- 1973.07.13 : QUEEN / Queen
- 1974.03.08 : QUEEN / Queen II
- 1974.11.08 : QUEEN / Sheer Heart Attack
- 1975.11.21 : QUEEN / A Night at the Opera
- 1976.12.10 : QUEEN / A Day at the Races
- 1977.10.28 : QUEEN / News of the World
- 1978.11.10 : QUEEN / Jazz
- 1980.06.30 : QUEEN / The Game
- 1980.12.08 : QUEEN / Flash Gordon
- 1982.05.21 : QUEEN / Hot Space
- 1984.02.27 : QUEEN / The Works
- 1986.06.02 : QUEEN / A Kind of Magic
- 1989.05.22 : QUEEN / The Miracle
- 1991.02.05 : QUEEN / Innuendo
- 1995.11.06 : QUEEN / Made in Heaven
- 2008.09.27 : QUEEN + PAUL RODGERS / The Cosmos Rocks
Search for ‘QUEEN’
QUEEN / Queen
Release : 1973
Label : EMI
QUEEN の記念すべき 1st アルバム。
#1、ブリティッシュ・ロックの息吹を感じられる曲。所謂 “初期 QUEEN ” な音楽性ではないが、ノリのいいロックで聴きやすい。 #2、静と動を使い分けるアレンジは見事。 #3、左の木琴のような音が面白い。これはレッド・スペシャルか・・・? #4、この曲を聴くと、その後、重圧なコーラスを使うに至ったワケが良く判るような気がするな。 #5、これはいい。この時代にこのレベルの楽曲が作られていたとは・・・。プログレッシヴ且つ聴きやすい曲だ。 #6、垢抜けない Freddie Mercury の歌唱に違和感を感じるものの、全く先の読めない展開は素晴らしい。 #7、けっこう疾走してるなぁ (笑) ただ、これは普遍的なロックなんで、特に何も感じないなぁ。てか、1分50秒しかないのね・・・。 #8、多重録音のコーラスを使っているのはいいが、メロディが面白くなく、青臭さを感じる。 #9、やはりメロディが面白くない。演奏力云々は認めるが、曲が面白くなくては評価は下がってしまうな。 #10、次のアルバムに繋がる曲。インスト。
後に大成功するわけだが、この頃はまだ LED ZEPPELIN の影響が大の字。俺の様な QUEEN II 以降のファンには辛い内容かもしれない。ただ、QUEEN の原点を知るにはいいアルバムだと思う。
評価:54
QUEEN / Queen II
Release : 1974
Label : EMI
White Side と Black Side に分かれた初期 QUEEN の名盤。2nd アルバム。
#1、ギターオーケスレーションのみで作られた壮大なインスト。 #2、#1から繋がる、まさに QUEEN らしい曲。 #3、White Side を代表するバラード。哀愁の漂うメロディと泣きのギターが絡むところが特に素晴らしいね。 #4、Brian May が丸々唄う。この曲からこの方程式が出来上がったと言っても良いであろう。 #5、Roger Taylor 作曲でVoも彼。典型的ロック・シンガーの彼もアルバムに良いアクセントを置いている。 #6、さて、ここからが Black Side 。冒頭のエンディングを逆回転させた演出に驚くも、その後の劇的な展開には恐れ入る。この曲で Freddie の作曲能力が開花したといってもいいだろう。何回聴いても素晴らしすぎる展開に悶絶するばかりだ。 #7、七色の声色を使い分ける Freddie が凄すぎる。まさに歌劇のような曲。 #8、優しいピアノが印象的なバラード。 #9、Bohemian Rhapsody と肩を並べると言ってもいいほど複雑で素晴らしい曲。 #10、#9から直結する曲。無音部分が全てコーラスで埋められており、耳が休まる暇がないよ・・・。 #11、前作の最後に入っていたインストの完全版。
White Side で感じる優雅さを Black Side のドラマチックさで消化する、という何にも変えがたいアルバム展開が見事。 Freddie の作曲能力が爆発している Black Side はやばい。まるでその全てが1つの組曲のように展開される様は、悶絶し、高まる高揚感を沈ませる事無く#11へと繋がっていく。これを名盤と言わず何と言えばいいのだろうか。
評価:90
QUEEN / Sheer Heart Attack
Release : 1974
Label : EMI
当時大ヒットした QUEEN の 3rd アルバム。
