- 2000.10.18 : PAIN OF SALVATION / The Perfect Element Pt. I
- 2007.02.21 : PAIN OF SALVATION / Scarsick
- 2010.05.17 : PAIN OF SALVATION / Road Salt One
- 2011.09.26 : PAIN OF SALVATION / Road Salt Two
- 2011.03.09 : PASTORE / The Price for the Human Sins
- 2009.05.22 : PATHOSRAY / Sunless Skies
- 2008.01.23 : PAUL GILBERT / Silence Followed by a Deafening Roar
- 2010.08.03 : PAUL GILBERT / Fuzz Universe
- 2006.10.24 : PAUL STANLEY / Live to Win
- 2006.08.23 : PERSEFONE / Core
- 2009.07.22 : PERSEFONE / Shin-Ken
- 1989.08.23 : PINK CREAM 69 / Pink Cream 69
- 2007.03.23 : PINK CREAM 69 / In10sity
- 1973.03.24 : PINK FLOYD / The Dark Side of the Moon
- 1994.03.30 : PINK FLOYD / The Division Bell
- 2005.09.22 : PLACE VENDOME / Place Vendome
- 2009.04.22 : PLACE VENDOME / Streets of Fire
- 2013.11.04 : PLACE VENDOME / Thunder in the Distance
- 2006.03.24 : PORCUPINE TREE / Deadwing
- 2009.09.14 : PORCUPINE TREE / The Incident
- 1981.03.21 : PRAYING MANTIS / Time Tells No Lies
- 2009.06.05 : PRAYING MANTIS / Sanctuary
- 1984.08.22 : PRETTY MAIDS / Pretty Maids [EP]
- 1984.08.22 : PRETTY MAIDS / Red, Hot And Heavy
- 1987.08.22 : PRETTY MAIDS / Future World
- 1990.05.21 : PRETTY MAIDS / Jump the Gun
- 1990.12.13 : PRETTY MAIDS / In Santa’s Claws [EP]
- 1992.03.26 : PRETTY MAIDS / Sin-Decade
- 1992.09.14 : PRETTY MAIDS / Offside [EP]
- 1993.10.21 : PRETTY MAIDS / Stripped [Unplugged]
- 1994.10.13 : PRETTY MAIDS / Scream
- 1995.11.16 : PRETTY MAIDS / Screamin’ Live
- 1997.04.09 : PRETTY MAIDS / Spooked
- 1998.09.09 : PRETTY MAIDS / The Best of…Back to Back [BEST]
- 1999.02.27 : PRETTY MAIDS / Anything Worth Doing is Worth Overdoing
- 2000.11.01 : PRETTY MAIDS / Carpe Diem
- 2002.03.27 : PRETTY MAIDS / Planet Panic
- 2006.11.29 : PRETTY MAIDS / Wake Up to the Real World
- 2010.05.14 : PRETTY MAIDS / Pandemonium
- 2012.04.10 : PRETTY MAIDS / It Comes Alive ~Made in Switzerland
- 2013.03.25 : PRETTY MAIDS / Motherland
- 2007.02.21 : PRIDE OF LIONS / The Roaring of Dreams
- 1997.12.17 : PRIMAL FEAR / Primal Fear
- 1999.06.23 : PRIMAL FEAR / Jaws of Death
- 2000.12.16 : PRIMAL FEAR / Nuclear Fire
- 2004.02.21 : PRIMAL FEAR / Devil’s Ground
- 2005.10.05 : PRIMAL FEAR / Seven Seals
- 2007.09.26 : PRIMAL FEAR / New Religion
- 2009.05.27 : PRIMAL FEAR / 16.6 ( Before the Devil Knows You’re Dead )
- 2012.01.30 : PRIMAL FEAR / Unbreakable
- 2014.01.24 : PRIMAL FEAR / Delivering the Black
Archive for the ‘P’ Category
PAIN OF SALVATION / The Perfect Element Pt. I
Release : 2000
Label : Marquee
スウェーデンの陰鬱プログレッシヴ・メタルバンド PAIN OF SALVATION の 3rd アルバム。
#1、イントロから陰鬱暗黒ワールドが広がっている。ほぼラップ状態の唄メロから哀愁漂うサビメロへの転調は素晴らしい。テンポチェンジもスリリングで最高。 #2、レトロな雰囲気もさることながら、背景を飾っている陰鬱コードに万歳。 #3、イントロのオルゴールで、すでに悶え気味(笑) ただ、イントロだけでそれ以降はそれほど面白くもなかった。 #4、Voの人、役者だなぁ、と。QUEENSRYCHE 以来にそう思った。 #5、中盤で表打ちになるとこからギターソロに雪崩れ込んでいくとこなんかガッツポーズもの。 #6、キーボードとギターとのユニゾンがやばい。その後にピアノが出てきてクワイア入るなんて反則だろ。 #7、ちょっとオシャレなレストランでパスタでも食べながら聴きたい曲。クラシカルなギターがいいね。 #8、先の読めないサスペンスみたいな曲。この独特の世界観が素晴らしいね。 #9、キャッチーなリフがちょっと彼ららしくないな。 #10、#9のフェードアウトを引き継いでるのが美味いアンディアだ。古典的なギターメロもいいよ。 #11、演歌気味なギターが印象的なインスト。 #12、アルバムタイトルを冠する曲。アグレッシヴな中にも時折美しいメロディを配している。 #13、ボートラ。低音が右に集りすぎてて違和感があるインスト。
陰鬱プログレメタルの最高峰。少々敷居が高いかもしれないが、プログレが聴けて、尚且つダークな曲調が好きならば聴いておいて損は微塵もない。 DREAM THEATER / Images And Words と双璧をなす素晴らしいアルバムだと思う。
評価:91
PAIN OF SALVATION / Scarsick
Release : 2007
Label : Marquee
プログレッシヴ・メタルバンド PAIN OF SALVATION の 6th アルバムにして、名盤 The Perfect Element Pt.1 の続編。
#1、ラップやら民族音楽やら・・・。 #2、哀愁の感じられるアレンジはいいんだが、このラップは厳しいとしか・・・。 #3、絶望的なまでに暗い。この陰鬱さに赤ちゃんの声はある意味反則。 #4、また、面白い方向性だな。カントリーみたいになるサビが美味しい。 #5、キラーチューン、と言うよりも凄まじくインパクトのある曲だ。 #6、クラシッック・ギター曲のようなバッキングが面白い。 #7、言葉では表現できません。これは何だ? #8、ヒーリング・ミュージックの間逆を行くかのような音。 #9、意味不明な空間に放り込まれたような難解な唄メロがいいね。 #10、70年代プログレッシヴ・ロック風。
今作は特に PINK FLOYD っぽい。ヘヴィなギターが入らない時の浮遊感はまさにソレだし。前はもう少し聴きやすかったんだけど、他ジャンルの模倣もあってか幾分取っ付きにくくなった。まぁ、それがプログレってもんなんだろうけど。・・・これを書いたのは5週目、かな。もっと聴き込まないと理解できないっぽいです。
評価:51
PAIN OF SALVATION / Road Salt One
Release : 2010
Label : Inside Out
スウェーデン産プログレッシヴ・ロック・バンド PAIN OF SALVATION の 7th アルバム。
70年代のプログレを彷彿させる #1. No Way,初期 PINK FLOYD の浮遊感を見事に再現した #2. She Likes to Hide,死者を弔うレクイエムのような #3. Sisters,究極のプログレッシヴ・ロック・ワルツ、#6. Sleeping Under the Stars,OPETH / Damnation を彷彿させる陰鬱さが素敵過ぎる #7. Darkness of Mine,唄メロの裏で奏でられるアルペジオが堪らない #8. Linoleum,アルバム中最も HR 色が強くキャッチーな唄メロが美味しい #9. Curiosity,哀愁のキーボード・サウンドがやヴぁ過ぎる #10. Where it Hurts,ハモンドと唄のみだが、逆にそのシンプルさが美味しい #11. Road Salt,浮遊感とテンポの妙が見事に融合した #12. Innocence 。
CDをトレイに乗せ、三角形のボタンを押し、スピーカーから聴こえてくる究極の独創性に身を委ねれば、一瞬にして PoS ワールドに旅立つ事が出来る。始めて PINK FLOYD / The Dark Side of the Moon を聴いたあの時のように…。
評価:93
PAIN OF SALVATION / Road Salt Two
Release : 2011
Label : Century Media
PAIN OF SALVATION の 8th アルバム。
前作 Road Salt One の続編なので、サウンド的な変化はない。新作は Metal っぽさが上がるとかという噂があったようだが、前作同様 70’s プログレッシヴ・ロックをモダンにしたような音だ。
コンセプト・アルバムらしくインスト #1. Road Salt Theme で始まり、そのテーマ・メロディを軸に展開する #2. Solftly She Cries,ブルージーなリフが印象的な #3. Conditioned,リュートかシタールのような弦楽器の裏でドコドコ叩きまくる #4. Healing Now,民謡調メロが堪らない #5. To the Shoreline,優しいメロディを軸に民謡メロを奏でる笛が悶絶必死の #7. 1979,変拍子リフを中心にした8分越えのプログレ・チューン #11. The Physics of Gridlock,そしてコンセプトを締めくくるインスト #12. End Credits で幕を閉じる。
全ての曲に隙がなく、全てが必然。前作の様な PINK FLOYD 的浮遊感がなくなったのは残念だが、聴く度に新たな未開の音楽への旅へと導いてくれるこの音楽性こそが PAIN OF SALVATION の魅力なのであろう。
海の向こうでは OPETH とツアーしてるらしいが、何故そのまま一緒に来てくれないのか!!
