- 1992.09.25 : FAIR WARNING / Fair Warning
- 1995.04.10 : FAIR WARNING / Rainmaker
- 1997.02.26 : FAIR WARNING / Go!
- 2000.01.19 : FAIR WARNING / Heart on the Run [EP]
- 2000.02.23 : FAIR WARNING / Four
- 2006.06.21 : FAIR WARNING / Don’t Keep Me Waiting [EP]
- 2006.07.26 : FAIR WARNING / Brother’s Keeper
- 2009.06.24 : FAIR WARNING / Aura
- 2013.04.24 : FAIR WARNING / Sundancer
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FAIR WARNING / Fair Warning
Release : 1992
Label : Warner
記念すべき FAIR WARNING のデビュー作。1st アルバムにして名盤。
#1、一発目から素晴らしいほどの哀愁を放っている。 #2、当アルバムの1つ目の名曲。最後の超級の泣きを聴かせてくれるギターが最高。 #3、哀愁に満ちたバラード。 #4、アメリカで売れてもいい様に入れたのかな?アメリカンロック風の曲。妙な前進感がいいね。 #5、80年代ブリティッシュロックを思い起こさせるリフが印象的。 #6、ベースの奏でる裏メロが心地良い。ギターソロが米風なのが少し苦手。 #7、神曲。サビメロ合唱必須。この曲を聴かずに FAIR WARNING を語るべからず。 #8、神曲。この曲は歌詞を読みながら聴いて欲しい。泣ける。 #9、アップテンポの元気がいい曲。前の曲の余韻を綺麗に溶かしてくれるね。 #10、ちょっと唄メロが煮え切らないな。リズムも単調でいまいちフックに欠けるか・・・。ギターソロはなかなか面白いんだけどな。 #11、当アルバム2つ目の名曲。ZENO 作曲。東洋的なメロディがいいよね。 #12、#8同様哀愁の哀の字を振りまくバラード。キーボードアレンジとか、斬新的なパートもあっていいのだが、#8には全く及ばない。曲順が逆の方が良かったのかも。
デビュー作ながら、最高傑作とも言われる超名盤。まず #2、#11 の二つの名曲。そして、#7、#8 と連続で襲い掛かる二つの神曲。この4曲を聴く為だけに買ってもお釣が来る。
評価:85
FAIR WARNING / Rainmaker
Release : 1995
Label : Warner
1st アルバムにおいて、素晴らしい作品を放ってくれた ドイツのメロディアス・ハードロックバンド FAIR WARNING の 2nd アルバム。
#1、面白いシンセと QUEEN 風のコーラスを持つイントロがいいね。でも、ちょっと退屈な曲かな・・・。 #2、典型的な 80年代風 HR 。ライブを意識した曲かな。ちょっと BON JOVI っぽいな。 #3、バラード。唄メロが煮え切らないかも。 #4、疲れた時に聴きたくなる微癒し曲。悪くないが、まだまだこんなもんじゃないハズ。 #5、前作の Long Gone を彷彿とさせる曲。メロディの持つ哀愁は流石だが、まだ弱い気がするなぁ。 #6、ありきたり。唄メロが誰かの曲に似てるな。思い出せないが・・・。 #7、う~ん。あんま面白くない。 #8、日本人好みの唄メロを持つ曲。でも、サビメロだけなんだよな、クルのは。 #9、退屈だ。裏で使ってるシンセメロはよく聴くメロディだな。 #10、微かにアジアンなメロディが良い。 #11、多分当作のリーダートラックとなるであろう曲。よく言われるが、Andy Malecek の起承転結の効いたギターソロは素晴らしい。 #12、アルバムの最後を飾るにしては少々力不足かと思われる。 #13、ボートラ。ノリいいテンポの佳曲。なんでこれを本編に入れないんでしょうか? これが中間に入ってれば少しは印象が変わったのにな。 #14、ボートラ。なんでこれを本編に・・・第2弾 (笑) 日本人びいきなんでしょうかねぇ。まぁそれはそれで嬉しいですけど。
前作の出来が良すぎたのが響いたか。アルバム全体の印象としては若干テンポが落ちて落ち着いた感じ。バラード調の曲が増えている。#11 は素晴らしい曲だが、BEST 盤に入ってるし、ファンでなければ無理して探す必要もないかも。
評価:56
FAIR WARNING / Go!
