- 1980.04.25 : BLACK SABBATH / Heaven and Hell
- 2010.04.27 : BULLET FOR MY VALENTINE / Fever
- 2006.05.24 : DISARMONIA MUNDI / Mind Tricks
- 2005.01.14 : DREAM THEATER / The Number of the Beast [Official Bootleg]
- 2006.08.29 : DREAM THEATER / Score [LIVE CD & DVD]
- 2005.02.23 : DREAMTALE / Difference
- 2011.04.07 : EDEN’S CURSE / Trinity
- 1986.05.26 : EUROPE / The Final Countdown
- 2000.01.19 : FAIR WARNING / Heart on the Run [EP]
- 2013.03.26 : GAMMA RAY / Masters of Confusion [mini]
- 1994.12.13 : GUNS N’ ROSES / Sympathy for the Devil
- 2013.10.21 : IHSAHN / Das Seelenbrechen
- 2005.02.16 : KAMELOT / The Black Halo
- 1998.09.09 : PRETTY MAIDS / The Best of…Back to Back [BEST]
- 2007.09.26 : PRIMAL FEAR / New Religion
- 2008.06.06 : REVOLUTION RENAISSANCE / New Era
- 2004.06.23 : RHAPSODY / The Dark Secret [EP]
- 2009.10.07 : SEX MACHINEGUNS / 45゜↗
- 2004.05.26 : THERION / Lemuria & Sirius B
- 2008.09.24 : TRIVIUM / Shogun
- 2012.01.25 : UNISONIC / Ignition [EP]
Search for ‘70’
BLACK SABBATH / Heaven and Hell
Release : 1980
Label : Warner
初代 Vo Ozzy Osbourne の後任として Ronnie James Dio が加入し作られた 9th アルバムであり、HR/HM を代表する名盤。
#1、Dio の持ち込んだ様式美が上手く SABBATH と融合した結果であろう。流れるようなギターソロが素晴らしい。 #2、EAGLES の音楽性をさらにメロディアスにしたような曲。 #3、平坦な感じがしないでもないが、なかなかノリのいいロックだ。 #4、リフの怪メロが素晴らしいね。中盤の疾走も、終わり方も良い。文句なしの名曲。 #5、コーラス多めのギターソロが大好き。サビ裏ベースも異様なまでに動き回ってて良い。 #6、名曲中の名曲。4:45、その短い時間頭の中を空にして縦振りするのみ。そしてサビでは「Die Young!! Die Young!!」と叫ぶのみ。ギターソロ前のピロピロパートと最後の超絶ベースが好きだが、特に後者はカッコ良すぎ。 #7、普遍的 ROCK 。#6 が凄すぎたせいかそれほど魅力を感じない。 #8、長いインストが曲の大半を占める曲。中でも哀愁のギターソロは素晴らしいの一言。ただ、終わり方が #7 と同じくフェードアウトなのは残念だ。
名曲 Die Young は HR/HM ファンなら聴いておいて損はない。PRIMAL FEAR 版でもいいけど ( 最後のベースで Mat Sinner の怠慢が顕著になってるから ) やっぱ本家をお勧めしたい。
評価:70
BULLET FOR MY VALENTINE / Fever
Release : 2010
Label : Jive
新世代 UK Metal のホープ? BULLET FOR MY VALENTINE の 3rd アルバム。
着々と進化を続けてきた彼らだが、3枚目にして “メロディック・メタル” に。グロウルを抑えて商業ロック的な売れ線メロを導入しているので、デス・メタルが苦手な人でも聴けるだろうね。雑誌のインタでは唄メロは Matt (Vo) とプロデューサーの Don Gilmour のみで練り込んでいったらしく、そういった意味でもこのアルバムにおける唄メロの重要度は高く、前述したように常にキャッチーで聴きやすい。
