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KAMELOT / Silverthorn

KAMELOT / Silverthorn
Release : 2012
Label : Steamhammer

脱退した Roy Khan の後任に Tommy Karevik (Vo/SEVENTH WONDER) を迎えた KAMELOT の 10th アルバム。


ゴシック色強いインスト #1. Manus Dei,妖しげな曲調とは裏腹にキャッチーなメロディにゲスト・シンガーが花を添える #2. Sacrimony (Angel of Afterlife),ゴシカルかるモダンな #3. Ashes to Ashes,極めて SEVENTH WONDER っぽいメロディの #4. Torn,悲壮感の漂う #5. Song for Jolee,哀愁のギターソロが素敵な #6. Veritas,ウェット感全開のメロディが秀逸な #7. My Confession,子どもコーラスがいい雰囲気を出してる #8. Silverthorn,哀愁の唄メロと共に(表打ちだけど)疾走する #10. Solitaire,グレゴリア聖歌風の Pt.1,哀愁のバラードの Pt.2,ゴシック・メタルの Pt.3 に分かれる組曲 #11. Prodigal Son,アウトロ #12. Continuum

アルバムのコンセプトが「悲劇的な死に纏わる物語」らしく曲調はどこをとってもダーク。まぁ音的にはいつもの KAMELOT なんだけど、一番の違いは唄メロだね。それもそのはず、唄メロはほぼ Tommy Karevik が担当したようで、ここ数作欠けていたキャッチーさを SEVENTH WONDER 仕込みのメロディ・センスで見事に埋めてくれた。歌唱も Roy Khan ほどのずぶ濡れ度ではないが、声質は遠くはないため違和感は少ない。Fabio Lione (Vo/RHAPSODY OF FIRE, VISION DIVINE) をサポートにツアーしてた時は「そのまま Fabio がアルバムも歌ってくれたら…」なんて思ってたけど、いやぁ、素晴らしい人選だ。

The Black Halo 以降のアルバムはどうも納得いかなったけど、あの頃の KAMELOT が帰ってきたって感じだし、本当に見事なアルバムだ。

評価:76

KAMELOT / Siége Perilous

KAMELOT / Siége Perilous
Release : 1998
Label : Victor

多国籍メタルバンド KAMELOT の 3rd アルバム。Vo が Mark Vanderbilt から元 CONCEPTIONRoy Khan に交代。


#1、なんだか煮え切らないメロディが延々続く。音悪い。 #2、それなりな疾走曲。典型的な連打系リフが面白くない。単調な展開もつまらない。 #3、少々プログレッシヴな曲。それだけ。 #4、つまらない。多分無理して複雑な曲を作ろうとしてるんだろうね。 #5、記憶の片隅にも残らないメロディが違った意味での才能すら感じる。 #6、#4 に同じ。 #7、サビメロはそんなに悪くないかもしれない。 #8、アコースティックなバラード。目指すものに実力が追いついていないと言ういい例。 #9、単調。つまらない。 #10、インスト。ドラマチックな展開がなかなか。 #11、ライブ会場並に音が響いてる。バラードだが、煮え切らない。


この後、大きな飛躍の道を辿る彼らのターニングポイント作として聴けば少しは楽しめるかもしれないけど、そんな補償はどこにもないってのが現実。

評価:13

KAMELOT / The Fourth Legacy

KAMELOT / The Fourth Legacy
Release : 1999
Label : Noise Record

多国籍メタルバンド、KAMELOT の出世作になった 4th アルバム。


#1、凄まじいほどの緊迫感を感じさせるインスト。 #2、#1 から絶妙に繋がる殺人リフ。前作とは比べ物にならないほど素晴らしい曲だ。 #3、怪しさ全開のミドルチューン。#2 の余韻も薄れる。 #4、民俗音楽。アフリカかインドか?なインスト。こういうのも結構面白いね。 #5、#3から続くアラビアーンチューン。KHAN の声質を生かしたいい曲だね。 #6、駆け上がるヴァイオリンが印象的。ギターソロがアップテンポでキャッチー。最後の笛もいい味だしてる。 #7、アコースティックバラード。KHANの18番だね。女性Voの声が重なってるのが気に入らない。 #8、#5に近い曲だが、ちょっとつまんない。 #9、またもやアラビアーンなリフ。独特の妖艶さは感じるもののいまいち。 #10、#6と同じようにアコギとヴァイオリンによるバラード。#7 よりはいいが、メロディが煮え切らない。 #11STRATOVARIUS を彷彿とさせるキラキラ疾走。#6 あたりに配置させてたら評価は変わったかも。 #12、定位が左右に分かれたマラカスが気持ち悪い。


