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CHILDREN OF BODOM / Halo of Blood

CHILDREN OF BODOM / Halo of Blood
Release : 2013
Label : Nuclear Blast

CHILDREN OF BODOM の 8th アルバム。


キャッチーなテーマメロがいかにも彼ららしく、少し METALLICA / Battery っぽいパートも聴ける #1. Waste of Skin,怒涛のブラストビートで幕を開ける強烈な #2. Halo of Blood,アートワークの情景が浮かんできそうな #4. Transference,メカニカルなギターがカッコイイ #5. Bodom Blue Moon (The Second Coming),初期っぽい、というか Hatebreeder っぽい #6. Your Days Are Numbered,バラード風のアレンジが素晴らしい #7. Dead Man’s Hand On You,グロウルっぽくない音程のある吐き捨て Vo が好感触な #9. All Twisted,勢いのあるブリッジから3連のサビが印象深い #10. One Bottle And A Knee Deep

前作が Hate Crew Deathroll 路線だったなら、当アルバムはそれ以前を彷彿させる。しかし、そこまで戻りきれていないというか、4th 以降のややモダン化した音楽性と初期の間で迷っているような印象も受けるので、もしかするとその中間に落ち着いているのかもしれない…。個人的には Follow the Reaper 当たりの煌びやかな要素が1,2曲でも戻ってくると嬉しいんだけどね。

しかし、今回のアートワークは過去最高にいいね。

評価:72

DIMMU BORGIR / In Sorte Diaboli

DIMMU BORGIR / In Sorte Diaboli
Release : 2007
Label : Nuclear Blast

帝王 DIMMU BORGIR の 7th アルバム。ブラック・メタルの生ける伝説、Hellhammer ( Ds / MAYHEM ) がゲスト参加。


#1、地味だが、要所要所でツボ抑えているアレンジ力には脱帽。バンド史上過去最高級のメロディを唄う Vortex 様も素晴らしい。 #2、前作級のオーケストレーションもいいが、Hellhammer のドラムはやはり神だったということで。 #3、Hellhammer のドラムが (以下略) #4、寒々しいリフが大活躍なのはいいが、中間のどう考えても “いつもと同じ展開” はそろそろ飽きが・・・。 #5、パーカッションが素敵なインスト。 #6、”悪魔降臨” と言わんばかりのダークな曲調に、初めて聴いたときは開いた口が塞がらなかった。名曲。 #7、いい曲の後は地味な曲、という Dimmu 方程式が・・・。 #8、・・・。Vortex 様が唄えばいいってもんでもないよな。 #9、微妙。何故にこうもいい曲とそうでない曲の差が激しいのか・・・。


いつもの DIMMU BORGIR 。前作よりも音の分離がいいので音質的には満足。前作での効果が微妙だった生オケをシンセに変えたのも良かったのだろう。ただ、ここにきてちょっと金太郎飴化してきたような気もする。

評価:72

DIVINEFIRE / Glory Thy Name

DIVINEFIRE / Glory Thy Name
Release : 2007
Label : King

イタリアより現れたシンフォニックメタルバンド、DIVINEFIRE の 1st アルバム。


#1、神聖な雰囲気のインスト。 #2、メロスピとメロデスの中間にあるような曲だ。流れるようなギターとキーボのユニゾン、ツボを得たコーラス、なんと言っても凄く巧い具合にバスドラが鳴っているのがいいね。 #3、「 Never Surrender! Never Surrender! 」。 #4、曲順を進めるごとにシンフォニックさとクサさが増していく。A,Bメロとサビメロでの微妙に違った歌唱法を巧みに使い分ける Vo、ホント上手いね。 #5、#2 からの勢いも衰えることないメロディセンスは賞賛の意を示さざるを負えない。 #6、こういう曲も作れるんですねスローテンポだからといって前の曲からのイメージを一切壊す事ない。 #7、イントロのハープシコードがいい雰囲気。 #8、凄くキャッチーなメロから入る。よって先ほどまで言ってきた暗黒的なメロは影を潜めるが、正統派シンフォニックメタルな曲として、アルバムのアクセントとしていいんじゃないかと思う。 #9、10分を超える (てか丁度10分・・笑) 大曲。 #10、アウトロ。


