- 1989.05.21 : STRATOVARIUS / Fright Night
- 1992.06.23 : STRATOVARIUS / Twilight Time
- 1994.02.09 : STRATOVARIUS / Dreamspace
- 1995.02.08 : STRATOVARIUS / Fourth Dimension
- 1996.04.24 : STRATOVARIUS / Episode
- 1997.04.27 : STRATOVARIUS / Visions
- 1998.07.14 : STRATOVARIUS / Destiny
- 2000.09.19 : STRATOVARIUS / Infinite
- 2003.01.22 : STRATOVARIUS / Elements Pt. I
- 2003.10.27 : STRATOVARIUS / Elements Pt. II
- 2005.10.27 : STRATOVARIUS / Stratovarius
- 2009.05.20 : STRATOVARIUS / Polaris
- 2011.01.12 : STRATOVARIUS / Elysium
- 2013.02.26 : STRATOVARIUS / Nemesis
Search for ‘STRATOVARIUS’
STRATOVARIUS / Fright Night
Release : 1989 (1994)
Label : Victor
Timo Tolkki 率いる STRATOVARIUS の 1st アルバム。
#1、典型的ネオクラシカル・メタルなリフに “HELLOWEEN / I’m Alive” のサビメロ。 #2、ブレイク入れすぎじゃないですか? #3、Yngwie っぽいなぁ。リフはいいが唄メロが煮え切らない。 #4、モロ Yngwie なソロが笑える。 #5、面白みのないインスト。 #6、”HELLOWEEN / Halloween” を彷彿させる曲。Tolkki の Vo は Kiske を意識してるように聴こえる。 #7、基本的には #4 と同じ。タイトル連呼しすぎ。 #8、退屈。 #9、アコースティックなインスト。
短期間で録音したにしてはいい出来だが、この時点ではまだ HELLOWEEN や Yngwie J. Malmsteen’s Band の2番煎じでしかない。Timo Kotipelto 加入後のアルバムから遡って聴くには辛いが、まぁそういうことも大切だって事で。( 蛇が大の苦手な私めとしてはですね、このジャケは超ド級のマイナス要因なわけで・・・ / 笑 )
評価:22
STRATOVARIUS / Twilight Time
Release : 1992 (1993)
Label : Victor
Timo Tolkki 率いる STRATOVARIUS の 自主制作で作られた 2nd アルバム。
#1、#2 を1曲目に持ってきた方が良かったんじゃないだろうか・・・。微妙すぎ。 #2、後の “EDGUY / Vain Glory Opera” なイントロがいいね。ソロは相変わらずの Yngwie だな。 #3、A メロのドラムパターンは凄く好きなんだけど、いまいち唄メロが響いてこないな。 #4、Timo Tolkki の自慰的なインスト。 #5、キャッチーなソロと多彩な展開はいいが、それ以外がちょっとな。 #6、SF 映画みたいな印象の曲。 #7、前向きすぎるイントロのメロディに吹き出しそうになった (笑) いやぁ、クサメタル度が高いわ。 #8、ミドルテンポ。哀愁のギターソロが美味いね。
1st と比べて、Timo Tolkki の Vo は凄く良くなっているし、曲にもオリジナリティが出てる。STRATOVARIUS 初期の名盤ではなかろうか。輸入盤チャートで上位に入ったのも自ずと判る。
評価:50
STRATOVARIUS / Dreamspace
Release : 1994
Label : Sanctuary
STRATOVARIUS の 3rd アルバム。
