- 2012.05.23 : JADED HEART / Common Destiny
- 2009.11.10 : JADED HEART / Perfect Insanity
- 2010.09.28 : JAMES LABRIE / Static Impulse
- 2013.08.06 : JAMES LABRIE / Impermanent Resonance
- 2010.03.23 : JEFF BECK / Emotion & Commotion
- 2012.04.09 : JEFF LOOMIS / Plains of Oblivion
- 2012.03.26 : JEFF SCOTT SOTO / Damage Control
- 2001.02.27 : JESSICA ANDREWS / Who I Am
- 2008.11.07 : JIMI JAMISON / Crossroads Moment
- 2012.11.05 : JIMI JAMISON / Never Too Late
- 2005.03.08 : JOHN PETRUCCI / Suspended Animation
- 2006.06.09 : JOHN WEST / Long Time… No Sing
- 2007.01.24 : JORN / Unlocking the Past
- 2009.06.05 : JORN / Spirit Black
- 2010.07.15 : JORN / Dio
- 1977.04.23 : JUDAS PRIEST / Sin After Sin
- 1978.02.10 : JUDAS PRIEST / Stained Class
- 1978.11.13 : JUDAS PRIEST / Hell Bent for Leather
- 1979.10.11 : JUDAS PRIEST / Unleashed in the East [Live]
- 1980.04.14 : JUDAS PRIEST / British Steel
- 1982.07.17 : JUDAS PRIEST / Screaming for Vengeance
- 1984.01.04 : JUDAS PRIEST / Defenders of the Faith
- 1988.05.17 : JUDAS PRIEST / Ram It Down
- 1990.09.18 : JUDAS PRIEST / Painkiller
- 2001.07.31 : JUDAS PRIEST / Demolition
- 2005.02.28 : JUDAS PRIEST / Angel of Retribution
- 2005.11.08 : JUDAS PRIEST / Rising in the East [Live DVD]
- 2008.06.17 : JUDAS PRIEST / Nostradamus
Archive for the ‘J’ Category
JADED HEART / Common Destiny
Release : 2012
Label : Bob Media
ドイツのベテラン・メロディック・メタル・バンド JADED HEART の 10th アルバム。
メロディックなリフで押し切る #1. With You,#4. Buried Alive,ウェット感のあるメロディが美味しい #3. Into Tears,パワー・メタリックな #7. Are We Mental,シングルカットで #8. My Destiny,シンガロングを誘う #10. Life is Beautiful,Markus Großkopf (Ba/HELLOWEEN) がソロを弾く #11. Higher 。
前作で “やってしまった感” のあったネオ・クラシカルなソロはやはり封印。自分たちも気付いたのか、堅実なハード・ロック~メロディック・メタルに戻った。正直なところ、今作もいくつかのソロでやってくれる事を期待してたんだけどね。まぁ、それがなくても十分良質なアルバムなんでそれが救いか。
評価:61
JADED HEART / Perfect Insanity
Release : 2009
Label : Frontiers
過去 Michael Bormann (Vo/ZENO etc) も在籍した、ドイツとスウェーデンの2国籍メタル・バンド、JADED HEART の 9th アルバム。
Bormann 時代よりも Power Metalic になった。特に #2. Love Is A Killer, #6. Freedom Call はそれが顕著で、しかもギターソロが典型的なネオ=クラシカル。この2曲のインパクトが強すぎる為か他の曲の印象は薄いが、メロハー時代を彷彿させる時もあって Power Metal と Melodious Hard の中間的な楽しみ方が出来る。そうは言っても、よく聴くのは #2 と #4 なわけだが…。
