- 2001.01.24 : AVANTASIA / The Metal Opera Part 1
- 2008.01.23 : AVANTASIA / The Scarecrow
- 2007.11.19 : AVANTASIA / Lost in Space Part 1 [EP]
- 2007.11.19 : AVANTASIA / Lost in Space Part 2 [EP]
- 2010.03.31 : AVANTASIA / The Wicked Symphony
- 2010.03.31 : AVANTASIA / Angel of Babylon
- 2013.03.27 : AVANTASIA / Mystery of Time
Search for ‘AVANTASIA’
AVANTASIA / The Metal Opera Part 1
Release : 2001
Label : Victor
EDGUY の Tobias Sammet の打ち出した2枚に渡る壮大コンセプトアルバム、AVANTASIA の 1st 。ゲスト陣が層々たるメンバーで Andre Matos ( SHAMAN ) Rob Rock ( ex- IMPELLITTERI ) Timo Tolkki ( STRATOVARIUS ) Kai Hansen,Henjo Richter ( GAMMARAY ) Markus Grosskopt ( HELLOWEEN ) Ernie ( Michael Kiske ) など、オールスターの様な顔ぶれ。
#1、インスト。 #2、Tobias と Ernie ( 以下 Kiske ) の似通った声が印象に残る。やっぱ Kiske は巧いね。 #3、この曲は EDGUY っぽいな。 #4、教会メロのインスト。 #5、STRATOVARIUS 的なキーボードの使い方がちょっとね・・・。 #6、東洋的な、沖縄民謡みたいなメロディがどこか懐かしさを与えてくれるね。 #7、RAINBOW っぽい疾走曲。 #8、インスト。 #9、Kiske の声を奥底から探す為にある曲・・・ってのは嘘だが、それをついついしてしまう。 #10、マーチ調のインスト。 #11、Andre Matos と Kai Hansen がデュエットする超名曲。 #12、Rob Rock いいね。Andre Matos いいね。Kai Hansen のパートになったらガッツポーズ必須。 #13、大曲。Timo Tollki が唄う ( てか話す? ) キャッチーなギターソロが素晴らしく、展開美に優れた曲だね。 #14、#9 のエディットバージョン。イントロが短い。 #15、本来2枚目 ( Pt.II ) の曲なのでそっちに。
これだけ豪勢なゲストが参加した事、特に Kiske が参加した事は最高の評価に値するね。ただ、こういった形でなくとも EDGUY で出来る曲ばかりだし、その辺がなんとも…。
評価:68
AVANTASIA / The Scarecrow
Release : 2008
Label : Marquee
Tobias Sammet (Vo/EDGUY) の Metal All Star Project、AVANTASIA の 3rd アルバム。
#1、”STRATOVARIUS / Maniac Dance” 風のリフが印象的な曲。Roy Khan が唄うと KAMELOT にしか聴こえないな。 #2、10分超えの大曲。民謡調のオーケストレーションが秀才。 #3、”伝説の人” の歌唱が素晴らしすぎる定番疾走曲。この曲に Kai “God” Hansen を参加させる Tobias に万歳。絶妙なアクセントになっている Bob Catley の歌唱も名演。 #4、なかなかな出来の Melodious Hard。 #5、映画のエンディングみたいなバラード。 #6、歌鬼、Jorn Lande が凄すぎる曲。果敢に対抗する Tobias も見事。 #7、Alice Cooper がゲストのまさに Alice Cooper な曲。 #8、歌鬼、Jorn Lande が凄すぎる曲 その 2 。 #9、Bob Catley が唄う地味な曲。 #10、Oliver Hartmann のあまりの影の薄さに…。いい曲なのに。Rudolf Shenker もなんか地味ね。 #11、モロに DEF LEPPARD を彷彿させる曲。 #12、#7 の Tobias Version 。
最近の EDGUY に近い作風で「何が違うのか」と聞かれると口を閉ざさざるを得ないが、ここまでバラエティに富んだ内容を作ってきたことは称賛に値する。まぁ何より HELLOWEEN 万歳な疾走曲に Kiske と Kai を参加させてるってのが重要だ (笑)
