- 2008.10.21 : ECLIPSE / Are You Ready to Rock
- 2012.08.18 : ECLIPSE / Bleed & Scream
- 2008.10.15 : EDEN’S CURSE / The Second Coming
- 2011.04.07 : EDEN’S CURSE / Trinity
- 2006.01.21 : EDGUY / Rocket Ride
- 2008.11.19 : EDGUY / Tinnitus Sanctus
- 2011.08.24 : EDGUY / Age of the Joker
- 2014.04.21 : EDGUY / Space Police – Defenders of the Crown
- 1978.11.04 : ELECTRIC SUN / Earthquake
- 1980.03.05 : ELECTRIC SUN / Fire Wind
- 1985.04.04 : ELECTRIC SUN / Beyond the Astral Skies
- 2008.05.21 : EMIR HOT / Sevdah Metal
- 1994.02.21 : EMPEROR / In The Nightside Eclipse
- 1997.07.08 : EMPEROR / Anthems to the Welkin at Dusk
- 1999.04.27 : EMPEROR / IX:Equilibrium
- 2001.10.23 : EMPEROR / Prometheus – The Discipline of Fire & Demise
- 2011.05.02 : ENBOUND / And She Says Gold
- 2007.05.02 : ENSIFERUM / Victory Songs
- 2009.09.08 : ENSIFERUM / From Afar
- 2012.08.24 : ENSIFERUM / Unsung Heroes
- 2008.11.26 : ERIC MARTIN / Mr. Vocalist
- 2009.03.04 : ERIC MARTIN / Mr. Vocalist 2
- 2009.05.15 : ETERNAL TEARS OF SORROW / Children of the Dark Waters
- 1986.05.26 : EUROPE / The Final Countdown
- 2009.10.21 : EUROPE / Last Look at Eden
- 2008.12.24 : EVIL MASQUERADE / Fade to Black
- 2004.06.23 : EYES OF SHIVA / Eyes of Soul
Archive for the ‘E’ Category
ECLIPSE / Are You Ready to Rock
Release : 2008
Label : Frontiers
スウェーデン産、ハードロック・バンド ECLIPSE の 3rd アルバム。
#1:キャッチーなサビメロが印象的な佳曲。 #2:北欧らしい透明感のあるメロディがチンチカ・ライドと共に疾走する曲。 #3:超強力なギターメロがサビ裏に聴こえた瞬間にガッツポーズ。最後の余韻に浸らせてくれるアコースティックなエンディングも見事。 #4:これまた素晴らしいメロディが乗るアップテンポの佳曲。 #5:ギターの人、マジでいい仕事してまっせ。 #6:やっと地味な曲かと思ったら・・・。少しは休ませてよ。昨今の EUROPE が本来あるべき姿がここにある。 #7:絶妙な疾走感と素晴らしいメロディの洪水。言うことないわ。 #8:北欧の FAIR WARNING だな。 #9:リフだけで聴くと特に何も感じなかったが、ソロが乗っただけでここまで印象が変わるとは・・・。 #10:キャッチーな唄メロが耳に残る。 #11:最後の曲まで一切の隙なしとはね。最後に入るストリングスが好き。
とんだダークホースだ。捨て曲なしの名盤だな。どの曲もリフ、メロディ、ソロの3拍子が揃っている。それが北欧の澄み切った空気のような透明感のあるサウンドで奏でられたらねぇ・・・。北欧メロディアス・ハードの理想の形だね。
評価:91
ECLIPSE / Bleed & Scream
Release : 2012
Label : Frontiers
Erik Martensson 率いる ECLIPSE の 4th アルバム。
バンド・リーダーである Erik Martensson が Frontiers Records の幾つかのプロジェクトでメイン・ソングライターとして良曲を量産していて、その課外活動でアイディアを出し尽していないかと危惧していたが、そんな心配は必要なかった模様。