評価:67
JAMES LABRIE / Static Impulse
Release : 2010
Label : Inside Out
James LaBrie (Vo/DREAM THEATER) のソロ 2nd アルバム。
事前の情報なしでは「これホントにラブリエのソロか?」と間違いなく勘違いするであろう SOILWORK みたいな #1. One More Time,DREAM THEATER 風味の強い #4. Euphoric,Frontiers Records タイプ(笑)なメロハー #8. I Tried,ブラスト・ビートも登場し、北欧メロデスにしか聴こえない #10. This Is War,そして、アルバムを締めくくる珠玉のバラード #12. Coming Home 。
LaBrie とグロウルの相性が良いのか、1曲がコンパクトにまとまってるからか、意外と素直に耳に入ってくる。曲はアグレッシヴな面が強く、プログレ感はかなり薄味に。そういう意味では DT っぽい音を期待すると肩透かしをくらうだろうね。
まぁ、ここまで曲が良ければとプログレがどうとかそんなのは関係ないんだけどね。
評価:84
JAMES LABRIE / Impermanent Resonance
Release : 2013
Label : Inside Out Music
James LaBrie (Vo/DREAM THEATER) の 3rd ソロ・アルバム。
前作同様、Peter Wildoer (Ds/DARKANE) のグロウルから幕を開ける SOILWORK みたいな #1. Agony,キャッチーな唄メロに程よくグロウルを絡ませた #2. Undertow,ポップでメロハーちっくな #4. Back on the Ground,北欧メタルみたいな透明感のある #7. Lost in the Fire,哀愁の唄メロが美味のパワー・バラード #13. Unraveling,#1 と同様 SOILWORK 風の #13. Why 。
前作を踏襲したメロデス風の曲・アレンジなのは変わらず。これといったキラー・チューンはないものの、捨て曲らしい曲もなくクオリティも申し分ない。ただ、気になるのは Vo を重ねすぎている事。シンガーのソロ・アルバムだし、ヴォーカル・オリエンテッドな作品なのは当然と言えば当然なのだが、もっとシンプルに LaBrie の歌声を聴いたいと思うこともしばしば…。
評価:68
JEFF BECK / Emotion & Commotion
Release : 2010
Label : Rhino
UK3大ギタリストの一人、JEFF BECK の7年ぶりのソロ 14th アルバム。
ハードな音なのは #2. Hammerhead のみでそれ以外はオーケストラとの共演だったりカバーだったり。勿論オリジナルもあるけど10曲中6曲はねぇ…。
ただ、このCDを買った理由でもある #8. Nessun Dorma は素晴らしいの一言。まぁ、最大の賛辞はプッチーニへ、だけど(笑)そして、最も大きな誤算は #10. Elegy for Dunkirk だ。(映画の劇中曲でその映画はアカデミー賞の作曲賞を取ったらしい。)これがまた素晴らしいヒーリング・ミュージックで、ギターがオーケストラの中に完璧に溶け込んでいる。もはや見事としか言いようがないね。オリジナル曲では #3. Never Alone が一番 Beck っぽくていいかな。・・・唄入りの曲はスルーの方向で。
評価:50
JEFF LOOMIS / Plains of Oblivion
Release : 2012
Label : Century Media
Jeff Loomis (Gt/ex-NEVERMORE) の 2nd アルバム。
Jeff による、Marty へのオマージュが感じられるフレーズと、まさにその Marty がゲスト参加した #1. Mercurial,ただでさえ Neo=Classical な曲に Tony MacAlpine が参加してさらに Neo=Classical 度が高まった #2. The Ultimatum,ダークヒーロー系メインメロと Jason Becker 風ネオクラフレーズが光る #5. Requiem for the Living,Ihsahn (Vo/ex-EMPEROR) が凶悪なヴォーカルを披露し、もはや Ihsahn の曲としか思えないほど自分色に染めてしまった #7. Surrender,美しいメロディが美しい声と共に運ばれる #8. Chosen Time とまぁ、今回も弾きまくりなわけだけど…。
