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ELECTRIC SUN / Fire Wind

ELECTRIC SUN / Fire Wind
Release : 1980
Label : Spv

Uli Jon Roth 率いる ELECTRIC SUN の 2nd アルバム。


#1、非常にキャッチーなメロディが好印象。相変わらずソロは凄まじい。 #2、唐突に出てくるパーカッションが印象深いね。ソロが (以下略)。このレベルについていってる Ule Ritgen も凄いと思うよ。 #3、前作の “Japanese Dream” を彷彿させるイントロがいい。ソロがまた・・・。哀愁のエンディング・ソロなんてもう・・・。 #4、当アルバムのハイライト。超メロディアスなギターメロに悶絶。この曲、”Winds of War” 並に好き。最後のリズムチェンジからのソロが最高。 #5、ギターがギュワギュワ言ってるインスト。 #6、Jimi Hendrix 。ソロすら Hendrix 風。 #7、哀愁のギターがいいねぇ。最後の突き刺すようなソロが素晴らしい。 #8、ジャズっぽいアコギメロが美味しい。唄メロはいつもどおりアレだな。勿論泣きのソロは素晴らしいよ。 #9、広島への原爆投下がコンセプトの名曲。Uli のこれまでの集大成のような展開。原爆投下というコンセプトをそのまま表現してる。ホント、素晴らしいわ。言うことなし。完璧。


前作の方向性を維持しつつもさらにメロディアスになった。#4 は昨今のメロディアス・ハードにも全く引けを取らないと思うし、#9 はたぶん誰も真似できない領域だと思う。

評価:92

EMPEROR / In The Nightside Eclipse

EMPEROR / In The Nightside Eclipse
Release : 1994
Label : Candlelight

Black Metal の皇帝、そして闇の皇帝 EMPEROR 衝撃と奇跡の 1st アルバム。


#1、暗黒のオーラに包まれたイントロが凄まじい。そして、どんなに暖かい日差しが降り注ごうと、この曲の暗黒美を聴いた途端に鳥肌が立って寒気を感じる、そんな曲。てか、Ihsahne は頭の血管がぶち切れてるだろ、ってくらい叫んでる。 #2、こ、怖い。クワイアの使い方が最高。 #3、ベースの奏でる裏メロがいい。リズムギターの代わりにメロディやってるような感じ。 #4、リフが半端なくカッコイイ。重低音が支配する中で唯一の光とも言えるシンセメロが素晴らしい効果を出している。そんでブラストに乗った強烈なリフが繰り返される。もうこれだけでお腹いっぱい。 #5、ん?この曲は#1~4と違って音がいいなぁ。てか、今気付いたけど、歌詞がまったく聴き取れないな (笑) #6、珍しくメランコリックなギターメロが登場する。この曲は中間部でスローテンポになるとこがいいね。骨休めになるわ。で、ラストに怒涛の疾走。いいわぁ。堪んねぇ。 #7、おお、ブラストでもまったくスネアの音が落ちてない。素晴らしい。しかもタイトルに恥じないメロディだ。まさに魔術をかけられている様な錯覚にすらなる。 #8、怖ぇぇ・・・(2回目) これはもはや闇の芸術。ホラー映画のBGMとか話にならないな。鳥肌がたってきた。 #9Bathory のカバー。あら、クリーントーンはどことなく Kai Hansen に似てるな。 #10Merciful Fate のカバー。唄い方まで真似しなくてもいいのに・・・。


素晴らしい出来。文句なし。Black Metal 史上の名盤とされる 2nd と共に、これも確実に名盤だと思われる。ホント、他の Death Metal や Black Metal が子供だましのようにすら思えてきたし。

評価:92

GAMMA RAY / Somewhere Out in Space

GAMMA RAY / Somewhere Out in Space
Release : 1997
Label : Victor

今回は宇宙がテーマの 5th アルバム。Dirk が本職の Bass に戻り、元 RANPAGEHenjo Richter (Gt) Dan Zimmermann (Dr) が加入。


