- 2014.02.26 : BABYMETAL / Babymetal
- 2009.01.23 : BAD HABIT / Above and Beyond
- 2011.01.24 : BAD HABIT / Atmosphere
- 2003.12.17 : BALANCE OF POWER / Heathen Machine
- 2006.05.09 : BEYOND FEAR / Beyond Fear
- 2009.06.24 : BIBLEBLACK / The Black Swan Epilogue
- 2005.08.01 : BIOMECHANICAL / The Empires of the Worlds
- 1980.04.25 : BLACK SABBATH / Heaven and Hell
- 2007.04.25 : BLACK SABBATH / The Dio Years [BEST]
- 2008.06.04 : BLACK TIDE / Light from Above
- 2011.08.23 : BLACK TIDE / Post Mortem
- 1997.02.20 : BLACKMORE’S NIGHT / Shadow of the Moon
- 2006.01.25 : BLACKMORE’S NIGHT / Village Lanterne
- 2006.11.29 : BLACKMORE’S NIGHT / Winter Carols
- 2008.07.15 : BLACKMORE’S NIGHT / Secret Voyage
- 2010.09.14 : BLACKMORE’S NIGHT / Autumn Sky
- 2013.06.17 : BLACKMORE’S NIGHT / Dancer and the Moon
- 2010.02.01 : BLAZE BAYLEY / Promise and Terror
- 2008.09.02 : BLESSED BY A BROKEN HEART / Pedal to the Metal
- 2012.01.24 : BLESSED BY A BROKEN HEART / Feel the Power
- 1988.03.18 : BLIND GUARDIAN / Battalions of Fear
- 1992.06.29 : BLIND GUARDIAN / Somewhere for Beyond
- 2006.08.30 : BLIND GUARDIAN / A Twist in the Myth
- 2010.08.05 : BLIND GUARDIAN / At the Edge of Time
- 2005.07.12 : BLITZKRIEG / Sins & Greed
- 2007.05.23 : BLOODBOUND / Book of the Dead
- 2009.03.25 : BLOODBOUND / Tabula Rasa
- 2011.03.31 : BLOODBOUND / Unholy Cross
- 2008.09.19 : BOB CATLEY / Immortal
- 2005.09.14 : BON JOVI / Have A Nice Day
- 2007.06.15 : BON JOVI / Lost Highway
- 2009.11.07 : BON JOVI / The Circle
- 1995.08.23 : BRAZEN ABBOT / Live and Learn
- 2005.06.16 : BRUCE DICKINSON / Tyranny of Souls
- 2006.02.14 : BULLET FOR MY VALENTINE / The Poison
- 2008.01.23 : BULLET FOR MY VALENTINE / Scream Aim Fire
- 2010.04.27 : BULLET FOR MY VALENTINE / Fever
- 2013.02.12 : BULLET FOR MY VALENTINE / Temper Temper
Archive for the ‘B’ Category
BABYMETAL / Babymetal
Release : 2014
Label : Toy’s Factory
アイドルとメタルの融合をテーマに結成されたユニット、BABYMETAL の 1st アルバム。
DIMMU BORGIR 風の前半にデスメタル風リフでメンバー紹介する中盤、MEGADETH 風の疾走ギターソロが登場する #1. BABYMETAL DEATH,AMARANTHE をさらにジャパメタ・チックにしたような #2. メギツネ,「ずっきゅん」だの「どっきゅん」だののヴァースと普通のアイドル曲みたいなサビの #3. ギミチョコ!!,不思議ワールドな曲の中間に突如としてアンセミックなギターソロが導入される #4. いいね!,X JAPAN を完全模倣したアレンジが秀逸な #5. 紅月 -アカツキ-,セサミストリート・メタル #8. 4の歌,ゴシック・メタル調の #11. 悪夢の輪舞曲,キメッキメな激クサメロディを典型的メロスピな曲に乗せ、これでもかと劇的な展開を詰め込んだ #13. イジメ、ダメ、ゼッタイ 。
アイドルという前提条件のお陰か、ありえないくらいポップでキャッチーなメロディが多いため、メロスピ系の #2, 5, 13 などは一度聴けばメロディが頭に残ってしまうし、何度も聴けば頭から離れない…。特に #13 は歌っているのが彼女らでなく、まともなメタルバンドだったなら年間ベストチューンに選ぶであろう名曲。それ以外の曲はキラー・チューンとは言えないが、メタルのサブジャンルを網羅するかのようにアレンジも多彩で、アイドルのノリにさえ順応できれば楽しめるのは間違いない。さらに、特筆すべきは音がいいことだ。”メタル風にしてみました” ではない、ちゃんと Heavy Metal の音なのは素晴らしい。
しかし、自分のサイトでこのCDのレビューを書くとは思ってなかった。まさかここまで名前が大きくなるとは。…もし彼女らのライブに行くなら、自分の中にあるメタルの先入観を全部ぶっ壊して、ハッピーな気分で楽しめることが最低条件だろう。そういう意味で、海外の生粋のメタル野郎たちが日本のアイドルという先入観なしに楽しめるってのは理解できるし、少し羨ましくもある。
評価:52
BAD HABIT / Above and Beyond
Release : 2009
Label : AOR Heaven
スウェーデン産 Melodious Hard、BAD HABIT の 5th アルバム。