Jeff Loomis が超絶テクの持ち主でピロピロ・シュレッドが得意で~、なんてのはこのアルバムを手に取るような人なら判ってるわけで、勿論それを期待してるのは間違いないんだけど、Vo なしの曲がアルバムのアートワークみたいに同じような色ばかりで面白味がないんだよね。超絶テクもいいけど、食傷気味になっちゃう感じなのかな。だからなのか、Vo ありの曲は凄く良く聴こえるんだよね。
普通に Vo のいるバンドを組むか、他の多くのギタリストのソロ・アルバムみたいに、色々なタイプの曲があればね…。
評価:62
JESSICA ANDREWS / Who I Am
Release : 2001
Label : DreamWorks
アメリカ産 Country , Pop シンガー Jessica Andrews の 2nd アルバム。
#1、打ち込みドラムが拒否反応を誘うものの、サビメロのキャッチー具合にはまったり。 #2、ホームドラマのエンディングなんかにいいんでない? #3、「クックック、クァーマァー」って・・・。哀愁のあるサビメロが堪らんね。サビ裏のギターメロもいいね。 #4、左の笛がいいね。唄メロはそれほど・・・。 #5、ドラマの主題歌になったらしい曲。このカントリー風味はやばいな。草原とかで聴きたいなぁ。 #6、これまた左のピアノアレンジが素晴らしい。 #7、キャッチーなサビメロが光るアップッテンポの曲。 #8、イントロのカントリー具合についつい笑みがこぼれるな。俺ったらこういうのに弱いのね (笑) #9、ギターの人 Good Job! #10、キャッチー唄メロがいいね。 #11、ビルボードチャートの載りそうな曲。こういうのはどうも体に合わん。 #12、Aina Olsen にも近い印象のバラード。女性ソロシンガーはだいたいこういうのを1曲は入れるよなぁ。ワンパターンだ。
Country & Pop ってなジャンルで、このサイトを見ている大多数が無関心だとは思う・・・。たまにはいいのよ、こういうのもね。
評価:55
JIMI JAMISON / Crossroads Moment
Release : 2008
Label : Frontiers
Jimi Jamison のソロ 3rd アルバム。Jim Peterik (PRIDE OF LIONS, ex-SURVIVOR) が全面参加。
#1-15:どこをどう取っても SURVIVOR そのもの。
他に説明のしようがない。全曲完璧に SURVIVOR だ。PRIDE OF LIONS も十分 SURVIVOR っぽいが、Jimi が唄うことによってここまで完成度の高いものになるとは・・・。SURVIVOR が好きなら絶対に聴いておく必要がある。
Jim Peterik が首謀したのか、Frontiers の策略なのかは判らないが、ここまでやってくれると何の文句も付けられないよ。
評価:88
JIMI JAMISON / Never Too Late
Release : 2012
Label : Frontiers
SURVIVOR に復帰した Jimi Jamison の 4th ソロ・アルバム。
Erik Martensson (Gt/ECLIPSE) がプロデュースというだけあって、ギター・オリエンテッドで多少の北欧味を帯びたメロハーから SURVIVOR や 初期の JOURNEY を彷彿させる楽曲が並ぶ。多くの人が Jimi Jamison に期待する曲そのもので還暦を迎えたとは思えない伸び伸びとした歌唱が聴ける。
否応なしに本家 SUVIVOR を彷彿させるオープニング・チューン #1. Everybody’s Got a Broken Heart,(歌詞と曲名は狙ったとしか思えない)爽やかに疾走する #5. Street Suvivor,哀愁を大量散布するピアノ・リフから爽快にドライヴする #9. Bullet in the Gun などは強力でアルバムを引き締めている。
ただ、Jim Peterik との共作だった前作と比べると、なんかちょっと何かが足りない感じが…。
評価:73
JOHN PETRUCCI / Suspended Animation
Release : 2005
Label : Sound Mind Music
John Petrucci (Gt/DREAM THEATER) の 1st ソロ・アルバム。
重いリフにテクニカル且つメロウなメロディが乗る 6/8 の #1. Jaws of Life,明るいメロディと、そのまま DREAM THEATER の曲に使えそうな展開が美味しい #2. Glasgow Kiss,ドラムのサンプリングとギター・オーケストレーションで奏でる摩訶不思議な音世界が楽しめる #3. Tunnel Vision,美しく儚いメロディが心を打つ #4. Wishful Thinking,アルバム中、最も DREAM THEATER 風味が強い緊張感のあるソロが聴ける #5. Damage Control,いかにも「 Joe Satriani っぽいの書いてみたよ」って感じの #6. Curve,オリエンタルなメロディと後半のベース・ソロが堪らない #7. Lost Without You,VAI っぽさ全開の大曲 #8. Animate-Inanimate 。