キャッチーでオープニングに相応しい #1. Wake Me Up,哀愁の民謡調メロディで攻める #4. Battlegrounds,Yngwie へのオマージュも聴ける疾走曲 #8. Take Back The Fear,FAIR WARNING を彷彿させるバラード #10. About To Break などの佳曲を筆頭に他の曲も水準以上を維持している。ただ、これといったキラー・チューンがないので、少し地味な印象になってしまうのが残念なところだ。
評価:79
EDEN’S CURSE / The Second Coming
Release : 2008
Label : AFM
多国籍 Melodic Metal Band、EDEN’S CURSE の 2nd アルバム。
#1:ワルツなインスト。 #2:クラシカルなリフと流れるようなギターが切り込んでくるイントロが素晴らしい。終始キャッチーな唄メロもいいね。 #3:QUEENSRYCHE でおなじみの Pamela Moore たんがゲスト参加して素晴らしい歌唱を披露している佳曲。 #4:ミドル・テンポで地味な曲。 #5:唄メロが煮え切らない分、ギターが頑張ってる曲。 #6:#5 に同じ。 #7:#5 に同じ。 #8:#5 に同じ。 #9:ノードラムの綺麗なバラード。唄メロは煮え切らない・・・。 #10:相変わらずギターの貢献度は素晴らしいが、唄メロがなぁ・・・。 #11:退屈。 #12:#5 に同じ #13:#5 に同じ。 #14:#9 に同じ。メロディはこっちのがいいね。
Thorsten Koehne (Gt) の素晴らしいインプットの数々が煮え切らない唄メロを救っている・・・。そこまでダメなわけじゃないのであともう一歩いいメロディを乗せられれば化けると思うんだけどなぁ・・・。ギターのセンスだけが先走ってるのが勿体無い。
評価:47
EDEN’S CURSE / Trinity
Release : 2011
Label : Afm
多国籍バンド EDEN’S CURSE の 3rd アルバム。ゲストに James LaBrie と Andi Deris が参加。
相変わらずの良質なメロディック・メタル(or メロハー)。前作よりも若干メタリックになった印象があるが、メロディの質は全く落ちていないので安心して聴ける。それに加えて、全曲のバック・コーラスを担当している James LaBrie が素晴らしく(流石、メロハー畑出身)、Michael Eden との相性も抜群。
Andi Deris は「今の彼の声を必要とするバンドが HELLOWEEN 以外に存在したなんて…」と思ったりもしたが、いざ聴いてみると以外と良いような…。
DIO のカバー、#12. Rock N’ Roll Children もいい出来だ。
評価:70
EDGUY / Rocket Ride
Release : 2006
Label : Marquee
前作 Hellfire Club が素晴らしい出来だった、数少ない Keeper Spirit を持つメタル・バンド EDGUY の 7th アルバム。
#1、8分の大曲。キャッチーな曲で長さを感じないが、いまいちメロディに説得力がない。 #2、”ギターソロを唄う” っていう超斬新なアイディアはいいと思うんだけどね。 #3、ライブ映えしそうなんで、生で聴いて合唱して初めて本領を発揮するタイプの曲だと思う。 #4、ディレイを効かせたピアノが面白い。これもライブ映えしそう。 #5、Aメロの唄い方が海賊版的な Michael Kiske 。凄いモノマネ (笑) サビメロもキャッチーでいいんじゃない。 #6、80年代の良きHR時代を思い起こさせる。 #7、FAIR WARNING をヘヴィーにしたかのようなバラード。 #8、#6同様に。こういう曲も出来るんだね。最後の面白い演出もいいね。 #9、IRON MAIDEN 風のリフ、というか Roy Z が作りそうな感じ。ライブ映えしそうですなぁ。 #10、パワーメタル・バンドがHRを作るとこうなります。みたいな。俺は結構好きだけどね、この曲。 #11、いいね。素晴らしいよ。暑い南国でトロピカル・ジュースを飲みながら聴きたい。 #12、(いい意味で) 馬鹿っぽい。こういうところから、初期 HELLOWEEN にあった遊び心が感じられる。 #13、ボートラ。ブラジルでのライブ音源。 #14、ボートラ。オーケストラとピアノの、前作にもあったような曲だね。 #15、ボートラ。同曲のアコースティック・バージョン。
俺が思うに、今作はライブを非常に意識して作られたものであり、多くのオーディエンスと一緒に楽しむ曲が多い。音もライブ感があるしね。キラーチューンがないのがちょっと厳しいトコだけど、そこんとこは Judas At The Opera で我慢すれば・・・・・・。
評価:67
EDGUY / Tinnitus Sanctus
Release : 2008
Label : Marquee
ドイツを代表する Metal Band になった ( ような気がする )、Tobias Sammet 率いる EDGUY の 8th アルバム。
