- 2010.04.28 : RHAPSODY OF FIRE / The Frozen Tears of Angels
- 2011.06.22 : RHAPSODY OF FIRE / From Chaos to Eternity
- 2013.11.21 : RHAPSODY OF FIRE / Dark Wings of Steel
- 1997.10.22 : RHAPSODY / Legendary Tales
- 1998.11.11 : RHAPSODY / Symphony of Enchanted Lands
- 2000.11.16 : RHAPSODY / Dawn of Victory
- 2001.10.31 : RHAPSODY / Rain of A Thousand Flames
- 2002.03.27 : RHAPSODY / The Power of the Dragonflame
- 2004.09.29 : RHAPSODY / Symphony of Enchanted Lands II
- 2004.06.23 : RHAPSODY / The Dark Secret [EP]
- 2006.10.25 : RHAPSODY OF FIRE / Triumph or Agony
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RHAPSODY OF FIRE / The Frozen Tears of Angels
Release : 2010
Label : King
イタリアの至宝 RHAPSODY OF FIRE の 7th アルバム。
いつも通りのインスト #1. Dark Frozen World からサビの飛翔メロ、クリーントーンのソロが素晴らしい #2. Sea of Fate へ、そして当アルバムの(個人的な)キラーチューン #3. Crystal Moonlight, 前のレーベルとの関係で堪ったストレスを一気に晴らすかのように疾走する #4. Reign of Terror,定番の “笛ソング” #5. Danza Di Fuoco E Ghiaccio,#4 に次ぐ第2の疾走曲 #6. Raging Starfire,サビの大仰なクワイアが初期4作を彷彿させる #8. On The Way to Ainor,アルバムの最後を飾る大曲 #9. The Frozen Tears of Angels もサビになればドラマチックに裏打ち疾走する。
今回は生オーケストラを使わず全てシンセを使ったとのことだが、それが Metal としての音の強さとして表れ、彼らがあくまでもメタル・バンドだと言う事を改めて感じさせられる結果となった。そして何よりも、前作の “MANOWAR からの影響を隠しきれない” 状態から初期4作にあったような “クサいメロディがドラマチックに疾走する” 雰囲気が戻ってきているのが嬉しい。
評価:88
RHAPSODY OF FIRE / From Chaos to Eternity
Release : 2011
Label : King
RHAPSODY OF FIRE の 8th アルバムにして The Dark Secret Saga の最終章。
いつものインスト #1. Ad Infinitum,なだらかなメロディーが中途半端に疾走する #2. From Chaos to Eternity,初の全イタリア語疾走曲 #3. Tempesta Di Fuoco,サビメロを無駄に先延ばしにして勿体ぶる #4. Ghosts of Forgotten Worlds,定番の笛ソング #5. Anima Perduta,Fabio のグロウルが冴えわたる #6. Aeons of Raging Darkness,前作の Sea of Fate を小粒にした感の強い #8. Tornado,サーガを締めくくる無駄に長い #9 Heroes of the Waterfalls’ Kingdom 。
Emerald Saga の最終章 Power of the Dragon Flame と比べると、まぁなんと薄味な事か…。しかも、その最後の曲( #3 のイントロも )が Beethoven / Piano Sonata #1 F minor 4楽章のほぼ丸写し。Spacial Guest に Beethoven の名があったのには流石に笑ったが、まさか最後の曲がカバーだなんてね。