あえてトリオ編成にこだわっただけあって、かなりギターを重ねてるな~という印象。バラード系の曲でも、どこもかしこもギター・オーケストレーションなので、キーボード・サウンドが恋しくなるという(笑)まぁ、それだけペト・サウンドが楽しめるわけでもあるのだが…。
しかし、そんなペト以上に Dave LaRue (b/STEVE MORSE BAND),Dave DiCenso (Ds/Berklee College of Music) 両氏が素晴らしいという…。
当時オフィシャル直販くらいしかまともな入手方法がなかったけど、今は Amazon でも買えるみたいだね。
評価:65
JOHN WEST / Long Time… No Sing
Release : 2006
Label : Frontiers
ARTENSION , ROYAL HUNT の凄腕 Singer , John West の 4th ソロアルバム。
#1、クラシカルなインスト。 #2、・・・モダンではあるが、これはちょっとキツイな。 #3、後期 RAINBOW を彷彿させる。Joe Lynn Turner ならサマになりそうなんだけどね。 #4、ジャズ・ブルース風味の曲。なかなか面白いかも。 #5、六本木のハイウェイ。 #6、方向性は面白いのだが、曲が・・・。 #7、鬱ロック。唄メロがつまらない。 #8、DEEP PURPLE or RAINBOW 。それっぽいのを作りたかったんだろうな。 #9、微妙な出来のバラード。 #10、NWOAHM 。 #11、大衆向けバラード。 #12、ギターインスト。John が弾いてるみたいね。 #13、ラジオ用。 #14、ラジオ用。哀愁のソロが省略されてる・・・。
ARTENSION , ROYAL HUNT のような音楽性ではない。昨今の NWOAHM に傾倒するような曲もあれば、ジャズ風の曲、70年代 HR のような曲もある。完全に John West の趣味世界 ( 100% アメリカ市場向けの内容 )。上に挙げた 2 バンドのような音楽性、歌唱法を期待してはいけません。ま、唄は十分以上に上手いけどね。
評価:27
JORN / Unlocking the Past
Release : 2007
Label : Marquee
MASTERPLAN を脱退した Jorn Lande のカバーアルバム。
#1、MSG 。#2、WHITESNAKE 。#3、THIN LIZZY 。#4、BLACK SABBATH のメドレー。#5、DEEP PURPLE 。#6、BAD COMPANY 。#7、RAINBOW 。イントロをカットかよ・・・。#8、DEEP PURPLE 。#9、KISS 。#10、CITY BOY 。#11、BRYAN ADAMS 。
超有名バンドの超有名曲ばかりの選曲に苦笑。もう少しマニアックなトコを狙っても良かったのでは?
しかも Magnus Karlsson , Ralph Santolla , Don Airey という素晴らしいメンバーにも関わらず大したアレンジがされていないのは JORN がこれらの曲を崇拝してるってことなのか・・・。
次回は是非 RAINBOW / Lost In Hollywood をお願いします。
評価:50
JORN / Spirit Black
Release : 2009
Label : Frontiers
MASTERPLAN に正式に復帰した歌鬼 Jorn Lande の 6th アルバム。
#1:ブルージーで唄メロの弱い曲。テンポを落とした ACCEPT / Metal Heart みたいだな…。 #2:退屈。 #3:アートワークのような情景を思わせる曲。 #4:これまた退屈。歌唱自体は鬼なんだけどね…。 #5:VAGABOND の 1st にあった曲のリメイク。 #6:退屈。 #7:RAINBOW を彷彿させるリフが印象的な曲。ソロも Blackmore タイプだな (笑) 短いのが惜しい。 #8:曲調は悪くないんだけど、唄メロがね…。 #9:Tarja Turunen (Vo/ex-NIGHTWISH) のソロからのカバー。原曲の北欧の雪原を思わせるような透明感とはかけ離れた Heavy な曲に生まれ変わっている。 #10:退屈なボートラ。
