Archive for the ‘F’ Category

FAIR WARNING / Fair Warning

FAIR WARNING / Fair Warning
Release : 1992
Label : Warner

記念すべき FAIR WARNING のデビュー作。1st アルバムにして名盤。


#1、一発目から素晴らしいほどの哀愁を放っている。 #2、当アルバムの1つ目の名曲。最後の超級の泣きを聴かせてくれるギターが最高。 #3、哀愁に満ちたバラード。 #4、アメリカで売れてもいい様に入れたのかな?アメリカンロック風の曲。妙な前進感がいいね。 #5、80年代ブリティッシュロックを思い起こさせるリフが印象的。 #6、ベースの奏でる裏メロが心地良い。ギターソロが米風なのが少し苦手。 #7、神曲。サビメロ合唱必須。この曲を聴かずに FAIR WARNING を語るべからず。 #8、神曲。この曲は歌詞を読みながら聴いて欲しい。泣ける。 #9、アップテンポの元気がいい曲。前の曲の余韻を綺麗に溶かしてくれるね。 #10、ちょっと唄メロが煮え切らないな。リズムも単調でいまいちフックに欠けるか・・・。ギターソロはなかなか面白いんだけどな。 #11、当アルバム2つ目の名曲。ZENO 作曲。東洋的なメロディがいいよね。 #12、#8同様哀愁の哀の字を振りまくバラード。キーボードアレンジとか、斬新的なパートもあっていいのだが、#8には全く及ばない。曲順が逆の方が良かったのかも。


デビュー作ながら、最高傑作とも言われる超名盤。まず #2#11 の二つの名曲。そして、#7#8 と連続で襲い掛かる二つの神曲。この4曲を聴く為だけに買ってもお釣が来る。

評価:85

FAIR WARNING / Rainmaker

FAIR WARNING / Rainmaker
Release : 1995
Label : Warner

1st アルバムにおいて、素晴らしい作品を放ってくれた ドイツのメロディアス・ハードロックバンド FAIR WARNING の 2nd アルバム。


#1、面白いシンセと QUEEN 風のコーラスを持つイントロがいいね。でも、ちょっと退屈な曲かな・・・。 #2、典型的な 80年代風 HR 。ライブを意識した曲かな。ちょっと BON JOVI っぽいな。 #3、バラード。唄メロが煮え切らないかも。 #4、疲れた時に聴きたくなる微癒し曲。悪くないが、まだまだこんなもんじゃないハズ。 #5、前作の Long Gone を彷彿とさせる曲。メロディの持つ哀愁は流石だが、まだ弱い気がするなぁ。 #6、ありきたり。唄メロが誰かの曲に似てるな。思い出せないが・・・。 #7、う~ん。あんま面白くない。 #8、日本人好みの唄メロを持つ曲。でも、サビメロだけなんだよな、クルのは。 #9、退屈だ。裏で使ってるシンセメロはよく聴くメロディだな。 #10、微かにアジアンなメロディが良い。 #11、多分当作のリーダートラックとなるであろう曲。よく言われるが、Andy Malecek の起承転結の効いたギターソロは素晴らしい。 #12、アルバムの最後を飾るにしては少々力不足かと思われる。 #13、ボートラ。ノリいいテンポの佳曲。なんでこれを本編に入れないんでしょうか? これが中間に入ってれば少しは印象が変わったのにな。 #14、ボートラ。なんでこれを本編に・・・第2弾 (笑) 日本人びいきなんでしょうかねぇ。まぁそれはそれで嬉しいですけど。


前作の出来が良すぎたのが響いたか。アルバム全体の印象としては若干テンポが落ちて落ち着いた感じ。バラード調の曲が増えている。#11 は素晴らしい曲だが、BEST 盤に入ってるし、ファンでなければ無理して探す必要もないかも。

評価:56

FAIR WARNING / Go!

FAIR WARNING / Go!
Release : 1997
Label : Zero

ドイツのメロハーシーンの開拓者、FAIR WARNING の 3rd アルバム。


#1、古典的なリフが印象的な佳曲。エンディングのソロが素晴らしいね。 #2、イントロのリバースシンバルから既に名曲の予感。右で鳴るナチュラルトーンのアルペジオがもともとある哀愁の力を後押ししている。動き回るベースも好き。例によってラストのスカイメロディが素晴らしい。最後、ハイハットをピンポイントでキメてくるのもいいね。 #3、哀愁美がこだまする涙のバラード。自分の事を言われているようで個人的に泣は聴く度にきそうになります。 #4、希望に満ち溢れた歌詞に胸打たれる佳曲。やっぱり最後のスカイメロディには悶絶する。 #5、唄メロが懐メロですね。でもちょっとこういった感じなのは少々マンネリな感しがするなぁ。 #6、メロディが煮え切らないな。悪くはないんだけどね。Long Goneに少し似てるし。 #7、いいんだけど、アルバム全体から見ると浮かない曲かな。中間のソロは結構好きなんだけど。 #8、このポワッポワッっていうキーボードがあんまり好きじゃない。唄メロがかなりいいだけに何とも言えません。 #9、やっぱ、少々メンネリ化?唄メロに捻りがほしいところ。 #10、ドラといい、クワイアといい。正に最高級。バンドが入ってくる直前のギターが良すぎ。 #11、Bメロがイイ。それ以外は単調で面白くないかも。 #12、ZENO の影響が伺える東洋的なメロディ。 #13、イントロのギターが好印象。最後を締めくくる名曲。日本人の涙線に触れるいい曲だね。