さらに、前作に比べて音に迫力もないし、Fabio はグロウルのやり過ぎか声に伸びがない。物語を締める最後のアルバムなんだからもう少し気合入れて作り込んでほしかったね。
結局バンドは分裂したわけだけど、その予定ありきでこのアルバムのリリースがあったと考えると妙に納得できてしまうのは悲しくもあり残念だ。
評価:66
RHAPSODY OF FIRE / Dark Wings of Steel
Release : 2013
Label : Afm
Luca Turilli と袖を分かった RHAPSODY OF FIRE の 9th アルバム。
以前に比べても薄味な #1. Vis Divina,初期4作を彷彿させるテイストの #2. Rising from Tragic Flames,MANOWAR 色が濃い #3. Angel of Light,アルバム唯一の疾走曲で “Steelgods of the Last Apocalypse” を彷彿させる #7. Silver Lake of Tears,スローテンポで重厚感のある、まるで SYMPHONIC MANOWAR な #11. Sad Mystic Moon 。
作曲面における Luca Turilli (Gt) の功績がどれほど絶大であったかを証明するかのようなアルバム。クサメロ爆発なイントロはフツーなリフに変わり、劇的な展開はシンプルに。オーケストレーションは薄っすら。Fabio Lione の歌唱は伸びやかで素晴らしいものの、オペラ歌唱やグロウルはなく少し物足りない。しかし、まさかここまでハッキリと音楽性が分かれるとは思ってなかった。
「こってり味噌ラーメン」から「あっさり減塩ラーメン」か。
評価:62
RHAPSODY / Legendary Tales
Release : 1997
Label : Victor
イタリアから現れた交響叙情詩的鋼鉄バンド RHAPSODY の 1stアルバム。
#1、キラキラオペラなインスト。 #2、大袈裟な装飾とVoが面白い。最初のシャウトは地声らしいですが、本当なんでしょうか? #3、凍える寒さの中を感じさせるイントロが素晴らしい。6分弱の割には長さを感じる曲だ。 #4、笛メロが面白い。女性Voもいい感じじゃない。展開がつぎはぎみたいなのがちょっとね。 #5、アンサンブルが素晴らしい。てか、リフがかっこよすぎ。リフに惚れた。#4同様つぎはぎな箇所がどうも・・・。 #6、ハープシコード、笛のインスト。 #7、勢いを殺し気味なリフがいいね。直後のキーボもいい。サビもかっこいいよ。 #8、ピアノバラード。途中から大袈裟なオーケストレーションが入るが、そこがまた、つぎはぎみたい。 #9、いきなり切り込んでくるリフが素晴らしすぎ。思わず赤面しちゃう超クラシカルなインストパートも素晴らしい。 #10、あまりに練りこみ不足な展開がキツイ。てか、もうちょいパートの繋ぎ目に気を配ってもいいんじゃないかと思う。
素晴らしいデビュー作です。はい。
評価:64
RHAPSODY / Symphony of Enchanted Lands
Release : 1998
Label : Victor
イタリアのシンフォニック・RPG・メタル・バンドの 2nd アルバム。
#1、インスト。 #2、やばい程のかっこよさです。ここにある種のRPGメタルは極まった。 #3、#2 のせいであまりにも影が薄いけど、結構いい曲。 #4、鳥、馬、笛、おっさんの為のインスト。なのかどうかは知らん。 #5、唄メロがまたしても単調ですね。判りやすい。展開がつぎはぎなのは前作譲りか・・・。 #6、#5 が比較的長い曲だったので短くして欲しかった。ギターソロがなかなか面白い。 #7、笛、ピアノを使ったバラード。前作にもあったね、こんなの。 #8、引用元がいまいち思い出せないが、ヴィヴァルディかな?アレンジは素晴らしいんだからさ。もうちょっとねぇ。 #9、前作と同様 #9 にいい曲を持てきたのか?と思わせるほど。ぶっちゃけてしまえば、#2よりこっちのが好き。飛翔感のあるストリングスが、「飛んでいいよ~」みたいに聴こえて・・・。RHAPSODYって、無駄に装飾を付けまくるよりも、ある程度ストレートな曲の方がいい気がするんだよね。 #10、Fabio Lione の感情篭りまくりの歌唱が素晴らしい。
随分とクラシカルなアプローチが増えた。#2. Emerald Sword がいいのは当然だけど、個人的には #9 の方が・・・。
評価:78
RHAPSODY / Dawn of Victory