#1:哀愁のメロディが美味しい佳曲。 #2:哀愁抜群のサビメロが強力過ぎる。サビまでが弱いのが惜しい。 #3:#2 同様最高クラスの哀愁が良い。#2 よりも全体的なまとまりが感じられる。 #4:清涼感のあるメロディがいいね。テレキャスのような繊細で枯れたギターのオブリも上手い。 #5:最近の BON JOVI っぽい曲。 #6:モダンな音作りがアレ。 #7:耳に障るキーボードが・・・。ギターはいちいち美味しいところを持ってくな。 #8:アルバム中でも浮いた曲だが、一番ハードロックしてる曲。晴天時のドライヴに最適。 #9:#5 に同じ。 #10:地味。 #11:地味。 #12:唄メロはいい。アレンジがもっと大仰なら良かったのかも。 #13:地味。
アルバム前半で感じられる強烈な哀愁メロは素晴らしいが、トラックが進むにつれてダレてくる。全ての曲がコンパクトにまとまり過ぎているせいか、物足りなさも・・・。まぁ、前半の 3 曲と #8 だけでも十分満足感は得られるね。
評価:56
BALANCE OF POWER / Heathen Machine
Release : 2003
Label : Marquee
新 Vo、 John K を迎えた英国産メタルバンド、BALANCE OF POWER の 5th アルバム。
#1、新 Vo John K ( Bruce Dickinson + Geoff Tate って感じ ) の実力お披露目曲。 #2、1曲目としての掴みはバッチリ。ギターとキーボードのソロバトルが堪らんです。 #3、ちょっとメロディに面白みがないようにも思える。 #4、予定調和にならない上手な音運びなんだけど、なんだか物足りないような・・・。DP みたいなイントロと間奏部はかなり好きだけどね。 #5、安定し過ぎててちょっとね。 #6、#5 に同じ。イントロは凄くいいと思うよ。 #7、上質なバラード、ではあるんだけど、やっぱ何か足りない気がする。 #8、プログレッシヴな展開と、ハイトーンを駆使する唄メロがいいね。ちょっとハードポップ的でもあって美味しいよ。 #9、Gates of Babylon みたいな曲。面白い曲ではあるけど、どこか平坦だ。
巧い Vo が入って、演奏陣も安定している。けど、アルバム全体にどこか煮え切らない雰囲気が漂っている。中途半端って言うのが一番合ってるかも。
評価:50
BEYOND FEAR / Beyond Fear
Release : 2006
Label : SPV
Mr. Scream Machine, Tim ‘Ripper’ Owens 率いる BEYOND FEAR の 1st アルバム。
#1:まるで、自分の事を唄っているかのよう。ブチ切れハイトーンが炸裂する素晴らしい曲だ。 #2:唄メロにもう少し聴きやすさが欲しいが、Ripper だから許す (笑) #3:サビメロが最高。”Me” の語尾がもう…。ラストのブチ切れ具合も素晴らしい。 #4:地味。 #5:ライブで盛り上がりそうな曲。地味だ (笑) #6:パワーバラード。やはり唄メロが微妙。 #7:リフがカッコイイ、が曲自体は…。 #8:地味。 #9:#7 に同じ。 #10:この曲は前半にあった方が良かったかも。 #11:ダレ始めた後半を引き締めてくれる曲。まぁ言うまでもなく地味だが…。 #12:アルバム最後の曲としては聴けるが、これが前半にあったら非常に不味いな。
歌唱力以外がまったくもって地味な Ripper であるが、当アルバムも同じく #1 以外地味な曲ばかり。もっといいコンポーザーと仕事を…。定番の人選だが Roy Z となんてどうでしょうか。
ま、とりあえずは “貴族、いや正確には伯爵な人” と 2枚 (笑)
評価:43
BIBLEBLACK / The Black Swan Epilogue
Release : 2009
Label : Spiritual Beast
スウェーデンの暗黒様式ギタリスト Mike Wead (KING DIAMOND) 率いる BIBLEBLACK の 1st アルバム。
#1:ダーク・クラシカルなインスト。 #2:スラッシュ的なヴァースから劇的暗黒様式美に変わるサビメロが素晴らしいとしか言いようがない。 #3:トライトーンの醸し出す陰鬱でダークな雰囲気が堪らないね。 #4:EMPEROR のスローパートを彷彿させるブラック・メタル風味が素晴らしい。 #5:ソロパートがやヴぁいわ。漆黒の美しさだな。 #6:インスト。曲のどこをとっても暗黒美一色。 #7:要所でのクリーン Vo が印象的だね。それでいて他と変わらぬダークさもある。 #8:これは反則。スウェーデン産特有のウェット感のあるメロディを支える暗黒の美旋律が絶妙である上に、哀愁の唄メロまで飛び出し、ワウ半止めサウンドでの泣きのギターソロ、ここまでやられたらもう…。 #9:BEATLES のカバー。なかなか面白いアレンジでいいね。
ギタリスト中心のバンドだけにギターサウンドが前に出てシンガーの出番も多くない。だが、それが功を得て暗黒の美旋律がこれでもかと押し寄せてくる。唯一の問題は、バンド名を検索しても結果は同名のエロアニメが大半だということだな…。本人たちは知る由もないだろうが。
評価:96
BIOMECHANICAL / The Empires of the Worlds
Release : 2005
Label : Soundholic
BALANCE OF POWER でも頑張っている Jon K 率いる BIOMECHANICAL の 2nd アルバム。
#1、爆発音から脅威のテンションで発動し、イントロから狂気の舞を奏でるギターが凄い。、SLAYER 譲りのリフ。なんと言ってもハイテンションな Vo 。これにつきる #2、Rob Halford みたいだ。Vo は上手いしいいが、曲が難解かつ面白くないかな。 #3、#2 に同じ。 #4、中間に入る暗黒系ストリングスがいいね。ただ、それ以外は他の曲と同じ印象。 #5、ミドルを持って来るもいまいちインパクトに欠けるかな。 #6、中間のオケアレンジがいい。それだけ。 #7、唄メロは悪くないんだけど、どうも煮え切らないんだよな。 #8、これはイイ。まさに悪霊とのバトルを描いたかのような緊迫感。堪らん。ベースソロもいいね。 #9、ブリッジの唄メロ、ソリッド感はいいけど、単調すぎるリフは少々考え物。 #10、ここまで聴くと披露が溜まってきますね。ギターソロは凄くいいんだけど。 #11、この曲から組曲形式。緊張感漂うオケアレンジが素晴らしい。鳥肌がたった。 #12、インスト。 #13、クワイアが美味しい。これはイイ。シンフォニックデスラッシュの理想系。ここまでやってくれると嬉しいね。 #14、泣き叫ぶかのようなVo、終始攻撃的なリフ、動きに動くベース。これはベストチューンかな。