少々元気がなくなった感がある。Andy Malecek 不在の影響もあったと思うが、それでこれだけの楽曲を完成させてくるのは見事と言わざるを得ない。

評価:83

FAIR WARNING / Heart on the Run [EP]

FAIR WARNING / Heart on the Run [EP]
Release : 2000
Label : Marquee

FAIR WARNING の 4th アルバム “Four” からの先行 EP。


#1、シングル・バージョン。#2、シングル・バージョン。#3、シングル・バージョン。#4FAIR WARNING ファンならば、この曲の為だけに買ってもいいと思える、極上のバラード。日本の 80’s 歌謡曲を彷彿とさせるサビの哀愁が堪らない。なぜこれがアルバム未収録なのか・・・。


中古屋で見かけたら必ず GET しときたいシロモノ。ドラムが C.C. Behrens じゃないのが不満ではあるが、#4 はそういったマイナス点を考慮した上でも聴いておきたい名曲。

評価:70

FAIR WARNING / Four

FAIR WARNING / Four
Release : 2000
Label : Marquee

ドイツ、メロディアス・ハードの王者、FAIR WARNING の、その名の通り 4th アルバム。


#1、On The Run シリーズ (笑) イントロから Helge Engelke のハイフレット・ギターが泣く。 #2、左右のピコピコキーボードが楽しい佳曲。 #3、定番のアコースティックな曲。 #4、ヘヴィなリフが印象的な Metal Tune 。 #5、感動的なバラード。ほどよいバランスのクワイアがいいね。 #6、アレンジがコーラス以外面白くなく感じるけど、これはきっと他の曲が素晴らしすぎるからであろう。 #7、メロディアスなリフがかっこいいね~。シンガロング必須のサビメロも堪らんよ。 #8QUEEN の影響大。 #9、焼き直しのようにも聴こえるなぁ。でもまぁ、いい曲尽くめなんでいいアクセントになってるね。 #10、QUEEN コーラスがキタ。ノリのいいロックンロールでまさに俺好み。味好み。このアルバムで2番目に好きな曲。 #11、メロディが前作のボートラ Rain Song のまんま。 #12、1st の方向性を若干彷彿とさせる。 #13、素晴らしいボートラ。 #14、最後にまた、面白い方向性できたな。こういうのは是非ライブのエンドロールで唄いたいね。


FAIR WARNING の最高傑作はどのアルバムか? と聴かれたらコンマ1秒で Four ! と言ってジャケの指を体現するでしょうね (笑)。確かに焼き直しやらメロディの使い回しが目立ってきているが、アルバムの完成度で言えば 1st よりこっち。これでドラムが CC だったら最高だったのだが・・・。

評価:90

FAIR WARNING / Don’t Keep Me Waiting [EP]

FAIR WARNING / Don't Keep Me Waiting [EP]
Release : 2006
Label : Marquee

2000年の活動停止から 6 年、ついに待望の復活を遂げたメロディアス・ハード界最重要バンド、 FAIR WARNING の 5th アルバムからの先行 EP 。


#1Burning Heart を彷彿とさせる曲。「これだよ!これを待ってたんだ!」というくらいの至高のメロディと哀愁美、そして天に昇るが如くの Helge Engelke のスカイ・フレーズ。これを・・・どれだけ待ち焦がれていたことか。 #2、成熟した大人のメロディとヘヴィな音が印象深い曲。官能的な色気を魅せるソロ & エンディング・ソロに悶絶。C.C. Behrens の超タイトなフィルも最高。 #3、EP にバラードを入れてくるってのが非常に好感が持てる。「 これだよ!これを ( 以下略 ) 」いきなり切り込んでくるギターソロが素晴らしい。ソロ裏のベースもメロディアスでいい。 #4、#1 の Alternative .Ver 。ギターソロはこっちの方が好きかも。#1 のも素晴らしいけどね。


EP でこれだけの曲を入れられるって事は、アルバムはもっと凄いのか・・・と高望みをしてしまうが、FAIR WARNING の事だ、きっとそれ以上のものを聴かせてくれるに違いない。そう確信できる素晴らしい内容の EP だ。ビデオ・クリップは、いままで彼らが辿って来た事を語っている。日本ではいいセールスを挙げてるが、地元では苦労した、とかね。

