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AQUARIA / Luxaeterna

AQUARIA / Luxaeterna
Release : 2005
Label : Marquee

UIRAPURU という名で活動していたブラジルの新星 AQUARIA のデビュー作。


#1、クワイアとオケーストレーションによるインスト。明るさの滲み出る後半がいいね。 #2、#1から上手に繋げてくる。しかし良く聴けばマイナス点も多い。ノビの弱いVo、粗いギターソロ、しつこい展開。もう少しコンパクトになれば良かったのにね。 #3、やりたいことは判るのだが、必要性に疑問が残るインスト部分を含め曲が長すぎる。 #4、いかにも Holy Land をお手本にしました。という曲。またもや唄メロが弱いかな。 #5、最後まで聴かないうちに飽きてくる。長いしつまらないというダブルパンチ。 #6、他の曲と違って優しいトーンを覗かせる。でもね、なんていうか、口の中に水分が溢れてそうな唄い方がちょっと・・・。 #7、ブラストビートをかます所。ここだけは当アルバム中唯一鳥肌がたった。 #8、10分超えの大曲。激しいドラミングとかいいところもあるんだが、全体的にパートをくっつけただけの様な気もする。統合性がなさ過ぎるんだよね。インストパートが多すぎるし。 #9、メジャーコードを振りまく明るさ全快の曲。最後ギターの左右カデンツァがいいかも。 #10、ずっと同じ調子でちまちま行かれるので面白みを感じない。アルバムのラストを飾るにもこれじゃーね。 #11、Bonus Track。他の曲もこう、シンプルにまとめれればね。


オーケストレーションをガシガシ前に持ってくるのはいいんだけどね。君ら Heavy Metal バンドでしょ、と。確かにオケアレンジといい甘美さのあるメロディは魅力的だ。力があるだけに厳しくなってしまうが、一発屋で終わらないように成長していくのを見守るまで。

評価:62

ARI KOIVUNEN / Becoming

ARI KOIVUNEN / Becoming
Release : 2008
Label : Sony

フィンランドのメタル・アイドル Ari Koivunen の 2nd アルバム。


#1:モダンだ。1曲目にも関わらず地味な曲を持ってきたな・・・。 #2:アートワークをそのまま表現したかのような暗い曲。こういう曲はアルバムの後半にあって欲しいんだけどな。 #3:地味。こういう曲はアルバムの後半に (以下略) #4:くっさー (笑) 4曲目にしてやっとキャッチーな曲。 #5:北欧らしい透明感のあるシンセが隠れがちなのが惜しいところ。 #6:バラード。特に特筆することがない・・・。 #7:キャッチーで聴きやすい曲ではあるが、いまいちこないね。 #8:退屈。 #9:Xametal 一直線。素直にこれを1曲目にすればいいのに。 #10:退屈。 #11:勢いのある曲だね。ひたすらバス連打なドラムはアレ。 #12:典型的なメロディック・メタル。”なんとか VARIUS” とか “なんとか ARCTICA” が失くした何かがここにあるかもしれない。


前作のヒットを意識したような楽曲は健在。疾走感を得られる曲もあって、より Heavy Metal な方向にシフトしてきたなぁという印象。

評価:62

AVANTASIA / Lost in Space Part 2 [EP]

AVANTASIA / Lost in Space Part 2 [EP]
Release : 2007
Label : Nuclear Blast

Tobias Sammet (EDGUY/Vo) 主宰の All Star Project, AVANTASIA の 3rd アルバムからの先行シングルその 2 。


#1、3rd アルバムの最後の曲でモロに DEF LEPPARD を彷彿させる曲。KAMELOT のクワイア隊にも参加している Amanda Somerville がゲスト。 #2、ジャーマン・メタル・アンセム。明らかに “MASTERLAN / Heroes” のソレを狙ったであろう Michael Kiske, Jorn Lande のゲストが大きいね。特に 2nd コーラスが最高 (盲目)。 #3ULTRAVOX のカバー。 #4、普遍的なメロディック・メタル。ちょっと唄メロが弱いかな。 #5Freddie Mercury のカバー。超名曲だが、まぁ良く歌えてると思う。アレンジはほぼ原曲に忠実だね。 #6、#1 の Studio Live Version。正直、こっちのが好き。