キーボードアレンジが妙に目立って面白い。ただ、アルバムを聴き通す時に途中で飽きてしまう。よくある同じような曲を淡々と並べているグラインドコア系に近い。しかも各曲が難解。もう少し唄メロに緩急を付ければ聴きやすくなるだろうし今後に期待か。デス声とハイトーンを巧みに使い分けているのはいい、でも裏返すとそれだけなんで唄い方にも多少の捻りが欲しいかな。曲単体で聴けばどれも素晴らしい出来だけに少々残念ではある。
評価:77
BLACK SABBATH / Heaven and Hell
Release : 1980
Label : Warner
初代 Vo Ozzy Osbourne の後任として Ronnie James Dio が加入し作られた 9th アルバムであり、HR/HM を代表する名盤。
#1、Dio の持ち込んだ様式美が上手く SABBATH と融合した結果であろう。流れるようなギターソロが素晴らしい。 #2、EAGLES の音楽性をさらにメロディアスにしたような曲。 #3、平坦な感じがしないでもないが、なかなかノリのいいロックだ。 #4、リフの怪メロが素晴らしいね。中盤の疾走も、終わり方も良い。文句なしの名曲。 #5、コーラス多めのギターソロが大好き。サビ裏ベースも異様なまでに動き回ってて良い。 #6、名曲中の名曲。4:45、その短い時間頭の中を空にして縦振りするのみ。そしてサビでは「Die Young!! Die Young!!」と叫ぶのみ。ギターソロ前のピロピロパートと最後の超絶ベースが好きだが、特に後者はカッコ良すぎ。 #7、普遍的 ROCK 。#6 が凄すぎたせいかそれほど魅力を感じない。 #8、長いインストが曲の大半を占める曲。中でも哀愁のギターソロは素晴らしいの一言。ただ、終わり方が #7 と同じくフェードアウトなのは残念だ。
名曲 Die Young は HR/HM ファンなら聴いておいて損はない。PRIMAL FEAR 版でもいいけど ( 最後のベースで Mat Sinner の怠慢が顕著になってるから ) やっぱ本家をお勧めしたい。
評価:70
BLACK SABBATH / The Dio Years [BEST]
Release : 2007
Label : Warner
HeavyMetal の父 BLACK SABBATH の Ronnie James Dio 期 ベスト・アルバム。HEAVEN AND HELL の新曲を3曲収録。
過去の名曲群の素晴らしさは言うことないので、コメントは割愛。アルバム制作をしないのは残念だが、LOUDPARK ’07 の大トリで来日してくれるってそれだけでも凄い事だし多望はしません。
で、問題は3つの新曲・・・・・・
#14、夜の墓場にいるかのような気分にさせてくれる、いかにも BLACK SABBATH なミドルテンポの曲。唄メロが少々弱いような・・・。 #15、”BLACK SABBATH / Black Sabbath” を彷彿させる曲。 #16、上記2曲に比べると速い曲だが、いまいち魅力に欠ける。
このベスト盤自体が HEAVEN AND HELL の活動促進およびプロモーション的なものだろうし、その役割は十分以上に果たしていると思う。BLACK SABBATH の Dio 期ファンのオジサンがライブの予習をするのと新米 HR/HM ファンがルーツを探るのにはちょうどいいんじゃないかな。
個人的には、LOUDPARK ’06 に行けなかったのもあって、DIO 御大を生で見れるチャンスが増えただけで嬉しい。てか、新譜出そうよ。
評価:50
BLACK TIDE / Light from Above
Release : 2008
Label : Universal
メンバー全員が10代という米産 Metal Band、BLACK TIDE の 1st アルバム。
#1:今時の若者らしかぬオールドスクールなメタルでよろしいじゃないか。 #2:勢い任せでなく、サビで遅くなるってのがいいね。そして MEGADETH みたいにソロで疾走。 #3:米産とは思えないほどクサい曲だな。 #4:いまいち。 #5:面白い曲ではあるが・・・。 #6:音が奥に引っ込んでるのが惜しいがなかなかの佳曲。 #7:サビにもう少し大仰なメロディが来ればなぁ。相変わらずギターソロは疾走するのね。 #8:いきなり脈絡もなく疾走しだすソロが最高だな (笑) #9:#8 に同じ。ソロ以外でも疾走していいんじゃないか? #10:いまいち。中間のアコースティックなパートはいいけど。 #11:退屈。煮込みが足りないな。 #12:ボートラ。
若さ故の伸びのある勢いと未熟なアレンジが相対し、それがある意味で心地よく聴こえる。彼らが何を聴いて熱中しているのかが手に取るように判ってしまうのも面白い。悪い大人に騙されないようにね (笑) しかし、全員10代半ばでこれだけのアルバムを作ったというのは見事。
評価:67
BLACK TIDE / Post Mortem
Release : 2011
Label : Universal
BLACK TIDE の 2nd アルバム。
前作はと言えば、10代そこそこの少年たちが何故か 80’s なメタルをやってて、それなりのクオリティもあって、将来が楽しみだな~なんて印象だった。しかし、3年と言う月日は彼らには長過ぎたのか、それとも若者の好みは変わりやすいのか、あるいは悪い?大人に影響されてしまったのか…。80’s の懐かしさすら漂わせたサウンドは影を潜め、モダンなメタルコアに姿を変えた。
声変わりを経た Gabriel Garcia (Vo,G) くんの声質は #2. Bury Me のイントロを聴けば判る通りそう悪い変化はしてないものの、Matt Tuck (Vo/BULLET FOR MY VALENTINE) っぽい、いかにもソレな感じに…なんて思ってたら #1. Ashes でゲスト参加してるらしい、どのパートか区別付かんのだが…。
そんなこんなで、少しウンザリしてたのだが、 #10. Into the Sky が唯一 “最近のメタルコアっぽくない曲で” 気に入ったかな。
てか、まだ10代なんだな…。
評価:49
BLACKMORE’S NIGHT / Shadow of the Moon
Release : 1997
Label : Ponycanyon
楽聖 Ritchie Blackmore と歌姫 Candice Night が作り出すルネッサンスワールド。1st アルバム。
