Archive for the ‘M’ Category

MAGNUM / Into the Valley of the Moonking

MAGNUM / Into the Valley of the Moonking
Release : 2009
Label : SPV

大英帝国が誇る老舗ハード・ロックバンド MAGNUM の 14th アルバム。


#1:インスト。 #2:哀愁のメロディと渋みのある Bob Catley の歌唱が光る佳曲。 #3:まさに英国産ロックな湿り気のあるメロディが特徴的。かなり POP な曲調だけどそれがまたいいね。 #4:こりゃまた伝統的な HR だね。 #5:クランチぎみのギターがいい味だしてるね。ギターソロの哀愁も素晴らしいし、言うことないな。 #6:単調なストリングスが気になるものの、Bob Catley の哀愁歌唱が全部帳消しにしてくれてるな。 #7:#2 に同じ。 #8:ライブ・アレンジ? いいバラードだ。 #9:#6 に同じ。もう少しキーボードの音に厚みがあればいいんだけどね。 #10:Bob Catley、こういうソフトなバラードだと他にも増して哀愁が滲み出てくるな。 #11:哀愁ハードロックってのはこうでないと。ギターがいちいちオカズを入れてくるもの美味しい。 #12:大人のロック。渋いねぇ…。


重鎮バンドなだけあって、安定した曲が聴ける。Bob Catley の声は (もう61だしね) 衰えてはいるものの、その衰えを渋みという武器に変えてしまっているのだからまた素晴らしい。そんな超一流の歌唱を陰で支える他のメンバーの演奏のタイトさも凄いの一言。ソロ活動と同様にこっちも出来るだけ続けてほしいね。

評価:62

MANIGANCE / L’ombre Et La Lumiere

MANIGANCE / L'ombre Et La Lumiere
Release : Marquee
Label : 2006

仏産 メタル・バンド MANIGANCE の 3rd アルバム。


#1、インスト。 #2、いつも通りのプログレッシヴなパワーメタルではあるが、複雑にしすぎなんじゃない。 #3、キャッチーで聴きやすいんだけど、なんか馴染みにくい唄メロだなぁ。 #4、曲の雰囲気は好きだ。ただ、不可解な展開はどうも・・・。 #5、イントロは結構キタんだけど、それ以降はなんともいえないな。 #6、何この面白いメロディ。仏語の発音と合わさると絶妙だな。 #7、クサー。Xa—! リフがクサ過ぎ。飲んでたお茶を吹き出しそうになった。 #8、バラード。面白くない。 #9、サビメロ裏のギターがヤバい。クサい。いいセンスしてるわ。>ギターの人。 #10、煮え切らない。 #11、#4 に同じ。サビ裏のギターは良い。 #12、インスト。Vo がいないと曲が良く聞こえるのは気のせいでしょうか? #13、ボートラ。Live .Ver 。なくていいと思います。


毎作同じような音なもんだから、そろそろ飽きが・・・。まぁ、前作から成長も劣化もしてないような曲ばかりなので、特に何も。フランス語の発音の問題なのかピッチがおかしいのか、その区別がよく判らないのも変わってないしね (俺だけかな、そう思うの・・・。)

評価:52

MANIGANCE / Recidive

MANIGANCE / Recidive
Release : 2011
Label : Xiii Bis

仏産プログレッシヴ・パワーメタル・バンド、MANIGANCE の 4th アルバム。


相変わらず高品質な曲が多いものの、プログレにこだわり過ぎてるのか、どこか物足りないという、いつも通りの内容。

HEAVENLY もビックリなクサメロから始まるのに、唄メロが残念な #8. ReŢücidiviste とか、凄く惜しいんだよね…。

インスト・パートになるなり水を得た魚のようにネオ=クラシカルなユニゾンを決めまくるギターとキーボードはいいね。

評価:51

MANOWAR / Battle Hymns

MANOWAR / Battle Hymns
Release : 1982
Label : Metal Blade

King of Metal, MANOWAR の 1st アルバム。


#1、Metal というよりも HR な音。時代を感じるな。しかし、Eric、この頃から凄いな。 #2、Heavy Metal!! #3、アップテンポで良質な HR 。 #4、アルバム中最も地味。悪くはないが…。 #5、ライブの為にある曲。いつか多くの兄弟たちと “Manowar!” と叫びたいものだ。 #6、ヒステリックな Eric の歌唱が素晴らしいね。 #7、ベースソロ曲。3倍速らしい。 #8、これこそ疑う余地もない Heavy Metal Anthem 。


正直なところ、Manowar, Battle Hymns 以外はさほど印象に残らない。しかし、その2曲が群を抜いて素晴らしい。

評価:62

MANOWAR / Into Glory Ride

MANOWAR / Into Glory Ride
Release : 1983
Label : Magic Circle Music

Scott Columbus が加入し黄金の布陣になった筋肉 Metal 集団、 MANOWAR の 2nd アルバム。


#1、濡れ場イントロが彼ららしい Rock ‘n’ Roll な曲。初期 Manowar はこういう曲があるからいいね。 #2、重みのある曲。 #3、#2 と同様重みの感じられる曲。ただ、こっちの方が少しキャッチー。 #4、最初の Eric の歌唱が素晴らしいものの、後半の冗長さはどうも…。 #5、恐らく MANOWAR の曲の中で最も混沌としている曲。Eric のシャウトが凄い。 #6、軽快なギャロップビート中心の佳曲。唄メロがアルバム中ダントツでいいね。 #7、壮大かつ極めてしつこい曲。まぁ、それがいいんだが…。


他のアルバムとは一味違ってダークな印象。曲も長くて記憶に残りづらいか…。#6 は素晴らしい曲なんだけどね。

評価:60

MANOWAR / Hail to England

MANOWAR / Hail to England
Release : 1984
Label : Metal Blade

米国の筋肉 METAL 集団、MANOWAR の 3rd アルバム。


#1、伸びのある Eric Adams の Vo が素晴らしいね。コード進行通りのコーラスワークもいいね。 #2、唄メロが弱いなぁ。Bメロからサビはなかなかだけど、なんか平坦だなぁ。 #3、速い (笑) この時代には先進的な曲だったんだろうな。サビメロの歌詞とメロディはヤバイね。 #4、これも歌詞が最高。英国万歳。ドラマチックなエンディングも最高だね。 #5、様式的なオーソドックスな曲。サビ裏のギターメロが堪りません。 #6Joey DeMaio 閣下のベースソロ。ここまでやるかな、普通。 #7、およそ9分にも及ぶ大曲。クラシカルなイントロがいいね。


ノイズが消しきれていなく、ラフな音質 ( 音が悪いって事ね ) なのだが、それが逆に MANOWAR らしさを出している。楽曲も、いい具合にメディアスで力強い。後追いでこの CD を買ったが、全然変わらない Eric Adams の Vo も素晴らしい。Hail! Hail To MANOWAR!!!

評価:61

MANOWAR / Sign of the Hammer

MANOWAR / Sign of the Hammer
Release : 1984
Label : Vigin Record

( ジャケが筋肉モノじゃない・・・ ) 筋肉 HEAVY METALER、 MANOWAR の 4th アルバム。


#1、いい意味でメロディアスなアメリカン・ロックな曲。これは、絶大な歌唱力を持つ Eric Adams 様がいるから出来る芸当であろう。 #2、イントロの切り込み方が素晴らしいね (笑) キャッチーなメロディとギターみたいな音のベースが美味しいね。 #3、これまたイントロが上質だわ。要所で入るクワイアも素晴らしい。終わり方も凄く良いね。 #4Joey DeMaio 閣下の哀愁ベース・アルペジオが涙を誘う。 #5、キャッチーな唄メロが素晴らしい佳曲。全体のリズムをタイトに飾っているドラムもいいね。 #6、ベースでカッティングのリフを聴くのは初めてだな (笑) #7Joey DeMaio 閣下のベース・ソロ曲。もはや定番。まぁ、ね。よくやるなぁと感心させられるよ。 #8、#7 を引き継ぐような形で入る曲。ドラマチックな展開は流石としかいいようがないな。


前作よりも格段に音質が向上しているのは嬉しい限り。アルバム全体のまとまりも、勿論曲も言うことなし。ただ、後期 MANOWAR に耳が慣れてる人は厳しいかもしれない。

評価:68

MANOWAR / Fighting the World

MANOWAR / Fighting the World
Release : 1987
Label : Atco

黒き風、炎と鋼鉄から生まれた筋肉 Metal 集団 MANOWAR の 5th アルバム。


#1、ライヴ受けの良さそうなアリーナ・ロック。初期の MANOWAR は豪華絢爛さが薄いがこういう曲があるから好きだ。 #2、古典的 Rock ‘n’ Roll。 #3、ライヴではお馴染みの名曲。こういうポップな曲でも演奏は Metalic なのがいいね。 #4、サイレンやらパトカーやらのイントロ SE がアレ。リフがカッコ良過ぎ。 #5、70% ナレーションの曲。 #6、次の曲に繋げるインスト。 #7、別に大した装飾もされていないにも関わらず凄く大仰な印象を受ける曲。 #8、#7 がいきなり終ってこの曲に…。名曲 #9 に繋がる。 #9、「黒い風、炎と鋼鉄から生まれた」と連呼する名曲。これまたライヴでは定番。スクリームになる中盤から後が素晴らしい。終わらせ方が異常にしつこいのも最高だとしか言いようがない。