3rd と比べると相当のパワーアップをした。なんと言っても #1-#2 が素晴らしい。KHAN が加入した事がこれほどの変化を与えるとは・・・。

評価:54

KAMELOT / Karma

KAMELOT / Karma
Release : 2001
Label : Victor

前作で脅威の名曲を生み出した多国籍メタルバンド KAMELOT の 5th アルバム。


#1、お得意のインスト。笛の使い方が前からあんまり変わってない。 #2、メロディアスなリフ。でもこの曲 ( クラシックの ) カバーなんだよね。名前は忘れたけど。 #3、キャッチーなサビメロがいい。随分成長したな・・・。 #4、これも彼らの十八番である妖艶なメロディ。コレも KHAN の実力の賜物。 #5、KAMELOT 史上最高傑作バラード。 #6、最初のピアノメロが印象的。メロディアスなサビメロが良い佳曲。 #7、前半の曲ほどではないものの、展開美に優れた佳曲。 #8、#5の出来が良すぎて隠れてしまっているバラード。実際#5には遠く及ばない。 #9、イントロは良かったがちょっとメロディが煮え切らなくなってきた。 #10、悲壮感と恐怖感を上手く描写した感じ。 #11、ゲスト参加のオペラ歌手に拍手。上手すぎ。 #12、スネア表打ちだが、かなりの疾走感を感じる曲。Voの定位移動もいい感じ。ギターメロに前作の “The Fourth Legacy” らしき箇所が見られる。 #13、日本版ボーナストラックだが、これがまたなかなかの名曲。


前作でも才能の芽が見え始めていたが、それが一気に開花したようだ。しかし何より筆頭すべきは KHAN の声質が全ての曲において生かされていると言う事だ。特に #5 は素晴らしい出来。

評価:78

KAMELOT / Epica

KAMELOT / Epica
Release : 2003
Label : Pony Canyon

フロリダ産メタルバンド、KAMELOT の 6th アルバム。初の全編コンセプト。 Luca Turilli ( RHAPSODY ) がゲスト参加。


#1、焚き火とか時計とかイヌの遠吠えとか、そんなインスト。 #2、右の泣きギターがいいね。サビメロも高揚感があっていい。定番化した単音ピアノも少々飽きてきた。 #3、サビメロは “おっ” と思うものの、まだまだ。 #4、クワイア入りのちょっとしたインスト。 #5、得意の怪しメロだけど。パッとしない。 #6、予想通りの濡れ濡れの唄を聴かせてくれる Khan。名演。 #7、#6のアウトロ。#8 へのインスト。 #8、ギターソロの前半は Luca が弾いてます。 #9、飲み屋で歌ってます。インスト。 #10、駆け上がるストリングスが、非常に単調だけど、それがよかったり。 #11、パーカッションが生きてないよね。浮いてる感じがする。微妙な印象のバラード。 #12、アコーディオンを使ったちょっと彼らにしては斬新な感じの曲。 #13、ソプラノ Vo を起用した、コンセプト的には重要な位置にある曲。オーケストレーションがいい感じです。 #14Ian Parry ( ELEGY ) の語り。上手い人なのにチョイ役か・・・。 #15、”DRAGONLAND / Ride For Glory” を遅くした感じ曲。 #16、ソプラノ歌手をのデュエットが別に面白くも何ともない。 #17、日本版ボーナストラック。このあってもなくてもいい曲のせいでアルバムが無駄に長くなっている。


コンセプトアルバムと言う事を念願に置いた上で聴かなければならない。コンセプトを理解しないと、恐らくインスト群や曲構成を理解するのは不可能だろう。曲単体として即効性のあるのは#2、3、6、くらいか。コンセプトを意識しすぎているのか、少々敷居の高いアルバムになってしまったようにも思える。