捨て曲ありません。RHAPSODYCRADLE OF FILTH を足して 2 で割ったような音楽性です。ただ、ちょっと飽きやすいかもしれません。

評価:72

DRAGONFORCE / The Power Within

DRAGONFORCE / The Power Within
Release : 2012
Label : Roadrunner

新シンガーに Marc Hudson を迎えた DRAGONFORCE の 5th アルバム。


Marc の突き抜けるハイトーン・シャウトで幕を開け、龍力印の唄メロを聴かせる #1. Holding On,もはや BPM への挑戦 #2. Fallen World,ミッドテンポの #3. Cry Thunder,テンポチェンジを上手く使った #5. Wings of LibertyDRAGONFORCE とは思えないアッポテンポで爽やかメロの #6. Seasons,恥ずかしい程のクサメロをまき散らしながら疾走し、テンポを落としたシャレたソロで魅了する #8. Die by the Sword,疾走ポップメタル #9. Last Man Stands,Seasons のアコースティック・バージョンの #10 。こっちのがいい…。

今までの曲を無視したような長いソロを廃止し、コンパクトにまとめたのが功を奏したのか今までと比べてかなり聴きやすい。曲調は紛れもなく DDRAGONFORCE 節なんだが、ミッドテンポの曲を挟んだり、テンポチェンジを頻繁に使ったりして差別化を図っている。中でも Seasons のアコースティック・バージョンは非常に秀逸だ。

新シンガーの Marc “まーくん” Hudson だけど、前任者と比べて音域は広いわハイトーンは伸びるわ、声質も違和感なく、いい人材見つけてきたなって感じだ。

評価:72

DREAM THEATER / A Dramatic Turn of Events

DREAM THEATER / A Dramatic Turn of Events
Release : 2011
Label : Roadrunner

Mike Portnoy の後任に Mike Mangini (Ds/ex-STEVE VAI Band,ex-ANNIHILATOR etc) が加入した DREAM THEATER の 11th アルバム。


巷では Images & Words に似ているとか言われているようで、確かに展開やら曲構成にそう感じるところもあるが、個人的には I&W よりも Jordan Rudess 加入以降の DREAM THEATER の集大成という印象だ。

Mike Portnoy 脱退の影響は “ドラムの音量が標準化” “ベースが良く聞こえる” “下手くそなコーラスがなくなった” など、Mike Portnoy には悪いが良い事しか思いつかない。攻撃的な曲が減ったことに関しては、前作から続くメロウ・サイドの延長上とも考えられるので、一概に Mike がいないからだとは言い切れない。
むしろ、混乱を最小限に抑えつつ自分達らしさを保つための最良の策がこの方向性だった、と考える方が納得がいく。

残念なのは James LaBrie の声を想定したという無難な音域での唄メロだ。フックのないメロディが目立ち、アルバム全体の緊張感が損なわれてしまっている。無理してでも広い音域で唄えとも言えないが、これがアルバムを物足りなく感じさせている要因の一つなのは間違いない気がする。

その代わりと言ってはアレだが Petrucci のソロは過去最高レベルにエモーショナル。スローなメロディ弾きが多いのもそう感じる所以だろうが、テクニカルさを失わずにここまで熱情的なのはホント見事としか言いようがない。

何にせよ、変化の真っただ中に作ったアルバムだ。緊張感はないが決して悪い出来ではないのは流石 DREAM THEATER。だが、本当の意味で真価が問われるのは Mike Mangini が曲作りに関わるであろう次のアルバムだろうな。

評価:72

ENSIFERUM / From Afar

ENSIFERUM / From Afar
Release : 2009
Label : Fontana

ENSIFERUM の 4th アルバム。


#1:いつものインスト。 #2:勇壮なクサメロを放出しながら疾走する曲。笛が美味しすぎるな。 #3:勇壮なクサメロを撒き散らしながら疾走する曲 (笑) 素晴らしきクサメロに万歳。 #4:11分の大曲。「詰め込んだ!」って感じだな。 #5:アコースティック・パートなしで疾走するシンプルな曲。その分ギターソロがピロピロ。 #6:十八番のギャロップビートが登場し疾走…。そして哀愁の口笛パートから圧倒的な劇メロのバンジョーソロへ。これはやばい。名曲 Iron を超えたな。 #7:アコースティック・サイドの強い曲。 #8:フィンランド語?の唄い。 #9:#5.Heathen Throne の Part.2 にして12分の大曲。ヲーヲーはいいな (笑)


