- 2006.01.25 : DRAGONLORD / Black Wings of Destiny
- 2006.07.12 : GALNERYUS / Beyond the End of Despair…
- 2012.01.18 : LIV MOON / Symphonic Moon
- 1983.07.04 : MANOWAR / Into Glory Ride
- 1994.10.31 : MEGADETH / Youthanasia
- 2009.07.22 : PERSEFONE / Shin-Ken
- 2005.06.22 : ROYAL HUNT / 2006
- 2010.03.08 : SORA / Desire and Truth
- 2011.03.30 : SYMFONIA / In Paradisum
- 2013.05.20 : TIMO TOLKKI’S AVALON / A Metal Opera – The Land of New Hope
- 1995.03.08 : ZENO / Zenology
Search for ‘60’
DRAGONLORD / Black Wings of Destiny
Release : 2006
Label : King
TESTAMENT の Eric Peterson (g) 率いる Symphonic Black Metal バンド DRAGONLORD の 2nd アルバム。
#1、SE とストリングスによるダークなインスト。 #2、前作同様、安心して聴ける音像だが、ちょっとネオクラ過ぎなような気もする。 #3、後半のノーマルトーンは程よいアクセンントになってていいかも。 #4、メロトロン系キーボの音がいいねぇ。ヴァースからいきなり繋ぎパートなしで疾走するのが GOOD。 #5、メロデスっぽい。ノーマルトーンも悪くないんだけど、どうしても邪悪さに満ちたのを期待してるから・・・。 #6、ツインリード・ソロに悶絶。Steve Smyth (g/NEVERMORE) GJ ! こりゃいいわ。名演。 #7、イントロでヤラれた。ラストのギターも堪らねぇ。 #8、Eric & Steve のギターコンビいいわ。俺としては Black Metal にギターソロはいらないと思うんだけど、この何とも言えないクラシカルでキャッチーなソロが曲に光沢を与えてる様な。こういうのもアリだな。 #9、MERCYFUL FATE のカバー。 #10、LIZZY のカバー。 #11-12、デモ・バージョン。
前作と同様に、DIMMU BORGIR、EMPEROR に代表されるような シンフォ・ブラックなわけだが、そこに昨今のメロディアス・デスメタルのようなファクターを取り入れる事によって実に聴きやすい Black Metal になってると思う。でも、12曲中、4曲がカバーとデモじゃぁ物足りないのよね~。あと1曲くらい作る余裕があってもいいんじゃない?
評価:60
GALNERYUS / Beyond the End of Despair…
Release : 2006
Label : VAP
国産めろすぴバンド GALNERYUS の 3rd アルバム。
#1、インスト。”QUEEN / The Show Must Go On” かと思ったよ。 #2、”PETSHOPBOYS / Go West” の唄メロを使ったクサいめろすぴ。エンディングのクサさは異常。 #3、YAMA-B の曲。唄メロが微妙。 #4、ミドルテンポの地味な曲。 #5、哀愁のあるサビメロがいいね。ROYAL HUNT みたいなキーボードもまぁまぁ。 #6、これを J-POPER の人たちに聴いて欲しいのかもしれないな。でもちょっと狙いすぎじゃない? #7、曲名通り、ヘヴィな曲。今までなかったタイプだね。 #8、Vo と Gt の掛け合いが面白いね。 #9、哀愁のバラード。 #10、X Japan / Rusty Nail 。 #11、ありきたりなサビのコード進行に萎えた。 #12、インスト。このまま次のアルバムに続くのかな?
