaiの声質と異様にマッチしてて良い。 #3、優しいメロディが心を打つサビメロ、叫びのようなギターソロ→疾走。死角がないよまったく。 #4、アグレッシヴな面とやわらかな面が交互に現れて挟み撃ちをされているよう。展開も凄くドラマチックだ。 #5、Henjo 作曲の名曲。Bメロからサビメロ、まさにこの曲はそこが聴き所。 #6、Dirk による良く判らん語りの曲。アルバムの繋げ役みたいな感じかな。 #7、シングルにもなった曲。独特のドラマ性を上手く消化した佳曲。 #8、スネアロールが印象的なバラード。 #9Rainbow / Kill The King を彷彿させる名曲。溜めの効いたソロはまるで Blackmore 御大が降臨したかのよう。 #10、Dan のソロインスト。 #11、#10 から良い感じのタイムレスで繋がる。この曲はギターソロにある。いやぁ素晴らしいね! #12、実はこれ、IRON SAVIOR の曲でゲストとして Piet Sielck が参加してる。 #13、Dirkのインスト曲。不思議な感じがする音遣いするね。 #14、ラストで来ました。必殺「アーライ」これまたドラマチックな展開。ラストに相応しい名曲だね。個人的には後半のオペラ風になるところが好き。


全曲いい。前作も最高級の名作だったが、それを凌駕する素晴らしいアルバムだ。勝算は確実に Henjo の加入だろう。Rainbow の影響下にあるのは確実だろうけど、それを良いところで GAMMA RAY として消化している。もうメンバーチェンジはしないで欲しいね。Dan (Dr) はこの時点では未知数だけど他3人は凄い作曲能力を持ってるわけだしさ。

評価:92

GAMMA RAY / Power Plant

GAMMA RAY / Power Plant
Release : 1999
Label : Victor

前作、前々作と非常にレベルの高い名盤を生み出してきた GAMMA RAY の 6th アルバム。素晴らしい事にメンバーチェンジが行われていない。


#1、全てのメロディにおいて最高級。いつもの Kai に Hanjo のメロディアス性が統合されたような美メロだ。 #2IRON MAIDEN 風。ラストのギターメロはいいね。 #3、Henjo の伝家の宝刀。Aメロのベース主体のところとか、非常にいいアイディアだと思う。 #4、Dan の作曲能力があらわに!この人も凄い。リフがかっこいい。 #5、Kai と Dan による合作。このメロディセンスは凄いね。2コーラス目の裏ギターが流石。 #6、Kai の正統派性潤う曲。ダークな雰囲気がアルバム中でもいいアクセントになってる。 #7PET SHOP BOYS のカバー。非常に GAMMARAY 風にアレンジされている。 #8、非常にキャッチーな曲。時間の許す限り口ずさみたくなる。随所の爆発音も良い効果を出してるよ。 #9、Henjo 作の至高の名曲。優雅さすら感じるBメロと飛翔感の溢れるサビメロ。 #10、Dirk の曲。彼らしさが感じられる曲だね。他の3人とは微妙に違う感じがいい。 #11、ミドルテンポとファストテンポを使い分けたドラマチックなまさに Kai 節。7:20辺りの展開は “How Many Tears” を彷彿とさせる。


前作、前々作ともに最高峰の名盤を作ってしまった事から、多少の心配すらあったが見事なまでの名盤を再び作り上げた。大袈裟なバラードがなくても、Kai のドラマチックな展開美がそれを補っている。前作ではドラムソロでしか明確な自己アピールが出来なかった Dan も強烈な作曲能力を披露。Henjo に関してはどんどんレベルが上がっている。Dirk もアルバムにとっても的確な曲を作っている。作曲面ではまさに究極の布陣。この勢いを確実に保って欲しいものだ。

評価:93

GAMMA RAY / No World Order

GAMMA RAY / No World Order
Release : 2001
Label : Victor

Kai Hansen 率いる GAMMA RAY の 7th アルバム。


#1、K1 だかプロレスだがのテーマ曲にもなったそれっぽい感じを醸し出すインスト。 #2、冒頭の「アーライ」が全てを物語っている彼らの新アンセム。 Daniel いい曲書くね。 #3JUDAS PRIEST / METAL MELTDOWN か? #4I Want Out 直系のタイトルシャウトチューン。キャッチーで聴き易く、宜しい。 #5HALFORD / Made In Hell に I Want Out のメロディがパクられたが、それを丸々パクり返ししたギターソロがあまりにも面白い。 #6、この曲も、いかにも IRON MAIDENJUDAS PRIEST を参考にしましたって感じ。 #7、これも (笑) JUDAS PRIEST / Rapid Fire のモロパクリ。 #8、メロディアスなメロディでいいんだけど後1歩何かが欲しいトコロ。ドラムのオカズを増やすだけでも変わるハズ。 #9、曲の入り方が#4と一緒。しかもリフが Eagle Fly Free っぽい。そればっか気になるからどうしょもない。 #10、掃除機の音みたいな効果音はいらない。唄メロは Somewhere Out In Space の焼き直し。ネタ切れた? #11、なかなか面白いメロディ展開。GAMMA RAY っぽくない曲で新鮮味がある。 #12、曲の入り方が #10 と一緒。Jaebreaker みたいな唄メロ。


今作はとことんオマージュだらけ。前作で最高級の名盤を作ってしまいネタもついに切れたか!とも思わせられる。まだまだ頑張れるよね! GAMMA RAY の皆さん!

