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AVANTASIA / The Scarecrow

AVANTASIA / The Scarecrow
Release : 2008
Label : Marquee

Tobias Sammet (Vo/EDGUY) の Metal All Star Project、AVANTASIA の 3rd アルバム。


#1、”STRATOVARIUS / Maniac Dance” 風のリフが印象的な曲。Roy Khan が唄うと KAMELOT にしか聴こえないな。 #2、10分超えの大曲。民謡調のオーケストレーションが秀才。 #3、”伝説の人” の歌唱が素晴らしすぎる定番疾走曲。この曲に Kai “God” Hansen を参加させる Tobias に万歳。絶妙なアクセントになっている Bob Catley の歌唱も名演。 #4、なかなかな出来の Melodious Hard。 #5、映画のエンディングみたいなバラード。 #6、歌鬼、Jorn Lande が凄すぎる曲。果敢に対抗する Tobias も見事。 #7Alice Cooper がゲストのまさに Alice Cooper な曲。 #8、歌鬼、Jorn Lande が凄すぎる曲 その 2 。 #9、Bob Catley が唄う地味な曲。 #10Oliver Hartmann のあまりの影の薄さに…。いい曲なのに。Rudolf Shenker もなんか地味ね。 #11、モロに DEF LEPPARD を彷彿させる曲。 #12、#7 の Tobias Version 。


最近の EDGUY に近い作風で「何が違うのか」と聞かれると口を閉ざさざるを得ないが、ここまでバラエティに富んだ内容を作ってきたことは称賛に値する。まぁ何より HELLOWEEN 万歳な疾走曲に Kiske と Kai を参加させてるってのが重要だ (笑)
唯一の誤算は、Jorn Lande は凄過ぎた、ということか。

評価:85

AVANTASIA / Mystery of Time

AVANTASIA / Mystery of Time
Release : 2013
Label : Avalon

Tobias Sammet 率いる AVANTASIA の 6th アルバム。


ドラマチックな展開の #1. SpectresJoe Lynn Turner が唄い、Arjen Anthony Lucassen がソロを取り、オルガン・ソロもあるという “Tobias Sammet’s RAINBOW” な #2. The Watchmaker’s DreamBiff Byford とデュエットする EDGUY っぽい #3. Black Orchid,ナニをどう考えても全て Michael Kiske が唄った方がいいとしか思えない、確信犯的王道ジャーマン・パワーメタル・ソング #4. Where Clock Hands FreezeCloudy Yang と唄う、スケールの大きいバラード #5. Sleepwalking,前半のハイライトとばかりにビッグ・ネームが共演する大曲 #6. Savior in the Clockwork,思いっきり PRETTY MAIDS を意識してる (当然シンガーは Ronnie Atkins) #7. Invoke the MachineEric Martin が唄う、これまたモロに MR.BIG#8. What’s Left of MeMichael Kiske の伸びやかな歌唱が聴けるアップテンポの #9. Dweller in A Dream,まるで映画のエンディング~スタッフロールを観ているかのような壮大なバラード #10. The Great Mystery

相変わらず見事としかいようのない作曲センスだが、自身の曲の焼き直しのようなメロディが所々に散らばっているのがどこか不完全燃焼感を漂わせる原因になっている。また、EDGUY の変化と同様にこちらも「メタル・オペラ」から「ロック・オペラ」に変化しているようにも感じられた。そのおかげで生オーケストラ効果もあるのは事実だけど、もうちょっとメタリックなサウンドでもいいような…。

しかし、(確かにギターも上手いのは分かるけど)Oliver Hartmann (Vo/ex-AT VANCE) をシンガーで使わないってのは、もはや暴挙だよ(笑)