Release : 2000
Label : Victor
イタリアン・エピック・メタル・バンドの 3rd アルバム。物語りも佳境に来たんじゃないでしょうか。
#1、インスト。いつもと殆ど変わらない。 #2、今回は#1との繋げ方が不自然ですね。リフは、もうこのパターンには飽きちゃったわ、ってカンジ。 #3、相変わらず、曲名が戦隊系なんですね。あぁ、曲名負けしてんな。唄メロは悪くないんだけどね。 #4、クワイアの声が大きすぎて Fabio Lione 様の声が聴こえません。 #5、この切り込みから好きだわ。1拍目スネアの定番イントロだとしても・・・。メロディの飛翔感もいいね。 #6、彼らのアルバムでは定番と化したと思われるタイプの曲。このテのタイプの曲はもう飽きたんですけど。 #7、ちょいアグレッシヴな唄い方の Fabio 様が素晴らしいね。唄メロもよし。アレンジもいい。こういう曲のがいいって。 #8、Luca Turilli さんが弾きまくってるインスト。 #9、いつのまにか #8 から繋がってた。クワイアが大きすぎて Fabio 様の超絶なる歌唱が聴こえないんですけど・・・。 #10、大袈裟な展開に拘りすぎてるのか、統合感が皆無。長いだけ。パートをつなげる為にオルガン使ったり、まぁいいんだけど、少しはその辺成長して欲しいね。
1st に構成が近いね。あと、笛はもう飽きました。すまん、これだけ。
評価:73
RHAPSODY / Rain of A Thousand Flames
Release : Victor
Label : 2001
Emerald Saga を締めくくるアルバムの前半に位置するミニ・アルバム。
#1、凄まじい勢いで疾走してる。しかし、なんで裏打ち使わないんだろうな。 #2、インスト。 #3、ドラマ性はあるのだが、無駄に長くなってしまっているという印象を拭えない。サビをクワイアに頼りまくるのも好感は持てない。10:20あたりからのパートは好き。 #4、なんていうか、ドラマCD?語り多すぎ。 #5、せせらぎが流れる商店街でお買い物ですか? #6、泣きのギターソロが素晴らしい!なんでこういう微妙な位置にある曲でこんなにもギターメロが冴えてんだ・・・。 #7、”Dvorak / Symphony No.9 In E Minor Op.95 From The New World” を100%オマージュった曲。アレンジ力が凄まじいね。まぁ、ここまでよくやったわな。
Dvorak / Symphony No.9 は素晴らしい曲だよね。まぁミニアルバムみたいなもんなんで評価はこのくらいで。
評価:51
RHAPSODY / The Power of the Dragonflame
Release : 2002
Label : Victor
“Emerald Saga” に終止符を打つべくドラゴンの力を借りてしまうという、なんとも幼稚なストーリーですが、名作であることに変わりはない 4th アルバム。
#1、好例のオペラ感丸出しのインスト。 #2、今まで養ってきた技術をちょこまかと出しながら疾走する。 #3、Emerald Sword に匹敵すると言われるアンセム。ドラゴンを召喚してますよ、最初(笑) Bメロ~サビの激烈な飛翔感が堪らなくいいです。アグレッシヴなAメロも好き。 #4、ドラゴンに続き、ソードマスター(笑)ドラマチックな曲ですね。 #5、裏打ち疾走。Fabio 様のデスヴォイスが素晴らしいのなんのって・・・。 #6、Luca Turilli のギターソロが、同郷の Olaf Thorsen 並につまらん。 #7、Fabio 様、ついにオペラを唄っちゃった。 #8、リフ・サビメロの飛翔感が、RPGのそれを凌駕するレベルで告げられ、いつのまにか部屋の中で両手を広げて飛ぼうとしちゃう、っていう曲。駆け上がるストリングスが生唾もん。 #9、物語も佳境へ・・・。勿論疾走してます。 #10、19分もあります、この曲。映画のエンディングみたいです。今までの RHAPSODY を総括する意味で聴きましょう。多分、過去作品からの全てがつまってます。長いわけですね。
本気で飽きてきたんでそろそろ音楽性の変更をお願い。君らさ、このテの音楽性は、もう極めちゃったんじゃない?たぶんこのレベルならどんなフォロワーも追いつけないと思うよ。
評価:92
RHAPSODY / Symphony of Enchanted Lands II
Release : 2004
Label : Victor