評価:57

GAMMA RAY / Majestic

GAMMA RAY / Majestic
Release : 2005
Label : Victor

バンドの15周年、そして4年振りにリリースされた威厳ある 8th アルバム。


#1、いつもの Kai Hansen 節のコード進行で親近感が沸くね。スローパートを生かした緻密なアレンジも良し。 #2、Henjo の曲だけど、これまた Wings Of Destiny、The Winged Horse に通じる曲で良い。前のめりなドラムも堪らん。 #3、少々モダンに責めてきたか・・・。それでも GAMMARAY 節が表現されている。 #4、Kai の18番。表打ちから何気なく裏打ちに変えるトコロがお洒落じゃない? #5、GAMMA RAY 節を維持しつつもモダンな方向性にある曲。ハイトーンシャウトの伸びを維持できない Kai が・・・。 #6、タイトル連呼系の曲。サビでテンポアップするのがいいね。それを引き立ててるBメロもいい。 #7、#6 と同じく Daniel の曲。ギターは Henjo のアイディアが多いかな・・・。 #8、Kai 節炸裂のリフ。面白いリズムなAメロがいいね。凄まじい程に妖艶なサビメロも素晴らしい。 #9、メロディアスなサビメロが印象深い曲。随所で聴ける Kai らしさが感じられるメロディが心地よい。 #10、Henjo 節炸裂。と言うか、得意なコード進行なのだろう。Henjo 流ネオクラシカルって感じ。 #11、Bonus Track。ギャグでしょう。きっと。サビが JUDAS PRIEST / Jawbreaker なのはいいとして・・・(いいのか / 笑)。


前作の正統派路線を維持しつつも 4 – 6th のセンスを持ち合わせたという、なんとも素晴らしい内容のアルバムとなった。ただ、モダンな線を追加した為か楽曲の即効性は薄れてしまったように思える。これで「アーライ」があれば +4 点したんだけどね。

評価:86

GAMMA RAY / Land of the Free II

GAMMA RAY / Land of the Free II
Release : 2007
Label : Victor

Melodic Metal God, Kai Hansen 率いる GAMMA RAY の 9th アルバム。


#1、正統的な HM 。掴みは O.K. だね。 #2IRON MAIDEN? KAMELOT? HEAVENLY? サビになればいつもの GANNMA 節なのが素晴らしいね。 #3、#2 の最後~。インスト。 #4、Hansen 節の王道リフがいいね。途中 How Many Tears だったり Eagle Fly Free だったりもするが…。 #5、サビで Condemned to Hell!! と叫びたくなってしまう曲調がアレな Henjo の曲。 #6、リフが最高。言うことなしの名曲。 #7ACCEPT を彷彿させる曲。後半のポーリュシカ・ポーレ( ロシア民謡 ) もいいね。 #8、歌詞にまでオーマジュを含ませるとは、もはや潔いとしか言いようがないな。 #9、Elton John 風なイントロが妙に印象的な、Dirk の ( 久々? ) 曲。後半は MAIDEN でしょうか? #10、始まり方がまんま I Want Out で、一昔前の Gary Moore 風のリフが美味しい曲。 #11、Henjo、ホントこういう曲得意だね。Ritchie Blackmore ライクなソロも素晴らしいよ。 #12、今までの集大成のような大曲。Heading for Tomorrow 的であり、JUDAS PRIEST 風でもあり…。 #13、DVD リリースする予定のモントリオールでのライブ音源。ボートラ。


Land of the Free のテーマを受け継ぐに相応しい、非常にポジティヴなパワーに満ちたアルバムに仕上がってると思う。当然音も、Land of the Free を彷彿させるし、パート2という枠を取っ払っても十二分にいいアルバムかと。大量のオマージュは・・・・・オリジネイターとしての役割はもう充分果たしたし、むしろネタ元を探すのが楽しいのでいいとしよう。てか、今作も「アーライ」がないじゃないか。

評価:86

GAMMA RAY / To The Metal

GAMMA RAY / To The Metal
Release : 2010
Label : Victor

ジャーマン・メタル界のゴッドファーザー Kai Hansen 率いる GAMMA RAY の 10th アルバム。


モダンな要素を持ちながらも GAMMA RAY らしさのある #1. Empathy から始まり、伝説の人 Michael Kiske をゲストに迎えた #2. All You Need to KnowI Want Out タイプのサビが美味しい佳曲 #3. Time to Live,そして、JUDAS PRIEST を愛するが故に必然的に出来てしまったであろう Metal Gods じゃなくて #4. To The MetalDaniel 作の “当アルバムで一番 GAMMA RAY らしい曲” #5. RiseKai の母に捧げられた #6. Mother AngelDirk 作のバンド初期を彷彿させる #7. Shine ForeverRichie Blackmore 風のギターソロがアレな #8. DeadlandHenjo の毎度おなじみ Neo=Classical な #9. Chasing Shadows,そしてアルバムを締めくくる MANOWAR 風バラード #10. No Need to Cry 。と、いつも通りのオマージュを含みながらもそれを絶妙なバランスで昇華したいいアルバムだ。