確かにこれなら日本のオリコンチャートの上位にランクインしてても何の不思議もないな。音質も素晴らしいし会心の出来だと思うよ。あとは今後、3rd が最高傑作のままでない事を願うのみかな。
評価:70
DISARMONIA MUNDI / Mind Tricks
Release : 2006
Label : SOUNDHOLIC
スーパー・マルチ・プレイヤー Ettore Rigotti 率いる DISARMONIA MUNDI の 3rd アルバム。Bass の Mirco Andreis さんが脱退した模様。
#1、メロディアスなリフが好印象な佳曲。相変わらず、サビのクリーン・ Vo がいいね。 #2、あれ ? IN FLAMES ? なリフはアレだが、流石タイトル曲だけあって素晴らしい。 #3、サビでのテンポの妙が美味しいな。ミドル・テンポでこういう曲を作れるってのは非常に強みだと思うよ。 #4、Vo を左右に分けているせいか、唄メロが弱くなってるのが気になるな。 #5、このバンドの鍵となるのは、クリーン・ヴォーカルを配した劇的なサビメロなわけだが、煮え切らない・・・。 #6、何回聴いてもメロディック・メタルだとしか思えないリフがいいね。サビのメロディも素晴らしい。 #7、ギターソロ前のパートが気に入った。それ以外はちょっと微妙。 #8、これもまた。メロディアスで美味しいこと・・・。このバンドの強みがはっきりと現れてるいい曲だ。 #9、ドラムがいい!サビのバス・ドラムに悶絶。 #10、この曲、もう少し前 ( #5 辺り ) にあれば凄く良くなったと思うんだけど。 #11、PANTERA のカバー。なくても良かったのでは ? #12、ボートラ。これもなくて良かったんじゃ・・・。
前半の勢いは素晴らしいものがあるが、後半に行くにつれてダレてくる。おそらくこれは、曲順を入れ替えることによって随分変わってくると思うので俺は ( #1→2→4→5→10→6→7→9→3→8 ) にしますです。てか、Bjorn “Speed” Strid さんは SOILWORK よりもこっちをメインにして貰いたいんですが・・・。
評価:70
DREAM THEATER / The Number of the Beast [Official Bootleg]
Release : 2005
Label : Ytsejam
002年10月24日にパリで収録された、DREAM THEATER の Official Bootleg 。( IRON MAIDEN / The Number Of The Beast をカバー )
彼らの演奏力、カバーの正確さについては、何も言う事はない。James JaBrie は Bruce Dickinson に似せた唄い方がキツそうだけどね。問題は “#5 Run To The Hills” のバック・コーラスだな (笑) Mike Portnoy と John Petrucci ・・・ライブだし致し方ないのは判っているが、これはちょっとな。
原曲が素晴らしいのは言わずと知れているが、中でも聴き所なのはジャズ風のアレンジが施された “#7 Gangland” だろう。あの疾走曲がこうも生まれ変わってしまうとは、と驚かされる。John Myung はと言うと、完璧すぎて逆に目立ってないな。本来なら一番目立たなきゃダメなのに(笑)
評価:70
DREAM THEATER / Score [LIVE CD & DVD]
Release : 2006
Label : Warner
DREAM THEATER / Octavarium Tour の最終地、NEW YORK ( Radio City Music Hall ) にて行われたライブ。
– DISC 1 –
まずは Octavarium 収録の2曲。その後は 各年代の曲を順々に演奏している。特に #3、7 は貴重なトラックだと言える。#3 は MAJESTY 時代の曲だ。そして “Afterlife” 。初期の曲を LaBrie の Vo で聴けるのは嬉しい。#7 は Falling Into Infinity の時にお蔵入りした曲らしい ( 結構いい曲だと思うけどな・・・ ) 。そして MP2 の名曲 “The Spirit Carries On” で 第1部が終わる。
– DISC 2 –
ここからはフル・オーケストラを従えての 6DOIT 完全再現。オケ隊が ( それほど ) 上手くないのが残念。アルバム順演奏が終え、Octavarium の曲へと戻る。
– DISC 3 –
MP1 最高。変拍子ソロ最高。
