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ULI JON ROTH / Prologue to the Symphonic Legends

ULI JON ROTH / Prologue to the Symphonic Legends
Release : 1996
Label : ZERO / SPV

SCORPIONS , ELECTRIC SUN の “ギター仙人” Uli Jon Roth が SKY OF AVALON という名義で世に送り出す全5部作からなるギター交響曲プロジェクト、Symphonic Legends Of Avalon の序章。Vo に Tommy HeartMichael Flexig が参加。


#1、Puccini のオペラ Turandot の第3幕 Nessun Dorma のアレンジ曲。Tommy Heart の堂々たるテノール歌唱が素晴らしい。メインメロをなぞるソロも鳥肌モノ。 #2、川のせせらぎと雷の音・・・。ストリングスとソプラノ Vo で構成された小曲。 #3、オーケストラをバックに弾きまくる曲。まさにスカイの叫び、咆哮。 #4、Tommy Heart のオペラ歌手ばりの Vo を ZENO の Michael Flexig が支える。Voの布陣が最高。 #5、この曲を始めて聴いた時、震えと笑みが止まらなかった。今現在、俺がこの世で最も好きな曲だ。特に2回目のソロ。これを超えるギターソロは ( 俺の中では ) 存在しない。まさに究極。聴く度に悶絶しガッツポーズできる最高の曲だ。勿論 FAIR WARNING の時より圧倒的に上手い Tommy Heart も素晴らしい。 #6、#5 のアウトロ的位置に属するインスト。 #7、壮大なストリングスと緩やかに流れるようなメロディが印象的なインスト。 #8、またもや Tommy の神懸かった歌唱。これほど上手い人は滅多にいない。比較対象が見当たらないな。 #9、Vo は ZENO の Michael Flexg 。ドイツ語歌唱が勇士的。バックコーラスは Tommy Heart でこれまた素晴らしい。 #10、#3 と同じくオケをバックにソロを弾く曲で、Puccini のオペラ Tosca のアレンジ曲。感情的な叫びのような音がまた、堪らんのですよ。 #11、「あなたは私の太陽!星の光だ!」ってな事をひたすら唄っている超級ラヴソング。ここでも聴ける泣きのソロが涙を誘う。エンディングソロは #5 の神ソロに匹敵する仏ソロ。これだけ魂の篭ったギターが弾ける人は全宇宙探しても彼のみだろう。


全曲繋がっているので、コンセプトアルバムの様にも思えるが、実際は全5部作の中の曲を選りすぐったプロローグ盤。内容が素晴らしいので、文句を言うのは恐れ多い事だが、もう少し Vo を使って欲しかった。それと、早く本編をリリースしてください。

評価:(100)

ULI JON ROTH / The Best of Uli Jon Roth

ULI JON ROTH / The Best of Uli Jon Roth
Release : 2007
Label : Marquee

天界の仙神 Uli Jon Roth が、我らが住む下界に送る自身の軌跡。
ベスト・アルバム。


DISC 2 最後のトラック “Amadeus (Bonus Track) ” 以外はすべて持っているので、他の曲のレビューは書きません。ちなみに、DISC 1-#19 , DISC 2-#11,12 の3曲は打ち込みピアノ組曲 Aquila Suite の一部。( 国内未発売で、すでに廃盤のベスト・アルバム From the Eternity に収録されている。Aquila Suite 単体でリリースされたかどうかは不明。 )


2-#13 : モーツアルトへのトリビュート的な曲で、”Steve Vai / The Ultra Zone” を彷彿させるイントロでまさか・・・と不安がよぎるが、それ以降の 「これこそ新のネオ・クラシカルなのだよ、王者君!」 と言わんばかりに弾きまくり、絶妙なハーモニーを奏でる様はまさに仙神。勿論、神器 Sky Guitar の壮絶な叫びは素晴らしく、天空を切り裂いて宇宙へと光の線が伸びて行くような錯覚すら感じられる。この1曲だけでも3800円の価値があるね。


ELECTRIC SUN , ソロ作から、とりあえず一通り良い曲を入れてみました、ってな内容。SCORPIONS の曲が入ってたら完全な Best of Uli だったんだろうけどね。まぁ、初心者には Uli Jon Roth への入門書として重宝すると思う。

神曲 Winds of War が収録されていないのが残念でならない。しかし、これは後に完全版 ( 天空伝説のはイントロなどがカットされたエディット・バージョン ) として再レコーディングされるのだと睨んでいるが、どうなんですか、師匠?

