- 2005.03.23 : GALNERYUS / Advance to the Fall
- 2006.07.12 : GALNERYUS / Beyond the End of Despair…
- 2007.08.22 : GALNERYUS / One for All-All for One
- 2008.03.19 : GALNERYUS / Alsatia, Cause Disarray
- 2008.09.10 : GALNERYUS / Reincarnation
- 2010.06.23 : GALNERYUS / Resurrection
- 2011.10.05 : GALNERYUS / Phoenix Rising
- 2012.10.10 : GALNERYUS / Angel of Salvation
Search for ‘GALNERYUS’
GALNERYUS / Advance to the Fall
Release : 2005
Label : VAP
我らが日本の期待のホープ。EDGUY のオープニングアクトも勤めた GALNERYUS の 2nd アルバム。ギタリストの Syu 曰く “X JAPANから始まったメタル人生の集大成” なんだってさ。
#1、インスト。緊迫感があって良い。 #2、X / 紅 みたい。最初のリバースシンバルが物語っている。ただ 1st と比べると唄メロが弱い気もする。 #3、#2 の終わりからいきなり雪崩れ込むから少々ビビった。ストリングスの音が安っぽい。 #4、ARCH ENEMY 的なギターが面白い。全員で暴れてる感じだな・・・。 #5、後ろのバック Vo の叫びがカッコイイね。DREAM THEATER を彷彿させるギターソロはなかなか決まってていい。 #6、ミドルのメロハー的な曲。YAMA-B の甘い声質が非常にマッチしている。 #7、インスト。これも何かを引用してると思うんだけどわからん。 #8、またかっこよく繋げなさる。 #9、イントロのストリングスが緊張感を与えてくれる。A-Bメロで感じられるモダンな雰囲気がいいかも。 #10、バラード。曲中の全てを支配する悲愴と哀愁。優しく駆け上がるギターがいいね。 #11、少々ありきたりな唄メロだな。ドラムフィルにもう少しの捻りがあれば面白かったと思う。 #12、アウトロ。彼ららしいメロディが終わりを告げる。 #13、限定版のみのボーナストラック。1st 路線の勢いを感じさせるプログレッシヴでキャッチーな佳曲。
前作で感じられた Vo の力みがなくなって、持ち前の甘いハイトーンが謙虚なく現れているのが一番の変化だろう。ギタープレイは、何回も録り直したというだけあって、そのエモーションは最高潮。まさかココまでだとは思っていなかったので驚きと同時に感銘を受けた。最後にドラムだが、金物系の使い方や音が、今まで聴いてきた HR/HM の中でもかなり好きじゃないタイプだ。
評価:58
GALNERYUS / Beyond the End of Despair…
Release : 2006
Label : VAP
国産めろすぴバンド GALNERYUS の 3rd アルバム。
#1、インスト。”QUEEN / The Show Must Go On” かと思ったよ。 #2、”PETSHOPBOYS / Go West” の唄メロを使ったクサいめろすぴ。エンディングのクサさは異常。 #3、YAMA-B の曲。唄メロが微妙。 #4、ミドルテンポの地味な曲。 #5、哀愁のあるサビメロがいいね。ROYAL HUNT みたいなキーボードもまぁまぁ。 #6、これを J-POPER の人たちに聴いて欲しいのかもしれないな。でもちょっと狙いすぎじゃない? #7、曲名通り、ヘヴィな曲。今までなかったタイプだね。 #8、Vo と Gt の掛け合いが面白いね。 #9、哀愁のバラード。 #10、X Japan / Rusty Nail 。 #11、ありきたりなサビのコード進行に萎えた。 #12、インスト。このまま次のアルバムに続くのかな?
