Archive for the ‘U’ Category

UFO / Phenomenon

UFO / Phenomenon
Release : 1974
Label : EMI

Michael Schenker が加入した UFO の 3rd アルバム。


#1、シンプル過ぎてちょっとキツイ。これが時代か・・・。 #2QUEEN 風のコーラスが印象的。ギターソロはいいね。 #3、アコースティックなイントロから衝撃のリフに行く瞬間が堪らない。名曲。しかし、これが17歳の出すフィーリングかよ・・・。 #4、泣きのギターソロが素晴らしい。 #5、Metal 。この時代にこれほどの名曲を生み出した Michael Schenker はやはり神か・・・。 #6、ギターソロがいいね。それ以外はどうも時代の壁を超えられないようだ。 #7、#6 に同じ。 #8、これはキツイ。現代の隙間のない音作りに慣れてるとな・・・。 #9、哀愁のギターインスト。 #10、中盤を支配するギターソロ。素晴らしい。ソロになると曲のオーラが変わるね。


Michael Schenker の超神懸り的なインストパートは楽曲云々を超えて全部素晴らしいんだけど、如何せん曲がシンプル過ぎて ( そういう時代だったのだから仕方ないが ) 厳しい。
しかしまぁ、そう思えば思うほど多重録音でコーラスを敷き詰めた QUEEN は凄いなぁ、と。これより前にかの神曲 “The March of the Black Queen” を作ったんだから・・・。って関係ないな。

評価:53

ULI JON ROTH / Prologue to the Symphonic Legends

ULI JON ROTH / Prologue to the Symphonic Legends
Release : 1996
Label : ZERO / SPV

SCORPIONS , ELECTRIC SUN の “ギター仙人” Uli Jon Roth が SKY OF AVALON という名義で世に送り出す全5部作からなるギター交響曲プロジェクト、Symphonic Legends Of Avalon の序章。Vo に Tommy HeartMichael Flexig が参加。


#1、Puccini のオペラ Turandot の第3幕 Nessun Dorma のアレンジ曲。Tommy Heart の堂々たるテノール歌唱が素晴らしい。メインメロをなぞるソロも鳥肌モノ。 #2、川のせせらぎと雷の音・・・。ストリングスとソプラノ Vo で構成された小曲。 #3、オーケストラをバックに弾きまくる曲。まさにスカイの叫び、咆哮。 #4、Tommy Heart のオペラ歌手ばりの Vo を ZENO の Michael Flexig が支える。Voの布陣が最高。 #5、この曲を始めて聴いた時、震えと笑みが止まらなかった。今現在、俺がこの世で最も好きな曲だ。特に2回目のソロ。これを超えるギターソロは ( 俺の中では ) 存在しない。まさに究極。聴く度に悶絶しガッツポーズできる最高の曲だ。勿論 FAIR WARNING の時より圧倒的に上手い Tommy Heart も素晴らしい。 #6、#5 のアウトロ的位置に属するインスト。 #7、壮大なストリングスと緩やかに流れるようなメロディが印象的なインスト。 #8、またもや Tommy の神懸かった歌唱。これほど上手い人は滅多にいない。比較対象が見当たらないな。 #9、Vo は ZENO の Michael Flexg 。ドイツ語歌唱が勇士的。バックコーラスは Tommy Heart でこれまた素晴らしい。 #10、#3 と同じくオケをバックにソロを弾く曲で、Puccini のオペラ Tosca のアレンジ曲。感情的な叫びのような音がまた、堪らんのですよ。 #11、「あなたは私の太陽!星の光だ!」ってな事をひたすら唄っている超級ラヴソング。ここでも聴ける泣きのソロが涙を誘う。エンディングソロは #5 の神ソロに匹敵する仏ソロ。これだけ魂の篭ったギターが弾ける人は全宇宙探しても彼のみだろう。


全曲繋がっているので、コンセプトアルバムの様にも思えるが、実際は全5部作の中の曲を選りすぐったプロローグ盤。内容が素晴らしいので、文句を言うのは恐れ多い事だが、もう少し Vo を使って欲しかった。それと、早く本編をリリースしてください。

評価:(100)