評価:85

FAIR WARNING / Brother’s Keeper

FAIR WARNING / Brother's Keeper
Release : 2006
Label : Marquee

ついに待望の復活を遂げた メロディアス・ハードの王者 FAIR WARNING の 5th アルバム。


#1Burning Heart を彷彿させる Ule W. Ritgen 節炸裂の曲。 #2Helge Engelke 作曲のキャッチーな佳曲。どう考えても DREAMTIDE の為に書いた曲だよな・・・。 #3、らしくない、ダークな曲。こういうのもアリではあるな。エンディングのソロ “だけ” は流石。 #4、日本人好みのメロディだね。エンディングはまたフェード・アウトなのね・・・。 #5、1st のアメリカンな雰囲気を思い起こさせる。 #6、成熟した曲作りが出来るようになった Helge Engelke に万歳。エンディング・ソロは間違いなく当アルバム最高の名演。 #7、唄メロが終始煮えきりません。ギターソロ裏のベースは凄くいいと思うよ。 #8、バラード。従来通りで安心。Bメロ裏にイントロのキーボードメロが入るのが好きだな。あとは、やっぱソロだね。 #9、サビメロをもう少し練って欲しかった。 #10、ビブラスラップ使いすぎ (笑) で、またフェード・アウトか。 #11、悪くはないが、こんなものなのか。最後はちょっと QUEEN っぽい終わり方だね。 #12、サビがタイトル連呼系でなければ名曲となっていたかもしれない。十分いい曲だけどね。 #13、イントロの CC Behrens のフィルが最高。サビの最後は HELLOWEEN / Come Alive でしょうか (笑) ・・・シークレットトラックは無駄・蛇足。


Helge Engelke は官能的なソロと相変わらず素晴らしい “スカイ・フレーズ” を披露してて良い。バンド要の Tommy Heart も凄く楽しく唄えてるのがよーく判る。 “Four” では聴けなかった CC Behrens のタイトでハードなドラミングも、また聴けて嬉しい。が、問題は Ule Ritgen の楽曲。もう枯渇したとしか思えない。6年のブランクはキツかったって事か・・・。Ule には悪いけど、良曲を書き溜めているであろう Helge Engelke ( DREAMTIDE ) の新作に期待する事にします。( あと、9月に新作リリース予定の ZENO ね。 )

評価:58

FAIR WARNING / Aura

FAIR WARNING / Aura
Release : 2009
Label : Marquee

ドイツ産メロディアス・ハード FAIR WARNING の復活第2段にして 6th アルバム。


#1:Burning Heart タイプ。ネタ切れですか? まぁ、いい曲であるんだが…。 #2:いい曲ではあるんだけど、唄メロが焼き直し気味…。残念だ。 #3:哀愁のバラード。ギターソロが控えめなのが残念。 #4:レイドバックしてるとしか言いようがない Helge の曲。しかしこの曲が個人的に一番マシ。 #5:リズムギターにまでエフェクト掛けなくても…。 #6:ドラマチックなバラード。 #7:ソロはいいんだけどね。 #8:ヌルい。これも焼き直しにしか聴こえん。 #9:煮え切らない唄メロが悲しい。 #10:Four までの Helge はどこにいったんだ…。 #11:退屈。 #12:退屈なバラード。


勢いのある曲は #1,2 だけで ( その #1,2 も焼き直し感は否めないが ) その後は絶えずヌルい曲が続く。いつもなら一撃必殺力のある Helge の曲も DREAMTIDE の 3rd に同じく…。まぁ一定以上の質は保っているので ( Dreamtide の 3rd ほど ) 聴けないことはないのだが、過去このバンドが作ってきた多くの名曲に比べたら “確実に質が落ちている” としか言いようがない。もし今 FAIR WARNING のベスト・アルバムを作るとしても、このアルバムからは1曲も入らないだろうな…。

評価:39

FAIR WARNING / Sundancer

FAIR WARNING / Sundancer
Release : 2013
Label : Avalon

Rainmaker」と対をなすらしい FAIR WARNING の 7th アルバム。


出だしのドラムとベースが Burning Heart と同じでいかにも Ule が書きそうな #1. Troubled Love,シンプルなリフで引っ張るロック・ナンバーで天空を駆け巡るソロが堪らない #2. Keep It in the Dark,盛り上がりに欠けるものの、彼ららしいアレンジが聴ける #3. Real Love,#2 と同じくシンプルなリフが先導し、サビメロが Forever の焼き直しな #4. Hit And Run,出だしが #1 の使いまわし? な #5. Man in the Mirror,妙なスウィング感のある #6. Natural High,レイドバックしたメロディが印象深い #7. Jealous Heart,彼ららしい曲だが、どこか決め手にかける #8. Touch My Soul,#2 や 4 と同じ方向性の曲で唄メロが DREAMTIDE っぽい #11. Get Real,ルーツにでも戻ったかのようなオールドテイストな #13. Living on the Streets,縦ノリ感の強いシンプルなロック・チューン #14. Cool