前作でひじょーに気になったドラムの中途半端な音が SHEP チームのミックス & マスタリングのおかげで全て改善。こりゃ大正解・・・なんだけど、唄メロ、安易に思いついたメロディを大して練りこまずに使っちゃった感がある。特に #2 と #11。この2曲はバンドの代表曲にもなれそうなのに、ほんと勿体無い。それと、YAMA-B は 1st の頃みたいに苦しそうに唄ってる方が似合ってると思う。
評価:60
LIV MOON / Symphonic Moon
Release : 2012
Label : Victor
LIV MOON の 3rd アルバム。
清水昭男 (Gt/ANTHEM) 作曲のメタリックで刺激的な歌詞がアレな #1. Amen!,#1 と同じく清水昭男作曲の、3拍子である事を感じさせない #2. 零の天使,明美 #3. Alchemy,クラシカルな間奏が美味しい #4. Kiss Me Kill Me,1st アルバムに入ってそうな雰囲気の #5. 氷の棺,メロディックな唄メロが素晴らしく、Neo=Classical なギターソロも印象的な #7. Black Serenade,バラード調からサビで悶絶必死の疾走パートへ変化するドラマティックな #8. 心月世,パワー・メタルチックな #9. The Last Savior,アルバムのテーマである白と黒の歌唱が生かされた #12. Masquerade 。
まず初めに、このアルバムを聴いて Symphonic だと感じられるところがどれだけあるか…。2,3曲じゃん。そして、声のトーンで白と黒を分ける発想は面白いものの、1曲まるまるだったり曲中で変わったり、判りにくい。どうせやるなら QUEEN みたいにやってくれればいいのに。
Akane Liv の七色の唄声を駆使した歌唱は相変わらず素晴らしいんだけど、全然曲が追いついてない。アルバムの統一感が皆無なのは作曲の大半を外部ライターに委託しているからだろうし、それが Victor の意向なんだろうけど、良くある J-POP のアルバムを聴いているみたいで…。特にリーダー?の西脇氏の曲は “メタルとは何ぞや” が全然判ってない感じなのが残念すぎる。音質は、やっぱり本場の人に任せた方がいいね。1st に比べたら全然マシだけど、まだまだ安っぽい感が否めない。
DVD なんか付けるよりも 1st の Double Moon と Wild Creatures の再録ボートラとかの方が嬉しいと思うんだけどね…。
評価:60
MANOWAR / Into Glory Ride
Release : 1983
Label : Magic Circle Music
Scott Columbus が加入し黄金の布陣になった筋肉 Metal 集団、 MANOWAR の 2nd アルバム。
#1、濡れ場イントロが彼ららしい Rock ‘n’ Roll な曲。初期 Manowar はこういう曲があるからいいね。 #2、重みのある曲。 #3、#2 と同様重みの感じられる曲。ただ、こっちの方が少しキャッチー。 #4、最初の Eric の歌唱が素晴らしいものの、後半の冗長さはどうも…。 #5、恐らく MANOWAR の曲の中で最も混沌としている曲。Eric のシャウトが凄い。 #6、軽快なギャロップビート中心の佳曲。唄メロがアルバム中ダントツでいいね。 #7、壮大かつ極めてしつこい曲。まぁ、それがいいんだが…。
他のアルバムとは一味違ってダークな印象。曲も長くて記憶に残りづらいか…。#6 は素晴らしい曲なんだけどね。
評価:60
MEGADETH / Youthanasia
Release : 1994
Label : EMI
MEGADETH の 6th アルバム。
#1、いつもながらソリッド感のあるリフはいいんだけどね。 #2、GUNS ‘N ROSES ? Mustain の Vo が W. Axl Rose に聴こえる・・・。 #3、( 恐らく Marty のアイディアだと思われる ) ギターメロがいいね。 #4、パワーバラード。こういうのもいいね。 #5、後ろのコーラスがいい効果を出してるね。Mustain かな? #6、リフとソロはカッコイイんだけど、それ以外が微妙すぎ。 #7、やっぱりスピードが足りないって・・・。 #8、イントロの良さだけは逸品。 #9、退屈だとしか・・・。 #10、このバンドにしては珍しく、唄メロがいいね。 #11、退屈。ソロもどこか煮え切らないし・・・。 #12、ベースのべんべん具合だけは好きだ。 #13、このドラムパターンはいいね。リフもいい。唄メロがリフの上をなぞるだけなのがちょっと・・・だけどね。
ミドルテンポの殆どを占めるが、その分聴き易くなった。まぁ確かに遅い曲でもいい曲が出来ればそれでいいんだが、やはり1曲でも初期の頃のような勢いに任せて突っ走る曲が欲しい。それにしても凄いアートワークだな。