評価:85

CIRCUS MAXIMUS / Nine

CIRCUS MAXIMUS / Nine
Release : 2012
Label : Frontiers

ノルウェー産プログレ・ハード、CIRCUS MAXIMUS の 3rd アルバム。


前作にあったようなハードな面が弱まり、より最近の DREAM THEATER に近づいた印象。
コードの選択から曲調、メロディに至るまで I&W ぽっさがモロに滲み出てる感じがするんだけど、アルバム全体だと Octavarium に近い落ち着いた感じにまとまってる。前作の名曲 Abyss やメロハー・ファンの心を鷲掴みにした Arrival Of Love みたいな強力無比なキラーチューンはないかな…。あえて言うなら先行シングルになったスローでシンプルな #5. Reach Within がそれに当たるかもしれない。

落ち着いた、と言うよりは味わい深くなった感じか。…とは言え、捨て曲らしい曲はないし、前作が気に入った人なら間違いなくこのアルバムもいけるだろうな。

評価:85

FAIR WARNING / Fair Warning

FAIR WARNING / Fair Warning
Release : 1992
Label : Warner

記念すべき FAIR WARNING のデビュー作。1st アルバムにして名盤。


#1、一発目から素晴らしいほどの哀愁を放っている。 #2、当アルバムの1つ目の名曲。最後の超級の泣きを聴かせてくれるギターが最高。 #3、哀愁に満ちたバラード。 #4、アメリカで売れてもいい様に入れたのかな?アメリカンロック風の曲。妙な前進感がいいね。 #5、80年代ブリティッシュロックを思い起こさせるリフが印象的。 #6、ベースの奏でる裏メロが心地良い。ギターソロが米風なのが少し苦手。 #7、神曲。サビメロ合唱必須。この曲を聴かずに FAIR WARNING を語るべからず。 #8、神曲。この曲は歌詞を読みながら聴いて欲しい。泣ける。 #9、アップテンポの元気がいい曲。前の曲の余韻を綺麗に溶かしてくれるね。 #10、ちょっと唄メロが煮え切らないな。リズムも単調でいまいちフックに欠けるか・・・。ギターソロはなかなか面白いんだけどな。 #11、当アルバム2つ目の名曲。ZENO 作曲。東洋的なメロディがいいよね。 #12、#8同様哀愁の哀の字を振りまくバラード。キーボードアレンジとか、斬新的なパートもあっていいのだが、#8には全く及ばない。曲順が逆の方が良かったのかも。


デビュー作ながら、最高傑作とも言われる超名盤。まず #2#11 の二つの名曲。そして、#7#8 と連続で襲い掛かる二つの神曲。この4曲を聴く為だけに買ってもお釣が来る。

評価:85

FAIR WARNING / Don’t Keep Me Waiting [EP]

FAIR WARNING / Don't Keep Me Waiting [EP]
Release : 2006
Label : Marquee

2000年の活動停止から 6 年、ついに待望の復活を遂げたメロディアス・ハード界最重要バンド、 FAIR WARNING の 5th アルバムからの先行 EP 。


#1Burning Heart を彷彿とさせる曲。「これだよ!これを待ってたんだ!」というくらいの至高のメロディと哀愁美、そして天に昇るが如くの Helge Engelke のスカイ・フレーズ。これを・・・どれだけ待ち焦がれていたことか。 #2、成熟した大人のメロディとヘヴィな音が印象深い曲。官能的な色気を魅せるソロ & エンディング・ソロに悶絶。C.C. Behrens の超タイトなフィルも最高。 #3、EP にバラードを入れてくるってのが非常に好感が持てる。「 これだよ!これを ( 以下略 ) 」いきなり切り込んでくるギターソロが素晴らしい。ソロ裏のベースもメロディアスでいい。 #4、#1 の Alternative .Ver 。ギターソロはこっちの方が好きかも。#1 のも素晴らしいけどね。


EP でこれだけの曲を入れられるって事は、アルバムはもっと凄いのか・・・と高望みをしてしまうが、FAIR WARNING の事だ、きっとそれ以上のものを聴かせてくれるに違いない。そう確信できる素晴らしい内容の EP だ。ビデオ・クリップは、いままで彼らが辿って来た事を語っている。日本ではいいセールスを挙げてるが、地元では苦労した、とかね。