毎回の如く彼らのほぼ完璧な演奏には驚かされる。しかも、音を直してないそうなんで今回は余計にね。オーケストラは、はっきり言って “おまけ” レベル。初期の曲を LaBrie が唄っている事が (俺にとっては) 重要であってね・・・。ファンは DVD も買いましょう。LaBrie と Petrucci のイチャつき具合が確認できます (笑)
評価:70
DREAMTALE / Difference
Release : 2005
Label : Marquee
前作では、ナヨ Vo の実力のなさに減衰したが、新 Vo に Jarkko Ahola なる人物を加え、再起を図る DREAMTALE の 3rd アルバム。
#1、モロに STRATOVARIUS を彷彿とさせるリフ。少々力み気味の Ahola さんには失笑だが、前作にあったつまらなさがなくなっている。 #2、強調されすぎなハープシコードが面白い (笑) サビでちょっとピッチが乱れる Vo にB級臭さを感じるが、恐らく所謂めろすぱさんは劇ツボな1曲だろう。 #3、Voの実力が垣間見れるA,Bメロがいいね、何ともいえない煮え切らなさがあるけど。 #4、#3 に同じ。中盤のベースソロはなくてもいいじゃないか・・・。 #5、スローテンポで聴かせるパワーバラード。退屈。 #6、明らかに SONATA ARCTICA じゃありませんか。凄いね。てか、Vo がルックス以外もうダメポ? な SONATA ARCTICA よりもかっこいいじゃない。 #7、Ahola さんにこれだけ声量があるなら、変にバックコーラス付けなくてもいいと思うけど。 #8、イントロの掴みはいいものの、その後の突進力に欠ける。 #9、シンセの使い方が EUROPE みたいだ。 #10、FREEDOM CALL ですか? キーボードの使い方がモロなんですが。
Vo が変わったおかげと、何か吹っ切れたようなコンポーズで前作の悪夢から脱出でしょうか。ミドルの曲はともかく疾走曲はいい。ちなみに Ahola さんですが、ちょい漢臭いけど滑らかな声質で、なかなか好み。ハイトーンの時にしゃがれるのが特にヨカデス。
評価:70
EDEN’S CURSE / Trinity
Release : 2011
Label : Afm
多国籍バンド EDEN’S CURSE の 3rd アルバム。ゲストに James LaBrie と Andi Deris が参加。
相変わらずの良質なメロディック・メタル(or メロハー)。前作よりも若干メタリックになった印象があるが、メロディの質は全く落ちていないので安心して聴ける。それに加えて、全曲のバック・コーラスを担当している James LaBrie が素晴らしく(流石、メロハー畑出身)、Michael Eden との相性も抜群。
Andi Deris は「今の彼の声を必要とするバンドが HELLOWEEN 以外に存在したなんて…」と思ったりもしたが、いざ聴いてみると以外と良いような…。
DIO のカバー、#12. Rock N’ Roll Children もいい出来だ。
評価:70
EUROPE / The Final Countdown
Release : 1986
Label : Sony
EUROPE の歴史的名盤であり、北欧 HR/HM シーンを語るには必聴の 3rd アルバム。
#1、歴史的名曲。まぁ誰も疑う余地はないだろう。イントロを飾る壮大なシンセブラスは世界的名リフだと言える。 #2、古典的な Rock をイメージさせるなかなかの佳曲。 #3、これまた、#1 と同じくらいの名曲。サビに入る直前のコーラス隊がゾクゾクさせてくれる。 #4、Aメロの後半に厚めのストリングスが入ってくるのが好き。ギターの泣き所も申し分ない。 #5、忍者。海外における忍者なんてそんなもんだろう。まぁそんな低脳な事を抜きにすれば、サビメロはカッコイイわ、ソロは泣きまくりだわ、勿論リフもいいわで、#1 に匹敵する名曲なわけ。 #6、他の曲に隠れてしまいそうだけど、ギターソロ後のキーボソロとか素晴らしいんだよね。 #7、#6と同じく地味めな曲だけど、しっくり聴かせてくれるし、尚且つソロが良いんだよね。 #8、爽やかなサビメロが ○ 。相変わらずギターソロがいいよ。もう少しキーボが前に出てきてくれれば良かったかも。 #9、爽快な Rock ナンバー。車を運転しながら聞きたい曲だな。 #10、メロディが#1に似てる。なんか印象の薄い曲かも・・・。
全編に鳴り響く ( それほどでもないが ) シンセが冷たい北欧のイメージを嫌がおうにも持ってくる。ここから北欧の HR/HM シーンが開花したと言ってもいいくらい。捨て曲がないと言える程良い曲尽くめなんだけど、やっぱり #1 のインパクトは凄まじいものがあるね。
評価:70
FAIR WARNING / Heart on the Run [EP]
Release : 2000