国内盤のボートラはおまけ程度。#12. Wannabes は面白い曲だしボートラでなくても良かったかもね。

評価:87

GAMMA RAY / Masters of Confusion [mini]

GAMMA RAY / Masters of Confusion [mini]
Release : 2013
Label : Earmusic

GAMMA RAYHELLOWEEN とのツアーのためアルバムに先駆けてリリースしたミニ・アルバム。


JUDAS PRIEST 直系の疾走曲でブリッジがモロに IRON MAIDEN / Aces High、ギターソロが HELLOWEEN / I’m Alive + MSG / Into the Arena#1. Empire of the UndeadSend Me A Sign っぽい、いかにも Kai が書きそうなシングル向きの曲でセルフ・パロディー感満載の #2. Master of Confusion,自身の曲のネタ元である SWEET の名曲カバー #4. Los Angeles

#5~10 以降はライヴDVDの音源。

先日の Hellish Rock Part II 用の予習CDでしかないが、#4 で堂々とネタ元を演ってるのには流石に笑った。いいのか Kai よ。

評価:70

GAMMA RAY / Empire of the Undead

GAMMA RAY / Empire of the Undead
Release : 2014
Label : Earmusic

所有スタジオの全焼を乗り越えて制作された GAMMA RAY の 11th アルバム。


Rebellion in Dreamland を彷彿させるドラマチックな展開の #1. Avalon,普遍的ジャーマン・メタル #2. HellbentMichael Ehré の書いた GAMMA RAY らしい #3. Pale Rider,Henjo 作曲のポップ & キャッチーな #4. Born to FlySend Me a Sign + I Want Out#5. Master of Confusion,初期の HELLOWEEN っぽい #7. Empire of the UndeadQUEEN / We are the Champions に激似の #7. Time for Deliverance,Henjo の十八番の The Winged Horse タイプの疾走曲 #10. I Will Return

アルバム構成はここ数作と同様 Kai の曲をメインに他のメンバーが 1,2曲づつアクセントを加えてる形式。Dan Zimmermann (Ds) の脱退はアルバムを聴く限りは感じられない。Michael Ehré も曲がかけるし、むしろ彼が新鮮な風を運んでいるのかもしれない。しかし、今更だが Henjo の曲はもはやバンドに欠かせないものになっていると実感した。そして、個人的にも Kai の曲よりも Henjo の曲を楽しみにしている自分がいることも…。

評価:85

GEFF / Land of the Free

GEFF / Land of the Free
Release : 2009
Label : Metal Heaven

スウェーデンのギタリスト Ralf Jedestedt のメロハープロジェクト GEFF の 1st アルバム。メンバーは Goran Edman, Anders Johansson, Par Stadin (ex-Silver Mountain), Mats Olausson。そして Jens Johansson がゲスト参加。


#1:キャッチーな唄メロが美味しい様式美ハードロック。 #2:AOR 風味の強い曲。ハモンドの音がいいね。 #3:#2 に同じく AOR 気味。Goran の細い声に合ったいい曲だ。 #4:北欧メタルの理想的な形だな、この曲は。輝きを放つ Jens のソロも素晴らしい。 #5:落ち着いた深みのあるロック。 #6:バラード。愁いのあるギターソロがいいね。 #7:#3 に同じ。 #8:クッサーい (笑) 80s な音な上に様式美でクサいって、最高過ぎるだろ。(当事者じゃないけどね。) #9:退屈。リフは面白いんだけどね。 #10:これまた 80s 。ギターソロ以外退屈。


北欧メタルの代表が勢ぞろいの凄いメンツだが、このメンツで考えられるような音楽性 ( Yngwie Malmsteen タイプ ) ではなく ( まぁその要素もあるっちゃあるが… ) かなりメロハー or AOR 寄り。#1,4,8 などはメタル・ファンにも通用するハードロックな曲でかなりいい出来だし、単発プロジェクトで終わらず次作を作ってくれることを期待したいね。てか、どこかのレーベルは日本盤出してあげて…。

評価:77

GHOST B.C. / Infestissumam

GHOST B.C. / Infestissumam
Release : 2013
Label : Republic

スウェーデン産サイケデリック・メタル・バンド、GHOST B.C. の 2nd アルバム。


教会風のクワイヤが先導する #1. Infestissumam,気だるいリフと気だるいボーカルが相変わらずだが、あまり妖しさのないポップな #2. Per Aspera Ad Inferi,3拍子のオルガン・リフがいい味を出してる #3. Secular Haze,バンドのイメージとは裏腹に、跳ねるリズムとキャッチーかつポップなメロディが楽しい #4. Jigolo Har Megiddo,「CAMEL かよ」とツッコミたくなること間違いなしの #5. Ghuleh/Zombie Queen,妖しい儀式風だがやっぱりどこかポップな #6. Year Zero,彼ららしい悪魔的 70’s ポップ・ロック #9. Depth of Satan’s Eyes,いかにもな(ちょっと笑える)エンディングだが、やはりそこまで怪しさが感じられない #10. Monstrance Clock

