- 2008.01.28 : ALESTORM / Captain Morgan’s Revenge
- 2008.06.04 : BLACK TIDE / Light from Above
- 1997.02.20 : BLACKMORE’S NIGHT / Shadow of the Moon
- 2008.09.19 : BOB CATLEY / Immortal
- 1984.07.13 : DIO / The Last In Line
- 2006.01.21 : EDGUY / Rocket Ride
- 2011.05.02 : ENBOUND / And She Says Gold
- 2013.04.16 : GHOST B.C. / Infestissumam
- 2010.02.25 : GIANT / Promise Land
- 2009.04.17 : HARDLINE / Leaving the End Open
- 2008.07.04 : HAREM SCAREM / Hope
- 1996.03.01 : HELLOWEEN / The Time of the Oath
- 2003.05.17 : HELLOWEEN / Rabbit Don’t Come Easy
- 2007.09.27 : HELLOWEEN / As Long As I Fall [Single]
- 2008.10.10 : HONEYMOON SUITE / Clifton Hill
- 2009.11.10 : JADED HEART / Perfect Insanity
- 2007.01.24 : LORDI / The Arockalypse
- 1999.09.22 : LUCA TURILLI / King of the Nordic Twilight
- 1992.05.07 : MANOWAR / The Triumph of Steel
- 2007.05.27 : MEGADETH / United Abominations
- 2000.09.01 : NOCTURNAL RITES / Afterlife
- 1995.11.06 : QUEEN / Made in Heaven
- 2007.10.22 : SIXX:A.M. / The Heroin Diaries Soundtrack
- 2010.07.05 : SOILWORK / The Panic Broadcast
- 2012.07.30 : STRIKER / Armed to the Teeth
- 1986.03.09 : YNGWIE J. MALMSTEEN / Trilogy
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ALESTORM / Captain Morgan’s Revenge
Release : 2008
Label : Napalm
スコットランド産、パイレーツ・オブ・カリビアン・メタルバンド ALESTORM の 1st アルバム。
#1:ク、クサい・・・。ここまでクサいのは久しぶりだ。まさに出航のテーマに相応しい。 #2:イントロの勢いが徐々になくなっていくのが惜しい。 #3:大仰なオーケストレーションが美味しいが、シンセ・ソロが孤立しすぎ。ライブで聴いたら楽しそうだ。 #4:スローな曲。 #5:ギター・ソロ直後の RHAPSODY を思わせるパートがいいがそれ以外があまりに退屈。 #6:なんだこの船上バトルは (笑) #7:クサい・・・。ここまでヒロイックな海賊はないだろ。ギターソロ後のシンセ・パートが素晴らしすぎ。 #8:ENSIFERUM っぽい。 #9:これは面白い。タイトルに相応しい曲だな。 #10:酒場か。こういう終わり方もいいな。 #11:こいつら馬鹿だ。( 勿論良い意味で ) 歌詞のアホさが堪らないね (笑)
TURISUS, ENSIFERUM と被るのがアレだが、これを夏場の海で聴いたら海水浴どころじゃないのは確かだ (笑) できれば次作までにキーボード・ソロの音色を作りこんでおいてほしいな。
評価:67
BLACK TIDE / Light from Above
Release : 2008
Label : Universal
メンバー全員が10代という米産 Metal Band、BLACK TIDE の 1st アルバム。
#1:今時の若者らしかぬオールドスクールなメタルでよろしいじゃないか。 #2:勢い任せでなく、サビで遅くなるってのがいいね。そして MEGADETH みたいにソロで疾走。 #3:米産とは思えないほどクサい曲だな。 #4:いまいち。 #5:面白い曲ではあるが・・・。 #6:音が奥に引っ込んでるのが惜しいがなかなかの佳曲。 #7:サビにもう少し大仰なメロディが来ればなぁ。相変わらずギターソロは疾走するのね。 #8:いきなり脈絡もなく疾走しだすソロが最高だな (笑) #9:#8 に同じ。ソロ以外でも疾走していいんじゃないか? #10:いまいち。中間のアコースティックなパートはいいけど。 #11:退屈。煮込みが足りないな。 #12:ボートラ。
若さ故の伸びのある勢いと未熟なアレンジが相対し、それがある意味で心地よく聴こえる。彼らが何を聴いて熱中しているのかが手に取るように判ってしまうのも面白い。悪い大人に騙されないようにね (笑) しかし、全員10代半ばでこれだけのアルバムを作ったというのは見事。