Label : Marquee
FAIR WARNING の 4th アルバム “Four” からの先行 EP。
#1、シングル・バージョン。#2、シングル・バージョン。#3、シングル・バージョン。#4、FAIR WARNING ファンならば、この曲の為だけに買ってもいいと思える、極上のバラード。日本の 80’s 歌謡曲を彷彿とさせるサビの哀愁が堪らない。なぜこれがアルバム未収録なのか・・・。
中古屋で見かけたら必ず GET しときたいシロモノ。ドラムが C.C. Behrens じゃないのが不満ではあるが、#4 はそういったマイナス点を考慮した上でも聴いておきたい名曲。
評価:70
GAMMA RAY / Masters of Confusion [mini]
Release : 2013
Label : Earmusic
GAMMA RAY が HELLOWEEN とのツアーのためアルバムに先駆けてリリースしたミニ・アルバム。
JUDAS PRIEST 直系の疾走曲でブリッジがモロに IRON MAIDEN / Aces High、ギターソロが HELLOWEEN / I’m Alive + MSG / Into the Arena な #1. Empire of the Undead,Send Me A Sign っぽい、いかにも Kai が書きそうなシングル向きの曲でセルフ・パロディー感満載の #2. Master of Confusion,自身の曲のネタ元である SWEET の名曲カバー #4. Los Angeles 。
#5~10 以降はライヴDVDの音源。
先日の Hellish Rock Part II 用の予習CDでしかないが、#4 で堂々とネタ元を演ってるのには流石に笑った。いいのか Kai よ。
評価:70
GUNS N’ ROSES / Sympathy for the Devil
Release : 1994
Label : Geffen
GUNS N’ ROSES が曲を提供した『インタビュー・ウィズ・ザ・ヴァンパイア』のサントラからのシングルカット。ROLLING STONES のカバー。
#1、原曲のイメージを保ちつつも完全に GNR 色になってるのが凄い。名カバー。原曲が聴きたくて ( ストーンズの CD を ) 買ったはいいが、こっちのが良くて原曲を全然聴いてないという・・・。 #2、悶死。シンフォニックなインスト曲。GNR だと思わなければかなーりいいオケなんですけど。バットマンのテーマみたいだな・・・。
Knockin’ On Heaven’s Door もそうだが、何故こうもカバーの質が高いのか・・・謎だ。てか、#2 がやばいな。#1 より好きだ。新品を見つけるのは恐らく不可能だけど中古屋で 100円コーナー漁れば見つかるかもね。
評価:70
IHSAHN / Das Seelenbrechen
Release : 2013
Label : Candlelight
Ihsahn 先生の 5th アルバム。
ミニマル風の反復フレーズを効果的に使った #1. Hilber,冷たく暗いイメージのピアノが映える前半とヘヴィかつオペラチックに攻める後半の対比が美味しい #2. Regen,リズミカルなリフと 70’s プレグレみたいなイメージのメロディが心地よい #3. NaCl,多彩な音色を纏った哀しみのメロディが印象深い #4. Pulse,即興ドラムと Ihsahn のスクリームのみで構成された #5. Tacit2,そしてそれを発展させた #6. Tacit,PINK FLOYD のような浮遊感を感じさせる #8. M,不気味なメロディとダークでアンビエントなアレンジの #9. Sub Alter,ダークな雰囲気をこれでもかというくらい詰め込んだホラー映画みたいな #10. See,#10 と同様にホラー映画のサントラチックなインスト #11. Entropie,#10,#11 同様にホラー映画風だが、どこか近未来的な音もあるインスト #12. Hel 。
今までのアルバムとは比べ物にならないほどアンビエントでプログレッシヴなアルバム。Black Metal から可能な限り “メタル度” を減少させたような、あるいは Black Metal の雰囲気を残した初期型プログレッシヴ・ロックと言うべきか…。STORM CORROSION を Ihsahn の解釈で作ってみた感じ、だとわかりやすいかな。
前半4曲はまだメタルの領域内にあるけど、特に後半は完全に聞き手の精神世界に踏み込んでくるような恐怖感が素晴らしく、メタルの観点から見ると全然だけど、音楽的に言えばこれもまた芸術。是非とも Steven Wilson と組んで (ソロとは別に) 何か作って欲しいね。