前作でひじょーに気になったドラムの中途半端な音が SHEP チームのミックス & マスタリングのおかげで全て改善。こりゃ大正解・・・なんだけど、唄メロ、安易に思いついたメロディを大して練りこまずに使っちゃった感がある。特に #2 と #11。この2曲はバンドの代表曲にもなれそうなのに、ほんと勿体無い。それと、YAMA-B は 1st の頃みたいに苦しそうに唄ってる方が似合ってると思う。
評価:60
GALNERYUS / One for All-All for One
Release : 2007
Label : VAP
Bass 担当が変わったらしい GALNERYUS の 4th アルバム。
#1、インスト。ENSIFERUM でも意識してるのかと…。#2、異常なまでに動きまくるベースソロがいいね。#3、昨今の STRATOVARIUS みたいな曲だな。#4、退屈。#5、POPer 層(笑)に受けそうな曲。#6、退屈。#7、退屈。#8、#5 に同じ。#9、こういう曲でこそ日本語を使えばいいのに・・・。#10、ギターソロはいいね#11、リフ主体の曲は好きだ。暗い曲調も素敵。#12、インスト。
日本語はおいといて(笑) まぁ随分と Metal 色が薄れてきたね。このまま変なヴィジュアル・バンドみたいにならないことを願うよ。ついでに言ってくとワウを使い過ぎね。
評価:50
GALNERYUS / Alsatia, Cause Disarray
Release : 2008
Label : VAP
” 最初の頃の洋楽 Metal 志向を取り戻さないと頑固な HR/HM ファンはどんどん逃げちゃうよ ” と是非とも伝えたい国産 Metal Band、GALNERYUS の企画盤だかの Mini Album。
#1、7弦を導入しただけあって Heavy さは強いものの、アニメ・ソング臭の強いこと強いこと…。 #2、印象に残る残らないは別として、無駄に乱発する P.H. がアレ。こういう曲調だからこそキャッチーなメロディが欲しいところ。 #3、「うわっ劇臭メロきたよ」と思った瞬間、日本語で萎えた。もしこれが Cool (笑) な英語詞だったら Galneryus 史上最高のクサメロ・キラーチューンになってたと思う。これじゃ戦隊モノのオープニングみたいだ…。 #4、・・・。全然悪くない。やっぱり日本語には耐えられない。X みたいにある意味で意味深な歌詞ならまだしも…。曲はいいのに。
このバンドがどういう方向に向かおうとしてるのかは知る由がない。だが、ちょっと頑張れば海外レーベルと契約 → 欧州ツアーって流れも不可能じゃないと思う。この方向性のままだとヴィジュアル系 or アニソン・バンドとしてしか見てもらえないような気が…。まぁ、いい曲を届けてくれればそれでいいんだけどね。毎作気になってる YAMA-B の歌唱だが、この歌い方が一番安定してていいかな ( 1st の無理してる感が好みだけど ) 。
評価:20
GALNERYUS / Reincarnation
Release : 2008
Label : VAP
GALNERYUS の 5th アルバム。YAMA-B がこのアルバムツアーを最後に脱退。
#1:1曲目が日本語詞ってのは・・・。サウンド自体は Metal なんだけどね・・・。 #2:唄メロの説得力が少ないな。 #3:くっさー。 #4:アニソン街道まっしぐら。 #5:イントロの劇メロが唄メロに使われないのは惜しいとしか言いようがないな。 #6:ギターの音作りが・・・。ミュートがゴシゴシって聴こえるし。DREAM THEATER コピーも程々に。 #7:また安易なサビメロなこと。 #8:メロディのルーツ丸出しなのか、それとも偶然か・・・。 #9:GALNERYUS 流の Black Diamond か? #10:リフはいいんだけどね・・・。 #11:退屈。メインのメロディが生きてない気がする。 #12:Flag シリーズ。過去シリーズと比べるのは・・・ダメか。
曲はいいとして (笑) ギターの音、特にリズムが・・・。もっとナチュラルに刻んだほうがいいんだけどなぁ・・・。( 聴きなおしてみたら前作も同じだわ・・・ ) ソロは我らが天空の師 Uli の影響が少しあって好きなんだけどね。
評価:49
GALNERYUS / Resurrection
Release : 2010