評価:85

ULI JON ROTH / Under a Dark Sky

ULI JON ROTH / Under a Dark Sky
Release : 2008
Label : Marquee

天界のマイスター、仙神 Uli Jon Roth による ( 序章から12年・・・ ) Sky of Avalon シリーズ第1章。


#1:S.O.S の遭難信号のリズムを使った素晴らしい曲。壮大な天空抒情詩への期待感が膨らむ。 #2:これこそロック・オペラ。 #3:3部構成の曲。Mark Boals, Liz Vandall の素晴らしい歌唱が聴ける。ELECTRIC SUN 時代を彷彿させる唄メロには悶絶せざるを得ない。スカイ・ギターの壮絶なトーンも素晴らしい。 #4:シンプルな曲。Mark のハイトーンを支えるワウを絡めた天空リフが堪らない。”ELECTRIC SUN / Beyond the Astral Skies” を思わせるソロも絶品。一部で Michael Flexig の歌唱が聴ける。 #5:#6 へ 繋ぐ 1 分弱のインスト。 #6:これぞロック・オペラの真髄。隙があれば即座に切り込んでくるギターが素晴らしいとしか言いようがない。 #7:Uli、上手くなってはいるが、やはり唄はプロに任せたほうが・・・。ギターソロが素晴らしいだけにね。 #8:メロディをスカイに唄わせたインスト。優しいメロディが奏でる唄に酔いしれるのみ・・・。 #9:Mix 直前に出来た曲らしい。落ち着いた曲調で、いい具合に #10 への序章的な役割となっている。 #10:英語とドイツ語が混ざった12部構成、圧巻の大曲。これこそクラシックとロックの完全融合だ。最後の徐々にスピードアップしていくソロは究極の一言。てか、Uli はアンプラグドでも素晴らしい音を出すよね。急に終わるのは仕様。


正直最初は Prologue to the Symphonic Legends のような強烈な盛り上がりを見せる曲 ( アルバム ) を期待して、「これはちょっとキツいな」とも思ったが、数度聴いてみるとどうだろう、その完璧に構築された音の美しさにやられてしまった。曲別に判断してはいけないと気付いたのもある。これは Sky of Avalon 交響組曲の第1楽章であり、物語の序章なのだ。コンセプト的にも圧倒的な盛り上がりがあってはおかしいしね。そして、聴く回数を増すごとに全ての全パートが素晴らしいことに気付いた。これは言うまでもなく名盤だ。
音は ELECTRIC SUN / Beyond the Astral Skies と Prologue to the Synmphonic Legends の中間で年代を感じる作り。メロディも前者の影響を思わせ、その音を知っている者なら思わずニヤリとさせられる要素が多くある。ベスト・アルバムや企画ライブもの、四季のカバーで Uli の音楽性が混乱するかもしれないが、やはり彼は ( ロックにおいては ) この方向なんだと再認識させられた。
あまりの芸術性ゆえに敷居の高い作品だが、素晴らしい名盤で、続編が非常に楽しみだ。出来れば短いスパンで次作を聴きたいが、どーなるのかね (笑)

— 長くなりすぎたけど、これは仕方ない。∞ にしようか迷ったけど、流石にそこまでは・・・。意識を保っていられるという点でね・・・。

評価:100

ULI JON ROTH / Scorpions-Revisited

ULI JON ROTH / Scorpions Revisited
Release : 2015
Label : Marquee

天空のギター・マイスター、ULI JON ROTH による、SCORPIONS 時代の曲のリ・アレンジ & セミ・ライブ・アルバム。


シンガーは Uli 本人を含めて3人いるが、流石に Klaus Meine のようなメランコリックさは出せていない。その点では完全に別モノと捉えたほうがいいだろう。メインシンガーの Nathan James は英国のオーディション番組 SUPERSTAR でファイナリストにも残った実力者でいかにもロックシンガーなパワフルな歌唱。肝であるギター・サウンドを食うことなく器用に歌えているし、シャウトも良い。Uli 自信も当時からしたらそこそこ上手くなってる気もするけど、彼の歌はそういうテクニカルな面を超えた魅力がある。Hell-Cat を聴けばわかるはず…だ。

そして何より重要なギターサウンドは、これがライブ・レコーディングかと疑う極上のトーン。スカイギター独特の歌う音色が堪能できる。

初期 SCORPIONS の曲が素晴らしいのは言わずもがな。Fly to the Rainbow に加えられた前奏曲 Rainbow Dream Prelude も美しい。

この手の、過去のキャリアを振り返った作品が陥りやすい “オリジナルを越えらない” というジレンマを軽く一蹴し、オリジナルを超えたアレンジと演奏を聴かせてくれるのは素晴らしいの一言。そもそも、一種の集金活動にも思えそうな内容だが、それらとは完成度が違うと言っていい。

Electric Sun-Revisited もいいけど、Symphonic Legend シリーズ、そして中野サンプラザで撮影していた Tokyo Tapes-Revisited の完成を待ち望むばかり。

評価:95


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