評価:94
PASTORE / The Price for the Human Sins
Release : 2011
Label : EMI
ブラジルの Rob Halford 系シンガー、Mario Pastore 率いる PASTORE の 1st アルバム。
“超絶ハイトーン・シンガー” という売り文句だが、Rob Halford や Ralf Scheepers クラスまでスクリームしてるのは #1. The Price for the Human Sins だけで、他の曲はインパクトなんて皆無の超廉価版 NWOBHM って印象。
いくつかの声色を使い分けてるようだけど中音域は全盛期の Edu Falaschi (Vo/ANGRA) に近いか…。
もっとマシな唄メロが書ける人材を入れるか、パワー・メタル寄りのバンドに加入した方がこの人の実力を生かせると思う。
評価:24
PATHOSRAY / Sunless Skies
Release : 2009
Label : Frontiers
イタリア産プログレッシヴ・メタルバンド PATHOSRAY の 2nd アルバム。
#1:曲名通りのダークさが美味しい。何気にキャッチーな唄メロもいいね。初期 DREAM THEATER の雰囲気がある。 #2:哀愁の唄メロが素晴らしい佳曲。 #3:静と動のコントラストが美しい曲。 #4:ANGRA を彷彿させる Jazz 風味のアコ・インストからハモンド・オルガンまで…。多彩だな。 #5:プログレッシヴ・パワーバラード。 #6:全然先が読めない展開に、アコースティックなソロ、そして哀愁のギターソロ。堪らんね。 #7:ブリッジの女性 Vo がいいアクセントになってるね。 #8:#9 へのイントロ。 #9:DREAM THEATER / Metropolis Pt.2 を1つの曲にまとめたかのような曲。PINK FLOYD / Dark Side of the Moon を躊躇するアウトロが秀逸。 #10:アコースティック・バラード。
2人のシンガー ( Bass の人もリード・パートを唄ってる ) がいることで曲に良いアクセントが作れてるのがいいね。それこそが他のプログレ・ハードと呼ばれる CIRCUS MAXIMUS や SEVENTH WONDER との差別化につながるわけだしね。てか、最近こういうバンド増えたよね ( 特にイタリア産のが ) 。
評価:68
PAUL GILBERT / Silence Followed by a Deafening Roar
Release : 2008
Label : WHD
PAUL GILBERT 校長の 2nd ギターインストアルバム。通産はたぶん 8th 。
#1、バイオリンの弓を使った強烈なトーンが印象的。 #2、バッハのメロディを使ったクラシカルな曲。 #3、キャッチーなリフと唄うギターが心地いい。 #4、Rock ‘n’ Roll な中のクラシカルな速弾きがいいね。 #5、奇麗で優しいトーンが素晴らしい曲。 #6、彼らしい独特のメロディが光る。 #7、和メロが素晴らしい。奥さんのピアノもいいね。他にこういう日本的な曲を書く人と言えば、Marty Friedman くらいだろうな。 #8、当アルバムのキラーチューン。馬鹿テクとそれに比例する極上のメロディが素晴らしい。 #9、Elvis Costello の名曲カバー。元々いい曲なのがさらに良くなっている。流石校長。 #10、Jimi Hendrix 風の曲。 #11、ゴジラとのバトル (笑) 発想が素晴らしいな。
馬鹿テクな中にも印象的なメロディが散りばめられた素晴らしいアルバムだ。同じような曲ばかりではなく多種多様な曲が多いのもいい。これだけのメロディセンスがあるなら歌モノ・アルバムを作ってもいいと思うけど。
評価:63
PAUL STANLEY / Live to Win
Release : 2006
Label : Universal
KISS の Vo, PAUL STANLEY の約28年ぶりのソロ 2nd アルバム。
#1、キャッチーなサビメロが素敵過ぎな佳曲。 #2、哀愁のある唄メロがいいね。 #3、良質なメロディアス・ロック。LINKINPARK に影響を受けてそうな音だね。 #4、なんとも面白みのないバラード。 #5、ちょっと SURVIVOR 風。悪くはないけど、ありきたりだなぁ。 #6、サビメロのはっちゃけ具合がいいねぇ。ちょっと時代錯誤な気がしないでもないけど・・・。Have A Nice Day? #7、キャッチーなメロディだけど、今ひとつ何かが足りないバラード。 #8、ギターソロが微妙なのを除けば、ほぼ完璧。 #9、特に筆頭すべき点が見つからないバラード。 #10、最後でやっと KISS っぽい曲
外部ライター、いい仕事してるわ。BON JOVI , NICKELBACK とかの、所謂産業ロックの色を中心にしてる点は、まぁ「当然でしょ」って感じだが、その中にさりげなく Nu Metal 風のアレンジがされてるのが面白い。曲の量よりも質で勝負してるのも好印象。
評価:65
PERSEFONE / Core
Release : 2006
Label : Soundholic
スペインとフランスに挟まれピレネー山脈に覆われた小国、アンドラ。とかいう国から現れた プログレ・デス・メタルバンド PERSEFONE の 2nd アルバム。
#1、絶妙な Vo の切り替えがいいね。23分という長さを感じさせない緊張感のある展開も素晴らしい。てか、ギターソロがカッコ良過ぎで堪らん。 #2、イントロのクラシカルなフレーズに顔が歪む・・・。#1 同様に、飽きさせない展開がいいね。個人的には女性 Vo が入る最後のアコースティックなパートが好きだ。 #3、流石にちょっと集中力が持たなくなってくる。リズム・チェンジの妙が気になったが、結局最後のオーケストレーションが一番印象に残った。 #4、MEGADETH のカバー。( MEGADETH はやっぱりあの Dave Mustaine 独特の声じゃなきゃぁな。)
3曲で70分という内容にも関わらず、3曲とも緊張感のある展開を聴かせてくれる。もはや見事としか言い様がないレベル。( 粗探ししてみたけど、全然見つからない・・・。 )
評価:84
PERSEFONE / Shin-Ken
Release : 2009
Label : Soundholic
アンドラ公国 (スペインとフランスの間らしい) 産のプログレ・デスメタル・バンド PERSEFONE の “サムライの死生観” をコンセプトにした 3rd アルバム。
#1:「五輪の書」その壱。 #2:時々顔を出す日本的なフレーズが美味しい。爆走するソロパートもいいね。 #3:琴ソロが最高。日本モノのコンセプトなのにギターソロでネオクラになってしまうのは御愛嬌か (笑) #4:「五輪の書」その弐。 #5:劇的な展開は見事。Vo の音域とバッキングの音域が被ってるのが残念。 #6:「五輪の書」その参。ジャズ風。 #7:All クリーン Vo の曲。いいね。OPETH の Damnation を彷彿させる雰囲気がある。 #8:インスト・パートの充実度が半端ないね。 #9:「五輪の書」その四。 #10:初期プログレ風のパートも盛り込まれた印象深い曲。 #11:「真剣」組曲その壱。DREAM THEATER 風味全開。 #12:「真剣」組曲その壱。#7 に同じ。 #13:「五輪の書」その伍。 #14:インスト。和音階が心地よい。 #15:CACOPHONY のカバー。このバンドのカバーをやろうと思うこと自体が素晴らしいね。
海外のバンドが日本の歴史をコンセプトにすると、その結果、非常に陳腐に聴こえてしまいがち ( EUROPE の Ninja とか ) だが彼らはきちんとリサーチしたらしく非常にマトモな出来。特に「五輪の書」のインスト5曲は素晴らしいとしか言いようがない。陰陽座ほど顕著ではないが、いい具合にジャパンチックな雰囲気を味あわせてくれる。
