- 1997.12.17 : PRIMAL FEAR / Primal Fear
- 1999.06.23 : PRIMAL FEAR / Jaws of Death
- 2000.12.16 : PRIMAL FEAR / Nuclear Fire
- 2004.02.21 : PRIMAL FEAR / Devil’s Ground
- 2005.10.05 : PRIMAL FEAR / Seven Seals
- 2007.09.26 : PRIMAL FEAR / New Religion
- 2009.05.27 : PRIMAL FEAR / 16.6 ( Before the Devil Knows You’re Dead )
- 2012.01.30 : PRIMAL FEAR / Unbreakable
- 2014.01.24 : PRIMAL FEAR / Delivering the Black
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PRIMAL FEAR / Primal Fear
Release : 1997
Label : Victor
Ralf Scheepers ( ex-GAMMA RAY ) と Mat Sinner ( SINNER ) が組んだプロジェクト。1st アルバム。
#1、バンド名を冠した暗いインスト。 #2、モロ “Rising Force” なAメロに、どこを変えたのか判らないくらい “JUDAS PRIEST / Jawbreaker” なサビメロ。曲名すらパロディ。 #3、リズムが面白くていいね。メロディアスなギターソロも良し。 #4、#2、3ではあまり気にならなかったバスのカタカタが凄く耳につく。 #5、ドイツ人のセンスには恐れ入る。中間のストリングスは凄くいい。( Ralf が F1 好きらしい。 ) #6、これまた JUDAS PRIEST 風味の佳曲。低音コーラスがいい感じです。 #7、”JUDAS PRIEST / Ram It Dawn” に多少似てるが気にならない程度だな。 #8、ストリングスを多用したミドルチューンだが、前の曲に比べるといまいちインパクトに欠ける。 #9、Painkiller を彷彿とさせるドラム。途中と最後の超級ハイトーンスクリームには身を悶えざるを得ない。 #10、バッキングがまんま・・・。サビメロも、思い出せないが JUDAS PRIEST だろう 。 #11、古典的なリフが印象的。JUDAS PRIEST へのオマージュを忘れていないあたりが好印象だね。 #12、”GAMMARAY / Rich & Famous” の替え歌?
JUDAS PRIEST へのオマージュだらけ。Ralf が JUDAS PRIEST 信者なのは今に始まった事ではないが、これはやり過ぎ。オリジナリティが欲しいね・・・。
評価:72
PRIMAL FEAR / Jaws of Death
Release : 1999
Label : Nuclear Blast
Mat Sinner 率いる PRIMAL FEAR の 2nd アルバム。
#1、インスト。 #2、IRON MAIDEN , JUDAS PRIEST から受け継いだ正統的なメタルではあるが、唄メロが弱すぎやしませんか? #3、#2 に同じ。唄メロがつまらん。 #4、80年代風のメロディがいいね。サビは相変わらず面白くないけど。 #5、面白い曲だけど、いまいちこないなぁ。 #6、ここまで煮え切らないメロディだと流石にねぇ。 #7、・・・80年代様式美を徹底しすぎ。 #8、戦士を鼓舞するかのような大仰なサビメロが素敵すぎ。なぜこれが1曲目じゃないんだろうね。 #9、もう少しベースが動いてもいいんじゃないか? #10、モロ JUDAS PRIEST 。Ralf Scheepers はモノマネが上手いな。 #11、相変わらずの HR/HM のお手本のようなリフはいいが唄メロがなぁ・・・。 #12、このアルバムの大トリ。RAINBOW のカバー。原曲に忠実すぎるのがアレだが、十分楽しめる。
前作に比べると随分メロディの質が落ちたなぁ、という印象だが、#8 のような日本人受けの良さそうなキャッチー曲もあってそれなりに楽しめる。まぁ、#12 の Kill the King でおなかいっぱいなんだけどね。・・・ Kill the King は 輸入盤にしか入ってないんで、是非盤を。
評価:42
PRIMAL FEAR / Nuclear Fire
Release : 2001
Label : Victor
PRIMAL FEAR の 3rd アルバム。