評価:85

GAMMA RAY / Empire of the Undead

GAMMA RAY / Empire of the Undead
Release : 2014
Label : Earmusic

所有スタジオの全焼を乗り越えて制作された GAMMA RAY の 11th アルバム。


Rebellion in Dreamland を彷彿させるドラマチックな展開の #1. Avalon,普遍的ジャーマン・メタル #2. HellbentMichael Ehré の書いた GAMMA RAY らしい #3. Pale Rider,Henjo 作曲のポップ & キャッチーな #4. Born to FlySend Me a Sign + I Want Out#5. Master of Confusion,初期の HELLOWEEN っぽい #7. Empire of the UndeadQUEEN / We are the Champions に激似の #7. Time for Deliverance,Henjo の十八番の The Winged Horse タイプの疾走曲 #10. I Will Return

アルバム構成はここ数作と同様 Kai の曲をメインに他のメンバーが 1,2曲づつアクセントを加えてる形式。Dan Zimmermann (Ds) の脱退はアルバムを聴く限りは感じられない。Michael Ehré も曲がかけるし、むしろ彼が新鮮な風を運んでいるのかもしれない。しかし、今更だが Henjo の曲はもはやバンドに欠かせないものになっていると実感した。そして、個人的にも Kai の曲よりも Henjo の曲を楽しみにしている自分がいることも…。

評価:85

HELLOWEEN / Walls of Jericho – Judas – Helloween

HELLOWEEN / Walls of Jericho - Judas - Helloween
Release : 1986
Label : Victor

バンド初期の EP とその後のフルレンスアルバムをくっ付けた、記念すべき HELLOWEEN の 1st アルバム。


#1、「 Happy Happy Halloween・・・ 」、そして Kai の咆哮が。メロディを唄うのが精一杯な風邪っぴきの鼻声が失笑を誘うけど、名曲なのは確実。 #2、実は鼻声がいい感じな名曲。 #3、面白いリフが楽しい。これは流石に Vo が酷いな。展開がいいだけに口惜しや。 #4、音程が合ってない? いい曲なんだけどね。笑うしかないな。こりゃ。 #5、バラードだと思ったらいきなり疾走し始める。Vo が酷い。許容範囲を超えている(汗) #6、#1のメロディを管楽器で表現しました、なインスト。 #7、メロディック・メタルはここから始まった!? 風邪が治ってもまだ厳しい Kai Hansen の歌唱。 #8、Weikath の、まだまだ発展途上を感じさせる曲。 #9、#7と同様に童謡みたいなサビメロがステキ。(ギャグじゃないデスよ) #10、何とも言えない連呼系のサビが虚しい・・・。 #11、メタル・インヴェイダーが襲ってくるなんてアイディアが既にオシャレ過ぎ(笑) #12、やっぱこれもサビメロがいい。ギターソロの一部に Grieg の曲からのパートがある。 #13、ヘヴィ・メタルの演奏の仕方について歌った曲。サビメロとギターソロがステキです。 #14、Weikath 初期の名曲。ギターソロで終わったの?と思わせて、その後強烈な疾走を見せるのが素晴らしい。 #15、初期の名曲の1つ。 I Want Out 形式はここから来たと言ってもいいと思う。 #16、これは Michael Kiske が加入してからの曲。で、そのKiskeのペンによるもの。 Kai のVoの後だとなんか安心するね~。


Vo はアレだけど、名曲がたくさんつまってるんで。

評価:85

HELLOWEEN / Pink Bubbles Go Ape

HELLOWEEN / Pink Bubbles Go Ape
Release : 1992
Label : Victor

前作 Keeper Of The Seven Keys のプレッシャーに耐えながらも作られた 4th アルバム。脱退した Kai Hansen の後釜に元 RAMPAGERoland Grapow が加入。