#1、前作 Man On A Mission を凌駕する至高のメロディック・スピード・メタル。なぜこうも毎回アンセムとなり得る曲を作れるんだ。 #2、ダークなサビメロがKaiの声質と異様にマッチしてて良い。 #3、優しいメロディが心を打つサビメロ、叫びのようなギターソロ→疾走。死角がないよまったく。 #4、アグレッシヴな面とやわらかな面が交互に現れて挟み撃ちをされているよう。展開も凄くドラマチックだ。 #5、Henjo 作曲の名曲。Bメロからサビメロ、まさにこの曲はそこが聴き所。 #6、Dirk による良く判らん語りの曲。アルバムの繋げ役みたいな感じかな。 #7、シングルにもなった曲。独特のドラマ性を上手く消化した佳曲。 #8、スネアロールが印象的なバラード。 #9Rainbow / Kill The King を彷彿させる名曲。溜めの効いたソロはまるで Blackmore 御大が降臨したかのよう。 #10、Dan のソロインスト。 #11、#10 から良い感じのタイムレスで繋がる。この曲はギターソロにある。いやぁ素晴らしいね! #12、実はこれ、IRON SAVIOR の曲でゲストとして Piet Sielck が参加してる。 #13、Dirkのインスト曲。不思議な感じがする音遣いするね。 #14、ラストで来ました。必殺「アーライ」これまたドラマチックな展開。ラストに相応しい名曲だね。個人的には後半のオペラ風になるところが好き。


全曲いい。前作も最高級の名作だったが、それを凌駕する素晴らしいアルバムだ。勝算は確実に Henjo の加入だろう。Rainbow の影響下にあるのは確実だろうけど、それを良いところで GAMMA RAY として消化している。もうメンバーチェンジはしないで欲しいね。Dan (Dr) はこの時点では未知数だけど他3人は凄い作曲能力を持ってるわけだしさ。

評価:92

HELL / Curse & Chapter

HELL / Curse & Chapter
Release : 2013
Label : Nuclear Blast

奇跡の復活を遂げた HELL の 2nd アルバム。


JUDAS PRIEST 風の王道メタルに乗るヒステリックな Vo がカタルシスを届ける #2. The Age of Nefarious,絶妙なオドロオドロしさがある3連の #3. The Disposer SupremeQUEENSRYCHE 風のコーラスが印象的な #4. Darkhangel,リフで押す正統派 NWOBHM ながら、要所要所でとてつもないクサさを発する #8. Something Wicked This Way Comes,カラフルな展開美を持ち、ソロで IRON MAIDEN が顔を覗かせる名曲、 #10. Land of the Living Dead,キャッチーなバッキングやオカルチックな展開が素晴らしい #12. A Vespertine Legacy

前作もかなり良かったが、それを凌ぐ素晴らしい出来。NWOBHM だが、古さを全く感じさせないアレンジ力も流石。見た目も曲も最高にマッチしている、いかにもフェス向きなバンドなので、是非とも LoudPark 等で来日して欲しいね。

評価:92

IHSAHN / The Adversary

IHSAHN / The Adversary
Release : 2006
Label : Candlelight

再結成も記憶に新しい Black Metal の皇帝 EMPEROR の V、Gt、B、Syn を兼任するマルチプレイヤー Ihsahn のソロ 1st アルバム。


#1EMPEROR のクラシカルな部分を強調したような曲。プログレッシヴな展開もあって、改めて Ihsahn の才能に驚かされるよ。特に後半の “Fire—-!!” はイイ。 #2、クリーントーンの歌唱も巧いなぁ。ゴシカル or メランコリックなムードも美味い。EMPEROR では殆ど聴けないギターソロも OPETH みたいな雰囲気すら漂わせてる。 #3、これは EMPEROR の 4th に近い音楽性だな。ピアノからギターソロへの流れは圧巻。まさかここまでの曲を作れるとは・・・。 #4、すげぇ。まさに OPETH の世界観。まさかこんな曲を聴けるとは思わなかった。 #5、Black Metal 風 バラード。こんなの初めて聴いた。鳥肌がたったわ。 #6、他の曲と似たり寄ったりな展開だが、緩急の使い分けが巧いからか飽きないな。 #7、EMPEROR 1st 収録の名曲 I Am The Black Wizard を彷彿とさせる曲。これまた、クリーントーンとメランコリックなメロディを織り交ぜてプログレッシヴな展開になっている。後半の畳み掛けはカッコ良すぎる。 #8、フックあり過ぎじゃないかと思わせるほどの展開が美しい。 #9、10分超えの大曲。これぞ Ihsahn 節、とも言えるオーケストレーションが素晴らしい。全く飽きさせない展開も素晴らしいね。感動した。


EMPEROR にて Black Metal を極め、奥さんと PECCATUM を結成し実験的な音楽に挑み、Ihsahn はある種の境地に辿り着いたとしか思えない。OPETH ばりのメランコリックさとプログレッシヴな展開、そして EMPEROR の闇の美メロ、その全てを合わせ持った素晴らしいアルバムだといえる。OPETH / Still Life と並んで称されてもいいんではないだろうか。