Label : VAP
YAMA-B の後任に 小野正利 を加入させた GALNERYUS の 6th アルバム。
クサいメロディと疾走感が美味しい #2. Burn My Heart, どっかで聴いた事あるようなメロディながらも見事にギターが唄っているインスト #6. Emotions,もはや J-POP としか言いようがない #8. A Far-off Distance,何度聴いてもアニソンっぽくしか聴こえない #10. Destiny,個人的には当アルバムのキラーチューン (インスト/笑) #11. The Road Goes On 。
Vo が変わった事で若干の “爽やかさ” が生まれたか…。個人的には YAMA-B の熱い歌唱の方がしっくりくるんだけどね。日本語の歌詞も大抵肌に合わないのだが、小野さんのおかげか昔のジャパメタみたいな感覚ですんなり聴けるってのはプラスになったのかもね。
惜しむべきはギターの音質だろう。ここまで軽くて安っぽい音でいいのか? 1st や 2nd の方が数倍いい音だ。せっかく Uli Roth っぽいフレーズを弾いてもこれじゃぁね…。
評価:52
GALNERYUS / Phoenix Rising
Release : 2011
Label : VAP
GALNERYUS の 7th アルバム。
TURISUS を彷彿とさせるクサメロのインスト #1. Rising,OPERA MAGNA / Poe / #2. El Pozo Y El Péndulo そっくりなメロディがアレな #2. Tear Your Chain,アニメ・ソング街道まっしぐらな #3. Future Never Die,ヲーヲー・コーラスが効果てき面な #7. T.F.F.B.,どこかで聴いたことあるようなメロディがアレな #10. The Time Has Come,Gary Moore を思い起こさせるギター・インスト #11. The Phoenix 。
超絶技巧やプログレッシヴな展開、1曲目がインストで2曲目に疾走曲を持ってくるとことか、相変わらずのクサメロとか、この手のメタルのファンには堪らない要素もありつつ、彼ららしさも出てるいいアルバムだとは思う。
でも何故か熱くなりきれない。…煮え切らない。熱いのはアートワークと #1 くらい。なんとなく、SONATA ARCTICA と似た変化をしてきてるような気がするのは気のせいか…。
評価:51
GALNERYUS / Angel of Salvation
Release : 2012
Label : VAP
J-METAL の至宝 GALNERYUS の 8th アルバム。
しつこく長いインスト #1. Reach to the Sky,小野正利加入後初の Flag 曲 #2. The Promised Flag,クッサーイ唄メロとモダンな展開の対比が面白い #5. Stand Up for the Right,なんかもうアニソン街道まっしぐらな #6. Hunting for Your Dream,イントロのクサいテーマ・メロディが頭にこびり付いて離れない #7. Lament,#9 の昭和歌謡みたいなメロディを踏襲してしっとりと聴かせる極上のインスト #10. Longing 。
凄くテクニカルな事は理解できる。けどそれ以上に何が耳に残るかと言うと、何も…。隅々までギッシリと詰め込んで煮込んで煮込んで、伸びきって膨張した麺、出尽くして濃くなりすぎた出汁、煮詰まりすぎて溶けた具材・・・そんなラーメンのようなアルバムだ。いい状態で水を切っておけばコシのあるいい麺になったのに…。
#9. Angel of Salvation みたいな大曲を書く時、どれだけキツくて、同時にどれだけ楽しいのかが分かる。そして、曲が完成した時の達成感がどれだけ大きいかも…。ただ、確実に言えるのはこれは曲が求めた長さではないということ。Syu (Gt) がクドいほどひっぱる展開が好きなのは分かるけどね。この曲は8分くらい(もしくは11分)のところで切れば良かった。さらに、その後のバック・コーラスが Akane Liv (Vo/LIV MOON) である必要性、ないよね?
このアルバムで一番気に入った曲は #10. Longing だ。どの曲よりも説得力があるよ。Syu さん、泣きのギター・インスト・アルバム作ってくれないかな…。
評価:47