評価:60
PINK CREAM 69 / Pink Cream 69
Release : 1989
Label : Sony
現 HELLOWEEN の Andi Deris が在籍していた多国籍ハードロックバンド PINK CREAM 69 の 1st アルバム。
#1、変な効果音からエッジの効いたリフへなだれ込む。キャッチーなサビメロが聴き易くていいんでない。 #2、GUNS N’ ROSES を彷彿とさせる曲。 #3、米ロック風の曲。所々使ってるフランジャーが効果的でいいね。 #4、キャッチー過ぎて思わずシンガロングを禁じえないサビメロが美味しい名曲。 #5、現在の Andi Deris には絶対に出ないと思われる澄んだハイトーンと哀愁のあるギターソロが魅力のバラード。 #6、「ワカラナーイ (笑)」なサビが面白すぎる。 #7、疾走曲。唄メロは思いの他つまらないが、ソリッド感のあるリフと縦横無尽に動きまくる Dennis Ward のベースが素晴らしいの何のって。 #8、中期 QUEEN を思わせる HR 。 #9、パンクみたいなノリが楽しい。こういうのもたまにはね。 #10、キーボードがいいね。 #11、ボートラ。特に筆頭すべきことがないや。 #12、ボートラ。無理してる感のある Vo がちょっとな。 #13、Andi Deris って、こんな綺麗なファルセットが出たんだね。ちょっと見直したわ。 #14、レゲエ。最後に面白い曲を持ってきたな。ははは。
いろんなジャンルを何なくこなしているのが評価に値する。特に最後のレゲエはアルバムを飾る面白い要素となっている。デビューアルバムにしては凄くよく出来ている方なんじゃないかな。
評価:69
PINK CREAM 69 / In10sity
Release : 2007
Label : Frontiers
PINK CREAM 69 の 10th アルバム。
#1、煮え切らない、唄メロが・・・。 #2、アップテンポでカッコイイんだけど、こんなもんだったっけ? #3、退屈。 #4、これこれ。これだよ。こういうキャッチーなハードロックを待ってたんだよ。 #5、悪くはないいんだけど、煮え切らないなぁ。 #6、退屈。 #7、サビメロが #1 と同じじゃ・・・。なんてこった。サビ直前まで結構期待できてたのに・・・。 #8、1分半のちょっとしたバラード。 #9、微妙。どうしたんだこれは。 #10、・・・・・・。 #11、退屈。 #12、輸入盤のボートラ。日本盤のボートラの方がキャッチーでいいよ。 #13、つまらないバラード。
Dennis Ward、PLACE VENDOME でいい曲書きすぎてネタ切れなんじゃないか? David Readman の Vo も全く凄みが感じられないし ( ってそれは唄メロがつまらないからだろうけど・・・ ) 。Dennis 、他のプロジェクトもいいが、本家で本気ださなきゃだめでしょ。
こうなったら、Andi Deris に復帰しても・・・・・・・・・。い、いや・・・。
評価:22
PINK FLOYD / The Dark Side of the Moon
Release : 1973
Label : EMI
世界が誇る英国産プログレッシヴ・ロックバンド、PINK FLOYD の 8th アルバム。邦題 : 狂気。
#1、壮大なる哲学抒情詩への序章。 #2、宇宙を表現したであろう SE 。 #3、QUEEN っぽいコーラスが印象的。David Gilmour の哀愁の中に潜む狂気を表現したかのようなソロが素晴らしい。 #4、浮遊感のある空間の中で、狂気の如くのシャウトをする女性ゴスペル Vo は鳥肌モノ。 #5、レジスターの音でリズムを作るという凄まじい発想には驚愕せざるを得ない。 #6、戦争をテーマにした曲。Sax のアレンジが素晴らしい。浮遊感のある唄メロも流石。 #7、インスト。次の “Brain Damage” への布石。 #8、サビメロでの哀愁はこのアルバムの中で最も説得力があるというか…強力だ。 #9、#8 からの繋がりが神懸かってるね。
この世のどことも分らない宇宙空間に放り出され、精神はトランス状態になり、鳥肌が立ち、心臓の鼓動すら制御できない。”人間に潜む狂気” を “月の裏側” というメタファーによって取り込むことで作られた歌詞の哲学、そして浮遊感と狂気を合わせ持つメロディ・・・。言葉では言い表せない程の何かがある。人類史上最高クラスの芸術。
評価:100
PINK FLOYD / The Division Bell
Release : 1994
Label : Sony
プログレ・ロックの最高峰、PINK FLOYD の 14th アルバム。
#1、インスト。 #2、曲の最初から David Gilmour の泣きのギターが・・・。これ最高。哀愁の唄メロも素晴らしいね。 #3、これまた、哀愁の唄メロと泣きのギターがいいね。 #4、インスト。泣きのギターが最高。胸が締め付けられる・・・。 #5、邦題:壁が崩壊した日。哀愁の唄メロを奏でる Gilmour の渋い歌声と泣きのソロが素晴らしい。泣ける。 #6、ブラスの奏でる哀愁メロとコーラスが絡むサビも素晴らしい。が、なんと言っても泣きのソロでしょう。 #7、#6 までの哀愁が引き、清々しい空気を運んでくる曲。こういうのもいいね。 #8、哀愁のギターが活躍する前半が美味しい。後半はちょっと POP 過ぎかも。 #9、人の声のようなギターの音が凄いわ。表現力がそこいらのバンドとはケタ違いだ。 #10、#7 に近い清々しい曲だが、内容は暗い。 #11、個人的に PINK FLOYD で一番好きな曲。絶望的なまでに暗いメロディとエンディングの壮絶な泣きのギターソロ。今まで聴いてきた曲の中でも TOP5 に入るね。最高。悶死。神曲。最後、フェードアウトしていくんだけど「頼むからこのまま永遠に終わらないでくれ」と聴く度に思ってしまう・・・。
確かに “狂気” など過去の名盤と比べるとアルバム全体の印象は薄いのかもしれない。しかし、Roger Waters の哲学的な曲・詞世界よりも David Gilmour のギターが好きな人にとっては素晴らしい名盤なのだと思う。#11, High Hopes なんて、素晴らしすぎて頭から一寸たりともメロディが離れない。
評価:96
PLACE VENDOME / Place Vendome
Release : 2005
Label : Marquee
伝説の Singer Michael Kiske の為に Dennis Ward ら面々が作り上げた AOR プロジェクト。1st アルバム。
#1、AORというよりはメタル(笑) #2、メロハータイプだね。爽やかなサビメロが素晴らしい。ストリングスも唄メロを上手く引き上げている。ピアノのちょっとしたアクセントも上手いね。#3、優しい唄メロが光る佳曲。キャッチーなギターソロも聴き所だね。 #4、FAIR WARNING のようなキーボードが聴ける哀愁 ROCK 。#5、綺麗なキーボメロが定位を駆け巡るイントロがいいね。 #6、軽快なアップテンポの曲。文句のつけようがない。サビメロも最高。名曲!名演!これを、どれだけ待ったことか。 #7、優しさに溢れたバラード。細かなアレンジも素晴らしいよ。 #8、曲順が素晴らしいね。思わず顔がにやけてしまう。いいねぇ。Kiske いいよ。 #9、魔法のじゅうたんの歌。どこかで聴いた事のあるような唄メロ。まぁいいか。Voが最高だし。 #10、美しいピアノメロに彩られた冒頭が良い。Kiske本人も後のインタビューで言っていた事だが、ギターがヘヴィすぎるな。 #11、昔はダークな内容でも楽しそうに唄っちゃう感があったけど、これは良い感じに唄えてるね。
ギターが Heavy じゃないだとか、音が軽いとか、そういう稚拙なレベルで語る以前の話で、俺は貴方の歌声が聴きたかったんだ。ジャンルなんて何でもいい、”Michael Kiske”の歌声が聴けるだけで幸せだ。そういう力があるんだよ、彼の声にはね。だからあれこれ言う前に Kiske に “ありがとう” と言いたい。