名盤2枚に挟まれ、( アートワークを含めて ) 地味な印象があるが、ヴァラエティに富んだいいアルバムだ。

評価:68

MANOWAR / Kings of Metal

MANOWAR / Kings of Metal
Release : 1988
Label : Atlantic Record

自ら METAL KING と名乗る MANOWAR 、数々の伝説を残す彼らの 6th アルバム。


#1、エンジン音から超早い刻み・・・。Vo の定位分けが非常に上手い。ギターソロとか早送りですか?ってくらい速い。サビでの飛翔メロが凄くいいね。 #2、古典的なリフが印象的なミドルチューン。 #3、ピアノバックにドラマチックなストリングスが絡む珠玉のパワーバラード。コーラスが壺ヒット。 #4、超速のベースプレイ。Joey Demaio の指はどうなってんだ、と。 #5、吐き捨てる様な Eric Adams の Vo が良い。壮大なクワイアが、戦士への鼓舞を行っているようも聴こえる。 #6、キャッチーなミドルチューン。同じようなパートが多いので飽きてくる。 #7、喘ぎ声満載。大きな音でかけるのは勇気が必要かもしれません。曲中でも裏で喘ぎ声が聴こえるのには笑う。 #8JUDAS PRIEST / The Hellion に近いメロディからアコースティックなイントロ、1:30 からの変化は素晴らしい。名曲、名演。 #9、子供の声やらおっさんの語り。 #10、#9でおっさんの「 They were THE METAL KING!!!!! 」から究極的なタイミングで繋がる名曲。個人的に MANOWAR の曲の中で一番好き。


なんと言っても Eric Adams の笑い声。ってのは嘘だが、全曲良く、捨て曲はない。Heavy Metal とは何か。真の Heavy Metal とは? その答えがこの CD に収録されている。

評価:89

MANOWAR / The Triumph of Steel

MANOWAR / The Triumph of Steel
Release : 1992
Label : Atlantic Record

閣下と共に MANOWAR を作った Ross The Boss が脱退し、活動休止を余儀なくされたが、不死鳥の如く戦士は復活した。尚、ドラマーも入れ替わっている。


#1、ホメロスの叙事詩「イリアッド」をコンセプトに作られた8楽章からなる28分強の組曲。 #2、Eric のシャウトが光る佳曲。バッチリのタイミングで決めてくる楽隊は流石。それにしても、よくこんな高音で音程を維持できるな。 #3、はじめにドラゴンの声らしきモノが入っているが、これは DIST 最大でマイクを通した声だろうな。名曲なのは曲名を見てもらっても判るだろうが(笑) 完璧だ。ギターとベースの早弾きユニゾンも最大の見せ場。 #4、どっかの民族の祭りみたいな音をバックにオッサンの語りが入ったり、馬が駆け抜けていったりするイントロ。その後は普通に正統派なHMなんだけど、なかなか聴き応えがある曲だ。 #5、普通の唄メロが極少でシャウトが大半を占める半インストみたいな曲。 #6、キャッチーで聴きやすいメロディなのは確かだが、曲中に剣の音とかするのがダメな人は引いちゃうんだろうな。 #7、まぁ、またしてもエフェクター通した声があるわけだが・・・。一応悪魔の声らしいですね。曲の方は一風変わった HM 。 #8、アコースティックなバラードです。他の曲の変容を静かに収めるかのように優しく唄ています。相変わらず、バラードのメロディは上手いですよ。


コンセプトに背中を押されすぎて、そっちを強調しすぎたのかな?そんな印象のアルバムでした。しかし、#3、6 と数ある彼らの名曲の中でも引けを取らない名曲もあるので総合的には満足なんだけど、いまいち消化不良感が否めないなぁ。MANOWAR にはもう少しストレートな楽曲を、どうしても求めちゃうんだよね。

評価:67

MANOWAR / Louder Than Hell

MANOWAR / Louder Than Hell
Release : 1996
Label : Geffen

Kings Of Metaler 、MANOWAR の 8th アルバム。タイトルは音量ギネス記録を持つ彼らのライブにおいて、スタッフが “地獄より酷い” と言ったところから取られている。


#1、正統的なリフで、なかなか好感が持てる。大袈裟さが影を潜めているが、中間部のバイクの音からギターソロへの繋がりは流石。 #2、吐き捨てるような唄い方が良い。バックコーラスがいい仕事してて、”Brothers Of Metal!” と聴くと自然と脳内に友と背中を合わせて戦っている情景が描かれる。 #3、キャッチーなリフが○。しかしなんと言ってもサビメロがカッコ良過ぎ。名曲だね。てか曲名からもうキテるよ。「神の造りしヘヴィメタル」って、ねぇ。 #4、MANOWAR としてはもはや定番のピアノとストリングスを駆使したバラード。涙を誘うマイナー調のメロディが心を打つね。やばい、泣きそうになってきちゃったよ。 #5、正統派メタルのカッコ良さここに極まり。これまた名曲認定。 #6、後半にたたみ掛けるいつもの展開。「やっと来たか」っていう印象。中間の鐘が壺Hit! #7、超ドマラチックなイントロ。このイントロはヤバイ。ピアノの叙情的メロディから究極的タイミングで入るコーラスとティンパニ。4:00 辺りの裏メロを奏でるギターなんてカッコ良すぎ。 #8、これはとあるどっかの族長の事を書いた曲。曲名は「死ぬにはもってこいの日だ!」という意味。 #9、#8 から続くギターインスト。恐らく即興だろうと思う。演奏は荒々しい。 #10、この曲、歌詞で何回「パワー」という言葉を使うだろうか?サビでの「パワー」連呼は凄まじいパワーを感じる。


捨て曲がありません。名盤 “Kings Of Metal” の時よりも音質の面で向上しているのでこっちの方が点が上。当然の評価。MANOWAR がやるべき音楽を不完全燃焼なしで完璧に演っている。

評価:90

MANOWAR / Warriors of the World

MANOWAR / Warriors of the World
Release : 2002
Label : Zain

刀の変わりに音楽で戦うサムライ、MANOWAR の 6年ぶり 9th アルバム。


#1、ドッシリとしたミドルテンポに乗せる正統派チューン。コーラスが堪らないです。 #2、ピアノをフューチャーし、ティンパニをダカダカ言わせる大げさなバラード。メロディのじわじわ広がる高揚感が素晴らしい。 #3Puccini / Nessun Dorma のカバー。力押しの歌唱に良い音質が背中を押して素晴らしいものとなっている。 #4、分厚いコーラスとオーケストレ-ションが映えるインスト。 #5、優しいメロディが心を癒してくれるバラード。ギターが唄メロの裏で泣きまくっているのがいい。 #6、古き良きROCKを思い起こさせる。ジャケの様な暑苦しい世界観ではなく壮大に、壮大に、とやろうとしているのがわかる。 #7、ストリングスの神秘的且つ壮大なメロディに聖歌を乗せたかのようなイントロから、戦場に赴く戦士の為に作られたような勇ましいメロディへ。裏のチャーチオルガンがいい感じ。 #8、ちょっとデス声に近いEricのVoが良いが、薄い印象のリズム隊がいまいち。 #9、ココへきてやっとHeavy Metalな曲。ベースの音でかいな(笑) まぁ閣下を差し置いてギターが目立ってるケド。 #10、何も言わず曲中は”右手で左手の手首を持ち高く掲げる”のみ。最後の怒涛の疾走は気がつけば頭を振っている位でなければならない。 #11、高密度で構成されたサムライの魂を感じるべし。 #12、ボーナストラックのライブ音源。オーディエンスとの一体感が素晴らしいね。


初めの方は優しく壮大に組み立て、後半に一気にたたみ掛けるという・・・アルバムの構築の仕方が斬新だ。以前までの力でグイグイ押してくる楽曲よりもドラマ性に優れた楽曲が多く、いわゆる正統派HMファンには向かないかもしれないのが唯一の難点か。

評価:86

MANOWAR / The Dawn of Battle [Single]

MANOWAR / The Dawn of Battle
Release : 2002
Label : Nuclear Blast

超筋肉メタル集団、 MANOWAR の MCD 。


#1、いつも通りの MANOWAR で安心。まぁ、彼らに音楽性での不安なんてものは全くないのだが・・・。Bメロ裏のクワイア、シャウト系のサビなど、ライブでも人気が出そうな曲だ。中盤のドラマチックな演出も、最近の彼らならでわ。後半バス連打の疾走 ( と言っても2,4拍スネアだが・・・ ) も後半たたみ掛けるという MANOWAR 方程式でGOOD! (笑) #2、ミドルテンポの、相変わらず大袈裟なクワイアが入る曲。これもライブで合唱したくなるような曲だ。 #3、9thアルバム、 Warriors of the World の1曲目。何か変わっていないか聴き比べて見たが、同じ曲のようだ。


収録曲は3曲で16分しかないが、エンハンスド仕様になっていて、PCで開くとライブのドキュメント映像などを見ることができて、そこでもちょっとした映像などを観る事ができる。まぁ、ファン用のコレクターズアイテムっていうのが正しいかな。

評価:80

MANOWAR / The Sons of Odin [EP]

MANOWAR / The Sons of Odin [EP]
Release : 2006
Label : Magic Circle Music

大地を揺るがす King of Metal Band、MANOWAR の 10th アルバムに先がける EP 。


#1、Earthshaker Fest 2005 ( 以下 ESF ’05 ) より。壮大なインスト。 #2、ESF ’05 より。DVD の Bonus Track に収録された曲。唄メロの高揚感は弱いものの、バス連打のパワフルな疾走感を味わえる佳曲。 #3、映画サントラのような壮大さを持つインスト。( RHAPSODY OF FIRE のソレとはちょっと違うかな・・・ ) #4、王の威厳とも思える重圧感が感じられる名曲。これぞ MANOWAR 印。威圧感を高めているオーケストレーションは見事。 #5、いつも通りのシンプルな Metal Anthem 。鋼の絶対王政の元にひれ伏す傭兵の如くに跪き、MANOWAR SIGN を天に掲げるのみ。
Hail! Gods of War!!!


