HELLOWEEN / The Dark Ride
Release : 2000
Label : Victor
メロデス風メロディック・メタルの祖 (笑)、 HELLOWEEN がメタル復活屋 Roy Z をプロデューサーに向かえて制作した 9th アルバム。
#1、ダークな雰囲気を醸し出すインスト。 #2、HELLOWEEN らしいキャッチーなメロディを持つ佳曲。だが、サビメロが GAMMARAY / The Guardians of Mankind である事は否定できない。 #3、Uli 作曲の曲。Aメロ~サビという簡単な展開だが、判り易さという点では悪くないと思う。 #4、メロディが煮え切らないというが正直な感想。Andi Deris のAメロの歌唱が、半ばデスヴォイスなのは笑ってしまう。 #5、怪しメロがいい感じの曲。やはり Andi はデスヴォイス風が似合ってるな。 #6、イントロのピアノはもう少し凝ったメロディに出来なかったのか?とひたすら疑問。 #7、単調な唄メロを使った実に HELLOWEEN らしい曲。ただ、サビは何故そんなに弱々しいのか。 #8、Uli 作曲の、#3を遅くした感じの曲。ストリングスの使い方が上手いね。 #9、アレンジが稚拙。ボートラレベル。 Uli のドラムは相変わらず上手いんだけど、それ以外聴き所が見出せない。 #10、Andi の作曲センスをちょっとばかり疑う結果になってしまった。アレンジ不足なのは勿論だが、展開に一貫性がなく全くまとまりを感じない。 #11、なんて言っていいのか迷うけど、こんなんでいいのか、と。 #12、Roland Drapow の作曲能力が一挙に開花。もしくは The Chance 以来の名曲。アルバム中、この曲が最も HELLOWEEN らしく、アルバムのコンセプトに沿っている。アレンジも完成された感がある。 #13、キーボードの使い方が面白いが、あくまでボートラ。なくてもよかったんじゃない。
いかにも 「ダークな感じを出しました」 って感じのアルバム。いろいろな場所で言われている事だが、メンバーの仲間割れを放置した結果として、アレンジの稚拙さが明るみに出てしまった感がある。個々に曲を持ち寄って、吟味もせずに録音したって感じ。いいアルバムだとは思うけど、バンドのケミストリーってモノを一切感じない。ある意味 Chameleon みたいなアルバムだね。
評価:65