#1、怪しげなメロディの中にも優しさが感じられる。。 #2、ドラゴンクエストの城の中みたいな。楽聖のギタープレイも素晴らしいの一言。 #3、ヴァイオリンが眠りを誘う。Night 婦人のファルセットが堪りません。 #4、バックコーラスにある種の威厳すら感じる。笛メロもいいね。 #5、単調で面白くないなぁ。Aメロは結構好きなんだけどな。 #6、これぞルネッサンスだ、というメロディを持つインスト。 #7、判りやすいメロディだが、たぶんクラシックからの引用だと思われる。 #8、チャイコフスキー/白鳥の湖 より。しかもトランスロックみたいなアレンジが面白い。 #9、#8 とはうって変わって他と同じようなルネッサンスワールド復活(笑) しかもいい曲。 #10、哀愁のメロディが好印象なインスト。 #11、定位のバランスが悪いかも。少々左よりだ。ギターが左だからかな? #12、これはアコーディオンかな?それっぽい民族調のインスト。手拍子のリズムがいいね。打ち込みだろうけど。 #13、JPOP のバラードみたいな曲。ギターアレンジが超一流だからその分いい。流石は楽聖。 #14、曲名みれば判るだろうが、グリーンスリーブス。唄メロのアレンジが面白い。 #15、エレクトリックギターを使っているが、聴き流してしまいそう。捨て曲じゃないんだけどね。 #16、#6 にストリングスがついたバージョン。 #17、楽聖の表現力の豊かさに感動する為のインスト。
楽聖の名に相応しい堅実なギタープレイ。歌姫の優しく包み込むような歌声。それだけでも心が奪われてしまうってのに・・・。夫妻の作り出すルネッサンスワールドに悶絶。重低音の強いヘヴィメタルばかり聴いている人もたまにはこういうのもいいんでない?#8みたいな少し風変わりの曲もあって楽しめると思うよ。ただ、ちょっと曲が多すぎな感じもする。せめて1時間以内にまとめて欲しかったなぁ。
評価:67
BLACKMORE’S NIGHT / Village Lanterne
Release : 2006
Label : R And C
BLACKMORE’S NIGHT の 5th アルバム。勿論 Joe Lynn Turner のボートラが収録された初回限定盤を入手。
#1、ハーディガーディーとパグパイプの導入が見事としか言いようがない。 #2、哀愁の滲み出るイントロですでにノックアウト。唄メロとギターがユニゾンする裏でヴァイオリンが奏でる裏メロが素晴らしすぎる。堪らん。 #3、御大には恐れ入ります。これは RAINBOW でやってもおかしくないハードロックナンバー。 #4、インスト。哀愁のあるメロディがいいね。 #5、冒頭の低いクワイアが印象的。朝の起き抜けに聴くと一日頑張れそうになる曲だね。 #6、まるでおとぎ話の中に迷い込んでいるような錯覚に陥りそうになる曲。焚き火を囲んで踊りたくなる。 #7、Joan Osborne のカバー。原曲を聴いた事はないが、オリエンタルなリフが心地いい曲だね。 #8、インスト。安らぎを運んでくるよう。 #9、セルフカバーメドレー。こういうサービスはファンとしても嬉しいね。 #10、Ralph Mctell の超有名曲のカバー。Candice Night の優しい歌声に酔いつぶれて泣きそう。 #11、ハードロックの王道リフを使ったドラマチックな曲。泣きのギターソロも素晴らしい! #12、サビメロとか、もうね、曲に合わせて手拍子しそう。 #13、唄メロ裏左のギターがいい感じ。凄ーく共感できる歌詞も素晴らしい。 #14、RAINBOW の名曲。Candice Night の声も結構マッチしてていいね。 #15、ボートラ。何だか判らないけど凄く素敵な情景を思い出す。 #16、来ました。本作の大トリ。我らが Joe Lynn Turner !!! 全部 Joe が唄ってくれよ・・・と、遥か天へ叫ぶかのような高望みをしてしまうが、やっぱ Joe Lynn Turner いいよ。最高!万歳!
御大、Ritchie Blackmore の素晴らしいフォークギタープレイも勿論素晴らしいんだけど、やはり筆頭すべきはエレクトリック・ギターの使用率が高い事だろう。Candice Night も枚数を重ねるごとに上手くなっている。そして・・・#16 でしょう。初回盤買ってよかった。
評価:84
BLACKMORE’S NIGHT / Winter Carols
Release : 2006
Label : R and C
Ritchie Blackmore と Candice Night による BLACKMORE’S NIGHT の クリスマス・アルバム。
#1、楽聖の哀愁ソロが素晴らしいね。しかしアレンジ上手いな。後半の賛美歌のアレンジは絶品。 #2、英国の有名なクリスマスソング。 #3、インスト。相変わらず Ritchie のアコースティック・インストは素晴らしいね。 #4、フランスのダンス曲。アップテンポなのが効果大。 #5、ユダヤ教の曲らしい。 #6、東洋的なメロディがいいね。 #7、アレンジモノだと言われなければ間違いなく新曲だと思っちゃうよな・・・。 #8、#7 に同じ。素晴らしいです。 #9、1st アルバムに収録されたカバーの再録 Ver 。1st のよりも良くなってるね。 #10、リコーダーって、こんな叙情的な音が出せたんだね・・・。 #11、唯一のオリジナル曲。数あるクリスマス・ソングの中にあっても全く違和感がないほどの素晴らしい曲。 #12、世界最強 (笑) のクリスマス・ソング。
こういう形でいいメロディを持った曲を紹介してくれるのは凄くいい事だと思う。音楽の間口が広がるしね。しかし賛美歌のアレンジが抜群なのには驚いた。唯一の問題点は、独り身の人 (俺) はコレを聴き続けることによって多少の虚しさを感じてしまうことだろうか・・・ (涙)
評価:80
BLACKMORE’S NIGHT / Secret Voyage
Release : 2008
Label : SPV
BLACKMORE’S NIGHT の “もはや日本盤もでない” 6th アルバム。
#1:ファンタジックなインスト。 #2:核となるメロディはキャッチーかつオリエンタルで悪くないんだけどね・・・アレンジのネタが尽きたのか。 #3:退屈。 #4:KORPIKLAANI から Metal な音を消すとこうなる。 #5:過去の名インストとは比較にならないほど面白みのないインスト。 #6:RAINBOW の素晴らしいバラードの最悪なセルフカバー。これで RAINBOW ファンの心を掴んだとでも? #7:Gates of Babylon みたいな曲調は好きだが、つまらないね。 #8:退屈。 #9:疾走感と Ritchie の素晴らしいトーンが聴ける曲。アルバムの中で一番マシかな・・・。 #10:退屈。 #11:退屈。 #12:退屈。
今までで一番つまらないアルバムだ。日本盤が出ないのも頷ける。いつもの中世ファンタジックな音は何処へやら・・・。#9 みたいな曲をまだ作れることだし、その勢いで虹を・・・。王者からリストラされた彼がいるんだしさ・・・なんて無駄な想像をしてしまう程。
評価:37