確かに、HELLOWEEN を代表するような Heavy Metal を唄ってくれれば嬉しいに決まってる。METAL 好きなら誰もがそれを求めているだろうしね。でも、それを彼自身が望んでいなければ、きっと良いものにはならないだろう。どういった形式であれ、ファンなら唄ってくれただけで嬉しいんだよ。
評価:89
PLACE VENDOME / Streets of Fire
Release : 2009
Label : King
伝説の人 Michael Kiske の為の AOR プロジェクト PLACE VENDOME の 2nd アルバム。
#1:美しいピアノの調べから哀愁のメロディへと流れる。前作の1曲目と同様、ハード・ロックよりな曲。 #2:Frontiers 御用達、Magnus Karlsson 作曲の素晴らしい曲。 #3:まさに AOR な美しい曲。珍しくファルセットを使っている。 #4:前作における “I Will be Waiting” な位置づけかな。 #5:CASTING CROWNS というバンドのカバー。原曲のポスト・グランジっぽさを払拭する Kiske とバックの面々は見事だね。 #6:前作の Place Vendome に通ずる明るいアップテンポの曲。 #7:HR/HM 畑のミュージシャンは絶対に書きそうにないソフトなタッチのロック。 #8:北欧ロック風のアレンジが美味しい佳曲。Kiske、ハイトーン余裕じゃないか・・・。 #9:前作の “Right Here” 系の曲。 #10:一般受けの良さそうな明るいロック・ナンバー。こういうポップなセンスは好きだな。 #11:まさに AOR な大人な曲。 #12:あまりに感動的で劇的な悶絶必死バラード。SOLEIL MOON というバンドのカバーだが、軽く原曲を超えている。素晴らしすぎる。 #13:#2 のアコースティック・バージョン。俺はこっちの方が好き。
外部ライターを採用したにも関わらず、前作と変わらないクオリティの曲を聞かせてくれるのは流石。Frontiers 社長の選曲力とバックのアレンジの貢献度は大きい。それでもやはりキモになるのは Kiske の歌唱で、全盛期と変わらない素晴らしさを保っているのは素晴らしいとしか言いようがない。本人はソロでのライブを先にしたいようだが、PLACE VENDOME としての来日を期待せずにはいられない。( もしソロで来日したとしても100%行くけどね。)
評価:94
PLACE VENDOME / Thunder in the Distance
Release : Frontiers
Label : 2013
Michael Kiske のための AOR プロジェクト、PLACE VENDOME の 3rd アルバム。
クラシカルなイントロから、前作の Streets of Fire を彷彿させるハードな #1. Talk To Me,憂いを帯びた優しいメロディが心にしみる #2. Power of Music,Timo Tolki (Gt/AVALON,ex-STRATOVARIUS) が提供した #4. Lost in Paradise,いかにも A.O.R なロック・バラード #5. It Can’t Rain Forever,爽やかな香りと哀愁を運ぶ絶品のメロディが堪らない #7. Hold Your Love,UNISONIC の曲とは同名異曲のアップテンポの王道メロハー #8. Never Too Late,Tommy Denander 作曲の、いかにも彼らしい #10. My Heart is Dying,Magnus Karlsson (Gt/PRIMAL FEAR …etc) 作曲の前作 My Gurdian Angel を彷彿させる #11. Break Out,チーム LABYRINTH 作のしっとりと聴かせるパワー・バラード #12. Maybe Tomorrow,王道メロディック・ロック・ソング #13. Thunder in the Distance 。
Michael Kiske のいかにも彼らしい特徴的な歌唱が堪能できる、捨て曲なしの素晴らしいメロディック・ロック・アルバム。作曲陣も豪華で、特にここ最近数多くのメロハー・プロジェクトで引っ張りだこの Alessandro Del Vecchio は6曲も書いていながら全曲素晴らしいという圧巻の職人っぷり。
こういう風にメイン・バンドとは違うタイプの曲を歌ってくれるのはファンとしては嬉しい限り。
評価:89
PORCUPINE TREE / Deadwing
Release : 2006
Label : WHD
英国の Steve Wilson 率いるサイケデリック・ロック・バンド PORCUPINE TREE の 8th アルバム。ゲストに Mikael Åkerfeldt ( OPETH ) 。
#1、サイケな装飾に彩られた音の中で、ヘヴィな部分とアコースティックな部分が絶妙に融合。浮遊感のあるロパートはやば過ぎる。 #2、音の切り替えが上手すぎるな。てか、エンディング・リフがカッコ良過ぎ。 #3、ほわんほわんしたバラード。 #4、サイケデリック・ポップ。結構キャッチー。 #5、12分の大曲。インストパートが多いものの、まったく飽きさせない展開美は凄い。 #6、メロウな前半とヘヴィな後半に分かれた曲。 #7、モダンサイケ。最後アコースティックに終わるのがいいね。 #8、変拍子、鬱メロな曲。最初のベースで逝きそうになりました (笑) #9、心地よい浮遊感に覆われた曲。口から魂が出てきそうなんですけど・・・。 #10、シークレット・トラック。哀愁ギターメロが堪らん。
PINK FLOYD + OPETH 。鬱メロと ( 今にも魂を抜き取りそうな ) 浮遊感がアルバム全体を支配する中、時折 Heavy Metalic なギターが登場する度に顔が歪んでしまいます。落ち込んでる時に聴きたい CD TOP10 に入るなコレ。
評価:76
PORCUPINE TREE / The Incident
Release : 2009
Label : Roadrunner
Steve Wilson 率いるプログレ・サイケ・ハードロック・バンド PORCUPINE TREE の 10th アルバム。
プログレシヴメタル、プログレッシヴロックの名盤と言えば PINK FLOYD / The Darkside of the Moon,KING CRIMSON / In the Court of the Crimson King,DREAM THEATER / Metropolis Pt.2 などが挙げられるが、そこにもう一つこのアルバムを加えたいほどの素晴らしいアルバムだ。
OPETH / Damnation を彷彿させるメロウでダークな曲から爽やか系 HR までカバーし、PINK FLOYD クラスの浮遊感とサイケな雰囲気を持ち合わせ、David Gilmour のようなギターまで聴かせてくれる。素晴らしすぎて文句の付けようがないね。中でも圧巻なのは11分の大曲 #9. Time File だ。PINK FLOYD / The Darkside of the Moon を初めて聴いたときと同じようなトリップ感すら感じさせてくれるこの “70’s プログレな” 音世界はもはや彼らにしか出せない芸当だろう。
前作はやや薄味だったし、前々作はメタル過ぎた。ここにきて “本来の意味でのプログレッシヴ・ロック” に近づいた感があるな。
評価:99
PRAYING MANTIS / Time Tells No Lies
Release : 1981
Label : Ponycanyon
IRON MAIDEN などとともに NWOBHM 時代を駆け抜けた生き証人 PRAYING MANTIS の 1st アルバム。