評価:67
BLACKMORE’S NIGHT / Shadow of the Moon
Release : 1997
Label : Ponycanyon
楽聖 Ritchie Blackmore と歌姫 Candice Night が作り出すルネッサンスワールド。1st アルバム。
#1、怪しげなメロディの中にも優しさが感じられる。。 #2、ドラゴンクエストの城の中みたいな。楽聖のギタープレイも素晴らしいの一言。 #3、ヴァイオリンが眠りを誘う。Night 婦人のファルセットが堪りません。 #4、バックコーラスにある種の威厳すら感じる。笛メロもいいね。 #5、単調で面白くないなぁ。Aメロは結構好きなんだけどな。 #6、これぞルネッサンスだ、というメロディを持つインスト。 #7、判りやすいメロディだが、たぶんクラシックからの引用だと思われる。 #8、チャイコフスキー/白鳥の湖 より。しかもトランスロックみたいなアレンジが面白い。 #9、#8 とはうって変わって他と同じようなルネッサンスワールド復活(笑) しかもいい曲。 #10、哀愁のメロディが好印象なインスト。 #11、定位のバランスが悪いかも。少々左よりだ。ギターが左だからかな? #12、これはアコーディオンかな?それっぽい民族調のインスト。手拍子のリズムがいいね。打ち込みだろうけど。 #13、JPOP のバラードみたいな曲。ギターアレンジが超一流だからその分いい。流石は楽聖。 #14、曲名みれば判るだろうが、グリーンスリーブス。唄メロのアレンジが面白い。 #15、エレクトリックギターを使っているが、聴き流してしまいそう。捨て曲じゃないんだけどね。 #16、#6 にストリングスがついたバージョン。 #17、楽聖の表現力の豊かさに感動する為のインスト。
楽聖の名に相応しい堅実なギタープレイ。歌姫の優しく包み込むような歌声。それだけでも心が奪われてしまうってのに・・・。夫妻の作り出すルネッサンスワールドに悶絶。重低音の強いヘヴィメタルばかり聴いている人もたまにはこういうのもいいんでない?#8みたいな少し風変わりの曲もあって楽しめると思うよ。ただ、ちょっと曲が多すぎな感じもする。せめて1時間以内にまとめて欲しかったなぁ。
評価:67
BOB CATLEY / Immortal
Release : 2008
Label : Frontiers
Magnus Karlsson の曲を名シンガーに唄わせるという Frontiers のお家芸を Mr. Voice of British Metal, Bob Catley にも適用し、そのまま BOB CATLEY の 6th アルバムになったのがコレ。
#1:普遍的なメロディアス・ハード。こういうのは John Lande に提供してやってくれよ。 #2:イントロのオーケストレーションが素晴らしく、曲自体にも湿り気のある英国臭が漂う。いい曲だ。 #3:これまたいい歌メロだ。流石は Magnus Karlsson 。ソロで終わるってのもいいね。 #4:明るい前のめりな HR 。 #5:スローテンポ。大仰なギターソロが好き。 #6:アップテンポの佳曲。だからこういう曲は John に・・・。 #7:貫禄の歌唱。こういう地味な曲のほうが彼の声が生きるね。 #8:AOR 。爽やか。たまにはこういうのも悪くはない。 #9:サビとソロ以外退屈。 #10:煮え切らない唄メロが惜しい・・・。 #11:パワーバラード。Vo の存在感が薄くなるくらい周りの音が分厚い。 #12:締めに相応しいドラマチックなバラード。
英国紳士の貫禄ある枯れた歌唱を聴かせてくれる Bob のパフォーマンスは言うまでもなく素晴らしい。むしろ、この年まで唄い続けてくれている事に感謝したいほどだ。Magnus の曲は “いつもどおり” 高品質ではあるもののコレといった一発がない・・・。安定してると言えばまぁそうなんだろうけどね。
正直 Bob Catley の新作というよりも Frontiers の企画モノとして捉えたほうがしっくりくる。
評価:67
DIO / The Last In Line
Release : 1984
Label : Universal
鉄人 DIO 様の 2nd アルバム。
#1、Ritchie Blackmore ライクなリフがいいねぇ。尚且つスピードもあって良い。ギターソロも美味しいね。 #2、一瞬 ABBA ? と思ったよ。うーん、サビがタイトル連呼型じゃなけりゃな・・・。 #3、Dio 様の吐息が聴けますよ。判りやすいメロディ聴きやすい。フィルが連打ばっかりなドラムはちょっと気になるけど。 #4、いいねぇ。こういうのを待ってたんだよ。 #5、左右のキーボードが面白いね。てか、歌詞はどうにかならんのか。 #6、夜の高速ドライヴ中に聴きたい曲。これなら右足の踏み込みも強くなりそうだ (危) #7、これは唄メロよりもギターソロが聴き所だね。この綺麗なソロの後だからキャッチーなサビメロが映える。 #8、古典的ロックなリフが美味しい。ちょっと Smoke On The Water っぽいかな。 #9、イントロ以外全然エジプトっぽくないな (笑) ギターソロは多少それっぽいが、もうちょっと雰囲気出すくらいは出来た気がする。
1st よりこっちのが俺は好き。
評価:67
EDGUY / Rocket Ride
Release : 2006
Label : Marquee