#1、全くと言っていいほど面白くないサビメロをどうにかしてください。 #2、退屈。 #3、余りにも定番 ( 当時はそうでもなかったのか? ) なコード進行がアレ。 #4、シンプルなジャーマン?メタルだなぁ。 #5、東欧風の Bメロが面白いね。 #6、Yngwie 。曲名とサビメロのイメージがぴったし。笑える。 #7、こういう空間系のエフェクトは好きだけど、ちょっとしつこいね。 #8、ハイハットが非常に腹立たしい音だね。合体ロボットでも出てきそうなサビが面白い。 #9、JUDAS PRIEST 風。 #10、ほぼインスト。B級宇宙映画の BGM みたい。 #11、Tolkki が Yngwie になりきる為のインスト。 #12、ドラム・・・。それでいいのか? #13、疾走曲。Tolkki、高音けっこう出るじゃない #14、EUROPE のカバーかと思ってたら、ただのしがないアウトロだった。
まぁ、バンドの歴史資料としてはいいんでないの? だんだんと今の音楽性を匂わせるアレンジだったりが出てきてるしね。
評価:20
STRATOVARIUS / Fourth Dimension
Release : 1995
Label : Victor
新 Vo に Timo Kotipelto を迎えた STRATOVARIUS の 4th アルバム。
#1、ちょいありきたりな風のあるイントロ。キャッチーなサビメロが良い。 #2、#1 同様にキャッチーなメロが盛りだくさん。 #3、クサいブラスが失笑を駆る。単調なリズム隊が面白いな、この曲。 #4、音の使い方が面白い。Kotipelto は少し辛そうだね。 #5、Tolkki が弾きまくるインスト。 #6、唄メロが煮え切らなくなってきた。曲も単調になってきたし。 #7、数字には何の意味があるんでしょうな。右から聴こえる打ち込みティンパニと男の声が嫌だ。 #8、サビメロがつまんなすぎ。 #9、メロディがいまいち。さらに8分近くも。 #10、ヴァイオリンがなかなかいい味だしてるが、それだけかも。 #11、ナチュラルトーンで攻めるインスト。アルバムの終わりを締めくくるにはいいかな。 #12、前作同曲の Live.Ver。Kotipelto のファルセットが凄いのは判るが・・・。
Kotipelto が加入した事で唄メロの表現力が上がったのは良い。曲も悪くはないのだが、後半ダレすぎ。まだメンバーが溶けてないのかな、と思う。まぁ、次作で加入する2人の鬼才がバンドを底上げしているのでいいかと。
評価:49
STRATOVARIUS / Episode
Release : 1996
Label : Victor
前作から加入した Timo Kotipelto に加え、Jens Johansson、RUNNING WILD から Jorg Michael というもはや完璧とも言える布陣で挑んだ 5th アルバム。
#1、正統的に疾走する北欧スピードメタル。透き通ったガラスの様に繊細な Vo も GOOD ! #2、聴きやすいメロディが印象的。#1 の影に隠れてる気がしないでもない。 #3、少々怪しメロでじわじわ。あと2,3後ろにあるべきだったかな、この曲。 #4、キーボードとギターでのインスト。 #5、テクニカルなバッキングとかフレーズとか、Yngwie ・・・。 #6、ミドルテンポでじっくり聴かせる曲。なかなか。 #7、悪くはないんだけど、この後に控える名バラードと比べるとちょっとね。 #8、インスト。Jens 大活躍。てか Yngwie 。 #9、バビロンの塔ってな雰囲気が顕著に表れてていいね。 #10、ありきたりな疾走曲なんだけど、こーゆーの結構好き。HELLOWEEN/I’m Aliveだけど。 #11、中間の激烈疾走の意図が判りません。 #12、バンドのバラードの中でも最高峰に位置する曲。この悲しみに満ちた美しさ。だれが超える事ができようか。 #13、#12 での余韻を見事にはぐらかしてくれる。#12 の前に置いてあれば良かったのに・・・。
新メンバーの功績もあってか、過去にない良作となっている。実際このアルバムを最高傑作に挙げる者も多い。しかし、まだまだパンチ力が足りない気もする。
