- 1993.10.20 : ZENO / Zeno
- 1995.03.08 : ZENO / Zenology
- 1998.01.28 : ZENO / Listen to the Light
- 2005.07.21 : ZENO / Zenology II
- 2006.09.06 : ZENO / Runway to the Gods
Archive for the ‘Z’ Category
ZENO / Zeno
Release : 1993
Label : EMI
天空の使者 Uli Jon Roth の実弟 Zeno Roth 率いる ZENO のデビューアルバム。のちに FAIR WARNING を生む事となる。
#1、東欧系のメロディが爽やかに奏でられる。泣きの Guitar solo も完璧に楽曲と融合している。 #2、哀愁抜群!悲しげな Vo メロも相まり、この Love Song は至高の物になっている。 #3、#2 以上の最高級バラード。泣ける。 #4、キャッチーなメロディが新たにメロディアス・ハードというジャンルを作り上げた名曲。 #5、まさに聖歌、賛美歌の様な曲。泣きのソロは完璧だし、もう、楽曲が素晴らしいのは言うまでもないよな。 #6、サビメロの高揚感が素晴らしく、2コーラス目のサビはゆっくりと天に連れて行かれる感覚すら感じる。 #7、アルバム中最長の曲。流れ星の如くのKeybordメロが堪らん。 #8、#1と同じような方向性の東欧メロが炸裂する佳曲。コーラスの使い方が巧過ぎ。 #9、爽やか系。年月の経った今聴いても斬新なメロディは彼らの才能を疑う事すら許されないだろう。 #10、曲名の通り、天へ送られるであろう悶絶曲。哀愁が最高潮まで高められ、そのメロディは確実に聴く者を天国へと運んでくれる。 #11、アジアン風味のきついアウトロ。アルバムの最後を後味良く締めくくってくれる。
多少聴く者を選ぶであろう Michael Flexig の声質は聴き込めばよい方向へと向かうだろう。このアルバムが発売された当時は流行の方向に追い風だったが、聴きやすく馴染みやすいメロディとあたかも天空へと招かれているような錯覚すら覚えさせる。本作は ROCK というジャンル分けをされているが、HR/HM 好きに限らず、JPOP を聴く者にも是非聴いて貰いたい名盤だといえる。
評価:89
ZENO / Zenology
Release : 1995
Label : Zero
前作 Zeno から9年の時を超えて発売された未発表音源集。
#1、ご存知 FAIR WARNING の 1st アルバムにも収録された曲。 #2、アコースティックパワーバラード。Tommy Heart の力強い声がマッチしてる。 #3、ZENO の楽曲の中でも3本指に入る名曲。永遠の愛がテーマ。いつ聴いても泣ける。鼻水垂れてくる。 #4、#3 とはうって変わってメロディアスでリズミカルなハードポップチューン。 #5、モダンなセンスが光るミドルチューン。 #6、バックコーラスの分厚い聖歌の様な曲。このテの曲としては少々ありきたりな気もする。 #7、なんと Helge Engelke が唄っているが、なんとも微笑ましい。 #8、いつもの印象とは違うヘヴィな曲。旋律美は特に感じないものの、決して悪くはない。 #9、クサメロ。と言うかハッピーなパーティーチューン。 Helge が唄う。何気に声質がはまってていい。 #10、続けてこれも Helge が唄う。メロディアスなオールドスクールっぽい曲。70~80年代リスペクトの中にもオリジナリティがきちっとある。キーボードソロがすごく印象的でもある。 #11、当アルバムの中で、唯一製作途中に書いたという曲。至高のラヴソングで、優しさに溢れている感じを受ける。 #12、映画のサントラ用に書き下ろしたと言うインスト。
全体的にデモ感触は拭えない。Vo を交互に配置しただけのコレクション的なアイテムととるのがいいのだろうか?だが、ファンなら、一度は手にとって聴き入って欲しいアルバムである。
評価:60
ZENO / Listen to the Light
Release : 1998
Label : Zero
Uli Jon Roth の実弟、Zeno Roth 率いる ZENO の 2nd アルバム。
#1、これぞ ZENO と言いたくなる東洋的メロディ。 #2、極上のメロディアス・ハードだ。シンガロングを誘うキャッチーな唄メロも魅力的。 #3、Michael Flexig は Tommy Heart みたいな歌い方も出来るんだな。Aメロがまさにそんな感じ。 #4、ギターメロのセンスがいいねぇ。サビメロも堪らん。 #5、流石、メロディはたいしたもんだ。なかなかのバラードに仕上がっている。 #6、艶やかなメロディが美味し過ぎる。まさか ZENO でこういう味のある曲が聴けるとは。 #7、ラジオ向けのバラード。劇的なギターソロが耳に残って取れません。 #8、雰囲気は変わって、ちょっと、どころじゃないくらいクサめなインスト。 #9、60年代へ捧げたらしい曲。それらしいフレーズが散りばめられていて、どことなく古きよきロックの懐かしさを感じる。 #10、壮大で劇的な、恐らく当アルバムの中でも随一のキラーチューン。シンガロング必須のメロディアスな唄メロが素晴らしい。 #11、これまた唄メロがキャッチーでいいね。 #12、Uli Jon Roth の影響大なインスト。・・・血縁とは恐ろしい。 #13、#12 の続きのインスト。また、東洋チックなメロだなぁ。 #14、この曲のみ、CC Behrens がドラムを叩いている。両手足、きっちりとパワーヒットしている辺りは流石だと思う。曲もキャッチーでいい。
