- 2001.04.25 : DIMMU BORGIR / Puritanical Euphoric Misanthropia
- 2003.09.21 : DIMMU BORGIR / Death Cult Armageddon
- 2007.04.30 : DIMMU BORGIR / In Sorte Diaboli
- 2010.09.30 : DIMMU BORGIR / Abrahadabra
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DIMMU BORGIR / Puritanical Euphoric Misanthropia
Release : 2001
Label : Marquee
ノルウェー産ブラックメタル・バンド DIMMU BORGIR の 5th アルバム。
#1、恐怖感の漂う素晴らしいクラシカルなインスト。 #2、怒涛の疾走感にトレモノリフ、単調さを上手くカバーするピアノが美味い。 #3、キャッチーなリフがいいね。CRADLE OF FILTH を彷彿させるクワイアもなかなか。Vortex ( B / ex-BORKNAGAR ) の美声パートは堪らんね。 #4、恐怖感を誘うオーケストレーションがいいね。 #5、中間のシンセ主体パートは好きなんだけどね・・・。 #6、退屈。アウトロみたいなもんなのかな。 #7、シンフォニックなアレンジは素晴らしいんだけど・・・。 #8、Vortex 様の美声 Vo 、これが入るだけで曲が一段と引き締まるんだよね~。 #9、Vortex 様のパートはないが、勢いはこの曲がアルバム中一番かな。 #10、シンフォニック度が強い佳曲。
最近のブラックメタルの中では随一の音質だし、文句の付けようのない素晴らしい出来なんだけど、EMPEROR に見られるような極度の緊張感が少ないんだよね、このバンド。ま、Vortex 様の美声パートが来るたびに満面の笑みになれるんで、それで十分なんだけどね。
評価:74
DIMMU BORGIR / Death Cult Armageddon
Release : 2003
Label : Marquee
シンフォ・ブラックメタルの帝王 DIMMU BORGIR の “最終戦争賛歌” と名づけられた 6th アルバム。
#1、Nicholas Barker ( Ds / ex-CRADLE OF FILTH ) の素晴らし過ぎるドラムが最高。 #2、シンフォ・ブラックここに極まり。Vortex 様 の高揚感のあるクリーン Vo に悶絶。 #3、#2 があまりにも素晴らしい名曲だっただけに・・・。 #4、リフのカッコヨさは異常。まさかこのバンドでここまでキャッチーなリフが聴けるとわ。 #5、うーん、地味だ。 #6、オケのメロディは抜群なんだが・・・。 #7、勢いがあっていいんだけど、Vortex 様のパートが地味でしょうがないな。 #8、裏打ち疾走パート、ツインギターのソロがいいね。 #9、8分半。長い・・・。 #10、ブラストでも音圧が落ちない Nicholas の強烈なドラムがいいね。 #11、リフがカッコイイね。
本物のオーケストラを導入したはいいが、その効果があったのかどうかは微妙なトコロ。リーダートラックの #2 が良すぎて他の曲が地味に聴こえてしまうのもちょっと・・・。まぁ、#2 が シンフォ・ブラック界を代表する名曲なことだし、別に他の曲なんて・・・・・・・。
評価:73
DIMMU BORGIR / In Sorte Diaboli
Release : 2007
Label : Nuclear Blast
帝王 DIMMU BORGIR の 7th アルバム。ブラック・メタルの生ける伝説、Hellhammer ( Ds / MAYHEM ) がゲスト参加。
#1、地味だが、要所要所でツボ抑えているアレンジ力には脱帽。バンド史上過去最高級のメロディを唄う Vortex 様も素晴らしい。 #2、前作級のオーケストレーションもいいが、Hellhammer のドラムはやはり神だったということで。 #3、Hellhammer のドラムが (以下略) #4、寒々しいリフが大活躍なのはいいが、中間のどう考えても “いつもと同じ展開” はそろそろ飽きが・・・。 #5、パーカッションが素敵なインスト。 #6、”悪魔降臨” と言わんばかりのダークな曲調に、初めて聴いたときは開いた口が塞がらなかった。名曲。 #7、いい曲の後は地味な曲、という Dimmu 方程式が・・・。 #8、・・・。Vortex 様が唄えばいいってもんでもないよな。 #9、微妙。何故にこうもいい曲とそうでない曲の差が激しいのか・・・。
いつもの DIMMU BORGIR 。前作よりも音の分離がいいので音質的には満足。前作での効果が微妙だった生オケをシンセに変えたのも良かったのだろう。ただ、ここにきてちょっと金太郎飴化してきたような気もする。
評価:72
DIMMU BORGIR / Abrahadabra
Release : 2010
Label : Nuclear Blast
I.C.S. Vortex (Ba, Vo) と Mustis (Key) を解雇し、主要メンバー3人となった DIMMU BORGIR の 8th アルバム。
壮大なオーケストレーションに彩られたインスト #1. Xibur からドラマ性に富んだ #2. Born Treacherous,ゲスト・シンガーを擁し劇的な展開が素晴らしい #3. Gateways,”ディム・ボガー” という表記のせいで “ディム・ボルギル” に違和感を感じてしまう #5. Dimmu Borgir,クリーン・ヴォーカル・パートが効果的な #10. Endings and Continuations 。
オーケストラとバンドとの音のバランスが過去最高の出来。それを証明するかのように楽曲も素晴らしい。しかし「何か足りない」と感じるのは、I.C.S. Vortex の歌唱以外には考えられない。ゲスト・シンガーを入れたところで Vortex 効果には程遠いとしか言いようがないな。
評価:56