- 2001.05.23 : ADAGIO / Sanctus Ignis
- 2013.08.26 : ARC ANGEL / Harlequins of Light
- 2009.01.23 : BAD HABIT / Above and Beyond
- 2009.02.23 : DGM / Frame
- 2010.09.30 : DIMMU BORGIR / Abrahadabra
- 2010.01.26 : DREAM EVIL / In the Night
- 1995.04.10 : FAIR WARNING / Rainmaker
- 2012.02.29 : HUMAN TEMPLE / Halfway to Heartache
- 2005.12.16 : LAST AUTUMN’S DREAM / Winter in Paradise
- 2006.12.20 : LAST AUTUMN’S DREAM / Saturn Skyline
- 1994.10.13 : PRETTY MAIDS / Scream
- 2011.03.31 : WITHIN TEMPTATION / The Unforgiving
- 2009.03.24 : WOLF / Ravenous
Search for ‘56’
ADAGIO / Sanctus Ignis
Release : 2001
Label : Marquee
Stephan Forte 率いるフランスのネオクラシカル・プログレッシヴ・メタルバンド ADAGIO の 1st アルバム。
#1、厳格な雰囲気を醸し出すクワイアが効果的。唄メロの説得力がちょっと弱いかな。 #2、やはり唄メロが弱いか。折角の David Readman が勿体無い気がする。 #3、高貴な貴族の為の METAL という感じの曲。キーボードソロだけが蛇足に感じられる。それ以外は素晴らしいのに・・・。 #4、クラシックとしか思えないイントロが美味しい。キャッチーな唄メロも良い。ただ、中間部はパートを繋ぎ合わせただけなようにも聴こえる。Mark Boals 級のシャウトを繰り出すラストは好きなんだけどなぁ。 #5、もうちょっと緩急を使い分ければいいのに。これで11分はきつい。てか、キーボードソロはどうにかなりませんでしょうか? #6、アラビアンなイントロが堪らない。インスト。 #7、モロに YNGWIE J. MALMSTEEN なギターと非常にキャッチーな唄メロ (これも Yngwie っぽい) が魅力的な曲。 #8、#7 に同じ。 #9、LED ZEPPELIN のカバー。ここまでやるとは、上手いよ。 #10、デモにしては完成度の高いインスト。 #11、#04 のデモ・インストバージョン。
YNGWIE J. MALMSTEEN が作り上げたものを、さらに厳格さという点で推し進め、プログレッシヴにしたような音楽性。メンバーは皆上手いが、各人の自己主張が強く楽曲が散漫になっている気がする。
評価:56
ARC ANGEL / Harlequins of Light
Release : 2013
Label : Frontiers
Jeff CAnnata によるメロディック・ロック・プロジェクト、ARC ANGEL の 3rd アルバム。
YES っぽさのあるメロディが気持ち良い #2. As Far As the Eye Can See,アメリカン・プログレ・ハード感が堪らない #7. Fortune Teller 2,まさにカリフォルニアの風を運んでいるように爽やかな AOR #8. California Daze …。
歌メロの弱さが気になるものの、正統派プログレ〜カンタベリー・プログレあたりの音を継承していて、どこかそれらを匂わすアレンジが懐かしい印象。
評価:56
BAD HABIT / Above and Beyond
Release : 2009
Label : AOR Heaven
スウェーデン産 Melodious Hard、BAD HABIT の 5th アルバム。