Release : 1997
Label : Zero
ドイツのメロハーシーンの開拓者、FAIR WARNING の 3rd アルバム。
#1、古典的なリフが印象的な佳曲。エンディングのソロが素晴らしいね。 #2、イントロのリバースシンバルから既に名曲の予感。右で鳴るナチュラルトーンのアルペジオがもともとある哀愁の力を後押ししている。動き回るベースも好き。例によってラストのスカイメロディが素晴らしい。最後、ハイハットをピンポイントでキメてくるのもいいね。 #3、哀愁美がこだまする涙のバラード。自分の事を言われているようで個人的に泣は聴く度にきそうになります。 #4、希望に満ち溢れた歌詞に胸打たれる佳曲。やっぱり最後のスカイメロディには悶絶する。 #5、唄メロが懐メロですね。でもちょっとこういった感じなのは少々マンネリな感しがするなぁ。 #6、メロディが煮え切らないな。悪くはないんだけどね。Long Goneに少し似てるし。 #7、いいんだけど、アルバム全体から見ると浮かない曲かな。中間のソロは結構好きなんだけど。 #8、このポワッポワッっていうキーボードがあんまり好きじゃない。唄メロがかなりいいだけに何とも言えません。 #9、やっぱ、少々メンネリ化?唄メロに捻りがほしいところ。 #10、ドラといい、クワイアといい。正に最高級。バンドが入ってくる直前のギターが良すぎ。 #11、Bメロがイイ。それ以外は単調で面白くないかも。 #12、ZENO の影響が伺える東洋的なメロディ。 #13、イントロのギターが好印象。最後を締めくくる名曲。日本人の涙線に触れるいい曲だね。
少々元気がなくなった感がある。Andy Malecek 不在の影響もあったと思うが、それでこれだけの楽曲を完成させてくるのは見事と言わざるを得ない。
評価:83
FAIR WARNING / Heart on the Run [EP]
Release : 2000
Label : Marquee
FAIR WARNING の 4th アルバム “Four” からの先行 EP。
#1、シングル・バージョン。#2、シングル・バージョン。#3、シングル・バージョン。#4、FAIR WARNING ファンならば、この曲の為だけに買ってもいいと思える、極上のバラード。日本の 80’s 歌謡曲を彷彿とさせるサビの哀愁が堪らない。なぜこれがアルバム未収録なのか・・・。
中古屋で見かけたら必ず GET しときたいシロモノ。ドラムが C.C. Behrens じゃないのが不満ではあるが、#4 はそういったマイナス点を考慮した上でも聴いておきたい名曲。
評価:70
FAIR WARNING / Four
Release : 2000
Label : Marquee
ドイツ、メロディアス・ハードの王者、FAIR WARNING の、その名の通り 4th アルバム。
#1、On The Run シリーズ (笑) イントロから Helge Engelke のハイフレット・ギターが泣く。 #2、左右のピコピコキーボードが楽しい佳曲。 #3、定番のアコースティックな曲。 #4、ヘヴィなリフが印象的な Metal Tune 。 #5、感動的なバラード。ほどよいバランスのクワイアがいいね。 #6、アレンジがコーラス以外面白くなく感じるけど、これはきっと他の曲が素晴らしすぎるからであろう。 #7、メロディアスなリフがかっこいいね~。シンガロング必須のサビメロも堪らんよ。 #8、QUEEN の影響大。 #9、焼き直しのようにも聴こえるなぁ。でもまぁ、いい曲尽くめなんでいいアクセントになってるね。 #10、QUEEN コーラスがキタ。ノリのいいロックンロールでまさに俺好み。味好み。このアルバムで2番目に好きな曲。 #11、メロディが前作のボートラ Rain Song のまんま。 #12、1st の方向性を若干彷彿とさせる。 #13、素晴らしいボートラ。 #14、最後にまた、面白い方向性できたな。こういうのは是非ライブのエンドロールで唄いたいね。