評価:60
PERSEFONE / Shin-Ken
Release : 2009
Label : Soundholic
アンドラ公国 (スペインとフランスの間らしい) 産のプログレ・デスメタル・バンド PERSEFONE の “サムライの死生観” をコンセプトにした 3rd アルバム。
#1:「五輪の書」その壱。 #2:時々顔を出す日本的なフレーズが美味しい。爆走するソロパートもいいね。 #3:琴ソロが最高。日本モノのコンセプトなのにギターソロでネオクラになってしまうのは御愛嬌か (笑) #4:「五輪の書」その弐。 #5:劇的な展開は見事。Vo の音域とバッキングの音域が被ってるのが残念。 #6:「五輪の書」その参。ジャズ風。 #7:All クリーン Vo の曲。いいね。OPETH の Damnation を彷彿させる雰囲気がある。 #8:インスト・パートの充実度が半端ないね。 #9:「五輪の書」その四。 #10:初期プログレ風のパートも盛り込まれた印象深い曲。 #11:「真剣」組曲その壱。DREAM THEATER 風味全開。 #12:「真剣」組曲その壱。#7 に同じ。 #13:「五輪の書」その伍。 #14:インスト。和音階が心地よい。 #15:CACOPHONY のカバー。このバンドのカバーをやろうと思うこと自体が素晴らしいね。
海外のバンドが日本の歴史をコンセプトにすると、その結果、非常に陳腐に聴こえてしまいがち ( EUROPE の Ninja とか ) だが彼らはきちんとリサーチしたらしく非常にマトモな出来。特に「五輪の書」のインスト5曲は素晴らしいとしか言いようがない。陰陽座ほど顕著ではないが、いい具合にジャパンチックな雰囲気を味あわせてくれる。
評価:60
ROYAL HUNT / 2006
Release : 2006
Label : Marquee
Andre Andersen 率いる ROYAL HUNT のロシア Saint Petersburg 公演を収録したライブ・アルバム & DVD 。
– CD –
今までの集大成にもとれる選曲が素晴らしいのは言うまでもないな。病み上がりとは言え、なかなかのパフォーマンスをしている John West は相変わらず流石の一言。新加入の Marcus Jidell (Gt) はちょいブルース気味ながらもネオクラシカルな雰囲気を巧く作っていると思う。ドラムが多少走ってるような気がするが、気のせいかな・・・。ま、音を聴く限りはなんら問題ないね。
– DVD –
ここからは映像の方。
ロシアの法律なのか、席がある会場だからなのか、オーディエンスが座ってる・・・ ( 立ち上がってる人もいるけどね ) 。座って手を上げてメロイックサインはある意味異様にも見える。それと、バンドの要 Andre Andersen がカーテンの裏に隠れてしまっている。これじゃ客は見えないんじゃないか・・・。ドラムも左隅でなんだかなぁ。そんなこんなで映像的な魅力は個人的に皆無だったわけで・・・。そんな俺の目は真ん中後ろでコーラス担当をしていた美人女性 Vo Maria MacTurk の腰クネクネ具合 ( 勿論コーラスも ) にすっかり魅了されていました (汗)
個人的には CD Version を推すが、映像狂の人や熱狂的ファンは DVD も買いかな。まぁ、会場の状態を除けば、凄くいいショウだったと思う。John West がラストの曲 2-#08. Epilogue の時に “この曲はみんな立って唄ってくれ” みたいな事を言ってるのがちょっと悲しかったり・・・。
評価:60
SORA / Desire and Truth
Release : 2010
Label : Avenue Of Allies
カナダのギタリスト Erol Sora の 2nd アルバム。
古き良きハード・ロック。 昨今、80年代風をコンセプトにしたバンドが増えているが、これはそんな “なんちゃって” じゃなくてそのものに近いね。DEEP PURPLE や WHITESNAKE から影響を受けてた当時に作った曲を収録した、とか言われても何の疑問も抱かないかもしれない。それほど真っ直ぐな 80’s サウンドだ。それに加えて、全曲で程よく弾きまくるギターソロが素晴らしいってのもポイント高し。
これで Jorn タイプのシンガーでもいりゃ完璧なんだけどね。
評価:60
SYMFONIA / In Paradisum
Release : 2011
Label : Marquee
Timo Tolkki 率いる Melodic Speed Metal オール・スター、SYMFONIA の 1st アルバム。