評価:92

JUDAS PRIEST / Defenders of the Faith

JUDAS PRIEST / Defenders of the Faith
Release : 1984
Label : Sony

JUDAS PRIEST の 9th アルバム。


#1、唄メロ・スピード・Gソロ、どこを取っても PRIEST 節な名曲。 #2JUDAS PRIEST の曲の中でも5本の指に入る名曲。個人的には、”Breaking the Law” に匹敵する曲だと思う。 #3、キャッチーな大衆向けの曲。是非ライブで聴いてみたいが・・・演らないだろうなぁ。 #4、#2 に次ぐ名曲。カッコ良すぎ・・・。 #5、重圧感のあるメロディと音作りは流石。ここから Turbo Lover に変化したのかもな。 #6、キャッチーな唄メロとシンプルなリフが美味しい。 #7、ちょっと DEEP PURPLE 風味を加えてみました、みたいな曲。この曲、結構好き。 #8、泣き叫ぶかのようなソロがいいね。 #9、”QUEEN / We Will Rock You” がちょっとアレだな。 #10、#9 から直結する。#9 のリズムがそのままだが、メロディは凄くいいね。


JUDAS PRIEST のアルバムの中でもかなり整合性のある内容。捨て曲はなく、安心して聴ける名盤だろう。ライブで演奏する曲が少なく、知名度は高くないかもしれないが、曲はいい。

評価:92

LOST HORIZON / Awakening the World

LOST HORIZON / Awakening the World
Release : 2001
Label : Victor

変な衣装に身を包んだ HR/HM 界の救世主、LOST HORIZON の 1st アルバム。


#1、時空の彼方から何かが現れるような感じのインスト。 #2、軽快なタム回しからキャッチーでソリッド感のあるリフ。これこそMETAL。ラストのシャウトには圧巻。 #3、曲も素晴らしいが、なんと言っても Daniel Heiman の歌唱力だろう。そして、超絶なセンスのギターソロ。この2つに限る。ここに新しいメタル・アンセムが生まれた。 #4、「休息」的なイメージのインスト。 #5、神秘的なキーボードメロが楽しい疾走曲。アレンジは凄く練られていて、何回聴いてもそうそう飽きるものではない。 #6、泣きどころを知ってるね。さりげない所でも高音を絡めてくるところがいい。 #7、メロデスの様なイントロ。Voの声質に合った素晴らしい曲だ。メタルの教科書みたい。 #8、サビは勿論部屋コーラスし、最後の大サビで2度目の悶絶。最後の方の、もう何やってるかわけ判らんくらい早いドラムはいったい・・・。(5:22辺り) 早送りか? #9、9分を超える大曲。ただ長いだけの様にも思えるが、楽しめるパートは星の数ほどある。ギターソロでバス連打→流れるタム回し→ダニエル・シャウト→Dメロ?の流れは個人的な超悶絶タイム。終わり方も好き。 #10、#9かた綺麗に繋がる。


声量・音域・音程・・・その全てが超1流の Daniel Heiman が凄い。今までの HR/HM 界で彼ほどの歌唱力を持ったVoがいたか? 確実に彼は Heavy Metal Vocalist の中でもトップクラスに位置する。さらに、素晴らしい楽曲が盛り沢山。正統派HMが好きなら必ず抑えておきたい名盤である。

評価:92

NOCTURNAL RITES / The 8th Sin

NOCTURNAL RITES / The 8th Sin
Release : 2007
Label : Victor

北欧メタルの権化、NOCTURNAL RITES の 8th アルバム。


#1、疾走こそしないものの、いつものノクタ節。唄メロがキャッチーでいいね。 #2、切なさのある唄メロが素晴らしい。 #3、キーボードの絶妙なアレンジが素晴らしい効果を出してるね。あぁライヴで聴きたい。 #4、サビ裏で地味に鳴ってるストリングスがいいねぇ。キメのサビメロも素晴らしい。 #5、前作の Still Alive に通じる曲。いやぁ、もう最高だとしか・・・。ギターソロ最後のアーム技に悶絶。 #6、Bメロがないタイプ。こういうコンパクトな曲もいいね。 #7、地味な曲だけど、この曲順だとすごく良く聴ける。 #8、これまたシンプル且つコンパクトな曲。Virgin Killer ( Uli Roth ) 風のソロもいいね。 #9、ピアノと唄のみのバラード。Jonny 、流石だ・・・。 #10、日本盤ボートラ。最後にボートラっぽく収録しなかったのは GJ Victor だね。てか、これがボートラってのは勿体無い。 #11、シンフォニックな味付けが素晴らしい曲。しかし、Jonny、上手いな。 #12Nils Norberg による渾身のインスト。名演。


最高傑作。アルバムを出す度にそのアルバムが最高傑作になるバンドってなかなかいないよ。早くも来日に期待。是非とも単独で!!!