生ける伝説 Michael Kiske の最新音源ってだけでもう…。楽曲だけで言えば Part 1 の方が充実してるが、#2 ( の 2nd コーラス ) を聴くためだけに買うのも十分にアリだと思う。あとは Kiske の本編での活躍を願うのみ ( 盲目的信者 )。

評価:62

CHILDREN OF BODOM / Hatebreeder

CHILDREN OF BODOM / Hatebreeder
Release : 1999
Label : Toy’s Factory

フィンランド産デス・メタルバンド CHILDREN OF BODOM の 2nd アルバム。


#1、キャッチーなリフとキーボードが美味しい曲。Vo に圧迫感があればもっといいのだが。 #2、デスメタルとは思えないほど POP なメロディがいいね。てか、キーボードは音色を考えた方がいいんでないか。 #3、ギターメロがカッコ良過ぎです。その代わりにリフがイマイチ。 #4、オーケストラヒット好きだねぇ。これまたキャッチーなギターメロが美味しい曲だけど、それだけなんだよね。 #5、ゲーム音楽みたいなリフがいいかも、てか最後のソロが凄く気にいった。 #6、ジャーマンメタルのノリを感じられるメロディがいいね。IRON MAIDEN 直系のリフも気に入った。 #7、リフが超俺好みだけど、それ以外がどうも面白くないらしい。ゲームボーイみたいな音のキーボードも良くない。 #8、バンド名を冠した曲だが、相変わらず IRON MAIDEN 型のリフなのが・・・。終わり方はいいね。 #9、リフのタイプがモロに Aces High なのと、オケヒット使いすぎな点を除けばなかなかいい曲だと思う。 #10、ボートラ。どうでもいい。


キーボードのゲームボーイみたいな音色はどうにかならないんでしょうか。それだけが懸念されます。

評価:62

DIONYSUS / Sign of Truth

DIONYSUS / Sign of Truth
Release : 2002
Label : Marquee

NATION + Olaf Hayer のバンド DIONYSUS の 1st アルバム。


#1、1曲目は疾走曲が来ると予想していたので、ちょっと面食らった。サビメロの高揚感がいいね。 #2、ちょっと全体的に軽いかな。#1 と比べるとフックが足りないかな・・・。 #3、エフェクト欠けたセリフから始まるのは JUDAS PRIEST を手本にしたような曲。 #4、この曲くらいギターにコーラスが効いてるといいね。たぶんだけど、サビメロは既存してる。 #5、このメロディも既存してそうだな。もう少し練りこみが欲しいところだ。 #6、メロディがありきたり。哀愁のあるギターソロは○。 #7、こういうアコースティックなバラード、Olaf に似合ってるね。ヘタな疾走曲よりもいいと思うよ。 #8、ちょっとダレて来たか。唄メロに魅力が少ないな。 #9、唄メロさえ改善されれば凄くいい曲に化けると思う。ギターのセンスはいいしね。 #10、サビメロ以外の唄メロが煮え切らない。サビメロはかなりいいんだけど、あと1歩って感じ。 #11、ライブ映えしそうな曲だね。一瞬だけだけど Lost Horizon の Daniel を彷彿とさせる唄い方もGOOD!


全体的に良さそうな曲は多いが、どれも唄メロが課題になるかなぁ。

評価:62

HELLOWEEN / Master of the Rings

HELLOWEEN / Master of the Rings
Release : 1994
Label : Victor

Michael KiskeIngo Schwichtenberg の解雇に伴い、元 PINK CREAM69Andi Deris、元 GAMMARAYUli Kusch を迎えて制作された 6th アルバム。


