SHAAMAN / Reason
Release : 2005
Label : Victor
Andre Matos 率いるブラジルの至宝 SHAAMAN ( 法的問題で改名 ) の 2nd アルバム。
#1、聴こえるのは前作までの様な溢れんばかりの民謡調をシンフォニックなアレンジで包んだ楽曲ではない。ギターが重要視されている感覚だが、前作と同じくエモーショナルなのは変わらない事実。 #2、前作の印象を微かながら受け継ぐ。多少なり VIRGO の影響も伺える。 #3、SISTERS OF MERCY のカバー。バンド名とうまく同調した曲で、怪しく、幻想的でもある。 #4、至高のバラード。SHAAMAN のバラードとしても最高峰。オケは流石の一言。ここまで切なさを表現できるのは素晴らしい。 #5、怪しく暗い。それでいて切なく激しい。ピアノが喜怒哀楽を作っているのが彼ららしい。 #6、イントロの効果音は何だろう?妙にゴシックな印象を受ける。演奏面、オーケストレーションは完璧。 #7、ドラがいいね。#2 と同系列の曲なので通して聴いていると飽きてくるかもしれない。 #8、Bメロのメロディアスな面、サビのダークな雰囲気が最高潮の化学反応を起こし、ギターソロ前のブレイクも “X JAPAN / Silent Jealousy” を彷彿とさせる展開。 #9、リフが凄くメロディアスで心地いいのだけど、、メロスパー的観点から見るとスピードが足りないのかも。 #10、バラードかと思いきや激しくなったり、優しかったりプログレッシヴな曲。最後、一連の物語を締めくくるように静かな足音と扉を閉めるような音が聞こえるのがいいね。
ゴシカルな曲調に綿密なアレンジが絡みつく楽曲たちは、まさにバンド名を体現しているかのようで素晴らしい。ただ、前作の “Pride” の様なパーティーチューンが1曲くらい欲しかったかも。
評価:87