#1:EDGUY らしかぬ Heavy なリフが印象的な曲。キャッチーなサビがシンガロングを誘う。 #2:L.A.Metal 風の香りが漂う曲。前作の雰囲気を突き詰めた感じ。 #3:典型的なジャーマンメタル。こういうエネルギーが溢れてる曲はこのバンドの色に合ってるよね。 #4:#2 に同じ。 #5:アップテンポな佳曲。 #6:オペラ風の少人数クワイアが印象的。 #7:王道バラード。ラジオ向け。 #8:AVANTASIA の曲だったらしい。 #9:アルバムのハイライト。是非ともライブで聴きたいね。展開、メロディ、どれを取っても素晴らしい曲だと言える。 #10:ハードロックど真ん中。これも是非ライブで・・・。ドライブ中に聴くのがお勧め。 #11:卑猥な歌詞がアレ。まぁ Tobi のボートラに対するユーモアは毎回のことだし・・・。
キーパさが殆ど姿を消し、ハードロック然とした曲が多い。初期 ~ Hellfire までの熱狂的なファンの耳には届きにくいかもしれないが、個人的には凄くいい進化の仕方だと思う。ここまでいいバンドになってくれると、南瓜みたいに過去の黄金期のサウンドを取り戻してくれなんて微塵も思われないんじゃないかな。
評価:74
EDGUY / Age of the Joker
Release : 2011
Label : Marquee
Tobias Sammet 率いる EDGUY の 9th アルバム。
コメディタッチの PV も彼ららしさが発揮されていて好印象な #1. Robin Hood,開花したハード・ロック・センスがフル活用された #2. Nobody’s Hero や #5. Breathe,ブルージーな #4. Pandora’s Box,DEEP PURPLE 彷彿のオルガン・サウンドが大活躍する疾走曲 #8. The Arcane Guild,シメのバラード #11. Every Night Without You 。
AVANTASIA との差別化が出来なくなっているのは仕方ないのだろうが、EDGUY の方が若干レイドバックしたハード・ロック・バンド、という位置付けでいいのかな? そう思わせるのが #4 や何曲かで聴けるオルガン・サウンド、そして、(意図的だと思われる)現代的でない音質だ。いや、もしろ差別化を測る為の苦肉の策がこれだったのかもしれないけど・・・。
前作はそのバランスが丁度いいとこにあって、それが凄く良かったわけだが、どうもこのアルバムは “AVANTASIA とは違う EDGUY” を必死に絞り出した結果のように思える。
当初の目的でもあった “Michael Kiske をメタル・フィールドに帰還させる” という歴史的偉業を成し遂げた事だし、AVANTASIA は金銭的にマズいことになった際の切り札(笑)にでもして、暫くは垣根のない EDGUY を聴けたらいいんだけどね。
評価:69
EDGUY / Space Police – Defenders of the Crown
Release : 2014
Label : Nuclear Blast
Tobias Sammet 率いる EDGUY の 10th アルバム。
ライブでサビのコーラスをシンガロングしたい欲に駆られる #1. Sabre & Torch,遊び心に溢れたアレンジとアンセム風のサビメロが印象深い #3. Defenders of the Crown,ユーロ・ヴィジョンでいいとこまで行けそうなくらいバンドのポップサイドが全面に出た #4. Love Tyger,FALCO のカバー。最初は違和感があるものの、数を聴くたびにアルバムの流れに必要不可欠になってしまう #6. Rock Me Amadeus,Jens Ludwig(g) のアイディアを元に Tobias が大改造したという #7. Do Me Like A Caveman (Jens と Tobi に意見の相違があったというイントロのピアノは個人的にはなくていい派かなぁ),多彩なアレンジが光る疾走曲 #8. Shadow Eaters,Tobias 十八番のバックコーラスに歌メロを重ねるアレンジが素晴らしい #10. The Eternal Wayfarer 。
限定版ボーナスディスクは Tobias がどれだけ英国が好きかを題材に歌った QUEEN 風バラード #1. England,その名の通り DEF LEPPARD / Hysteria へのオマージュ #2. Aychim in Hysteria,本編の #2 に独特の歌い方に変えた #3. Space Police (Prog Version) に Vo 抜きのカラオケ用インストが4曲。
Tobias Sammet のボーナス・トラックへの本気度とその出来は素晴らしいとしか言いようがない。今回は AVANTASIA との差別化をあまり感じないが、もはや差別化する意味もないと感じているのかもしれない。それにもう、キーパい疾走曲は EDGUY ではやる必要がないのだろう。…けど、そこなんだよ。曲の平均点が高いだけにあとはガツンと来るのが欲しい。