#1、どっかの祭りみたいな感じで始まる曲。七色の声を使い分けて唄う Freddie が素晴らしいね。 #2、ポップな曲調が一般受けしそうだ。それでいて Freddie らしい歌劇調のアレンジも凄くいい。 #3、Roger Taylor のネチっこい歌唱が印象的な曲。 #4、古典的なHRな曲。それでいて QUEEN らしさも併せ持つ隠れた名曲。 #5、#4から綺麗に繋がる曲で、歌詞の中に Seven Seas of Rhye が登場する名バラード。 #6、ギタリスト特有のコード進行を持つ曲。凄く古典的で懐かしくて・・・こういうのに弱いな、俺は。 #7、神曲。まさに神業。 #8、これは METAL でしょ。ヘヴィなリフ、疾走感。そこに QUEEN 独自の息吹が吹き込まれた。 #9、これまた美しい名バラード。ただ、1分ちょっと、と短いだけに#5に隠れがちだな。 #10、Bass の John Deacon の曲。ベーシストの曲らしい動き回る裏メロを奏でるベースが美味しい。 #11、モロにミュージカル風の曲。アップテンポの楽しさが溢れる曲でなおかつドラマ性がある。見事だ。 #12、Brian の独壇場だが、これがまた、アルバムに良い雰囲気・流れを与えてるね。 #13、これもまた、神業だ。
アルバムを出す度に素晴らしく進化しているが、これまた凄いアルバムだ。前作の “白と黒の対峙” にも負けず劣らずの名盤だ。
評価:89
QUEEN / A Night at the Opera
Release : 1975
Label : EMI
QUEEN の 4th アルバムにして20世紀を代表する奇跡の名盤。
#1、最も悪意に満ちた曲らしい。 #2、軽快なリズムとピアノが交差し、喜劇のような唄メロが楽しい名曲。 #3、Roger Taylor による初期の傑作。 #4、John Deacon のペンによるポップな曲。 #5、QUEEN 通算39曲目で相対性理論について歌った曲。 #6、3拍子から4拍子のサビへの繋がりが神がかっている。 #7、#2と同様に喜劇のような曲。管楽器パートを “唄う” Roger Taylor が凄すぎる。 #8、8分半の大曲。初期 QUEEN の特徴とも言える、左右に分かれるコーラスがふんだんに使われている。 #9、俺が QUEEN の曲の中で一番好きなバラード。裏メロを奏でるベースが美しい。唄メロの美しさも最高。優しくすすり泣くようなギターも素晴らしいの一言。 #10、Brian May の才能には恐れ入る。 #11、20世紀を代表する名曲。Freddie Mercury の曲でも史上最高にドラマチックな曲であり QUEEN の曲の中においても最高傑作。殺人を犯してしまった少年について唄っている曲で、悲しみと憂いに満ちている。聴くたびに身を震わせ、左手の拳を力強く握り締め Freddie Mercury のいる天へ向かって高く掲げるのみ。 #12、アルバムの最後を締めくくる英国国歌のアレンジバージョン。ライブでも”終わり”を意味する曲。
間違いなく最高傑作。究極の名曲・名演である Bohemian Rhapsody を聴かずして QUEEN は語れないし、それ以外の曲も素晴らし過ぎる出来栄え。20世紀のロックシーンに輝きを発し、今でもなお煌き続ける “永遠の名盤” だ。
評価:98
QUEEN / A Day at the Races
Release : 1976
Label : EMI
全盛期を迎えていた QUEEN の前作 A Night At The Opera と対を成す 5th アルバム。
#1、Brian お得意のギターオーケストレーションが聴けるHRナンバー。 #2、Freddie 作曲の美しいバラード。愛を語った素晴らしい歌詞も心に響く。 #3、Brian のキャッチーなメロディを持つロック曲。米国でシングルカットされたのにも頷ける。 #4、ついにやりやがった (笑) 左右でユニゾンするピアノとベースのリズムに劇的なギターが乗った瞬間、俺はもう、ワルツを踊りだす以外の行動をとれぬ (笑) #5、作曲能力の著しい開花が見られる John のハードポップチューン。#6、Freddie 、彼は天才以外の何なんだろう。ここにまた素晴らしい名曲が生まれた。 #7、見事なまでにロックしてる曲。そこに独特の分厚いコーラスが乗ることで個性的さを醸し出している。 #8、これまたミュージカルチックな曲。Freddie の得意とする曲調だ。 #9、Roger 作曲・Vo の曲。渋み味のあるVoがいいね。スライドを多用したギターも面白くて良い。 #10、日本のファンの為に作られたという曲。最後、日本語で唄っているが、まぁ、大の日本好きなのは有名な話。
流石に前作ほどの出来栄えではないが、決して劣りはしない良いアルバム。この次から正統的なハードロックに方向転換するので、所謂 初期QUEEN とはだいたいこのアルバムまでの方向性を言う。
評価:84
QUEEN / News of the World