#1:哀愁のメロディが美味しい佳曲。 #2:哀愁抜群のサビメロが強力過ぎる。サビまでが弱いのが惜しい。 #3:#2 同様最高クラスの哀愁が良い。#2 よりも全体的なまとまりが感じられる。 #4:清涼感のあるメロディがいいね。テレキャスのような繊細で枯れたギターのオブリも上手い。 #5:最近の BON JOVI っぽい曲。 #6:モダンな音作りがアレ。 #7:耳に障るキーボードが・・・。ギターはいちいち美味しいところを持ってくな。 #8:アルバム中でも浮いた曲だが、一番ハードロックしてる曲。晴天時のドライヴに最適。 #9:#5 に同じ。 #10:地味。 #11:地味。 #12:唄メロはいい。アレンジがもっと大仰なら良かったのかも。 #13:地味。
アルバム前半で感じられる強烈な哀愁メロは素晴らしいが、トラックが進むにつれてダレてくる。全ての曲がコンパクトにまとまり過ぎているせいか、物足りなさも・・・。まぁ、前半の 3 曲と #8 だけでも十分満足感は得られるね。
評価:56
DGM / Frame
Release : 2009
Label : Listenable
バンド名の由来であるメンバーどころか看板シンガーの Titta Tani までもが脱退した DGM の 7th アルバム。
#1:疾走するキャッチーな唄メロに緩急を使い分けた展開…見事だね。 #2:いいリフだ。それ以外は煮え切らないが…。 #3:曲調の割に壮大な唄メロが陳腐に聞こえてしまうのが残念。 #4:デス声パートがアクセントになってはいるものの、退屈だ。 #5:大仰なインスト。 #6:#1 に同じ。唄メロは弱い。 #7:#6 に同じ。曲調は好きなんだけどね。 #8:テクノ風のイントロから超キャッチーなメロディに繋がった瞬間は思わずニヤけてしまった。いい曲だ。 #9:煮え切らない。 #10:疾走曲。バカテクユニゾンから哀愁を爆発させるソロパートが素晴らしい。ダークなアウトロもいいね。 #11:アルバムを締めくくるパワーバラード。終わり方が面白い。
創設メンバーに看板シンガーが抜けた穴をまったく感じさせない良いアルバムだ。方向性がそれほど変化ないのもポイント高し。新任シンガーは野太い Michele Luppi って感じでなかなかいいね。できればバンドに居続けてほしいが、どうなるやら。
アートワークは09年7月現在ダントツで No.1 だな。
評価:56
DIMMU BORGIR / Abrahadabra
Release : 2010
Label : Nuclear Blast
I.C.S. Vortex (Ba, Vo) と Mustis (Key) を解雇し、主要メンバー3人となった DIMMU BORGIR の 8th アルバム。
壮大なオーケストレーションに彩られたインスト #1. Xibur からドラマ性に富んだ #2. Born Treacherous,ゲスト・シンガーを擁し劇的な展開が素晴らしい #3. Gateways,”ディム・ボガー” という表記のせいで “ディム・ボルギル” に違和感を感じてしまう #5. Dimmu Borgir,クリーン・ヴォーカル・パートが効果的な #10. Endings and Continuations 。
オーケストラとバンドとの音のバランスが過去最高の出来。それを証明するかのように楽曲も素晴らしい。しかし「何か足りない」と感じるのは、I.C.S. Vortex の歌唱以外には考えられない。ゲスト・シンガーを入れたところで Vortex 効果には程遠いとしか言いようがないな。
評価:56
DREAM EVIL / In the Night
Release : 2010
Label : Century Media
名プロデューサーでもある Fredrik Nordström 率いる DREAM EVIL の 5th アルバム。
どの曲も彼ららしいキャッチーでパワフルな正統派 Heavy Metal で安心して聴けるんだけど、The Enemy みたいな超強力なキラーチューンが欲しいところ。 #07. On the Wind はかなりいいトコまでいってるが、The Enemy と比べたらパワー不足だしねぇ。
某B誌によれば、日本盤にはスラッシュ・メタルみたいな速い曲が入ってるようだが、輸入盤なんでアレ。そーゆーのは先に言ってくれよ。
評価:56
FAIR WARNING / Rainmaker
Release : 1995
Label : Warner
1st アルバムにおいて、素晴らしい作品を放ってくれた ドイツのメロディアス・ハードロックバンド FAIR WARNING の 2nd アルバム。