評価:84
ELECTRIC SUN / Earthquake
Release : 1978
Label : Spv
SCORPIONS を脱退した Uli Jon Roth が新たな音楽性を追求するために結成したバンド ELECTRIC SUN の 1st アルバム。
#1、Jimi Hendrix からの影響が顕著なギターワークがいいね。動きに動く Ule W. Ritgen のベースも凄くいい。名曲だね。 #2、ギターオーケストレーションが素晴らしい名曲。 #3、メロディアスなギターソロがいいね。ストラトをここまで泣かせるか、って感じ。 #4、哀愁のギターインスト。 #5、唄メロはアレだが、ギターが凄まじい。特にエンディング・ソロは強力だ。 #6、哀愁のギターインストその 2 。イントロのアルペジオですでにヤバイ。 #7、Uli 流メロディアス・ハード・ロック。まともな Vo さえいれば素晴らしい名曲になっていたかもしれない。( 俺は信者なんで Uli の Vo でも全然 O.K. だけどね ) ソロはこのアルバムの中で一番好き。 #8、10分を超えるギター交響曲。全編に渡る究極ともいえるギターオーケストレーションが素晴らしい。
SCORPIONS 脱退の理由の一つに Jimi Hendrix からの影響があっただけあって、Hendrix 風の曲が多い。が、その中にも Uli 独特のファクターが加わっている名盤。
評価:88
ELECTRIC SUN / Fire Wind
Release : 1980
Label : Spv
Uli Jon Roth 率いる ELECTRIC SUN の 2nd アルバム。
#1、非常にキャッチーなメロディが好印象。相変わらずソロは凄まじい。 #2、唐突に出てくるパーカッションが印象深いね。ソロが (以下略)。このレベルについていってる Ule Ritgen も凄いと思うよ。 #3、前作の “Japanese Dream” を彷彿させるイントロがいい。ソロがまた・・・。哀愁のエンディング・ソロなんてもう・・・。 #4、当アルバムのハイライト。超メロディアスなギターメロに悶絶。この曲、”Winds of War” 並に好き。最後のリズムチェンジからのソロが最高。 #5、ギターがギュワギュワ言ってるインスト。 #6、Jimi Hendrix 。ソロすら Hendrix 風。 #7、哀愁のギターがいいねぇ。最後の突き刺すようなソロが素晴らしい。 #8、ジャズっぽいアコギメロが美味しい。唄メロはいつもどおりアレだな。勿論泣きのソロは素晴らしいよ。 #9、広島への原爆投下がコンセプトの名曲。Uli のこれまでの集大成のような展開。原爆投下というコンセプトをそのまま表現してる。ホント、素晴らしいわ。言うことなし。完璧。
前作の方向性を維持しつつもさらにメロディアスになった。#4 は昨今のメロディアス・ハードにも全く引けを取らないと思うし、#9 はたぶん誰も真似できない領域だと思う。
評価:92
ELECTRIC SUN / Beyond the Astral Skies
Release : 1985
Label : Spv
Uli Jon Roth 率いる ELECTRIC SUN の 3rd アルバム。
#1、メロディアスな唄メロは勿論、泣きのギターソロが凄まじい。名曲。 #2、Michael Flexig の歌唱が光る名曲。 #3、ドラマチックな展開が魅力的な名曲。キャッチーなスカイ・ソロが素晴らしいね。 #4、とにかくソロが凄まじい名曲。これは Uli にしか作れない世界だろうな。 #5、極めて Hendrix 風のギターにオペラ風の Vo が乗る名曲。 #6、展開・メロディ・ソロ、と3拍子そろった名曲。 #7、Sky Guitar のお披露目とばかりに弾きまくる。民謡調のメロディが美味しすぎる名曲。それにしても、この曲のソロは神がかってるな。 #8、これまた Hendrix 風の名曲。Vo がアレだが・・・。 #9、これこそ Rock Opera。Mozart / Requiem を彷彿させる名曲。後半の変拍子ソロは素晴らしい、というか壮絶。 #10、アルバムの最後を飾るのに相応しい ファンファーレのような曲。当然これも名曲。
全部名曲。個人的には、過去このレベルに到達したギタリストは Uli Jon Roth 以外いないと思う。このアルバムと Sky of Avalon は未来永劫、生まれ変わっても私の記憶から消されることはないろう。
評価:99
EMIR HOT / Sevdah Metal
Release : 2008
Label : Soundholic
ボスニア出身のギタリスト、Emir Hot (Gt) のソロ。1st アルバム。John West (Vo), Mike Terrana (Ds) が参加。