RHAPSOY OF FIRE とのツアーで学んだのか、それとも影響を受けたのか、前作と比べてもオーケスレーションの比率が多い。が、それでも MANOWAR らしさを一切失っていないのが嬉しいところ。これなら年明けにリリース予定の新作も大いに期待できるだろう。
DVD には 5.1ch サウンドの音源やら、メイキング映像、ESF ’05の模様、Heart Of Steel のスタジオライブなどが入っている。尚、ESF ’05 の映像を観て、何故 MANOWAR が来日公演をしないのかよく判った気がする。来ないのならこっちから行くしかない!
HAIL ! HAIL ! The Metal King !

評価:82

MANOWAR / Gods of War

MANOWAR / Gods of War
Release : 2007
Label : Avalon

鋼鉄の王 MANOWAR の 戦神 Odin をコンセプトにした 10th アルバム。


#1、まるで時代劇のようなクサメロを乱舞させるインスト。こりゃやヴぁいわ。 #2、#1 につづくインスト。おっさんの語りがいいねぇ。 #3、シンプルなメタル。このシンプルさがいいのよね。 #4、ちょっとした小曲。 #5、最初のコーラスで悶絶してしまったのは言うまでもない。サビメロの高揚感は素晴らしいとしか言いようがないね。 #6、#5 からのつながりが素晴らしいね。まぁシンプル過ぎる気もするけど。 #7、いつもの大仰なバラード。Eric、やっぱ上手いな。 #8、大仰なインスト。 #9、SE。 #10、Hail ! Gods of War !!! #11、”The Warriors Prayer” のおっさん!!! Hail!Hail!Hail! “Blood of the Kings” の感動再び・・・。 #12、これこそ究極の Symphonic Opera Metal じゃないか? #13、#4 の繰り返しみたいなもんかな。 #14、凄まじい威厳を感じられる曲。内臓に響く重低音がまさに王の凄みを表しているかのようだ。 #15、神々の戦いを回想するアウトロ。・・・素晴らしい。 #16、ボートラ。コンセプトの大仰さを排除した極めてシンプルな HeavyMetal 。歌詞も素晴らしいね。 #17、日本盤ボートラ。レーベルは「コンセプトアルバムにライヴの曲を入れるのは・・・」と閣下に逆らってでもこの曲を収録すべきではなかった・・・。


神盤。確かに Louder Than Hell のようなシンプルなアルバムではないが、昨今の MANOWAR の大仰さを極限まで追求した過去最高クラスの Symphonic Opera Metal だ。あぁ、お願いだから来日してください。

評価:95

MANOWAR / Battle Hymns MMXI

MANOWAR / Battle Hymns MMXI
Release : 2010
Label : Magic Circle Music

MANOWAR の 1st アルバム、Battle Hymns のリ・レコーディング・アルバム。Scott Columbus (Ds) が脱退し、後任にはオリジナル・メンバーでもある Donnie Hamzik (Ds) がサポートとして参加。


チープな音質と Eric Adams のパワー不足なヴォーカルがアレだったオリジナル盤とは比べ物にならないくらいいいサウンドだ。オリジナルの音に近付けられているのも好感が持てる。

曲のキーが1音下がってるのは少々気になるものの、ライヴでは100%演奏する #5. Manowar#8. Battle Hymn のスタジオ版をいい音で聴けるってだけで満足だね。…しかし、何で今 1st の再録なのかと思ったけど、理由は KISS / 地獄列伝 と一緒かな?

評価:68

MANOWAR / The Lord of Steel

MANOWAR / The Lord of Steel
Release : 2012
Label : Magic Circle Music

鋼鉄の君主 MANOWAR の 11th アルバム。


しつこいエンディングが彼ららしいシンプルなパワー・メタル #1. The Lord of Steel,シンガロングを誘う?暑苦しいサビメロが印象的な #2. Manowarriors,地味にグルーヴィーに攻める #3. Born in a Grave,盛り上がりに欠けるバラード #4. Righteous Glory,元気ないハードロック #5. Touch the Sky,盛り上がることなく淡々としている #7. Expendable,今ひとつ煮え切らないが MANOWAR らしさはある (同名映画のテーマ曲にもなってる) #8. El Gringo,どこか落ち着いててテンションが上がりきらない #9. Annihilation,暑苦しいコーラスと異常なまでにグルーヴィーな #10. Hail Kill and Die,映画のエンディングみたいな勇壮なメロディをドッシリとしたテンポで効かせる #11. The Kingdom of Steel

前作の、これでもかというくらいドラマチックにオーケストレーションで包まれた作風とは違い、Kings of Metal に近いシンプルな印象だが、あれ程の熱さはこのアルバムにはない。Scott Columbus が凄すぎただけにドラムが軽いのは仕方ないが、曲も音も明らかに全体的にパワー不足。原因は Metal Hammer 誌や映画のタイアップとかを狙いすぎた( Expendable は失敗?)から、と思いたい…。

評価:57

MARTY FRIEDMAN / Dragon’s Kiss

MARTY FRIEDMAN / Dragon's Kiss
Release : 1988
Label : Shrapnel

変な日本語を常用する元 MEGADETH の変人ギタリスト MARTY FRIEDMAN の 1st アルバム。


#1、プログレッシヴな展開が面白いね。 #2、オリエンタルなメロディが印象深い佳曲。ワビサビが効いてる。 #3、キャッチーなメロディはいいが、バッキングが手抜き過ぎやしないか ? #4、泣きメロにやられた・・・。お見事。 #5、一つの曲のソロ・パートならかなりいい線行ってるんだけど、これだけだと物足りない感じ。 #6、演歌。 #7、一番 MEGADETH っぽいかな。泣きのソロに入った途端に演歌になるけど・・・。 #8、曲名が曲名なのに、モロ J-POP・演歌・童謡じゃぁありませんか。


演歌。ピロピロしてるだけのパートも多いんで飽きやすいかもね。

評価:65

MARTY FRIEDMAN / BAD D.N.A

MARTY FRIEDMAN / BAD D.N.A
Release : 2010
Label : HPQ

日本のタレント、 Marty Friedman (Gt/ex-MEGADETH) の 9th アルバム。


(Marty 自身が奏法解説してる)YG誌の付属DVDがあまりにも良かったもんだから、アルバムを入手したわけだが、「CLUBサウンドとロックを融合させたギターインストALBUM」というのを確認しなかったのが間違いだった…。実際、このテクノみたいなドラムは好きじゃない。むしろその真逆だ。

ギター・オリエンテッドなアルバムなのは間違いなく、Marty の弾く音は本当に素晴らしい。#7. Picture は本当に良い曲だし、他の曲もCLUBサウンドとやらが適応されてない曲は気に入った。

しかし、”CLUBサウンドとロックを融合” って、一体何考えてんだかな…。

評価:32

MARTY FRIEDMAN / Tokyo Jukebox

MARTY FRIEDMAN / Tokyo Jukebox
Release : 2009
Label : Avex

仙神との感動的な共演も記憶に新しいお茶の間メタル・ギタリスト、Marty Friedman が J-POP をカバーしたアルバム。


#1:原曲のメタルっぽさをそのまま引き継いだヘヴィな曲。 #2:ディスコみたいなアレンジがアレ。 #3:コブシの効いた叙情的なメロディが素晴らしい名曲を100% Heavy Metal で再現。最高だとしか言いようがない。 #4:軽い J-POP なメロディが Marty のおかげでマシに聴こえる。 #5:ギターオーケストレーションは見事。 #6:#4 に同じ。 #7:アレンジが素晴らしいね。原曲の Vo もこのくらいエモーショナルに唄えればねぇ…。 #8:#4 に同じ。 #9:原曲無視のヘヴィなアレンジがいいね。( 原曲聴いたことないけど、多分こんな曲じゃないことは確かだ。 ) #10:LoudSpeaker に入ってたヤツ? #11:そこらじゅうのスキー場の BGM 。ここまで哀愁のある曲に変わるとは…。これは普段でもアコ・インストものとして聴きたいね。 #12:中国風の曲。映画のサントラみたいだな。DRAGONFORCE の Gt は少しくらいこの叙情さを見習ってくれ。