カバー曲が一番いいってのが非常に残念。Daniel Heiman や Tim ‘Ripper’ Owens と同様、いいシンガーにはいいソングライターがいないと、だな。そういう意味では MASTERPLAN に復帰してくれたことは嬉しいね。てか、Frontiers Records ならその他のシンガー企画みたいに外部ライターに書いてもらってセンスのいい社長に選曲してもらえばいいのに。
評価:38
JORN / Dio
Release : 2010
Label : Frontiers
歌鬼 Jorn Lande が唱聖 Ronnie James Dio に捧ぐカバー・アルバム。
Ronnie が亡くなった翌日からプロモーションを始めたり、あたかもこのタイミングを狙ってたかのようなリリースは (Ronnie と Jorn) どちらのファンとしても決していい気はしないのだが、構想はずっと前からあったようだし、この一連の流れは Jorn 個人ではなくレコード会社(Frontiers Records)の策略だろうことは容易に想像できる。発表するのをあと半年くらい待てば良かったのに…。
相変わらず Jorn は (選曲はアレだが) 見事なパフォーマンスだ。#5. Stand Up and Shout を聴けば Jorn がどれほど Dio を尊敬してたかが判るよ。
評価は Frontiers Records の最低なやり方も含めて低め。
Frontiers は Ronnie の訃報を聞いて (このプロジェクトを白紙にした上で) Jorn 以外の他のミュージシャンも加えた本当の意味でのトリビュート・アルバムを企画すれば良かったんだよ。それで売り上げは Dio のガン撲滅基金に寄付するとかね。ともかく、この一件で個人的に Frontiers の株価は暴落。
評価:20
JUDAS PRIEST / Sin After Sin
Release : 1977
Label : Sony
JUDAS PRIEST の 3rd アルバム。
#1、メロディアスなBメロからサビへの流れが美味しい佳曲。 #2、KISS に影響されたかのような曲。JPらしくはないが、いい曲。 #3、ハンドクラップが微笑ましい。Breaker シリーズ第1弾。ソロが凄いね。 #4、ラジオ用の曲か・・・。聴きやすいバラード。Elton Jon 辺りを彷彿させる。 #5、バス連打の疾走曲。サビメロが明るいのがちょっとな。 #6、濁りのない Rob の声が微笑ましい、が曲はイマイチか。 #7、ソロはいいが、それ以外が微妙だ。 #8、左右から攻めてくる唄メロが面白いが、これまたイマイチ。
JUDAS PRIEST のスタジオ・アルバムの中でもかなーり地味な印象のアルバム。頭3曲はいいが、後半はちょっときつい。リマスター版のボーナス2曲は貴重かもしれないが、アルバムの評価を大きく変えるほどの曲でもない。しかしなぜこのアルバムのボーナスに Jawbreaker なのか・・・。”breaker” 繋がりか。
評価:59
JUDAS PRIEST / Stained Class
Release : 1978
Label : Sony
JUDAS PRIEST の 4th アルバム。歴史的名盤。
#1、70年代HR/HMにしては随分と激しいリフ、ドラムにエフェクトがかかっていない為かパスパスいってるのが気になるが、泣き重視のソロに歓喜の声を上げ、最後の超ミラクルハイトーンスクリームにはガッツポーズ。 #2、名作、Painkiller からさかのぼって聴いている新世代 JUDAS PRIEST FAN には厳しい70年代初期のHRチューン。若さが感じられる。 #3、#2 と同様に、単調なリフがイマイチ響いてこない。ただ、歴史を感じるアレンジだ。 #4、歌メロ追いかけっこ録音が印象的。ギターソロの泣き、ハイトーンと文句なしの名演。 #5、スペースインヴェイダーが流行った時期なのかな?相変わらず泣きのGuitarが最高。 #6、Rob のハイトーンが際立つなぁ。今の様なスクリームも発動してる。 #7、#6以上の強烈なハイトーンを炸裂させるが楽曲にも同じくらいの勢いが欲しかったな。 #8、HR/HM界の頂に君臨する超絶ミドルチューン。感情表現豊かに唄う Rob、優しくすすり泣くソロ、的確かつ完璧なリズム隊、全てが究極とも言える化学反応のもと生まれた名曲。 #9、時代の先を行こうとする気持ちが全開に出ているHRチューン。聴いていて清々しくなるワウがいいね。
プロダクションの悪さが妙な後味をくれる。どうしても音質が気になってしまうが、それさえ気にしなければ超名盤。
評価:73
JUDAS PRIEST / Hell Bent for Leather
Release : Sony
Label : 1978
JUDAS PRIEST の 5th アルバム。Metal God の誕生。