評価:70
KAMELOT / The Black Halo
Release : 2005
Label : King
KAMELOT の、前作の続編となるコンセプト・アルバム。7th。
#1、曲名にもあるように、いかにも “March” な曲。 #2、前作 “Farewell” の焼き直しか?それともリメイクか? #3、いつもと同じストリングスの展開が・・・。彼らの、この手の曲はもう飽きた。 #4、”Center of the Universe” に似てるな。 #5、工場っぽい廃墟で囚われた2人が歌っちゃう、みたいなインスト。 #6、壮大な展開を構築するも、もう少しストレートなメロディでもいいんじゃないかと。 #7、安っぽい雷の音源が×。スリリングなギターソロは聴き所か? #8、中間で “Center Of The Universe” と同じメロディが出てくる。こういう使い方は上手いと思うよ。 #9、前作の “Helena’s Theme” の続きみたいなもんか? #10、Bメロからサビにいくあたりのメロディ構築が上手い。うーん過去の名曲と比べるとアレだけど今作中随一のキラーチューンかな?クワイアもいい感じに盛り上げてるしね。 #11、#10 からの曲順がいい。でもイントロはモロに “The Fourth Legacy” 。 #12、ストリングスがどことなく聴いた事があるようなメロディだ。 #13、なんか良く判らないインスト。雪の上を走ってるような音だな。 #14、速いながらもバラードのような哀愁漂う唄メロ。本来ならミスマッチな所を見事なまでにハマらせてる。上手い。 #15、エピローグ。濡れ濡れ汁だくの Khan の歌唱が光る名演ですな。”Don’t You Cry” 以来の名バラードだ。 #16、同曲のピコピコ切り込みから始まるラジオエデットバージョン。折角いい感じにアルバムが終わるのに・・・。こんなボートラいらない。
次回作から普通の、曲を並べたアルバムを作るらしいので、”The Fourth Legacy” や “Don’t You Cry” 級の名曲が生まれる事を祈るのみ。
評価:70
PRETTY MAIDS / The Best of…Back to Back [BEST]
Release : 1998
Label : Sony
PRETTY MAIDS のベスト・アルバム。未発表曲2曲を収録。
既存の名曲がリマスターされて収録されているので、それらの曲を抜き出して個別に聴いている人向け。大ヒットし ( てしまっ ) た JOHN SYLES のカバー Please Don’t Leave Me は勿論のこと、ライヴ盤のボーナス・トラックで “隠れた名曲” とも言われる When It All Comes Down も収録されている。
未発表曲のバラード、#6. Forever and Eternal と彼らの地元デンマークの伝説的バンド GASOLIN のカバー #17. Det Bedste Til Mig Og Mine Venner もなかなかの出来だ。
評価:70
PRIMAL FEAR / New Religion
Release : 2007
Label : Frontiers
PRIMAL FEAR の 7th アルバム。
#1、Ralf の Halford 歌唱が素晴らしい曲。分かってるな(笑) #2、キャッチーな佳曲。若干地味か…。 #3、女性 Vo とのデュエットが面白いね。ただ、個人的にはこのバンドには求めていなかった要素なんでなんとも。 #4、一風変わったコード進行が印象的。この曲が2曲目なら良かったのにな。 #5、パワーバラード。まさかこのバンドでこんな曲が聴けるとは。インストパートの気合いの入れようが凄いな。 #6、シンプルなメタル。ギターソロの P.H. 連発がいいね。 #7、キャッチーな唄メロでいいんだが、いまいちインパクトに欠けるね。 #8、キタね。この曲が前半にあるだけでも随分違うと思うんだけど。 #9、「最強ーーー!」極めてシンプルな曲。 #10、典型的なメロディック・メタル。キャッチーでいいね。 #11、アルバムを締めくくるに相応しいドゥーミーな曲。
本人たちは最高傑作と言うが、ネタ切れ感が充満してるような。#3 で異なる方向性を示しているもののバンドの印象を変えるほどじゃないし…。いいアルバムではあるんだけどね。もう少し実験的になってもいいような気もする。
評価:70
REVOLUTION RENAISSANCE / New Era
Release : 2008
Label : Frontiers
STRATOVARIUS を脱退した Timo Tolkki 率いる REVOLUTION RENAISSANCE の 1st アルバム。