巷の評価がよろしくないようだけど、再結成以降の彼らに18年前の Rainmaker みたいなアルバムが作れると思うほうが間違っているし、Aura を考えれば幾らかマシだし想定内な内容だ。確かにメロディの即効性は落ちたが、メロディアスであることに変わりはなく、十分に彼ららしいものだと思える。まぁ、ちょっとレイドバックしすぎではあるし、Helge には「その手のリフに目覚めたのか」と問い詰めたくなるが!(笑)

そもそも、再結成以降( というか DREAMTIDE の 2nd から )のアルバムは音作りが低音寄りになっていて、ギターとベース、ドラムの音域がぶつかってるような気がするんだよね。勿論、聴く環境にもよるが、実際イコライザーで低音域を絞ったら凄くクリアで聴きやすくなった。で、そうして聴くとそんなに悪くないように聞こえるんだよね。なので、あまりいい印象ではなかった人には是非聴きこんで貰いたいね。

評価:65

FAIRYLAND / The Fall of an Empir

FAIRYLAND / The Fall of an Empir
Release : 2006
Label : Marquee

エピック・メタルバンド FAIRYLAND の 2nd 。


#1,4,8:インスト。#2,3,5,6,7,9,10,12:退屈。#11,13:女性 Vo を使った非メタルなバラード。#14:ボートラ。


印象的なメロディが皆無。シンフォニックな装飾ばかりこだわってて骨組みがグラグラ。シンフォニックなメタルなんだか、メタルっぽいゲームサントラなのかはっきりしてください。

評価:0

FAIRYLAND / Score to a New Beginning

FAIRYLAND / Score to a New Beginning
Release : 2009
Label : Napalm

リーダー、Philippe Giordana (Key) 以外のメンバー全員が脱退し、仏 Metaler のサポートの上に完成させたらしい FAIRYLAND の 3rd アルバム。


#1:インスト。 #2:なんでパート2なのかと思ったら前作のボートラか…。 #3:大仰で高揚感のあるサビメロが素晴らしい。キーボードの音色がショボイのは仕方ないのか…。 #4SYMPHONY X のランクを下げてシンフォ度が増したらこんな感じか。 #5:クサいメロディを分厚いクワイアが、って曲。 #6:#4 に同じ。 #7:初期 RHAPSODY を若干プログレッシヴにしたかのような曲。 #8:シンセだけで作ったにしては素晴らしいインスト。 #9:クサ過ぎて死ぬ…。サビメロのクサさは今年一番だな。誰が弾いてるかしらないけど、(短い…) ギターソロもなかなかいいね。 #10:エンディングなのにギャロップ・ビートで疾走するってのが美味しい。Never Ending Story のラストを思い出したよ。


余計なメンバー (失礼) がいなくなって曲の焦点が合っているのかなかなかいいアルバムだ。前作のアレが嘘のようだな。これでオーケストレーションの音が良くなれば言うことないんだけどね。

評価:58

FERGIE FREDERIKSEN / Happiness is the Road

FERGIE FREDERIKSEN / Happiness is the Road
Release : 2011
Label : Frontiers

Fergie Frederiksen (Vo/ex-TOTO) の 2nd ソロ・アルバム。


他の Frontiers Records のシンガー・プロジェクトと同様、お抱えソングライター達の曲を唄わせるという方式。もはやこれ系プロジェクトの安定感は誰もが知っているだろうが、このアルバムも良曲揃いの素晴らしいアルバムだ。

還暦 & 病み上がりにも関わらず、全盛期並みの素晴らしい歌唱を聴かせてくれる Fergie には感銘を受けるし、豪華ソングライター陣も素晴らしい仕事をしている。願わくば次のアルバムも期待したいところだが…。

そういや、Dennis Ward が「人間味が感じられない」と言っていたプロジェクトってコレの事か?

評価:68

FERGIE FREDERIKSEN / Any Given Moment

FERGIE FREDERIKSEN / Any Given Moment
Release : 2013
Label : Frontiers

Fergie Frederiksen (Vo/ex-TOTO) の 3rd ソロ・アルバム。


Alessandro Del Vecchio の 全く期待を裏切らない王道メロハー #1. Last Battle of My War,エレピ連打系リフの #2. Let GoRobert Sall と共作した、いかにも WORK OF ART#4. I’ll Be The One,普遍的ピアノ・バラード #6. How Many RoadsJim Peterik と共作の #8. Any Given Moment,レーベルメイトの ISSA とデュエットした #9. Not AloneTOTO 時代の名曲セルフ・カバー #11. Angel Don’t Cry

期待を裏切らない高品質なメロハー・アルバム。作曲は Frontiers Records お抱えのソング・ライターたちなので、当然といえば当然なんだが…。Fergie は、流石に昔ほどではないものの、相変わらず抜けのいいハイトーンを披露している。