前作 Hellfire Club が素晴らしい出来だった、数少ない Keeper Spirit を持つメタル・バンド EDGUY の 7th アルバム。
#1、8分の大曲。キャッチーな曲で長さを感じないが、いまいちメロディに説得力がない。 #2、”ギターソロを唄う” っていう超斬新なアイディアはいいと思うんだけどね。 #3、ライブ映えしそうなんで、生で聴いて合唱して初めて本領を発揮するタイプの曲だと思う。 #4、ディレイを効かせたピアノが面白い。これもライブ映えしそう。 #5、Aメロの唄い方が海賊版的な Michael Kiske 。凄いモノマネ (笑) サビメロもキャッチーでいいんじゃない。 #6、80年代の良きHR時代を思い起こさせる。 #7、FAIR WARNING をヘヴィーにしたかのようなバラード。 #8、#6同様に。こういう曲も出来るんだね。最後の面白い演出もいいね。 #9、IRON MAIDEN 風のリフ、というか Roy Z が作りそうな感じ。ライブ映えしそうですなぁ。 #10、パワーメタル・バンドがHRを作るとこうなります。みたいな。俺は結構好きだけどね、この曲。 #11、いいね。素晴らしいよ。暑い南国でトロピカル・ジュースを飲みながら聴きたい。 #12、(いい意味で) 馬鹿っぽい。こういうところから、初期 HELLOWEEN にあった遊び心が感じられる。 #13、ボートラ。ブラジルでのライブ音源。 #14、ボートラ。オーケストラとピアノの、前作にもあったような曲だね。 #15、ボートラ。同曲のアコースティック・バージョン。
俺が思うに、今作はライブを非常に意識して作られたものであり、多くのオーディエンスと一緒に楽しむ曲が多い。音もライブ感があるしね。キラーチューンがないのがちょっと厳しいトコだけど、そこんとこは Judas At The Opera で我慢すれば・・・・・・。
評価:67
ENBOUND / And She Says Gold
Release : 2011
Label : Mbm
Mike Cameron Force (Dr/ex-ZONATA) 率いる ENBOUND の 1st アルバム。
バロック彫刻風のアートワークから想像できるのは Yngwie よろしくのネオ=クラシカル・メタルだが、ここで聴こえてくるのは Frontiers リリースでもおかしくないメロディック・メタル。( ツイン・バスの疾走曲があるのかと期待したんだけど/笑 )
WORK OF ART のシンガーによる伸びのあるハイトーンとスウェーデン産らしいウェット感のあるクサメロが絶妙なブレンドで迫ってくるいいアルバムだ。バラードの出来も中々。…とはいえ、特筆するようなキラー・チューンはないし、どの曲も一定の水準は満たしているけど、どこか小奇麗に纏まり過ぎているような気がするんだよね。
音楽性も悪くないし、シンガーは絶品なので次のアルバムに一撃必殺のキラー・チューンを期待。
評価:67
GHOST B.C. / Infestissumam
Release : 2013
Label : Republic
スウェーデン産サイケデリック・メタル・バンド、GHOST B.C. の 2nd アルバム。
教会風のクワイヤが先導する #1. Infestissumam,気だるいリフと気だるいボーカルが相変わらずだが、あまり妖しさのないポップな #2. Per Aspera Ad Inferi,3拍子のオルガン・リフがいい味を出してる #3. Secular Haze,バンドのイメージとは裏腹に、跳ねるリズムとキャッチーかつポップなメロディが楽しい #4. Jigolo Har Megiddo,「CAMEL かよ」とツッコミたくなること間違いなしの #5. Ghuleh/Zombie Queen,妖しい儀式風だがやっぱりどこかポップな #6. Year Zero,彼ららしい悪魔的 70’s ポップ・ロック #9. Depth of Satan’s Eyes,いかにもな(ちょっと笑える)エンディングだが、やはりそこまで怪しさが感じられない #10. Monstrance Clock 。
やってる事は前作と変わらないサイケデリック・ロックなのだが、唄メロの予定調和率が高くなっているのが残念。前作の「なんだこのオドオドしい唄メロは!」と思わせたあのメロディはどこへ行ったのか。次ではアレが大いに復活することを期待する。
権利関係の問題でバンド名に B.C. が付くのは US 盤のようで、付いてないのもある模様。そして B.C. は発音しなくていいみたい。
評価:67
GIANT / Promise Land
Release : 2010
Label : Frontiers
米国産メロディック・ロック・バンド GIANT の 4th アルバム。
中心メンバーがいないにも関わらず、昔のようなメロディアス・ロックを作れているのは流石、この名義を使うだけはある。
リーダートラックであろう #2. Promise Land はまさにメロハーのお手本のような曲だし、#3. Never Surrender も爽やかでいい。#7. Plenty Of Love も米国産らしさがあって美味しい。…と、まぁ上に書いたように曲は水準以上だと言えるだろう。
中心人物であった Dann Huff が所々でギターソロを披露しているのもポイントの一つだが、どうやら曲作りにも参加してるようで…。MASTERPLAN の Uli みたいな抜け方したのか?