Release : 1977
Label : EMI
アメリカ市場を目指す為、パンクの嵐に対抗する為にシンプルなロックに方向転換した 6th アルバム。
#1、世間では “神曲” Bohemian Rhapsody よりも有名になってしまっている大ヒット曲。 #2、マイナー調に始まり、サビで一気にメジャーキーに転調する、これこそ “名曲” 縦ノリのパンク。サビメロとギターが絡む最後のサビがステキ。 #3、3rd アルバムの選考から漏れた曲。このアルバムならすんなり聴けるね。 #4、初期の方向性を引きずってくれる (素晴らしい!) Brian の哀愁漂うバラード。 #5、いつもアルバムのどっかで必ずポップな曲を提供してくれる John の曲。 #6、典型的 Rock n’ Roll な曲。 #7、ブルースみたいな曲。聴いてすぐ こりゃモロ Freddie 節だと判るな。 #8、1発録りらしく、リラックスし過ぎなのが伺えて面白い。 #9、南国をイメージさせる曲。 #10、だんだんとハードになっていくのが楽しい曲。 #11、Freddie の弾き語りバラード。
方向性を変えて、そのおかげか大ヒットしちゃったアルバムだけど、”初期 QUEEN 大好き” な俺にはキツいアルバムになってしまった。
評価:53
QUEEN / Jazz
Release : 1978
Label : EMI
QUEEN の 7th アルバム。
#1、オリエンタルなミュージカルといった雰囲気。Freddie・・・凄すぎ。歌詞はアラビア語。 #2、キャッチーなサビメロがいいね。 #3、ねちっこい歌唱とベースが印象的な佳曲。 #4、目まぐるしい曲調の変化が楽しめる名曲。3分の中に良くぞここまで詰め込んだと思うよ。 #5、ギターソロ以外はちょいと微妙・・・。 #6、後半の展開は目を瞠るものがあるね。 #7、Rock してるギターがいいね。 #8、ラジオ向けバラード。哀愁が凄いな。 #9、退屈。 #10、退屈。 #11、初期のような多重録音クワイアがあるから好き。 #12、当アルバムの中で最もキャッチーで聴きやすい曲。ミュージカルのような展開が美味しい。ジャズと QUEEN の雰囲気が上手く融合した素晴らしい曲だ。 #13、Roger の曲だが、彼らしくない曲、だよなぁ。
キャッチーな #2、12 。初期を彷彿させる #1 はいいものの、それ以外が ( 俺のような初期ファンには ) 退屈すぎる・・・。
評価:33
QUEEN / The Game
Release : 1980
Label : EMI
QUEEN の 8th アルバム。
#1、初期を彷彿させる曲調。素晴らしい。シンセの音は斬新ではあるかな・・・。 #2、Xametalic な曲名とは裏腹に・・・。 #3、これはキツイ。 #4、何の面白みもない普通のロック。 #5、ミュージカル・ソング。 #6、シンセ使ってるよー。って曲なのか、妙に強調されたシンセが嫌だ。 #7、曲名と曲調が合わないな・・・(笑) #8、Brian の華麗なギターアレンジと初期に傾倒する曲作りには頭が下がるわ。 #9、Coming Soon って・・・。ギターソロはやっぱ流石だ。 #10、哀愁のあるメロディに泣き叫ぶかのようなギター・・・。素晴らしい。
モダンな音楽性に移行する中で初期のファンの事も決して忘れていない Brian May の作曲センスに万歳。
評価:34
QUEEN / Flash Gordon
Release : 1980
Label : EMI
QUEEN の 9th アルバムにして SF 映画 Flash Gordon のサウンドトラック。
#1、「フラッシュ!アアーー!」で有名なアレ。 #5、F1 の BGM みたいな曲。 #14、レッド・スペシャルのギターオーケストレーション。 #18、1st を彷彿させるハードロック曲。後半は #1 の繰り返し。
映画のサントラなので Vo の入った曲は殆どなく、映画内のセリフや SE が中心。ただ、QUEEN が作ったってだけ。1980 年の SF 映画のサントラと言えば、ある程度音の予想はつくと思うけどまさにそんな感じのショボさ。QUEEN のアルバムとして聴くのはどうかと思うけど、ファンとしては抑えておきたい。#1 は TV でも頻繁にかかるしね。
と、まぁそういうことなんで 名曲の #1 だけが目的なら BEST 版で聴きましょう。
評価:30
QUEEN / A Kind of Magic
Release : 1986
Label : EMI
QUEEN の 12th アルバム。
#1、普通の Rock で面白みがないな。 #2、ドラムがこうじゃなきゃなぁ。 #3、魂のこもった Freddie の歌唱は素晴らしいの一言。 #4、シンセの音は QUEEN には似合わない気がするんだけどね・・・。 #5、毎回必ず入っている初期を彷彿させる曲。なかなかキャッチーでいいね。 #6、劇的なストリングス・アレンジが施された良曲。映画のサントラみたいだ。 #7、#6 の雰囲気が一気に興醒め。 #9、初期風の分厚いクワイアがいいねぇ、なんて思ってたら後半が Metal じゃないか。 #11、モロに初期を思わせる音楽性。あぁこれをどれだけ待った事か。 #12、哀愁のピアノインスト。