#1、面白いシンセと QUEEN 風のコーラスを持つイントロがいいね。でも、ちょっと退屈な曲かな・・・。 #2、典型的な 80年代風 HR 。ライブを意識した曲かな。ちょっと BON JOVI っぽいな。 #3、バラード。唄メロが煮え切らないかも。 #4、疲れた時に聴きたくなる微癒し曲。悪くないが、まだまだこんなもんじゃないハズ。 #5、前作の Long Gone を彷彿とさせる曲。メロディの持つ哀愁は流石だが、まだ弱い気がするなぁ。 #6、ありきたり。唄メロが誰かの曲に似てるな。思い出せないが・・・。 #7、う~ん。あんま面白くない。 #8、日本人好みの唄メロを持つ曲。でも、サビメロだけなんだよな、クルのは。 #9、退屈だ。裏で使ってるシンセメロはよく聴くメロディだな。 #10、微かにアジアンなメロディが良い。 #11、多分当作のリーダートラックとなるであろう曲。よく言われるが、Andy Malecek の起承転結の効いたギターソロは素晴らしい。 #12、アルバムの最後を飾るにしては少々力不足かと思われる。 #13、ボートラ。ノリいいテンポの佳曲。なんでこれを本編に入れないんでしょうか? これが中間に入ってれば少しは印象が変わったのにな。 #14、ボートラ。なんでこれを本編に・・・第2弾 (笑) 日本人びいきなんでしょうかねぇ。まぁそれはそれで嬉しいですけど。
前作の出来が良すぎたのが響いたか。アルバム全体の印象としては若干テンポが落ちて落ち着いた感じ。バラード調の曲が増えている。#11 は素晴らしい曲だが、BEST 盤に入ってるし、ファンでなければ無理して探す必要もないかも。
評価:56
HUMAN TEMPLE / Halfway to Heartache
Release : 2012
Label : Escape
フィンランド産メロディック・メタル・バンド HUMAN TEMPLE の 3rd アルバム。
北欧らしいシンセ・ソロとキャッチーな唄メロが心地よい #1. I Will Follow,いかにも北米出身のバンドが書きそうな “爽やかな風が吹き抜けてく系” ロック・ナンバー #4. Raita 04,抒情メロとキャッチーなギターソロが素敵な #5. Almost There,超 Frontiers タイプの極上メロハー #6. Run Away,FLEEWOOD MAC のカバー #7. Little Lies,どこか BON JOVI / Always を彷彿させるバラード #11. She Talks to Angels 。
ウェットなメロディと薄めの北欧臭を漂わせた、今まであまりいなかったタイプでなかなかいい、のは間違いないんだが、惜しいのが Vo 。Timo Kotipelto (Vo/STRATOVARIUS) と D.C. Cooper (Vo/ROYAL HUNT) を足して2で割ったような声で (たまに Jorn Lande 風にもなるが)、多少の煮え切らなさを感じさせる原因になっている気がする。
評価:56
LAST AUTUMN’S DREAM / Winter in Paradise
Release : 2005
Label : Marquee
Andy Malecek と Mikael Erlandsson 率いる LAST AUTUMN’S DREAM の 3rd アルバム。音質は改善されてます。
#1、ストリングスとピアノの綺麗なイントロから、叙情メロ炸裂のリフへの繋がりが素晴らしい佳曲。メロディもキャッチーで高感度は高い。 #2、シンセの使い方から 元FAIR WARNING 。他は特に面白みはないんだが。冬のスキー場とかだと合うかも。 #3、バラード。悪くないんだけど、もう少しソフトに唄ってくれればもっと良かったのかもね。 #4、Mikael のソロアルバムからのセルフカバー。 #5、判りやすいメロディなんだけどね。アレンジが単調でつまらん。 #6、日本のPOPバンド BEAGLE HAT のカバーらしい。原曲を聴いた事がないので比較できないが、QUEEN を彷彿とさせるコーラスが印象的。 #7、寒い夜にコタツに入ってるような微妙な温度を感じる曲。 #8、アルバムの中でも、特に目立つことなくひっそりとしてるバラード #9、80年代初頭をイメージさせるメロディがいい感じ。 #10、THE RUSMAS をちょっと明るみに出したような。またフェードアウトなんですね。 #11、ボートラ。