評価:67
HARDLINE / Leaving the End Open
Release : 2009
Label : Frontiers
Johnny Gioeli (Vo) 率いる メロディアス・ロック・バンド、HARDLINE の7年ぶりの 3rd アルバム。
親しみやすい哀愁メロディが軽快なリズム (このハイハットのパターンはかなり気に入った。) に乗る佳曲 #2. Falling Free,Josh Ramos (Gt) の素晴らしいソロがフューチャーされた #3. Start Again,美しすぎるメロディを持つ感動的なバラード #7. In This Moment、などの強力な曲が絶妙なバランスでアルバムに統一感を与え、引き締めている。AOR 的なハード過ぎない曲調も心地いい。
しかしアレだ。RAMOS-HUGO といいコレといい、Josh Ramos 、ホントいいメロディを弾くなぁ。
評価:67
HELLOWEEN / The Time of the Oath
Release : 1996
Label : Victor
前作にて新しい HELLOWEEN スタイルを確立した。そしてこれは、ノストラダムスの大予言をコンセプトに作られた 7th アルバム。
#1、変な口笛のお遊び的なイントロが印象的なこの曲は純粋なセックスをテーマにした曲。 #2、JUDAS PRIEST 風の馬鹿っぽい歌詞が楽しい。唄メロが面白くないけど、これが限界なのかな。 #3、ある意味コンセプト通りの曲。Bメロで裏メロベースが強調されるのは好きだが、これもサビメロが煮え切らない。 #4、典型的HELLOWEENな方向性のメロディアスな曲。 #5、Andi渾身のバラード。恐らく#3と共にアルバムの中核を支えると思われる曲。 #6、少々デス声風味のAndiが聴けるAメロがいい感じ。大人しくなるBメロも展開的に面白い。 #7、Uli 作曲のメロディアスなミディアムチューン。こういう曲が書けるならどうしても GAMMARAY に残って欲しかった、と思ってしまう。 #8、歌詞が面白いAndiの曲。Andiらしさが伝わってくるね。まぁ、それだけでしかないんだが。 #9、唄メロがつまらない。最後らへんのドラムはタイトでかっこいいね。 #10、長い割りに早送りポイントが多すぎる。生ぬるいサビメロもWeikathとは思えない。さらに、ふざけてるかのようなギターソロも厳しい。 #11、Weikathはどうしちまったんだ!と思わざるを得ない。 #12、Grapow 入魂のタイトルチューン。ダークな雰囲気を出す、いかにもノストラダムスな曲。 #13、Bonus Trackだが、Weikathの駄曲よりは全然いい仕上がりだ。 #14、Bonus Track。印象的なドラムソロから始まるメタルというよりハードロックした曲。
本来 Weikath が書くべきメロディアスな疾走曲をAndiが書き、Grapow、Uli の両者も素晴らしい作曲能力を見せてくれている。問題は Weikath。Power 以外の曲が全くと言っていいほどに魅力を感じない。他人の首を切っといて自分はこれじゃぁね。まぁ、全体的なバランスは取れてるし悪いアルバムだとは思わないけど、何かふに落ちない点が沢山あるアルバムでもあるね。
評価:67
HELLOWEEN / Rabbit Don’t Come Easy
Release : 2003
Label : Victor
メロディック・パワー・デスメタル?バンドの記念すべきかどうか判らない10thアルバム。Guitarが Sascha Gerstner (ex- FREEDOM CALL ) に変わり、Drumerはヘルプで MOTORHEAD の Mikkey Dee が叩いている。
#1、強烈かつタイトな Mikkey Dee のドラミングが凄い。前任の Uli Kusch を凌ぐかもしれない程。曲は、典型的 HELLOWEEN な感じの明るい曲。つか、曲なんかよりもドラムの音圧が最高。 #2、新ギタリスト、Sascha 作曲。凄くいいってわけでもないけど、悪くない出来。 #3、Weikath よ、こんなのでいいのか・・・。緊張感が皆無、サビメロは聴けるレベルだが、つまらな過ぎる。 #4、Andi の歌唱も、衰えてきましたね。同時に作曲能力も? Mikkey Dee の超絶なドラミングがなければ駄曲になっていただろうな。 #5、久々にバンドのケミストリーってヤツを感じられる曲。 #6、アラビアンなイントロが魅力的な Sascha の曲。 #7、前作に続き、またもや中だるみを作ってしまっている。てか、個人的に Andi のミドルの曲はほとんど退屈。 #8、これまた Mikkey Dee のパワフルなドラミングに助けられている。 #9、前作辺りから急に頭角を現し始めた Markus の作った疾走曲。#1 からの退屈さを一気に吹き飛ばす威力を持った素晴らしい曲だ。 #10、Weikath よ、こんなのでいいのか・・・。 #11、Sascha はなかなかいい働きしてるね。 Roland Grapow,Uli Kusch の穴を埋めているとは到底思えないけど。 #12、Weikath よ、こんなのでいいのか・・・。The Dark Ride で使って貰えなかったのには、それなりの理由があるだろうに。 #13、スケジュールが合わせられなくなった Mikkey Dee 師匠の変わりに元 ACCEPT の Stefan Schwalzmann を加入させた。その社交辞令に録音したボートラ。