しかし、克服したと思われていた癌が再発し、闘病生活に入ったらしい。まさか、それを見越しての Angel Don’t Cry なのか、なんて考えてしまう…。もういい歳だし、ゆっくりと静養して欲しい。そして、可能ならまた素晴らしい声を聴かせて欲しいと願うばかりだ。

評価:80

FIND ME / Wings of Love

FIND ME / Wings of Love
Release : 2013
Label : Frontiers

Daniel Flores (Dr/MIND’S EYE, THE MURDER OF MY SWEET) と Robbie La Blanc (Vo/BLANC FACES) によるメロディック・ロック・プロジェクト、FIND ME の 1st アルバム。


メロハーのお手本のような爽やかさとドラマチックさのある #1. The Road to NowhereJOURNEY / Separate Ways を意識しまくりなイントロの #2. Another WorldW.E.T. っぽい北欧メロハーな #3. Dancing to a Broken Heartbeat,哀愁メロと透明感のあるアレンジが素晴らしいバラード #4. Eternally,ポップでコマーシャルな歌メロが美味しい #6. On the Outside,いかにも 80’s なアレンジの #7. One Soul,爽やかなメロディが駆け抜ける #9. Bottom of My Heart,哀愁の唄メロを優しく奏でる #11. Wings of Love

Frontiers Records お抱えのソングライター達が楽曲提供しているので、曲のクオリティは折り紙つきの “まぁいつものメロハー・プロジェクト” ではあるんだけど、捨て曲はないし Bobbie La Blanc の Vo も素晴らしいし、2013年トップクラスのメロディック・ロック・アルバムだと思う。

ところで、Vo の Bobbie La Blanc、このアルバムで初めて聴いたけど、Tony Kakko (Vo/SONATA ARCTICA) に近い声質でかなりいいね。BLANC FACES、チェックしないと。

評価:91

FIREWIND / Allegiance

FIREWIND / Allegiance
Release : 2006
Label : King

Gus G 率いる FIREWIND の 4th アルバム。Vo は Apollo Papathanasio (ex-TIME REQUIEM)、Dr は Mark Cross (ex-METALIUM)


#1、すごーく KAMELOT 的な雰囲気を持つ曲。サビメロにパワーがないのが 1曲目としては不満か。 #2、音作りは上手いんだけど、全体的にメロディが弱いなぁ。 #3、キャッチーで聴きやすい。でもまだこんなものじゃないハズ・・・。 #4、古典的な HR で嫌いじゃないんだけど、どうもねぇ。 #5、女性 Vo の効果が面白いね。てか、Apollo より女性 Vo の方が曲に似合ってるような気が・・・。 #6、地味。Apollo の Ooooo~ はいいね。 #7、”Don’t Keep Me Waiting (FAIR WARNING) ” かと思ったわ (笑) あーぁ、サビで疾走するかと思ったのに・・・・・・。でも、これ好きかも。 #8、ねちっこい歌唱が印象深い。Apollo、上手いなぁ。 #9、インスト。 #10、Gus G の官能的なギターメロが素晴らしいね。唄メロが微妙なのが残念。 #11、メロディアス・ハード。この路線も悪くないね。 #12、ボートラ。日本人の為のバス連打疾走曲。ギターソロは本作で一番いいかも。 #13、ボートラ。


悪い内容ではないと思うけど、耳に残るメロディが無さ過ぎる。まぁそれは今に始まったコトじゃないわけだけど。

評価:64

FIREWIND / The Premonition

FIREWIND / The Premonition
Release : 2008
Label : King

FIREWIND の 5th 。


#1METALLICA / Battery っぽい始まり方の疾走曲。 #2:キャッチーな唄メロが美味しい佳曲。 #3Gary Moore / Wild Frontier#4:曲調は好きだが唄メロがなぁ・・・。Uli Roth を思わせるソロもいいんだけどね。 #5:ギターソロ、もはや見事だとしか言いようがない。 #6:終始静かなバラードだったら良かったんだけど。 #7:煮え切らない・・・。 #8:これまた曲調・ソロは素晴らしいんだが、唄メロがいかんな。 #9:リフが単調すぎなせいかサビメロも弱い・・・。 #10:#7 に同じ。 #11:日本盤ボートラ。日本人が好きそうな疾走曲。わかってらっしゃる・・・。 #12:日本盤ボートラ。退屈。 #13:日本盤ボートラ。#3 のアコースティク・バージョン。こっちのがいいな。


Gus G の作曲センスはそれなりにいいと思うしソロも素晴らしい。音楽的な趣向が俺と似てるってのもあるのかもしれないな。それにしても、唄メロが・・・。唄メロさえもう少し良くなればなぁ、という曲が多すぎ。

