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ALIEN / Dark Eyes

ALIEN / Dark Eyes
Release : 2005
Label : Marquee

オリジナル・メンバーで再結成した ALIEN の 5th アルバム。


1st にあった北欧らしい透明感はどこへやら、昨今の BON JOVI みたいな曲が大半を占める。”オリジナル・ラインナップ復活” の肝である Jim Jidhed (Vo) は当然と言えば当然だが、1st と比べて “北欧度” よりも “渋み” が勝ってしまい、あの頃の魅力はどこへやら状態。しかし ” ALIEN の再結成アルバム ” という鎖を断てば、北欧っぽい透明感を帯びた良い感じの AOR という印象に変わる。まぁ、17年前と同じような音を期待すること自体、そもそも間違いなの気もするが…。

そんな中、あの頃の雰囲気を醸し出す唯一の曲が #4. Fallen Eagle だ。爽やかなドライヴ感の中で微かに感じられる “北欧の風” が心地よい。

せっかく、再結成したんだからオッサン達の年金稼ぎで終わらずにあと1,2枚アルバムを出してくれることを期待。

評価:53

ANGRA / Aurora Consurgens

ANGRA / Aurora Consurgens
Release : 2006
Label : Victor

前作が大好評だった ANGRA の 6th アルバム。


#1、印象的なイントロがいいね。驚愕のプログレッシヴなソロも素晴らしい。 #2、メロスピ。飛翔感のあるサビメロには HAIL! なんだけど、それ以外の説得力が皆無。 #3、プログレッシヴに傾倒した分メロディの質が悪くなっているのかなぁ。 #4、最初のチロチロ音は好きなんだけどね。 #5、サビメロの高揚感 “だけ” はいいね。力技の展開がちょっと気になる・・・。 #6、完成度の高い綿密な作曲センスには脱帽します。けど退屈です。 #7、唄メロ、ソロ、曲調ともにいいね。こういう曲なをもっと演ってくれたらなぁ・・・。 #8DREAM THEATER 風。 #9、つ・つまらない・・・・・・。モダンな曲ではあるけど。 #10、退屈なバラード。 #11、何故 Edu に唄わせない?


プログレッシヴ + テクニカルな要素満載の楽曲郡は完成度も高く、他の HR/HM バンドの追撃を許さない高い次元ではあるが、その点だけが一人歩き ( もしくは道づれに ) してしまってる気がする。一言で言えば、”技巧的になり過ぎてメロディの質が落ちた。” かな。まぁ、こういう変化はある程度予想してたけどね。・・・あんまり細かい事を分析するのもアレなんで、これ以上は他で見てくださいな。
スルメ要素に期待してかなり聴き込んだけど、結果的には Edu の ALMAH のが俺の好みみたい。

評価:53

ARTENSION / Phoenix Rising

ARTENSION / Phoenix Rising
Release : 1997
Label : Roadrunner

鍵盤兄貴 Vitalij Kuprij 率いる ネオ・クラシカル・メタルバンドの 2nd アルバム。


#1、1曲目にしてはちょっとインパクトが薄いな。終わり方もちょっとね・・・。 #2John West 名演。超音波、ごちそう様です。 #3、全体的にメロディが面白くないですよ、はい。 #4、初期 RAINBOW 風味の曲調だね。相変わらず John West 名演だね。恐れ入った。 #5、曲調、スピード、演奏、この3つが揃ってるのに、サビメロがつまらない。折角 Vitalij が一歩引いてるのに、惜しいな。 #6、クラシカルなミドルテンポの曲。 #7、もう少しだけ、唄モノに徹してくれたら言うことないんだけどなぁ。 #8Mike Terrana のタイトでハードなドラミングが最高。唄メロも悪くない。ギターも貢献してるし、こりゃキラーチューンですな。 #9、バラード。トッカータとフーガっぽいな。 #10、このアルバム中、俺が唯一 Vitalij Kuprij のキーボードを許せる曲。


もうちょいメリハリのある楽曲を作ってくれれば文句ありません。あと、鍵盤奏者ってなんでそう弾きたがるのだろうか・・・。ピアニストとしては評価したいんだけどね。

評価:53

BLACKMORE’S NIGHT / Autumn Sky

BLACKMORE'S NIGHT / Autumn Sky
Release : 2010
Label : Spinefarm

長きにわたる内縁関係を解消し結婚。そして授かった子供に捧げたらしい BLACKMORE’S NIGHT の 7th アルバム。今作は無事に日本盤出たみたいです。


ポカポカした秋の夕暮れに紅葉に染まった山を眺めながら田舎道を散歩するかのような #1. Highland,泣きのギターソロが堪らない NORDMAN のカバー #3. Journeyman,民謡メロが美味しい #12. Darkness,哀愁のワルツ #14. Health to the Company,そして最後は優しいバラードと郷愁メロ全開の #15. Barbara Allen で幕を閉じる。