やってる事は前作と変わらないサイケデリック・ロックなのだが、唄メロの予定調和率が高くなっているのが残念。前作の「なんだこのオドオドしい唄メロは!」と思わせたあのメロディはどこへ行ったのか。次ではアレが大いに復活することを期待する。

権利関係の問題でバンド名に B.C. が付くのは US 盤のようで、付いてないのもある模様。そして B.C. は発音しなくていいみたい。

評価:67

GIANT / Promise Land

GIANT / Promise Land
Release : 2010
Label : Frontiers

米国産メロディック・ロック・バンド GIANT の 4th アルバム。


中心メンバーがいないにも関わらず、昔のようなメロディアス・ロックを作れているのは流石、この名義を使うだけはある。

リーダートラックであろう #2. Promise Land はまさにメロハーのお手本のような曲だし、#3. Never Surrender も爽やかでいい。#7. Plenty Of Love も米国産らしさがあって美味しい。…と、まぁ上に書いたように曲は水準以上だと言えるだろう。

中心人物であった Dann Huff が所々でギターソロを披露しているのもポイントの一つだが、どうやら曲作りにも参加してるようで…。MASTERPLAN の Uli みたいな抜け方したのか?

評価:67

GLENN HUGHES / From Now On…

GLENN HUGHES / From Now On...
Release : 1994
Label : Zero

DEEP PURPLE , BLACK SABBATH を渡り歩いた GLENN HUGHES のソロ 4th アルバム。


#1、様式美の感じられる曲。絶妙なモダンさが美味しいね。 #2、Glenn らしい曲だね。色気のある Vo も流石。 #3、彼の作曲センスに脱帽。こりゃ名曲だわ。 #4、パワーバラード。ライブでも盛り上がりそうないい曲だ。哀愁のブルース風ギターソロには感激。 #5、ファンキーなリフだな。これも彼らしいが、ちょっと厳しいわ。 #6、イントロがいいね。イントロだけ・・・。 #7、悪くはないんだが・・・。 #8、サビメロはいいんだけどなぁ。それ以外が微妙。 #9、・・・退屈だ。 #10、・・・退屈だ。 #11、サビでの疾走 (と言ってもアップテンポになるだけだが) が凄くいい。シンセのアレンジも素晴らしい。 #12、キャッチーでいい曲だとは思うのだが、もう一押しか。しかし Glenn の中音域はカッコイイな。 #13DEEP PURPLE のカバー。最後のシャウトが最高です。TV で流れる Burn はだいたいこっちだよね。 #14DEEP PURPLE のカバー。彼が DP で最後に録音した曲なんだってさ。


Burrrrrrrrrn!!! これに尽きる。やはり Ritchie Blackmore は偉大だ。いや、Glenn の曲も予想以上に素晴らしいんだけど、ボーナストラックに Burn を選んでしまったのが失敗か・・・。

評価:59

GOLDEN RESURRECTION / Glory to My King

GOLDEN RESURRECTION / Glory to My King
Release : 2010
Label : Liljegren Records

Christian Liljegren (Vo/ex-DIVINEFIRE), Tommy Johansson (Gt/REINXEED) 両氏率いる ネオ・クラシカル・メタル・バンド、GOLDEN RESURRECTION の 1st アルバム。


ネオ=クラシカルど真ん中なシュレッド・ギターソロから幕を開け、パワー・メタル・ファンの秘孔を突きまくるクサメロを撒き散らす #1. See My Commands,アップテンポでキャッチーな STRATOVARIUS で言えば Eagleheart 的な #2. Best for Me,シンガロングを誘うサビメロが印象的な3連の #3. Glory to my King,神々しいサビメロが強力な #5. The Final Day,BLACK SABBATH を彷彿させる #6. Proud to Wear the Holy Cross,笑ってしまうくらいネオクラ一直線な #7. Golden Flames,そして “このインストを1曲目にして上手く繋げたら最高だったのに…” な #9. My Creation

日本人の(ネオ・クラシカルな)メロスピ・ファンのみにターゲットを絞ったかのようなアルバム。無機質な音質が気になるが勢いがあるのでそこまでマイナスには感じないかな。王道過ぎて逆につまらないという人も多そうだが、マイアミ在住の本家がアレだからフォロワーはこのくらいやってくれた方が嬉しいね。

個人的にはどうでもいいんだけど、アートワークからバンド名、アルバムタイトルから歌詞まで、何から何までクリスチャン・メタルだね。

評価:88

GOLDEN RESURRECTION / Man With A Mission

GOLDEN RESURRECTION / Man With A Mission
Release : 2011
Label : Liljegren Records

Christian LiljegrenTommy Reinxeed 両氏率いる ネオ・クラシカル・クリスチャン・メタル・バンド、GOLDEN RESURRECTION の 2nd アルバム。


大仰なインスト #1. The Light Overture,期待感を誘うイントロから失速し、緩急の変化が激しい QUEEN ( というより Robby Valentine ) みたいな展開の #2. Man With A MissionABBA 臭全開の #4. Golden Times,イントロで盛り上げた後、なぜ失速させ、段々と順を追って盛り上げていく #5. Finally FreeSCORPIONS / Still Loving You みたいなバラードかと思わせて、ネオクラやったり ABBA っぽかったりする #6. Generation of the Brave,LA METAL っぽくもギターソロではきちんとネオ=クラシカルする #9. Are You Ready for the Power,アルバム中最もストレートなネオ=クラシカル・メタル #10. Flaming Youth と、前作同様のド・ネオ=クラシカル・メタル。