BLACKMORE’S NIGHT / Autumn Sky
Release : 2010
Label : Spinefarm
長きにわたる内縁関係を解消し結婚。そして授かった子供に捧げたらしい BLACKMORE’S NIGHT の 7th アルバム。今作は無事に日本盤出たみたいです。
ポカポカした秋の夕暮れに紅葉に染まった山を眺めながら田舎道を散歩するかのような #1. Highland,泣きのギターソロが堪らない NORDMAN のカバー #3. Journeyman,民謡メロが美味しい #12. Darkness,哀愁のワルツ #14. Health to the Company,そして最後は優しいバラードと郷愁メロ全開の #15. Barbara Allen で幕を閉じる。
相変わらずいつも通り。違うのは他のアルバムに比べて “幸せオーラ” が出過ぎてる点かな。いつもの寒々しいマイナー調の曲がないのが個人的には残念だが、この状況で悲しい曲を書けってのもね。
評価:53
BLACKMORE’S NIGHT / Dancer and the Moon
Release : 2013
Label : Frontiers
BLACKMORE’S NIGHT の 8th アルバム。
1st のあのインストを彷彿させる #5. Minstrels in the Hall,いかにも彼ららしい曲調とペダル・トーン・リフが美味しい #7. Dancer and the Moon,同じ曲をバラードとロックで聴かせる(前作でも同じようなことしてた) #10. Somewhere Over the Sea, #11. The Moon is Shining,そして、亡き Jon Lord (Organ/ex-DEEP PURPLE) に捧げた、円熟の泣きを聴かせるインスト #13. Carry On…Jon 。
基本的に彼らのアルバムはどれ聴いてもそれほど変わりがあるものではないが、ここ数作にあったようなゴージャスなアレンジがないからか、今作は凄く初期に近い印象。シンフォニックなロックなどとは違って、彼らの音楽はむしろサウンドに隙間があるほうがいいと思うので、この小さな変化は個人的には大歓迎。哀愁も多めに出してるしね。
しかし、ラストの #13. Carry On…Jon は GARY MOORE / The Loner にも通ずるメロディと、とてつもない哀愁美は今の Ritchie だからこそ出せたであろうタメを効かせたフレーズが胸を打つ。この曲のためだけでもアルバムを買う価値があるね。
評価:71
BLAZE BAYLEY / Promise and Terror
Release : 2010
Label : Blaze Bayley Records
元 IRON MAIDEN のシンガー Blaze Bayley の 5th ソロ・アルバム。
Blaze Bayley の音域の狭い歌声はアレだが、そのマイナス点をはるかに上回るほど楽曲が素晴らしい。パワーメタルの理想型とでも言えそうな #1. Watching the Night Sky,#2. Madness And Sorrow,#7. Time to Dare がアルバムを引き締めている。ただ、それ以外の曲はアレ…。特に IRON MAIDEN を意識したであろう最後の2曲は…。
Vo が良ければねぇ…。特に1曲目なんて Tim ‘Ripper’ Owens クラスのシンガーが唄ったら最高だろうなぁ。
評価:43
BLESSED BY A BROKEN HEART / Pedal to the Metal
Release : 2008
Label : Century Media
カナダ産グラムメタル?・バンド BLESSED BY A BROKEN HEART の 2nd アルバム。
#1:インスト。 #2:この極端な 80’s の雰囲気は・・・狙ってるのか。 #3:レーシングゲームの BGM みたいなシンセが面白い。 #4:ディスコ ” バブル崩壊直前 ” メタル。ここまでされるともう笑うしかないな。 #5:ノリノリなことは間違いないな。 #6:#5 に同じ。 #7:格闘ゲームの BGM にどうぞ。 #8:このシンセさえなければマトモな Metal だと思えるんだけどね。 #9:シューティング・ゲームのボス戦。カッコイイんだけど、どうもこのノリにはついていけないような・・・。 #10:エレクトリック・ドラムの音が印象的。上手くアクセントになってると思う。 #11:#9 に同じ。
話題のバカテクギタリスト Shred Sean の音がそれほど前に出てないのが良かったのかもね。他があるかもしれないけど、ここまでダンスミュージックとメタルを合わせた音楽性ってのはある意味珍しいというか、斬新。道交法に違反しない程度にぶっ飛ばしながら聴くと気持ちいいかも。(アートワークもそれっぽいし)
評価:52
BLESSED BY A BROKEN HEART / Feel the Power
Release : 2012
Label : Tooth & Nail Records
カナダ産グラムメタル?・バンド BLESSED BY A BROKEN HEART の 3rd アルバム。
前作のムビョバディーこと Move Your Body のような衝撃的な曲こそないものの、She Wolf 路線をさらに突き詰めた、いい意味でのグラム・ポップ・メタルへと進化している。さらに、作曲能力も開花したようで、捨て曲らしい曲が全く見つからない。特にアルバム前半は怒濤の勢いで良曲を連発したかと思えば、#6. Holdin’ Back for Nothin’ でトドメを刺しに来ると言う、まさにキラーな構成…。さらに #7. I’ve Got You は映画のエンデイングにも使えそうな哀愁のバラード…。後半1曲目の #8. Rockin’ All Night はこれまたいい感じのロックンロールだし、その後も前半に匹敵する良曲が並ぶ。
「ハデにヲーヲー・コーラス入れてピロピロすりゃいいってもんじゃないぞ」なんて思ったりもするが、ここまで強力なアルバムだとそんな金太郎雨的な側面は殆ど気にならなくなるね。
評価:90
BLIND GUARDIAN / Battalions of Fear
Release : 1988
Label : Victor
BLIND GUARDIAN の 1st アルバム。
#1、スラッシュ・メタル風のリフ、というか初期 HELLOWEEN を彷彿させる。 #2、唄メロが微妙すぎだが、スラッシーな曲調はなかなか。 #3、インスト。 #4、#3 から繋がる “Halloween” な曲。 #5、暑苦しいコーラス・ワークがいい感じ。 #6、HELLOWEEN / Murderer みたいな曲。Hansi Kursch の Vo も少なからず Kai Hansen を彷彿させるから・・・。 #7、キャッチーな唄メロが魅力的。最後のサビ裏のソロもなかなか。 #8、新世界から / 第4楽章 のメロディを冠したインスト。あどけないツイン・リードが微笑ましい。 #9、クラシカルなギタープレイが耳を惹くインスト。