シンガーが有名曲をカバーするのが流行ってるが、Marty もその波に乗ったか…。しかし、”天城越え” 以外は全く重要じゃないな、と思ったが全くその通りだった。J-POP も隅々まで聴ける HR/HM ギターファンなら気にいるかもね。俺には天城越えだけでも十分3000円の価値があった。#3 天城越え は2009年度のベストカバーに決定。

評価:55

MASTERPLAN / Masterplan

MASTERPLAN / Masterplan
Release : 2003
Label : Marquee

HELLOWEEN 脱退組みである Roland DrapowUli Kusch が 歌鬼 Jorn Lande を迎えて結成した MASTERPLAN のデビューアルバム。


#1、 HELLOWEEN では聴けないようなキラキラキーボードアレンジもあるので、なかなか聴き応えがある。 #2、モダンな STRATOVARIUS を彷彿とさせる。Jorn の歌唱も素晴らしい。 #3、モロに HELLOWEEN / Dark Ride 路線の曲だなぁ。 #4、強烈なキャッチーさを持つ曲。アルバムの中では最も浮いた曲。ゲストに ( Michael Kiske / ex-HELLOWEEN ) が参加。 #5、HRバラード。こういう曲も作れるんだね。 #6、Roland の面白みのないバッキングがアレだが、素晴らしいキーボアレンジが光る佳曲。 #7、定位が右寄りなのがちょっと気になるが、アグレッシヴ且つキャッチーな良い曲だと思う。 #8、曲名のわりにあんまりいい印象のない曲。唄メロが煮え切らないんだよな・・・。 #9、イントロ後、疾走するかと思いきや、ミドルなままで拍子抜けをくらってしまった。 #10、キャッチーなメロディが良い佳曲。サビメロのオーバーダブが良い感じ。。勢いで弾いちゃってる感のあるギターソロがちょっとアレだけどね (笑) #11、メロウなギターソロが魅力的な (短いけど) 曲。ラストにしては消化不良気味かな。


同年にリリースされた HELLOWEEN / Rabbit Don’t Come Easy よりは明らかに良いんだけど、どちらかと言えば HELLOWEEN の方がメタルしてるので、ただ単に HELLOWEEN が分割されたという考えは正しくないかもしれないな。

評価:73

MASTERPLAN / Aero Nautics

MASTERPLAN / Aero Nautics
Release : 2005
Label : Marquee

前作で衝撃のデビューを果たした MASTERPLAN の 2nd アルバム。歌鬼 Jorn Lande がバンドに留まっているのも嬉しい限り(笑) ・・・だったが、2006年春に Jorn Lande 脱退。


#1Roland の淡々としたバッキングがアレだけど・・・。唄メロも Jorn に合っていていいね。 #2、哀愁のある唄メロが魅力的。リフの笛が好きだな。Aメロのストリングスもいい感じ。 #3、”Heroes” を彷彿とさせるキャッチーな曲。アルバムに1曲、こういう曲を入れてくれるってのは好感もてるね。 #4、歌鬼のおかげでいい曲ではあるんだけど、このつまらないバッキングはどうにかならんものか。 #5、哀愁のあるソロはいいんだけど・・・。 Uli のドラムも、前作はあまり気にならなかったが、単調だな。 #6、怪しメロの映えるサビがいいね。流石、歌鬼。あ、これボートラ。 #7、哀愁HR。サビの哀愁が素晴らしい。 #8、唄メロがいいね。ただ、リズムが独特、っていうか、そんな独特なわけじゃないけど。 #9、なんとなく、風格が出てきたように思える。 #10、キャッチーなイントロが素晴らしい佳曲。 #11、名曲。是非、感動ものの歌詞と一緒にお楽しみ下さい。何回でもリピートして聴きたくなる曲。強いて言えば “MASTERPLAN 版 Keeper Of The Seven Keys“ サビメロで悶絶悶涙。 #12、ボートラ。


いい意味でサウンドが統一されてる。その為か一方的にしか聴こえないっていう欠点もあるわけだけど、良くまとまってるいいアルバムだと思う。メロディも Jorn Lande を想定したものになっていて、前作よりもバンドのケミストリーを感じるしね。音楽性はちょっと大人になりすぎちゃった感じもするけど、05年、胸を張ってオススメできる名盤だと思う。

評価:86

MASTERPLAN / Mk II

MASTERPLAN / Mk II
Release : 2007
Label : Afm

Jorn Lande , Uli Kusch の脱退後、Mike DiMeo (RIOT) , Mike Terrana (ex-RAGE) を加入させた MASTERPLAN の 3rd アルバム。


#1、シンフォニックなインスト。 #2、彼ららしいメロディが好印象。ソロが Black in the Burn なのは Grapow の怠慢か ? #3、最後のサビ直前の流れるようなキーボードのアレンジが最高。けど短いな。 #4、キャッチーメロディが素晴らしい名曲。アルバム発売前、この曲のサンプルばかり聴いてたな。 #5、たまに出てくる3連バスは Uli に影響受けてたのかな?それとも Terrana が Uli っぽくしたのか・・・。 #6、リフの上に上手くサビメロを乗せたね。そう来るとは思わなかった。 #7、あぁ、この曲は Jorn が歌ってれば・・・。 #8、ダークな曲調が Mike Dimeo にあってていいね。ソロはちょっとワウ踏みすぎ。 #9、地味だけどカッコイイね。 #10、当アルバム唯一 Uli の曲。まーす・たー・ぷらーん。 #11、#4 には及ばないものの、なかりキャッチーな唄メロが魅力。 #12、・・・これまた地味だ。


2人のカリスマが抜けた穴を見事に埋めてきたね。序盤の畳み掛けは凄いよ。まぁね、正直 Uli の手数が多いドラムが聴けないのは残念・・・。てか、Mike Terrana が RAGE から抜けた方がショックなんですけど。

評価:77

MASTERPLAN / Time to be King

MASTERPLAN / Time to be King
Release : 2010
Label : Victor

Jorn Lande が復帰した MASTERPLAN の 4th アルバム。


このバンドの位置づけとしては HELLOWEENGAMMA RAY に次ぐジャーマン・パワー・メタル・バンド、というのが恐らく一般的だったと思う。しかし、ここに聴ける音にはもはや HELLOWEEN の面影は皆無。#3. Far From the End of the World#9. Blue Europa を除いた殆どの曲がミドル・テンポでじっくり聴かせるタイプ。ただ、前述した2曲以外の曲もそれないりに良い出来なのが惜しいところ。#4. Time to be King とか #7. The Sun is in Your Hands なんて MASTERPLAN らしさを凄く魅力的に伝えてる曲だしね。

もしこれが Jorn のソロ・アルバムだったならもっと高い評価が出来たと思うが、MASTERPLAN の新譜としてだとこのくらいが限界。1曲くらい王道な疾走曲があってもいいと思うんだけどね…。まぁ “求めていた音楽性とは違うけど意外といいアルバム” なのかな。

評価:72

MASTERPLAN / Novum Initium

MASTERPLAN / Novum Initium
Release : Afm
Label : 2013

Rick Altzi (Vo/AT VANCE),Jari Kainulainen (Ba/ex-STRATOVARIUS),Martin Skaroupka (Dr/CRADLE OF FILTH) を迎えた MASTERPLAN の 5th アルバム。


いかにも彼ららしいパワフルでメロディックなコーラスが素晴らしい #2. The Game,ズッシリとしたリズムの中でピアノが引き立つ #3. Keep Your Dream AliveSTRATVARIUS 風のシンプルなメロディック・メタル #4. Black Night of Magic,北欧メタルを思わせる透明感のあるキーボード・メロが美味しい #7. Pray On My Soul,哀愁のメロディを暑苦しく聴かせる #9. Return From Avalon,スケール感のあるメロディをじっくり聴かせるパワー・バラード #10. Through Your Eyes,様々な展開を見せる10分の大曲 #11. Novum Initium

とりあえず、メンバー・チェンジによるマイナス点はなし。Rick Altzi は元々 Jorn Lande タイプだし、SYMFONIA がなくなって丁度ヒマしてた? Jari Kainulainen はソツなくこなし、Martin Skaroupka に関しては、Uli Kusch 期の手数の多さが戻ってきたイメージで、かなりいいスパイスにはなっている。