前作の Deathbringer from the Sky のようなキラーチューンはないものの、前後半を大曲2曲で分けた聴きやすい曲配置で楽しめる。クサメロの質はいつも通り水準以上。とくに #6 のバンジョーソロは素晴らしく、(このサイトでも) 09年 Best Tunes Top10 に確実に入ってくるだろうね。

評価:72

HEAVENLY / Sign of the Winner

HEAVENLY / Sign of the Winner
Release : 2001
Label : Victor

仏産メロディック・メタルバンド HEAVENLY の 2nd アルバム。


#1、クラシカルなインスト。 #2、宇宙人と友達になる Xametalic な佳曲。 #3、クサみの強くなった HELLOWEEN タイプ。 #4、Xametaler’s Anthem 。世界はもっと良くなるさ。 #5、HEAVENLY 版 March of Time 。 #6、ヨジエンジェル。GAMMA RAY 。 #7、ANGRA 風の 速くてクサい曲。 #8、QUEEN + How Many Tears 。 #9、I’m Alive 。 #10、・・・これも何の曲かわからないが、引用メロが・・・。 #11、インスト。


名盤・・・なんだけど、「あれ、ここのパートってあのバンドのあの曲じゃない?」という、所謂パクリッシュなパートが多すぎる。色々なバンド達が生み出した名フレーズをパッチワークのようにしてつぎはぎにした、と言うのが正しいか・・・。そーゆーのが受け入れられるならめろすぱーさんは気に入るんじゃないかな。むしろ、ウォーリーを探せをやってる気分でパクリッシュ・フレーズを探して楽しめるくらいじゃないとね (笑)

評価:72

MASTERPLAN / Time to be King

MASTERPLAN / Time to be King
Release : 2010
Label : Victor

Jorn Lande が復帰した MASTERPLAN の 4th アルバム。


このバンドの位置づけとしては HELLOWEENGAMMA RAY に次ぐジャーマン・パワー・メタル・バンド、というのが恐らく一般的だったと思う。しかし、ここに聴ける音にはもはや HELLOWEEN の面影は皆無。#3. Far From the End of the World#9. Blue Europa を除いた殆どの曲がミドル・テンポでじっくり聴かせるタイプ。ただ、前述した2曲以外の曲もそれないりに良い出来なのが惜しいところ。#4. Time to be King とか #7. The Sun is in Your Hands なんて MASTERPLAN らしさを凄く魅力的に伝えてる曲だしね。

もしこれが Jorn のソロ・アルバムだったならもっと高い評価が出来たと思うが、MASTERPLAN の新譜としてだとこのくらいが限界。1曲くらい王道な疾走曲があってもいいと思うんだけどね…。まぁ “求めていた音楽性とは違うけど意外といいアルバム” なのかな。

評価:72

PRIMAL FEAR / Primal Fear

PRIMAL FEAR / Primal Fear
Release : 1997
Label : Victor

Ralf Scheepers ( ex-GAMMA RAY )Mat Sinner ( SINNER ) が組んだプロジェクト。1st アルバム。


#1、バンド名を冠した暗いインスト。 #2、モロ “Rising Force” なAメロに、どこを変えたのか判らないくらい “JUDAS PRIEST / Jawbreaker” なサビメロ。曲名すらパロディ。 #3、リズムが面白くていいね。メロディアスなギターソロも良し。 #4、#2、3ではあまり気にならなかったバスのカタカタが凄く耳につく。 #5、ドイツ人のセンスには恐れ入る。中間のストリングスは凄くいい。( Ralf が F1 好きらしい。 ) #6、これまた JUDAS PRIEST 風味の佳曲。低音コーラスがいい感じです。 #7、”JUDAS PRIEST / Ram It Dawn” に多少似てるが気にならない程度だな。 #8、ストリングスを多用したミドルチューンだが、前の曲に比べるといまいちインパクトに欠ける。 #9Painkiller を彷彿とさせるドラム。途中と最後の超級ハイトーンスクリームには身を悶えざるを得ない。 #10、バッキングがまんま・・・。サビメロも、思い出せないが JUDAS PRIEST だろう 。 #11、古典的なリフが印象的。JUDAS PRIEST へのオマージュを忘れていないあたりが好印象だね。 #12、”GAMMARAY / Rich & Famous” の替え歌?