ULI JON ROTH / The Best of Uli Jon Roth

ULI JON ROTH / The Best of Uli Jon Roth
Release : 2007
Label : Marquee

天界の仙神 Uli Jon Roth が、我らが住む下界に送る自身の軌跡。
ベスト・アルバム。


DISC 2 最後のトラック “Amadeus (Bonus Track) ” 以外はすべて持っているので、他の曲のレビューは書きません。ちなみに、DISC 1-#19 , DISC 2-#11,12 の3曲は打ち込みピアノ組曲 Aquila Suite の一部。( 国内未発売で、すでに廃盤のベスト・アルバム From the Eternity に収録されている。Aquila Suite 単体でリリースされたかどうかは不明。 )


2-#13 : モーツアルトへのトリビュート的な曲で、”Steve Vai / The Ultra Zone” を彷彿させるイントロでまさか・・・と不安がよぎるが、それ以降の 「これこそ新のネオ・クラシカルなのだよ、王者君!」 と言わんばかりに弾きまくり、絶妙なハーモニーを奏でる様はまさに仙神。勿論、神器 Sky Guitar の壮絶な叫びは素晴らしく、天空を切り裂いて宇宙へと光の線が伸びて行くような錯覚すら感じられる。この1曲だけでも3800円の価値があるね。


ELECTRIC SUN , ソロ作から、とりあえず一通り良い曲を入れてみました、ってな内容。SCORPIONS の曲が入ってたら完全な Best of Uli だったんだろうけどね。まぁ、初心者には Uli Jon Roth への入門書として重宝すると思う。

神曲 Winds of War が収録されていないのが残念でならない。しかし、これは後に完全版 ( 天空伝説のはイントロなどがカットされたエディット・バージョン ) として再レコーディングされるのだと睨んでいるが、どうなんですか、師匠?

評価:85

ULI JON ROTH / Under a Dark Sky

ULI JON ROTH / Under a Dark Sky
Release : 2008
Label : Marquee

天界のマイスター、仙神 Uli Jon Roth による ( 序章から12年・・・ ) Sky of Avalon シリーズ第1章。


#1:S.O.S の遭難信号のリズムを使った素晴らしい曲。壮大な天空抒情詩への期待感が膨らむ。 #2:これこそロック・オペラ。 #3:3部構成の曲。Mark Boals, Liz Vandall の素晴らしい歌唱が聴ける。ELECTRIC SUN 時代を彷彿させる唄メロには悶絶せざるを得ない。スカイ・ギターの壮絶なトーンも素晴らしい。 #4:シンプルな曲。Mark のハイトーンを支えるワウを絡めた天空リフが堪らない。”ELECTRIC SUN / Beyond the Astral Skies” を思わせるソロも絶品。一部で Michael Flexig の歌唱が聴ける。 #5:#6 へ 繋ぐ 1 分弱のインスト。 #6:これぞロック・オペラの真髄。隙があれば即座に切り込んでくるギターが素晴らしいとしか言いようがない。 #7:Uli、上手くなってはいるが、やはり唄はプロに任せたほうが・・・。ギターソロが素晴らしいだけにね。 #8:メロディをスカイに唄わせたインスト。優しいメロディが奏でる唄に酔いしれるのみ・・・。 #9:Mix 直前に出来た曲らしい。落ち着いた曲調で、いい具合に #10 への序章的な役割となっている。 #10:英語とドイツ語が混ざった12部構成、圧巻の大曲。これこそクラシックとロックの完全融合だ。最後の徐々にスピードアップしていくソロは究極の一言。てか、Uli はアンプラグドでも素晴らしい音を出すよね。急に終わるのは仕様。


正直最初は Prologue to the Symphonic Legends のような強烈な盛り上がりを見せる曲 ( アルバム ) を期待して、「これはちょっとキツいな」とも思ったが、数度聴いてみるとどうだろう、その完璧に構築された音の美しさにやられてしまった。曲別に判断してはいけないと気付いたのもある。これは Sky of Avalon 交響組曲の第1楽章であり、物語の序章なのだ。コンセプト的にも圧倒的な盛り上がりがあってはおかしいしね。そして、聴く回数を増すごとに全ての全パートが素晴らしいことに気付いた。これは言うまでもなく名盤だ。
音は ELECTRIC SUN / Beyond the Astral Skies と Prologue to the Synmphonic Legends の中間で年代を感じる作り。メロディも前者の影響を思わせ、その音を知っている者なら思わずニヤリとさせられる要素が多くある。ベスト・アルバムや企画ライブもの、四季のカバーで Uli の音楽性が混乱するかもしれないが、やはり彼は ( ロックにおいては ) この方向なんだと再認識させられた。
あまりの芸術性ゆえに敷居の高い作品だが、素晴らしい名盤で、続編が非常に楽しみだ。出来れば短いスパンで次作を聴きたいが、どーなるのかね (笑)