#1、濁声の Vo がいいね。泣きのギターソロも素晴らしい。 #2、曲名はアレだが、前作の “Exciter” を彷彿させる唄メロは好印象。 #3、キャッチーなサビメロが堪らない名曲。叙情的なソロもいいね。 #4、サビメロは大合唱で。カッコ良過ぎて悶絶。 #5、サビは “Let It Be” だけど、かなり好きな曲だな。 #6、要所で聴けるパーカッションがいい効果を出してるね。 #7、唄メロはアレだが、K.K. & Glenn の官能的なソロがいいねぇ。 #8、日本盤のタイトル曲だが、それほど印象深いものではないな。 #9、名曲・名リフ。泣きのエンディング・ソロが最高。 #10、初期 SCORPIONS のような哀愁を感じさせる名バラード。当アルバムの中で一番好き。 #11、旧き良き Rock ‘n Roll だが、#10 で終わらせた方が良かったような気もする。
名曲の詰まった良作。70年代から80年代への移り変わりを上手く表現してるいいアルバムだと思う。リマスター盤のボートラ “Riding on the Wind ( Live Version )” が素晴らし過ぎる・・・。
評価:79
JUDAS PRIEST / Unleashed in the East [Live]
Release : 1979
Label : Sony
JUDAS PRIEST の Killing Machine Tour、中野サンプラザでのライブを収録した名作。
セットリストが “今までの名曲を全部持ってきたぜ!” ってくらい素晴らしい。しかも、その曲もスタジオ版よりもいいもんだから・・・。
特に #1 と #12 ( 他の曲も勿論素晴らしいけど・・・、この2曲はそれを凌駕していい。 ) はそれが顕著に現れているので、ファンなら必聴でしょう。バンドの整合性も取れてるし、両ギタリストの時たま聴けるアドリブも美味しい。 もう少しオーディエンスの歓声が入ってたら良かった、ってのは贅沢かな。
スタジオ以上に冴えてる Rob Halford の歌唱には言葉を失うね。両ギタリストのコンビーネーションも素晴らしいし、的確なリズムを叩き出す二人も素晴らしい。HR/HM を代表するライブ・アルバムだね。
評価:90
JUDAS PRIEST / British Steel
Release : 1980
Label : Sony
JUDAS PRIEST の 6th アルバム。
#1、強烈なリフで攻める佳曲。やっぱ泣きのソロは合った方がいいような。 #2、Metal Gods !!! 最高。 #3、Heavy Metal とは何か。その疑問をたったの 2:35 で表現しきっている神曲。Breaking What ?! Law !!! #4、いつもの HR。#3 のおかげで印象は極端に薄いが、なかなかの佳曲。 #5、キャッチーなメロディが美味しい。 #6、ソロはいいね。それ以外はあんまり・・・。 #7、キャッチーなメロディが美味しすぎる名曲。 #8、唄メロはいいが、インストパートが耳に残らないな。 #9、リフはいいんだけどね。
– 鼓動が脈打つ前に、血液の名をかりた鋭いリフが体中をかけめぐる。さぁ動脈に剃刀をつきさしてみろ、吹き上げるのは鮮血じゃない。鋼鉄のリフがビューと飛び出すぜ。これがヘヴィ・メタルなんだ。( by Masa Ito ) —
Breaking What ?! Law !!!
評価:89
JUDAS PRIEST / Screaming for Vengeance
Release : 1982
Label : Sony
JUDAS PRIEST の 8th アルバム。
#1、Heavy Metal 史上最高のインスト。 #2、Heavy Metal のアンセム。ライブでは #1 と合わせて絶対に欠かせない。 #3、The Hellion – Electric Eye、ときたらコレ。この曲順は変えてはならない。 #4、キャッチーなリフが印象的な佳曲。 #5、地味すぎ。サビメロは聴きやすくていいのに。 #6、#5 よりさらに地味。 #7、Rob のエネルギッシュな Vo と華麗なツインリードが素晴らしい名曲。唄メロは #2 と同じだけどな。 #8、80’s HardRock シーンへの布石だろうか。万人受けしそうな、しないような・・・。 #9、初期を彷彿させる曲。 #10、鋭い音のギターソロがいいね。キャッチーな唄メロも美味しい。
Hellion – Electric Eye 最高。この2曲を聴いた事がない Metal Heads は Metal fan 失格・・・ ( と言っても過言ではないと思う ) 。
評価:87
JUDAS PRIEST / Defenders of the Faith
Release : 1984
Label : Sony
JUDAS PRIEST の 9th アルバム。