#1、曲名が、 Keeper Of The Seven Keys を彷彿とさせる。 #2、地を這うハイエナのような Andi Deris の声質に笑える。これが新しい HELLOWEEN なんだね。 #3、サビのアレンジが面白い佳曲。ギターソロの切り込み方もいいね。 Uli のドラムが涎垂れ流しクラスで素晴らしいんですけど、この良さ判る人いるかなぁ・・・。 #4、PINK CREAM69 のデモを正式録音した曲。てか、そーゆーのはシングルのB面とかでやろうよ、ねぇ。 #5、Roland Grapow が Michael Kiske の事を書いた曲。らしい。まぁ、そんな裏話はいいとして、結構いい曲だよ。 #6、#4と同じ経緯で録られた曲。確かにこれは PC69 っぽくないね。#4 とは違ってアルバム溶け込んでるね。 #7、メインメロにテトリスの曲を使っているという面白いアイディアの曲。 #8、エロティックな歌詞とキャッチーなメロディが楽しい佳曲。少々古典的なイメージもある曲だね。 #9、ノリノリなリズムが面白い。ライブ向けの曲だね。ただ、飽きっぽい俺は1回聴けばもういいかも。 #10、唄メロはなかなか。こういうバラードこそ、クリーンな声で唄って欲しいんだけど、無理なお願いかな。 #11、サビメロが連呼系なだけに、他が魅力的であって欲しいところだが、そう上手くいかないのね。 #12、ボートラなのに結構いい曲。 #13、Roland Grapow の自慰曲。おまえは Yngwie J. Malmsteen になりたいのか? それともギターヒーローになりたいのか?


Keeper Of The Seven Keys の続編らしいが、どこが続編なのか?もともとキーパーのコンセプト性なんてあってない様なものだし、どうでもいいんだけどね。そんなコンセプトを提示してPC69のデモ曲を使ったり、と意味の判らない選曲がある種の混乱を招く。まぁいいんだけど。方向性をMETALに戻したはいいが、 Kiske の解雇は痛かったな。

評価:62

JEFF LOOMIS / Plains of Oblivion

JEFF LOOMIS / Plains of Oblivion
Release : 2012
Label : Century Media

Jeff Loomis (Gt/ex-NEVERMORE) の 2nd アルバム。


Jeff による、Marty へのオマージュが感じられるフレーズと、まさにその Marty がゲスト参加した #1. Mercurial,ただでさえ Neo=Classical な曲に Tony MacAlpine が参加してさらに Neo=Classical 度が高まった #2. The Ultimatum,ダークヒーロー系メインメロと Jason Becker 風ネオクラフレーズが光る #5. Requiem for the Living,Ihsahn (Vo/ex-EMPEROR) が凶悪なヴォーカルを披露し、もはや Ihsahn の曲としか思えないほど自分色に染めてしまった #7. Surrender,美しいメロディが美しい声と共に運ばれる #8. Chosen Time とまぁ、今回も弾きまくりなわけだけど…。

Jeff Loomis が超絶テクの持ち主でピロピロ・シュレッドが得意で~、なんてのはこのアルバムを手に取るような人なら判ってるわけで、勿論それを期待してるのは間違いないんだけど、Vo なしの曲がアルバムのアートワークみたいに同じような色ばかりで面白味がないんだよね。超絶テクもいいけど、食傷気味になっちゃう感じなのかな。だからなのか、Vo ありの曲は凄く良く聴こえるんだよね。

普通に Vo のいるバンドを組むか、他の多くのギタリストのソロ・アルバムみたいに、色々なタイプの曲があればね…。

評価:62

MAGNUM / Into the Valley of the Moonking

MAGNUM / Into the Valley of the Moonking
Release : 2009
Label : SPV

大英帝国が誇る老舗ハード・ロックバンド MAGNUM の 14th アルバム。


#1:インスト。 #2:哀愁のメロディと渋みのある Bob Catley の歌唱が光る佳曲。 #3:まさに英国産ロックな湿り気のあるメロディが特徴的。かなり POP な曲調だけどそれがまたいいね。 #4:こりゃまた伝統的な HR だね。 #5:クランチぎみのギターがいい味だしてるね。ギターソロの哀愁も素晴らしいし、言うことないな。 #6:単調なストリングスが気になるものの、Bob Catley の哀愁歌唱が全部帳消しにしてくれてるな。 #7:#2 に同じ。 #8:ライブ・アレンジ? いいバラードだ。 #9:#6 に同じ。もう少しキーボードの音に厚みがあればいいんだけどね。 #10:Bob Catley、こういうソフトなバラードだと他にも増して哀愁が滲み出てくるな。 #11:哀愁ハードロックってのはこうでないと。ギターがいちいちオカズを入れてくるもの美味しい。 #12:大人のロック。渋いねぇ…。


重鎮バンドなだけあって、安定した曲が聴ける。Bob Catley の声は (もう61だしね) 衰えてはいるものの、その衰えを渋みという武器に変えてしまっているのだからまた素晴らしい。そんな超一流の歌唱を陰で支える他のメンバーの演奏のタイトさも凄いの一言。ソロ活動と同様にこっちも出来るだけ続けてほしいね。