なんとも平凡で面白みのないアルバムになってしまった。・・・タイトルの意味とか説明してもいいが、多分他にあると思うんで割愛。はっきり言って、スーパーの閉店間近安売りセールレベルな内容だけど、Uli Kusch を超える Mikkey Dee のタイトなドラミングが底上げしてくれているので、際どいけど聴けるレベルにはあるんじゃないかと。
評価:67
HELLOWEEN / As Long As I Fall [Single]
Release : 2007
Label : Victor
ついこの前まで遺産にしがみついていた HELLOWEEN の 12th アルバムからの先行シングル。
#1、If Could Fly 風のキャッチーな曲。ポップで Andi らしい唄メロ。 #2、#1 の別バージョン。ギターソロが追加されてます。 #3、Markus 作曲の “Hell was Made in Heaven” に匹敵するであろう名曲。なぜこんないい曲がアルバムに収録されないのか不思議で仕方ない。
Markus Grosskopf の時代が来たか? #3 の路線ならアルバムも大いに期待できるな。別に “Keeper of the Seven Keys” に頼らなくてもいい曲作れるじゃないか。と、言うことで「アルバムだけ買えばいいや」なんて考えずにシングルも買いましょう。
評価:67
HONEYMOON SUITE / Clifton Hill
Release : 2008
Label : Frontiers
カナダ産 Melodious Hard Rock の雄、HONEYMOON SUITE の 7th アルバム。
#1:強烈な爽やかさを演出するリフが素敵だ。1曲目として申し分ない良い曲だ。 #2:可もなく不可もなく・・・。無難・・・。 #3:80’s の雰囲気を感じさせるリフがなかなか。 #4:優しさと郷愁を感じさせる素晴らしいバラード。夕暮れ時のドライブにでもどうぞ。 #5:カナダの風 (なんだそりゃ) を感じるアッポテンポな曲。 #6:透明感のあるサウンドが印象的。 #7:程よいドライヴ感が爽快な曲。 #8:ドラマのエンディングにも合いそうな爽やかさとエピックさを持つサビが美味しい。 #9:流れるようなギターソロがいいね。 #10:ラジオ・ヒットも狙えるであろうバラード。綺麗なメロディだな・・・。 #11:地味。#10 で終われば気持ちよく終われたのに。
全体的なサウンドの良さに爽やかで透明感のあるメロディが素晴らしい。HR/HM ファンでなくともお勧めできるいいアルバムだ。
評価:67
JADED HEART / Perfect Insanity
Release : 2009
Label : Frontiers
過去 Michael Bormann (Vo/ZENO etc) も在籍した、ドイツとスウェーデンの2国籍メタル・バンド、JADED HEART の 9th アルバム。
Bormann 時代よりも Power Metalic になった。特に #2. Love Is A Killer, #6. Freedom Call はそれが顕著で、しかもギターソロが典型的なネオ=クラシカル。この2曲のインパクトが強すぎる為か他の曲の印象は薄いが、メロハー時代を彷彿させる時もあって Power Metal と Melodious Hard の中間的な楽しみ方が出来る。そうは言っても、よく聴くのは #2 と #4 なわけだが…。
評価:67
LORDI / The Arockalypse
Release : 2007
Label : BMG
フィンランド産、被り物モンスター・ハードロック・バンド LORDI の 3rd アルバム。