#1、唄メロ・スピード・Gソロ、どこを取っても PRIEST 節な名曲。 #2、JUDAS PRIEST の曲の中でも5本の指に入る名曲。個人的には、”Breaking the Law” に匹敵する曲だと思う。 #3、キャッチーな大衆向けの曲。是非ライブで聴いてみたいが・・・演らないだろうなぁ。 #4、#2 に次ぐ名曲。カッコ良すぎ・・・。 #5、重圧感のあるメロディと音作りは流石。ここから Turbo Lover に変化したのかもな。 #6、キャッチーな唄メロとシンプルなリフが美味しい。 #7、ちょっと DEEP PURPLE 風味を加えてみました、みたいな曲。この曲、結構好き。 #8、泣き叫ぶかのようなソロがいいね。 #9、”QUEEN / We Will Rock You” がちょっとアレだな。 #10、#9 から直結する。#9 のリズムがそのままだが、メロディは凄くいいね。
JUDAS PRIEST のアルバムの中でもかなり整合性のある内容。捨て曲はなく、安心して聴ける名盤だろう。ライブで演奏する曲が少なく、知名度は高くないかもしれないが、曲はいい。
評価:92
JUDAS PRIEST / Ram It Down
Release : 1988
Label : Sony
JUDAS PRIEST の 11st アルバム。
#1、タイトル連呼型のオーソドックスな曲だが、1曲目としてのインパクトは十二分。ソロでもないのに泣き、エモーショナルなギターを披露しているのには万歳。しかも大サビがキャッチーでいい。 #2、もう曲名が凄ければ歌詞も凄い。これが、彼らがメタル・ゴッドなる由縁なのだろう。 #3、ラヴ・ゾーン、この曲名に何故歌詞で “レザー” と出てくるのだろう ? さすが GOD ・・・。 #4、なんとも古典的なリフが印象的な曲。 Deep Purple みたいだ。 #5、Halford をしてスピードスラッシュメタルと言わせた曲。これも神の力か。 #6、ミドルテンポで聴かせる曲。ギターソロ前半はカッコイイとしかいいようがない。 #7、なんてストレートな曲名だろうか。相変わらずメロディがこってる。でもやっぱり泣きのギターだよ。 #8、チャック・ベリーのカヴァー。JUDAS 節に染められている。サントラ用に依頼されて録ったらしい。 #9、何とも Halford らしい歌詞は・・・どーなんでしょうな (笑) #10、重苦しいサウンドにメタルを感じざるをえないラストナンバー。
全体的に、聴き所の多いアルバムだ。ヘヴィなリフから泣きのギターソロ、キャッチーな歌メロ。3拍子そろったまさに “METAL GOD” のアルバムだといえる。
評価:84
JUDAS PRIEST / Painkiller
Release : 1990
Label : Sony
JUDAS PRIEST の 12th アルバム。
#1、後期 PRIEST の代表曲。ある意味 The Hellion – Electric Eye より有名。まぁ、素晴らしい出来なのは今更言うまでもないよね。 #2、曲名はアレだが、内容は素晴らしい。 #3、ここから本格的に濁声を使い出したね。緊張感のあるソロが好き。 #4、キャッチーな唄メロにバス連打疾走。流石 God です。#5、裏打ち疾走です。妖艶な唄メロが堪りません。流石 PRIEST。格が違うわ。 #6、典型的 Metal Tune。耳に残る唄メロがいいね。 #7、王道リフだが、ここまでサマになるのは彼らだけかもしれないな。 #8、キーボードの使い方が斬新な曲。なかなか面白い曲だな。唄メロはキャッチーでいいしね。 #9、インスト。The Hellion には遠く及ばないものの、いいメロディ作るな・・・。 #10、#9 から繋がる名曲。F1 のテーマみたいなギターが面白いね。てか、かなり IRON MAIDEN っぽいな。
捨て曲なし。名盤。衝撃の #1 から最後まで一切ダレることなく #10 を迎える。そして、1周した後でもまた最初から聴きたくなる。そう、何回でも・・・。未だHR/HM の世界の頂点に君臨する究極の Metal Album ではなかろうか。
評価:99
JUDAS PRIEST / Angel of Retribution
Release : 2005
Label : Sony
“JUDAS PRIEST に METAL GOD が復帰した” そして、その HR/HM の神がシーンに叩きつける 15th アルバム。
