- 2000.05.24 : AT VANCE / Heart of Steel
- 2011.03.08 : CHILDREN OF BODOM / Relentless, Reckless Forever
- 2012.08.24 : ENSIFERUM / Unsung Heroes
- 2005.10.31 : HELLOWEEN / Keeper of the Seven Keys -The Legacy-
- 1999.08.22 : KAMELOT / The Fourth Legacy
- 2010.01.22 : LAST AUTUMN’S DREAM / A Touch of Heaven
- 1973.07.13 : QUEEN / Queen
- 2009.03.25 : RAVEN / Walk Through Fire
- 2008.09.17 : SINNER / Crash And Burn
- 2013.07.01 : SIRENIA / Perils of the Deep Blue
- 2009.04.17 : SUNSTORM / House of Dreams
- 2013.10.15 : TRIVIUM / Vengeance Falls
Search for ‘54’
AT VANCE / Heart of Steel
Release : 2000
Label : Victor
Olaf Lenk 率いる ねおクラシカル・メタルバンド AT VANCE の “このアルバムで出世したよね” 2nd アルバム。
#1、アコギとストリングスで奏でられるインスト。Oliver Heartman の声が ギターに埋もれがちなのが気になるなぁ。 #2、イントロが長い。クサいサビメロはいい感じだね。あれ、ギターソロがない? #3、キャッチーなジャーマンメタル風の曲。YNGWIE チックなソロもいいね。サビメロがちと弱い気がするけどね。 #4、タイトなリズム隊が印象的な曲。 #5、ABBA の名曲。Oliver Heartman も頑張ってるし、結構ハマってさえいるんだけどね。原曲を超えることはないな。 #6、典型的なネオクラシカルソング。サビメロが素晴らしいよ。アルバムの中でも随一の曲だね。 #7、曲自体は凄くいいと思うんだけど、ギターソロだけが “新学期の新しいクラスに溶け込めない小学生みたいで” なんかイヤ。 #8、タイトルに似合わない曲調だこと。軽快なリズムワークを披露するベースが美味しいね。 #9、平坦。シンプルすぎ。 #10、また唄メロがクサい事・・・。サビを繰り返す直前のキメフレーズがカッコ良過ぎる。 #11、こんなのやるとはな。原曲のピアノの残音を表現できないのがつらいね。 #12、ボーナストラック。並。
曲の展開が全曲ほぼ同じ。説明書通りに作りました!って感じ。良く言えば、ネオクラシカル・メタルの教科書みたいなアルバム。
評価:54
CHILDREN OF BODOM / Relentless, Reckless Forever
Release : 2011
Label : Spinefarm
CHILDREN OF BODOM の 7th アルバム。
メロディよりもリフ主体な印象の強い #1. Not My Funeral,ブラストビートを抜けて後の “まるで GALNERYUS みたいな” ギターメロが美味しい #2. Shovel Knockout,微かにクラシカルな風を感じられる #3. Roundtrip to Hell and Back,4th っぽい #5. Relentless, Reckless Forever,キャッチーなギターソロが印象的な #6. Ugly,Alexi のアーミングテクニックが面白い #8 Was It Worth It?,せっかく速いのに短い #9. NorthpoleThrowdown 。
全体的なスピードが落ちた代わりに耳に残るソロ・フレーズが復活。Hate Crew Deathroll 路線とのことだが、全然及ばないのは言わずもがな。まぁ、前作よりは遥かに聴こうと思えるアルバムである事は確か。これで1曲でもキラーチューンがあればなぁ…。
評価:54
ENSIFERUM / Unsung Heroes
Release : 2012
Label : Spinefarm
ENSIFERUM の 5th アルバム。