FAIR WARNING の最高傑作はどのアルバムか? と聴かれたらコンマ1秒で Four ! と言ってジャケの指を体現するでしょうね (笑)。確かに焼き直しやらメロディの使い回しが目立ってきているが、アルバムの完成度で言えば 1st よりこっち。これでドラムが CC だったら最高だったのだが・・・。
評価:90
FAIR WARNING / Don’t Keep Me Waiting [EP]
Release : 2006
Label : Marquee
2000年の活動停止から 6 年、ついに待望の復活を遂げたメロディアス・ハード界最重要バンド、 FAIR WARNING の 5th アルバムからの先行 EP 。
#1、Burning Heart を彷彿とさせる曲。「これだよ!これを待ってたんだ!」というくらいの至高のメロディと哀愁美、そして天に昇るが如くの Helge Engelke のスカイ・フレーズ。これを・・・どれだけ待ち焦がれていたことか。 #2、成熟した大人のメロディとヘヴィな音が印象深い曲。官能的な色気を魅せるソロ & エンディング・ソロに悶絶。C.C. Behrens の超タイトなフィルも最高。 #3、EP にバラードを入れてくるってのが非常に好感が持てる。「 これだよ!これを ( 以下略 ) 」いきなり切り込んでくるギターソロが素晴らしい。ソロ裏のベースもメロディアスでいい。 #4、#1 の Alternative .Ver 。ギターソロはこっちの方が好きかも。#1 のも素晴らしいけどね。
EP でこれだけの曲を入れられるって事は、アルバムはもっと凄いのか・・・と高望みをしてしまうが、FAIR WARNING の事だ、きっとそれ以上のものを聴かせてくれるに違いない。そう確信できる素晴らしい内容の EP だ。ビデオ・クリップは、いままで彼らが辿って来た事を語っている。日本ではいいセールスを挙げてるが、地元では苦労した、とかね。
評価:85
FAIR WARNING / Brother’s Keeper
Release : 2006
Label : Marquee
ついに待望の復活を遂げた メロディアス・ハードの王者 FAIR WARNING の 5th アルバム。
#1、Burning Heart を彷彿させる Ule W. Ritgen 節炸裂の曲。 #2、Helge Engelke 作曲のキャッチーな佳曲。どう考えても DREAMTIDE の為に書いた曲だよな・・・。 #3、らしくない、ダークな曲。こういうのもアリではあるな。エンディングのソロ “だけ” は流石。 #4、日本人好みのメロディだね。エンディングはまたフェード・アウトなのね・・・。 #5、1st のアメリカンな雰囲気を思い起こさせる。 #6、成熟した曲作りが出来るようになった Helge Engelke に万歳。エンディング・ソロは間違いなく当アルバム最高の名演。 #7、唄メロが終始煮えきりません。ギターソロ裏のベースは凄くいいと思うよ。 #8、バラード。従来通りで安心。Bメロ裏にイントロのキーボードメロが入るのが好きだな。あとは、やっぱソロだね。 #9、サビメロをもう少し練って欲しかった。 #10、ビブラスラップ使いすぎ (笑) で、またフェード・アウトか。 #11、悪くはないが、こんなものなのか。最後はちょっと QUEEN っぽい終わり方だね。 #12、サビがタイトル連呼系でなければ名曲となっていたかもしれない。十分いい曲だけどね。 #13、イントロの CC Behrens のフィルが最高。サビの最後は HELLOWEEN / Come Alive でしょうか (笑) ・・・シークレットトラックは無駄・蛇足。
Helge Engelke は官能的なソロと相変わらず素晴らしい “スカイ・フレーズ” を披露してて良い。バンド要の Tommy Heart も凄く楽しく唄えてるのがよーく判る。 “Four” では聴けなかった CC Behrens のタイトでハードなドラミングも、また聴けて嬉しい。が、問題は Ule Ritgen の楽曲。もう枯渇したとしか思えない。6年のブランクはキツかったって事か・・・。Ule には悪いけど、良曲を書き溜めているであろう Helge Engelke ( DREAMTIDE ) の新作に期待する事にします。( あと、9月に新作リリース予定の ZENO ね。 )