曲に関してはどれもキャッチーで悪くはないんだけど、あとほんの少し何か足りないような…。

評価:75

MASTODON / Blood Mountain

MASTODON / Blood Mountain
Release : 2006
Label : Warner

ジョージア州アトランタを拠点にするプログレッシヴ・メタル・バンド MASTODON の 3rd アルバム。


#1、現代風スラッシュかな。リフの組み立てが凄く巧いね。ドラムも巧い。 #2、リフは美味しい、が・・・。 #3、ドゥーミーな曲調と、もの哀しげなギターはいいね。 #4、絶妙なテンポチェンジがいいね。段々とスピードアップしていくインストパートは圧巻。 #5、中期の SLAYER みたい。DIST を通したであろう Vo は面白い。 #6、これは・・・インストといった方がいいのかな。 #7、地味にプログレッシブな曲。 #8、リズムは面白いけど、それ以外はちょっとねぇ。 #9、#8 に同じ。よくここまでリズムキープできるなぁ・・・。 #10、#8 に同じ。Vo いなくていいような。 #11、鬱メタル。後半のアグレッシヴなリフは素晴らしいね。今にも発狂しそうな Vo も良い。 #12、凹んでる時に聴いたら、別の精神世界に逝ってしまいそうな。気が付けば、現実世界とは違う精神世界に落とされてしまうような虚無感・脱力感すら感じる。 #13、同曲ライブ Ver. Secret Track とか要らないんですけど・・・。


プログレ or スラッシュとして十分にいい曲を作っていると思います。演奏も巧いしね。ただ、ここぞとばかりにスネアロールとタム回しを連発する ( “Mike Portnoy / DREAM THEATER” 以上に ) 自己主張が強いドラマーのセンスは個人的に頂けません。でも #12 はヤバイです。魂、持って逝かれそうです。

評価:58

MASTODON / Crack the Skye

MASTODON / Crack the Skye
Release : 2009
Label : Warner

ジョージア州アトランタを拠点にするプログレッシヴ・メタル・バンド MASTODON の 4th アルバム。


独特の、と言うだけでは言い表せない音世界を今作でも展開している。DREAM THEATERRUSH の系譜ならこっちは PINK FLOYD ( Frank Zappa 色も濃いが ) と言ったところか…。特に #4. The Czar で感じられる不安感と浮遊感が入り交ざる前半は鳥肌モノ。Vo がモロ Ozzy Osbourne なのはアレだが…。

評価:52

MEAN STREAK / Metal Slave

MEAN STREAK / Metal Slave
Release : 2009
Label : Sound Pollution

スウェーデン産正統派メタル・バンド MEAN STREAK の 1st アルバム。


NWOBHM 時代に消えていったバンドたちを彷彿させる所謂 IRON MAIDEN, SAXON の二番煎じ的な印象。キャッチーな唄メロは多いし疾走感もあって悪くはないんだが、如何せん Vo が…。キーの不安定さが数倍増した Kai Hansen だ…。

曲のセンスはいいだけに勿体ないとしか言いようがない。Daniel Heiman とか Thomas Vikstrom が唄ったら最高なんだけどね…。

評価:36

MEGADETH / Killing is My Business…and Business is Good!

MEGADETH / Killing is My Business...and Business is Good!
Release : 1985
Label : Sony

Dave Mustaine 大佐率いる MEGADETH の 1st アルバム。


#1、イントロのフーガが最高。 #2、半端ない速さのリフが凄いね。スネオ (旧) ・・・。 #3、このころからリフのセンスは抜群。以外にもベースが良い。 #4、怒涛の勢いで押し寄せてくるソロパートがいいね。 #5、最後のバタバタドラムが好き。 #6、ギターソロ直前のリフがカッコ良過ぎ。 #7、サビのコード進行がいいね。唄メロは ??? だけど (笑) #8、放送禁止用語多すぎだろ (笑) 面白いからいいけどね。


レコーディング費用の殆どをドラッグに使ってしまっただけあって音が悪い・・・。リマスター盤はかなり改善されているからいいけど・・・。
で、そのリマスター盤には 3曲のデモが入っているわけだが、Mustaine のリフはこのころから凄いんだなぁ、と。そう思わせられましたとさ。

評価:58

MEGADETH / Peace Sells…But Who’s Buying?

MEGADETH / Peace Sells...But Who's Buying?
Release : 1986
Label : EMI

Mustaine 大佐率いる MEGADETH の 2nd アルバム。


#1、リフだけでここまで展開させる Mustaine 大佐には脱帽。 #2、ホラー映画風のイントロが素晴らしいね。 #3、リフが最高。でもちょっと#2 に似てるな。 #4、リバーヴの効いたスネアがいいね。 #5、大佐、弾きすぎ。イントロのままギターインストなら良かったんだけどなぁ。 #6、相変わらず、イントロが長いのね・・・。後半はまさにスラッシュのお手本の様だ。 #7、・・・。・・・。これもまた一興か。 #8、リフがカッコ良過ぎてやヴぁいですよ、奥さん。ネオクラ気味のソロも素晴らしいですよ、奥さん。Yngwie っぽいですよ、奥さ・・・。


これを最高傑作という人も多い。BLACK SABBATH のような恐怖メロもあって非常に楽しめます。リマスター (リミックス) 盤は音がいいんだが、CCCD なんでアレ。ったく 東○ E○I は・・・。

評価:63

MEGADETH / So Far, So Good…So What!

MEGADETH / So Far, So Good...So What!
Release : 1988
Label : EMI

Mustaine 大佐率いる MEGADETH の 3rd アルバム。


#1、インスト。 #2、ハイゲインのギターが好き。後半の左ソロはやばいね。 #3SEX PISTOLS のカバー。選曲のセンスが面白いな、Mustain 大佐・・・。 #4、リフのカッコ良さに悶絶。こいつは凄い。哀愁?の唄メロも素晴らしい。 #5、この曲だけ音質が悪いような・・・。 #6、名曲。後半のスネア表打ちになるパートが好き。イントロはもはや神の領域。 #7、め・め・METALLICA ? Master of Puppets のリフに似てるが、きっと気のせいだろうな (笑) #8、ソロの勢いが凄い。唄メロもなかなか面白い。


いい曲が多いが、SEX PISTOLS のカバーはアレだな。面白いけど似合ってない。

評価:71

MEGADETH / Rust in Peace

MEGADETH / Rust in Peace
Release : 1990
Label : EMI

Mustaine 大佐率いる MEGADETH の 4th アルバム。演歌 Gt、Marty Friedman が加入。


#1、緻密に計算されたリフが素晴らしい。 #2、キャッチー過ぎとも取れるリフがいいね。中盤以降の、明らかに Uli Roth の影響を受けたと思われる Marty のソロが最高。 #3、至高のリフだな、これは。Mustain はいつもに増してスネオだが・・・。 #4、サビメロの面白さと言ったら・・・。 #5、Mustain 、リフここに極まるって感じだな。 #6、Mustain 、リフここに極まる。 #7、Mustain 、リフここに・・・ (しつこい。) いや、ホントにリフ良すぎなんだよね。演歌ソロもいいね。 #8、ベースが目立つインスト。 #9、面白いリズムのリフが印象的だね。 #10、1分半の短い曲。


ここまで高品質のリフが続くとある意味心配になるな。まぁそれほど素晴らしいということなんだが。新加入の Marty も、持ち前の演歌メロディを持ち込んでいい具合に曲に溶け込んでるから、これまた素晴らしい。名盤!

評価:88

MEGADETH / Countdown to Extinction

MEGADETH / Countdown to Extinction
Release : 1992
Label : EMI

MEGADETH の 5th アルバム。


#1、このバンドにしてはかなりキャッチーな唄メロ。Mustain は少し歌唱力が上がったか? #2、整合性はあるけど、今までのアグレッシヴさが足りないような気がする。 #3、SE とか中間のソロとか、面白い演出はあるんだけどねぇ。 #4、#2 に同じ。ソロはいいんだけどね。 #5、足りないのは高速リフなのかな・・・。 #6、リフはいいし、メロディもいい。やっぱりスピード感が足りない。 #7、#6 に同じ。いいんだけど・・・。 #8、キャッチー。これは Marty のアイディアかな。 #9、ギターソロはいいです。 #10、前半のバラード調パートはいいかも。 #11、#9 に同じ。


遅い。Poison Was The Cure みたいな曲が聴きたいのになぁ・・・。確かに Mustain 大佐のリフはカッコイイし、Marty のソロも素晴らしい。で、結局何が足りないのかというと、やっぱり突発力のある疾走感なんだよなぁ。遅いのもいいけど、Mustain のリフはスピードがあってこそだと思うんだが。

評価:36

MEGADETH / Youthanasia

MEGADETH / Youthanasia
Release : 1994
Label : EMI

MEGADETH の 6th アルバム。


#1、いつもながらソリッド感のあるリフはいいんだけどね。 #2GUNS ‘N ROSES ? Mustain の Vo が W. Axl Rose に聴こえる・・・。 #3、( 恐らく Marty のアイディアだと思われる ) ギターメロがいいね。 #4、パワーバラード。こういうのもいいね。 #5、後ろのコーラスがいい効果を出してるね。Mustain かな? #6、リフとソロはカッコイイんだけど、それ以外が微妙すぎ。 #7、やっぱりスピードが足りないって・・・。 #8、イントロの良さだけは逸品。 #9、退屈だとしか・・・。 #10、このバンドにしては珍しく、唄メロがいいね。 #11、退屈。ソロもどこか煮え切らないし・・・。 #12、ベースのべんべん具合だけは好きだ。 #13、このドラムパターンはいいね。リフもいい。唄メロがリフの上をなぞるだけなのがちょっと・・・だけどね。


