- 1997.02.20 : BLACKMORE’S NIGHT / Shadow of the Moon
- 2006.01.25 : BLACKMORE’S NIGHT / Village Lanterne
- 2006.11.29 : BLACKMORE’S NIGHT / Winter Carols
- 2008.07.15 : BLACKMORE’S NIGHT / Secret Voyage
- 2010.09.14 : BLACKMORE’S NIGHT / Autumn Sky
- 2013.06.17 : BLACKMORE’S NIGHT / Dancer and the Moon
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BLACKMORE’S NIGHT / Shadow of the Moon
Release : 1997
Label : Ponycanyon
楽聖 Ritchie Blackmore と歌姫 Candice Night が作り出すルネッサンスワールド。1st アルバム。
#1、怪しげなメロディの中にも優しさが感じられる。。 #2、ドラゴンクエストの城の中みたいな。楽聖のギタープレイも素晴らしいの一言。 #3、ヴァイオリンが眠りを誘う。Night 婦人のファルセットが堪りません。 #4、バックコーラスにある種の威厳すら感じる。笛メロもいいね。 #5、単調で面白くないなぁ。Aメロは結構好きなんだけどな。 #6、これぞルネッサンスだ、というメロディを持つインスト。 #7、判りやすいメロディだが、たぶんクラシックからの引用だと思われる。 #8、チャイコフスキー/白鳥の湖 より。しかもトランスロックみたいなアレンジが面白い。 #9、#8 とはうって変わって他と同じようなルネッサンスワールド復活(笑) しかもいい曲。 #10、哀愁のメロディが好印象なインスト。 #11、定位のバランスが悪いかも。少々左よりだ。ギターが左だからかな? #12、これはアコーディオンかな?それっぽい民族調のインスト。手拍子のリズムがいいね。打ち込みだろうけど。 #13、JPOP のバラードみたいな曲。ギターアレンジが超一流だからその分いい。流石は楽聖。 #14、曲名みれば判るだろうが、グリーンスリーブス。唄メロのアレンジが面白い。 #15、エレクトリックギターを使っているが、聴き流してしまいそう。捨て曲じゃないんだけどね。 #16、#6 にストリングスがついたバージョン。 #17、楽聖の表現力の豊かさに感動する為のインスト。
楽聖の名に相応しい堅実なギタープレイ。歌姫の優しく包み込むような歌声。それだけでも心が奪われてしまうってのに・・・。夫妻の作り出すルネッサンスワールドに悶絶。重低音の強いヘヴィメタルばかり聴いている人もたまにはこういうのもいいんでない?#8みたいな少し風変わりの曲もあって楽しめると思うよ。ただ、ちょっと曲が多すぎな感じもする。せめて1時間以内にまとめて欲しかったなぁ。
評価:67
BLACKMORE’S NIGHT / Village Lanterne
Release : 2006
Label : R And C
BLACKMORE’S NIGHT の 5th アルバム。勿論 Joe Lynn Turner のボートラが収録された初回限定盤を入手。
#1、ハーディガーディーとパグパイプの導入が見事としか言いようがない。 #2、哀愁の滲み出るイントロですでにノックアウト。唄メロとギターがユニゾンする裏でヴァイオリンが奏でる裏メロが素晴らしすぎる。堪らん。 #3、御大には恐れ入ります。これは RAINBOW でやってもおかしくないハードロックナンバー。 #4、インスト。哀愁のあるメロディがいいね。 #5、冒頭の低いクワイアが印象的。朝の起き抜けに聴くと一日頑張れそうになる曲だね。 #6、まるでおとぎ話の中に迷い込んでいるような錯覚に陥りそうになる曲。焚き火を囲んで踊りたくなる。 #7、Joan Osborne のカバー。原曲を聴いた事はないが、オリエンタルなリフが心地いい曲だね。 #8、インスト。安らぎを運んでくるよう。 #9、セルフカバーメドレー。こういうサービスはファンとしても嬉しいね。 #10、Ralph Mctell の超有名曲のカバー。Candice Night の優しい歌声に酔いつぶれて泣きそう。 #11、ハードロックの王道リフを使ったドラマチックな曲。泣きのギターソロも素晴らしい! #12、サビメロとか、もうね、曲に合わせて手拍子しそう。 #13、唄メロ裏左のギターがいい感じ。凄ーく共感できる歌詞も素晴らしい。 #14、RAINBOW の名曲。Candice Night の声も結構マッチしてていいね。 #15、ボートラ。何だか判らないけど凄く素敵な情景を思い出す。 #16、来ました。本作の大トリ。我らが Joe Lynn Turner !!! 全部 Joe が唄ってくれよ・・・と、遥か天へ叫ぶかのような高望みをしてしまうが、やっぱ Joe Lynn Turner いいよ。最高!万歳!