#1、「うわぁーモンスターがーー」っていう怪獣映画みたいなインスト。 #2、はいやいやいやい!サビだけはキャッチーでいいね。 #3、Mr. Lordi の声が低すぎてアレ。 #4、カッコ良過ぎ。Bメロが微妙だが、その分サビメロが凄い。B級ホラー映画みたいなコード進行も Good!! #5、北欧らしい冷たさのあるバラード。 #6、曲のノリはいいんだけど、唄メロが微妙かも。 #7、ユーロヴィジョン・コンテストを制した曲。優勝しただけあってかなーりキャッチーだね。Awa たんのコーラスがあんまり巧くないのが個人的に・・・。 #8、ゲスト、Udo Dirkscneider が最高。これ、ベストチューンで。 #9、80年代の風を感じられる曲。 #10、”VEN HALEN / Jump” のパロディだとしか思えん。 #11、キャッチーなんだが、今ひとつ・・・。 #12、曲の展開が他と一緒・・・。流石に飽きてきたわ。 #13、1st アルバムの曲の再録。キャッチーでいいね。 #14、ボートラ。微妙。 #15、ボートラ。
キャッチー唄メロが強力な楽曲が多く結構楽しめるんだけど、そのキャッチーな唄メロがフレーズの繰り返しだけだったりするんで、何回も聴いてると飽きるかもしれない。曲の展開も似たり寄ったりだし。もう少し曲別に個性が欲しいところ。なんとなく WIG WAM と一緒に消えて行きそうな気がするのは気のせいか・・・。
評価:67
LUCA TURILLI / King of the Nordic Twilight
Release : 1999
Label : Victor
RHAPSODY のメインコンポーザーである Luca Turilli によるソロ 1st アルバム。
#1、RHAPSODY の #1 と同じ。 #2、曲名と歌詞が幼稚な点を除けば、なかなかの北欧風メタル。 #3、#2 と同様非常にメロディが判りやすい。しかし、これでは RHAPSODY と何が違うのか判らん。 #4、一歩間違えればトランスになってしまいそうな曲。唄メロが単調すぎて面白くない。 #5、女性 Vo を起用。 #6、RHAPSODY の 1st にも通じるキャッチーさが魅力。 #7、懐かしさを感じる唄メロがいいね。てか、もうちょっとギターが目立ってもいいんでない? #8、インスト。#1と同じ。 #9、これまた懐かしさを感じる唄メロだね。 #10、サビメロの壮大さがティンパニの音と共に伝わってくる名曲。 #11、いつも通り最後に大曲ってパターン。他の曲と違ってクワイアが前面に出まくる。面白いほどクサいメロディがいいね。 #12、Secret Track。ソプラノソロ。なんだこれ。
RHAPSODY の壮大さを弱くして、ジャーマンメタル風のアプローチをしてみました。っていう作品。基本的に曲の作りやらは本家となんら変わらない。
評価:67
MANOWAR / The Triumph of Steel
Release : 1992
Label : Atlantic Record
閣下と共に MANOWAR を作った Ross The Boss が脱退し、活動休止を余儀なくされたが、不死鳥の如く戦士は復活した。尚、ドラマーも入れ替わっている。
#1、ホメロスの叙事詩「イリアッド」をコンセプトに作られた8楽章からなる28分強の組曲。 #2、Eric のシャウトが光る佳曲。バッチリのタイミングで決めてくる楽隊は流石。それにしても、よくこんな高音で音程を維持できるな。 #3、はじめにドラゴンの声らしきモノが入っているが、これは DIST 最大でマイクを通した声だろうな。名曲なのは曲名を見てもらっても判るだろうが(笑) 完璧だ。ギターとベースの早弾きユニゾンも最大の見せ場。 #4、どっかの民族の祭りみたいな音をバックにオッサンの語りが入ったり、馬が駆け抜けていったりするイントロ。その後は普通に正統派なHMなんだけど、なかなか聴き応えがある曲だ。 #5、普通の唄メロが極少でシャウトが大半を占める半インストみたいな曲。 #6、キャッチーで聴きやすいメロディなのは確かだが、曲中に剣の音とかするのがダメな人は引いちゃうんだろうな。 #7、まぁ、またしてもエフェクター通した声があるわけだが・・・。一応悪魔の声らしいですね。曲の方は一風変わった HM 。 #8、アコースティックなバラードです。他の曲の変容を静かに収めるかのように優しく唄ています。相変わらず、バラードのメロディは上手いですよ。
コンセプトに背中を押されすぎて、そっちを強調しすぎたのかな?そんな印象のアルバムでした。しかし、#3、6 と数ある彼らの名曲の中でも引けを取らない名曲もあるので総合的には満足なんだけど、いまいち消化不良感が否めないなぁ。MANOWAR にはもう少しストレートな楽曲を、どうしても求めちゃうんだよね。
評価:67
MEGADETH / United Abominations
Release : 2007
Label : Roadrunner
Dave Mustain 率いる MEGADETH の 11th アルバム。