#1、丁度いい具合のハードポップさが魅力の佳曲。 #2、古臭さのあるメロディだが、それもまた丁度いい加減。 #3、少々 DEEP PURPLE 臭が感じ取れる曲。 #4、程よいクサさのあるリフがカッコイイ。 #5、SCORPIONS 風の哀愁を醸し出す佳曲。 #6、疾走感の中にキャッチーなメロディを配した名曲。ギターソロの叙情性が素晴らしい。 #7、ク、クサい。そんなクサメロ重視なリフなのに哀愁漂うサビメロなのがにくいねぇ。 #8、JUDAS PRIEST のキャッチーさをさらに推し進めたような曲。 #9、QUEEN 風のコーラスがいい効果を出してる。哀愁のソロも凄く良いね。
時代が時代なので、多少の古臭さは感じるものの、充実したメロディの数々には脱帽。当時のイギリスではありえないほどのクサメロも素晴らしい。
評価:64
PRAYING MANTIS / Sanctuary
Release : 2009
Label : Frontiers
NWOBHM 時代からの老舗、Troy 兄弟率いる PRAYING MANTIS の 8th アルバム。
#1:ROYAL HUNT っぽい疾走曲。ROYAL HUNT っぽく聴こえるのは Mike Freeland の声質のせいか…。 #2:唄メロは煮え切らないものの、この独特の哀愁ハードポップは流石。 #3:退屈。 #4:これぞ PRAYING MANTIS 節。素晴らしい哀愁ハードロックだ。 #5:素晴らしい哀愁メロが聴けるバラード。 #6:#4 に同じ。いいねぇ…。 #7:キャッチーな唄メロが美味しい佳曲。 #8:#4 に同じ。この哀愁メロは、ホント、素晴らしいとしか言いようがない。 #9:これまた良質なハードポップ。 #10:#2 に同じ。
いつもの PRAYING MANTIS 節が余すところなく聴ける。NWOBHM 30周年と言われるにも関わらず、1st から質を保ち続けているのには感服させられる。キラーチューンがないようにも思えるが、個人的には #4 が多少パワー不足は否めないが十分その役割を果たしてると思う。
評価:71
PRETTY MAIDS / Pretty Maids [EP]
Release : 1984
Label : Sony
PRETTY MAIDS の 1st ミニ・アルバム。
RAINBOW タイプの #1. City Light,MANOWAR を彷彿させるシンプルな中にも様式美なソロが取り入れられた #3. Shelly the Maid など、主に RAINBOW を手本にして JUDAS PRIEST のエッセンスを混ぜたような疾走曲が聴ける。今では当たり前になってしまった音楽性ではあるが、#1 なんて今でも十分に通用するんじゃないかな。
中期以降のアルバムを聴いて「やっぱ 1st みたいなのがいいなぁ」なんて思った時に聴くといいかも。
評価:46
PRETTY MAIDS / Red, Hot And Heavy
Release : 1984
Label : Sony
PRETTY MAIDS の 1st アルバム。
#1. Fortuna Imperatrix Mundi ( Orff / Carmina Burana ) から #2. Back to Back の流れはホント素晴らしいの一言。若干ハード・ポップっぽい #4. Waitin’ for the Time,後半の1発目にあたる #6. Battle of Pride,そしてシメは Rock’n’Roll な #10. Little Darling と、アルバム構成もなかなか。
このアルバムが HELLOWEEN のデビュー前に出たってのは評価しなければならないな。今となっては “隠れた名盤” みたいになってあまり話に上らないけど JUDAS PRIEST から HELLOWEEN の間を埋める重要なアルバムだからね。
評価:75
PRETTY MAIDS / Sin-Decade
Release : 1992
Label : Sony
PRETTY MAIDS の 4th アルバム。
突進力のあるリフと判り易い唄メロが美味しい #1. Running Out,バンドの北欧サイドとジャーマン・サイドが融合した名曲 #4. Sin-Decade,シンガロングを誘う #6. Raise Your Flag,これを本編の最後にもってくるのか、な疾走曲 #10 In the Flesh 。
そして、本家よりもハードな音で Vo が上手いのもあってか、アルバムの中でもトップ・クラスの曲になってしまい “バンドの運命を変えてしまった JOHN SYKES のカバー” #11. Please Don’t Leave Me 。
おかげで、ボートラ目当てで買い、聴いてみたらオリジナル曲もかなり良かった。という珍しいタイプのアルバムになってしまった。
評価:74
PRETTY MAIDS / Offside [EP]
Release : 1992
Label : Sony
PRETTY MAIDS が Please Don’t Leave Me のヒットを受けて制作したアコースティック・ミニ・アルバム。
オリジナル曲は #1. Heartbeat From Heaven, #3. In the Minds of the Young の2曲。#2. Please Don’t Leave Me は前作のボーナス・トラックで JOHN SYKES のカバー(アコースティック・バージョン)。#4. 39 は QUEEN,#5. Fly Away は WILD HORSES のカバー。
ちょっとした休憩中とかに聴くのにならいいんじゃない?ってとこ。
評価:29
PRETTY MAIDS / Scream
Release : 1994
Label : Sony
PRETTY MAIDS の 6th アルバム。
ソリッドなサウンドが強く魅力的な音ではあるものの、どこかモダンで耳に残らない。ポップなリフが印象的な #1. Rise,産業ロックかと突っ込みたくなるくらいメロウな #4. This Love なんかは悪くはないんだけどね。
アルバム後半は BON JOVI みたいな曲が多い。Please Don’t Leave Me が ( 恐らく彼らの想像をはるかに超えて ) ヒットし過ぎたので ” 今度はオリジナル曲でのヒットを ” 狙ってきたのかな、と。PRETTY MAIDS である事を意識しなければいいアルバムだとは思うよ。
評価:56
PRETTY MAIDS / Screamin’ Live
Release : 1995
Label : Sony
PRETTY MAIDS 初のライヴ・アルバム。
セットリストは悪くないし、音も良い。以前の EP でも素晴らしいライヴ・パフォーマンスが収録されていたのを思い出すが、安定した演奏で安心して聴ける。ただ、予想通り一番盛り上がっている曲は #10. Please Don’t Leave Me だってのが悲しい。#12. Future World , #13. Back to Back のライヴならではのハイ・テンションな演奏の方が個人的には数倍魅力的だと思うんだけどね。
そんな素晴らしい演奏だけでも十分にいいアルバムだと言えるのだが、ボーナス・トラックに収録された未発表曲 #15. When It All Comes Down が Back to Back に並ぶ名曲なのだ。こんな良い曲をライブ・アルバムのボートラにしてしまう彼らって…。
評価:73
PRETTY MAIDS / Spooked
Release : 1997
Label : Sony
PRETTY MAIDS の 7th アルバム。
#1. Resurrection (Intro) ~ Freakshow のイントロ部分がある意味で RHAPSODY 辺りを彷彿させるもので、初期の感じが戻ってきたかと期待感が膨らむもののいまいち煮え切らない。キャッチーな #2. Dead or Alive,VAN HALEN っぽいキーボードが印象的な #5. Live Until It Hurts,ツインリードのイントロが素晴らしいものの、イントロが終わると同時に AOR 風に変わってしまう #11. Hard Luck Woman なんかは凄く良いと思うんだけどね。
