ANGRA / Holy Land

ANGRA / Holy Land
Release : 1996
Label : Victor

前作にて衝撃のデビューを果たした ANGRA の 2nd アルバムで、大航海時代を描いたコンセプトアルバム。


#1、聖堂でコーラスの練習をするシスター達を思わせる風景が脳に描き出されるであろうインスト。 #2、疾走感こそ少ないが、それを補う十分なメロディがある。2曲目としても十分な力量を持った曲だ! #3、中盤の盛り上がり部分がなんとも印象的だ。歌詞には最後「女性」とあるが、これは恐らく船のことを比喩しているんだと俺は思っている。 #4、ブラジル民族音楽風のインスト。前半が終わると一気に疾走する。別の曲が始まったかの様だ。中盤のヴァイオリンパートは何か哀愁を放っている。10分以上ある大曲だが、その長さを全くといって良いほどに感じさせない。 #5、優しいメロディの中に見え隠れする神秘的なイメージを深く意識して聴いてみるといい。 #6、実は、楽曲云々の前に言うべき事がある。曲中で聴こえる話し声は何十年前の実際に存在したシャーマンの肉声だという。まじかYO!楽曲はスリリングで鬼気迫った感じが漂っている。 #7、70年代HR風。ハモンド・オルガンは本物を使ってるらしい。アルバム全体のイメージと離れている気がする。 #8、フェードインしてくるドラムから感じとれる勢いがイイ。また、随所で見られるチェンバロが凄くいい感じだ! #9Angels Cry の嵐が丘などと共通したイメージが見える。 #10、アコギ&ヴォーカルのみの曲。自然界の音も入っている。心に何か訴えかけてくる曲だ。 #11ANGRA として最初に作られた曲。


全体的に見ても曲個々に見てもコンセプトアルバムとして成功しているな。というのが判る。前作よりも若干クラシカルになり、ブラジル民謡風のアプローチも彼ららしい。あえて指摘するならば音質の薄さが気になるが、許せる程度だろう。

評価:82


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