相変わらずいつも通り。違うのは他のアルバムに比べて “幸せオーラ” が出過ぎてる点かな。いつもの寒々しいマイナー調の曲がないのが個人的には残念だが、この状況で悲しい曲を書けってのもね。

評価:53

ETERNAL TEARS OF SORROW / Children of the Dark Waters

ETERNAL TEARS OF SORROW / Children of the Dark Waters
Release : 2009
Label : Massacre

フィンランド産デスメタル・バンド ETERNAL TEARS OF SORROW の 6th アルバム。


所謂 CHILDREN OF BODOM 界隈のバンドだと思ってたし実際そうだったと記憶しているが、ここで聴けるのは重厚なシンフォニック・デスメタルだ。冷え切った慟哭を撒き散らしながらゴージャスに進軍するヘヴィ・サイドの曲も美味しいんだけど、#5. Sea of Whispers#9. Nocturne Thule での普通声シンガーの導入も “もはや定番の手法ではあっても” 耳を引くものがあるな。

評価:53

IAN GILLAN / Gillan’s Inn

IAN GILLAN / Gillan's Inn
Release : 2007
Label : BMG

伝説のシンガー IAN GILLAN のセルフカバーアルバム。


各曲のゲストは以下の通り。
#1,4,12:Joe Satriani #2:Janick Gers #3Uli Jon Roth and Ronnie James Dio #5:Steve Morse & Johnny Rzeznik #6:Jeff Healey #7:Roger Glover & Ian Paice #8:Tony Iommi, Roger Glover & Ian Paice #9:Michael Lee Jackson #10:Steve Morse, Johnny Rzeznik, Ian Paice, Roger Glover, Robby Takac & The Mississauga Singers #11:Roger Glover & Ian Paice #13:Steve Morris, Steve Morse, & Uli Jon Roth #14:Joe Elliott #15:植松伸夫


#3 の明らかに Uli Jon Roth なソロが最高。#13 はどの辺が Uli なのかよく判らん・・・。Xbox / Blue Dragon の戦闘曲にもなった #15 だが、明らかに
Eternity = Fireball + ( Kill the King × Gates of Babylon )
で、植松氏の企みが顕著に現れまくってて笑えた。ここまでやんなくてもいいのに・・・。


この年でこれだけ唄えてるってのが、流石 Ian Gillan だな。#15 ( BLUE DRAGON ) で HR/HM に目覚める人が多いといいなぁ・・・。

評価:53

METALIUM / Grounded ~ Chapter 8

METALIUM / Grounded ~ Chapter 8
Release : 2009
Label : Massacre

男の中の漢 Lars Ratz (ba) 率いる METALIUM の 8th アルバム。


「ヘーーヴィーー・メートゥ!」という無駄にクドいサビメロで耳を惹きつける #1. Heavy MetalJUDAS PRIEST 風味が美味しい #6. Falling Into Darkness 、力強い唄メロと疾走感がヘッドバンギングを誘発する #9. Once Loyal 。と、良いと思える曲も少なからずあるものの、ここ数作に見え隠れする異常なまでの地味さは払拭できず。彼ら独特の暑苦しさが全く衰えていないのは嬉しいが、やはり聴きたいのは Henning Basse (Vo) の強烈なハイトーンが縦横無尽に飛び交う疾走曲なんだよね。

評価:53

QUEEN / News of the World

QUEEN / News Of The World
Release : 1977
Label : EMI

アメリカ市場を目指す為、パンクの嵐に対抗する為にシンプルなロックに方向転換した 6th アルバム。


#1、世間では “神曲” Bohemian Rhapsody よりも有名になってしまっている大ヒット曲。 #2、マイナー調に始まり、サビで一気にメジャーキーに転調する、これこそ “名曲” 縦ノリのパンク。サビメロとギターが絡む最後のサビがステキ。 #3、3rd アルバムの選考から漏れた曲。このアルバムならすんなり聴けるね。 #4、初期の方向性を引きずってくれる (素晴らしい!) Brian の哀愁漂うバラード。 #5、いつもアルバムのどっかで必ずポップな曲を提供してくれる John の曲。 #6、典型的 Rock n’ Roll な曲。 #7、ブルースみたいな曲。聴いてすぐ こりゃモロ Freddie 節だと判るな。 #8、1発録りらしく、リラックスし過ぎなのが伺えて面白い。 #9、南国をイメージさせる曲。 #10、だんだんとハードになっていくのが楽しい曲。 #11、Freddie の弾き語りバラード。