ただ、妙に凝った曲調で「もっとシンプルに疾走した方がいいのに」と思う事もしばしば。ABBA っぽい曲があったり曲間にそれっぽいパートが垣間見れるのは REIN XEEDSwedish Hits Goes Metal を作った影響か…。それと Tommy が Vo を取る場面も多く、暑苦しい Christian だけだと感じられなかった “北欧” の風が感じられるようになった。

それと、どうも気になるのが音質。前作と比べて、まるで REIN XEED のアルバムみたいに軽くなってる。これは Tommy が曲作り以外でも実権を握ったという事なのか、それとも予算的な問題なのか…。

しかし相変わらずリリースのスパン短いなぁ。

評価:71

GOLDEN RESURRECTION / One Voice for the Kingdom

GOLDEN RESURRECTION / One Voice for the Kingdom
Release : 2013
Label : Liljegren

ネオ・クラシカル・メタル・バンド、GOLDEN RESURRECTION の 3rd アルバム。


HELLOWEEN 直系リフの王道パワーメタルな中でネオ=クラシカルなソロが光る #1. The Temple Will Remain,ギターソロに劇的に組み込んだトルコ行進曲が見事な #2. Spirit War,ギャロップ・ビートと 80’s なシンセ・アレンジが印象的な #3. One Voice for the Kingdom,クサメタリックに疾走し、ヴィヴァルディの四季から [夏-2楽章] を引用した劇的なソロを聴かせる #5. Golden Resurrection,唄メロは平凡ながら劇的なギターソロは素晴らしい #6. Can’t Slow Down,ネオクラ全開のインロとハモンドとの掛け合いソロが楽しい #9. Born for the StrangersGary MooreJon Lord に捧げられたインスト。

前作が 1st と比べるとややスピードを抑えたアルバムだった反動なのか、今作はネオ=クラシカルに疾走する割合が増え、さらに劇的に進化。ネオ=クラシカル・メタルが好きな人には堪らないアルバムなんじゃないだろうか…。本家の王者はあんな状態だし、数多のフォロワーも消えてしまった以上、ある意味で彼らが最後の砦のような気もするので、是非ともこの調子で頑張ってほしいね。

前作から続くテンプル騎士団的なアートワークは CHILDREN OF BODOM の死神みたいにシリーズ化?

評価:88

GOTTHARD / Need to Believe

GOTTHARD / Need to Believe
Release : 2009
Label : Nuclear Blast

スイスの国民的ハード・ロック・バンド GOTTHARD の 9th アルバム。


#1:東洋風のメロディが美味しい曲。 #2:耳に残るキャッチーなコーラスが印象的な佳曲。 #3:#2 に同じ。 #4:爽やかな唄メロがいいね。 #5:80’s なリフが絶妙な Rock’n’Roll を出してる曲。 #6:3拍子の曲。哀愁のある唄メロがいいね。 #7:夕焼け空の下のドライヴに合いそうな曲。 #8:ライブで聴きたい曲だね。やはり「ヘイ!ヘイ!ヘイ!」は美味しいな (笑) #9:グルーヴ感のある重いリズムがいいね。 #10:リズム隊とギターが一体となって生み出す強力なリフが美味しい。それでいて唄メロはキャッチーだってのが罪だよね~ (笑) #11:パワーバラード。キーボードの音が無駄にゴージャスじゃないのがあくまで “ロック・バラード” って感じでいいね。


相変わらず “これといったキラーチューンはないが全ての曲で高品質” なアルバムだ。枚数を重ねてもこの方向性を失わないのは素晴らしいね。FAIR WARNING に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。

評価:77

GOTTHARD / Firebirth

GOTTHARD / Firebirth
Release : 2012
Label : Nuclear Blast

不慮の事故により他界した Steve Lee の後任に Nic Maeder を迎えた GOTTHARD の 10th アルバム。


ブルージーかつキャッチーな #1.Starlight,北米的メロディの #2. Give Me Real,シンガロングを誘う哀愁のバラード #3. Remenber It’s MeNICKELBACK 風のバラード #6. Tell Me,勢いのあるリフで押すアップテンポな #12.I CanSteve Lee に捧げた泣けるバラード #13. Where You Are,むしろこっちのアレンジの方が曲に合ってる気がする #14. Starlight (Acoustic Version)

Nic Maeder の声質は Steve Lee を若干ソフトにしてアクを抜いた感じで、事前情報がなければ気付かないんじゃないかと思うほど馴染んでいる。そういう意味では素晴らしい人選だと思う。曲は、Nic の個性が出た結果なのかどうかは分からないけど、前作までのメロディアス・ハードというよりもブルージーなハードロック色が強い。これはこれで悪くはないんだけど、次は Domino EffectNeed to Believe みたいなメロハー・アルバムを期待したいね。

評価:65

GOTTHARD / Bang!