評価:92

RHAPSODY / The Power of the Dragonflame

RHAPSODY / The Power of the Dragonflame
Release : 2002
Label : Victor

“Emerald Saga” に終止符を打つべくドラゴンの力を借りてしまうという、なんとも幼稚なストーリーですが、名作であることに変わりはない 4th アルバム。


#1、好例のオペラ感丸出しのインスト。 #2、今まで養ってきた技術をちょこまかと出しながら疾走する。 #3Emerald Sword に匹敵すると言われるアンセム。ドラゴンを召喚してますよ、最初(笑) Bメロ~サビの激烈な飛翔感が堪らなくいいです。アグレッシヴなAメロも好き。 #4、ドラゴンに続き、ソードマスター(笑)ドラマチックな曲ですね。 #5、裏打ち疾走。Fabio 様のデスヴォイスが素晴らしいのなんのって・・・。 #6Luca Turilli のギターソロが、同郷の Olaf Thorsen 並につまらん。 #7、Fabio 様、ついにオペラを唄っちゃった。 #8、リフ・サビメロの飛翔感が、RPGのそれを凌駕するレベルで告げられ、いつのまにか部屋の中で両手を広げて飛ぼうとしちゃう、っていう曲。駆け上がるストリングスが生唾もん。 #9、物語も佳境へ・・・。勿論疾走してます。 #10、19分もあります、この曲。映画のエンディングみたいです。今までの RHAPSODY を総括する意味で聴きましょう。多分、過去作品からの全てがつまってます。長いわけですね。


本気で飽きてきたんでそろそろ音楽性の変更をお願い。君らさ、このテの音楽性は、もう極めちゃったんじゃない?たぶんこのレベルならどんなフォロワーも追いつけないと思うよ。

評価:92

STAN BUSH / In This Life

STAN BUSH / In This Life
Release : 2007
Label : Frontiers

25年間ずっと Melodic Rock 一筋らしい S.S.W、STAN BUSH の 10th アルバム。


#1、入りのギターメロからキテるね。サビメロも言うことなし。素晴らしい名曲だ。 #2、所々で入るギターメロが絶品。唄メロも文句なし。 #3、なんだこの心温まるバラードは…。素晴らしい…。 #4、期待感を高ませるブリッジ、それを解き放つ飛翔感のあるサビ、曲の流れを完璧にとらえた華麗なギターソロ、完璧だ。 #5、唄メロがいい…。どこかで聴いたことがあるようなメロディだが…。高品質な AOR ってこういうのを言うんだろうな。 #6、映画のエンディングのような壮大さを持つバラード。ギターソロが絶品。 #7、誰だ、ギターは?何だこの絶妙なオブリ・センス…。ソロもやばいな。 #8、聴きやすい唄メロと程よいヘヴィさがいいね。ソロのセンスも素晴らしい。 #9、サビ裏のリズムギターが堪らない。曲調を一切乱さない速弾きもいいね。 #10、これまた、素晴らしい哀愁メロが…。もうね、笑顔が止まらない。 #11、哀愁のバラード。哀愁が…哀愁が…あぁ、泣ける。


捨て曲なし。HR/HM, AOR ファンは必ず聴くこと。哀愁の度合いは FAIR WARNING とかの比じゃない。2007年の TOP10 を書き換えないと…。これは確実に 07年の Best of Melodic Rock Album だ。

評価:92

STEVEN WILSON / Raven That Refused to Sing

STEVEN WILSON / Raven That Refused to Sing
Release : 2013
Label : K-scope

Steven Wilson (PORCUPINE TREE) のソロ 3rd アルバム。


軽快なリズムで始まるや、フルートが漆黒のプログレ・ワールドの門を開いたかと思えばジャズ・ロック風のリフでヘッドバンギングを誘い、PINK FLOYD よろしくのトリップ感をまき散らし、ピアノの幽玄な調べと共に再び暗黒世界に戻る #1. LuminolOPETH / Damnation 風の物静かで優しいメロディ、エンディングのエモーショナルなギターソロが素晴らしい #2. Drive Home,英国ブログレ要素を詰め込めるだけ詰め込んだような KING CRIMSON 風の #3. The Holy Drinker,3拍子の(このアルバムの中では)シンプルで分かりやすい部類でサックス・ソロが素敵な #4. The Pin Drop,曲全体がアルペジオのステージの上で劇を行っているかのような雰囲気の #5. The Watchmaker,優しい音でいかにもエンディング的な雰囲気と安らぎを感じさせる #6. The Raven That Refused to Sing