— 長くなりすぎたけど、これは仕方ない。∞ にしようか迷ったけど、流石にそこまでは・・・。意識を保っていられるという点でね・・・。

評価:100

ULI JON ROTH / Scorpions-Revisited

ULI JON ROTH / Scorpions Revisited
Release : 2015
Label : Marquee

天空のギター・マイスター、ULI JON ROTH による、SCORPIONS 時代の曲のリ・アレンジ & セミ・ライブ・アルバム。


シンガーは Uli 本人を含めて3人いるが、流石に Klaus Meine のようなメランコリックさは出せていない。その点では完全に別モノと捉えたほうがいいだろう。メインシンガーの Nathan James は英国のオーディション番組 SUPERSTAR でファイナリストにも残った実力者でいかにもロックシンガーなパワフルな歌唱。肝であるギター・サウンドを食うことなく器用に歌えているし、シャウトも良い。Uli 自信も当時からしたらそこそこ上手くなってる気もするけど、彼の歌はそういうテクニカルな面を超えた魅力がある。Hell-Cat を聴けばわかるはず…だ。

そして何より重要なギターサウンドは、これがライブ・レコーディングかと疑う極上のトーン。スカイギター独特の歌う音色が堪能できる。

初期 SCORPIONS の曲が素晴らしいのは言わずもがな。Fly to the Rainbow に加えられた前奏曲 Rainbow Dream Prelude も美しい。

この手の、過去のキャリアを振り返った作品が陥りやすい “オリジナルを越えらない” というジレンマを軽く一蹴し、オリジナルを超えたアレンジと演奏を聴かせてくれるのは素晴らしいの一言。そもそも、一種の集金活動にも思えそうな内容だが、それらとは完成度が違うと言っていい。

Electric Sun-Revisited もいいけど、Symphonic Legend シリーズ、そして中野サンプラザで撮影していた Tokyo Tapes-Revisited の完成を待ち望むばかり。

評価:95

UNEARTH / The Oncoming Storm

UNEARTH / The Oncoming Storm
Release : 2004
Label : Metal Blade

米がマサチューセッツ産の デス・メタルバンド UNEARTH の 2nd アルバム。


#1、ブラストビートの導入と、アメリカ物の中だけに限定すればメロディアスなギターだが・・・。 #2、軽い。音が軽い。アメリカンナイズのメロデス、といった感じだが匂いはアメリカだなぁ。 #3、悪くないのだが、決して悪くないのだが、メロディが洗練されてないというか、難しい。 #4、単調すぎて面白くない。 #5、後期 IN FLAMES を彷彿とさせる・・・。残念ながら初期じゃない。 #6、裏でギターがピロピロ言ってるが、煮え切りません。 #7、ギターセンスはなかなか良いんだけどね。頑張ってメロデス風にやってますっていうような感じが出ちゃってる。 #8、つまんない。 #9、ノイズ Vo のインスト。蛇足。 #10、どんな音楽をやりたいかは何となく判るんだけど、消化し切れていない感じ。まぁ面白くも何ともないわけで。 #11、正統派デスのファンとメロデスファンの両方をターゲットにしたかのような中途半端な曲。


C.O.B をアメリカ色に染めまくった後にメロディセンスをなくした感じか。少なくとも俺には何がいいんだかサッパリ。

評価:3

UNEARTH / III : In the Eyes of Fire

UNEARTH / III : In the Eyes of Fire
Release : 2006
Label : Metal Blade

米産デス・メタルバンド UNEARTH の 3rd アルバム。


#1、強烈なスネア連打から始まるのがインパクト大だね。モダンな中にもおいしい所でメロディアスなギターが入るのがいいね。 #2、北欧チックな SLIPKNOT#3、左のギター GJ 。 #4IN FLAMES も真っ青なほどメロディアスなリフだ。後半のブラストビートのパートは素晴らしいね。 #5、リフは凄くカッコイイんだけど、展開に少々疑問が・・・。 #6、こいつはヤバイ。サビ裏のリードギターには悶絶。 #7、展開・リフ、ともに素晴らしい出来。恐れ入りました。 #8、まるでメロスピ。アメリカ産とは思えないメロディ (特にリフ) ・センスに脱帽。 #9、独特のリズムが美味くメロディに消化されてるね。 #10、凄い・・・。言葉もでないデス、はい。 #11、インスト。なかなか面白いリフだね。 #12、ボートラ。 #13、ボートラ。