#1、いつも通りモロ JUDAS PRIEST 万歳。このバンドの徹底振りには感心するわ。 #2、彼らの JUDAS PRIEST への信仰心には、もう笑うしかないな。 #3、最高。Rob Halford が降臨した (笑) Rob の後釜はもう Ralf しかいないな。 #4、ミドルテンポのキャッチーな曲。 #5、唄メロがつまらん。この辺のセンスはまだまだ成長過程か? #6、平坦。 #7、”RAINBOW / Rainbow Eyes” を彷彿させるバラード。 #8、イントロのリフがサビ裏でも来るのかと想像しただけで悶絶モノ。素晴らしい曲だ。バラードの次に持ってくる曲順センスもいいね。 #9、表打ちになるのがアレだがメロディが充実してるいい曲だね。 #10、ゴシック・ロック?こういうアプローチも出来るんだな。感心した。 #11、もう JUDAS PRIEST って書くの飽きたな (笑) #12、またもや Rob 降臨。ってかもはや Rob 超えたろ。バンド史上最高の楽曲。言う事なし。究極の Metal Anthem 。 #13、日本盤のボートラ。キャッチーで日本人好みな曲。
最高傑作。#12. Living for Metal で悶絶せよ、って感じだね。まさに “鋼鉄の為に生きている者達” の聖典。そろそろ Rob Halford をゲスト参加させちゃったり・・・しないのかなぁ。
評価:89
PRIMAL FEAR / Devil’s Ground
Release : 2004
Label : Victor
Randy Black ( Dr / ex-ANNIHILATOR ) が加入した PRIMAL FEAR の 5th アルバム。
#1、Metal is Forever 。他になんて言えばいいんだ? メタルは永遠だ。 #2、いつもお馴染みの JUDAS PRIEST 風。#1 からの曲順すら JUDAS PRIEST 風という徹底振りに万歳。 #3、緩急をつけた展開は見事。 #4、いい曲なんだけど、どこか煮え切らない。 #5、#3 に同じ。展開が単調なのかな? #6、MEGADETH みたいなリフがカッコイイね。 #7、キャッチーなBメロが好き。 #8、JUDAS … 。 #9、どこかで聴いた事のあるような・・・。まぁ、キャッチーでいいんじゃない? #10、ピコピコキーボードアレンジが面白いよ。 #11、リフ、サビ共に素晴らしい。 #12、おっさんが話す SE 。これ、1曲目にしたらいいんでない? #13、BLACK SABBATH のカバー。最後のベースが手抜きでアレ。Ralf ( もしくは Mat ) は Ronnie James Dio が好きなのかな? 2nd の Kill the King といい・・・。しかしベタな選曲だ。 #14、LED ZEPPELIN のカバー。
3rd アルバム Nuclear Fire には劣るものの、破壊力抜群の #1 を筆頭にいい曲が入っている。てか、#1 はメタル好きなら一度は聴いておきたい。
評価:82
PRIMAL FEAR / Seven Seals
Release : 2005
Label : Victor
JUDAS PRIEST の魂を継承し、正統派 HM 街道を凄い勢いで突っ走る PRIMAL FEAR の 6th アルバム。
#1、前作の1曲目、 Metal Is Forever と比べると、随分大人しくなったなぁ、という印象。ジャーマンメタルらしい聴き易いメロディが良い。サビ裏のギターメロもいいね。 #2、いつも通りの JUDAS PRIEST 的なアルバム展開だね。”EDGUY / Down To The Devil” にも激似。 #3、哀愁すら感じられるスローテンポの佳曲。エモーショナルな Ralf の歌唱が堪らん。 #4、バス連打に頼らずに疾走感を生み出している点は高評価に値するわ。ギターソロもカッコイイ。 #5、#1と同様に、正統派HMとジャーマン独特のキャッチーさを兼ね備えた良曲。 #6、これも、モロ JUDAS PRIEST だなぁ。それを上手く PRIMAL FEAR 節で表現しているあたりは、素晴らしいの一言だ。 #7、サビメロが超キャッチー。IRON MAIDEN 風のギターメロが美味し過ぎ。 #8、短くて単調な展開なんだけど、このバンドの良い部分を上手に引き出しているいい曲だね。 #9、イントロのキャッチーなギターメロにガッツポーズ。けど、サビが面白みにかけるかな。 #10、アルバムのラストを締める優しいメロを配した曲。少々終わり方のインパクトに欠けるか・・・。 #11、本編に入っていても全然おかしくない。バッキングが単調すぎるが、まぁボートラだし。
Ralf の低音もだいぶ板についてきた。アルバムを重ねるごとに Rob Halford に近づいているなぁ。曲はいつも通りで、ファンなら安心して聴ける内容だ。ただ、いつまでもルーツ丸出しでいるのはどうかと思う部分もあるけどね。
評価:74
PRIMAL FEAR / New Religion
Release : 2007
Label : Frontiers
PRIMAL FEAR の 7th アルバム。