#1:( Vo:Tobias ) 北欧らしさが全くないジャーマン・メタル。EDGUY っぽさ全快。 #2:( Vo:Kiske ) 他の誰かが唄っていたらただのキャッチーな曲止まりだった。 #3:( Vo:Pasi Rantanen / THUNDERSTONE ) 唄メロは悪くないが、アレンジが単調すぎて面白みにかける。 #4:( Vo:Kiske ) シンプルなバラード。もっとド派手なオーケストレーションがあればよかったのに。 #5:( Vo: Pasi ) ミドル・テンポのパッとしない曲。 #6:( Vo:Tobias ) HELLOWEEN の Power 。超予定調和。 #7:( Vo: Pasi ) スロー・テンポのパッとしない曲。 #8:( Vo:Kiske ) バラード。#4 に同じ。VAI の For the Love of God っぽい。 #9:( Vo:Kiske ) 単調でキャッチーな曲。W.O.A で STRATOVARIUS が演奏してたね。歌詞は深いが曲は浅め。 #10:( Vo:Kiske ) STRATOVARIUS の雰囲気が程よく残ってる曲。Kiske じゃなかったらヤバかったかな。
大曲でもあれば少しはアルバムが引き締まった気がするが、Tolkki 一人じゃ無理だったか・・・。曲の素材としては十分いいのだが、どれもアレンジがシンプル過ぎて退屈に感じてしまう。本当の勝負はバンドが形になるであろう次のアルバムだな。
評価:70
RHAPSODY / The Dark Secret [EP]
Release : 2004
Label : Victor
前作にて、その幼稚な物語に終止符を打ったと思ったら、(ドラゴンボール方程式により)また敵が現れたんでしょう。で、これは 5th アルバムからの先行 EP です。
#1、映画:ロード・オブ・ザ・リングにも出演した Christopher Lee 氏がナレーションを務める。音楽性はこれまでとなんら変わりはないが、フル・オーケストラ導入の為か管楽隊が目立っていて良い。 #2、”Antonio Vivaldi / The Four Seasons / The Summer” を彷彿とさせるイントロがいいね。アグレッシヴな Fabio 先生も素晴らしい。サビメロも、飛翔感があっていいね。 #3、いつもの笛の曲ね。英語版らしいけど、全部英語でいいじゃんか。 #4、大曲。これまた、サビでの飛翔メロが堪らないね。しかもまた、”Antonio Vivaldi / The Four Seasons” が使われてる。これは “The Winter” からだね。Fabio 様の迫真に迫る演技も素晴らしいね。 #5、よくわからんインスト。
今までとなんら変化のない楽曲が聴けます。5th アルバムに収録されない #2 はファン必聴。
評価:70
SEX MACHINEGUNS / 45゜↗
Release : 2009
Label : MRS entertainment
国産お笑いメタル・バンド SEX MACHINEGUNS の 8th アルバム。
最初の正統派風リフを無視していきなり SLAYER / Angel of Death っぽくなる #2. 部屋とTシャツと親父, 哀愁のある歌詞(笑)が印象深い #4 アドレス変更, 初期 HELLOWEEN を彷彿させる #8. DEATH GAME, その曲名とは裏腹にとんでもないインパクトを持つ #10. 森のくまさん, 終始マトモな歌詞をアルバム中最もキャッチーなメロディに乗せてに唄う #11. プライド。と、このバンドのアルバムとしては全曲水準以上の出来。(前作でいいと思ったの曲は “人妻キラー” くらいだったからなぁ。 )
#11. プライド みたいな普通の曲も作れるならもう少しお笑い要素を薄めてもいいとは思うんだけどね。それか、どうせなら全曲ネタ全開で。だって、普通の歌詞なのに #11 に違和感を感じるってのがねぇ…。
評価:70
THERION / Lemuria & Sirius B
Release : 2004
Label : Marquee
スウェーデンの大御所シンフォニック・メタルバンド THERION の 9th & 10th (2枚組) アルバム。
[ DISC 1 ]
