ANGRA / Temple of Shadows
Release : 2004
Label : Victor
新生 ANGRA の 5th アルバム。前作に見せた Angels Cry 的なアプローチは影を潜めプログレッシヴに。ただのスピードメタルではない新たな境地を生み出した名盤。なお、ゲストに Kai Hansen ( GAMMARAY ),Hansi Kursch ( BLIND GUARDIAN ), Sabine Edelsbacher ( EDENBRIDGE ) など。
#1、少々ラテン風味のピアノインスト。 #2、キャッチーなメロもさることながら、キコ・ルーレイロの超絶ギターソロはいつもに増して素晴らしいの一言。 #3、ミドルテンポの曲を持ってきたがこれもGOOD。前作で言えば ” Running Alone “っぽい位置づけの曲だ。感情のこもった Eduの Vo が素晴らしい。 #4、Andre 時代は作れなかったであろう聴かせて魅入させる曲。 #5、新たな試みがなされ、「随分パワーアップしたなぁ」と思わされる。 #6、生ける伝説でありメロスピの守護神的存在の Kai Hansen がゲスト Vo として唄っている。Aメロはツイン Vo で交互に歌っている。Kai は GAMMARAY の時よりもアクの強い唄い方をしているようで、これも結構ツボ。 #7、プログレ的な曲。ブラジリアン的な風味もふんだんに使われたいい曲だと。 #8、ゲスト Vo の Sabine Edelsbacher が美しい歌唱を見せる。ここも聴き所の1つだろう。 #9、ゲスト Vo の Hansi Kursch が唄っている。BLIND GUARDIAN の時よりもまろやかな歌唱を聴かせてくれる。今回の Edu の唄い方に多少なり似ているような気もする。 #10、Aメロから Edu の Vo が映える。こういったA級の歌唱を聴かせてくれる事から Edu 本来の歌声とはこのような曲で輝くのかと思った。 #11、前曲の流れを組んだ落ち着いた感じだ。サビでは #4 の様な聴かせるメロディを持ってきている。 #12、ブラジルでは激しく有名らしいジャズの Vo が歌っている。 #13、これはこのアルバムのダイジェストとも言えるインスト。
前作から比べるとその成長の度合いが激しすぎる。ある種の頂点を極めたといってもいいだろう。
評価:89