初期 HELLOWEEN に代表されるような攻撃的なサウンドだ。今後彼らが歩んでいく音楽性を踏まえてた上で聴くと面白いかも。にしても Hansi Kursch の Vo は Kai Hansen にソックリだなぁ・・・。
評価:26
BLIND GUARDIAN / Somewhere for Beyond
Release : 1992
Label : Victor
ドイツのベテラン BLIND GUARDIAN の 4th アルバム。
#1、必殺仕事人のテーマをアコースティックアレンジしたかのようなイントロ。 #2、ジャーマンメタル全盛期に量産されたであろう連打系リフ。個人的には少々退屈な曲だなぁ。 #3、1分位のちょっとしたピアノのバラード。 #4、クサい!クサい!けど「・・・なんでそこでギターソロに入るんですか?」イントロの壮大なイメージをぐんぐん引き継いが劇メロチューンだと思ったのに。残念だ。 #5、#1 のイントロに近いアコギパートから、なんとも微妙なミドルに・・・。サビメロだけは緩やか系飛翔感があっていいんだけどね。 #6、サビメロが典型的なブラガの曲。裏を返せば面白みがな言って事。 #7、Pt.1 は平淡。Pt.2 も平淡。 #8、アラビア系、インド系、コブラ派。インストだが、最後の方はうざったく感じました。15秒位ならいいのに。 #9、Aメロ後のギターメロが良い。その後サビまで面白くない。民謡調メロが面白くて良いかな。 #10、Hansi、こういう曲くらい吐き捨てる唄い方やめればいいのに。 #11、煮え切らない唄メロが印象的。ギターメロのセンスがいいだけに勿体無い感じがする。 #12、本編のよりも全然いい!なんでこっちを本編に入れなかったのか!?謎杉。
楽曲自体はそれほど悪いとは思わないんだけど、全体的に唄メロがつまらなすぎ。もうちょっと魅力的な唄メロができないものか・・・。しかもそれでいて Vo が浮くから上手く聴こえない。もう少し唄メロをデスメタルに近づけるか、曲全体をクワイアで飾り立てるとか。オーケストレーションで粗を隠すのでもいいけどね。とにかくこのままじゃB級なのを隠せないんで、そこが課題なんじゃないかと。
評価:45
BLIND GUARDIAN / A Twist in the Myth
Release : 2006
Label : Victor
ドイツの老舗ファンタジック・メタルバンド、BLIND GUARDIAN の 8th アルバム。初回版入手。
#1、バンドの持つアグレッシヴな部分とケルティックな部分が共存している曲。前作の “Battlefield” を彷彿とさせるが、メロディがいまいち。 #2、前作の音楽性はそのままに、それをさらにモダンにしようとしているのだろう。 #3、このファンタジーさこそ BLIND GUARDIAN だ。と言いたくなるようなイントロなのだが・・・。イントロだけか。 #4、シングルにもなった佳曲。ある意味前作からの順当進化だと思う。 #5、大仰でファンタジックという、モロ・ブラガ節ではあるものの、つまらないメロディの羅列にしか聴こえない。 #6、変則リフは面白いが、それ以外はかなり微妙。 #7、つまらな過ぎて最後まで聴くのが辛い・・・。 #8、#7 に同じ。 #9、ケルティックなアコースティック・バラード。オーケストレーションは流石の一言。 #10、#7 に同じ。 #11、#7 に同じ。 #12、イントロとアウトロ “だけ” はいい。 #13、#4 の別バージョン。食玩レベル。
素晴らしいアートワークに飾られたはいいが、中身が全くそれに比例していない。枯渇したのかネタ切れなのかは判らないけど、3rd を最高傑作だという新ドラマー Frederik Ehmke が次作の作曲にどう影響してくるかが鍵かな・・・。そうそう、クワイアに DREAMTIDE の Olaf Senkbeil (Vo) が参加してるけど、どうでもいいか。
評価:23
BLIND GUARDIAN / At the Edge of Time
Release : 2010
Label : Nuclear Blast
BLIND GUARDIAN の 9th アルバム。
生オーケストラを導入した #1. Sacred Worlds,初期を彷彿させる #2. Tanelorn,インパクトのあるサビメロが美味しい #4. Ride Into Obsession,彼らのケルティック・サイドが遺憾なく発揮された #8. War of the Thrones,アルバム中最高の “サビメロをシンガロングしたい度” を持つ #9. A Voice in the Dark,”グリーグ/山の魔王の宮殿にて” 風のメロディも楽しめる圧巻の大曲 #10. Wheel of Time 。
メタリックさは減衰するけど、生オケが入ると曲の壮大さは増すね。RHAPSODY OF FIRE は生オケよりもパワー・メタルらしさがあった方が良いように思えたけど、BLIND GUARDIAN は断然生オケがいいね。いやぁ、ここ数作の中ではダントツでいい出来だ。
評価:77
BLITZKRIEG / Sins & Greed
Release : 2005
Label : Metalnation
英国産ベテラン・メタルバンド BLITZKRIEG の 7th アルバム。
#1、笑えるイントロと Woo.. Woo.. な B メロ が面白い。だが、ギリギリ聴けるって程度。 #2、初期の JUDAS PRIEST を彷彿とさせる。 #3、ラストのシャウトが凄いな。曲はつまらんけど。 #4、モロ 80’s な曲。 #5、硬派なリフがある意味好印象。未だにコレ系のリフを書いてくれるってのは評価に値するね。 #6、唄メロがつまらな過ぎだが、リフとソロがカッコ良すぎ。 #7、よくあるパワーバラード。煮え切らないよ、メロディが。 #8、インスト。 #9、これまた、唄メロはアレだがギターが素晴らしい。 #10、ギターのセンスに脱帽。唄メロはどうにかならないのか・・・。 #11、唄メロで曲が台無しになってるいい例。 #12、JUDAS PRIEST のカバー。アコーステックな曲がシークレットトラックで入ってます。
80’s NWOBHM を体現してる。ギターのセンスに唄メロがついていってないのが残念なところ。でも、今時こういう NWOBHM を引き継ぐバンドって少ないから、地道に活動は続けて欲しい気もする。Vo を Michael Vescera 辺りにしたらいいんじゃないかな、と思ったら Brian Ross (V) が中心人物なのね・・・。