#1:民族調のインスト。 #2:初期 Yngwie に東欧民族調のメロディをそのまま導入したかのような曲。面白くはある。 #3:アコーディオン・ソロが美味しい。哀愁のギターソロもいいね。 #4:全盛期の Yngwie を彷彿させる疾走曲。 #5:民謡 Metal アレンジ・メドレーらしい。 #6:クラシカルなソロとアコギのオカズでご飯2杯はいけるか・・・。 #7:判り易いメロディが疾走する佳曲。 #8:民謡調インスト。 #9:4部音符連発の超明快で単調なメロディがアレ。 #10:EUROPE / Seven Doors Hotel をバラードにしたかのような曲。叙情的なアコギも美味しいね。
全盛期 Yngwie の方向性にボスニアの? 民族音楽を融合させたという、ただそれだけなのだが、なぜか新鮮に聴こえるからこれまた不思議だ。これで音質が良ければ素晴らしかったのだが・・・。仕方ないことだが、John West がここまでパワーダウンしてしまったのは残念だとしか言いようがないな。
評価:64
EMPEROR / In The Nightside Eclipse
Release : 1994
Label : Candlelight
Black Metal の皇帝、そして闇の皇帝 EMPEROR 衝撃と奇跡の 1st アルバム。
#1、暗黒のオーラに包まれたイントロが凄まじい。そして、どんなに暖かい日差しが降り注ごうと、この曲の暗黒美を聴いた途端に鳥肌が立って寒気を感じる、そんな曲。てか、Ihsahne は頭の血管がぶち切れてるだろ、ってくらい叫んでる。 #2、こ、怖い。クワイアの使い方が最高。 #3、ベースの奏でる裏メロがいい。リズムギターの代わりにメロディやってるような感じ。 #4、リフが半端なくカッコイイ。重低音が支配する中で唯一の光とも言えるシンセメロが素晴らしい効果を出している。そんでブラストに乗った強烈なリフが繰り返される。もうこれだけでお腹いっぱい。 #5、ん?この曲は#1~4と違って音がいいなぁ。てか、今気付いたけど、歌詞がまったく聴き取れないな (笑) #6、珍しくメランコリックなギターメロが登場する。この曲は中間部でスローテンポになるとこがいいね。骨休めになるわ。で、ラストに怒涛の疾走。いいわぁ。堪んねぇ。 #7、おお、ブラストでもまったくスネアの音が落ちてない。素晴らしい。しかもタイトルに恥じないメロディだ。まさに魔術をかけられている様な錯覚にすらなる。 #8、怖ぇぇ・・・(2回目) これはもはや闇の芸術。ホラー映画のBGMとか話にならないな。鳥肌がたってきた。 #9、Bathory のカバー。あら、クリーントーンはどことなく Kai Hansen に似てるな。 #10、Merciful Fate のカバー。唄い方まで真似しなくてもいいのに・・・。
素晴らしい出来。文句なし。Black Metal 史上の名盤とされる 2nd と共に、これも確実に名盤だと思われる。ホント、他の Death Metal や Black Metal が子供だましのようにすら思えてきたし。
評価:92
EMPEROR / Anthems to the Welkin at Dusk
Release : 1997
Label : Candlelight
メンバーの投獄 ( 教会放火とか ) により活動停止を余儀なくされた EMPEROR が、その鬱憤を晴らすが如くリリースした 2nd アルバム。
#1、緊張感を誘うインスト。後半のブラスから #2 へ続くまでは鳥肌モノ。 #2、メンバーの投獄で音楽活動が出来なかったストレスを全てぶつけたかのような曲。間違いなく EMPEROR 史上TOP3 に入る名曲。 #3、凄まじいテンションのリズム隊に加えクラシカルなストリングスが交差する。それは皇帝だけが唯一作り出せる暗黒美・・・。 #4、怪奇なリフとシンセが心地よいまでに融合している。もう素晴らしいとしか言いようがない。 #5、何このぶち切れたテンション。ファストテンポからミドルへの変化も巧みに使いこなしている。 #6、凄まじい衝撃に襲われているにも関わらず、手も頭も反応できない。じわじわと心拍数が上がるにつれて自分が出せる最高の力を込めてガッツポーズするまでに 2:43 もかかった (汗) #7、リフが切り込んできた時点で、この曲が素晴らしい事が認知できた。8:17 という比較的長い曲だが、一瞬たりとも聴き逃せない名曲だ。 #8、アルバムの最後を飾るに相応しい、哀愁とも狂気とも言えるメロディが心を打つインスト。最高だ。 #9、日本盤ボートラ。首を絞められているかのような Vo が印象に残る。– 今日ちゃんと寝れるかな — (笑) #10、日本盤ボートラ。インスト。クラシックの影響を色濃く受ける Ihsahn らしい曲だ。
ここまで完成度の高い “Classical Black Metal” は初めて聴いた。完璧な音の調和に加え、全身の毛が逆立つような恐ろしさを醸し出す美、そして暴虐性。まさに “闇の賛美歌” だ ( ここまで的を得た邦題も珍しいな / 笑 ) 。・・・何を疑うこともなく言い切れる。これは EMPEROR の最高傑作である、と。
評価:99
EMPEROR / IX:Equilibrium
Release : 1999