前作と比べて速い曲は増えたけど、結局のところ Scream 路線を踏襲してるのかな。
評価:55
PRETTY MAIDS / The Best of…Back to Back [BEST]
Release : 1998
Label : Sony
PRETTY MAIDS のベスト・アルバム。未発表曲2曲を収録。
既存の名曲がリマスターされて収録されているので、それらの曲を抜き出して個別に聴いている人向け。大ヒットし ( てしまっ ) た JOHN SYLES のカバー Please Don’t Leave Me は勿論のこと、ライヴ盤のボーナス・トラックで “隠れた名曲” とも言われる When It All Comes Down も収録されている。
未発表曲のバラード、#6. Forever and Eternal と彼らの地元デンマークの伝説的バンド GASOLIN のカバー #17. Det Bedste Til Mig Og Mine Venner もなかなかの出来だ。
評価:70
PRETTY MAIDS / Anything Worth Doing is Worth Overdoing
Release : 1999
Label : Sony
PRETTY MAIDS の 8th アルバム。
1st アルバムを彷彿させる緊張感を持つ #1. Snakes in Eden,面白いリフの展開とキャッチーなメロディが素晴らしい #2. Destination Paradise,シングル・ヒットを狙えそうな JOURNEY 風の #3. Hell On High Heels,この頭3曲が群を抜いて素晴らしい。それ以外にも、ストレートなパワー・メタル #6. Only in America,哀愁のバラード #7. With Theese Eyes などはここ数作では感じられなかった ” 考え抜かれたアルバム構成 ” を演出している。
これで前作並みにふっ切れたアグレッシヴさがあればなぁ…。
評価:58
PRETTY MAIDS / Carpe Diem
Release : 2000
Label : Sony
PRETTY MAIDS の 9th アルバム。
ヘヴィでファストな疾走曲 #1. Violent Tribe,哀愁のある唄メロが印象的な #2. Carpe Diem,ブリティッシュ・ロック風の #4. Wouldn’t Miss You,落ち着いた大人の魅力が感じられる #5. Clay,アメリカン・ロック・テイストの強いものの、絶妙な哀愁を感じる #8. The Unwritten Pages,ここ数作の中でもトップ・クラスのリフが聴ける #10. They’re All Alikeと、かなりバラエティに富んだ構成で、聴いてて飽きさせないのは流石。
もはや初期の音楽性は全く感じられないものの、トラディショナルなハード・ロック・バンドとしてはかなりいいアルバムかと。ただ、どうしても求めてしまうのは Red, Hot and Heavy ~ Jump the Gun の音なんだよなぁ。
評価:63
PRETTY MAIDS / Planet Panic
Release : 2002
Label : Victor
PRETTY MAIDS の 10th アルバム。
モダンな Nu-Metal 風のヴァース、ブリッジからキャッチーなサビへと移行する新機軸な #1. Virtual Brutality,トラディショナルな Heavy Metal の #2. Playing God,「Stargazer かよ!」とツッコミたくなるドラム・ソロから始まり、過去最高クラスのリフで引っ張る疾走曲 #7. Who’s Gonna Change,古典的リフが以外にも似合ってる #9. There’s Only One Way to Rock などが耳を惹くがなんと地味なアルバムだろうか…。
音も低音を重視したのかベースが強調され過ぎていて無駄に Nu-Metal を意識したかのような印象。
評価:48
PRETTY MAIDS / Pandemonium
Release : 2010
Label : Frontiers
PRETTY MAIDS の 12th アルバム。
キーボードを使ったリフが初期を彷彿させる #1. Pandemonium,シングル・ヒットを狙えそうな程メロディアスな #2. I.N.V.U,極上のメロディアス・ロック #3. Little Drops of Heaven,初期を彷彿させるイントロと素晴らしい唄メロを持ったリーダー・トラック #4. One World One Truth,哀愁 AOR な #5. Final Day of Innocence,キャッチーな唄メロがヘッドヴァンギングを誘発する #6. Cielo Drive,映画のサントラにも使えそうなスケールの大きさをもつ #7. It Comes at Night,哀愁のメロディが心にしみる #8. Old Enough to Know,Frontiers Records タイプド真ん中な (笑) #10. Breathless 。と、疾走曲こそないものの、ほぼ全曲いい曲じゃないか。
初期の音楽性が戻ってきたっていうのは100%言い過ぎだと思うけど、ここ数作で模索してきた音楽性はここに来てやっと実を結んだと言ってもいいだろうね。久々の会心作だ。
評価:78
PRETTY MAIDS / It Comes Alive ~Made in Switzerland
Release : 2012
Label : Frontiers
PRETTY MAIDS のデビュー30周年記念ライブ・アルバム。
最近の曲も程よく織り交ぜながら、外せない曲はちゃんとやってるセットだね。久しぶりのライブ・アルバムだけど、Vo も演奏も十分安定してるし最新の彼らのステージを予習するだけでは勿体ないくらいのいいアルバムだ。
それにしても、新譜の Little Drops of Heaven が Back to Back より後で、以外とオーディエンスも唄ってるってのが驚きだね。日本ではなかなかこうもいかないだろうなぁ…。でもやっぱりみんなでシンガロングするのは Please Don’t Leave Me なのね…。
てか、いくら30周年記念だからって、通常の値段でDVDも付けちゃうなんて太っ腹過ぎなんじゃない? (と思ったら日本盤は値段が輸入盤の倍なのか…。) ちなみに、Frontiers の出す DVD はリージョン・フリーなのでライナーとか要らないなら輸入盤の方がお得だね。
そんなわけで、これを聴いて来日公演に備えましょう。
評価:79
PRETTY MAIDS / Motherland
Release : 2013
Label : Frontiers
PRETTY MAIDS の 13th アルバム。
前作の I.N.V.U をアップグレードしたかのような #1. Mother of All Lies,スケール感のあるギターメロが印象的な #2. To Fool A Nation,初期を彷彿させ、ペダルトーンのバロック風ソロがアレな #4. The Iceman,いかにも Frontiers の社長が喜びそうな哀愁メロハーチューンの #5. Sad to See You Suffer,彼ららしいメロディをパワフルに聴かせる疾走曲 #9. Motherland,ライヴ映えしそうなミドルテンポでシンプルな佳曲 #10. I See Ghosts,曲名の印象とは違ってヘヴィでメロディアスな #12. Who What Where When Wahy,無骨な哀愁をまき散らすパワー・バラード #13. Wasted 。