GOTTHARD / Bang!
Release : 2014
Label : G Records

GOTTHARD の 11th アルバム。


リズミカルなリフとロック然とした曲調のライブ向きな #2. Bang!,王道メロディアス・ハード系の #3. Feel What I Feel,ストリングスが緊張感を高める #8. I Won’t Look DownTHE POODLES みたいなシンプル且つキャッチーな #12. What You Get,STRATOVARIUS / Maniac Dance に激似のリフをコレでもかと強調する #13. Mr Ticket ManLeo Leoni (Gt) が亡き母に捧げた感動的な大曲 #13. Thank You

前作の延長上にあって、(当然だけど)さらに Nic Maeder がバンドに馴染んできたな、という印象。曲はコンパクトにまとまっていて聴きやすいが、フックが弱く耳に残らずに聞き流せてしまう。Steve Lee が素晴らしいメロディ・メイカーだったことは疑いようのない事実だし、同じレベルを期待するのは酷かもしれないけどね…。#3. Feel What I Feel#12. What You Get タイプの曲があと2曲くらいあればなぁ。

評価:57

GRAVE DIGGER / The Last Supper

GRAVE DIGGER / The Last Supper
Release : 2005
Label : Soundholic

ドイツの老舗メタル・バンド GRAVE DIGGER の 12th アルバム。活動、長いねぇ。


#1、幻想的なインスト。女性コーラス隊が不気味。 #2、#1 から上手くピアノで繋がる。硬さが増した BLIND GUARDIAN みたい。 #3、典型的正統派メタルチューン。サビのメロディアスさをもっと生かした A, Bメロならねぇ。 #4、こういうのを IRON MAIDEN が演れば名曲になるんだよな。 #5JUDAS PRIEST でも同じようなイントロがあったな。相変わらず唄メロの引き出しが乏しいのね。 #6、これも、どっかで聴いた事のあるようなリフだ。まぁ、かっこいいって言えばそうなんだけど #7、退屈なミドルテンポの曲。ギターソロのコード進行はいいと思う。 #8、リフがマジカッケー。なんて思ったらやっぱ唄メロが弱い。 #9、唄メロをどうにかしてくれ。 #10、この曲は唄メロがメロディアスでいいね。スピード感もあるし。ギターソロもいい。 #11、判りやすいサビが高感度高し。でも、あと一歩踏み込んでくれよ~って感じっすな。 #12、最後、唄メロ裏で頑張ってるギターがいいね。 #13、ボートラ。つまらない。 #14、ボートラ。


リフがいくら良くても肝心の唄メロが弱すぎる。歴史のあるバンドだし、今更あれこれ言うのもなんだけど、リフと同じくらい唄メロが充実すればそうとういい曲が出来ると思うんだよね。

評価:29

GRAVE DIGGER / Ballads of A Hangman

GRAVE DIGGER / Ballads of A Hangman
Release : 2009
Label : Napalm

ドイツのベテラン・メタル・バンド、GRAVE DIGGER の 14th アルバム。


#1:鼻歌風のイントロ。 #2:リフ作り、ソロは流石だが、唄メロが弱い…。 #3:こういう曲こそライブで聴きたいね。 #4:サビ裏のギターが絶品。素晴らしい。疾走してるしね。 #5:#2 に同じ。 #6QUEENSRYCHE っぽいドラマ性が感じられる曲。 #7:当アルバムのリーダー・トラック。ライブで聴けば何倍も良くなりそうだね。 #8:シンプルなリフで押す曲。やはり唄メロが弱いな。 #9:アコーステッィクなパートが美味しい3連の曲。 #10:いいリフにいい唄メロ。流石だ。 #11:ドラマチックなメロディが光る佳曲。 #12THIN LIZZY のカバー。


金太郎飴状態は相変わらずだが、ここまで徹底してくれれば言うことないね。いいリフが詰まったいいアルバムだ。ライブでシンガロングできる曲が多いのも好印象。

評価:64

GRAVE DIGGER / The Clans Will Rise Again

GRAVE DIGGER / The Clans Will Rise Again
Release : 2010
Label : Napalm

ドイツの老舗、GRAVE DIGGER の 15th アルバム。


どこをどうぶった切っても生粋のジャーマン・メタル。(メンバーが代わっているとはいえ)これだけ毎回方向性を徹底しててもアイディアが枯れないってのは素晴らしいよ。曲は、GAMMA RAY っぽい #2. Paid In Blood とヴァイキング風味の強い #12. Coming Home が気に入ったな。

こういうバンドこそフェスで呼んで欲しいんだけどね。地味過ぎるか…。

評価:66

GUARDIANS OF TIME / Machines of Mental Design

GUARDIANS OF TIME / Machines of Mental Design
Release : 2003
Label : Spiritual Beast