Label : Candlelight
今や伝説である Black Metal 界の皇帝 EMPEROR の 3rd 。当アルバムは彼らのアルバムの中では若干 Death Metal 寄りになったとされている
#1、リフがカッコイイ。シンセが程よい暗黒感を出していて良し。後半のクワイアが入るところは悶絶。 #2、中盤に入っての劇的爆走にガッツポーズ。狂ったように頭を振るしかない。キーボードが帝王の名に相応しい雰囲気と威圧感を出している。 #3、イントロのヴァイオリンが印象的。クリーントーン使うのもいいね。3拍子のリズムも合ってて良い。 #4、神曲認定。ストリングス効果が凄まじいイントロが印象的。そして何よりも狂気の叫びとも言えるデス・ハイトーン。「速・暴・美」この全てが揃ったブラックメタルのアンセム。唯一曲が短いのが悔やまれるか・・・。 #5、良く聴かないとリフで隠れちゃうかもしれないけど、イントロのギターがカッコイイ。それと、1分辺りに裏で流れるキーボードもいい。 #6、単なるドカドカうるさいだけでなく、確実にメロディを歌っているVoがいいね。メロディアスなギターソロも素晴らしい。後半のクリーントーン使うところなんて悶絶。 #7、耳を突くようなギターが良い。それ以外は単調なので面白くないかも。ブラストとか使ってないからそう聴こえるのもしれない。 #8、怒涛の疾走をする前までが何ともムズムズするというか・・・。 #9、#8から繋がって静かにフェードアウトするインスト。
冒頭で書いたとおり少々デスメタル風らしいが、その境目が良く判らない。曲は #4 のキラーチューンを筆頭に良質な曲でまとまっている。
評価:87
EMPEROR / Prometheus – The Discipline of Fire & Demise
Release : 2001
Label : Candlelight
闇の皇帝であり、ブラック・メタル界の奇跡、EMPEROR の 4th アルバムにして最後のアルバム。邦題は「ラスト・エンペラー」。
#1、悪夢を見ているような幻覚に陥るキーボメロはやばいね。 #2、#1から繋がる恐怖のコード進行で、既に冒頭から鳥肌立ちまくり。いつもながらシンセアレンジはもの凄い恐怖感。 #3、中間のデジタル音で形成されるパートがいいね。ラストに怒涛のブラストを絡めてくるあたりも超美味。 #4、ブラストかましながらの殺人的リフがもう、素晴らしいのなんのって。SE裏で囁いてるパートも、どこかに引き込まれそうなくらい。 #5、前半のギターソロの怖泣き、そんで間髪入れずに襲い掛かってくるストリングスの暗黒メロディがいいね。 #6、ブラスト全快でたたみ掛ける。クラシカルなインストパートも見事としか言いようがない。これぞシンフォ・ブラック・メタルの最高峰って感じ。 #7、スピード感はないものの、緊張感のあるギターメロ、タイトなドラミング、キレのあるリズム・ギターなど、速くないなりに耳を傾けるパートが多い。シンフォニックさが少ないので、俺個人としてはちょっと消化不良ぎみだが・・・。 #8、イントロのコード進行万歳 (笑) 手数の多い、というか多すぎる金物捌きが凄い。 Trym グッジョブ。暗黒泣きメロのギターソロも素晴らしい。後半の凄まじい音圧のブラストが最高。これぞ皇帝様だ。 #9、やってくれた!前作の The source of icon E と同レベルの名曲だ。これを人は”有終の美”というのだろうか?
メンバーの音楽性の違い・・・、という解散理由通り Ihsane がよりクラシカルに、ゴシック風味な曲を作るのに他のメンバーが耐えられなかったのだろうか? それを物語るように当アルバムはギターの音も鋭くなく、(以前のアルバムと比べて) 聴き易い音質だ。ブラストの使用率も低下しクリーントーンが増えている。・・・それはそれで凄くカッコイイから問題ないんだけどね。
評価:80
ENBOUND / And She Says Gold
Release : 2011
Label : Mbm
Mike Cameron Force (Dr/ex-ZONATA) 率いる ENBOUND の 1st アルバム。
バロック彫刻風のアートワークから想像できるのは Yngwie よろしくのネオ=クラシカル・メタルだが、ここで聴こえてくるのは Frontiers リリースでもおかしくないメロディック・メタル。( ツイン・バスの疾走曲があるのかと期待したんだけど/笑 )
WORK OF ART のシンガーによる伸びのあるハイトーンとスウェーデン産らしいウェット感のあるクサメロが絶妙なブレンドで迫ってくるいいアルバムだ。バラードの出来も中々。…とはいえ、特筆するようなキラー・チューンはないし、どの曲も一定の水準は満たしているけど、どこか小奇麗に纏まり過ぎているような気がするんだよね。
音楽性も悪くないし、シンガーは絶品なので次のアルバムに一撃必殺のキラー・チューンを期待。
評価:67
ENSIFERUM / Victory Songs
Release : 2007
Label : Universal