評価:33
BLOODBOUND / Book of the Dead
Release : 2007
Label : Marquee
スウェーデン産メタルバンド BLOODBOUND の 2nd アルバム。Vo に Michael Bormann ( ZENO , RAIN ) が加入。
#1、リフの勢いのままサビまで駆け抜けてくれると嬉しかったんだけどなぁ。 #2、ここまで教科書どおりのメロディック・メタルとは。 #3、アリーナ・ロック風の曲。この人達、間口が広いな。 #4、GAMMA RAY だ・・・(笑) #5、気持ちがいいほどストレートなのメロパワ。 #6、IRON MAIDEN だ・・・(笑) ほんと真っ直ぐ過ぎる唄メロがいいわぁ。 #7、この、誰でも思いつきそうなサビメロがいい。( Land of the Free なんだけどね。 ) #8、パワーバラード。まぁこういうのは Michael の十八番だしね。 #9、これまたメロディック・メタルのお手本のような曲。ヲーヲーコーラスもいいね! #10、サビメロが無修正の Emerald Sword 。ただ、最近こういうのが少ないのよ・・・。 #11、IRON MAIDEN だ・・・(笑) #12、日本盤ボートラ。疾走曲を期待してたのに・・・。インストかよ。
教科書通りのストレートなメロディック・メタル。オマージュやらパクリッシュな部分もあるが、最近やたらとプログレッシヴに走ったり、過去の疾走曲を若かりし頃の過ちみたいに言うバンドがいる中、ここまで馬鹿正直な曲を書いてくれるってのが好感もてるんだよね。
評価:74
BOB CATLEY / Immortal
Release : 2008
Label : Frontiers
Magnus Karlsson の曲を名シンガーに唄わせるという Frontiers のお家芸を Mr. Voice of British Metal, Bob Catley にも適用し、そのまま BOB CATLEY の 6th アルバムになったのがコレ。
#1:普遍的なメロディアス・ハード。こういうのは John Lande に提供してやってくれよ。 #2:イントロのオーケストレーションが素晴らしく、曲自体にも湿り気のある英国臭が漂う。いい曲だ。 #3:これまたいい歌メロだ。流石は Magnus Karlsson 。ソロで終わるってのもいいね。 #4:明るい前のめりな HR 。 #5:スローテンポ。大仰なギターソロが好き。 #6:アップテンポの佳曲。だからこういう曲は John に・・・。 #7:貫禄の歌唱。こういう地味な曲のほうが彼の声が生きるね。 #8:AOR 。爽やか。たまにはこういうのも悪くはない。 #9:サビとソロ以外退屈。 #10:煮え切らない唄メロが惜しい・・・。 #11:パワーバラード。Vo の存在感が薄くなるくらい周りの音が分厚い。 #12:締めに相応しいドラマチックなバラード。
英国紳士の貫禄ある枯れた歌唱を聴かせてくれる Bob のパフォーマンスは言うまでもなく素晴らしい。むしろ、この年まで唄い続けてくれている事に感謝したいほどだ。Magnus の曲は “いつもどおり” 高品質ではあるもののコレといった一発がない・・・。安定してると言えばまぁそうなんだろうけどね。
正直 Bob Catley の新作というよりも Frontiers の企画モノとして捉えたほうがしっくりくる。
評価:67
BON JOVI / Have A Nice Day
Release : 2005
Label : Universal
2枚目大スター Jon Bon Jovi 率いる BON JOVI の 9th アルバム。
#1、名曲、It’s My Life と Everyday を足して 2 で割ったような曲。 #2、リフやAメロが極端につまらないものの、サビは期待通りにメロディアスさが出てる。 #3、もう1つ何かが欲しい。 #4、アップテンポな曲。万人受けしそうだ。 #5、好感の持てるかっこいいリフ。スピード感があって良い。アルバム中一番ハードロックしてる曲。 #6、特に面白みのないバラード。 #7、単調なコードを叩くだけのピアノがもどかしいミディアムテンポの曲。 #8、これまたアップテンポで楽しませてくれる。 #9、退屈。 #10、そろそろネタがつきてるんだろうな。 #11、唄メロが煮え切らない。 #12、哀愁のあるコード進行が良いイントロとメロディアスなサビがよかです。 #13、フックの効いたメロディが斬新さを出してて良い。 #14、他の駄曲よりはマシなんだが、どうしてこうなるんだろう。特にAメロ。サビメロも単純すぎる。 #15、もうメロディのネタがないんだろうね。唄メロが煮え切らないとか、そういうレベルじゃない。
全体的に唄メロの魅力が薄すぎる。もともとリフやソロとかが表に出るバンドじゃないんだから、唄メロをもっとしっかり作らないとね。曲数もちょっと多いかな。1つの曲にもっと時間をかけるべきだったのかもね。
評価:40
BRAZEN ABBOT / Live and Learn
Release : 1995
Label : Victor
ブルガリア人ギタリスト Nikolo Kotzev によるメロディック・メタル・プロジェクト、BRAZEN ABBOT の 1st アルバム。
初期 RAINBOW を思わせるアップテンンポの #1. Extraordinary Child,ポップかつキャッチーな唄メロが美味しい #2. No Way Out of Nowhere,Glenn Hughes が歌う不変的な王道ハードロック・バラード #3. Live and Learn,70s 風の雰囲気を持つ #4. Russian Roulette,哀愁のメロディが心に沁みるバラード #7. Miracle,ハードにスウィングする #8. Big Time Blues,これまた RAINBOW 風のアレンジの #10. Children of Today,後のボーカル・マスター、Thomas Vikstrom が歌う珠玉のパワー・バラード #11. Shadows of Moon 。
EUROPE や YNGWIE MALMSTEEN に在籍したメンバーが名を連ねるものの、その編から予想されるよりもロック~ハード・ロック路線の方向性だ。Ritchie Blackmore からの影響を大いに感じさせるのは、それらしい曲があるので間違いないわけだが、そこで多数のフォロワーの一つに埋まってしまわない理由は、明らかに曲が良いということだ。さらにシンガーが Glenn Hughes、Thomas Vikstrom、Golan Edman という実力者だということもこのアルバムのレベルを押し上げる要因になっている。