#1、Ralf の Halford 歌唱が素晴らしい曲。分かってるな(笑) #2、キャッチーな佳曲。若干地味か…。 #3、女性 Vo とのデュエットが面白いね。ただ、個人的にはこのバンドには求めていなかった要素なんでなんとも。 #4、一風変わったコード進行が印象的。この曲が2曲目なら良かったのにな。 #5、パワーバラード。まさかこのバンドでこんな曲が聴けるとは。インストパートの気合いの入れようが凄いな。 #6、シンプルなメタル。ギターソロの P.H. 連発がいいね。 #7、キャッチーな唄メロでいいんだが、いまいちインパクトに欠けるね。 #8、キタね。この曲が前半にあるだけでも随分違うと思うんだけど。 #9、「最強ーーー!」極めてシンプルな曲。 #10、典型的なメロディック・メタル。キャッチーでいいね。 #11、アルバムを締めくくるに相応しいドゥーミーな曲。
本人たちは最高傑作と言うが、ネタ切れ感が充満してるような。#3 で異なる方向性を示しているもののバンドの印象を変えるほどじゃないし…。いいアルバムではあるんだけどね。もう少し実験的になってもいいような気もする。
評価:70
PRIMAL FEAR / 16.6 ( Before the Devil Knows You’re Dead )
Release : 2009
Label : King
新ギタリストに Magnus Karlsson が加入した、ドイツの Metal God、PRIMAL FEAR の 8th アルバム。
#1:インスト。 #2:キャッチーな唄メロが美味しい典型的ジャーマン・メタル。 #3:モダンでダークな曲調が印象的な曲。ライブでシンガロングしたい曲だね。 #4:スローテンポのヘヴィな曲。イラク戦争のニュースらしき語りが入る。 #5:#2 に同じ。 #6:極めてダークな曲。要所でのストリングス・アレンジが美味しい。 #7:新機軸か。緩急を使い分けた展開は見事だ。 #8:”HELLOWEEN / Gorgar” の PRIMAL FEAR 版か? #9:パワーバラード。唄メロが煮え切らないのが残念。 #10:#2 に同じ。 #11:JUDAS PRIEST 風のリフがいいね。 #12:アルバム、Painkiller での PRIEST を彷彿させる攻撃的な曲だ。 #13:PRIMAL FEAR とは思えないほど産業ロック的な曲。 #14:ボートラ。リミックス・バージョン。
初期のモロ JUDAS PRIEST な音楽性から抜け出し、ある程度のらしさを持ててきたように感じる。ただ、前作から Metal is Forever クラスの強力な曲が見当たらない (いい疾走曲はあるんだけど、過去の名曲と比べるとどうしても…) 。とりあえず、Magnus Karlsson の活躍に期待かな。ライブは最高なんだけどね…。
評価:74
PRIMAL FEAR / Unbreakable
Release : 2012
Label : Frontiers
Alex Beyrodt(Gt/SINNER,SILENT FORCE) が加入した PRIMAL FEAR の 9th アルバム。
濃密なアレンジが目立ったここ何作かのイメージを吹き飛ばすかのような初期風のパワー・メタルだ。曲もどこか初期数作のリーダートラックを彷彿させるし (例えば、#9. Marching Again は 1st の Formula One ? ) 、全体的にもスピード感が上がったような。
前作でバンド名を冠したアルバムを作り、Ralf はソロ・アルバムをリリースして、リフレッシュした感じなのかもな。まぁ、元々彼らのサウンドは安定してるので、今作も特に心配はいらない事には変わりないんだが、この変化はパワー・メタル・ファンとしては純粋に嬉しいいね。
評価:76
PRIMAL FEAR / Delivering the Black
Release : 2014
Label : Frontiers
PRIMAL FEAR の 10th アルバム。
切れ味の鋭いリフとライブ受けの良さそうな #1. King for a Day,Ralf のスクリームを活かした ザ・メタル・チューン #2. Rabel Faction,ミッドテンポでヘヴィに攻め、中東洋系メロも美味しい #3. When Death Comes Knocking,シンプルで MANOWAR チックな #4. Alive & On Fire,ドラマチックなアレンジが素晴らしい #7. One Night in December,キャッチーなリードメロが程よいクサさを感じさせる #8. Never Pray for Justice,哀愁メロディの力強いパワー・バラード #9. Born With A Broken Heart,Nuclear Fire にも通づる、スピード・パワー・メロディの三拍子が揃った王道疾走曲 #10. Inseminoid 。
エピックなアレンジから抜けだして初期の勢いを取り戻したのが前作のイメージだったが、今作はそこから更にギアを上げてきた印象。持ち前のソリッドなメタルで幕を開け、大仰な曲は9分の #7 に一点集中。ラストに疾走キラー・チューンで締めるというアルバム構成も見事。衰え知らずの Ralf の Vo も素晴らしい。
評価:83