評価:62

MANOWAR / Battle Hymns

MANOWAR / Battle Hymns
Release : 1982
Label : Metal Blade

King of Metal, MANOWAR の 1st アルバム。


#1、Metal というよりも HR な音。時代を感じるな。しかし、Eric、この頃から凄いな。 #2、Heavy Metal!! #3、アップテンポで良質な HR 。 #4、アルバム中最も地味。悪くはないが…。 #5、ライブの為にある曲。いつか多くの兄弟たちと “Manowar!” と叫びたいものだ。 #6、ヒステリックな Eric の歌唱が素晴らしいね。 #7、ベースソロ曲。3倍速らしい。 #8、これこそ疑う余地もない Heavy Metal Anthem 。


正直なところ、Manowar, Battle Hymns 以外はさほど印象に残らない。しかし、その2曲が群を抜いて素晴らしい。

評価:62

NORTHER / Dreams of Endless War

NORTHER / Dreams of Endless War
Release : 2002
Label : Marquee

フィンランド産、キラキラ・デス・メタルバンド NORTHER の 1st アルバム。


#1、少々哀愁のあるメロディが印象的な曲だ。緩急の付け方も上手いね。 #2、ギターソロのリバーヴ具合が好き。ブレイクの入れ方もなかなか。 #3、入り方が#2と同じじゃないか・・・。はやくもマンネリ化ですか?ブラスト入れてもねぇ。 #4、3拍子。EUROPE を彷彿とさせるストリングスの使い方が好感もてるね。 #5、これ系バンドの命とも言えるギターメロだとかリフだとかにもう少し捻りがほしいね。 #6、唄メロがはっきりしてて良いね。ただギターメロが #4 に似てるか…。 #7、マンネリ化してるよ。引き出しが少ないのかな?最後のどんどん低音に落ちていくキーボードはいいかも。 #8、風の音とピアノのインスト。なんでここでインスト持って来るのか理解不能。 #9EUROPE のカバー。 #10SKID ROW のカバー。


Children Of Bodom と比較されるのは当然なのだが、その比較にも十分耐えうる実力があるバンドだと思う。ただ、小奇麗にまとまった内容よりもいろいろなパターンの曲を入れた方がアルバムを通して聴くには面白いかな。若さで突っ走ってるのはいいんだけどね。1曲スローな曲が入れば随分違っていたんじゃないかとも思える。

評価:62

RHAPSODY OF FIRE / Dark Wings of Steel

RHAPSODY OF FIRE / Dark Wings of Steel
Release : 2013
Label : Afm

Luca Turilli と袖を分かった RHAPSODY OF FIRE の 9th アルバム。


以前に比べても薄味な #1. Vis Divina,初期4作を彷彿させるテイストの #2. Rising from Tragic FlamesMANOWAR 色が濃い #3. Angel of Light,アルバム唯一の疾走曲で “Steelgods of the Last Apocalypse” を彷彿させる #7. Silver Lake of Tears,スローテンポで重厚感のある、まるで SYMPHONIC MANOWAR#11. Sad Mystic Moon

作曲面における Luca Turilli (Gt) の功績がどれほど絶大であったかを証明するかのようなアルバム。クサメロ爆発なイントロはフツーなリフに変わり、劇的な展開はシンプルに。オーケストレーションは薄っすら。Fabio Lione の歌唱は伸びやかで素晴らしいものの、オペラ歌唱やグロウルはなく少し物足りない。しかし、まさかここまでハッキリと音楽性が分かれるとは思ってなかった。

「こってり味噌ラーメン」から「あっさり減塩ラーメン」か。

評価:62

SALUTE / Toy Soldier

SALUTE / Toy Soldier
Release : 2009
Label : Escape

Mikael Erlandsson (Vo/LAST AUTUMNS DREAM) 率いるニュー・バンド SALUTE の 1st アルバム。


#1:アメリカンなハードロックとは言ってもヨーロピアンな音だけど…。 #2:爽やかさとハードさが絶妙なバランスで封じ込まれた佳曲。 #3,12:アメリカン・ロック。 #4:スローなギャロップビートがダークな雰囲気作りに一役かってるね。 #5:アメリカン・ロック・バラード。 #6,11:彼らしいウェット感のあるメロディだが、どこかアメリカンな雰囲気もある。 #7:アップテンポで軽快にロックする佳曲。 #8:哀愁のあるコード進行がおいしい。 #9:古典的ハードロック。こういうストレートなのもいいね。 #10:素晴らしいパワーバラード。哀愁…いや、郷愁メロが心にしみる。