評価:75
STRATOVARIUS / Visions
Release : 1997
Label : Victor
前作に引き続き、もはや北欧最強とも言える布陣で挑んだ STRATOVARIUS の 6th アルバム。
#1、「お前もソレか!」と言いたくなるイントロはアレだが、Metal ビギナーだった頃は CD が擦り切れる程聴いてたなぁ・・・この曲 (懐) #2、なんで #1 じゃなくてこっちが向こうでシングルになったのか不思議。悪くはないけど。 #3、キャッチーなサビメロが美味しい佳曲。 #4、”Forever” に似てるね。 #5、これまたキャッチーなサビがいいね。Timo Kotipelto , GJ。キーボードとギターのバトルも面白い。 #6、唄メロ煮え切らない。 #7、インスト。キラキラピロピロ。 #8、こういう曲の入り方、大好物なんですけど・・・。サビもキャッチーでいいね。 #9、バラード。前作の “Forever” 程ではないけど、なかなかの哀愁。 #10、大作。STRATOVARIUS 版 Keeper of the Seven Keys といったトコロか・・・。 #11、デモ版。トッカータとフ-ガ色が強い。 #12、ライブ音源。
Infinite と並ぶ STRATOVARIUS の名盤。
評価:79
STRATOVARIUS / Destiny
Release : 1998
Label : Victor
前作 Visions で、いろいろありながらも地位を手に入れた STRATOVARIUS の 7th アルバム。
#1、女性 Vo のコーラスが何故か嫌な予感を運んでくる10分超えの大曲。最後のスローパートは結構好き。 #2、#1 と同様の女性 Vo を使い回しているのが既にマイナスなわけだが、それに加えて無理なハイトーンでつまらないメロディを唄わされて Kotipelto さんがカワイソウ。 #3、ソロでつまらない早弾きさせるだけじゃ Jens が勿体無い。 #4、Timo Tolkki は作曲能力が枯渇しました。と、言いたくなるほどにつまらない。 #5、でたよ Yngwie モノマネショー。 #6、唄メロに斬新さはあるものの、つまらないバラード。 #7、メロディその質は低いものの、なかなかキャッチーでいいんじゃない。 #8、名曲 Forever は超えられないんですね。退屈バラード。 #9、テンポはそれなりに速いんだけどその速さを感じない。 #10、魅力のないバラード。
前作が結構よかったのに、何故か大作志向になってボロが出てきた。
評価:28
STRATOVARIUS / Infinite
Release : 2000
Label : Victor
前作で無駄に大作志向な方向性に行った STRATOVARIUS の 8th アルバムで、多分 Visions と並ぶ名作。
#1、キャッチーなメロディのポップメタル(笑) サビは合唱ですよね。最後の転調が好き。 #2、2000年だったからね。これまたタイトル連呼型のサビメロがいい感じ。 #3、微妙に気持ち悪い Kotipelto のファルセットが耳に残る。オケアレンジが綺麗でいいね。 #4、#1 と同型のキャッチーな曲。サビ前のしつこいフィルが嫌だ。 #5、唄メロの質は悪くないし、疾走してるし (笑) いいんじゃないかな。 #6、曲の位置的にそろそろバラードが欲しいなぁ、と思うタイミングを心得てか耳に優しいミドルな曲。 #7、サビメロで、ジャケのようにイルカがジャンプしまくってる様なイメージを思わせるのがいいよ。 #8、ドラマチックなタイトル曲。唄メロがちょっと面白くないな。 #9、綺麗なバラード。オケアレンジがいいね。ティンパニのタイミングとか絶妙。アルバムのラストを飾る曲として文句なしの名バラード。ただ、ちょっと短いのがタマにキズ。 #10、ボートラ。#9 には全然届かないながらも結構良いメロディのバラード。
文句なしの過去最高傑作。随所に配置された名曲のおかげで多少煮え切らない曲があっても最後まで聴き通せる。とりあえず、このバンドを初めて聴こうと思うならこのアルバムからがお勧め。