ここ数作で彼の作ったアルバムの集大成のような世界観。幽玄で美しい漆黒の世界へと旅立たせてくれる最高クラスのプログレッシヴ・ロック・アルバムだ。

ところで、ドラムが余りにも変態的だと思ったら Marco Minnemann 、リードギターのエモーショナルさが尋常じゃないと思ったら Guthrie Govan だったという…。凄まじいメンバーだ。

評価:92

STONE SOUR / Audio Secrecy

STONE SOUR / Audio Secrecy
Release : 2010
Label : Riot Style

Corey Taylor (Vo/SlipKnoT) 率いる STONE SOUR の 3rd アルバム。


彼らの最大の武器であるメロウさが際立つ曲が前作にも増して強く、それが良い意味で Heavy な曲にも表れているため、アルバム全体に統一されたカラーを感じられる。

ヘヴィな曲からメロウな曲、そして十八番のバラードまで、ぞの全てに一切スキのない極上のメロディが仕込まれている。しかも唄うのは Corey Taylor って…これだけでも贅沢の極みだ。

前作に続いて “捨て曲なしの名盤” 。Corey にはこっちをメイン・バンドにして欲しいくらいだ。

評価:92

THE POODLES / Clash of the Elements

THE POODLES / Clash of the Elements
Release : 2009
Label : Lion Heart

母国スウェーデンでは大ヒット中の哀愁メタル・バンド THE POODLES の 3rd アルバム。


#1:ドラマチックで壮大な曲。哀愁メロが堪らん。 #2:キャッチーで哀愁タップリな名曲。相変わらずドラムが単調だが、なくてはならない要素になってきたね。 #3:リズミカルなメロディが面白い佳曲。 #4:母国でも大ヒットらしい素晴らしいバラード。 #5Jonas Reingold (B/MIDNIGHT SUN) との共作曲。Jonas のおかげかメタリックさが強い。 #6:哀愁の唄メロが堪らない佳曲。その弐。 #7:ヘヴィでモダンながらも、極上の哀愁メロが来るあたりは流石だとしか言えないね。 #8GUNS N’ ROSES 風のロックに彼らの十八番である哀愁メロを散りばめた佳曲。 #9:哀愁メロが堪ら (以下略)。シンフォニックな味付けもいいね。 #10:感動的なダーク・バラード。 #11:産業ロック的な曲。哀愁が (以下略)。 #12:他よりも弱いがやはり哀愁 (以下略)。 #13:哀愁メロまっしぐら。 #14:ドラマチックな哀愁ソング。映画のエンディングでこれが流れてきたら間違いなく号泣だな。


ザ☆哀愁。2009年最高の哀愁メタルだ。ただ、過去のアルバムと比べてハードな曲が減ってきているので “メロディアス・ロック” と言った方が正しいかもしれない。まぁ何にせよ、全ての曲で哀愁全開だ。素晴らしいなんてもんじゃないな。日本盤が出ないのが理解できないね。先行発売でもいいくらいだ。ともかく、日本盤リリース⇒来日公演 (単独) って流れを一刻も早く! てか、母国のボートラで出てる Raise the Banner (これがまた超名曲) が収録されていないのが信じられない。

評価:92

WORK OF ART / In Progress

WORK OF ART / In Progress
Release : 2011
Label : Frontiers

スウェーデン産メロディック・ロック・バンド WORK OF ART の 2nd アルバム。


Frontiers Records の他プロジェクトの経験がそうさせたのか、前作ほど TOTO っぽくなく、北欧らしい透明感とメロディアスな唄メロはそのままに、ハードロックさの強調されたロックらしい印象が強くなった。(それでもまだキーボード・サウンドの方が主体に聞えるけど・・・)

前作も素晴らしい内容だったが、アルバム全体の出来としてはこちらが上かな。ギターがハードな音になった事によって、前作が “軽過ぎた” と思う(俺みたいな)人には嬉しい進化の仕方だと思うし、殆どの曲がシングル・カット出来そうなくらい高品質なのも変わりないからね。

個人的に残念なのは、同じ年に LIONVILLE / st (2011) のリリースがあった事か。って Lars さん ENBOUND / And She Say Gold (2011) でも唄ってるんだな。

しかし、他のプロジェクトでも名盤クラスのアルバム作ってメイン・バンドでも傑作って・・・ネタ切れにならない事を切に願うよ。

評価:92


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