#1、アコギを奏でながら Kiske が歌うちょっとしたイントロみたいなもの。 #2、キャッチーなメロディが素晴らしいKiskeの名曲。透明感のある音作りが良い方向に効果を発揮している。 #3、いかにもKiskeらしいポップセンスのある曲。Bメロの裏でピロピロ引きまくるギターが素晴らしいね。 #4、Weikathのペンによるミディアムテンポの佳曲。最後の左のKiskeが良い。このアイディアは素晴らしいね。 #5、シンプルな構成。歌詞もなかなか楽しめる。 #6、これまたポップセンスの光る名曲。Kiskeも良い曲が書けるようになってきたね。 #7、Grapow センスお披露目の疾走曲。いやぁ、これなら十分にKaiの後を任せられるな。 #8、GrapowとKiskeによる合作。これは確実にアルバム中屈指のキラーチューンだ。Kiskeのハイトーンも冴えまくってる。 #9、Markus の曲。当然と言わんばかりにベースが良い。Markusもいい曲書けるじゃないの。 #10、#2と双璧を成す名曲。とにかくメロディが素晴らしい。 #11、感動的なサビメロが心を打つ、今ではメロディアス・ハードに位置される方向性の曲。 #12、キャッチーなハードロックというのが一番当てはまるか。Markus、彼がここまで作曲能力があるとは思っていなかった。


1曲も捨て曲がありません。前作、前々作にも全く引けを取らない素晴らしいアルバムです。いや、むしろ曲数の少ないPart.1よりもこちらの方がいいかもしれません。当アルバムは問題作と言われがちですが、全くそんな事はありません。下手に後期の作品に手を出す前にこの名盤を聴いてみるのはいかがでしょうか?

評価:85

IHSAHN / Eremita

IHSAHN / Eremita
Release : 2012
Label : Candlelight

Ihsahn 先生の 4th アルバム。教え子 LEPROUS のメンバーや Devin TownsendJeff Loomis らがゲスト参加。


LEPROUS のシンガー Einar Solberg がハイトーンを披露するアヴァンギャルドな #1. Arrival,プログレ味な中のブラックメタル風ブラストパートが光る #2. The ParanoidDevin Townsend も歌う、アンビエントな音像の中に詰め込んだエクストリーム具合が絶妙の #3. IntrospectionJeff Loomis の超絶テク応酬のソロが聴ける #4. The Eagle and the Snake,シンフォ・ブラック度の強い3連の #6. Something out there,ドゥームな曲調にこれでもかと絡みついてくるサックスの暗黒美が描く尋常じゃない混沌さが堪らない #7. The Grave,2012 年最大の暗黒美。後半は奥方 Ihriel の歌唱が入ることで少し PECCATUM っぽい #9. Departure,Deluxe Edition のボーナス・トラック。アルバムの雰囲気とは変わってシャレたピアノやメロウなギターソロの聴ける落ち着いた #10. Recollection

前作よりも OPETH っぽさが減って、よりアヴァンギャルドで深みのある Ihsahn ワールドが展開される。流石は Ihsahn って感じの素晴らしい出来ではあるんだけど、その難解さゆえに 1st や 2nd みたいに軽い気持ちで聴ける曲が少ないのが少し残念なところかな。

評価:85

IRON MAIDEN / Somewhere in Time

IRON MAIDEN / Somewhere in Time
Release : 1986
Label : EMI

IRON MAIDEN の 6th アルバム。


#1、ミドル・テンポのイントロから一挙に疾走するのがいい。7分超えだが、長さを感じさせないのは流石だ。 #2、緊張感のあるイントロとキャッチーなサビメロが素晴らしい名曲。 #3、”束の間の休日” 的なギターソロが美味しすぎる。 #4、ライブを意識した感のある曲。ヲーヲーコーラスが ○。 #5、個人的に IRON MAIDEN で2番目に好きな曲 ( 一位は勿論 “The Evil That Men Do” ) 。リフが “Pet Shop Boys / It’s A Sin” ってのは内緒。キャッチー過ぎとも言えるソロが最高。 #6、地味だが、結構好きな曲。ギターソロ裏のベースが素晴らしい。これこそ Harris って感じでね。 #7、王道リフ。ちょっと JUDAS PRIEST っぽい。ギターソロは神がかってると思う。 #8、練りこまれた展開と構築美が素晴らしい名曲。”Hallowed Be Thy Name” に続く大曲かと。