ミドルテンポの殆どを占めるが、その分聴き易くなった。まぁ確かに遅い曲でもいい曲が出来ればそれでいいんだが、やはり1曲でも初期の頃のような勢いに任せて突っ走る曲が欲しい。それにしても凄いアートワークだな。

評価:60

MEGADETH / Cryptic Writings

MEGADETH / Cryptic Writings
Release : 1997
Label : EMI

MEGADETH の 7th アルバム。


#1、このドラム、どこかで聴いたと思ったら WIGWAM がパクったのか・・・。 #2、流石リフマスター。しかし退屈だ。 #3、初のアコースティックなバラードかと期待したんだけどな (笑) #4、流石のリフマスターもネタが尽きてきたか? #5、久しぶりの疾走曲!カッコイイ!これだよこれ!これを待ってた!短いのが非常に悔やまれる。 #6、#5 の勢いが相殺された・・・。ただのキャッチーな HR じゃないか。 #7、退屈だ。 #8、リフは相変わらずいい。リフだけは・・・。 #9、何故だ。 #10、なんだこのメロディアスなメタルは・・・。これが MEGADETH かよ。まさかここまで予想外のところを突いてくるとは・・・。しかもその出来が名曲レベルなのがニクイ。ツインリードのソロなんて今までの MEGADETH じゃ考えられない程。 #11、またもや、”リフだけはいいよねー” 状態。ソロがあと一歩って感じなんだよな。 #12、何故に速い曲は短いのか。


She-Wolf での、意表を突いたメロディアスさに昇天。Mustain 歌えてるじゃーん。とついつい Marty 風の日本語になってしまいますよ。

評価:68

MEGADETH / The System Has Failed

MEGADETH / The System Has Failed
Release : Marquee
Label : 2004

Dave Mustaine の私物と化した MEGADETH の復活作で 10th アルバム。ジャケの某43代米大統領がアレ。


#1、速いしアグレッシヴな曲なんだけど、つまらないわ。 #2、悪くないんだけど、面白みに欠けるなぁ。 #3、退屈。ソロは半端ないカッコ良さなんだけどね。#4、退屈。#5、退屈。#6、退屈。#7、他の曲よりはマシ。だが、ギリギリだな。#8、退屈。恨み節。どうせならドラムの音を・・・ねぇ。#9、退屈。#10、退屈。#11、インスト。#12、退屈。


Dave Mustain のソロアルバムっていうなら素直に受け止められるかもしれないが、スラッシュ四天王とまで言われた MEGADETH のアルバムと言われると、ちと厳しいやね。

評価:22

MEGADETH / United Abominations

MEGADETH / United Abominations
Release : 2007
Label : Roadrunner

Dave Mustain 率いる MEGADETH の 11th アルバム。


#1、流石はリフ・マスター。疾走するギターソロパートも素晴らしい。 #2、超 She-Wolf タイプの佳曲。これが1曲目の方が良かったんじゃないか? #3、静と動に分かれたソロがいいね。 #4、微妙だとしか・・・。 #5、イントロのカッコヨサは異常。キャッチーなソロも美味しい。 #6、#4 に同じ。 #7、#4 に同じ。 #8、パワーバラード。まさか MEGADETH がこんな曲を持ってくるとわ。以外にはまってるのが意外。 #9、ラップみたいな Vo がどうもダメだな、俺は・・・。 #10、#4 に同じ。 #11、唄メロに絡む裏のギターメロが最高。MEGADETH にはこういう雰囲気の曲が似合ってるね。怒涛のごとくに音を詰め込んだソロも凄く良いね。 #12Led Zeppelin のカバー。


Rust in Peace の頃と比べたらアレだが、前作と比べたら随分上のレベル。これで解散の危機を免れたかな。これで、Marty Friedman 風のインプットがあれば言うことなかったんだけどね。しかし、このアートワークとタイトルはどーなんでしょうね。

評価:67

MEGADETH / Endgame

MEGADETH / Endgame
Release : 2009
Label : Roadrunner

Dave Mustain 率いる MEGADETH の 12th アルバム。


#1Dave Mustain と 新加入の Chris Broderick (Gt) が怒涛のバトルを繰り広げるインスト。 #2:初期の勢いを彷彿させる。これは凄い…。 #3:キャッチー&メロウサイドの曲。唄の至らないところを完全に払拭するギターが素晴らしい。 #4:これこそインテレクチュアル・スラッシュなリフが最高。ギターバトルも素晴らしい。 #5:2つの強力なリフが構築する曲展開は見事の一言。 #6:ミッドテンポの本篇から一気に疾走するソロへと流れ込むことがもう…これだよ大佐。 #7:捻くれた展開が Mustain らしい曲。 #8:アコースティックな前半からシンフォニックな後半へ2部展開する名曲。 #9:#8 の静寂感を粉砕する強烈なリーダートラック。この曲順は最高だとしか言いようがないね。 #10:アルバム中で最も唄メロがしっかりしてる曲。ライブで聴きたいね。 #11:地を這うようなリフから Hangar 18 風のリフへ…。そしてソロはスピードアップ。いいねぇ。


初期4作の頃の MEGADETH が帰ってきた。あえて言えば、Rust in Peace の再来だ。MEGADETH 完全復活。バンド史上最高クラスのテクニカル・ギタリスト Chris Broderick の加入は大成功だったと言えるね。強力な名曲がある Rust in Peace と比べたら曲単体での魅力では劣るもののアルバムとしては ( 個人的には ) 最高傑作だと思う。願わくばこのメンバーで続いてほしいね。

評価:91

MEGADETH / Th1rt3en

MEGADETH / Th1rt3en
Release : 2011
Label : Roadrunner

David Ellefson(B) が復帰した MEGADETH の 13th アルバム。


メロウな唄メロからスリリングなソロ・バトルが展開される #1. Sudden Death,キャッチーなリフを主体にポップ・センスの光る唄メロが光る #2. Public Enemy No.1,小気味悪いイントロから捻くれたリフが聴けるも、どこかハード・ロックな雰囲気の #6. Never Dead,哀愁のあるギターソロが印象的な捻くれバラード #11. Millennium of the BlindDREAM THEATER みたいな雰囲気の #13. 13 。

前作は初期に近く「Rust in Peace の再来かも」なんて思えた、まさにインテレクチュアル・スラッシュなアルバムだったけど、このアルバムはポップさが増してきた Youthanasia から Cryptic Writings に近い感じ。スピーディーで攻撃的な曲は #1 くらいだし、ギターソロもテクニカルではあるんだけど曲調優先で抑えめな感じがどうも煮え切らないんだよな…。

この流れで次が Risk みたいなアルバムにならないよう願うよ。

再録音の #7. New World Order#9. Black Swan は限定盤ボートラとかで良かったんじゃないか?

評価:65

MEGADETH / Super Collider

Megadeth - Super Collider
Release : 2013
Label : Universal

MEGADETH の 14th アルバム。


Dave Mustain はたまに緊張感のないロックな曲を書いているが、今回はアルバム全体がそういった雰囲気に包まれている。アルバム中数曲その手の曲があるのはいい、ただ、マジでこの路線にするなら歌えるゲスト・シンガーを呼んだほうがいいね。

オープニング・チューンの #1. Kingmaker#9. Forget to Remember はマシなのでそれが救いか…。

「よし、MEGADETH でも聴くか」と思った場合、まずこのアルバムを手に取ることはないだろう。前作のレビューで「Youthanasia から Cryptic Writings に近い」なんて書いたけど、だんだん RISK に近づいてきてるような気さえしてくる。

評価:44

METALIUM / Grounded ~ Chapter 8

METALIUM / Grounded ~ Chapter 8
Release : 2009
Label : Massacre

男の中の漢 Lars Ratz (ba) 率いる METALIUM の 8th アルバム。


「ヘーーヴィーー・メートゥ!」という無駄にクドいサビメロで耳を惹きつける #1. Heavy MetalJUDAS PRIEST 風味が美味しい #6. Falling Into Darkness 、力強い唄メロと疾走感がヘッドバンギングを誘発する #9. Once Loyal 。と、良いと思える曲も少なからずあるものの、ここ数作に見え隠れする異常なまでの地味さは払拭できず。彼ら独特の暑苦しさが全く衰えていないのは嬉しいが、やはり聴きたいのは Henning Basse (Vo) の強烈なハイトーンが縦横無尽に飛び交う疾走曲なんだよね。

評価:53

METALLICA / Death Magnetic

METALLICA / Death Magnetic
Release : 2008
Label : Universal

METALLICA の 9th アルバム。


#1St.Anger の曲を今度はちゃんと構築しなおして作りましたよってな曲。 #2:リフはまだいいんだけど、それに乗るメロディがどうも煮え切らない。 #3:#2 に同じ。 #4:#2 に同じ。 #5:いちいちリフがカッコイイ。唄メロもキャッチーで良い。 #6:ギターソロがいいね。ベースを歪ませすぎなのが気になる・・・。 #7:ミドル・テンポの曲。 #8:#2 に同じ。 #9:9分強のインスト。 #10Master of Puppets を彷彿させるリフがいいね。過去曲のパッチワークと言えど、ここまでやってくれれば満足だよ。


初期のアルバムを彷彿させる音で最近の Metallica のアルバムではダントツで好きだ。だが、全く耳に残らない面白みのないメロディ, とワウで荒隠し ( 隠しきれてないよ ) した Kirk Hammett のソロ・・・等々マイナス面も目立つ。特に後者は・・・。どれだけ James Hetfield がいいリフを書いてもこれじゃぁね。全部 James が弾けばいんだよ (笑)
ジャケットの穴で歌詞が全部読めないのは仕様?国内盤も同じなのかな?

