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STEVEN WILSON / Grace for Drowning

STEVEN WILSON / Grace for Drowning
Release : 2011
Label : Kscope

Steven Wilson (PORCUPINE TREE) のソロ 2nd アルバム。


前ソロ・アルバムのぶっ飛んだ感じは影を潜め、全体的に穏やかな印象。その中に、初期 PORCUPINE TREE のようなサイケデリックな音や JAZZ 風味なアレンジ、時にメタリックなリフなどを溶け込ませ、まるで1本の映画を見ているかのようなストーリー性がこの穏やかな音から染みわたってくる・・・。

特に、Jordan Rudess (Key/DREAM THEATER) のピアノをバックに静寂の霧の中を泳いでいるような音像の 1-#3. Deform to Form a Star は心が洗われるような美しく、綺麗な曲だ。

とは言っても難解で陰鬱。しかし美しい。・・・上手く表現できないが、Steven Wilson ワールドは全開だ。まぁ、KING CRIMSON 的な管楽器パートもあったり、若干 JAZZ 風味なとこも、あえて狙ったのかな、とは思えたが・・・。

評価:76

STEVEN WILSON / Raven That Refused to Sing

STEVEN WILSON / Raven That Refused to Sing
Release : 2013
Label : K-scope

Steven Wilson (PORCUPINE TREE) のソロ 3rd アルバム。


軽快なリズムで始まるや、フルートが漆黒のプログレ・ワールドの門を開いたかと思えばジャズ・ロック風のリフでヘッドバンギングを誘い、PINK FLOYD よろしくのトリップ感をまき散らし、ピアノの幽玄な調べと共に再び暗黒世界に戻る #1. LuminolOPETH / Damnation 風の物静かで優しいメロディ、エンディングのエモーショナルなギターソロが素晴らしい #2. Drive Home,英国ブログレ要素を詰め込めるだけ詰め込んだような KING CRIMSON 風の #3. The Holy Drinker,3拍子の(このアルバムの中では)シンプルで分かりやすい部類でサックス・ソロが素敵な #4. The Pin Drop,曲全体がアルペジオのステージの上で劇を行っているかのような雰囲気の #5. The Watchmaker,優しい音でいかにもエンディング的な雰囲気と安らぎを感じさせる #6. The Raven That Refused to Sing

ここ数作で彼の作ったアルバムの集大成のような世界観。幽玄で美しい漆黒の世界へと旅立たせてくれる最高クラスのプログレッシヴ・ロック・アルバムだ。

ところで、ドラムが余りにも変態的だと思ったら Marco Minnemann 、リードギターのエモーショナルさが尋常じゃないと思ったら Guthrie Govan だったという…。凄まじいメンバーだ。

評価:92


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