ノルウェーのパワーメタルバンド GUARDIANS OF TIME の 2nd アルバム。


#1、天気の悪い日だね。なんか事件でもあったのかな?と想像させるインスト。長い。 #2、イントロのドラムに「おっ」と思わせるものの今ひとつ説得力がない。 #3、疾走するサビメロがつまらな過ぎ。そのら辺のB級バンドと比べると結構唄えてるので聴けない事はない。 #4、ちょいありきたりなリフに萎えるが以降のメロディも煮え切らないという・・・。 #5、表打ちの4部音符乱舞の判り易いメロがなかなか。物足りなさは否めないんだけどね。 #6、タイトルチューンだけにいい曲を持って来たのか、イントロの印象は良い。が、それだけ。 #7、何て言うか全体的にいまいちなミドルチューン。 #8、タム回しがほとんど同じだよっ!メロディも相変わらずイマイチな事・・・。 #9、正統派臭全開で結構タイプだが、唄メロが他と変わらん。 #10、上目遣いのギターが気に入らない。(判り辛い表現) #11、若干メロディアスなリフは好印象。サビメロの終わり方が厳しいな。 #12、叫んでればいいってモノでもない。後ろのデス声はあってもなくても良さそうだし。最後のは蛇足。 #13、Vo 頑張りすぎ。少し空回りしてませんか?疲れた喉を回復させてから唄ってくれって印象です。 #14、なんでデス声入れたの? オーケストレーションは悪くないのであと数歩だな。


パワーメタル的にはアリなのかもしれないが、如何せん唄メロが面白くない。作曲センス、Vo と下界に蔓延るB級バンドより数センチくらいは上にいるかもしれないんで、あとは唄メロの質か・・・。

評価:28

GUILLOTINE / Blood Money

GUILLOTINE / Blood Money
Release : 2008
Label : Pulverised

NOCTURNAL RITES + PERSUADER の メンバーによるスラッシュ・メタル・バンド GUILLOTINE の 2nd アルバム。


#1-6,#8-12:古典的ジャーマン・スラッシュな中にスウェーデンらしいウェット感のあるメロディが印象的。#7:インスト。


全部同じ曲に聴こえる・・・。NOCTURNAL RITES のメンバーという餌に釣られた・・・。

評価:12

GUNS N’ ROSES / Appetite for Destruction

GUNS N' ROSES / Appetite for Destruction
Release : 1987
Label : Geffen

Rock ‘n’ Roll をそのまま体現したかのような米産 HR バンド GUNS N’ ROSES の全米が震撼した ( らしい ) 1st アルバム。


#1、荒削りなサウンドと W. Axl Rose の素晴らしい歌唱が GNR World に誘ってくれる名曲。 #2、ホントに同じ Vo が唄ってるのかと疑問に思った人も少なくないはず。 #3、個人的に GNR の曲の中で一番好き。生でこの曲を聴いたあの瞬間は忘れない・・・。 #4Nightrain に似てるような気がするが、それでもいい曲だと思うよ。 #5、早口ぎみな Aメロが好き。 #6、シンガロングを誘うサビメロが堪らんです。 #7、疾走するサビが素晴らしいね。 #8、米っぽいリフがカッコいい。Bメロのサビ直前パートが大好きでんですけど。裏のギターアレンジも上手いね。 #9、粗探しが出来ないほど完成度の高い曲。 #10、疾走曲。凄いテンションのギターソロがいいねぇ。 #11、唄ってる内容はアレだけど、メロディは凄くいい。 #12、エフェクトのかかった声が好きになれないけど、曲自体はいいんだよね・・・。


20世紀最高の Rock ‘n’ Roll アルバム。今更疑う余地もない。全米が震撼するのも納得できる。捨て曲候補すら見つかならいしね。

評価:93

GUNS N’ ROSES / Use Your Illusion I

GUNS N' ROSES / Use Your Illusion I
Release : 1991
Label : Geffen

1st アルバム、Appetite For Destruction において、アメリカの HR 市場 (HR シーンも) を揺るがせた GUNS N’ ROSES の 3rd と同時リリースされた 2nd アルバム。


#1、キャッチーなタイトル連呼の佳曲。らしくないかなぁ。 #2、曲名がパロディッシュ。メロディも使い回し感がある。 #3、ドラマ性のある展開が面白い。 #4、W. Axl Rose が当時の彼女に捧げた (らしい) 哀愁を散布するバラード。 #5、ハイ・スピードなロック。短い・・・。 #6、ブルーズっぽいカントリーみたいな。上手く表現できん。 #7、パーティーロック。 #8、Wo Wo… なサビが特につまんないです、はい。 #9、怪しメロのギターソロが美味しい。 #10、世界最高級のバラードと言ってもいい程の素晴らしいバラード。 #11、#3 同様、展開には目を見張るモノがあるものの・・・。 #12、速いだけ。 #13、リフはかなり好みだが、それ以外は相当厳しい。 #14、ジャズっぽい裏のピアノはどうにかなりませんでしょうか。 #15、彼ららしいメロディがあるが、全くこないね。 #16、10分もある。


#10. November Rain の為だけに買うってのもあながち間違いじゃないかもしれないが、それなら BEST 版でいいんじゃねーのってそーゆーことだな。出来上がった曲の中からいい曲を選りすぐって録音するという考えはないのか・・・。それともレーベルが裏でアレか・・・。

評価:26

GUNS N’ ROSES / Use Your Illusion II

GUNS N' ROSES / Use Your Illusion II
Release : 1991
Label : Geffen

1st アルバム、Appetite For Destruction において、アメリカの HR 市場 (HR シーンも) を揺るがせた GUNS N’ ROSES の 2nd と同時リリースされた 3rd アルバム。