唯一の誤算は、Jorn Lande は凄過ぎた、ということか。
評価:85
AVANTASIA / Lost in Space Part 1 [EP]
Release : 2007
Label : Nuclear Blast
Tobias Sammet (EDGUY/Vo) 主宰の All Star Project, AVANTASIA の 3rd アルバムからの先行シングルその 1 。
#1、3rd アルバムの最後の曲でモロに DEF LEPPARD を彷彿させる曲。KAMELOT のクワイア隊にも参加している Amanda Somerville がゲスト。 #2、ABBA のカバー。”HELLOWEEN / Metal Jukebox” のよりも100倍はいいな。 #3、Tobias が 歌鬼 Jorn Lande に勝てるはずもなく…。まぁ、凄くいい曲なんでその辺は目を逸らしておくか。 #4、Bob Catley (MAGNUM/Vo) がゲストの佳曲。ライブのエンドロールとかに流れたら最高だろうな。 #5、”The Metal Opera Part 1 / #1 Prelude” 。アレンジが前より少し豪華。 #6、LUCIFER’S FRIEND のカバー。Eric Singer (KISS/Vo,Ds) が唄ってます。
なぜ本編に収録されないのか理解不能な名曲 The Story Ain’t Over をはじめ、EP にしては曲が揃ってるね。ただ、Tobi は Jorn に押されすぎだ (笑)
評価:65
AVANTASIA / Lost in Space Part 2 [EP]
Release : 2007
Label : Nuclear Blast
Tobias Sammet (EDGUY/Vo) 主宰の All Star Project, AVANTASIA の 3rd アルバムからの先行シングルその 2 。
#1、3rd アルバムの最後の曲でモロに DEF LEPPARD を彷彿させる曲。KAMELOT のクワイア隊にも参加している Amanda Somerville がゲスト。 #2、ジャーマン・メタル・アンセム。明らかに “MASTERLAN / Heroes” のソレを狙ったであろう Michael Kiske, Jorn Lande のゲストが大きいね。特に 2nd コーラスが最高 (盲目)。 #3、ULTRAVOX のカバー。 #4、普遍的なメロディック・メタル。ちょっと唄メロが弱いかな。 #5、Freddie Mercury のカバー。超名曲だが、まぁ良く歌えてると思う。アレンジはほぼ原曲に忠実だね。 #6、#1 の Studio Live Version。正直、こっちのが好き。
生ける伝説 Michael Kiske の最新音源ってだけでもう…。楽曲だけで言えば Part 1 の方が充実してるが、#2 ( の 2nd コーラス ) を聴くためだけに買うのも十分にアリだと思う。あとは Kiske の本編での活躍を願うのみ ( 盲目的信者 )。
評価:62
AVANTASIA / The Wicked Symphony
Release : 2010
Label : Marquee
Tobias Sammet 率いるオールスター・メタル・プロジェクト AVANTASIA の 4th アルバム。
見事なオーケストレーションに導かれる大曲 #1. The Wicked Symphony,そして伝説の人 Michael Kiske が HELLOWEEN タイプの疾走曲を唄うという黄金比をまたもややってくれた #2. Wastelands,Tim ‘Ripper’ Owens の仁義なき強力無比な歌唱が冴え渡るアンセム #3.Scales of Justice, そして、解散を発表した SCORPIONS から Klaus Meine をゲストに迎えた、まさに SCORPIONS チックな曲 #4. Dying For An Angel,Andre Matos との絶妙なコンビネーションを聴かせる #5. Blizzard On A Broken Mirror,と、前半はもはや完璧な流れ。
後半の1発目の #6. Runaway Train は Bob Carley の英国紳士歌唱と Kiske のエモーショナルな歌唱が素晴らしい。最近の EDGUY っぽさを感じられる #7. Crestfallen に WHITESNAKE っぽい #8. Forever is a Long Time,これまた最近の EDGUY じゃね?、な #10. States of Matter,そしてアルバムを締めくくるモダンなバラード #11. The Edge …。