評価:55

MICHAEL KISKE / Kiske

MICHAEL KISKE / Kiske
Release : 2006
Label : King

SUPARED で失敗?し、PLACE VENDOME で成功?した伝説の Singer MICHAEL KISKE のソロ 3rd アルバム。


#1、優しいメロディが印象的で、”昔とは違って” 哀愁すら醸し出す曲。聴く度に上手くなるね。最後の転調が素晴らしいね。 #2、彼のルーツがはっきりと現れてるな。ギターソロのメロディが凄くいいね。 #3、楽しげなサビメロが好きです。 #4、ベースの音が大きいのが少し気になるが、サビ直後のアコギメロに悶絶。なんだよ、いい曲作るじゃないの。 #5、唄メロが弱いか。まぁでも、寝る前とかには絶大な威力を発揮しそうだ。 #6Your Turn を彷彿とさせる曲。メロディアスなサビメロが素敵です。 #7、アルバム中一番 Heavy (笑) な曲かな。これは Heavy とは言わないか・・・。 #8、これも寝る前とかに良さそうだね。 #9QUEEN ですか? と聞きたくなるようなイントロですね。唄メロが #8 に似てる。 #10、”シンガロングしたい” 系の曲が来ました。光る棒を左右に振りながら合唱しくなるね。 #11、実はかなりのメロディ・メイカーなんじゃないか? ギターソロのメロディはヤバイな。 #12ELVIS PRESLEY の名曲のカバー。原曲は誰でも知ってる超名曲だし、Kiske の低音もハマってる。間違いなくアルバムのキラーチューン。


Michael Kiske という一人の Singer の “唄” が詰まったアルバムだ。HELLOWEEN 在籍後期に作られたアコースティックな曲を更に成熟させたかのような “大人” な楽曲が目立つ。Your Turn , Longing が好きな人には堪らない内容だろう。ただ、もう少しコマーシャルな曲を作れればね。

評価:86

MICHAEL KISKE / Past in Different Ways

MICHAEL KISKE / Past in Different Ways
Release : 2008
Label : Frontiers

Michael KiskeHELLOWEEN 時代の自分の曲をアコースティックにアレンジし直したセルフカバー・アルバム。


#11:唯一の新曲。正直微妙だとしか言いようがない。唄メロがつまらないんだよな。まぁ、比較対照が HELLOWEEN 黄金時代 ( Keeper から Chameleon までね ) の名曲じゃ仕方ないか。


最高の曲たちが、本来あるべきアレンジをされて世に出された、と言えばいいだろうか。HELLOWEEN の音源よりも曲が輝いているのは言うまでもないだろう。昔は全くといっていいほど良いと思わなかった #1,7,8 は素晴らしく良いと思えるし、元々大好きな #4,5,6,9,10 はさらに曲の良さがにじみ出ている。
しかも、Kiske の声が当時と全く変わらない声量と音域、さらに温かみを増した声で歌い上げている。言うことない、完璧だ。もし問題があるとすれば #11 の新曲・・・。3rd に収録されたいたら「まぁまぁの出来」と書いたかもしれないけどね。

無事 King Record から日本盤が出るようで何よりだ。

評価:91

MICHELE LUPPI’S HEAVEN / Strive

MICHELE LUPPI'S HEAVEN / Strive
Release : 2005
Label : King

VISION DIVINE の 3rd アルバムにて、脅威の歌唱力を見せ付けてくれた Michele Luppi のソロデビューアルバム。


#1、優しいメロディから極端に AOR タッチの曲に変わり、衝撃的ではあるが、なかなか。 #2、こう来たか。伸びのあるハイトーンも見事だね。ちょっと BACK STREET BOYS みたいかも。 #3、これはちょっとばかり厳しいな。折角いい声なんだし、エフェクトかけなきゃいいのに。 #4、唄メロを外部の人に作ってもらったほうがいいんじゃ・・・。 #5、ギターソロの入り方がステキです。そんなアコースティックな癒しです。はい。 #6、全体的にメロディがつまらな過ぎ。 #7、薄い。薄っぺらいんだよ。 #8、ディストーションの効いたギターの音が邪魔。そこがストリングスだったら名曲になったかもしれない。 #9、メロディがつまらない。最初と最後の SE は・・・。 #10、Vo のソロなんだし、もっと唄メロを練りこんだ方がいいんじゃないの? #11、蛇足のボートラ、其の壱。ミケーレ・ヘッピ。 #12、蛇足のボートラ、其の弐。ミケーレ・タッピ。 #13、蛇足のボートラ、其の参。ミケーレ・クッピ。 #14、蛇足のボートラ、其の四。ミケーレ・ソッピ。


「おっいいね!」って思えるのは1曲目の最初の30秒だけ。ってひとが多いような気がするのは気のせいでしょうか?で、本題ですが、ボートラはいりません。しかも4曲も入れる考えが理解できない。てか、もう少し全体的にメロディを練りこんだ方が良かったんじゃないかと思う。ボートラでの Vo は、確かに下手だけど、初期の Kai Hansen とか 普通声の Alexi Laiho よりは全然上手だと思うよ (笑)

評価:18

MILLENIUM / Hourglass

MILLENIUM / Hourglass
Release : 2000
Label : Nippon Crown

Rhlph Santolla を中心としたメロハーバンドの 3rd アルバム。Vo の Todd Plant が脱退し、歌鬼 Jorn Lande が加入。


#1、歌鬼のアカペラに始まる超級メロディアスチューン。ハードポップにも通じる爽快感が堪らない。Bメロのコーラス、ピアノソロからギターソロに移るところなんか思わず顔がにやけますよ。名曲!名演! #2、#1 の爽快感を受け継ぐハードロックナンバー。#1 には劣るもののなかなかの佳曲。 #3、細かい事を言うと、もう少しディレイを下げた方が好みだが、やはり歌鬼。鳥肌が立つような歌唱を聴かせてくれる。 #4、切ないサビが心を打つ名バラードです。てか、Jorn 上手すぎ。これ反則だろ。 #5、これまた聴きやすい曲調。コーラスがいいね。 #6、よき時代のRockを感じる。HR/HMを聴かない人にも自信をもって薦められる曲だね。 #7、Jorn流濡れ歌唱。こういう曲も作れる当たり相当の評価に値するな。 #8FAIR WARNING に同じような曲が合ったような気がする。 #9、細かいアレンジが上手だ。ただ、ちょっとマンネリ化? #10、聴きやすいサビメロが○。歌鬼先生のハイトーンが聴ける曲。


このバンド、ピアノの使い方が上手い。要所に的確に使われてて、その辺のC級バンドがギターソロ前にちょこっと入れるのとはわけが違う。メロディがいいのは言うまでもないが、そういった細かなアレンジも手が込んでていい。ノーマルトーンから少々ガナリの入った唄い方まで一切の隙がない。いやぁ、いい Vo 入れたね。もういないけど。

評価:77

MIND KEY / Pulse for a Graveheart

MIND KEY / Pulse for a Graveheart
Release : 2009
Label : Frontiers

DREAM THEATER のサポート・アクトを務めた、イタリア産プログレッシヴ・メタルバンド MIND KEY の 2nd アルバム。


#1:リズムが主体となって唄メロを引っ張っていくような曲。おかげでリズム隊の2人が目立ち具合が凄い。 #2:キラキラ・シンセの音 ( ハープシコードじゃないよ ) が曲を豪華に聴こえさせるが、それが逆に耳触り。 #3:超 DREAM THEATER タイプ。曲調はいいんだけど、唄メロがアレ。 #4:キャッチーな唄メロを曲の中で消化できてないように感じる。 #5:ギターソロの哀愁加減が美味しい。 #6:アコギ1本のインスト。 #7:キーボードソロ裏のリズム Gt がいいね。てかシンセ、こんなに音量いらんだろ。 #8:インスト・パートは凄くいいんだけど、唄メロが煮え切らない。 #9:Jazz パートが素晴らしすぎる。Vo の出番が少ないのもポイント高い…。 #10:アコースティックなバラード。唄メロが聴ける (笑)


シンガーの Aurelio Fierro Jr. さん、Russell AllenJorn Lande タイプの声質でどう考えても “オイシイ” ハズなのに、肝心の唄メロにフックがなく “唄メロが曲の足を引っ張ってるな” と思ってしまう。他のプログレ・ハードなバンドを見習ってもっと耳に残るメロディを書かないと、( この手のバンドが増えてきてるだけに ) アレなんじゃないかな

