- 2009.08.26 : ANDRE MATOS / Mentalize
- 1982.03.29 : IRON MAIDEN / The Number of the Beast
- 2010.06.08 : KEEP OF KALESSIN / Reptilian
- 2006.11.15 : QUEENSRŸCHE / Operation : Mindcrime 2CD Edition
- 2010.12.06 : SEVENTH WONDER / The Great Escape
Search for ‘97’
ANDRE MATOS / Mentalize
Release : 2009
Label : Avalon
シンフォニック・メタル・マエストロ、ANDRE “まとやん” MATOS の 2nd アルバム。
#1:キャッチーな Matos らしい唄メロが印象的な曲。 #2:メジャーキーの爽やかなメロハー風味の曲。曲構成も見事。 #3:ドゥーミーに始まるギターソロは鳥肌モノ。SHAMAN 風味。 #4:EDGUY タイプの疾走曲。声が似てるってのもあるね。 #5:まとやん節パワーバラード。感動的。 #6:突発力のある唄メロで一気に駆け抜ける疾走曲。 #7:ギャロップ・ビートが微笑ましい。 #8:静と動のコントラストが程よいプログレ感を出してる。唄メロを追うギターも美味。 #9:Carry On っぽい。これは意図的だろうな (笑) #10:EDGUY タイプの疾走曲、その弐。 #11:まとやんの歌唱が堪能できるバラード。 #12:アルバムを締めくくる疾走曲。パワーストリームって…。 #13:これがボートラって、まとやん どうかしてんじゃないの? #14:QUEEN のカバー。個人的にも大好きな曲だ。原曲に忠実でよく出来てると思う。
まとやん に死角なし。完璧なアルバムだ。一撃必殺の曲はないものの、どの曲も綿密に練りこまれていて、聴くたびに新たな発見が出来る芸術的な側面もある。ただ、シンガーのソロ名義なこともあってか、Andre “Zaza” Hernandes や Mariutti 兄弟,Eloy 君は (絶妙なフィルイン、小技で何気に自己主張してるが) 完全に裏方。それを踏まえてもなお曲の魅力を損なわないのはやはり天才 Andre Matos のなせる業なんだろうね。歌詞も深くて聴きごたえがあるよ。
評価:97
IRON MAIDEN / The Number of the Beast
Release : 1982
Label : EMI
IRON MAIDEN の Mr. HM Vocalist Bruce Dickinson が加入しての 3rd アルバム。
#1、確かなスピードに乗る MAIDEN 節のメロディが最高の緊張感の中でドライヴする名曲。 #2、イントロのチンチカ・ライドで悶死。 #3、キャッチーなメロディが心地よい。ギターソロが特に好き。 #4、プログレッシヴな一面を見せる名曲。 #5、IRON MAIDEN と言えばコレ。666。 #6、IRON MAIDEN と言えばコレ Pt.2 。名曲揃いの当アルバムの中でもかなり好き。 #7、疾走曲。王道的なコード進行が美味しい。 #8、IRON MAIDEN がこの世に出した名曲 TOP3 に入る神曲。ドラマチックな展開美は流石。
捨て曲なし、というか全曲が名曲レベルな名盤。HR/HM ファンなら是非とも聴いておきたい。
評価:97
KEEP OF KALESSIN / Reptilian
Release : 2010
Label : Nuclear Blast
ノルウェー産 Black Metal Band、KEEP OF KALESSIN の 5th アルバム。
強力なリフが牽引する怒涛の疾走感と練り込まれた展開が素晴らしい #1. Dragon Iconography,EMPEROR に勝るとも劣らない暗黒美に封じられた独特のエピック感が美味しすぎる #2. The Awakening,メロディックな唄メロを超効果的に配した #3. Judgement,Black Metal とは思えないほど甘美なメロディが満載の名曲 #4. The Dragontower,プリミティヴ・ブラックな中に導入された正統派なリフが美味しい #5. Leaving the Mortal Flesh,スローテンポでダークな曲調だが、そこに一閃の光が差し込むかのようなサビメロが素晴らしい #6. Dark As Moonless Night,強力無比なリフと抒情的なメロディが絶妙なバランスで融合し、音は完全にブラック・メタルなのにも関わらず、その曲名通り “神聖なる大地” の光景が脳内に広がって行く #7. The Divine Land,ダークでドラマチックな展開、暴虐なリフに抒情的なメロディ、キャッチーなソロ… 今の彼らの持つファクターが濃縮されている怒涛の大曲 #8. Reptilian Majesty 。
全曲名曲レベルの素晴らしいアルバムだ。前作もかなり良かったが、それを遥かに上回る出来だね。
評価:97
QUEENSRŸCHE / Operation : Mindcrime 2CD Edition
Release : 2006
Label : EMI
QUEENSRŸCHE の歴史的名盤 Operation : Mindcrime のリマスター版 + α と 未発表ライブ音源 “Live at the Hammersmith Odeon,London,Eng 11/15/90;previously unreleased ” をセットにした企画盤。
DISC 1
リマスター盤。当然ながら音が良くなっております。
ボートラとして収録されている “The Mission” と “My Empty Room” は蛇足。通して聴くときはこの2曲を聴かないようにしないと (笑) ドラムのポコポコが直れば最高なんだけどなぁ。
DISC 2
古いライブ音源にしては音が良く内容も完璧なんだけど、すでにリリースされているライブ音源と大きく変わるところはない。はっきり言って完璧なマニア向け。更なるマニアさんは DVD 付きの方を買うのもアリだね。
Operation : Live Crime の音質に満足できない人 or ライブ音源を持ってない人向け。個人的には DIO御大 が Dr.X を演じた O:M 2 のライブ音源の CD 化を期待。
評価:97
SEVENTH WONDER / The Great Escape
Release : 2010
Label : Lion Music
スウェーデン産プログレッシヴ・メロディック・メタル・バンド、SEVENTH WONDER の 4th アルバム。
基本的な曲の質感や音質は前作からさほど変化は感じないものの、彼ら独特のメロディ・センスが大爆発している。というのも前作はその難解なプログレッシヴさにも関わらず、聴いてるうちに唄メロを覚えられたのだが、今作はメロディの難解度が桁違いなのだ。見た目は判り易いキャッチーなメロディなのに、いざ蓋を開けてみたら超難解だった、と。そういうタイプ。
当然ながら、捨て曲なんて存在しない。30分の大曲 #7. The Great Escape は ”いつもの曲をただくっつけただけ” な感じはするけどね。
正直、前作でこの音楽性のある意味での完成形を聴いたと思ってたのに、さらにその上を作ってくるとはね。恐れ入ったよ。前作を遥かに凌駕する名盤だ。
評価:97