ゲストのお披露目的な前半は素晴らしい。「このシンガーにはこんな曲を歌ってほしい」というリスナーのささやかな願いがほぼそのまま具現化されていると言っても良いだろう。その点では Tobias Sammet のソングライティングの凄みがひしひしと伝わってくる。後半も、焼き直し的な側面もあるが、#10 が上手く贅肉を削いでくれてるかな。
評価:82
AVANTASIA / Angel of Babylon
Release : 2010
Label : Marquee
Tobias Sammet 率いるオールスター・メタル・プロジェクト AVANTASIA の 5th アルバム。
大曲。歌鬼 Jorn Lande の熱唱から一気に疾走し始めるという劇的な展開と Michael Kiske の素晴らしい歌唱が 9:30 の長さを全く感じさせないという、アルバムの1曲目にしてキラーチューンでもある #1. Stargazers,Jorn Lande の絶唱と “生ける伝説” Jens Johansson の素晴らしいソロが聴ける #2. Angels of Babylon,Jon Oliva という人選が見事過ぎな #4. Death is Just a Feeling,Sasha Paeth 作のゴシック・メタル調の #8. Symphony of Life,ライナーノーツの Tobi の解説通り、どう考えても VAN HALEN な #9. Alone I Remember,Kiske のパートを Tobias が唄った #10. Promised Land,そして、このトリロジー最後の曲 #11. Journey to Arcadia で幕を閉じる。
The Wicked Symphony がゲストの歌唱に焦点を絞ったアルバムなら、こちらは「完結編」と言ったところか。 全体的にもエンディングへ向かっていく印象もあって落ち着いて聴ける。
ただ、どうも気になるのが焼き直し風の曲が多い事なんだよね。それを Tobias 節と言うのなら、まぁそうなんだろうけど…。正直これなら大量に生産してしまった曲を選りすぐって1枚のアルバムにした方が良かったようにも思える。完成した曲を残しておきたくない気持ちも判るけどね。
願わくば、次の EDGUY のアルバムが AVANTASIA 化してない事を祈るよ。
評価:76
AVANTASIA / Mystery of Time
Release : 2013
Label : Avalon
Tobias Sammet 率いる AVANTASIA の 6th アルバム。
ドラマチックな展開の #1. Spectres,Joe Lynn Turner が唄い、Arjen Anthony Lucassen がソロを取り、オルガン・ソロもあるという “Tobias Sammet’s RAINBOW” な #2. The Watchmaker’s Dream,Biff Byford とデュエットする EDGUY っぽい #3. Black Orchid,ナニをどう考えても全て Michael Kiske が唄った方がいいとしか思えない、確信犯的王道ジャーマン・パワーメタル・ソング #4. Where Clock Hands Freeze,Cloudy Yang と唄う、スケールの大きいバラード #5. Sleepwalking,前半のハイライトとばかりにビッグ・ネームが共演する大曲 #6. Savior in the Clockwork,思いっきり PRETTY MAIDS を意識してる (当然シンガーは Ronnie Atkins) #7. Invoke the Machine,Eric Martin が唄う、これまたモロに MR.BIG な #8. What’s Left of Me,Michael Kiske の伸びやかな歌唱が聴けるアップテンポの #9. Dweller in A Dream,まるで映画のエンディング~スタッフロールを観ているかのような壮大なバラード #10. The Great Mystery 。
相変わらず見事としかいようのない作曲センスだが、自身の曲の焼き直しのようなメロディが所々に散らばっているのがどこか不完全燃焼感を漂わせる原因になっている。また、EDGUY の変化と同様にこちらも「メタル・オペラ」から「ロック・オペラ」に変化しているようにも感じられた。そのおかげで生オーケストラ効果もあるのは事実だけど、もうちょっとメタリックなサウンドでもいいような…。
しかし、(確かにギターも上手いのは分かるけど)Oliver Hartmann (Vo/ex-AT VANCE) をシンガーで使わないってのは、もはや暴挙だよ(笑)
評価:85