評価:40

MIND’S EYE / Walking On H20

MIND'S EYE / Walking On H20
Release : 2006
Label : Lion Music

スウェーデンのプログレ・バンド MIND’S EYE の 4th 。ジャケの通り、人類の歴史という壮大すぎるコンセプトアルバム。


#1、壮大なオーケストレーションが際立つイントロ。このイントロで既にキテるんですけど。 #2、カウントダウンの後、”今俺は宇宙にいる” 的な音が堪らない。その後は特にプログレというわけでもないメロハータッチな曲になってしまうのだが。 #3、聴きやすい唄メロがいいね。 #4QUEEN 風のコーラスが印象的。 #5、民俗音楽のような独特のパーカッションが面白い。最後のキーボがピロピロいうサビメロが素敵です。 #6、普通のメロディアス・ハードなんじゃないか・・・? 技巧的なソロとかあればいいのに。 #7Jens Johansson みたいなキーボ捌きのイントロが印象的。 #8、5分なのに凄く長さを感じるな。 #9、ピコピコキーボードは面白いものの、物足りたさ抜群かも。 #10、キーボード奏者が主役のインスト。ギターがどうも煮え切らない。 #11、インストパートは凄くいいのに・・・。 #12、#11と同じようなピアノメロを配している美しいバラード。 #13、11分の大曲。Vo の出番が多いにも関わらず唄メロが弱いってのが厳しい。 #14、ボートラ。コンセプトアルバムなんだし、余計なボートラはいらないんじゃないの?


多くのプログレ・バンドがインストパートでテクニカルなソロやらを聴かせてくれるが、このバンドの場合は唄メロの割合が多い。しかしその割に唄メロに魅力が乏しい。壮大なコンセプトと、構築された世界観は悪くないと思うんだが、俺にはパートを上手く繋ぎ合わせたメロディアス・ハードにしか聴こえない。

評価:49

MISSING TIDE / Follow the Dreamer

MISSING TIDE / Follow the Dreamer
Release : 2009
Label : Lion Music

ROYAL HUNTHenrik Brockmann (Vo), Jacob Kjaer (Gt) 率いるオールドスクール・メタルバンド MISSING TIDE の 1st アルバム。


様式美センスが素晴らしい #1. Follow the Dreamer , JUDAS PRIEST を彷彿させるリフが美味しい #3. Traces of Fire , NWOBHM を匂わせる #8. Push It to the Limit , そして、HR/HM の伝説的な名曲の名が歌詞に刻まれた #11. Long Live the Heroes , と 元 ROYAL HUNT 組が作ったとは思えないほど正統派な音だ。アルバム全体から感じられるのは “初期 DIO” の現代版とでも表現できそうな感触で、ある意味で懐かしさも感じられるかもしれないな。
目新しさは皆無だが、十分メロディックだし ROYAL HUNT 脱退後の Henrik のキャリアから見てもトップ3には入るんじゃないかな。

評価:76

MORTON / Come Read The Words Forbidden

MORTON / Come Read The Words Forbidden
Release : 2011
Label : AFM

ウクライナ・メタル・シーンの総帥、Max Morton (Vo,G) 率いる MORTON の 1st アルバム。


リズミカルなストリングス・リフが印象的な #1. Calling for the Storm,まるでメロディック・メタルのお手本のような #2. EaglemarkMax さんの歌唱力が光る #6. We are the Shades,北欧メタルのような清涼感のある疾走曲 #9. Burning Prisoner,そして、王道中の王道パワー・メタルな #10. Werewolf Hunt,シンプルなリフが牽引するアップテンポの佳曲 #11. Black Witch 。

曲は、上に書いたように、メロディック・パワー・メタルの王道。HELLOWEEN 影響下のバンド達が失ってしまったパワー・メタルの要素が詰まっていると言っても過言ではない。

ウクライナというメタル辺境の地からこのレベルのバンドが現れたことには驚いたが、それ以上の驚きは Max Morton の歌唱だろう。Metal を唄うために生まれてきたとしか思えない素晴らしい声とレンジの広さは、ウクラウイナは勿論、今のメタル・シーンの中でも屈指の実力者だと言える。

しかも、ドラム以外のすべてのパートを担当し、ミックスからマスタリングまで一人でこなすという超マルチプレイヤーっぷり。こんないいアルバムが “ほぼ一人プロジェクトだなんて…” 。

評価:88

MR. BIG / What If…

MR. BIG / What If…
Release : 2011
Label : Frontiers

奇跡の復活を果たした MR. BIG の 7th アルバム。


Kevin Shirley をプロデューサーに迎えたという時点で音質的な希望は全て消え去っていたのだけど、予想通りここ最近の IRON MAIDEN と同じ症状だ(笑)ベースの音量が異常なのも一緒(笑)
曲も地味過ぎて #3. Stranger in My Life 以外全く耳に残らない。

それなんで、暫くは「あぁ、やっちゃったよ、コイツぁ駄作だな。」とか思ってたんだけど、某B誌の異常なプッシュやネット上での盲目的なレビュー、挙句の果てには盟友の名盤判定で「俺の感覚がおかしいのか?」と不安になってその後聴きこんでみるも、最初の印象は変わらず…。

生活の為に再結成するバンドに初期の雰囲気を求めてはいけないのは、今までの経験上判り切っていることだし、このバンドの場合も 1st や 2nd のようなアルバムを期待してたわけじゃない。まぁ恐らくは “歳とって熟れてきた彼らの音楽性” に俺の感性が全然ハマらなかったってことなんだろうな。

そんなわけで、評価は IRON MAIDEN の最新作と一緒。アルバムをリリースして来日し、過去の名曲を1曲でも多く演奏する事こそ彼らの使命なんだろう。

評価:10

MICHAEL SCHENKER GROUP / The Michael Schenker Group

MICHAEL SCHENKER GROUP / The Michael Schenker Group
Release : 1980
Label : EMI

Michael SchenkerM.S.G. としての 1st アルバム。


#1、神の神懸かった(笑) ソロが素晴らしい。シンプルなリフもいいね。 #2、泣きのソロが・・・。これだよこれ。 #3、官能的なソロパートが堪らない。 #4、哀愁の泣きメロに支配されたインスト。 #5、ブルージーなソロとバス連打のラストが素晴らしい。 #6、ロック界を代表する名インストであり Michael Schenker の最高傑作。迫力のあるドラムソロから、まるで霧が晴れたかのように哀愁を撒き散らすギターソロ・・・。素晴らしすぎる。 #7、キャッチーな唄メロとこれまた泣きのソロがいいね。 #8、アコースティックなバラード。この哀愁はやばいね。 Shenker、流石 “元” 神だ。 #9、壮絶なエンディング・ソロが、流石 “元” 神。


唄メロのつまらなさはそれなりに感じるが、その印象を瞬時に打ち消す神のソロ・・・。今、これだけの泣きメロを弾いてくれる人なんていないからなぁ・・・。神が神と呼ばれた所以が全て詰まってます。名盤!

評価:84

MUTINY WITHIN / Mutiny Within

MUTINY WITHIN / Mutiny Within
Release : 2010
Label : Roadrunner

“ヘヴィに、速く、そしてテクニカルに” を掲げて結成された米国産メタル・バンド、MUNITY WITHIN の 1st アルバム。


スラッシュ・メタルやデス・メタルちっくなグロウルからメロディアスな唄メロまで飛び出すというよくある “最近のメタル” という印象が強い。3rd 以降の TRIVIUM に近いものがあるかな。SOILWORK をよりアメリカナイズしたって方が近いか…。

スラッシュ・メタルの音が好きだけど、メロディアスな要素も欲しい!っていう贅沢な願いを叶えてくれているわけではあるが、どうにもこうにも煮え切らないのは Vo がヨーロピアンなパワーメタル・タイプなのに対して曲があまり合ってないと言う事だね。曲が短いのに無駄にプログレッシヴなのもアレ。もっとシンプルな曲があればね。

それと「ヘヴィにテクニカルに」は判るが、サビで必ずと言っていいほどテンポダウンするからか、スピード感があったとは一切感じないんですけど。

評価:36

MYRATH / Tales of the Sands

MYRATH / Tales of the Sands
Release : 2011
Label : Xiii Bis

チュニジア出身のプログレッシヴ・オリエンタル・メタル・バンド MYRATH の 3rd アルバム。


KAMELOT + ORPHANED LAND な音。曲はコンパクトにまとまっていて、”プログレ” というほどプログレしてない。よく、パワーメタル・バンドが「新作は少しプログレッシヴなんだ!」なんて言う程度のプログレ感。

そんなプログレさよりも、どの曲を聴いてても感じるのは “大きなサボテンがそこいら中にあって、太陽がカンカン照りな中、布で顔を隠しながら砂を避け、ラクダに乗って旅してたら、目の前にいかにも奇妙なマヤ風ピラミッドが!” みたいな雰囲気なんだよね。って、アートワークがまさにそんな感じだった…。

SYMPHONY X 風の展開に民族メロ全開の #9. Beyond the Stars なんてその手の曲が好きな人には堪らないんじゃないか? しかし、よくこんなバンドを見つけてきたもんだ。

評価:81


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