MANOWAR / Warriors of the World

MANOWAR / Warriors of the World
Release : 2002
Label : Zain

刀の変わりに音楽で戦うサムライ、MANOWAR の 6年ぶり 9th アルバム。


#1、ドッシリとしたミドルテンポに乗せる正統派チューン。コーラスが堪らないです。 #2、ピアノをフューチャーし、ティンパニをダカダカ言わせる大げさなバラード。メロディのじわじわ広がる高揚感が素晴らしい。 #3Puccini / Nessun Dorma のカバー。力押しの歌唱に良い音質が背中を押して素晴らしいものとなっている。 #4、分厚いコーラスとオーケストレ-ションが映えるインスト。 #5、優しいメロディが心を癒してくれるバラード。ギターが唄メロの裏で泣きまくっているのがいい。 #6、古き良きROCKを思い起こさせる。ジャケの様な暑苦しい世界観ではなく壮大に、壮大に、とやろうとしているのがわかる。 #7、ストリングスの神秘的且つ壮大なメロディに聖歌を乗せたかのようなイントロから、戦場に赴く戦士の為に作られたような勇ましいメロディへ。裏のチャーチオルガンがいい感じ。 #8、ちょっとデス声に近いEricのVoが良いが、薄い印象のリズム隊がいまいち。 #9、ココへきてやっとHeavy Metalな曲。ベースの音でかいな(笑) まぁ閣下を差し置いてギターが目立ってるケド。 #10、何も言わず曲中は”右手で左手の手首を持ち高く掲げる”のみ。最後の怒涛の疾走は気がつけば頭を振っている位でなければならない。 #11、高密度で構成されたサムライの魂を感じるべし。 #12、ボーナストラックのライブ音源。オーディエンスとの一体感が素晴らしいね。


初めの方は優しく壮大に組み立て、後半に一気にたたみ掛けるという・・・アルバムの構築の仕方が斬新だ。以前までの力でグイグイ押してくる楽曲よりもドラマ性に優れた楽曲が多く、いわゆる正統派HMファンには向かないかもしれないのが唯一の難点か。

評価:86


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