シンセギター、キーボードで賛否両論あったらしいけど、個人的は “The Number of the Beast” に続く名盤だと思う。

評価:85

OUTLOUD / Outloud

OUTLOUD / Outloud
Release : 2009
Label : Frontiers

FIREWINDBob Katsionis (Key, Gt), Mark Cross (Ds) 率いる 80’s テイスト・メタル・バンド OUTLOUD の 1st アルバム。


#1:嫌でも DEEP PURPLE を彷彿させてしまうリフがまさに 80’s 。 #2:4WD 車の CM にも使えそうなハードロック・ナンバー。サビ裏でさり気なくギター切り込んでくるラストがいいね。 #3:まさにこれこそ 80’s な “BON JOVI / Runaway” を彷彿させるリフがアレ。これは卑怯だぞ (笑) #4:80’s LA METAL 風。 #5:パワー・バラード。優しいメロディが心地いい。 #6:絶品なギターメロが光る佳曲。起承転結の効いたソロも素晴らしい。 #7:NWOBHM 風。 #8:NWOBHM を匂わせるヴァースからキャッチーなメロハーへの移行が美味しい曲。 #9:ギャロップ・ビートが美味しい曲。 #10:アコースティック・バラード。 #11:王道パワー・メタル・ソング。”スネア裏打ち → バス連打疾走” はやはり強力だな。キャッチーなギターソロもいいね。


見事に 80’s HR/HM を再現し、且つそれを現代的なサウンドで聴かせてくれる。80’s を匂わせるバンドは多いけどここまでやってくれてるのは他にはいないだろうな。程よいオーマージュも好印象。化粧の濃いオネーチャンを呼ぶ STEEL PANTHER , 猪突猛進型 HR/HM オヤジを呼ぶ OUTLOUD って構図で来日公演なんてどうですか?

評価:85

SINNER / Mask of Sanity

SINNER / Mask of Sanity
Release : 2007
Label : Super Sonic

Mat Sinner 率いる SINNER の 14th アルバム。


#1、キャッチーな唄メロと強力なリフが交差する佳曲。 #2、素晴らしいリフだ。Roy Z との共作らしい。ところどころに感じられる Roy Z クサさがいい感じ。ツインギターのソロもカッコイイね。 #3、80’s 風 HR 。古典的なリフが美味しい。アダルティな色気があるソロも素晴らしい。 #4、文句なし。カッコ良過ぎ。サビメロがちょっと弱い気もするが・・・。( コード進行はかなりメロディアスだね。 ) #5、リフ裏のハモンド・オルガンが最高。Ralf Scheepers のコーラスも素晴らしい。文句なしの名曲! #6、大人の大人の為の HR 。この渋さは流石 Mat 。余裕すら感じられるソロには悶絶。 #7、リフのハーモニーが素晴らしいね。まさに SINNER 節。 #8Tom Naumann (Gt) の素晴らしいギターワークに感動。スリリングなキーボードソロもいいね。裏で凄いハイトーンで唄ってる Ralf も凄いな。 #9、88年から暖めていたらしい曲。程よい明るさがあって、アルバムを上手く引き締めてると思う。曲の位置も丁度いい。 #10、キーボードアレンジが素晴らしい。要所に散りばめられたギターもいい。 #11、カッコイイ。アルバム本編を締めくくるに相応しい。ギターソロ直後のスネア連打が何故かツボった。 #12Mat Sinner のルーツ、THIN LIZZY のカバー。


名盤。PRIMAL FEARJUDAS PRIEST を手本にした正統派メタルも大好きだけど、やっぱ Mat Sinner はこうでないとな!ベテランらしい貫禄、そして楽曲には余裕すら感じられる。

評価:85

SIXX:A.M. / This is Gonna Hurt

SIXX:A.M. / This is Gonna Hurt
Release : 2011
Label : Eleven Seven Music
Amazon.co.jp で CD を買うAmazon.co.jp で書籍も買う
SIXX:A.M. の(今回はフォトエッセイ集と連動した)2nd アルバム。