#1、美しいツインリードのソロから Rob Halford の超級スクリーム が放たれる。オーバーダブで唄メロがオクターヴ録音されているのが非常に気になるが、声が出ていないと聞いていたのでひとまず安心。不満なのはドラムパターンが単調なトコか。 #2、#1からの繋がりがアルバム、”Painkiller” や “Ram It Down” を彷彿させる。 #3、この曲はシングルとしても出た曲で、一風変わったモダンな曲。バラエティに富んだ内容じゃなきゃアルバムとしても面白くないし、いいアクセントにもなる曲だ。 #4、ミドルテンポで聴きこませる佳曲。優しく歌う Halford にも注目だ。 #5、ちょいと中だるみになってきたかと思う。要は、唄メロが弱いんだな。 #6、#2 と同じ方向性にある曲だが、こちらは少々優しい。 #7、過去の名曲、”死の国の彼方に” や “夜が来たりて” などを彷彿とさせる曲。 #8、スネア裏打ちで疾走してたら最高だったのに、と思わずにいられない。 #9、#7 の方が印象的で隠れてる感がある。まぁ短いし、次の大曲の繋ぎみたいなもんだね。 #10、#7 に匹敵する、いや確実にそれ以上の悶絶チューンをラストに持ってきましたよ。最初の2分の歪みはホント心地よい。
JUDAS PRIEST の名の下に Rob Halford が唄ってくれるだけで、内容云々ではなくこれ程嬉しいとはね・・・。内容も、典型的 JUDAS PRIEST TUNE で安心。
評価:90
JUDAS PRIEST / Rising in the East [Live DVD]
Release : 2005
Label : Warner
JUDAS PRIEST の 2005年 Angel of Retribution Tour の日本武道館公演を収録した LIVE DVD。邦題 : ライブアット武道館・・・。
Rob Halford の衰えが激しく、キー下げまくりだわ、床に倒れて死にそうだわ、ある意味散々な内容だが、JUDAS PRIEST の復活を記憶するためにもファンなら是非とも観ておきたい DVD だ。
The Hellion – Electric Eye という鋼鉄の黄金比から始まるライブ、そして過去の名曲の数々が ( 衰えてはいるものの ) 本来の Vo に唄われる事による感動。その全てがこの一枚の DISC に入っている。
涙で顔がクシャクシャになっているオヤジ達、声が出なくなるほどの歓声を送るオーディエンス。・・・等々。
いくら年月が過ぎ去りようとも、決して錆びれることのない Metal God = JUDAS PRIEST の魂がそこに刻まれている。
Rob、衰えているとは言っても、年の割にはかなり唄えてると思う。あの年でぶっ続けでコレだけ唄えりゃ十分神だよ。
黄金期のラインナップで観れるってのは嬉しい事だよね。次があったら、絶対に参戦しなくちゃ。( 生 Breaking The Law 観たら俺も号泣かも。 )
評価:80
JUDAS PRIEST / Nostradamus
Release : 2008
Label : Sony
JUDAS PRIEST の 16th アルバムにして初のトータル・コンセプト・アルバム。
– DISC 1
#1:期待感をくすぐるインスト。 #2:ミッドテンポでダークな雰囲気のある曲。典型的な JUDAS の “3曲目” ってとこかな。 #3:#4 へのプレリュード。 #4:華麗なギターソロが素晴らしい。 #5:#6 へのプレリュード。オペラっぽい。 #6:壮大でダークな曲調が素晴らしい曲。個人的には DISC 1 の第一のハイライト。 #7:#8 へのプレリュード。 #8:#4 と同じく華麗なツインリードのソロが美しい。 #9:初期の BLACK SABBATH みたいだ。 #10:11 へのプレリュード。 #11:無理のないキャッチーな唄メロの曲。 #12:悲しみの漂うバラード。 #13:いつもの PRIEST 節。この曲が 1 (2) 曲目なら良かったかも。
– DISC 2
#1:インスト。 #2:前作にあったバラードを彷彿させる。 #3:唄メロはなかなかだが、いまいち説得力を感じられないのはスクリームがあるのに遅いからか・・・。 #4:#5 へのプレリュード。 #5:いつもの JUDAS 。Rob のソロにありそうな曲。 #6:#7 へのプレリュード。 #7:優しい音運びが印象的な曲。 #8:#9 へのプレリュード。 #9:当アルバムのリーダー・トラック。冒頭のスクリームからして他とは違う。この曲がなかったら DISC 2 はまずい事になっていただろうな。 #10:アルバムを締めくくる曲。後味はいいが、インパクトに欠ける。
コンセプト・アルバムとしての新しい要素は何もないし、既に数多に存在するコンセプト・アルバムと比べても特筆するようなこともない。だが、ここには JUDAS PRIEST であるからこその説得力があり、不思議と2枚さらっと聴き通せる。曲を抜き出して聴くと言うよりも2枚で1曲と捉えたほうがいいのは言うまでもないだろう。ただ、ここぞというポイントが少ないため、BGM 的な聴き方が合っているような気がする。プレイヤーの前で正座して「さぁ聴くぞー」という感じではない。Painkiller や Angel of Retribution を期待する人には退屈なアルバムなんだろうな・・・。
評価:79