Jari Mäenpää (WINTERSUN) の後任に Petri Lindroos (NOTHER) が加入した ENSIFERUM の 3rd アルバム。
#1、長いインスト。 #2、変わらないね。”剣と楯を持って草原を駆け抜けて行きたくなるような” クサメロは素晴らしい。 #3、SKYLARK も真っ青なクッサーいメロディに悶絶。ヲーヲーもやヴぁいね。 #4、ドラムが一辺倒すぎて単調に聴こえる。悪くはないんだが・・・。 #5、唄メロ裏のフルートがいいね。 #6、哀愁フルートメロが素晴らしいとしか言いようがない。このままアコースティックに終わればいいのに、と思ってしまうほど。 #7、イントロのブラストに度肝を抜かれるも、それほどではない印象。 #8、リフのギターメロがいいが、それだけ。ENSIFERUM っぽくないというか…。 #9、10分の大曲。民謡メロが堪らないね。
正直なところ、前作の “Iron” で受けた衝撃には程遠い。クサメロは充実してるし満足してはいるが、Jari のクラシカルなソロがないのが気になるのかも。
評価:73
ENSIFERUM / From Afar
Release : 2009
Label : Fontana
ENSIFERUM の 4th アルバム。
#1:いつものインスト。 #2:勇壮なクサメロを放出しながら疾走する曲。笛が美味しすぎるな。 #3:勇壮なクサメロを撒き散らしながら疾走する曲 (笑) 素晴らしきクサメロに万歳。 #4:11分の大曲。「詰め込んだ!」って感じだな。 #5:アコースティック・パートなしで疾走するシンプルな曲。その分ギターソロがピロピロ。 #6:十八番のギャロップビートが登場し疾走…。そして哀愁の口笛パートから圧倒的な劇メロのバンジョーソロへ。これはやばい。名曲 Iron を超えたな。 #7:アコースティック・サイドの強い曲。 #8:フィンランド語?の唄い。 #9:#5.Heathen Throne の Part.2 にして12分の大曲。ヲーヲーはいいな (笑)
前作の Deathbringer from the Sky のようなキラーチューンはないものの、前後半を大曲2曲で分けた聴きやすい曲配置で楽しめる。クサメロの質はいつも通り水準以上。とくに #6 のバンジョーソロは素晴らしく、(このサイトでも) 09年 Best Tunes Top10 に確実に入ってくるだろうね。
評価:72
ENSIFERUM / Unsung Heroes
Release : 2012
Label : Spinefarm
ENSIFERUM の 5th アルバム。
民謡調メロディのインスト #1. Symbols,大仰なシンフォ・アレンジと暑苦しいサビの3連曲 #2. In My Sword I Trust,フォーキッシュなメロディで押してくる #4. Burning Leaves,スラッシーに疾走する #6. Retribution Shall Be Mine,分厚いコーラスが歌い上げるサビがインパクト大な #8. Pohjola,プログレッシヴ(KANSAS 風)な展開から疾走したりオペラ風になってみたりする17分の大曲 #10. Passion Proof Power 。
前作がヴァイキング・メタルというよりもシンフォニック・フォーク・メタルだったのに対し、今回は牧歌的なメロディとオペラチックさを強調したアルバム。個人的には激しく疾走するヴァイキング・メタルの中に静寂の民謡調アコースティック・パートが入ってくるという “いつもの感じ” が1曲は欲しいと感じるんだけど、そういうのは飽きてしまったのか? それともネタ切れなのか…。確かに ENSIFERUM らしさは感じるんだけど、なんかちょっと迷走してるような気も…。
評価:54
ERIC MARTIN / Mr. Vocalist
Release : 2008
Label : Sony
MR.BIG のシンガー Eric Martin がどっかの誰かみたいに日本の女性シンガーのバラードをカバーした企画盤。
#1:原曲の人も上手かった気がするが、こちも凄くいいね。ただ、アレンジが微妙だ。 #2:あぁ、国産っぽいメロディが肌に合わない・・・。 #3:原曲のシンガーはもっとソウルっぽい歌い方だったような。ただのカラオケか。 #4:カラオケお疲れ。 #5:初めて聴いた。退屈。Marty Friedman がソロを弾いてるそう。 #6:これは、ギターがどう考えても HardRock なバンドの曲だよな。原曲のが100倍いい。 #7:退屈。ギターアレンジが最悪だな。 #8:これも初めて聴いた。退屈。 #9:退屈。 #10:ホルストの木星。原曲 (クラシックの方ね) が大好きな俺としては・・・。 #11:原曲の方が1000倍いい。
国産 POPS は全く聴かないが、どの曲も街中や CM などで聴いたことがある ( 初めて聴いたのもあるけど ) 有名なものばかり。という事はデーモン閣下のアレとは違う、と。オカネにナルヨーとか Marty に言われたんだろうか?