新サーガ、Dark Secret の第1章 。5th アルバム。
#1、いつものインスト + Christopher Lee。それだけ。 #2、EPにも入っていた曲。追加されたギターソロは Luca Turilli の自慰。なくてもヨカッタ。 #3、なんとも煮え切らないメロディが早送りボタンを押させようと、脳細胞が働きかける。 #4、いつもの笛のインストね。 #5、鼻に息のかかった Fabio 様の歌唱が面白い。壮大でいいんだけど、どうも煮え切らないな。 #6、オーケストレーションは素晴らしいよ。オーケストレーションはね。もう、マンネリ過ぎて面白さの欠片すら見つからない。 #7、唄メロが単調でいいね。ドラマーさんさ、少しは面白いフィル入れたりしないの? #8、笛・川。 #9、EPの方を参照してね。 #10、EP にも入ってた Guardian Of Destiny。何語だろうね。まぁいいか。英語じゃないことは確か。 #11、これは映画のサントラですか?と勘違いしそうなイントロがいいね。フルオケの壮大な管楽器が素晴らしいよ。コントラバスのアレンジが面白い、というか四季/夏じゃん。メインメロよりもオケアレンジに耳が行っちゃうよ(笑) #12、いつものインストに Fabio 様の Vo と Christopher Lee が入った。だけ。
次作で、この堪りに堪ったマンネリを打破できるかが問題。
評価:40
RHAPSODY / The Dark Secret [EP]
Release : 2004
Label : Victor
前作にて、その幼稚な物語に終止符を打ったと思ったら、(ドラゴンボール方程式により)また敵が現れたんでしょう。で、これは 5th アルバムからの先行 EP です。
#1、映画:ロード・オブ・ザ・リングにも出演した Christopher Lee 氏がナレーションを務める。音楽性はこれまでとなんら変わりはないが、フル・オーケストラ導入の為か管楽隊が目立っていて良い。 #2、”Antonio Vivaldi / The Four Seasons / The Summer” を彷彿とさせるイントロがいいね。アグレッシヴな Fabio 先生も素晴らしい。サビメロも、飛翔感があっていいね。 #3、いつもの笛の曲ね。英語版らしいけど、全部英語でいいじゃんか。 #4、大曲。これまた、サビでの飛翔メロが堪らないね。しかもまた、”Antonio Vivaldi / The Four Seasons” が使われてる。これは “The Winter” からだね。Fabio 様の迫真に迫る演技も素晴らしいね。 #5、よくわからんインスト。
今までとなんら変化のない楽曲が聴けます。5th アルバムに収録されない #2 はファン必聴。
評価:70
RHAPSODY OF FIRE / Triumph or Agony
Release : 2006
Label : Magic Circle Music
アメリカ市場進出の法的問題でバンド名を RHAPSODY OF FIRE へと改名した 6th of Fire アルバム。
#1、いつもの。 #2、Aメロが “Emerald Sword” 。退屈。焼き直し感も満載。 #3、”Agony is My Name” なイントロがアレ。 #4、いつもの4曲目。笛が活躍します。 #5、何この MANOWAR もどき・・・。一緒にツアーしてて、影響されたのかな ? #6、初めて Fabio (Vo) が RHAPSODY OF FIRE の為に作った曲。 #7、いいねぇ。まさか RHAPSODY OF FIRE でこういう曲が聴けるとは。メロディの高揚感は皆無だけどね。 #8、単調すぎなドラムに萎える。 #9、これはもうオペラだな。哀愁を漂わせる Fabio 様の歌唱が素晴らしい。 #10、5つのパートに分かれた組曲。9:44 ~ 11:10 の Dani Filth + Eric Adams みたいなデス声歌唱が素晴らしいね。それ以外は終始退屈。 #11、#10 のアウトロ。
相変わらずの金太郎飴っぷりが究極のマンネリズム of Fire (笑) Fabio のデス声を生かした #10 や “Thunder’s Mighty Roar” みたいな曲をもっと作ってくれればねぇ。今からでも遅くないから “BLACK RHAPSODY OF FIRE” やってください。
* () 内の数字は Fabio 様のデス声歌唱 + Artwork に出張したキーパーへの評価です。
評価:18(98)