御大、Ritchie Blackmore の素晴らしいフォークギタープレイも勿論素晴らしいんだけど、やはり筆頭すべきはエレクトリック・ギターの使用率が高い事だろう。Candice Night も枚数を重ねるごとに上手くなっている。そして・・・#16 でしょう。初回盤買ってよかった。
評価:84
BLACKMORE’S NIGHT / Winter Carols
Release : 2006
Label : R and C
Ritchie Blackmore と Candice Night による BLACKMORE’S NIGHT の クリスマス・アルバム。
#1、楽聖の哀愁ソロが素晴らしいね。しかしアレンジ上手いな。後半の賛美歌のアレンジは絶品。 #2、英国の有名なクリスマスソング。 #3、インスト。相変わらず Ritchie のアコースティック・インストは素晴らしいね。 #4、フランスのダンス曲。アップテンポなのが効果大。 #5、ユダヤ教の曲らしい。 #6、東洋的なメロディがいいね。 #7、アレンジモノだと言われなければ間違いなく新曲だと思っちゃうよな・・・。 #8、#7 に同じ。素晴らしいです。 #9、1st アルバムに収録されたカバーの再録 Ver 。1st のよりも良くなってるね。 #10、リコーダーって、こんな叙情的な音が出せたんだね・・・。 #11、唯一のオリジナル曲。数あるクリスマス・ソングの中にあっても全く違和感がないほどの素晴らしい曲。 #12、世界最強 (笑) のクリスマス・ソング。
こういう形でいいメロディを持った曲を紹介してくれるのは凄くいい事だと思う。音楽の間口が広がるしね。しかし賛美歌のアレンジが抜群なのには驚いた。唯一の問題点は、独り身の人 (俺) はコレを聴き続けることによって多少の虚しさを感じてしまうことだろうか・・・ (涙)
評価:80
BLACKMORE’S NIGHT / Secret Voyage
Release : 2008
Label : SPV
BLACKMORE’S NIGHT の “もはや日本盤もでない” 6th アルバム。
#1:ファンタジックなインスト。 #2:核となるメロディはキャッチーかつオリエンタルで悪くないんだけどね・・・アレンジのネタが尽きたのか。 #3:退屈。 #4:KORPIKLAANI から Metal な音を消すとこうなる。 #5:過去の名インストとは比較にならないほど面白みのないインスト。 #6:RAINBOW の素晴らしいバラードの最悪なセルフカバー。これで RAINBOW ファンの心を掴んだとでも? #7:Gates of Babylon みたいな曲調は好きだが、つまらないね。 #8:退屈。 #9:疾走感と Ritchie の素晴らしいトーンが聴ける曲。アルバムの中で一番マシかな・・・。 #10:退屈。 #11:退屈。 #12:退屈。
今までで一番つまらないアルバムだ。日本盤が出ないのも頷ける。いつもの中世ファンタジックな音は何処へやら・・・。#9 みたいな曲をまだ作れることだし、その勢いで虹を・・・。王者からリストラされた彼がいるんだしさ・・・なんて無駄な想像をしてしまう程。
評価:37
BLACKMORE’S NIGHT / Autumn Sky
Release : 2010
Label : Spinefarm
長きにわたる内縁関係を解消し結婚。そして授かった子供に捧げたらしい BLACKMORE’S NIGHT の 7th アルバム。今作は無事に日本盤出たみたいです。
ポカポカした秋の夕暮れに紅葉に染まった山を眺めながら田舎道を散歩するかのような #1. Highland,泣きのギターソロが堪らない NORDMAN のカバー #3. Journeyman,民謡メロが美味しい #12. Darkness,哀愁のワルツ #14. Health to the Company,そして最後は優しいバラードと郷愁メロ全開の #15. Barbara Allen で幕を閉じる。
相変わらずいつも通り。違うのは他のアルバムに比べて “幸せオーラ” が出過ぎてる点かな。いつもの寒々しいマイナー調の曲がないのが個人的には残念だが、この状況で悲しい曲を書けってのもね。
評価:53
BLACKMORE’S NIGHT / Dancer and the Moon
Release : 2013
Label : Frontiers
BLACKMORE’S NIGHT の 8th アルバム。
1st のあのインストを彷彿させる #5. Minstrels in the Hall,いかにも彼ららしい曲調とペダル・トーン・リフが美味しい #7. Dancer and the Moon,同じ曲をバラードとロックで聴かせる(前作でも同じようなことしてた) #10. Somewhere Over the Sea, #11. The Moon is Shining,そして、亡き Jon Lord (Organ/ex-DEEP PURPLE) に捧げた、円熟の泣きを聴かせるインスト #13. Carry On…Jon 。
基本的に彼らのアルバムはどれ聴いてもそれほど変わりがあるものではないが、ここ数作にあったようなゴージャスなアレンジがないからか、今作は凄く初期に近い印象。シンフォニックなロックなどとは違って、彼らの音楽はむしろサウンドに隙間があるほうがいいと思うので、この小さな変化は個人的には大歓迎。哀愁も多めに出してるしね。
しかし、ラストの #13. Carry On…Jon は GARY MOORE / The Loner にも通ずるメロディと、とてつもない哀愁美は今の Ritchie だからこそ出せたであろうタメを効かせたフレーズが胸を打つ。この曲のためだけでもアルバムを買う価値があるね。
評価:71