JUDAS PRIEST へのオマージュだらけ。Ralf が JUDAS PRIEST 信者なのは今に始まった事ではないが、これはやり過ぎ。オリジナリティが欲しいね・・・。

評価:72

ROB ROCK / Eyes of Eternity

ROB ROCK / Eyes of Eternity
Release : 2003
Label : Victor

IMPELLITTERI の ハイトーン Vocalist 、ROB ROCK の 2nd ソロアルバム。


#1、ボートラ。日本人が1曲目インストなのを好き? なのを知っての事か・・・。 #2、メロディアスで聴きやすいブリッジからのコーラスが美味しい。 #3、いかにも Roy Z が好きそうな古典的なリフがいいね。唄メロもなかなか良い。 #4、典型的メロディク・メタル曲。HELLOWEEN 的とでも言っておこうか。 #5、シンガロングを誘うキャッチーな曲。重みのあるリズムギターがいい感じ。 #6、もう聴き飽きた感じなので、これ系はそろそろ封印じゃないでしょーか? Roy Z さん。 #7、重圧感のあるコーラスを持つヴァースからブリッジ、コーラスに至るまで一切の隙なし。ソロ前に一端ミドルに落ち着くのがいいね。 #8、Vo の リヴァーブが掛かり過ぎてる気がするなぁ。んーギターソロのメロディは凄くいいね。 #9、ソロ時のリズムギターは素晴らしいね。斬新だ。 #10、12分の大曲。この曲、とにかく前半の疾走前までのベースが素晴らしい。 #11、ボートラ。#2 と似たようなギターメロが妙に印象に残るな。まぁボートラだし。


流石は Mr. Melodic Metal Vocalist 。良質なアルバムを作ってくる。Roy Z の関与も素晴らしい方向へ向かわせていると思うし。もうこのコンビ、名コンビとしか言いようがないな

評価:72

TURISAS / Stand Up and Fight

TURISAS / Stand Up and Fight
Release : 2011
Label : Victor

フィンランド産バトル・メタラー TURISAS の 3rd アルバム。


大仰なオーケストレーションと Mathias Nygård (Vo) のクリーントーン歌唱の影響か、妙にまったりした戦場に…。剣と楯を装備していざバトル!という泥臭い感じは皆無。むしろ高台から戦線を眺め、戦士たちを鼓舞する指揮官目線な感じ。もしくは、大軍 vs 大軍の様子をおおざっぱにスローモーションで片付ける、よくあるファンタジー映画の BGM 的な感じか。

そんな緊迫感のない中、唯一凄まじいテンションと劇メロを誇っているのが #8. End of an Empire だ。ギャロップ・ビートにド派手でクサメロ全開のクワイヤってだけでも反則スレスレなんだけど、サビの尋常じゃない高揚感には中毒性すら覚える。

そして #9. The Bosphorus Freezes Over は完全に MANOWAR / Gods of War の世界観。

個人的にはどうでもいいんだけど、ヴァイオリンとアコーディオン、鳴ってるのかもしれないけど殆どが分厚いオーケストレーションにかき消されてないか? まぁ、ギターソロもだけど。

評価:72

UNEARTH / III : In the Eyes of Fire

UNEARTH / III : In the Eyes of Fire
Release : 2006
Label : Metal Blade

米産デス・メタルバンド UNEARTH の 3rd アルバム。


#1、強烈なスネア連打から始まるのがインパクト大だね。モダンな中にもおいしい所でメロディアスなギターが入るのがいいね。 #2、北欧チックな SLIPKNOT#3、左のギター GJ 。 #4IN FLAMES も真っ青なほどメロディアスなリフだ。後半のブラストビートのパートは素晴らしいね。 #5、リフは凄くカッコイイんだけど、展開に少々疑問が・・・。 #6、こいつはヤバイ。サビ裏のリードギターには悶絶。 #7、展開・リフ、ともに素晴らしい出来。恐れ入りました。 #8、まるでメロスピ。アメリカ産とは思えないメロディ (特にリフ) ・センスに脱帽。 #9、独特のリズムが美味くメロディに消化されてるね。 #10、凄い・・・。言葉もでないデス、はい。 #11、インスト。なかなか面白いリフだね。 #12、ボートラ。 #13、ボートラ。


前作にあったメロディの煮え切らなさは何だったのか、と思うほど素晴らしい楽曲が盛りだくさん。「アメリカのバンドが北欧デスメタルの真似してら・・・。」という印象すらも打ち消したんじゃないかな。IN FLAMESSOILWORKCHILDREN OF BODOM ら北欧の重鎮? 達と並べても十分通用するレベルになったと思う。

評価:72


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