評価:63

KAMELOT / The Black Halo

KAMELOT / The Black Halo
Release : 2005
Label : King

KAMELOT の、前作の続編となるコンセプト・アルバム。7th。


#1、曲名にもあるように、いかにも “March” な曲。 #2、前作 “Farewell” の焼き直しか?それともリメイクか? #3、いつもと同じストリングスの展開が・・・。彼らの、この手の曲はもう飽きた。 #4、”Center of the Universe” に似てるな。 #5、工場っぽい廃墟で囚われた2人が歌っちゃう、みたいなインスト。 #6、壮大な展開を構築するも、もう少しストレートなメロディでもいいんじゃないかと。 #7、安っぽい雷の音源が×。スリリングなギターソロは聴き所か? #8、中間で “Center Of The Universe” と同じメロディが出てくる。こういう使い方は上手いと思うよ。 #9、前作の “Helena’s Theme” の続きみたいなもんか? #10、Bメロからサビにいくあたりのメロディ構築が上手い。うーん過去の名曲と比べるとアレだけど今作中随一のキラーチューンかな?クワイアもいい感じに盛り上げてるしね。 #11、#10 からの曲順がいい。でもイントロはモロに “The Fourth Legacy” 。 #12、ストリングスがどことなく聴いた事があるようなメロディだ。 #13、なんか良く判らないインスト。雪の上を走ってるような音だな。 #14、速いながらもバラードのような哀愁漂う唄メロ。本来ならミスマッチな所を見事なまでにハマらせてる。上手い。 #15、エピローグ。濡れ濡れ汁だくの Khan の歌唱が光る名演ですな。”Don’t You Cry” 以来の名バラードだ。 #16、同曲のピコピコ切り込みから始まるラジオエデットバージョン。折角いい感じにアルバムが終わるのに・・・。こんなボートラいらない。


次回作から普通の、曲を並べたアルバムを作るらしいので、”The Fourth Legacy” や “Don’t You Cry” 級の名曲が生まれる事を祈るのみ。

評価:70

KAMELOT / Ghost Opera

KAMELOT / Ghost Opera
Release : 2007
Label : SPV

枚数を重ねるごとに地味になっていく KAMELOT の 8th アルバム。


#1、インスト。 #2、#1 からの繋がる鬱メロ満載な曲。 #3、実に KAMELOT らしいダークな曲。 #4、地味。 #5、#3 に同じ。こういう曲はアルバムに 2,3曲でいいんだって。 #6、煮え切らない唄メロがアレ。 #7、#6 に同じ。 #8、#6 に同じ。 #9、他の曲よりはメロディが充実しているとは思うが、まだまだ煮え切らなさは残る。 #10Khan のズブ濡れエロティック歌唱が光るバラード。 #11、#9 に同じ。 #12、輸入盤ボートラ。ピアノの単音弾きが腹立たしい・・・。


コンセプト・アルバムではないらしいが、タイトルやアートワークのようなゴシカルでシンフォニックなイメージの曲がアルバム全体を支配している。このバンドの持つある種の格調高いフィルターが数倍にも厚くなったように感じられ、いつものように “数曲抜き出して聴ける” アルバムではなくなった。

毎回言っている気がするけど、The Fourth Legacy みたいな曲をお願いしますよ・・・。

評価:26

KAMELOT / One Cold Winter’s Night

KAMELOT / One Cold Winter's Night
Release : 2006
Label : King

多国籍メタル・バンド KAMELOT の、ノルウェーがオスロで行われたライブを収録した 2nd ライブ・アルバム。


– DISC 1 –
選曲及び曲順に納得がいかな・・・。何故 #2 でいきなり “The Black Halo” なのか。確かに “March of Mephisto” からじゃ勢いがないけど、このバンドにはそういうライブの最初に持って来るべき名曲 “The Fourth Legacy” があるじゃないか・・・。
まぁ、Khan の汁濁歌唱は相変わらず素晴らしいし、堅実に土台を作るリズム隊もなかなか。ちょっと音量が小さめで地味だけどソロを含めてキーボードの人も頑張ってる。所々危なっかしいが Thomas Youngblood も・・・。


– DISC 2 –
疲れが感じられます。寒いからでしょうか。
さて DISC 2 ですが、ドラム・ソロが入っております。”EDGUY / Burning Down the Opera / Solitary Burnny” が大好きな俺としては、この退屈すぎるドラム・ソロには落胆。他の曲は可もなく不可もなくって感じ。


昨年の来日公演に足を運んだ時は全く気にならなかったけど、いざ録音されたものを聴くと、ギターが一人っていうのはなんだか物足りない。でもまぁ、そこそこのパフォーマンスなのでギリギリ楽しめる内容かと。( そういえばあの時も前座の SILENT FORCE に喰われてたっけ・・・。 )

評価:50

KAMELOT / Poetry for the Poisoned

KAMELOT / Poetry for the Poisoned
Release : 2010
Label : Kamelot Media Group

KAMELOT の 9th アルバム。


アートワークを見れば一瞬で想像できるであろう前作のダーク・ゴシック・メタルな音楽性はそのままに、さらに地味さを加速させたとしか思えない。毎回「Forth Legacy みたいな曲を…。」とか書いてるような気がするが、当然ながら今回もそれ系のキラー・チューンはなし。#14. Once Upon A Time はツーバス・ドコドコしてるしキャッチーで気に入ったが、このアルバムだからこそ目立ってるというだけで、逆を言えば浮いてる。

個人的には Khan のダンディな歌唱と、どう聴いても Michael Amott (gt/ARCH ENEMY) にしか聴こえないソロのある #5. Hunter’s Season がお気に入り。

評価:46


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