- 2012.05.12 : STORM CORROSION / Storm Corrosion
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STORM CORROSION / Storm Corrosion
Release : 2012
Label : Roadrunner
Steven Wilson (Vo,Gt,Synth/PORCUPINE TREE) と Mikael Åkerfeldt (Vo,Gt/OPETH) 両氏によるプロジェクト、STORM CORROSION の 1st アルバム。
奇妙で不安感を煽る音使いが鳥肌モノの #1. Drag Ropes,OPETH / Damnation の世界観にサイケデリックなアイディアを封じ込めたような #2. Storm Corrosion,環境音楽的な前半からほぼノイズなギターも聴ける “落ち着けない” #3. Hag,曲名通りの Happy さなんて微塵も感じない、まるで魂が浸食されていくかのような #4. Happy,冗長なストリングスでの雰囲気パートから哀愁と深淵のギターソロへいざなう #6. Ljudet Innan 。
全体的に不安感や淋しさ、虚しさを終始感じさせるサウンドで、全音符連発の雰囲気重視なパートも多く、声やギターが入ると(音の波に変化が起きたという意味で)少し安心する。明るいパートは一切ないものの、暖かみのある音色のギター・サウンドが光を灯しているようにも思える。
個人的な [正しい聴き方] は 「部屋を暗くして、音から想像できる情景を思い浮かべながら聴く」だな。
STEVEN WILSON / Grace for Drowning を主軸に OPETH / Damnation のダークさが加わった感じ。メインは完全に Steven Wilson で Mikael Åkerfeldt は乗っかった感じなのかな。当然ながら HR/HM 要素は皆無で OPETH や PORCUPINE TREE みたいなのを期待するとズッコケるどころか「何これ?」って感じになるので、Steven Wilson のソロがストライクゾーンに内にある人やブリティッシュ・プログレを通った方向けな気がする。
評価:81