評価:75
BRUCE DICKINSON / Tyranny of Souls
Release : 2005
Label : Victor
IRON MAIDEN のフロントマン、Bruce Dickinson の7年ぶりのソロ 6th アルバム。
#1、意味不明な効果音をバックでアカペラ。ぬるい。 #2、バッキングのオカズメロが美味しいね。ギターがいい仕事してる。 #3、JUDAS PRIEST の曲で Bruce が唄うとこんな感じになるんだろうな。っていう曲。 #4、硬めのスネアが気に入らない。それが他の曲よりもハッキリしちゃってる。メロディもちょっと煮え切らないね。 #5、アコースティックに、軽やかに聴かせる曲だが、Bruce の声質に似合わないんだよね。 #6、#5に同じ。 #7、サビメロが素晴らしい。ただ、良いのはサビだけ。 #8、歌詞は面白い。曲はつまらない。 #9、#3を遅くしてみました。みたいな。 #10、唄メロもつまんないし。よし、次(笑) #11、左の変なシンセ音が不快。
最初の3曲は良い。けど、後半ダレまくり。作曲を全て Roy Z に任せたのが原因だとしか。まぁ IRON MAIDEN の新譜よりはマシだと思うけど。
評価:47
BULLET FOR MY VALENTINE / The Poison
Release : 2005
Label : Trustkill
UK がウェールズ生まれのメタルバンド BULLET FOR MY VALENTINE の 1st アルバム。
#1、クラシカルなインスト。 #2、UK ちっくな SlipknoT 。なかなか面白い音楽性ではあるな。 #3、メロデスに新しいジャンルが出てきたのか・・・。しかし、クリーントーン使わないで全部デス声で唄った方がカッコイイと思うのだが・・・。 #4、他の曲と何が違うんだろう。 #5、モロに IRON MAIDEN 型のリフなのがまた・・・。キャッチーなツインリードのソロは気に入った。 #6、中盤のこれまたモロに MAIDEN な曲調にニヤリ (笑) #7、・・・やっと違うタイプの曲だ。この曲が3曲目辺りにあったら印象は変わっていたと思うよ。 #8、ノーマルトーンからデス声に変えるタイミングが他と一緒で面白くない。もう飽きた。曲は悪くないよ。 #9、シンガロング可能なキャッチーな曲。コンパクトにまとめてる点は評価に値するね。 #10、ネタ切れの匂いが香ってきましたよ。 #11、英国産っぽい唄メロだね。 #12、特になし。 #13、ネタ切れ感満載。
期待の新人であることはあながち間違いではないと思う。ただ、リフのパターンがほとんど同じだったり、クリーントーンからデス声になるタイミングが似通っていたり、曲調がどれも似てたり・・・。もう少しカラフルな色を出していかないとすーぐ飽きられちゃうんでないかな? デス・メタルでクリーントーンを使うのなんていまさら全然珍しくもないしね。まぁ、次回作に期待って事で。
評価:41
BULLET FOR MY VALENTINE / Scream Aim Fire
Release : 2008
Label : BMG
UK METAL のホープらしい BULLET FOR MY VALENTINE の 2nd アルバム。
#1、METALICA っぽさ全開。ライブを意識した曲だね。 #2、これまた METALICA …。サビがクサい分 #1 より好きかな。 #3、夜のドライヴによさそうな疾走感がある曲。 #4、ブラストビートの冴えるコーラスとギターソロが素晴らしいね。特に後者は言うことないレベル。 #5、唄メロが微妙。ギターはいいんだけどね。( これもライブを意識した曲かな。 ) #6、IRON MAIDEN っぽいが、それで終わらないアレンジは見事。 #7、これまた MAIDEN っぽいな。 #8、ギターインストだったらよかったのに…。 #9、カッコイイ曲だが、キャッチーさが足りない分地味に聴こえる。 #10、リフはいいが、それ以外に説得力が足りないような。コーラス裏のリズムはカッコ良過ぎ。 #11、キャッチーなコード進行が面白い。 #12、食玩。
Matthew Tuck (Vo,G) が扁桃腺の手術をしたらしく、声が変わっているが左程気にならない。それに伴ってかスクリームが減って普通声の比率が多くなり、曲も唄メロ重視に変化。ますます TRIVIUM に近くなってきてるな。
評価:64
BULLET FOR MY VALENTINE / Fever
Release : 2010
Label : Jive
新世代 UK Metal のホープ? BULLET FOR MY VALENTINE の 3rd アルバム。
着々と進化を続けてきた彼らだが、3枚目にして “メロディック・メタル” に。グロウルを抑えて商業ロック的な売れ線メロを導入しているので、デス・メタルが苦手な人でも聴けるだろうね。雑誌のインタでは唄メロは Matt (Vo) とプロデューサーの Don Gilmour のみで練り込んでいったらしく、そういった意味でもこのアルバムにおける唄メロの重要度は高く、前述したように常にキャッチーで聴きやすい。
確かにこれなら日本のオリコンチャートの上位にランクインしてても何の不思議もないな。音質も素晴らしいし会心の出来だと思うよ。あとは今後、3rd が最高傑作のままでない事を願うのみかな。
評価:70
BULLET FOR MY VALENTINE / Temper Temper
Release : 2013
Label : Rca
よりポップになった BULLET FOR MY VALENTINE の 4th アルバム。
売れ線に走った前作と事前情報から、大した期待をせずCDを再生すると #1. Breaking Point でいきなりグロウルで始まり、「お、こりゃキタか?」なんて一瞬思ったが、その一瞬以降一気にダレてそのまま終わるという…。アートワークが「なんじゃこりゃー(by ジーパン刑事)」なんで、てっきり前作のキャッチーさは残しつつも、いい感じのモダンヘヴィネスなサウンドかと思った俺が間違いだった。
前作は、唄メロのキャッチーさはソコソコに曲に激しさがあったけど、今作は Mutt Tuck (Vo,Gt) が AXEWOUND でそっちサイドを全部消化してしまったのような腑抜た曲ばかり。#10. Tears Don’t Fall (Part 2) はいくらかマシだけど、何が Part 2 なのか、ただの焼き直し。タイトル・トラックの #3. Temper Temper だけはライブで盛り上がりそうで悪くないかなってくらい。
インタビューとか読んだ感じからすると、次は Don Gilmour はやめたほうがいい気がするね。
評価:45