評価:11
EUROPE / The Final Countdown
Release : 1986
Label : Sony
EUROPE の歴史的名盤であり、北欧 HR/HM シーンを語るには必聴の 3rd アルバム。
#1、歴史的名曲。まぁ誰も疑う余地はないだろう。イントロを飾る壮大なシンセブラスは世界的名リフだと言える。 #2、古典的な Rock をイメージさせるなかなかの佳曲。 #3、これまた、#1 と同じくらいの名曲。サビに入る直前のコーラス隊がゾクゾクさせてくれる。 #4、Aメロの後半に厚めのストリングスが入ってくるのが好き。ギターの泣き所も申し分ない。 #5、忍者。海外における忍者なんてそんなもんだろう。まぁそんな低脳な事を抜きにすれば、サビメロはカッコイイわ、ソロは泣きまくりだわ、勿論リフもいいわで、#1 に匹敵する名曲なわけ。 #6、他の曲に隠れてしまいそうだけど、ギターソロ後のキーボソロとか素晴らしいんだよね。 #7、#6と同じく地味めな曲だけど、しっくり聴かせてくれるし、尚且つソロが良いんだよね。 #8、爽やかなサビメロが ○ 。相変わらずギターソロがいいよ。もう少しキーボが前に出てきてくれれば良かったかも。 #9、爽快な Rock ナンバー。車を運転しながら聞きたい曲だな。 #10、メロディが#1に似てる。なんか印象の薄い曲かも・・・。
全編に鳴り響く ( それほどでもないが ) シンセが冷たい北欧のイメージを嫌がおうにも持ってくる。ここから北欧の HR/HM シーンが開花したと言ってもいいくらい。捨て曲がないと言える程良い曲尽くめなんだけど、やっぱり #1 のインパクトは凄まじいものがあるね。
評価:70
EUROPE / Last Look at Eden
Release : 2009
Label : Victor
EUROPE の 8th アルバム。
ヘヴィかつダークなゴシック・メタル・チューン #2. Last Look at Eden, #8. No Stone Unturned と、いかにも産業ロック的なバラード #5. New Love in Town 以外はブルージーなロック・ナンバーが盛り沢山。…と数曲を除いてレイドバックし過ぎな印象が強い曲ばかりだが、John Norum のソロだけはその中で小さくもハッキリとした輝きを放っている。特に #12. In My Time の Gary Moore を彷彿させる泣きの哀愁ソロなんてもう…。Les Paul の甘い音色も堪らんね。ただ、そんな素晴らしいソロがあっても曲がこれじゃあね。厳しいわ。
評価:38
EVIL MASQUERADE / Fade to Black
Release : 2008
Label : Maqruee
Henrik Flyman (Gt) 率いる EVIL MASQUERADE の 4th アルバム。ゲストに Tony Carey (ex-RAINBOW) が参加。
#1:RAINBOW の曲をそのまま疾走させたかのよう。
#2:#1 に同じ。#3:キャッチーな唄メロが耳に残りそうな佳曲。#4:基本的にはこれも #1 と同じだが、頭一つ抜けてるね。#5:退屈。#6:退屈。#7:退屈。#8:変にプログレッシヴなのが玉にキズ。#9:退屈。#10:退屈。#11:クラシカルなインスト。
しつこくこのバンドのアルバムを聴き続けている理由に 1st (個人的には超名盤だと思う。) が凄く好みだったからってのが大きくあるんだが、アルバムを出すたびにあの雰囲気は薄くなっていくのが悲しい・・・。RAINBOW と BLACK SABBATH (Dio 期) の悪いところばかり手本にしてるような気さえしてくる。もっと馬鹿丸出しで Neo=Classical に弾きまくって欲しいのに・・・。
評価:29
EYES OF SHIVA / Eyes of Soul
Release : 2004
Label : Victor
ブラジル産、メタル・バンド EYES OF SHIVA の 1st アルバム 。Kiko Loureiro がゲスト参加。
#1、お決まりのインストです。 #2、サビでの飛翔感も素晴らしいの一言!ただどうせならスネア裏打ちして欲しかったな。 #3、Holy Land 型。ピアノメロはなかなかツボを押さえているしサビでまたもや飛翔メロ。 #4、イントロの壮大さがAメロで打ち消されるのが非常に残念。で、#3 と同じように中間からアップテンポへ。 #5、ちょこっと Vo スタイルがマイケル・キスクに似てるね。アコギパートが壺過ぎ。 #6、#3 と同じような笛を使ってます、サビメロにいまいち高揚感が足りないが許せる範囲。 #7、ANGRA の Edo みたいな唄い方。 #8、”ANGRA / Temple Of Shadow“ に入ってもいいかもしれないような・・・。ソロは Kiko Loureiro だし、特に文句はないです。 #9、ありきたりなメロのバラード。 #10、ここで初めてのスネア裏打ちの疾走曲。独自のプログレッシヴさは忘れていないみたいだ。ストリングスがいい感じに融合しててヨカデス。 #11、国内盤のボートラ。ブラジル的なメロディの際どいミドルテンポ曲。
ANGRA の様な Power Metal に少々のプログレパートを加えたような曲が多い。サビメロが全体的にキャッチーで聴きやすく、それがこのバンドの武器なんでしょう。#1-2が個人的に超壺なので次回作にはもう1曲くらい同系列の曲を入れてください。
評価:61