民謡調メロディのインスト #1. Symbols,大仰なシンフォ・アレンジと暑苦しいサビの3連曲 #2. In My Sword I Trust,フォーキッシュなメロディで押してくる #4. Burning Leaves,スラッシーに疾走する #6. Retribution Shall Be Mine,分厚いコーラスが歌い上げるサビがインパクト大な #8. Pohjola,プログレッシヴ(KANSAS 風)な展開から疾走したりオペラ風になってみたりする17分の大曲 #10. Passion Proof Power 。
前作がヴァイキング・メタルというよりもシンフォニック・フォーク・メタルだったのに対し、今回は牧歌的なメロディとオペラチックさを強調したアルバム。個人的には激しく疾走するヴァイキング・メタルの中に静寂の民謡調アコースティック・パートが入ってくるという “いつもの感じ” が1曲は欲しいと感じるんだけど、そういうのは飽きてしまったのか? それともネタ切れなのか…。確かに ENSIFERUM らしさは感じるんだけど、なんかちょっと迷走してるような気も…。
評価:54
HELLOWEEN / Keeper of the Seven Keys -The Legacy-
Release : 2005
Label : Victor
真の起死回生をはかるドイツの大御所 HELLOWEEN の11thアルバムにして、過去の傑作 Keeper of the Seven Keys の名を冠した作品。
[ DISC 1 ]
#1、1曲目にして13分の大曲。キャッチーなサビメロは悪くないものの “煮詰まりかけのおでん” のような印象。 アイディアのツギハギにしか聴こえないのが残念だ。 #2、聴き易い曲だが、1回聴けばいい感じ。曲としては前作のそれを遥かに上回っているのだが、この程度かという印象。 #3、いかにも Weikath が書きそうな曲。いかにも HELLOWEEN という感じ。Eagle Fly Free の手法を取りましたってのがみえみえなのはね。 #4、Dr. Stein を匂わせるイントロに失笑。これなら Mrs.God / Run のが”まだ”よかった。 #5、気の抜けたリフがいろいろな意味で好印象? 通して聴くと、この曲の位置合いが明確に理解できる。 #6、モロに Eagle Fly Free を意識した曲、これまた狙いすぎ。
[ DISC 2 ]
#1、11分超えの大曲。冒頭の Michael Kiske の歌唱が聴ける演出に悶絶 (笑) #2、Candice Night をフューチャーしたバラード。宝の持ち腐れとは正にこのこと。 #3、古典的なアプローチを見せる曲。今までの HELLOWEEN にはない斬新な感じでいいじゃない。 #4、遊び心満載のリフがいい感じ。けど、いいのはリフだけ。 #5、淡々と面白みのないメロディが繰り返される。駆け下がるギターフィルだけが取り柄か。 #6、サビメロは聴き易いキャッチーなメロ。 #7、EP、Mrs. God にも収録された曲。所詮はこの程度か。てか、本編のシメがこれかよ。 #8、Bonus Track 。
DISC1 はいい意味でのパワーメタル。DISC2 はメロディック・ハードロック。典型的なめろすぴキッズはDISC1で、俺みたいに王道めろすぴに飽き飽きしてる人にはDISC2だね。曲についてもちょい触れておくと、第一にキラーチューンがない。第二にドラムが単調で面白くない。(タイトではあるけど、もうちょっと凝ってもいいと思った。) 面白い演出はあったものの、あまり装飾がみられず、曲に差別感がない。耳休めになるような綺麗なバラードがない。1曲くらいすぐに覚えてしまいそうなメロディを持った曲が欲しかった。( I Want Out ,Power みたいな。)
評価:54
KAMELOT / The Fourth Legacy
Release : 1999
Label : Noise Record
多国籍メタルバンド、KAMELOT の出世作になった 4th アルバム。