前作にあったメロディの煮え切らなさは何だったのか、と思うほど素晴らしい楽曲が盛りだくさん。「アメリカのバンドが北欧デスメタルの真似してら・・・。」という印象すらも打ち消したんじゃないかな。IN FLAMESSOILWORKCHILDREN OF BODOM ら北欧の重鎮? 達と並べても十分通用するレベルになったと思う。

評価:72

UNISONIC / Ignition [EP]

UNISONIC / Ignition [EP]
Release : 2012
Label : Marquee

HELLOWEEN,元 GOTTHARD と 現 PINK CREAM69 のメンバーらが組んだスーパー・バンド UNISONIC の 1st アルバムからの先行 EP 。


どこか Pink Bubbles Go Ape 期の HELLOWEEN を彷彿させる Mandy Meyer(Gt) 作曲のタイトル連呼タイプの疾走曲 #1. UnisonicKai Hansen のバック・コーラスが微笑ましい #2. My Sanctuary,来日前から My Space に Up されていたデモ #3. Souls Alive,そして、#4 こそこの EP を買う意味そのものでもある I Want Out (Live at LoudPark’11)

日本初の Kai と Kiske による I Want Out …。Future World から間髪いれずに I Want Out のイントロが聴こえたあの瞬間、本当に凄かった。聴く度にあの感動と興奮が甦るよ。

評価:70

UNISONIC / Unisonic

UNISONIC / Unisonic
Release : 2012
Label : Ear Music

Michael Kiske 擁するハード・ロック・バンド UNISONIC の 1st アルバム。EU 盤 Limited Edition を購入し、日本盤ボートラは iTunes で入手。


メタリックでアップテンポのタイトル連呼曲 #1. Unisonic,バンド初期からデモが公開されていた Mandy Meyer 作曲の #2. Souls Alive,どこか GAMMA RAY / Heaven Can Wait を彷彿させる #3. Never Too LatePLACE VENDOME + ASIA 風で哀愁たっぷりの #4. I’ve TriedKai Hansen のポップ・センスが遺憾なく発揮された #5. Never Change Me,哀愁メロと(久しぶり?)ハイトーンが光る SCORPIONS 風バラード #7. Over The Rainbow,#1 に次ぐメタリックさを持つ #9. My Sanctuary,Kiske よりも Kai のコーラスが耳に残り(笑)、ギターソロで急に GAMMA RAY になる #10. King for a Day,緩急を使い分けた展開が見事で、何故かギターソロは UFO / Light Out#11. We Rise,いかにも彼のソロ・アルバムに入ってそうな、Kiske 作曲の #12. No One Ever Sees Me

これだけのメンバーが集まって、それに Kai Hansen が加わったとなれば、正直このくらいのクオリティは当然。もう少しハードな曲があっても良かったんじゃないかと思うところもあるが、それは次のアルバムで、かな。

** 日本盤のボートラ #7. The Morning After はそのまま PLACE VENDOME のアルバムに収録されていても違和感のない良質な日本人好みのメロディック・ロック。Mandy もいい曲書くね~。**

評価:86

UNISONIC / For the Kingdom [EP]

UNISONIC / For the Kingdom [EP]
Release : 2014
Label : Ear Music

UNISONIC の 2nd アルバムに先駆けてリリースされた EP 。


Dennis WardMichael Kiske が過去に歌った曲を研究して書いた、まさしく ” Keeper 期 HELLOWEEN!” な #1. For the Kingdom,哀愁メロディを力強く歌い、エンディングでは違ったメロディで聴かせる #2. You Come Undone

#3-6 は Masters of Rock の際のライブ音源だが、Masters of Rock の DVD と殆ど同じ音なのであまり直してるところはなさそう。

#2 はベタなメロディだが、素晴らしい曲だ。これがアルバム未収録になるほど、アルバム用には素晴らしい曲が揃っているということなのか…。そう考えると Light of Dawn が待ち遠しくて仕方ない!

評価:80

UNSUN / The End of Life

UNSUN / The End of Life
Release : 2008
Label : Century Media

ポーランド産。VADER の 元ギタリストと Aya (Vo) による UNSUN の 1st アルバム。


#1-11:超 FLYLEAF タイプの退屈な曲。


ALL ENDS, IN THIS MOMENT とかと被るね。コレ系のバンドが乱立してる今、何か特に秀でた何かがないと続けていくのは厳しいんでない?全曲同じに聴こえるのもアレ。

評価:5


Links of Uranus
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