#1、流石はリフ・マスター。疾走するギターソロパートも素晴らしい。 #2、超 She-Wolf タイプの佳曲。これが1曲目の方が良かったんじゃないか? #3、静と動に分かれたソロがいいね。 #4、微妙だとしか・・・。 #5、イントロのカッコヨサは異常。キャッチーなソロも美味しい。 #6、#4 に同じ。 #7、#4 に同じ。 #8、パワーバラード。まさか MEGADETH がこんな曲を持ってくるとわ。以外にはまってるのが意外。 #9、ラップみたいな Vo がどうもダメだな、俺は・・・。 #10、#4 に同じ。 #11、唄メロに絡む裏のギターメロが最高。MEGADETH にはこういう雰囲気の曲が似合ってるね。怒涛のごとくに音を詰め込んだソロも凄く良いね。 #12、Led Zeppelin のカバー。
Rust in Peace の頃と比べたらアレだが、前作と比べたら随分上のレベル。これで解散の危機を免れたかな。これで、Marty Friedman 風のインプットがあれば言うことなかったんだけどね。しかし、このアートワークとタイトルはどーなんでしょうね。
評価:67
NOCTURNAL RITES / Afterlife
Release : 2000
Label : Century Media
Vocalを Jonny Lindquist にチェンジし、音楽性を正統派パワーメタルへと変えた NOCTURNAL RITES の 4th アルバム。
#1、前作の方向性とは正反対の強烈なリフ。Vo の声も少々ダミ声がかった感じに。メロディは相変わらず聴き易くメロディアス。サイバーチックなキーボードも相まってなかなか格好いい感じに変わったな、という印象。 #2、まるで JUDAS PRIEST の様なアルバム展開にニヤリ(笑) I Want Out 型でこの手のタイプってのは結構多くあるが、他に引けを取らない佳曲だと思う。 #3、唄メロがいいね。前作のメロディセンスにヘヴィメタル本来の重いギターが加わっていい感じですよ。 #4、サビ裏のストリングスに前作までのクサさを感じる。 #5、ちょっと SONATA ARCTICA のアレっぽいがどっちが先なんだろ?調べるの面倒だから割愛。ギターのハーモニーが綺麗で結構好きかも。 #6、ドラムのおかずが微妙にハリキッテる感が出てる(意味わからない?)メロディに煮え切らなさが感じられるようになってきた。 #7、これまた JUDAS PRIEST を彷彿させるリフ。唄メロがつまんないなぁ。 #8、暗~い感じのリフと後ろのコーラスが面白い。サビメロにもう少し魅力があればな。 #9、サビメロ、あともう一歩。 #10、中間のラジオっぽい音の使い方がいいね。それだけ。
アルバムタイトルや曲名からも連想できる通り”死”に焦点を当てたコンセプトなのだろう。確かにその意味は十分に伝わった。終始ダークな雰囲気を持ったアルバムだ。よくあるメロスピの様な曲展開は望まないもののやはりメロディの弱さが目立つ。#5 まではいい印象が持てるが、ちょうど真ん中からだれてくる。まぁこれは曲順の問題かもしれないが・・・。
評価:67
QUEEN / Made in Heaven
Release : 1995
Label : EMI
Freddie Mercury の死後、彼が死の直前まで作っていたという曲と他のメンバーのソロ作品などから集めた曲をリアレンジして作られた QUEEN の 15th アルバムにして最後のアルバム。ジャケット見てるだけで涙が出てくる・・・。
#1、湖畔の見える家で向かえる夜明けの様な曲。 #2、Freddie Mercury のソロアルバムの曲を残った QUEEN のメンバーがアレンジした曲。 #3、初期の音楽性にゴスペル要素を加えたような曲。 #4、Freddie が最後に録音したと言われている曲。 #5、過去のシングルB面曲。演奏は新しく録しなおされたものだと思われる。 #6、Freddie のソロ同曲のバンドアレンジ曲。 #7、Roger の別バンドの曲を録リ直した曲。 #8、Brian のソロアルバムの曲。憂いに満ちたいいバラードだ。 #9、簡単に言えば Michael Jackson 的と言えば良いだろうか。 #10、Freddie が最後に作曲した曲と言われている。天へと導かれるような、凄く優しい雰囲気。 #11、#1と同じピアノメロから Seven Seas Of Rhye ( QUEEN II 収録 ) のピアノメロに回帰する。 そして、一瞬の #12 が終わった後に始まる22分もの #13 ( Secret Track )。Freddie のいる天界へと繋がっているような、そんな気分にさせてくれるインストが入っている。
全体の色を見れば確かに QUEEN サウンドなのだが、やはりソロ曲の焼き直しやリアレンジもあって、曲を詰め込んだアルバムとしか言いようがない。メンバーの気持ちを考えると決してそうではないのだろうが・・・。前作の Innuendo を真のラストアルバムと考え、このアルバムは Freddie とファンの為に作られたアルバムだと解釈するのがいいのかもしれない。
評価:67
SIXX:A.M. / The Heroin Diaries Soundtrack