前作と比べると、音質も曲の質も上がっているので、”II” で落胆しちゃった人も安心していいと思う。
評価:56
LAST AUTUMN’S DREAM / Saturn Skyline
Release : 2006
Label : Marquee
FAIR WARNING との比較はそろそろやめてよ、と言いそうな LAST AUTUMN’S DREAM の 4th アルバム。
#1、いい感じのハードポップ。ギターソロの音が浮いてる気がする。 #2、キャッチーでシンプルな佳曲。ソロ裏のキーボードが耳障りなのがちょっとなぁ。 #3、”It’s Alright” 風の佳曲。 #4、BON JOVI 風。 #5、BACKSTREET BOYS みたいなメロディがアレ。 #6、ピコピコキーボードが・・・。 #7、こういうチャートの上位を狙ったようなバラード、Mikael は得意なんだろうけどね、狙いすぎてて逆に女々しいというか・・・。 #8、面白みのないバラード。 #9、POPS。ヘヴィでないリズムギターに動き回るベース、定番なドラム …etc 。 #10、イントロの哀愁ピアノまでは凄く良かったのに・・・。 #11、哀愁メロ盛り沢山でいいね。てか、この QUEEN 風のアレンジはいつになったら卒業するんでようね。 #12、無駄なボートラ。が、Andy Malecek のソロはこれが一番いいかも。
リードギターでしか参加しない Andy Malecek はゲスト扱いにしたらどうでしょうか? Mikael Erlandsson の新バンドという方がしくっりくる。相変わらずの Mikael の声を中心にした音作りだけど、もう少し Vo をソフトに録音できないかな・・・。Mikael、たまにシンバルと同化するんだよね (笑)
評価:56
PRETTY MAIDS / Scream
Release : 1994
Label : Sony
PRETTY MAIDS の 6th アルバム。
ソリッドなサウンドが強く魅力的な音ではあるものの、どこかモダンで耳に残らない。ポップなリフが印象的な #1. Rise,産業ロックかと突っ込みたくなるくらいメロウな #4. This Love なんかは悪くはないんだけどね。
アルバム後半は BON JOVI みたいな曲が多い。Please Don’t Leave Me が ( 恐らく彼らの想像をはるかに超えて ) ヒットし過ぎたので ” 今度はオリジナル曲でのヒットを ” 狙ってきたのかな、と。PRETTY MAIDS である事を意識しなければいいアルバムだとは思うよ。
評価:56
WITHIN TEMPTATION / The Unforgiving
Release : 2011
Label : Roadrunner
WITHIN TEMPTATION の 5th アルバム。コンセプト・アルバムでコミックと連動してるらしい。
今までのゴシック・メタル風味をほんの少しだけ残しつつも完っ全にメジャーな雰囲気に進化。元々持っていたスケール感も増し、(多分勘違いだろうと思うけど)これなら HR/HM を毛嫌いするような人の耳にもすんなり入っていくんじゃないかと思える。
コンセプト的にも、アルバム的にもハイライトになるであろうリーダートラック #11. A Demon’s Fate が群を抜いて素晴らしいね。ギターソロの泣き具合も堪らん。
評価:56
WOLF / Ravenous
Release : 2009
Label : Century Media
スウェーデン産メタル・バンド WOLF の 5th アルバム。
#1:曲名通りの疾走感が心地よい曲。 #2:ギターソロは見事としか言いようがない素晴らしい出来。 #3:ヴードゥーな雰囲気がいかんなく発揮された曲。ツインリードは見事。 #4:ダークなウェット感が散りばめられた曲。 #5:相変わらずソロは凄いがイマイチ煮え切らない。 #6:いい曲なんだけど、唄メロがキマんないね…。ソロは素晴らしいよ。 #7:#6 に同じ。 #8:#6 に同じ。 #9:3連。 #10:#6 に同じ。 #11:#4 に同じ。
よく有る “序盤はなかなかの出来だが、聴いているうちに盛り下がってくる” っていうアルバム。曲を巧く並びかえればいいのかもね。Mark Boals がゲストらしいが、どこで唄ってるのかまったく気付かなかった。
評価:56