LAST AUTUMNS DREAM よりも若干アメリカン・ロックな雰囲気が感じられるものの、メロディはいつもの哀愁メロ。その点安心して聴ける。ハイハットとの同化も抑えられてるようだしね (笑)

評価:62

SIRENIA / The Enigma of Life

SIRENIA / The Enigma of Life
Release : 2011
Label : Nuclear Blast

ノルウェー産ゴシック・メタルバンド、SIRENIA の 5th アルバム。


唄モノ度が上がって、前にも増して Tarja Turunen 脱退以降の NIGHTWISH に似てきたな、という印象。Ailyn (Vo) 以外の全パートを Morten Veland (Gt) が一手に担っているようだが、せめてドラムは誰か雇えばいいのに…。

大体どれも同じような曲で面白味も少ないんだけど、#6. Winter Land#10. This Lonely Lake はキャッチーな唄メロと Ailyn の可憐な歌声が合ってていいね。

評価:62

STRATOVARIUS / Stratovarius

STRATOVARIUS / Stratovarius
Release : 2005
Label : Victor

Kotipelto の脱退後、TolkkiMiss K という Vo を迎えると発表。しかし “STRATOVARIUS の究極の Vo は Kotipelto だ” と気付いた Tolkki は Kotipelto 宅の サウナで和解 。で、これは 11th アルバム。


#1、なんだか、ファミコンみたいな音色で攻め立てられるイントロが頭に残って離れない。 #2、バス連打でないのに結構な疾走感を感じられる曲。気合の入ったラストのドラムも良し。 #3、メロディアスハード的なアプローチ。ドラムパターンが単調なのを除けば当作品のハイライト。 #4、Elements Pt.2 の余韻を感じさせてくれる。つまり全然面白くないという事。 #5、#4から0コンマで繋がってくるあたり何かを狙っているのかな? #6、メロディは Maniac Dance の使いまわしかな?サビメロが怪し系のメロディなんだけど、面白くないね。 #7、元々彼は悲壮感を漂わせる歌唱を得意としてるけど、これはそれが特に充満してるね。 #8、サビメロ以外は飛ばしてもいいんじゃないかと思うほど。 #9、#8に同じ。サビメロ以外に魅力がない。最後のサビ→ヲーヲーコーラス→管楽隊まで我慢すればそこは楽園だよ!頑張れ!


前半、というより #3 までは素晴らしい出来だ。それ以降は拷問に近いと言えるほどにつまらない。まぁ、ここで新しい方向性を見出したんだから、 Sanctuary Records との契約(あとアルバム2枚)をちゃんと消化しきってから解散してね。

評価:62

WUTHERING HEIGHTS / Salt

WUTHERING HEIGHTS / Salt
Release : 2010
Label : Scarlet

多国籍メタルバンド WUTHERING HEIGHTS の 5th アルバム。


1分半の前奏曲 #1. Away からすでに壮絶な劇メロを展開させ、#2. The Desperate Poet に雪崩れ込んでもその勢いを保ったまま WH ワールドを展開し、#3. The Mad Sailor では陽気なヴァイキング・メロで惹きつける。#4. The Last Tribe に至っては、フォーク・パワー・メタルとも言えそうな曲調だ。プログレッシヴな BLACK SABBATH 風の #5. Tears,MSG / Into the Arena を彷彿させる民謡調メロディで曲を引っ張る #6.Weather the Storm,キャッチーなソロが耳を引く #7. The Field,トラッド・フォーク風の小曲 #8. Water of Life を超え、最後は16分の大曲 #9. Lost at Sea で幕を閉じる。

アルバム全体を支配するクサメロの数々には “突発的なガッツポーズ” を誘発させられるものの、取って付けたようなツギハギ的プログレッシヴ感の詰め込み過ぎでせっかくのクサメロ効果を薄めてしまっている気がする。
他のバンドとは違った独特のヴァイキング風味は絶妙で、そういった表現力は本当に見事なんだけどね。

評価:62


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