方向性を変えて、そのおかげか大ヒットしちゃったアルバムだけど、”初期 QUEEN 大好き” な俺にはキツいアルバムになってしまった。

評価:53

SLIPKNOT / All Hope is Gone

SLIPKNOT / All Hope is Gone
Release : 2008
Label : Roadrunner

変態マスク・メタル・バンド、SLIPKNOT の 4th アルバム。


#1:ノイズの嵐にドラムが切り込んでくるインスト。 #2:いつもの Slipknot だが、明確なギターソロがあるのがいいね。 #3STONE SOUR っぽい。 #4:シンプルな曲。今までこのバンドを毛嫌いしてた人も聴けそうだな。 #5:聴きやすい。SlipKnoT らしさは皆無だが普通の Metal としてはなかなか。 #6:ライブで聴くと印象が変わりそうだが、微妙だとしかいいようがない。 #7:いまいち。 #8:恐怖感を煽る唄メロが美味しい。 #9:退屈。 #10:退屈。 #11:これまた STONE SOUR な曲。明らかに浮いてる。前作での Vermilion Pt. 2 的な位置づけか・・・。 #12:ブラストが多用される曲。Black Metal っぽいトレモノリフがいいね。


前作の延長上でさらに普遍的な Heavy Metal に近づいた印象を受ける。アグレッシヴさが薄れはじめているのが残念だが、これはこれで悪くない。”People = Shit” のような圧倒的な攻撃性のある曲が欲しい気もするけどね。

評価:53

STARGAZERY / Eye on the Sky

STARGAZERY / Eye on the Sky
Release : 2011
Label : Pure Steel Records

Jari Tiura (Vo/ex-M.S.G.) 率いる STARGAZERY の 1st アルバム。


よくあるパワーメタルに毛が生えた程度の北欧風アレンジ、というありきたりなタイプのアルバム。元 MSG とはいえ、影が薄くて「あぁ、そんなヤツいたかも…」的な見方が大多数であろう Jari さんは J. AHOLA ( Vo / TERÄSBETONI ) っぽい声でこれ系の音との相性が良く、良い意味でも悪い意味でも軽くて聴きやすい。

リーダートラックはアルバム・タイトルでもある疾走曲 #3. Eye on the Sky が最有力候補だけど、キラーチューンになる程ではない。それもそのハズ、Jari さん以外のメンバーは BURNING POINTKALMAH のメンバーでいまいちパッとしない。

Jari さんは Timo KotipeltoMikko Halkin が忙しくて活動出来てない Jani Liimatainen のバンドにでも入ったらいいんじゃないか?

評価:53

UFO / Phenomenon

UFO / Phenomenon
Release : 1974
Label : EMI

Michael Schenker が加入した UFO の 3rd アルバム。


#1、シンプル過ぎてちょっとキツイ。これが時代か・・・。 #2QUEEN 風のコーラスが印象的。ギターソロはいいね。 #3、アコースティックなイントロから衝撃のリフに行く瞬間が堪らない。名曲。しかし、これが17歳の出すフィーリングかよ・・・。 #4、泣きのギターソロが素晴らしい。 #5、Metal 。この時代にこれほどの名曲を生み出した Michael Schenker はやはり神か・・・。 #6、ギターソロがいいね。それ以外はどうも時代の壁を超えられないようだ。 #7、#6 に同じ。 #8、これはキツイ。現代の隙間のない音作りに慣れてるとな・・・。 #9、哀愁のギターインスト。 #10、中盤を支配するギターソロ。素晴らしい。ソロになると曲のオーラが変わるね。


Michael Schenker の超神懸り的なインストパートは楽曲云々を超えて全部素晴らしいんだけど、如何せん曲がシンプル過ぎて ( そういう時代だったのだから仕方ないが ) 厳しい。
しかしまぁ、そう思えば思うほど多重録音でコーラスを敷き詰めた QUEEN は凄いなぁ、と。これより前にかの神曲 “The March of the Black Queen” を作ったんだから・・・。って関係ないな。

評価:53

WITHIN TEMPTATION / The Heart of Everything

WITHIN TEMPTATION / The Heart of Everything
Release : 2007
Label : Roadrunner

WITHIN TEMPTATION の 4th アルバム。


前作と同じく、曲のアレンジがどれも似通っているためかどれも同じ曲に聴こえる。#12 の Rock Mix みたいに多少アレンジを変えてみるのもいいんじゃないかと思う。統一感があるってのは良いことなんだろうけどね。 “このアルバムの、この曲がいい!” って言えないのがね・・・。

評価:53


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