1st には及ばないものの、素晴らしいアルバムを作った。これこそ、待ち望んでいたサウンドだ。文句なしの名盤。尚、EMI からボートラ付の再発盤がでているので、中古落ちを狙うよりもそっちを買った方がお得。( ZENO 史上最高のバラード “Together” の Tommy Heart .Ver が入っているしね。 )
評価:86
ZENO / Zenology II
Release : 2005
Label : MTM
我が心の師、ULI JON ROTH の実弟 ZENO による未発表音源集第2弾。
#1、いつもと変わりないキラキラメロハー。ガラスのように繊細な声の Vo、Michael Flexig の名演が光る名曲。1st の方向性を彷彿とさせる東洋的なメロディのサビが良すぎ。 #2、アップテンポなAメロが堪らんわい。しかも一気に盛り上がるサビメロに悶絶。 #3、FAIR WARNING を彷彿とさせるメロディが好印象。 #4、Tommy Heart のハイトーンシャウトで悶絶。これまた FAIR WARNING を彷彿とさせるメロディでいい!ついつい一緒に歌いたくなるサビメロは流石。 #5、古典的なリフが印象的。しかも POP なサビメロがまた・・・。美味し過ぎ。 #6、ZENO節が光るキーボードだいいね。なんでこんないいメロディ書けるんだろ。天才だよ彼は。 #7、ちょっと落ち着いたミドルチューン。リズムの取り方が面白い。メロディもなかなか良いんだが、少々他の曲に押され気味かな。 #8、キーボードのピコピコがやり過ぎない絶妙な具合に入ってくる。これまで書かなかったが、ギターソロは短いなりにエモーショナルに泣く。このワンポイントが上手いと思う。 #9、サビメロに入りと同時に泣くギターが壺HIT!! ソロからの繋げも上手すぎ。 #10、緊張感の漂うイントロがいい。今までなかった印象のイントロだな。彼もついに兄と同格の泣きセンスを身に着けたか・・・。あぁこの曲のソロがアルバム中一番好き。 #11、曲名が何かを激しく予感させるな。優しく泣くギターソロが切ない。やっぱり Zeno の作るメロディはいい。Free Again!!
全体的に同じような曲が多いが、それがどうした。捨て曲は一切ないし、厳しいな~と思うメロディも1つとてない。これは名盤だ。前回の中途半端な Zenology とはわけが違う。 FAIR WARNING、ZENO 、メロハーファンは買いだろう。
評価:83
ZENO / Runway to the Gods
Release : 2006
Label : EMI
Uli Jon Roth の実弟、Zeno Roth 率いる ZENO の 3rd アルバム。Vo は Michael Bormann 。
#1、これぞ、ZENO ! というギターとメロディアスな唄メロが魅力的。イントロのギターからして逝かされましたよ。 #2、この曲は本来 1曲目に来る予定だったらしいが、これはこの曲順で正解だ。落ち着いたミドル・ナンバーで聴き応えがある。 #3、ZENO の十八番の東洋風メロが美味しい、哲学的背景を持った曲。官能的な唄メロもいいが、ギターソロがやば過ぎる。 #4、キャッチーなサビメロがいいね。それにしても、ギターソロが良すぎる。 #5、哀愁のメロディが心を打つ。完璧に練りこまれたバッキングも素晴らしい。 #6、Pietro Mascagni の歌劇 Cavalleria Rusticana からのカバー。 #7、#3 以上にいつもの東洋メロが炸裂してる曲。要所で顔を出すキーボーメロが好き。 #8、”DEEP PURPLE / Burn” です (嘘) 。というか、Burn という原型を ZENO 風に消化したような曲。どう考えても Jon Lord なキーボアレンジが美味しすぎる。 #9、サビ裏のギターメロディが良すぎる。このアレンジ力には脱帽だわ、恐れ入りました。 #10、Zeno Roth 自信が Vo をとる、彼の母に捧げられた曲。( Uli と比較した場合・・・ ) 何気に唄えてるね。メロディもいいし・・・。哀愁のギターメロも素晴らしい。 #11、Zeno の義母への追悼曲。あぁ、そんな感じが出てる・・・。ラストは凄まじ過ぎ。
まず最初に、この話を断った Tommy Heart に・・・ ( 言わずともねぇ ) 。新 Vo、Michael Bormann は前任者ほどクセがないし、特に筆頭する点が見つからない ( 可もなく不可もなくって感じ ) 。でも、それら以上に曲が充実してて、FAIR WARNING が復活作でコケた分を十二分に取り戻してくれた。Ule W.Ritgen の超神々しいカバーアート含め、長ーく付き合っていける芸術作品かと。
評価:91