評価:73

FIREWIND / Days of Defiance

FIREWIND / Days of Defiance
Release : 2010
Label : Century Media

OZZY OSBOURNE バンドの一員になった Gus G 率いる FIREWIND の 6th アルバム。


PVも作られたアルバムのリーダートラック #2. World on Fire,シンセ・リフと “オペラ座の怪人・リフ” が印象深い #4. Embrace the Sun,メロディック・スピード・メタル・ファンであれば誰もが必ず「何故この曲を頭に持ってこなかったんだ!」と思うであろう #5. The Departure ~ #6. Heading for The Dawn,アコ・パートと重くハネるリフとの対比が面白いパワー・バラード #7. BrokenGus G 曰く「STRATOVARIUS 風で好きじゃないけどいい曲」な #11. Losting Faith,表打ちながら疾走感のある #13. When All is Said and Done

アルバム毎に感じていた唄メロの弱さが改善された。これくらい耳に残るメロディなら言うことなし。文句なしの最高傑作だね。生々しい音質も素晴らしいね。

評価:79

FIREWIND / Few Against Many

FIREWIND / Few Against Many
Release : 2012
Label : Firewind Ltd

GUS G (Gt/OZZY OSBOURNE) よりもライブでギターとキーボードを兼任する Bob Katsionis (Key,Gt) の方が目立つ FIREWIND の 7th アルバム。


冴えない唄メロの代わりにギターソロが唄う #1. Wall of Sound,アコースティックなバッキングでの哀愁のソロが素晴らしい #3. Few Against Many,チェロに APOCALYPTICA を招いたダーク・バラード #7. Edge of a Dream,キャッチーでメロディックに疾走する、アルバムでも浮いた #8. Destiny…。

OZZY’s Band に参加した影響か、どこかモダンな作風に。前作のメロディックさはどこへ行ったのかってくらいに唄メロが貧弱。その代わりにギターソロのテンションは異常に高い…。誰が唄メロ書いてるかは分からないけど、これは流石にマズいんじゃないか?

なんて言ってたら Apollo Papathanasio (Vo) が脱退。

評価:34

FIRST SIGNAL / First Signal

FIRST SIGNAL / First Signal
Release : 2010
Label : Frontiers

Frontiers の Harry Hess (Vo/HAREM SCAREM) プロジェクト、FIRST SIGNAL の 1st アルバム。


メロハーのお手本のような #1. The City を筆頭に、ファンなら誰もが求めていたであろう “初期 HAREM SCAREM” を彷彿させる曲が詰っている。

他のシンガー・プロジェクトと同様、余裕の平均点超えなんだけど、裏方メンバーがいつもの Frontiers メンバーなので、どうしても他との区別がしにくいってのがなぁ…。

評価:65

FLYLEAF / Flyleaf

FLYLEAF / Flyleaf
Release : 2007
Label : BMG

米テキサス州より現れたヘヴィ・ロック ( メタル ) バンド、FLYLEAF の 1st アルバム。


#1、メタルになった Avril Lavigne ってトコロか。デス声がいいアクセントになってるね。 #2、左右に分けたリフは面白いが、短い。 #3、徹底したリフ進行だね。これまた短いな。 #4、もう少しデス声使ってもいいような・・・。 #5、他の曲と何が違うんだ? #6、#5 に同じ。ん?デス声はこの Lacey Mosley タンだ出してたのか。 #7、唄メロがつまらん。 #8、展開が他の曲と一緒。飽きる。 #9、一辺倒。 #10、着眼点は悪くないとは思うんだけどねぇ。 #11、初の4分強。つまらん。捻りの一つでもあればいいんだが。 #12、一辺倒。


12曲で36分、8割の曲が2分台という時間だけみるとパンク。というか「パンクで育ちましたー、でも最近の NWOAHM にも影響を受けてまーす。」みたいな。デス声も操る美少女 Vo、Lacey Mosley の印象深い歌唱スタイルは評価したいけど、曲が全部同じだから・・・。明らかに練りこみ不足な気がするんだけど、米産のこーゆー音楽性のバンドはみんなこうなの?

評価:20

FORTUNE / Making Gold

FORTUNE / Making Gold
Release : 1993
Label : Zero

スウェーデン産メロディック・メタル・バンド FORTUNE の 1st アルバム。


鍵盤連打系のありがちなリフと気だるい唄メロ、Yngwie Malmsteen よろしくなペダルトーンのソロがB級感を漂わせる #1. Eyes of Ice,ツボを心得たメロディックなソロが素敵な #2. Anonymous Lover,これでもかという程に哀愁メロディを聴かせる #4. Renegade,シンプルなアレンジの哀愁バラード #5. Life Goes On,北欧産らしい透明感のある哀愁ハードロック #10. Make Your Move …。

Vo の Benny Söderberg さんは “線を細くして気力を失った Klaus Meine (Vo/SCORPIONS)” に近い声質で哀愁メロをさらに悲壮的に聴かせてくれるが、その歌メロが、ここまでキメを外す必要があるのかと思うほど。結構いろんなところでこのアルバムが北欧メタルの名盤だとか言われてたりするけど、他の北欧メタルの名盤とは雲泥の差。EUROPE とか ALIEN とかとくらべてはダメ。