#1、台詞パートの裏の口笛が “荒野のガンマン” を思わせる (笑) 縦ノリ気味の ROCK だが、所々に Jazz っぽい雰囲気もあって良い。 #2、#1 と同様に、ピアノが Jazz 風。これがまたいい感じなんだけど、2曲連続コレだとちょっとな。 #3W. Axl Rose の十八番。七色の声質を生かしたバラード。ただ、メロディに使い回し感があるなぁ。 #4BOB DYLAN のカバーだが、原曲を超える素晴らしいアレンジだ。数あるこの曲のカバーの中でも頭一つ抜きん出たアレンジだと言える。 #5、悪くない R&R だが、いまいち魅力を感じない。 #6、縦ノリパンクのような心地よいスピードの曲。夜のドライブにいいかもね。 #7、また出たな十八番のピアノ曲。緩急を上手く使い分けるギターソロが好き。 #8、インドカレー味のイントロが美味し過ぎ。左の Jazz ピアノが “またー?” って感じだな。 #9、何とも言えない。泣きのギターとピアノが綺麗な間奏部は嫌いじゃない。 #10、お得意のバラード。左のピアノはどうにかなりませんかねぇ・・・。 #11、9分超えのバラード。序盤の感情出しまくりなギターが素晴らしい。唄メロは他の焼き直しに聴こえなくもないな。 #12、イントロのコーラスがかかったギターが 「ポワーン」とした時点でノックアウトされました。GUNS N’ ROSES の曲の中でも TOP5 に入る名曲。 #13W. Axl Rose が自分の彼女に捧げた (らしい) 哀愁を散布するバラード。November Rain と対をなす素晴らしすぎるバラードだ。 #14、HR/HM サイドの人間からすると、最悪なトラックなわけだが・・・。


2nd 同様、出来た曲をただ詰め込んだだけのアルバム。だが、名カバーの #4、劇的なバラードの #11,13、そして、GUNS N’ ROSES 史上 TOP5 に入るカッコ良さを誇る #12 と、いい曲はそれなりに入っている。でもやっぱ曲数多すぎだよな・・・。

評価:68

GUNS N’ ROSES / Sympathy for the Devil

GUNS N' ROSES / Sympathy for the Devil
Release : 1994
Label : Geffen

GUNS N’ ROSES が曲を提供した『インタビュー・ウィズ・ザ・ヴァンパイア』のサントラからのシングルカット。ROLLING STONES のカバー。


#1、原曲のイメージを保ちつつも完全に GNR 色になってるのが凄い。名カバー。原曲が聴きたくて ( ストーンズの CD を ) 買ったはいいが、こっちのが良くて原曲を全然聴いてないという・・・。 #2、悶死。シンフォニックなインスト曲。GNR だと思わなければかなーりいいオケなんですけど。バットマンのテーマみたいだな・・・。


Knockin’ On Heaven’s Door もそうだが、何故こうもカバーの質が高いのか・・・謎だ。てか、#2 がやばいな。#1 より好きだ。新品を見つけるのは恐らく不可能だけど中古屋で 100円コーナー漁れば見つかるかもね。

評価:70

GUNS N’ ROSES / Chinese Democracy

GUNS N' ROSES / Chinese Democracy
Release : 2008
Label : Geffen

14年ぶり、制作費14億円かかったらしい GUNS N’ ROSES の 4th アルバム。


#1:それなりにキャッチーで聴きやすい。イントロが長いのがアレ。 #2:ノイジーなリフと妙なサンプリングがアレな曲。 #3:#2 に同じ。 #4November Rain を彷彿させる美しいバラード。 #5:不思議な音楽性だな。まぁ面白くはあるが・・・。 #6:ギターソロはいいね。 #7:#4 に同じく美しいメロディが耳に残る。 #8:唄メロに説得力がないな。リフは面白くていいと思う。 #9:#5 に同じ。 #10:退屈。 #11:退屈。 #12:退屈。 #13:7色の声色を駆使したあまりにも美しい曲。この曲の為にアルバムを買ってもいいくらいだ。 #14:退屈。最後の曲なりのアレンジがされているが・・・。


これが14年と14億の音なのかと思うと疑問符を投げかけざるを得ない。ただ、時たま「おっ」と思わせる瞬間もあるので、全体的な印象としては “煮え切らない” だな。ただ、#13 は年間ベストクラスのバラードなんで、ホント、この曲の為にCDを買ったのだとしか思えない。

1st のファンとして考えてしまうのはやはり、あの2人のギターが欲しいって事なんだよな。奇抜なアイディアでも何でもなくブルージーでロックなあの色が足りないんだ。まぁそんな俺はいつまでも 1st 聴いてろよ、って事なんだろう (笑)

評価:63

GWYLLION / The Edge of All I Know

GWYLLION / The Edge of All I Know
Release : 2009
Label : Black Bards

ベルギー産シンフォニック・メタル・バンド GWYLLION の 2nd アルバム。


#1:シンフォニックなインスト。 #2:シンフォニックに疾走するリーダートラック。 #3:退屈。 #4:余計なアレンジで粗が目立つ疾走曲。 #5-8:退屈。 #9:イントロの勢いをその後にも保てればいい曲になったのかもね。 #10:ピアノとシンガーのみのバラード。つまらん。


初期の DARK MOOR に近いような音かな。ただ、それよりも格下なのは否めない。
アルバム制作後に Vo がクラシックを勉強した人に変わったそうです。

評価:12


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