Hot Space 、 The Works のアレを引き継ぐも、だんだんと初期を思わせる曲が増えている。
評価:46
QUEEN / Innuendo
Release : 1991
Label : EMI
死を悟った Freddie が渾身の力を込めて作り上げた名曲 #12 を含めた QUEEN の 14th アルバム。
#1、劇的なイントロもううが、中間部のギターが素晴らしい。 #2、何か不思議な感じの曲。左右に動くシンセが面白い。 #3、典型的なハードロックナンバー。 #4、ラジオ向けのポップな曲。 #5、Freddie が自分の近況を唄った曲なのか・・・。哀愁に満ちた彼のファルセットが心に沁みる。 #6、後期 QUEEN に代表されるハードロック曲。 #7、この、悟りを切り開いたかのような曲名は・・・。 #8、ポップな曲。 #9、トランスみたいな曲調で聴きやすいメロが配された曲。 #10、1st の方向性を匂わせる曲。 #11、最初の泣きギター、ディレイのタイミングも完璧。数秒の唄メロを挟んで、最後にまた、激メロで泣きまくり。そして QUEEN 史上5本指に入るであろう名曲へと繋がる。 #12、後期QUEENの最高傑作。「ショウを続けなければならないんだ。」「ショウを続ける力をくれ。」という歌詞が苦しいくらい胸に突き刺さる。最後の最後で、素晴らしい曲を書いてくれた Freddie に感謝と喜びの意を送りたい。きっと彼は今でも天国で唄っていることだろう。
実際問題、#12 以外は厳しい。もし The Show Must Go On だけを聴きたいならベスト版の購入をお勧めする。ただ、自身は勿論、Freddie の余命を知ったメンバー達の悲しみが全編に表れているアルバムなので、聴いておいて損はないと思う。
評価:58
QUEEN / Made in Heaven
Release : 1995
Label : EMI
Freddie Mercury の死後、彼が死の直前まで作っていたという曲と他のメンバーのソロ作品などから集めた曲をリアレンジして作られた QUEEN の 15th アルバムにして最後のアルバム。ジャケット見てるだけで涙が出てくる・・・。
#1、湖畔の見える家で向かえる夜明けの様な曲。 #2、Freddie Mercury のソロアルバムの曲を残った QUEEN のメンバーがアレンジした曲。 #3、初期の音楽性にゴスペル要素を加えたような曲。 #4、Freddie が最後に録音したと言われている曲。 #5、過去のシングルB面曲。演奏は新しく録しなおされたものだと思われる。 #6、Freddie のソロ同曲のバンドアレンジ曲。 #7、Roger の別バンドの曲を録リ直した曲。 #8、Brian のソロアルバムの曲。憂いに満ちたいいバラードだ。 #9、簡単に言えば Michael Jackson 的と言えば良いだろうか。 #10、Freddie が最後に作曲した曲と言われている。天へと導かれるような、凄く優しい雰囲気。 #11、#1と同じピアノメロから Seven Seas Of Rhye ( QUEEN II 収録 ) のピアノメロに回帰する。 そして、一瞬の #12 が終わった後に始まる22分もの #13 ( Secret Track )。Freddie のいる天界へと繋がっているような、そんな気分にさせてくれるインストが入っている。
全体の色を見れば確かに QUEEN サウンドなのだが、やはりソロ曲の焼き直しやリアレンジもあって、曲を詰め込んだアルバムとしか言いようがない。メンバーの気持ちを考えると決してそうではないのだろうが・・・。前作の Innuendo を真のラストアルバムと考え、このアルバムは Freddie とファンの為に作られたアルバムだと解釈するのがいいのかもしれない。
評価:67
QUEEN + PAUL RODGERS / The Cosmos Rocks
Release : 2008
Label : EMI
正式には QUEEN + PAUL RODGERS の 1st なんだろうけど、面倒なんで QUEEN の 16th アルバムとして掲載。
#1:QUEEN らしさは Brian May の Red Special にしか感じられない。ブランド名さえなければ高品質なロックなんだけどね。 #2-6:#1 に同じ。 #7:これこれ。この音。まさに QUEEN だ。 #8-14:#1 に同じ。
初期 QUEEN が好きな俺にとってこのアルバムは・・・。Freddie Mercury の偉大さを改めて痛感させられたよ。
お願いだから Valensia と組んで初期タイプの新作を (愚考)
評価:22