評価:83
STRATOVARIUS / Elements Pt. I
Release : 2003
Label : Victor
もうベテランの域に入る STRATOVARIUS の 9th アルバム。
#1、コード進行が前作の Hunting High And Low をほぼ同じな曲。Timo Tolkki の怠慢。焼き直しにも程があるといういい例。 #2、生オケを使っているというだけで、長くてつまらない曲。ドラムは単調だし。 #3、Kotipelto の命を削っているとしか思えないハイトーンが印象的。 #4、オケが絶妙で綺麗な曲なんだけど、耳に残るメロディが少ない。勿体無いとしか言えないね。 #5、ツーバス連打の疾走曲。そう。疾走してるだけで全然面白くない。 #6、イントロの女性ソプラノが印象的だね。けどやっぱりつまらない。 #7、Tolkki さんが妄想上で Yngwie になりきる為のインスト曲。 #8、RHAPSODY の1曲目が12分続くと思えばいいか。 #9、なかなか良質なメロディのバラード。最後の1分以上あるさざなみの音は飛ばせ。 #10、国内盤のみのボートラ。時間の無駄。他人の口笛なんて聴いてても面白くない。
多分、当アルバムの中で人気がある曲は #1 だけだと思う。でも、無修正モロ焼き直しだから評価には値しない。キャッチーで悪くはないとは思えるけどね。#9 も気に入ったのは事実だけど評価を底上げするほどの曲ではない。
評価:33
STRATOVARIUS / Elements Pt. II
Release : 2003
Label : Victor
内部の人間関係が微妙な STRATOVARIUS の 10th アルバム。
#1、前作の流れを組んでしまっている曲。つまらないにも程がありますよ。 #2、聴きやすいテンポで聴きやすいメロディで。けどつまらない。 #3、Tolkki が Yngwie のパロディを作って満足しちゃってる。もう、うんざりだ。 #4、6分この曲を聴くなら、必死でアリンコの生態でも調べていた方がマシ。 #5、つまんな過ぎ。時間の無駄。 #6、Kotipelto が出て行きたくなったのも無理はない。 #7、ここまでつまらない曲を作れるのも、ある種の才能なんじゃないか。 #8、音質はいいのに中身が最悪。STRATOVARIUS という偉大なバンド名が泣いている。 #9、イントロで「 やっとまともな曲がきたか 」と思ったのも束の間。イントロオンリーでした。 #10、ボートラ。
1st の方が全然マシ。うちの近くのレンタルショップはなぜ Infinite ではなく、これを貸し出しているのか不思議で仕方ない。
評価:1
STRATOVARIUS / Stratovarius
Release : 2005
Label : Victor
Kotipelto の脱退後、Tolkki は Miss K という Vo を迎えると発表。しかし “STRATOVARIUS の究極の Vo は Kotipelto だ” と気付いた Tolkki は Kotipelto 宅の サウナで和解 。で、これは 11th アルバム。
#1、なんだか、ファミコンみたいな音色で攻め立てられるイントロが頭に残って離れない。 #2、バス連打でないのに結構な疾走感を感じられる曲。気合の入ったラストのドラムも良し。 #3、メロディアスハード的なアプローチ。ドラムパターンが単調なのを除けば当作品のハイライト。 #4、Elements Pt.2 の余韻を感じさせてくれる。つまり全然面白くないという事。 #5、#4から0コンマで繋がってくるあたり何かを狙っているのかな? #6、メロディは Maniac Dance の使いまわしかな?サビメロが怪し系のメロディなんだけど、面白くないね。 #7、元々彼は悲壮感を漂わせる歌唱を得意としてるけど、これはそれが特に充満してるね。 #8、サビメロ以外は飛ばしてもいいんじゃないかと思うほど。 #9、#8に同じ。サビメロ以外に魅力がない。最後のサビ→ヲーヲーコーラス→管楽隊まで我慢すればそこは楽園だよ!頑張れ!