評価:58
FAIR WARNING / Aura
Release : 2009
Label : Marquee
ドイツ産メロディアス・ハード FAIR WARNING の復活第2段にして 6th アルバム。
#1:Burning Heart タイプ。ネタ切れですか? まぁ、いい曲であるんだが…。 #2:いい曲ではあるんだけど、唄メロが焼き直し気味…。残念だ。 #3:哀愁のバラード。ギターソロが控えめなのが残念。 #4:レイドバックしてるとしか言いようがない Helge の曲。しかしこの曲が個人的に一番マシ。 #5:リズムギターにまでエフェクト掛けなくても…。 #6:ドラマチックなバラード。 #7:ソロはいいんだけどね。 #8:ヌルい。これも焼き直しにしか聴こえん。 #9:煮え切らない唄メロが悲しい。 #10:Four までの Helge はどこにいったんだ…。 #11:退屈。 #12:退屈なバラード。
勢いのある曲は #1,2 だけで ( その #1,2 も焼き直し感は否めないが ) その後は絶えずヌルい曲が続く。いつもなら一撃必殺力のある Helge の曲も DREAMTIDE の 3rd に同じく…。まぁ一定以上の質は保っているので ( Dreamtide の 3rd ほど ) 聴けないことはないのだが、過去このバンドが作ってきた多くの名曲に比べたら “確実に質が落ちている” としか言いようがない。もし今 FAIR WARNING のベスト・アルバムを作るとしても、このアルバムからは1曲も入らないだろうな…。
評価:39
FAIR WARNING / Sundancer
Release : 2013
Label : Avalon
「Rainmaker」と対をなすらしい FAIR WARNING の 7th アルバム。
出だしのドラムとベースが Burning Heart と同じでいかにも Ule が書きそうな #1. Troubled Love,シンプルなリフで引っ張るロック・ナンバーで天空を駆け巡るソロが堪らない #2. Keep It in the Dark,盛り上がりに欠けるものの、彼ららしいアレンジが聴ける #3. Real Love,#2 と同じくシンプルなリフが先導し、サビメロが Forever の焼き直しな #4. Hit And Run,出だしが #1 の使いまわし? な #5. Man in the Mirror,妙なスウィング感のある #6. Natural High,レイドバックしたメロディが印象深い #7. Jealous Heart,彼ららしい曲だが、どこか決め手にかける #8. Touch My Soul,#2 や 4 と同じ方向性の曲で唄メロが DREAMTIDE っぽい #11. Get Real,ルーツにでも戻ったかのようなオールドテイストな #13. Living on the Streets,縦ノリ感の強いシンプルなロック・チューン #14. Cool 。
巷の評価がよろしくないようだけど、再結成以降の彼らに18年前の Rainmaker みたいなアルバムが作れると思うほうが間違っているし、Aura を考えれば幾らかマシだし想定内な内容だ。確かにメロディの即効性は落ちたが、メロディアスであることに変わりはなく、十分に彼ららしいものだと思える。まぁ、ちょっとレイドバックしすぎではあるし、Helge には「その手のリフに目覚めたのか」と問い詰めたくなるが!(笑)
そもそも、再結成以降( というか DREAMTIDE の 2nd から )のアルバムは音作りが低音寄りになっていて、ギターとベース、ドラムの音域がぶつかってるような気がするんだよね。勿論、聴く環境にもよるが、実際イコライザーで低音域を絞ったら凄くクリアで聴きやすくなった。で、そうして聴くとそんなに悪くないように聞こえるんだよね。なので、あまりいい印象ではなかった人には是非聴きこんで貰いたいね。
評価:65