前作よりもバンド然とした曲が多く、曲のクオリティもUP。
MÖTLEY CRÜE よりもメロディアスである意味 “売れ線” な方向性だけど、個人的にはこっちの方が好きだ。DJ Ashba (Gt)GUNS N’ ROSES の時よりも伸びやかに弾いてる感じがするしね。

それに、流石は Nikki Sixx 。捨て曲が皆無。…オリジナリティも皆無だけど、ここまで良いとあまり文句言えんな。著書と連動するコンセプトだけに、曲の方向性も一色に統一されているのもいいね。

完璧に単発プロジェクトだと思ったけど、以外と次もありそうな…。嬉しい限りだ。

評価:85

STEEL PANTHER / Feel the Steel

STEEL PANTHER / Feel the Steel
Release : 2009
Label : Universal

成人指定 “Fuck All Night” エロオヤジ・ヘア・メタル軍団、鋼鉄の女豹 STEEL PANTHER の 1st “ふりかけ” アルバム。


#1:曲名がすべてを物語ってるね。歌詞の馬鹿さ加減も最高。まぁ、メタルが最高だってことだな。 #2:「アジアの娼婦をファックしようぜ」って曲。ギターソロがモロ無修正の Yngwie 。歌詞が面白すぎる。 #3:「お前の事を愛してるけど、俺のムスコはみんなのモノなんだ」って曲。なんでこんな叙情的に (しかもマジメに) 唄えるんだか (笑) テーマはどうあれ素晴らしいバラードだ。 #4:「中年のオバちゃんだけどその分判ってるからタマンネー」って曲。一度聞けば誰でも耳に残るであろうキャッチーが美味しい。 #5:「君の二重顎に俺のソーセージを」って曲。BON JOVI っぽいな。 #6:「クリちゃんの唄」。VAN HALEN っぽさ全開。 #7:どう考えてもモロ BON JOVIJustin Hawkins、上手いなぁ。 #8:「お前のセルライトなんて見たくないから電気消そうぜ」って曲。Vo は A7XM. Shadows#9:「諸々の料金を払ってくれるストリッパー」の曲。音は、感動的なバラード…。 #10:これまた BON JOVI + DEF LEPPARD ってとこかな。 #11:「オクラホマの娘が夜通し俺のタマを…」って曲。カントリー風の良曲。 #12:唯一普通の歌詞? ACCEPT + BON JOVI かな。Udo ? Rob ? のモノマネが上手い。


* 所有しているのは輸入盤なので歌詞を見てテキトーにどんな曲なのかメモしたけど、違ってる可能性あり *
歌詞は下ネタ全開で伏字が多いこと多いこと…。そんな内容にも関わらず音は素晴らしい。他の有名バンドから拝借したであろうフレーズが大量だが、それでもオリジナリティを感じる時もある。まぁアレだ。一発屋で終わらない事を祈るのみ。下ネタ話で引いちゃう人は輸入盤を買って歌詞を気にせず聴くのがいいんでないかな。

評価:85

THE POODLES / Sweet Trade

THE POODLES / Sweet Trade
Release : 2007
Label : Lion Heart

“We are Poodles” って名前の面白い曲を是非とも作って欲しい THE POODLES の 2nd アルバム。


#1、80s を彷彿させる哀愁メロディが印象的な曲。1曲目としては普通か。 #2、キャッチーな唄メロが素敵な佳曲。シンプルなリズムが逆に曲のアクセントになってて良い。これが1曲目なら良かったのに。 #3、キラーチューン。前作の Metal Will Stand Tall ( セルフカバーだけど ) にも負けず劣らずの名曲。 #4、インパクトは薄いものの、強力なサビメロは流石の一言。 #5、煮え切らないな。 #6、トーキングモジュレーター…。哀愁のある BON JOVI って感じか。意表を突いたサビが素晴らしいね。 #7、バラード。これも BON JOVI っぽいな。Vo が似てるからか…。 #8、煮え切らなさは #5 同様。大仰なサビはまぁまぁか。 #9、ウェット感のあるサビメロが秀才。哀愁のギターソロも素晴らしい。 #10、北欧らしい透明感のあるメロディがいいね。 #11、これまたサビメロがいい! #12、ラジオ向けバラード。大衆向けだね。アルバムの最後に相応しいいい曲だ。