前半、というより #3 までは素晴らしい出来だ。それ以降は拷問に近いと言えるほどにつまらない。まぁ、ここで新しい方向性を見出したんだから、 Sanctuary Records との契約(あとアルバム2枚)をちゃんと消化しきってから解散してね。
評価:62
STRATOVARIUS / Polaris
Release : 2009
Label : Victor
Timo Tolkki の呪縛から解き放たれ、その後任には驚異的なテクニックを持つ Matias Kupiainen (Gt) が加入。 そんな新生 STRATOVARIUS の 12th アルバム。
#1:Matias 作曲のキャッチーかつプログレッシヴな曲。スペーシーな雰囲気が凄くいいね。 #2:普遍的な HM 。地味。 #3:Jens の鬼才っぷりが凄まじい。キーボードソロは圧巻。この曲が一番好きかも。 #4:Koti 作曲の疾走曲。ボートラなのが信じられないくらいいい曲だよ。 #5:Jens 作曲の素晴らしいネオ=クラシカル・メタル。これまた素晴らしいソロが聴ける。 #6:Jens が真夏に書いた冬を思う曲。哀愁美溢れるピアノソロが素晴らしいね。 #7:Lauri 作曲の典型的 STRATOVARIUS な曲。あぁ、こういうのを待ってた。 #8:なんだよ Koti いい曲書けるじゃないか。 #9:Lauri による失恋の曲。雰囲気はあるが唄メロが煮え切らないな…。 #10:Emancipation Suite Pt.1 。Land of Ice and Snow ? #11:Emancipation Suite Pt.2 。哀愁のギターソロが素晴らしい。 #12:名曲 Forever を彷彿させる美しい曲。
STRATOVARIUS 復活。Tolkki がいないにも関わらず STRATOVARIUS らしさを一切失っていないのは誇るべきことだろう。ただ、やはり初期の曲に感じられたあの悲壮感は失われた。まぁ、Infinite 以降、彼の神通力は枯れ果てていたので、この再出発はとてもいいタイミングだったと思う。評価は高めだが、このアルバムは JUDAS PRIEST で言う Angel of Retribution みたいなものだということで。アートワークも素晴らしいしね。
評価:87
STRATOVARIUS / Elysium
Release : 2011
Label : Victor
STRATOVARIUS の 13th アルバム。
前作の Deep Unknown にも通ずるプログレッシヴな雰囲気を醸し出す #1. Dark Hours,壮大なイントロと Kotipelto の熱唱が聴ける #3. Infernal Maze,Jens 作曲の “アルバム中最も北欧らしさのある” #7. Move the Mountain,ネオ=クラシカルな疾走曲 #9. Event Horizon,そして、18分の大曲 #10. Elysium …。
加入2作目にしてバンドの音楽面における最重要ポストに就任した Matias Kupiainen は前任の Timo Tolkki とは違ったモダンでプログレッシヴなフレーヴァーや拘り抜いたであろう構築美あふれるフレーズを聴かせてくれてはいるものの、はたしてそれらの要素は唄メロを犠牲にしてでも必要だったのだろうか?
これほど唄メロにパワーのない曲ばかりでは、そう言わざるを得ない。ライヴでこのアルバムの曲を演っても ( 腕組み + 棒立ちの ) 休憩時間になること間違いなし。
やはり、STRATOVARIUS は Timo Tolkki のメロディ・センスあっての STRATOVARIUS だったのだと思い知らされたね。…とは言っても、明らかに枯渇してた Elements Pt.2 の頃よりはマシなのかもしれないが…。
評価:57
STRATOVARIUS / Nemesis
Release : 2013
Label : Eagle Rock
Jorg Michael の後任に Rolf Pilve (Dr/STATUS MINOR) が加入し、平均年齢がまた若返った STRATOVARIUS の 14th アルバム。
アップテンポにドライヴし、ギターとキーボードのテクニカル・ソロ・バトルが聴ける #1. Abandon,いかにも北欧っぽい音色のキーボードとパワフルなバッキングでメロディアスな唄メロを飾る #2. Unbreakable,モダンに始まってサビで重厚なクワイアを聴かせる #3. Stand My Ground,トランス風のキーボード・アレンジとキャッチーでポップな唄メロの調和が絶妙な #4. Halcyon Days,透明感のあるイントロが北欧らしいメロディック・メタルな #5. Fantasy,ゆっくりとネオ=クラシカルな調べを聴かせてくれる #7. Castles in the Air,テンポとザクザク刻むバッキングの対比が面白い #8. Dragons,いかにも北欧産っぽいバラード #10. If the Story is Over,シンプルなパワーメタル #11. Nemesis 。
Timo Tolkki 脱退以降はバンド名が同じだというだけで違うバンドだと思ってきたけど、今回それがやっと鮮明になった感じがした。ツーバスをドコドコしながら疾走する曲が(本編に)1曲もないのが少し悲しい気もするが、これで Tolkki の呪縛からはほぼ解放されたと言っていいような気がする。願わくば、この変化が SONATA ARCTICA と同じにはなならいよう祈るのみ。
メロスピ・ファンが喜びそうな裏打ち疾走曲はボートラの Kill it with Fire だけなようなので、そっちが聴きたい方は日本盤を。iTunes でも「アルバムのみ」扱い。
評価:74