本人たちも自覚したであろう前作での復活。それを意識したかのように前作を踏襲しながらもヘヴィさを増した方向性に。個人的には、前作のメロハー要素強めの路線も好きだったけどね。
評価:76
PRIDE OF LIONS / The Roaring of Dreams
Release : 2007
Label : King
元 SURVIVOR の Jim Peterik , Toby Hitchcock 両氏によるプロジェクト PRIDE OF LIONS の 3rd アルバム。
#1、爽やかなイントロから飛翔感のあるサビへ。もう素晴らしいとしか言いようがないね。 #2、リフのカッコよさが異常。ZENO を彷彿させるキーボードアレンジもいいね。 #3、哀愁のサビ、その裏で鳴くギター・・・。これはヤバイ。悶死。完璧。 #4、Jim、Toby の 掛け合い? Vo が素晴らしい。 #5、サビが、どっかで聴いたことあるような気が・・・。”I Surrender” かな? それでも十二分にいい曲。 #6、アコースティックなバラード。哀愁のメロディが堪らん。 #7、この曲のカッコよさも異常。最高級のサビメロを含め 0.1 秒の隙もない。神曲。ソロも神懸かってる。 #8、微妙なアメリカ風味が美味しい。 #9、QUEEN 。哀愁のギターメロが良過ぎ。 #10、感動のバラード。泣いていいですか? #11、爽やかな風が体を通り抜けていくかのような曲。大活躍のホルンがいい感じだね。 #12、Gary Moore が弾いてるのかと勘違いしそうな程の哀愁ギターが最高。タイプの違うスタイルの Vo なのに、全く違和感がない掛け合いも素晴らしいの一言。エインディング・ソロの哀愁が・・・・・・。 #13、ボーナストラック。これ、マジでボートラでいいのか?おかしいだろ、どういう感性してんだ。サビメロが最高。
神盤。これこそメロディアス・ハードの神髄。こんないいアルバム、滅多に出ないと思う。
評価:95
PRIMAL FEAR / Primal Fear
Release : 1997
Label : Victor
Ralf Scheepers ( ex-GAMMA RAY ) と Mat Sinner ( SINNER ) が組んだプロジェクト。1st アルバム。
#1、バンド名を冠した暗いインスト。 #2、モロ “Rising Force” なAメロに、どこを変えたのか判らないくらい “JUDAS PRIEST / Jawbreaker” なサビメロ。曲名すらパロディ。 #3、リズムが面白くていいね。メロディアスなギターソロも良し。 #4、#2、3ではあまり気にならなかったバスのカタカタが凄く耳につく。 #5、ドイツ人のセンスには恐れ入る。中間のストリングスは凄くいい。( Ralf が F1 好きらしい。 ) #6、これまた JUDAS PRIEST 風味の佳曲。低音コーラスがいい感じです。 #7、”JUDAS PRIEST / Ram It Dawn” に多少似てるが気にならない程度だな。 #8、ストリングスを多用したミドルチューンだが、前の曲に比べるといまいちインパクトに欠ける。 #9、Painkiller を彷彿とさせるドラム。途中と最後の超級ハイトーンスクリームには身を悶えざるを得ない。 #10、バッキングがまんま・・・。サビメロも、思い出せないが JUDAS PRIEST だろう 。 #11、古典的なリフが印象的。JUDAS PRIEST へのオマージュを忘れていないあたりが好印象だね。 #12、”GAMMARAY / Rich & Famous” の替え歌?
JUDAS PRIEST へのオマージュだらけ。Ralf が JUDAS PRIEST 信者なのは今に始まった事ではないが、これはやり過ぎ。オリジナリティが欲しいね・・・。
評価:72
PRIMAL FEAR / Jaws of Death
Release : 1999
Label : Nuclear Blast
Mat Sinner 率いる PRIMAL FEAR の 2nd アルバム。
#1、インスト。 #2、IRON MAIDEN , JUDAS PRIEST から受け継いだ正統的なメタルではあるが、唄メロが弱すぎやしませんか? #3、#2 に同じ。唄メロがつまらん。 #4、80年代風のメロディがいいね。サビは相変わらず面白くないけど。 #5、面白い曲だけど、いまいちこないなぁ。 #6、ここまで煮え切らないメロディだと流石にねぇ。 #7、・・・80年代様式美を徹底しすぎ。 #8、戦士を鼓舞するかのような大仰なサビメロが素敵すぎ。なぜこれが1曲目じゃないんだろうね。 #9、もう少しベースが動いてもいいんじゃないか? #10、モロ JUDAS PRIEST 。Ralf Scheepers はモノマネが上手いな。 #11、相変わらずの HR/HM のお手本のようなリフはいいが唄メロがなぁ・・・。 #12、このアルバムの大トリ。RAINBOW のカバー。原曲に忠実すぎるのがアレだが、十分楽しめる。
前作に比べると随分メロディの質が落ちたなぁ、という印象だが、#8 のような日本人受けの良さそうなキャッチー曲もあってそれなりに楽しめる。まぁ、#12 の Kill the King でおなかいっぱいなんだけどね。・・・ Kill the King は 輸入盤にしか入ってないんで、是非盤を。
評価:42
PRIMAL FEAR / Nuclear Fire
Release : 2001
Label : Victor
PRIMAL FEAR の 3rd アルバム。
#1、いつも通りモロ JUDAS PRIEST 万歳。このバンドの徹底振りには感心するわ。 #2、彼らの JUDAS PRIEST への信仰心には、もう笑うしかないな。 #3、最高。Rob Halford が降臨した (笑) Rob の後釜はもう Ralf しかいないな。 #4、ミドルテンポのキャッチーな曲。 #5、唄メロがつまらん。この辺のセンスはまだまだ成長過程か? #6、平坦。 #7、”RAINBOW / Rainbow Eyes” を彷彿させるバラード。 #8、イントロのリフがサビ裏でも来るのかと想像しただけで悶絶モノ。素晴らしい曲だ。バラードの次に持ってくる曲順センスもいいね。 #9、表打ちになるのがアレだがメロディが充実してるいい曲だね。 #10、ゴシック・ロック?こういうアプローチも出来るんだな。感心した。 #11、もう JUDAS PRIEST って書くの飽きたな (笑) #12、またもや Rob 降臨。ってかもはや Rob 超えたろ。バンド史上最高の楽曲。言う事なし。究極の Metal Anthem 。 #13、日本盤のボートラ。キャッチーで日本人好みな曲。
最高傑作。#12. Living for Metal で悶絶せよ、って感じだね。まさに “鋼鉄の為に生きている者達” の聖典。そろそろ Rob Halford をゲスト参加させちゃったり・・・しないのかなぁ。
評価:89
PRIMAL FEAR / Devil’s Ground
Release : 2004
Label : Victor
Randy Black ( Dr / ex-ANNIHILATOR ) が加入した PRIMAL FEAR の 5th アルバム。
#1、Metal is Forever 。他になんて言えばいいんだ? メタルは永遠だ。 #2、いつもお馴染みの JUDAS PRIEST 風。#1 からの曲順すら JUDAS PRIEST 風という徹底振りに万歳。 #3、緩急をつけた展開は見事。 #4、いい曲なんだけど、どこか煮え切らない。 #5、#3 に同じ。展開が単調なのかな? #6、MEGADETH みたいなリフがカッコイイね。 #7、キャッチーなBメロが好き。 #8、JUDAS … 。 #9、どこかで聴いた事のあるような・・・。まぁ、キャッチーでいいんじゃない? #10、ピコピコキーボードアレンジが面白いよ。 #11、リフ、サビ共に素晴らしい。 #12、おっさんが話す SE 。これ、1曲目にしたらいいんでない? #13、BLACK SABBATH のカバー。最後のベースが手抜きでアレ。Ralf ( もしくは Mat ) は Ronnie James Dio が好きなのかな? 2nd の Kill the King といい・・・。しかしベタな選曲だ。 #14、LED ZEPPELIN のカバー。