ちなみに、ギターの Henrik Bergqvist さん、今は THE POODLES で頑張ってます。

今はなきゼロ・コーポレーションのリリースなので、安く手に入れたい人は中古を探せば結構簡単に見つかるかと。リマスター盤も出るようです。

評価:61

FREEDOM CALL / Stairway to Fairyland

FREEDOM CALL / Stairway to Fairyland
Release : 1999
Label : Victor

MOONDOCChris BayGAMMARAYDan Zimmermann が組んだバンド FREEDOM CALL の 1st アルバム。


#1、サビに “GAMMARAY / The Guardians Of Mankind” のをそのまま。 #2、唄メロが煮え切らない。シンセだけは明るいなりにいい線いってる気がする。 #3、どうもメロディが弱い気がしてならない。サビがつまらないとどうもね・・・。 #4、単調だが、明るく疾走するBメロが良い。それ以外は特に魅力を感じない。 #5、ナヨ Vo の魅力が爆発するサビメロが笑える。 #6、Cris さんの唄い方が面白いAメロ、クワイアで必死に線の細さを隠すBメロ、聴こえないサビメロ。 #7、相変わらず唄メロが面白くないですね。長さのわりに合わない。 #8、Bメロからの怒涛の疾走には驚いた。 #9、なかなかフックの聴いたリフが印象に残る。 #10、B級感まるだしで中盤から疾走。全体的にメロディが弱い。流石にサビだけは聴ける。 #11 ボートラ。


やりたいことは出来ていると思う。あとは唄メロの弱さと Vo のナヨナヨさかな。ギターメロがもう少し凝ってれば尚良いね。MOOONDOC は良く知らないのでなんとも言えないが、Dan は GAMMARAY から外れるとこんなものなのか、と肩透かしをくらった気分。ブラジルの GLORY OPERA とかが大好きならいけるかもしれないな。

評価:52

FREEDOM CALL / Crystal Empire

FREEDOM CALL / Crystal Empire
Release : 2001
Label : Victor

前作では GAMMARAY の引用曲が一番良かったというなんとも致命的なミスを犯してしまった FREEDOM CALL の 2nd アルバム。


#1、アルバムタイトルを変なおっさんが叫ぶインスト。 #2、過剰なまでのシンセが薄くなってむしろ自然になったな。 #3、シンセアレンジがいつも通り。言い方を変えれば毎回変化なし。飽きるんですよね。 #4、笑ってしまうほどアップテンポで明るい曲。スキップしながら聴きたい曲だね(笑) #5、つまらない。どう考えてもアレンジ不足。 #6、展開をもっと練ってみたらどうでしょうか。 #7、メロディは今まで通りに弱いけど。 #8、#7と似たようなメロディを使うイントロ。曲順悪いんじゃない? #9、普通なら #1 に持ってきたくなるようなイントロですね。 #10、ちょっとSTRATOVARIUS っぽいな。そこに色を付けたって感じだね。 #11、つまらん。


前作からなにも進歩していない。それだけ安定してるってのはあるだろうけど、音楽性云々、何も変わっていないというのはリスナーにとっては少々不満な点ではなかろうか?実際俺は、「なんだ、1stと同じじゃん」という印象。特に変わったアプローチをかけて来るでもなくね。つか Dan は GAMMARAY での見事な作曲能力はどこへいった?

評価:52

FREEDOM CALL / Eternity

FREEDOM CALL / Eternity
Release : 2002
Label : SPV

全然音楽性の変化が見れない FREEDOM CALL の 3rd アルバム。残念ながら国内盤はありません。ちなみに、Sasha (Gt) が抜けて HELLOWEEN へ。後任は Cedric Dupont とかいう人です。


#1、サビの途中で表打ちから裏打ちに変える辺りがいいね。 #2、左右のギターの音が段々と上がってくイントロがステキ過ぎ。 #3、初めて、初めて彼らのアルバムで3曲目までまともに続けて聴ける。 #4、インスト。 #5、”EUROPE / The Final Countdown” を彷彿とさせる。曲がなかなか良いだけに、疑問が残る。 #6、”俺たちは光から生まれた戦士なんだぜっ!” だってさ。楽しそうですね。 #7、いつも以上にシンセが乱舞する疾走曲。シンセの音圧のわりにギターが薄っぺらい。 #8、メロディが弱い気がしないでもないが・・・。すごーく微妙。 #9EUROPE / The Final Countdown。パクリッシュ・メトゥ。 #10、#9 のモロパクリでも萎えたが、これもなんか聴いた事あるメロディだ。 #11、たぶんバンド史上最高のバラード。耳につくシンセもストリングスで押さえてる辺りがいいよ。