STRATOVARIUS よりも STRATOVARIUS らしい、というよりも単なるセルフカバーに近い。違いは Vo が Andre Matos だというだけ。さらに、ソロパートやアレンジは超手抜き。
金魚のフン状態の Jari Kainulainen (b) はともかく、Andre Matos と Uli Kusch (Ds/ex-Helloween) は Tolkki にも勝るとも劣らないソングライターなんだから少しくらい共作すれば良かったのに…。Mikko Harkin (key) は相変わらずチェンバロをキラキラさせてるが、それが仕事か(笑)
次のアルバムはギターを Jani Liimatainen (ex-SONATA ARCTICA) にでも変えてみたらいいんじゃないか? Tolkki の独裁体制じゃどうせ長続きしないんだからさ。
とはいえ、Andre Matos が純粋な北欧パワーメタルを歌ってるってだけでも STRATOVARIUS / Elysium よりは楽しめたかな。
評価:60
TIMO TOLKKI’S AVALON / A Metal Opera – The Land of New Hope
Release : 2013
Label : Frontiers
Timo Tolkki (ex-STRATOVARIUS) のメタル・オペラ・プロジェクト、TIMO TOLKKI’S AVALON の 1st アルバム。
ゴージャスなオーケストレーションの大曲志向な感じだが、意外とコンパクトな #1. Avalanche Anthem,REVOLUTION RENAISSANCE / Last Night On Earth 直系のシンプルな #2. A World Without Us,Tony Kakko と Rob Rock の声質が以外と似ているのだと気付かせられる #5. We Will Find A Way,Elize Ryd の AMARANTHE では聴けないような堅実かつパワフルな歌唱が聴ける #6. Shine,STRATOVARIUS 時代のように、シンガーに無理なハイトーンを強要し Jens Johansson が彼らしいソロを弾く疾走曲 #8. The Edge of the Night,Gary Moore を彷彿させるメロディのバラード #9. I’ll Sing You Home,Michael Kiske が唄う、いかにも Keeper of the Seven Keys な展開の #10. The Land of New Hope 。
「REVOLUTION RENAISSANCE の 1st をゲストとオーケストレーションでゴージャスに盛ってみました」ってな印象。メタル・オペラということで、豪華なシンガーが顔を揃えているものの、メインとなるのは Rob Rock と Elize Ryd の2人と1曲のみだけどフルに唄ってる Michael Kiske で他はちょい役程度。どうせならもっとフィンランド人脈を使えばいいのに…。
コンセプトと契約?は3部作らしいんで、精神の安定しているうちに次を作り始めてください。
評価:60
ZENO / Zenology
Release : 1995
Label : Zero
前作 Zeno から9年の時を超えて発売された未発表音源集。
#1、ご存知 FAIR WARNING の 1st アルバムにも収録された曲。 #2、アコースティックパワーバラード。Tommy Heart の力強い声がマッチしてる。 #3、ZENO の楽曲の中でも3本指に入る名曲。永遠の愛がテーマ。いつ聴いても泣ける。鼻水垂れてくる。 #4、#3 とはうって変わってメロディアスでリズミカルなハードポップチューン。 #5、モダンなセンスが光るミドルチューン。 #6、バックコーラスの分厚い聖歌の様な曲。このテの曲としては少々ありきたりな気もする。 #7、なんと Helge Engelke が唄っているが、なんとも微笑ましい。 #8、いつもの印象とは違うヘヴィな曲。旋律美は特に感じないものの、決して悪くはない。 #9、クサメロ。と言うかハッピーなパーティーチューン。 Helge が唄う。何気に声質がはまってていい。 #10、続けてこれも Helge が唄う。メロディアスなオールドスクールっぽい曲。70~80年代リスペクトの中にもオリジナリティがきちっとある。キーボードソロがすごく印象的でもある。 #11、当アルバムの中で、唯一製作途中に書いたという曲。至高のラヴソングで、優しさに溢れている感じを受ける。 #12、映画のサントラ用に書き下ろしたと言うインスト。
全体的にデモ感触は拭えない。Vo を交互に配置しただけのコレクション的なアイテムととるのがいいのだろうか?だが、ファンなら、一度は手にとって聴き入って欲しいアルバムである。
評価:60