- 2006.03.24 : RAGE / Speak of the Dead
- 2008.02.20 : RAGE / Carved in Stone
- 2010.02.05 : RAGE / Strings to a Web
- 2012.02.27 : RAGE / 21
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RAGE / Speak of the Dead
Release : 2006
Label : Victor
ドイツのベテランバンド RAGE の 18th アルバム。#1-8 がオーケストラと競演して作られた組曲。その後が普通の曲。
#1、管楽器が大活躍のオケインスト曲。RAGE だと思うと拍子抜けしそうだけど、結構いいじゃない。 #2、またインスト。バンドサウンドが入ってくる。厳格さがあってなかなかかと。 #3、思った以上にオケに支配されてなくて丁度いいミックス具合。 #4、インスト。流石オケの勉強した人は違うね~(笑) #5、ギターソロ時の裏オケがいいね。こういう哀愁メロは大好き。 #6、インスト。これは別にオケとか関係ないだろ・・・。 #7、インスト。つなぎの曲か。トラック数稼ぎか? #8、悪くはないんだけどね、最後のはいい。 #9、スラッシュ風味が強いけど普通だなぁ。ギターソロは好き。 #10、シンガロングを誘うサビメロが素晴らしい。どっかのカボチャの同名曲よりも全然いいわ (笑) #11、Bメロのない単調な作りだけどそれが功をなしたいい曲。 #12、唄メロが微妙だけどその分ギターが補ってるね。Victor Smolski いいセンスしてるわ。 #13、#10,11 と比べちゃうと少々平坦に聴こえるな。 #14、なんだこの超メロディアスなサビメロは。自然と頭が縦に揺れてきますよ。うはは。 #15、ヴァースからブリッジ、コーラスに至るまで隙なし。しかもサビが裏打ち疾走ときたか。 #16、ボートラ。#11 の日本語 .Ver 。
Victor Smolski がその全てを作曲した前半部は、確かにバンドの音とオケとが絶妙に絡んでて悪くはないんだけど、もうちょい METAL な感じでも良かったと思う。てか、そーゆーのはソロでやればいいのにな・・・。後半は Peavy Wagner 節炸裂の #10,11 を筆頭にストレートなメロディック・メタルにまとまってる。特にタイトル曲の Speak Of The Dead は RAGE の曲の中でもトップクラスの曲だと思う。前半は聴く人を選ぶかな。後半は安心してどぞ。
評価:65
RAGE / Carved in Stone
Release : 2008
Label : Marquee
Mike Terrana の後任に Andre Hilgers ( SILENT FORCE ) を加入させたドイツのベテラン、RAGE の 19th アルバム。
#1:演歌みたいなギターメロのイントロが素晴らしい。が、肝心の本篇のメロディがつまらなすぎ。 #2:歌謡曲風のブリッジが面白い。キャッチーなサビもいいが、如何せん地味だな。 #3:切れ味のあるリフがいいね。アルバム中最も RAGE らしさを感じる曲。 #4:インド風リフが面白い。聴きやすい唄メロもいいが、不発ぎみ。 #5:前作の Full Moon に通じる曲。コード進行はいいが、乗る唄メロが弱いか…。 #6:キャッチーで聴きやすいものの、やはり唄メロが弱い。こういうシンプルなのは嫌いじゃないんだけどね。 #7:#6 に同じ。 #8:GAMMA RAY っぽい。サビメロ以外の威力がなさ過ぎなのが残念。 #9:#6 に同じ。 #10:こういう風変わりな曲はアルバムの中間に配置するといいのに。まぁ、他と同様にメロディが微妙だけど。
前作でやり過ぎたのを察したのか、各曲が小奇麗にまとまり過ぎている。それなりにキャッチーな唄メロと “いつも通り” よく判んないけどテクニカルな事をやってるギターは健在だが、あまりにコンパクト過ぎて不完全燃焼感が。
Victer はしつこい P.H. を自重した方がいいでない?
評価:35
RAGE / Strings to a Web
Release : 2010
Label : Nuclear Blast
ドイツの老舗メタル・バンド RAGE の 20th アルバム。
Victor 作にしてはキャッチーで練られている #1. The Edge of Darkness,JUDAS PRIEST を彷彿させるリフが面白い #2. Hunter and Prey,Peavy と Victor がそれぞれどのパートを担当したのか、聴けばすぐに判る #3. Into the Light, #14. Tomorrow Never Comes,そして Victor の自慰的な組曲 #5-9. Empty Hollow,André Hilgers (Dr) の赤ん坊のあだ名をそのまま曲にした #11. Hellgirl,アコースティックなバラード #13. Through Ages と Victor の組曲さえ除けばまとまりのあるジャーマン・メタル・アルバムだ。
前作よりも Victor の自己主張的なギタープレイな少ないのは組曲があるおかげかな (笑)
評価:58
RAGE / 21
Release : 2012
Label : Nuclear Blast
ジャーマン・メタルの重鎮 RAGE の 21th アルバム。
今作は、ここ数枚で続いた “1作おきにオーケストラ入り組曲を収録する” のを止めるという素晴らしい決断もあってか、見事なくらいストレートなジャーマン・メタル・アルバムとなった。
ヘヴィかつパワフルな #2. Twenty One,グロウルに近いヴォーカルから、キャッチーな唄メロまで聴ける #3. Forever Dead,構築美を感じさせる3連の #5. Serial Killer,RAGE らしい唄メロの #9. Black And White,スローな #11. Eternally でアルバムを締めくくる構成も見事。
全体的に若干の唄メロの弱さを感じるものの、どの曲も総じてアグレッシヴで、RAGE らしさが溢れている。組曲は RAGE とは別でやるという決断が、いい方向に傾いたか…。ここ数作の中でもトップクラスの出来じゃないかな。
評価:71