前作までに培ってきた F・C のセンスを的確にメロディック・メタルに消化したのが当作。恐らく、過去最高傑作。なんで日本盤を出さないんだ? とひたすら疑問。

評価:63

FREEDOM CALL / Dimensions

FREEDOM CALL / Dimensions
Release : 2007
Label : SPV

地味に活動を続けてる FREEDOM CALL の 5th アルバム。


#1、定番のインスト。#2、明るくてクサいめろすぴ。#3、GAMMA RAY / Wings of Destiny 。#4、へろーみすたーいぼー。おーおーおー。#5、明るくてクサいめろすぴ。#6、明るくてクサいめろすぴ。#7、中途半端にドラマチックなバラード。#8、地味な曲。最近の Rhapsody みたい。#9、ギターソロが素敵。#10、明るくてクサいめろすぴ。#11、明るくてクサいめろすぴ。#12、お祭りメロディック・メタル。


この人たち、いい意味でも悪い意味でも全然変わらないな。前作の地味さに肩すかしをくらった人は安心して買っていいと思う。”明るいめろすぴ” がアルバムの大半を占めるしね。

評価:57

FREEDOM CALL / Legend of the Shadowking

FREEDOM CALL / Legend of the Shadowking
Release : 2010
Label : SPV

地味な活動を続けるドイツ産パワーメタル・バンド FREEDOM CALL の 6th アルバム。


いつも通りの男臭いクワイアと恥ずかしくなるようなクサメロを多用した Melodic Metal が聴ける。いい意味でも悪い意味でも全然変わらないね。ただ、この手の Metal をやり続けていて、なお且つある程度の知名度も持ち合わせているバンドってもう彼らと HEAVENLY ぐらいしかいないんじゃないかな。そういう点では貴重なのかな?

曲は #4. Legend of the Past#12. Requiem の Merlin 2部作がキラーチューンかな。哀愁メロで疾走する前者と同じメロディをバラード仕立てでしっとりと聴かせてくれる後者の対比が素晴らしい。


Chris Bay (Vo)GAMMA RAY でも活躍する Daniel Zimmermann (Dr) の2本柱だったが、Daniel が脱退したらしいので今後が不安かもね。

評価:55

FREEDOM CALL / Land of the Crimson Dawn

FREEDOM CALL / Land of the Crimson Dawn
Release : 2012
Label : Steamhammer

Dan Zimmermann が脱退した FREEDOM CALL の 7th アルバム。


ヒロイックなメロディと共に疾走する #1. Age of the Phoenix,十八番のヲーヲーコーラスが耳に残る #2. RockstarsEUROPE / Final Countdown のイントロを遥かに超えたクサメロイントロと、そのクサさをパワフルに彩るギャロップビートが印象的な #5. Back into the Land of Light,彼ら流 MTV ハードロック #7. Hero on Video,まるで初期の自分たちへのオマージュにしか聴こえない #8. Valley of Kingdom,パクパイプで民謡調の雰囲気を持たせたポップメタル #14. Power & Glory

Dan Zimmermann の脱退による不安要素は皆無。いつも通りの FREEDOM CALL だ。Dan の後任も Klaus Sperling (Dr/ex-PRIMAL FEAR) という事で技術的な問題もなし。前作はコンセプト・アルバムによる影響かいつものはっちゃけた明るさが不足していたが、まるで初期のような明るいメロとヲーヲー・クワイアが復活している。

前作のレビューでも書いたけど、この手の音楽性のバンドが減ってきている中で頑張ってる彼らには称賛の意を伝えたいくらいなんだけど、もう少し曲に説得力が欲しいというのが現実かな。

評価:51

FREEDOM CALL / Beyond

FREEDOM CALL / Beyond
Release : 2014
Label : Steamhammer

ジャーマン・クサ・メタルの至宝 FREEDOM CALL の 8th アルバム。


初期の作風を思わせる、どこを取っても超予定調和のクッサクサなメロディーを持つ #1. Union of the Strong#2. Knights of Taragon,ハッピーでロックンロールなノリの #4. Come On Home,エピカルなイントロからドラマチックに展開する #5. Beyond,シンプルなメロディック・スピード・メタル #7. Edge of the Ocean,ラテン系の雰囲気と Africa Africa〜 というバックコーラスが面白い #10. Dance Off the Devil,アニメソングと紙一重な #12. Follow Your Heart,バグパイプが印象的で行進曲風の #14. Beyond Eternity

ヒロイックで一歩間違うとアニメソングになってしまいそうなクサメロは健在、というか初期3枚以降では最高のクサさなんじゃないかと。アルバムの前半に疾走曲を集中させて後半はスピードを抑えている配置だが、後半にも疾走曲があればちょっとは引き締まった気がする。ただ、ここ数作ずっと模索してきたであろうハードロック〜メロディアス・ハード路線はいい意味で消化されてるので、あとはどうやってこのマンネリ感を打破するか…。

評価:61


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