#1、凄まじいほどの緊迫感を感じさせるインスト。 #2、#1 から絶妙に繋がる殺人リフ。前作とは比べ物にならないほど素晴らしい曲だ。 #3、怪しさ全開のミドルチューン。#2 の余韻も薄れる。 #4、民俗音楽。アフリカかインドか?なインスト。こういうのも結構面白いね。 #5、#3から続くアラビアーンチューン。KHAN の声質を生かしたいい曲だね。 #6、駆け上がるヴァイオリンが印象的。ギターソロがアップテンポでキャッチー。最後の笛もいい味だしてる。 #7、アコースティックバラード。KHANの18番だね。女性Voの声が重なってるのが気に入らない。 #8、#5に近い曲だが、ちょっとつまんない。 #9、またもやアラビアーンなリフ。独特の妖艶さは感じるもののいまいち。 #10、#6と同じようにアコギとヴァイオリンによるバラード。#7 よりはいいが、メロディが煮え切らない。 #11、STRATOVARIUS を彷彿とさせるキラキラ疾走。#6 あたりに配置させてたら評価は変わったかも。 #12、定位が左右に分かれたマラカスが気持ち悪い。
3rd と比べると相当のパワーアップをした。なんと言っても #1-#2 が素晴らしい。KHAN が加入した事がこれほどの変化を与えるとは・・・。
評価:54
LAST AUTUMN’S DREAM / A Touch of Heaven
Release : 2010
Label : Escape
Marcel Jacob の死を乗り越えて制作された LAST AUTUMN’S DREAM の 7th アルバム。( 国内盤は09年リリース )
ソングライティングの要であった Marcel Jacob がいないにも関わらず、もこの楽曲の充実度は素晴らしい。泣きの哀愁ギターメロが涙を誘う #04. Candle in the Dark は Andy Malecek (Gt/ex-FAIR WARNING) の真骨頂だし、 #07. Last Mistake からは悲しみを吹き飛ばすようなポジティヴなパワーが感じられる。ただ、やはり強力なのは Marcel を思って書かれたであろうアルバム最後の #14. Jenny’s Eyes だろう。QUEEN / The Show Mast Go On を彷彿させる劇的な哀愁メロにバンド史上最高クラスのギターソロ ( Burning Heart の時の Andy が戻ってきた! ) が “Marcel Jacob に捧ぐ” と唄っている。
不幸中の幸いか、今回 Andy も他のメンバーと一緒にレコーディングに参加したのもあってギターの貢献度が大きい。( 彼の起承転結の効いたソロは健在だった。 )
Andy もやっと合流できたことだし、これまで以上にバンドとして頑張ってもらいたいね。Marcel Jacob の為にも…。
評価:54
QUEEN / Queen
Release : 1973
Label : EMI
QUEEN の記念すべき 1st アルバム。
#1、ブリティッシュ・ロックの息吹を感じられる曲。所謂 “初期 QUEEN ” な音楽性ではないが、ノリのいいロックで聴きやすい。 #2、静と動を使い分けるアレンジは見事。 #3、左の木琴のような音が面白い。これはレッド・スペシャルか・・・? #4、この曲を聴くと、その後、重圧なコーラスを使うに至ったワケが良く判るような気がするな。 #5、これはいい。この時代にこのレベルの楽曲が作られていたとは・・・。プログレッシヴ且つ聴きやすい曲だ。 #6、垢抜けない Freddie Mercury の歌唱に違和感を感じるものの、全く先の読めない展開は素晴らしい。 #7、けっこう疾走してるなぁ (笑) ただ、これは普遍的なロックなんで、特に何も感じないなぁ。てか、1分50秒しかないのね・・・。 #8、多重録音のコーラスを使っているのはいいが、メロディが面白くなく、青臭さを感じる。 #9、やはりメロディが面白くない。演奏力云々は認めるが、曲が面白くなくては評価は下がってしまうな。 #10、次のアルバムに繋がる曲。インスト。
後に大成功するわけだが、この頃はまだ LED ZEPPELIN の影響が大の字。俺の様な QUEEN II 以降のファンには辛い内容かもしれない。ただ、QUEEN の原点を知るにはいいアルバムだと思う。
評価:54
RAVEN / Walk Through Fire
Release : 2009
Label : King
英国産老舗メタル・バンド RAVEN の 14th アルバム。