Release : 2007
Label : Eleven Seven Music
MOTLEY CRUE のリーダー、Nikki Sixx のソロ 1st アルバム。同名自叙伝のサウンドトラックになっている。
#1、インスト。 #2、混沌としたバック・コーラスがある意味で心地よい不気味さを出す。 #3、どこかで聴いた事があるようなサビメロだが、アルバム中 #4 と並び、キャッチーで聴きやすい。 #4、キャチイーなサビメロが印象的な佳曲。再生回数はダントツだな。 #5、地味だが、哀愁の感じられる曲。 #6、これは彼が生死をさまよった時の曲かな。こういうバラードは好き。 #7、この曲調はやヴぁい。 #8、映画のエンディングのような曲。壮大だ。 #9、地味。 #10、凄まじい哀愁が心を打つバラード。泣ける。 #11、地味 その弐。 #12、アコースティックで地味な曲。 #13、#7 に近い曲調。素晴らしいギターメロが聴ける。最後を飾るに相応しい素晴らしい曲だ。後期 SENTENCED と似た印象を受ける。
本を読んだわけではないが ( てか、日本語版あるのか? ) このサントラだけでも十分楽しめるかと。基本は Metal だし所謂映画のサントラとは違うからね。Vo はなかなか味があって上手いしエモーショナルなギターも聴ける。確かに曲は地味なものが多いけど…さすがは Nikki Sixx だと言っておこう。
評価:67
SOILWORK / The Panic Broadcast
Release : 2010
Label : Nuclear Blast
Peter Wichers (Gt) が戻ってきた SOILWORK の 8th アルバム。
初期を彷彿させ、尚且つキャッチーなサビメロが強力な #2. Two Lives Worth of Reckoning,もはやグロウルはヴァースだけな #3. The Thrill,OPETH みたいなアコ・パートが印象的な #7. Let This River Flow,#11. Sweet Demise と、曲は前作と比べて格段に回復したと言っていいんじゃいかな。ギターソロも必要以上に弾きまくってるしね。
やっぱり Peter Wichers がいないとダメだったんだな(笑)
評価:67
STRIKER / Armed to the Teeth
Release : 2012
Label : Napalm
カナディアン NWOTHM バンド、STRIKER の 2nd アルバム。
トレモノ・リフから JUDAS PRIEST 風のコーラスまで勢いよく駆け抜ける #1. Forever,イントロでミッドテンポと思わせぶるも軽快に疾走し始める #2. Let It Burn,キャッチーなツイン・リードのメロディ・リフが印象的な #5. Fight for Your Life,クラシカルなペダル・トーンのイントロから一気に超疾走し、そのまま突っ走る #7. Wolf Gang,爆走しながらもサビでテンポを落として重厚に攻める #10. Can’t Stop the Rush 。
前作に続いてこの 2nd でもバラードなしの潔さ。1曲目から10曲目まで有無を言わさず一心不乱に疾走する。曲がコンパクトなのであっという間に聴き終わる爽快さもいい。課題は唄メロかな。
評価:67
YNGWIE J. MALMSTEEN / Trilogy
Release : 1986
Label : Universal
Voに Mark Boals を迎えて制作された 3rd アルバム。世界制覇をもくろんだアルバムらしい。当事者でないんでそのへんは良く判りませんが・・・。
#1、Voの声質が楽曲とマッチした素晴らしい曲だね。ただ、ソロが大して面白くないという・・・。なんとも彼らしくない。 #2、リフがかっこいいね。 Mark Boals もいい仕事してますわ。 #3、唄モノとして十分に通用する曲。泣きのギターソロも素晴らしいよ。 #4、悲しみのコード進行と言うべきか。鬱な時にもってこいの名曲。場合によっては大泣きしそうだな・・・。俺。 #5、後にいろいろなところで使いまわされる唄メロ。Vo を無視して引きまくるのに万歳/笑) #6、ネオクラシカルなロックというのが一番相応しいだろう。 Jens のキーボードが好き。サビが面白くないけど、Bメロがいい。 #7、単調すぎるドラムがアレ。唄メロは#6に似すぎ。ソロは相変わらず弾きまくってるんでいいんだけどね。 #8、明らかに唄メロで狙ってきてるなぁ、というのが判るのだが、いまいちメロディが弱い。 #9、本領発揮/笑。これぞクラシカル・エレクトリック・ギターの調べ。ただの早弾きとかいうヤツは帰ってください。
ギターアルバムから唄モノへと進化し、世界を狙ったアルバム。だが、唄メロの弱さが露呈されてしまったようにも思える。まぁ、次だから。次。
評価:67