前作も良かったが、今作はそれを超える素晴らしいアルバムを作ってきた!という印象。どの曲も高品質で、前作の Metal Will Stand Tall のような一撃必殺のキラーチューンはないが、それは同レベルの曲が多いせいだろう。これだけいい曲を作ってるのに日本であまり認知されてないってのが悲しいが、是非とも頑張って欲しいな。頼むからメジャーキーの明るい曲なんて書かないでくれよ (笑)

評価:85

THERION / Sitra Ahra

THERION / Sitra Ahra
Release : 2010
Label : Nuclear Blast

スウェーデン産シンフォニック・メタル・バンド、THERION の 12th アルバム。Thomas Vikström (Vo/STORMWIND) が正式加入。


オペラ風味全開な音と世界観が Uli Jon Roth / Under the Dark Sky#1. Introduction / Sitra Ahra,まるで IRON MAIDEN なギターとプログレッシヴな展開が美味しい #2. Kings of Edom,まったく飽きさせる事のない10分半のロック・オペラ #4. Land of Canaan,聖歌のような壮大さの #7. Cu Chulain,アルバム中最も Metalic で Thomas Vikström のハイトーンが冴え渡る #10. Din,ポップでキャッチーなメロディと反則スレスレの子供コーラスがアレなフィナーレ #11. After The Inquisition : Children Of The Stone … とまぁ、今回も非常に濃い内容。

個人的には昨今の My Favorite Singer の Thomas Vikström が正式加入したってのが大きいな。Snowy Shaw の変人的パフォーマンスもいいんだけどね。しかし、ここまで詰め込んでも全く飽きずに聴き通せるのは流石だ。(普通のメタルを聴く人を含めて)一般受けするかは疑問だが…。

評価:85

ULI JON ROTH / The Best of Uli Jon Roth

ULI JON ROTH / The Best of Uli Jon Roth
Release : 2007
Label : Marquee

天界の仙神 Uli Jon Roth が、我らが住む下界に送る自身の軌跡。
ベスト・アルバム。


DISC 2 最後のトラック “Amadeus (Bonus Track) ” 以外はすべて持っているので、他の曲のレビューは書きません。ちなみに、DISC 1-#19 , DISC 2-#11,12 の3曲は打ち込みピアノ組曲 Aquila Suite の一部。( 国内未発売で、すでに廃盤のベスト・アルバム From the Eternity に収録されている。Aquila Suite 単体でリリースされたかどうかは不明。 )


2-#13 : モーツアルトへのトリビュート的な曲で、”Steve Vai / The Ultra Zone” を彷彿させるイントロでまさか・・・と不安がよぎるが、それ以降の 「これこそ新のネオ・クラシカルなのだよ、王者君!」 と言わんばかりに弾きまくり、絶妙なハーモニーを奏でる様はまさに仙神。勿論、神器 Sky Guitar の壮絶な叫びは素晴らしく、天空を切り裂いて宇宙へと光の線が伸びて行くような錯覚すら感じられる。この1曲だけでも3800円の価値があるね。


ELECTRIC SUN , ソロ作から、とりあえず一通り良い曲を入れてみました、ってな内容。SCORPIONS の曲が入ってたら完全な Best of Uli だったんだろうけどね。まぁ、初心者には Uli Jon Roth への入門書として重宝すると思う。

神曲 Winds of War が収録されていないのが残念でならない。しかし、これは後に完全版 ( 天空伝説のはイントロなどがカットされたエディット・バージョン ) として再レコーディングされるのだと睨んでいるが、どうなんですか、師匠?

評価:85


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