#1、フランジャーを効果的に使ったリフがなかなかカッコイイね。 #2、分厚いコーラスと Vo パートとの分け方が一方的過ぎて、なんだかな。 #3、HELLOWEEN みたいなギターがいいね。明朗なオーケストレーションもなかなか。 #4、#3 のアウトロ。最高。文句なし。 #5、#4 までのオケが若干影を潜める。唄メロは悪くないんだけどね。後半は笛が美味しいか・・・。 #6、クアイアは定位を綺麗に分けるんじゃなくて、分厚くしたほうが良かったのかもな。 #7、全然フックのない唄メロにゲ~ンナリ。 #8、アコギのポロンポロンパートはいいな。それ以外はどうも俺には受け付けないらしい。 #9、ソプラノ Vo の唄うメロがキャッチーでよい。ちょっとスタジオ臭が抜けきってない音作りなのが残念。 #10、ミドルでキャッチーなオーバーチュア。シンプルなメロディだが、いいんじゃないかな。
[ DISC 2 ]
#1、DISC 1 みたいなオケがなく、典型的な HM に。要所で入ってくるクワイアが絶妙で美味しいね。飛翔してるメロディもいい。 #2、クワイア万歳、な曲。クワイア抗体が少ない俺はギターソロが好きです。はい。 #3、メロトロンっぽい音の使い方が上手いね。 #4、ソプラノ Vo よりも渋い低音で唄ってるオジサンがいい。しかし、クワイア隊の唄うメロディはクサいな。 #5、全体的に変なエフェクト掛けすぎだろ。「プスッー」ってスネアが気持ち悪い。 #6、クワイアが何言ってるのか判りません。リズム隊が色んなことしてて面白い。 #7、大聖堂オルガンメロがきましたが残念ながらイントロだけでした。 #8、他となんら変わらないクワイアメタル曲。つまらん。 #9、曲名に騙された (笑) 。 #10、ドラムにリヴァーブ掛け過ぎな感じがするインスト。オケのメロディは陰鬱で俺好みだな。 #11、最後を締めくくるファンファーレ的なイントロを超えた後の超キャッチーなリフ。素晴らしい。ギターソロは最高にカッコイイしクワイアメロも壮大で良し。悶絶。
最初はクワイア中心な事に戸惑ったけど、聴き込んで、慣れてみれば壮大で素晴らしいメタル・オペラじゃないか。AINA,AVANTASIA みたいな パワーメタルなだけで全然 “オペラ” じゃないメタル・オペラより、確実にこっちの方が “メタル・オペラ” だろうね。しっかし、最後の曲カッコ良過ぎでやばい。シンフォニック・メタルが好きな人 ( ソプラノ OK なら尚良し ) には是非ともお勧めしたい良盤だね。
評価:70
TRIVIUM / Shogun
Release : 2008
Label : Roadrunner
新世代 Metal Hero,TRIVIUM の 4th アルバム。
#1:日本的なメロディを持つ佳曲。” 斬り捨て御免 ” は確かに Metal だ (笑) シンガロングできるメロディが多くていいね。 #2:集中力を必要とする曲だな。もう少し判りやすさが欲しい気も。 #3:素晴らしいギターメロに素晴らしい唄メロが乗る・・・。文句なしの名曲。 #4:MEGADETH みたいだ。まぁ当人もそれを狙ってるのかもな。 #5:聴きやすいサビメロがいいね。テクニカルなソロも素晴らしい。 #6:前作の “Anthem” を彷彿させる。ソロが Uli っぽいが、Marty の影響だろうな、きっと。 #7:ギターソロはいいね。 #8:#2 に同じ。 #9:少々難解だが、判りやすいサビに劇的なソロは好印象。 #10:いいリフはあるんだけど、退屈だなぁ。 #11:11分強の大曲。緩急の使い分けが上手く出来てていいね。長さを感じさせない曲だ。 #12:カバー。
#1,3,11 はすごく気に入ったんだけど、それ以外がね・・・。強力なメロディは沢山あるし、すごくいいアルバムだと思うけど、何と言うか予想以上にやりすぎ。思いついた事を全部詰め込めたようにも感じる。前作みたいな “初期 METALLICA” 風味を求めると肩透かしを食らうかもね。
評価:70
UNISONIC / Ignition [EP]
Release : 2012
Label : Marquee
元 HELLOWEEN,元 GOTTHARD と 現 PINK CREAM69 のメンバーらが組んだスーパー・バンド UNISONIC の 1st アルバムからの先行 EP 。
どこか Pink Bubbles Go Ape 期の HELLOWEEN を彷彿させる Mandy Meyer(Gt) 作曲のタイトル連呼タイプの疾走曲 #1. Unisonic,Kai Hansen のバック・コーラスが微笑ましい #2. My Sanctuary,来日前から My Space に Up されていたデモ #3. Souls Alive,そして、#4 こそこの EP を買う意味そのものでもある I Want Out (Live at LoudPark’11) 。
日本初の Kai と Kiske による I Want Out …。Future World から間髪いれずに I Want Out のイントロが聴こえたあの瞬間、本当に凄かった。聴く度にあの感動と興奮が甦るよ。
評価:70