#1:インスト。 #2:イントロリフがカッコ良過ぎる疾走曲。 #3:NWOBHM の息吹がそのまま時を経て、って感じの曲だね。 #4:#3 に同じ。 #5:Metalic な Rock ‘n’ Roll 。 #6:曲名通りだ (笑) #7:#3 に同じ。 #8:#3 に同じ。 #9:#3 に同じ。 #10:#5 に同じ。 #11:#5 に同じ。 #12:曲調はいいんだが、唄メロの非力さがどうしても気になってしまう。 #13:#5 に同じ。 #14:#5 に同じ。 #15:MONTROSE のカバー。
NWOBHM の息吹がそのまま時を経て、って感じのアルバム。こういうバンドはライブで観てこそのバンドだね。( 先日の来日公演、行けなかったのが残念だ。)
評価:54
SINNER / Crash And Burn
Release : 2008
Label : Afm
Mat Sinner 率いる SINNER の 15th アルバム。
#1:捻りのないシンプルな作りが好感を持てる。しかし地味だ。 #2:ノイジーなソロから綺麗なメロディに変わるソロがなかなか。 #3:オールドスクールなメタル。 #4:Gary Moore だ (笑) 相変わらず好きだね~。 #5:#3 に同じ。 #6:#3 に同じ。 #7:リフでガンガン責める曲。疾走感とソリッド感のあるギターが美味しい。 #8:モロ THIN LIZZY な曲。 #9:明るいアップ・テンポの曲。ドライブ中の BGM に良さそうだね。 #10:マイルドなメロディが印象深い。 #11:#3 に同じ。
オヤジ臭い Mat の歌唱とシンプルで落ち着いて聞けるいつもの SINNER の魅力が満載。特に何の冒険をするでもない期待通りのアルバム。これだけ長いキャリアがあってもある程度の質を保てるってのは素晴らしいことだね。曲自体に PRIMAL FEAR との差別化が難しくなってきているのは仕方ないか・・・。
評価:54
SIRENIA / Perils of the Deep Blue
Release : 2013
Label : Nuclear Blast
ノルウェー産ゴシック・メタルバンド、SIRENIA の 6th アルバム。
大仰なクワイアとグロウル、スラッシュ・メタルみたいな演奏に Ailyn のオペラチックな歌唱が乗る #2. Seven Widows Weep,北欧らしい寒々しいサウンドの #3. My Destiny Coming to Pass,ゲストの男性シンガーがメインで唄う #4. Ditt Endelikt,エレクトロ要素が印象的な #7. Decadence,アートワークのような情景を思わせるドラマチックな #9. The Funeral March,巧みなアレンジを詰め込んだ劇的な #11. A Blizzard is Storming 。
Ailyn 加入から前作までの2枚と違い、シンフォニックなアレンジが際立っていて、WITHIN TEMPTATION なんかのポスト NIGHTWISH 勢に近づいたような印象。
前作の Winter Land や The Lonely Lake みたいなキャッチーでほのかにクサめなメロディが全くないのと、Vo ラインが今までよりも高音域よりで、個人的には Ailyn の声はもう少し低いところが魅力的だと思っているので、その2点は残念。
評価:54
SUNSTORM / House of Dreams
Release : 2009
Label : Frontiers
Joe Lynn Turner のメロハー・プロジェクト SUNSTORM の 2nd アルバム。
#1:爽やかで透明感のある曲だが、唄メロがいまいち。 #2:これまた爽やかでドラマチックな曲。泣きのギターソロが素晴らしい。 #3:ドラマのエンディングなんかに良さそうな曲。サビメロのままフェードアウトしてほしかったなぁ。 #4:爽やかさとハードさが絶妙にドライヴする佳曲。 #5:Joe のハスキーな声に合った素晴らしいバラードだ。 #6:SURVIVOR っぽさ全開のアップテンポな曲。 #7:曲調は悪くないんだが、唄メロがどうも煮え切らない。 #8:爽やかなメロハー。 #9:SURVIVOR っぽさ全開、其の弐。Jim が書くとどんな曲も SURVIVOR っぽくなるな。 #10:当アルバムのリーダートラック。飛翔感のある唄メロが素晴らしいね。 #11:大仰なバラード。
一定以上の質は保っているものの、他の Frontiers リリースの企画モノと比べると、どうしても見劣りしてしまう。もう、この手の企画自体に限界が生じてきてるんじゃない? Frontiers さん
評価:54