3rd アルバム Nuclear Fire には劣るものの、破壊力抜群の #1 を筆頭にいい曲が入っている。てか、#1 はメタル好きなら一度は聴いておきたい。
評価:82
PRIMAL FEAR / Seven Seals
Release : 2005
Label : Victor
JUDAS PRIEST の魂を継承し、正統派 HM 街道を凄い勢いで突っ走る PRIMAL FEAR の 6th アルバム。
#1、前作の1曲目、 Metal Is Forever と比べると、随分大人しくなったなぁ、という印象。ジャーマンメタルらしい聴き易いメロディが良い。サビ裏のギターメロもいいね。 #2、いつも通りの JUDAS PRIEST 的なアルバム展開だね。”EDGUY / Down To The Devil” にも激似。 #3、哀愁すら感じられるスローテンポの佳曲。エモーショナルな Ralf の歌唱が堪らん。 #4、バス連打に頼らずに疾走感を生み出している点は高評価に値するわ。ギターソロもカッコイイ。 #5、#1と同様に、正統派HMとジャーマン独特のキャッチーさを兼ね備えた良曲。 #6、これも、モロ JUDAS PRIEST だなぁ。それを上手く PRIMAL FEAR 節で表現しているあたりは、素晴らしいの一言だ。 #7、サビメロが超キャッチー。IRON MAIDEN 風のギターメロが美味し過ぎ。 #8、短くて単調な展開なんだけど、このバンドの良い部分を上手に引き出しているいい曲だね。 #9、イントロのキャッチーなギターメロにガッツポーズ。けど、サビが面白みにかけるかな。 #10、アルバムのラストを締める優しいメロを配した曲。少々終わり方のインパクトに欠けるか・・・。 #11、本編に入っていても全然おかしくない。バッキングが単調すぎるが、まぁボートラだし。
Ralf の低音もだいぶ板についてきた。アルバムを重ねるごとに Rob Halford に近づいているなぁ。曲はいつも通りで、ファンなら安心して聴ける内容だ。ただ、いつまでもルーツ丸出しでいるのはどうかと思う部分もあるけどね。
評価:74
PRIMAL FEAR / New Religion
Release : 2007
Label : Frontiers
PRIMAL FEAR の 7th アルバム。
#1、Ralf の Halford 歌唱が素晴らしい曲。分かってるな(笑) #2、キャッチーな佳曲。若干地味か…。 #3、女性 Vo とのデュエットが面白いね。ただ、個人的にはこのバンドには求めていなかった要素なんでなんとも。 #4、一風変わったコード進行が印象的。この曲が2曲目なら良かったのにな。 #5、パワーバラード。まさかこのバンドでこんな曲が聴けるとは。インストパートの気合いの入れようが凄いな。 #6、シンプルなメタル。ギターソロの P.H. 連発がいいね。 #7、キャッチーな唄メロでいいんだが、いまいちインパクトに欠けるね。 #8、キタね。この曲が前半にあるだけでも随分違うと思うんだけど。 #9、「最強ーーー!」極めてシンプルな曲。 #10、典型的なメロディック・メタル。キャッチーでいいね。 #11、アルバムを締めくくるに相応しいドゥーミーな曲。
本人たちは最高傑作と言うが、ネタ切れ感が充満してるような。#3 で異なる方向性を示しているもののバンドの印象を変えるほどじゃないし…。いいアルバムではあるんだけどね。もう少し実験的になってもいいような気もする。
評価:70
PRIMAL FEAR / 16.6 ( Before the Devil Knows You’re Dead )
Release : 2009
Label : King
新ギタリストに Magnus Karlsson が加入した、ドイツの Metal God、PRIMAL FEAR の 8th アルバム。
#1:インスト。 #2:キャッチーな唄メロが美味しい典型的ジャーマン・メタル。 #3:モダンでダークな曲調が印象的な曲。ライブでシンガロングしたい曲だね。 #4:スローテンポのヘヴィな曲。イラク戦争のニュースらしき語りが入る。 #5:#2 に同じ。 #6:極めてダークな曲。要所でのストリングス・アレンジが美味しい。 #7:新機軸か。緩急を使い分けた展開は見事だ。 #8:”HELLOWEEN / Gorgar” の PRIMAL FEAR 版か? #9:パワーバラード。唄メロが煮え切らないのが残念。 #10:#2 に同じ。 #11:JUDAS PRIEST 風のリフがいいね。 #12:アルバム、Painkiller での PRIEST を彷彿させる攻撃的な曲だ。 #13:PRIMAL FEAR とは思えないほど産業ロック的な曲。 #14:ボートラ。リミックス・バージョン。
初期のモロ JUDAS PRIEST な音楽性から抜け出し、ある程度のらしさを持ててきたように感じる。ただ、前作から Metal is Forever クラスの強力な曲が見当たらない (いい疾走曲はあるんだけど、過去の名曲と比べるとどうしても…) 。とりあえず、Magnus Karlsson の活躍に期待かな。ライブは最高なんだけどね…。
評価:74
PRIMAL FEAR / Unbreakable
Release : 2012
Label : Frontiers
Alex Beyrodt(Gt/SINNER,SILENT FORCE) が加入した PRIMAL FEAR の 9th アルバム。
濃密なアレンジが目立ったここ何作かのイメージを吹き飛ばすかのような初期風のパワー・メタルだ。曲もどこか初期数作のリーダートラックを彷彿させるし (例えば、#9. Marching Again は 1st の Formula One ? ) 、全体的にもスピード感が上がったような。
前作でバンド名を冠したアルバムを作り、Ralf はソロ・アルバムをリリースして、リフレッシュした感じなのかもな。まぁ、元々彼らのサウンドは安定してるので、今作も特に心配はいらない事には変わりないんだが、この変化はパワー・メタル・ファンとしては純粋に嬉しいいね。
評価:76
PRIMAL FEAR / Delivering the Black
Release : 2014
Label : Frontiers
PRIMAL FEAR の 10th アルバム。
切れ味の鋭いリフとライブ受けの良さそうな #1. King for a Day,Ralf のスクリームを活かした ザ・メタル・チューン #2. Rabel Faction,ミッドテンポでヘヴィに攻め、中東洋系メロも美味しい #3. When Death Comes Knocking,シンプルで MANOWAR チックな #4. Alive & On Fire,ドラマチックなアレンジが素晴らしい #7. One Night in December,キャッチーなリードメロが程よいクサさを感じさせる #8. Never Pray for Justice,哀愁メロディの力強いパワー・バラード #9. Born With A Broken Heart,Nuclear Fire にも通づる、スピード・パワー・メロディの三拍子が揃った王道疾走曲 #10. Inseminoid 。
エピックなアレンジから抜けだして初期の勢いを取り戻したのが前作のイメージだったが、今作はそこから更にギアを上げてきた印象。持ち前のソリッドなメタルで幕を開け、大仰な曲は9分の #7 に一点集中。ラストに疾走キラー・チューンで締めるというアルバム構成も見事。衰え知らずの Ralf の Vo も素晴らしい。
評価:83